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自動生成コンテンツのインデックス促進はリンク獲得やサイトマップ改善では解決できない

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グーグル検索SEO情報②

自動生成コンテンツのインデックス促進はリンク獲得やサイトマップ改善では解決できない
根本的なコンテンツ改善が先決 (John Mueller on Twitter) 海外情報

26,000ページを公開しているのですが、Search Consoleを見るとインデックス済みのURLは1200件で、2万URLが除外されています。インデックスのスピードをどうすれば上げられますか?

※ここでの「除外」は、グーグルがURLの存在を認識しているがインデックスしていない状態を意味する。

グーグルのジョン・ミューラー氏にこのように質問したサイト管理者がいた。話を聞いていくと、どうやらこのサイトは株価のデータを機械的に取得して日々更新しているようだ。つまり、自動生成コンテンツで成り立っているサイトだ。

このサイト管理者は、次のような対策を検討しているという。

  • サイトマップの最適化
  • ブログからの内部リンク
  • 外部リンクの獲得
  • HTMLサイトマップの作成

この考えに対するミューラー氏の反応はこうだ:

どれもサイトを良くすることには役立たない

インデックスされない根本的な原因をこのサイト管理者は理解できていないようだ。

世の中に存在する情報から単純に自動生成したコンテンツには、検索エンジンから見て価値だといえるものがほぼない。そもそもガイドライン違反の可能性すらある。検索結果に表示する価値がないコンテンツに対してサイトマップやリンクをどんなにいじっても、グーグルがインデックスすることはないだろう。

まず進めるべきは、世の中のユーザーのニーズを満たす、独自性があるコンテンツへの改善だろう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

SCからプロパティ削除しても否認ファイルは残ったまま
新規サイトの立ち上げ時にはチェックしたほうがいいかも (Reddit) 海外情報

Search Consoleから所有者確認したサイトを削除すると、リンク否認ファイルも自動的に消去されますか?

こんな質問が、Reddit(レディット)のSEO掲示板に投稿された。グーグルのジョン・ミューラー氏は一言だけ返信した:

いいや。

プロパティ削除しても否認ファイルは残り続けるようだ。

この情報だけでは判断できないが、もしかしたらドメイン名の所有者が変わっても否認ファイルが残っているのかもしれない(ミューラー氏はこの点に関してはコメントしていない)。

中古ドメイン名を取得してサイトを立ち上げたときは、否認ファイルがアップロードされていないことを念のためチェックしたほうがいいかもしれない。もし万が一、以前にだれかが使っていたドメイン名だとしたら、前の管理者がリンク否認していたかもしれないからだ。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

長期的な成功にUXは不可欠、でも良いコンテンツなしでは価値がない
コンテンツが土台、強化するのがUX (Pedro Dias & 深津 貴之 on Twitter) 海外+国内情報

元グーグル社員のペドロ・ディアス氏のツイートを紹介する。3年前のものだが、「今でも通用する」として本人が最近リマインドした。

  • ランキング要因を気にしなくても長期的に成功するサイトを作ることができる
  • UXを気にしないなら長期的に成功するサイトを作ることはできない

検索エンジンのアルゴリズムを追うのではなくユーザーを満足させるサイト作りが、長い目で見た成功の秘訣ということだ。たしかにそのとおりだろう。

ここで気を付けたいのは、次の点だ:

  • UXとは、サイトの使いやすさや表示速度だけではない
  • ユーザーがサイトで体験するものすべてがUXを構成する

つまりコンテンツも立派なユーザー体験だ。

noteのCXOである深津貴之氏のツイートを続けて紹介する:

※Web担編注 深津氏もここでは「ユーザビリティ」「アクセシビリティ」といった、「UX」よりも狭い言葉を使っている点に注意。

グーグルが、ページ エクスペリエンス アップデートをモバイル検索に続いてPC検索にも導入したのは記憶に新しい。ユーザー体験をランキング要因に組み込むアルゴリズム更新だが、グーグルは繰り返し次のように言及している:

クエリとの関連性がページエクスペリエンスよりも重要だ

次の点を心に刻んでおきたい:

  1. ユーザーのニーズや課題に応えるものとしてコンテンツがある
  2. まず土台としてのコンテンツが重要
  3. しかしコンテンツが良ければ体験が良くなるとは限らない
  4. ユーザーがより良い体験を感じるには、コンテンツに加えてユーザビリティ・アクセシビリティ・ページ表示速度・快適な操作などなどの要素を含めた全体としてのUXを良くすることが重要
★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

新米ブロガーへのグーグルからのアドバイス×2
コンテンツと独自ドメイン (John Mueller on Twitter) 海外情報

ブログを始めたばかりの人にグーグルのジョン・ミューラー氏が2つアドバイスした:

アドバイス 1:
最初は検索エンジンのことに注力しなくていい。サイトの細かな調整とコンテンツに力を注ぐ。

アドバイス 2:
独自のドメイン名を取得する。プラットフォームを変更しても使い続けられるので、時間の経過とともにサイトを成長させやすくなる。

ユーザーの役に立つコンテンツがあるからこそ、グーグルは検索結果の上位に表示しようと判断する。よって、まず良質なコンテンツを増やすことが先決だ。

長期的な視点で考えるなら独自ドメイン名を取得したい。ブランディングにも貢献するだけでなく、長期的にはSEOに役立つ。独自サーバーではなく、はてなブログやnoteなどのプラットフォームを利用していても、独自ドメイン名を設定できるものも多い。

★★★★☆
  • これからSEOがんばりたい人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル社員もオススメする、住所フォームのベストプラクティス
フォーム改善をミッションにしたコミュニティができた (ケンオールブログ) 国内情報

グーグルが推奨するログインフォームのベストプラクティスを前々回トップで取り上げた。今回は、住所入力フォームのベストプラクティスを紹介する。こちらも、グーグルのえーじ氏がツイッターで紹介している。

住所フォームでは、次の4項目が決定的に重要とのことだ。

  • オートコンプリート機能に最適化する
  • 郵便番号フィールドは1フィールドにしてハイフン有無どちらも対応する
  • モバイルUX優先なら郵便番号が入力されたら即座に補完。精度優先なら住所補完ボタンを設置
  • 住所フィールドは次の3フィールドが基本で、「建物」フィールドはオプション:
    • 都道府県
    • 市区町村
    • 町名以下

具体的な設定方法は元記事で学んでほしい。

実際には、マーケティング部門が特定のデータ形式を要求したり、既存のシステムではこのとおりに実現できなかったりするなどあるかもしれない。しかし、ベストプラクティスを知っていることは大きな力になるだろう。

autocompleteの仕様についてはWeb担でも10年前に紹介しているが、ケンオールブログの記事は全体的なユーザビリティをふまえて解説している良記事だ。

ちなみに、この記事を紹介してくれたえーじ氏は、ウェブページのフォームをより使いやