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セゾン自動車火災保険 - BigQuery にデータを集約し、チャネル コンバージョンの質的分析をマーケティング施策へ

8 years 4ヶ月 ago


お客様に納得して選んでいただける、オンリーワンの保険会社であることを目指すセゾン自動車火災保険株式会社では、お客様目線を重視する最新のテクノロジーを駆使したマーケティング活動に取り組んでいます。

そのために、より精度の高い分析が重要と考え、2016 年 3 月より、Google アナリティクス 360 を導入し、セールスパートナーの電通デジタルと共に、統合マーケティング プラットフォームの構築と活用に取り組んでいます。

データを蓄積していくことの重要性にいち早く着目し、導入後すぐ、Google アナリティクス 360 に DoubleClick Campaign Manager、DoubleClick Bid Manager、DoubleClick Search を連携。また BigQuery エクスポート機能も活用し、Google アナリティクス 360 に蓄積されているデータを BigQuery に蓄積し始めました。

セゾン自動車火災保険株式会社が、どのように Google アナリティクス 360 をマーケティングに生かし、さらに、マーケティング部門が主体となって全社的なデータの民主化に取り組まれているかご紹介します。



BigQuery の活用によってチャネル コンバージョンの質的分析を実施

「おとなの自動車保険」は、ダイレクト自動車保険として(40 代・50 代)新規契約者数 2 年連続で国内 1 位、加入者数 65 万人を突破し、躍進を遂げるセゾン自動車火災保険株式会社の主力商品です。従来の対面型モデルと比較すると、ダイレクト型自動車保険の加入割合は、まだ約 7% 程度。それは、保険は相談しながら決めたいという意識が依然として高い中、ダイレクト型自動車保険に対する、お客様の不安感が理由のひとつとして挙げられます。

「おとなの自動車保険」の魅力は、低価格かつ高品質であることですが、その商品性をそのまま伝えても、お客様の態度変容を促すことは難しく、もともとダイレクト型保険に興味がない人々の関心を引くことが難しいという課題がありました。そのため、態度変容を促すためには、どのようなコンテンツやクリエイティブが良いのか、また的確なチャネルや媒体の選定が必要とされていたのです。

Google アナリティクスでは、何がきっかけで ウェブサイトを訪れたかのデータを把握することができます。コンバージョンしたユーザーが、広告メディアも含め、どのチャネルから訪れたのかを分析することは、コンバージョン数を最大化するために重要です。

しかしながら、コンバージョンしたユーザーが、長い検討期間を経て、さまざまな自動車保険の中から、「おとなの自動車保険」を選んだユーザーなのか、契約更新直前に慌てて探して契約をしたユーザーなのか、といったコンバージョンの質的な分析をすることができていませんでした。

「おとなの自動車保険」に関心があるお客様は、ウェブサイトでお見積をされますが、その際に入力いただいた個人情報を除く見積もり情報は、Google アナリティクス 360 と BigQuery を連携することにより、自動的に BigQuery へエクスポートされます。

BigQuery にエクスポートされるコンバージョン データは、どの広告メディアやチャネルからのコンバージョンであるのかという情報に加えて、入力いただいた見積もり情報も合わせて確認することができます。こうして、広告メディアも含め、各チャネルからのコンバージョン数と、サイト上でお見積作成時に入力いただいた見積もり情報を、BigQuery 上で掛け合わせて分析することで、コンバージョンの質的分析が可能になりました。

こうした分析によって、お見積いただいたお客様に対してメールをお送りする際、一人ひとりのお客様に合わせたメッセージで、メールをお送りすることができるようになりました。

また、はじめのウェブサイト訪問から、コンバージョンに至るまでの検討期間などの指標をを参考に、ご契約いただいたお客様が、商品性をしっかり理解し選んでいただいたお客様であるかどうかを知ることができるようになったため、分析結果は、獲得していきたいお客様に訴求できる広告メディアの選定や、メディア投資を検討する際の参考にしています。




BigQuery に CRM データから IoT データまで、すべてを一元管理


「おとなの自動車保険」は、2017 年 7 月 1 日以降に補償開始となるお客様より、「つながるボタン」「つながるアプリ」 ALSOK を連携した新しい安心のしくみを提供します。万が一の事故の際、「つながるボタン」を押すと、すぐに事故受付担当者への相談や、事故現場に ALSOK 隊員のかけつけの要請ができます。また「つながるアプリ」からは契約者の契約情報や事故現場の位置情報が連携され、必要なサポートをスムーズに受けることができます。

セゾン自動車火災保険株式会社では現在、Google アナリティクス 360 のオンライン行動データに加えて、「つながるボタン」や「つながるアプリ」から収集されるアプリや走行データ、コールセンターへのお問い合わせデータ、ご契約者様の CRM データなどすべてのデータ統合を進めています。これらのデータ統合をマーケティング分析に生かしていく体制を整えていくことで、「車」を起点とするお客様の生活像を可視化することが可能になります。

”自社で保有するあらゆるデータを BigQuery に集約していくことによって、より高度な顧客分析を進め、商品開発、お客様目線のマーケティング施策を実施し、将来的には BigQuery から Google アナリティクス 360 を介した広告配信の自動化までつなげていきたいと考えています。” 
セゾン自動車火災保険株式会社 マーケティング部 白石真那斗様





マーケティング部門が主体となって、Google アナリティクス 360 のデータを全社活用


Google アナリティクス 360 の使い方は、これまで各部門の社員一人ひとりが独学で学んでいました。しかし、今では、全社的な分析力向上と、マーケティング部門だけに偏らない、スピーディーなデータ分析体制を整えデータ活用が重要と考え、マーケティング部門が主体となって、全社的なトレーニングを実践、社内データの民主化が進んでいます。

具体的には、マーケティング部門の若手社員か「GA アンバサダー」となり、各部門に呼びかけをおこない、定期的な Google アナリティクス の勉強会を実施。 内容は「基礎編」「応用編」とわけ、各個人のレベルに合わせた内容を展開しています。勉強会終了後には、参加者にアンケートを実施して、希望に適した内容へと改善を続けています。

これは役職、年齢に捉われず、全社的にデジタルへの抵抗感の払拭をおこなう取組ともいえます。

Google アナリティクス 360 の契約は、一社の契約で子会社、グループ会社まで利用が可能です。セゾン自動車火災保険株式会社は今年、契約更新時に、契約主体を、親会社である、SOMPO ホールディングス株式会社へ移行され、グループ全体でその活用とデータの民主化を推進しています。



GA 勉強会講師(左)システムサービス部 大宮小百合様(中央)マーケティング部 赤羽様(右)マーケティング部 白石真那斗様



投稿者 : 大川英恵 - Google アナリティクス 360 スイート パートナー マネージャー
noreply@blogger.com (Hanae Okawa)

大手通販企業「後払い」のアウトソースが進む、ドクターシーラボは「NP後払い」導入

8 years 4ヶ月 ago

ドクターシーラボは7月、未回収リスク保証型の後払い決済サービスを提供するネットプロテクションズ(NP)の「NP後払い」を導入。これまで自社で行っていた後払いサービスを、外部企業にアウトソーシングする形態に切り替えた。

ネットプロテクションズによると、「自社後払い」の提供に付随して発生する間接コストの削減、会計上の課題を解決する目的で後払い決済をアウトソーシングする大手通販事業者が増えているという。

ドクターシーラボはこれまで、自社で与信審査や請求書の発行、督促、代金回収を行う「自社後払い」を提供していた。

「NP後払い」を導入したのは、アウトソーシングによって効率的な運用が可能になると判断したため。

ドクターシーラボは7月、未回収リスク保証型の後払い決済サービスを提供するネットプロテクションズ(NP)の「NP後払い」を導入

「NP後払い」の導入で与信や債権回収などをアウトソースする

「NP後払い」を導入したECサイトの購入者は、商品の受け取り後に中身を確認し、別送または商品と同梱で届く払込票を利用して最寄りのコンビニ・銀行・郵便局で支払いすることが可能。

導入企業数は2万3000社、累計ユーザー数は1億人を超えているという。「NP後払い」の導入企業には、ディノス・セシール、ランクアップ、大塚製薬、ライオン、ケイシイシイといった企業などがある。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

メルマガ経由で商品購入したユーザーは約3割

8 years 5ヶ月 ago

インターネット調査を手がけるマイボイスコムが7月14日に公表したメルマガのマーケティング効果に関する調査によると、直近1年間に受信したメルマガがきっかけで商品やサービスの購入に至ったのは約3割だった。

メルマガがきっかけとなった行動は、「メールマガジンに書かれたURLをクリックしてWebサイトをみたことがある」は55.6%、「メールマガジンを読んだことがきっかけで、商品・サービスを購入・利用したことがある」は29.7%。

パソコンでメルマガを10本以上受信しているユーザーに限ると、URLをクリックした経験があるのは約7割、メルマガがきっかけで商品・サービスを購入した経験は4~5割で、どちらも全体平均より高い。

マイボイスコムが公表したメルマガのマーケティング効果に関する調査によると、直近1年間に受信したメルマガがきっかけで商品やサービスの購入に至ったのは約3割

*赤枠は編集部が追加

「どんな内容のメルマガを読むか」に関する回答者の主なコメントは以下の通り。

  • 就職情報、興味のある商品については読むことが多い。(男性22歳)
  • ファストフードの新商品の発売情報であったり興味があるもの。(男性30歳)
  • 画像に含まれた文字も含めて文字数など分量が少なく(ただし少なすぎず)読みやすいとき。(男性33歳)
  • ヘッドラインによる要約があり、その中で関心のあるテーマ、記事を読む。写真がきれいなメールは積極的に記事を探す。(男性70歳)
  • 時間があるときやお得な情報がないかどうか知りたい時。(女性26歳)
  • 自分が現在購入や利用を検討している商品やサービスに関する内容の時。(女性49歳)
  • 忘れそうな情報が直前にふたたび来る様な時。(女性54歳)
  • バーゲンのお知らせや好きなアーティストの情報など。(女性63歳)

購読中のジャンル、購読数は?

購読中のメルマガのジャンルは、パソコンでは「懸賞・プレゼント・キャンペーン」「会員登録している会社やサービスなどからのお知らせ」が各5~6割を占めた。

「ショッピング」「ニュース・情報」「旅行・アウトドア・レジャー」は2~3割。

携帯電話・スマートフォンでメルマガを受信しているユーザーが読むジャンルは、「会員登録している会社やサービスなどからのお知らせ」「懸賞・プレゼント・キャンペーン」が各40%台と高く、「ニュース・情報」「ショッピング」「食・レストラン」は1割強~2割。

読んでいるメルマガの数は、パソコンでは「2~5本」が5割弱で最も多い。携帯電話・スマートフォンでは「2~5本」が6割弱と最多で、「読んでいるものはない」は1割強を占めている。

マイボイスコム調査、メールマガジンの受信数(パソコン版)

マイボイスコム調査、メールマガジンの受信数(スマホ版)

調査概要

  • 調査対象:「MyVoice」のアンケートモニター
  • 調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
  • 調査時期:2017年6月1日~6月5日
  • 回答者数:10,956人
  • 設問数:7~9問(テーマによって異なる)
  • 属性情報:32項目(詳細はこちら)
  • 調査機関:マイボイスコム株式会社

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

【新機能】今までのGAの参照元は何だったの? “本当の参照元”がわかる「直接セッション」の使いどころ

8 years 5ヶ月 ago
Web担当者Forumの2017/7/13の記事をどうぞ。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/07/13/26238

新しいディメンション「直接セッション」について。

・本当のリファラーを表す「直接セッション」がわかる
・いつもの集計にどのデータを使うべきかがわかる
といった話
noreply@blogger.com (hiromi ibukuro)

物流の大失敗から学んだこと─ 物流業務がパンク寸前に陥った原因と改善ポイント | 村川智博の「ピンチはチャンス!」

8 years 5ヶ月 ago

はじめまして。株式会社ベクトルの村川と申します。「ゴミバコのないセカイへ」を経営理念に、全国に94店舗展開するリサイクルショップ「ベクトル」や、ブランド古着通販サイト「ベクトルパーク」などを運営しています。

趣味のスニーカー集めが高じて2003年に会社を設立し、全国的にフランチャイズ展開。今や会社の売上高は40億円を突破したのですが、その影には数えきれないトライ&エラーがありました。

このコラムでは私自身の失敗談を赤裸々にお話し、どのように問題を改善し、成長へと結びつけたのかをお伝えします。 イラスト◎なとみ みわ

2016年秋、ベクトルで物流トラブル発生!

ふ〜 爆発回避成功〜 プルプル ギャー!!

ベクトルでは、お客様から店舗や宅配買取サイト「フクウロ」などを通じて商品を買い取り、自社ECサイト「ベクトルパーク」や他社モールへ商品の掲載作業を行い、その後、商品を倉庫へ送って保管・管理をしています。

数年前から商品の保管と、注文が入った時の商品のピッキングと出荷作業を倉庫会社にアウトソーシングしています。

近年、事業拡大に伴い物量が急増しました。アウトソーシング先の第一倉庫と言われるところで商品を管理していたのですが、そこでは管理しきれず、もう1か所倉庫を借りました。さらにそこでも管理しきれず、第一倉庫、第二倉庫、第三倉庫と倉庫が増えていきました。その結果、商品を発送する際に、各倉庫へ商品を取りに行かなければならないという作業が増えてしまいました

当時、出荷数などのおおまかな物流管理は行っていましたが、販売予算に対して実績値がどうなっているかまでは管理を行っていませんでした。

出荷作業の遅れはどんどん蓄積し、次第にお客様に商品が届かなくなりました。最大2週間の遅延。買取商品数の増加に処理が追い付かず、ついに倉庫がパンクしてしまったのです。

出庫の遅れがキャッシュフローにまで影響

時は繁忙期。出荷の遅れを一刻も早く解消するために、入庫の人員を出荷にあてました。しかし、そうすると次は入庫の遅れが発生。入庫が遅れると、お客様から買い取った商品をサイトに掲載しても、倉庫へ送ることができません。商品を送っても入庫されないからです。入庫されないので結果として売り上げにならない……。

お客様からのクレームに追われる日々。ベクトルは店舗を一部フランチャイズとして展開しているので、加盟店さんからのクレームも発生し、さらにはキャッシュフローが悪化するという最悪の事態となりました。

担当者は気付いていた……!

「このままだと、いつかはパンクするかもしれない」。残念なことに、担当者は倉庫の危機的な状況に気付いていたと言います。しかし、上司に報告しませんでした。「リスクを報告できない」という恐ろしい文化が社内にできてしまっていたのです。

今回のトラブルは、リスク報告をする体制ができていなかったことが根本的な原因だったのです。総力をあげて、緊急で改善することになりました。

とはいえ、まずは急いでお客様に商品を届けなければいけません。配送のタイムラグを通常時まで戻すことが最優先事項なため、別の部署の社員を毎日10人~20人派遣し、倉庫でフル稼働で作業を行い、私も自ら倉庫へ足を運びました。

各倉庫に出向いてみると新たに気付いたことがありました。そこは決して効率的な環境とは言えなかったのです。さらに調査をしてみると、およそ1年前から4日~5日も遅延が発生していたという事実が発覚しました。

日々の進捗を確認し、数値管理を徹底

新しく専任の物流担当者をつけ、1日のサイトの商品掲載数などを集計し、アウトソーシング先の担当者と毎日データを照合しました。日々の進捗を確認し、数値管理の徹底を図ったのです。

続けていると少しずつ物流に関わる数値の予測ができるようになりました。これまでは、物流の予算に対する実績値の比較ができていなかったのですが、次第に精度が増し、問題発見ができ、物量の見通しが立つようになってきたのです。

そうすると、「1か月にこれくらいの物量になりそうだから●●人の人員確保が必要」という予測が、初めてできるようになりました。そしてそれが結果的に、配送のタイムラグの短縮へとつながりました

私がこの失敗から学んだこと

①人任せにしない、自分の目で確かめる

「物流の流れさえ理解していれば、現場は見なくても大丈夫」というのは大きな勘違いでした。

アウトソーシング先を実際に自らの目で、どのようにやっているのか、どんなやり取りを行うのかを確認しなければボトルネックが分かりません。私の場合、管理方法さえ知らなかったのです。

これは物流だけでなく、例えばSEOや広告展開をアウトソースするときも同様です。アウトソーシング先がどのように運用しているのか確認し、理解しておく必要があります。

②リスク報告ができる社内体制を作る

大きな問題が起きてからリスクに気付いては手遅れです。どんなビジネスにおいても常にリスクを想定して事業に取り組まなければなりません。まずは少しでもリスクを感じた時に、報告するように徹底しました。

事業部ごとの会議でリスク報告を行う時間を作り、リスク報告した人を褒めるなど、報告しやすい社内環境を作りました。「上司へ報告する際は悪い報告からするように」とも伝えています。

③常にボトルネックに注意する

サイトに商品を掲載し、受注が入ったら際にスムーズに倉庫から出し、入金確認をして、倉庫から出荷するという一連の流れの中で、ボトルネックは常に移動しています。

サイトの商品掲載が多過ぎたり、予想より売れ過ぎたりすると物流が止まる事態につながりかねません。お客様に商品をお届けするまでの全フローにおいてデータを取り、予算と実績値を比較し、管理をすることが大切だと気付きました。売上だけに注目し、売上を増やし続ければ良いと思うのは大きな間違いです。

◇◇◇

私が物流トラブルを解決するために参考にした本があります。それは『ザ・ゴール ─ 企業の究極の目的とは何か』(ダイヤモンド社刊)という書籍で、ある工場がボトルネックを解決しながら業務改善をしていく小説です。

予測と現実を合わせていくこと、日々データを計測すること、どのような規模の物量にするかを決めることは、利益を追求するすべてのビジネスに関連するテーマです。自分のビジネスを置き換えて読み進められるので、ビジネス上の問題点も明確に見えてきます。ECサイト運営者にはオススメの1冊です。

株式会社ベクトル 村川 智博

村川 智博

株式会社ベクトル

1976年岡山市生まれ。アパレル品の買取販売を中心としたリサイクルショップから事業をスタートし、2003年に有限会社ベクトル(現、株式会社ベクトル)を創業。2012年には人材育成を目的としたベクトル大学の設立などCSR活動にも積極的に取り組んでいる。

 

村川 智博

Wowma!は食品カテゴリが急成長中で、メルマガ配信無料。やるしかない!?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

8 years 5ヶ月 ago

DeNAショッピングとauショッピングモールが統合して誕生したECモール「Wowma!(ワウマ)」。他のモールと比較して売りづらいこともなさそうですし、食品のジャンルは急成長しているそうです。多店舗管理ツールを導入していれば、出店を検討して良さそうです。

社長自らWowma!での売り方を指南

KDDIのECモール運営に対する本気度を教えて! 出店者が「Wowma!」社長に直撃取材 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4519

まとめると、

  • ユーザーがどのような導線でショップに訪れているかを把握することが大切
  • auかんたん決済など、ユーザーのニーズに合致した決済手段の提供が必要
  • モール全体のトラフィックや売れ筋商品のトレンドなどを知っている「ECアドバイザー」を使い倒す

KDDIグループは携帯電話やポータルサイト、決済などのサービスを手がけており、お客さまのボリュームゾーンは30~40歳代。「au経済圏」の強みを生かして、30~40歳代へのリーチを強化できるようになったことが大きく変わった点の1つです。そのため、食品などのカテゴリなどはすごく伸びていますよ。

─KDDIコマースフォワード 代表取締役社長 八津川 博史氏

DeNAショッピングの頃は10~20歳代がメインだったのが、auユーザーを取り込んでさらに上の層までアプローチできるようになっているようですね。30~40歳代は食料品や日用品を買うことが多いので、このジャンルは狙い目になっているようです。

好きでやってみたら売れたという例

せどりから古本屋で年商16億円!? amazonでよく見る「バリューブックス」の正体 | ジモコロ
http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/nakano04

まとめると、

  • バリューブックスの倉庫ではアルバイト・パート合わせて400名超が働いている
  • 出版社に売り上げの一部を還元する仕組みを導入
  • 倉庫での古書の直販も毎週行っている

これまで僕たちはネットで本を売ってきました。本と関わる場所といえば、図書館も人が本と関わる重要な存在なんですよね。後々は、図書館へのサービスを考えたり、ヒントとなるようなこともしていきたいと考えています

─バリューブックス 代表取締役 中村大樹氏

バリューブックスさんにお世話になっている人は多いのでは? 働きたくなくて始めた「せどり」から、400名を超のスタッフを抱える企業になっています。その原動力は「本が好き」ということ。寄付の仕組みなど参考になるものが多い記事です。

写真撮影のコツ

大丈夫なんだと思って出せば、それがその人にとって今のベスト 写真撮影のコツをぱくたそさんに聞いてきた | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/4776

まとめると、

  • 撮影初心者はとにかくバシバシ撮って、ガチャのように当たりを引くまで頑張るしかない
  • 自分のできる範囲で、自分のイメージになるべく近付くように撮影する
  • 「キレイ過ぎる」写真は逆に不信感につながる

みんな目が肥えてきてるってことです。インスタとかメルカリの影響ですね。これは間違いなく。ひと昔前だと、買う側は買うだけじゃないですか。でも、今はネットショップをよく使ってる人って、たぶん売る側にもなってる。だから、売る側の心理とか見せかたもわかっているので、ヘタに作り込むよりは親近感があるほうが売れるんだと思います。

─ぱくたそ モデル兼広報担当 大川竜弥氏

ネットショップの写真って、きれいなものを上げないといけないというイメージがありますが、メルカリなどの影響でキレイすぎる写真は「加工された偽物」と思われてしまうこともあるようです。

EC全般

ロッテ「Fit's」、売り上げを急増させた立役者 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/180208

高校生は「パリピ」「意識高い(系)」「部活ガチ(部活に熱心な人)」「オタク」の4タイプに分かれるそうです。言われてみると昔と変わっていないような。

Amazon Prime Day プライム特典を体験できるリアルイベントストア行ってきました。#プライムデー2017 | simako hatena
http://simako.hatenablog.com/entry/2017/07/11/010957

【米国】AmazonがWhole Foodsを買収した後の影響 | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/42163

Amazon隆盛の時代、「未来の店舗」はどうあるべきか? | DIGIDAY[日本版]
http://digiday.jp/brands/amazon-era-debating-store-future/

PwC、「トータル・リテール・サーベイ2017」を発表‐世界29の国・地域24,000人以上の調査データをもとに、小売業が投資すべき10の分野を提唱 | PwC Japan
http://www.pwc.com/jp/ja/japan-press-room/press-release/2017/total-retail170710.html

先週もAmazonの話題がてんこ盛りでした。実店舗に与える影響は読んでおきたいですね。

スピード配送の取りやめが加速――楽天ブックスも当日配送を終了、配送会社の要請受け | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4516

欲しいものは買いに行く、という流れになってきそうですね。となると実店舗の出番です。

「ソーシャルきっかけで商品購入」は65%、SNSを“見るだけ”のユーザー | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4511

「この人がおススメしているなら買おうか」と思ってしまう瞬間ってありますよね。

楽天、2017年の上半期ランキングを発表 1位は「ボタニカルシャンプー・コンディショナー」| ECzine
http://eczine.jp/news/detail/4818

ミネラルウォーターやカニといった定番商品が並びます。

そもそも「マーケティング」って何ですか? グロービス経営大学院で聞いてきた! | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/07/14/25682

「マーケティング」の定義は人それぞれ違うと思います。みなさんの定義は?

今週の名言

大学で授業をしていると分かるんですが、今の学生たちも、理解したいというものすごく強い気持ちをもっている。理解する喜びはみんな知っているんです。ただそれに答えてくれる大人がいないだけです。

─哲学者 國分功一郎氏

「哲学のない時代は不幸だが、哲学を必要とする時代はもっと不幸だ」――哲学者・國分功一郎インタビュー | 文春オンライン
http://bunshun.jp/articles/-/3228

「後世畏るべし」ということわざもあります。ある程度の年齢になったら、若い人が伸びるような環境を作りたいですね。邪魔はしないように。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

ユニクロのEC売上(3Q)は17%増の123億円、課題は「ECサービスの認知度不足」

8 years 5ヶ月 ago

ファーストリテイリングの2017年3月~5月期(第3四半期)連結業績によると、EC売上高(国内ユニクロ事業)は前年同期比17.3%増の123億円だった。売上高に占めるECの割合は5.5%から6.2%に上昇した。

第3四半期におけるEC事業の主なトピックスは、2017年3月にスマートフォンサイトを刷新したほか、特別サイズやオンライン限定商品、セミオーダー商品などの品ぞろえを拡充したこと。コンビニやリアル店舗での店頭受け取りサービスも強化している。

増収率が鈍化、物流の混乱は終息

決算説明会の席で、サイトのリニューアルを実施したことや、特別サイズ・EC専用商品を拡充したことなどで、着実に売り上げが伸びていると指摘。

2016年9月~2017年2月期(上半期)はEC関連の物流に混乱があり、売り上げが伸び悩んだが、3月以降は物流のオペレーションは安定。4月以降のEC売上高は20%を大きく超える伸び率となっているという。

EC事業の現状について「社内計画にはいまだ届いていないため、満足していない状況ではありますが、手応えとしては非常に良い」と評価している。

ファーストリテイリングは2017年3月にスマホサイトを刷新

2017年3月にスマホサイトを刷新した(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

課題はECサービスの認知度不足

ECの課題として「ユニクロのEC販売が顧客に十分に認知されていないこと」をあげた。リアル店舗に来店する顧客のEC利用割合が低いことから、店頭とECの併用を促すことで顧客1人あたりの購買頻度や購入点数を増やしていく方針。

今後は特別サイズやEC専用商品など幅広い顧客ニーズに対応した商品をさらに拡充する。また、欠品による機会損失を防ぐため売れ筋商品の在庫を十分に確保する。

全社のデジタル化の方針は、「ECを伸ばすためだけのデジタルマーケティングではなく、ECサイトそのものの魅力を高めていくことでリアルの店舗への来店動機も高めるようなEC サイトを作っていきたいと思っている」としている。 

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

AMPの最近の小さな改良3つ(テスト含む)

8 years 5ヶ月 ago

最近見つかった AMP のちょっとした変更(テスト含む)を3つ紹介する。オリジナルURLのドメイン名に付く「ソース」ラベルと、濃い色のAMPラベル・マーク、そして Google アプリのフィードが AMP をサポート。

- AMPの最近の小さな改良3つ(テスト含む) -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

EC・オムニチャネルを学ぶ2日間・高知e商人 高知合宿

8 years 5ヶ月 ago

「高知e商人養成塾」は9月9日、10日の2日間、高知県香南市のリゾートホテル「海辺の果樹園」で「第11回 高知e商人 高知合宿・変革」を開催する。

ランディングページのライティングやアフィリエイト広告の活用法など、6講演を2日間で受講する。

スケジュール

9月9日(1日目)

【セミナー①】市場規模マイナス98%における戦略
 株式会社徳田銘木 徳田 浩氏

【セミナー②】身のすくむ逆境の中、己を奮い立たせるものは?
 有限会社かんこめ 玄米おむすび「玄むす屋」 菅 圭一郎氏

9月10日(2日目)

【セミナー③】インターネットを使った商取引(電子商取引)の鍵は何かを経済学的な観点から考察
 日本銀行高知支店 支店長 大谷 聡氏

【セミナー④】理論があれば文才は要らない! CVRが必ず高まるランディングページ作成方法
 SEO検索エンジン最適化 住 太陽氏

【セミナー⑤】アフィリエイターを味方につけて売上を拡大する集客方法
 鈴木 珠世

【セミナー⑥】実店舗、EC、アプリの強みを活かすオムニチャネル戦略
~苦境から這い上がってきたEC運営やオムニチャネルのメソッドと取り組み事例を公開~

 株式会社メガネスーパー デジタル・コマースグループ ジェネラルマネジャー 川添 隆氏

開催概要

  • 第11回 高知e商人 高知合宿・変革
  • 日程:2017年9月9日(土)〜9月10日(日) 11:30 受付開始
  • 会場:高知県香南市夜須町手結山506-1 リゾートホテル「海辺の果樹園」[地図
  • 主催:e商人養成塾
  • 参加費:23,000円(税込)〜 ※宿泊料・食事・懇親会費込

申し込み・詳細

uchiya-m

インフルエンサーマーケティングの指針策定へ

8 years 5ヶ月 ago
消費者向けの適切な情報開示方法を含む、インフルエンサーマーケティングのガイドラインを策定すべく、「Influencer Marketing Council」が発足した。広告会社やインフルエンサーマーケティング事業者だけでなく、ドクターペッパースナップルグループのようなブランドも名を連ねている。
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Influencer Marketing Council
http://www.theimc.co/
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2017年4月には、FTCが90名以上の著名インフルエンサーにステマ禁止の警告を送付したが、消費者団体の調査によると、その後も関係性開示は改善されていない。
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Celebrities Still Fail To Disclose Instagram Ads
https://www.mediapost.com/publications/article/303461/celebrities-still-fail-to-disclose-instagram-ads.html
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noreply@blogger.com (Kenji)

モバイルコマース市場は2021年に6.1兆ドルへ拡大の見通し

8 years 5ヶ月 ago

モバイルアプリ市場の調査などを手がけるAppAnnie社は6月29日、世界のモバイル市場規模を調査した「マネタイズモデル調査レポート」を発表し、世界のモバイルコマース市場規模は2021年に6兆100億ドル(約680兆円)に拡大する見通しを示した。

レポートによると世界のモバイルコマース支出額は2016年時点で1兆1800億ドル。経済活動がモバイルに移行していることから、世界のモバイルコマースは今後5年間、年平均38%のペースで成長すると予想している。

AppAnnie社によると、世界のモバイルコマース市場規模は2021年に6兆100億ドル(約680兆円)に拡大する見通し

ユーザー1人あたりのモバイルコマース支出額は344ドルから2021年には946ドルに増加すると予測。特にアジア太平洋地域はモバイルへの移行が他の地域よりも急速に進んでいくとみている。

2016年と2021年のモバイルコマース支出額を国別で比較した場合、中国は7900億ドルから2兆5900億ドルに拡大する見込み。米国は2000億ドルから8200億ドル、日本は700億ドルから2100億ドルへと増える見通し。

AppAnnie社によると、世界のモバイルコマース市場規模は2021年に6兆100億ドル(約680兆円)に拡大する見通し

時間あたりのアプリ支出額は日本がトップ

アプリ利用1時間あたりの支出額を国別に集計した場合、2016年は日本が13.98ドルで世界1位。日本は2021年時点で18.42ドルに増え、1人あたりの金額は世界で突出して多い。

日本人の支出額が他国と比べて多い理由について、アプリストアにおけるデバイス1台あたりの平均支出額が123ドルと突出して高いことや、1人あたりの所得が高くゲームアプリへの課金に対して前向きであることなどが影響したと分析している。

レポートが示した各マネタイズモデルの今後の見通しは次の通り。

  • アプリストア収益:中国の購買力のあるモバイルファーストな消費者が世界の成長を牽引
  • アプリ内広告:アジア地域が急成長、2021年までに25%成長で770億ドルに達する見込み
  • モバイルコマース:世界の総支出額は2021年に6兆100億ドルに達する見込み

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ECサイトへのアクセスはPCは減少、スマホが増加。SNSはInstagram経由が急増中

8 years 5ヶ月 ago

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」のマーケットデータによると、ECサイトにアクセスするユーザーの利用デバイスはパソコンからスマホへと急速にシフトしている。

7月13日にGMOメイクショップが「MakeShop」のデータを公開した。

2016年における「アパレルカテゴリ」のスマホ経由のPV数は、前年比25%増。アパレルは2015年に初めてスマホ経由のPV数がパソコンを上回った。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」のマーケットデータ 「アパレルカテゴリ」のスマホ経由のPV数は、前年比25%増。アパレルは2015年に初めてスマホ経由のPV数がパソコンを上回った

「家電カテゴリ」はパソコン経由のPV数がスマホより多いものの、パソコンとスマホの差は2012年から年々縮まっている。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」のマーケットデータ 「家電カテゴリ」はパソコン経由のPV数がスマホより多いものの、パソコンとスマホの差は2012年から年々縮まっている

ECにおけるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)活用の実態も公開。「MakeShop」で構築されたネットショップに主要SNS(Facebook、Twitter、Instagram)を経由して流入したPV数を独自に調査したところ、2016年のSNS経由の合計PV数は前年比21%増の1154万件だったという。

特にInstagramはユーザー数の増加を背景にPV数が激増し、2016年は前年度比約260倍の137万5725件だった。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」で構築されたネットショップに主要SNS(Facebook、Twitter、Instagram)を経由して流入したPV数を独自に調査

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」で構築されたネットショップに主要SNS(Facebook、Twitter、Instagram)を経由して流入したPV数を独自に調査

2016年における「MakeShop」の年間総流通額は過去最高の1441億円だった。商品ジャンル別では「家電」が前年比9%減、「アパレル」は同27%増となっている。

GMOメイクショップが提供するネットショップ構築サービス「MakeShop」の調査 2016年における「MakeShop」の年間総流通額は過去最高の1441億円

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ADK、創立60周年記念活動「ブレーンタル」第4弾で、働く男の“朝活“を応援する「モーニング at BARBER」を提供開始

8 years 5ヶ月 ago
株式会社アサツー ディ・ケイは、創立60周年を記念し、ADK社員が広告会社ならではのスキルを活かし、社会の「課題」や日常生活の中の「悩み」に対するアイデアやソリューションを提供するサービス「ブレーンタ...

BtoB ECの「サードウェーブ(第3の波)」は新たな商機になる? | 鵜飼智史のBtoB-EC早わかり講座

8 years 5ヶ月 ago

「サードウェーブ(第3の波)」と言えばコーヒーを思い浮かべる方も多いと思います。コーヒーにおける「ファーストウェーブ」は、それまで日本になじみのなかったコーヒーが、流通網の発達やインスタントコーヒーの登場で身近になったこと。「セカンドウェーブ」は、スターバックスがなどシアトル系コーヒーショップの登場。「サードウェーブ」は2年前に日本に上陸したブルーボトルコーヒーをはじめとする、生産地や流通過程にもこだわったコーヒーを指します。

今回はコーヒーの話……ではなく、BtoB ECの変遷やサードウェーブによる商機などについてお話したいと思います。

BtoB ECのファーストウェーブとは?

ファーストウェーブ:アスクル、モノタロウ

BtoB ECにおけるファーストウェーブの代表格としては、オフィス用品の通販「アスクル」や、工具通販のネットストア「モノタロウ」があげられます。インターネット上で法人や事業者を対象とした通信販売で、BtoBでありながら、商品の価格や納期をネット上でオープンにして通販するビジネスモデルです。

BtoC ECとの区別がわかりにくいかもしれませんが、請求書での支払いに対応していることや、商品を受け取った後は職場で使用する消耗品が商材の中心であることが特徴です。

アスクルは1997年に、モノタロウは2000年から事業を続けています。サービス開始年から見ても、この領域を切り拓いてきたイノベーターだと言えるでしょう。

BtoB ECのセカンドウェーブとは?

セカンドウェーブ:スーバーデリバリー、ネッシー

BtoB ECにおけるセカンドウェーブは、ラクーンが運営する「スーパーデリバリー」や、オークファンの子会社SynaBizが運営する「NETSEA」をはじめとした、マーケットプレイス(モール)型の卸売りのビジネスモデルです。取引先によって販売価格が異なるという、卸売り特有の商習慣をシステムに落とし込んでいます

BtoBにおいてはネット販売そのものが軽視されていたことがあり、通常業務と兼務で運営されることがよくあります。しかし、インターネットを通して新しい販路が広がり、売上が徐々に上がると、本格的に人員を増やす企業が増えていきました。

BtoB ECのサードウェーブとは?

サードウェーブ:BカートASP

そして、BtoB ECにおけるサードウェーブ。これまでと異なる部分は、「BカートASP」のように、ECサイトを自社の業務フローの中に組み込んで運営することです。

電話やFAXで行っていた受注をECに変更したり、ルートセールスなど対面営業しか手段を持たなかった企業がECからも注文を受けたりすることで、業務効率が格段に上がり、1人あたりの労働生産性がアップします。

また、インターネットを通して新規クライアントの獲得チャンスが増えるので、販売チャネルが拡大することなどがメリットとしてあげられます

その他には、これだけECが普通になってきているので「御社もネットで注文できるようにならないの?」と取引先から依頼を受けたり、「競合他社がBtoB ECを始めたから弊社もやらなければ……」といった導入理由もあります。またBtoC EC企業が、次の一手としてBtoB ECを始めるケースもあります。

ファーストウェーブ:ネットで企業や事業者に対して直販 セカンドウェーブ:ネットで小売業者に卸売り サードウェーブ:ECサイトを自社の業務フローに組み込んで運営
◇◇◇

十年ひと昔と言いますが、IT技術の進化で世の中のスピードは格段に速くなっています。BtoB ECに関する「当たり前」も、目まぐるしく変化していると感じます。気が付けば「BtoB ECは取り組んでいて当然」という世の中になっているかもしれません。

鵜飼 智史

鵜飼 智史

株式会社Dai BカートASP
執行役員 営業統括マネージャー

国内最大級の広告媒体を企画・運営を担当していたことから、飲食・サービス・教育・介護など幅広い知識と経験を持つ。BtoBに特化したサービスを提供していることから法人営業には定評があり、業務改善や業績アップのお手伝いをしている。現在は全国規模でのセミナー活動や社外勉強会を精力的にこなし、BtoBのオンライン化を促進している。

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鵜飼 智史

ヨドバシカメラ、店頭受取サービスの専用ショップをヨドバシ梅田店に開設

8 years 5ヶ月 ago

ヨドバシカメラは7月14日、ECサイトで注文した商品を店頭で受け取ることができるサービス「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」の専門ショップをヨドバシ梅田店で試験的にスタートした。

ヨドバシカメラマルチメディア梅田とは独立したエントランスを設置。ユーザーは入店することなく、店頭受け取りサービスを24時間利用できるようにした。

試験運用の結果を踏まえ、今後はヨドバシカメラの各店舗や主要駅近隣、商業施設などに同様の専門ショップを開設する計画。

「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」は、ヨドバシカメラのEC通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」や専用アプリ「ヨドバシ」で注文した商品を、指定店舗で受け取ることができるサービス。対象商品は店舗やECサイトで扱っている商品のほぼ全てにあたる約400万アイテム。

マルチメディア梅田、マルチメディアAkiba、マルチメディア博多では24時間、店頭受け取りサービスを提供している。

ヨドバシカメラはECサイトで注文した商品を店頭で受け取ることができるサービス「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」の専門ショップをヨドバシ梅田店で試験的にスタート

「ネットで注文・店舗で受け取りサービス」について(画像は編集部がキャプチャ)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

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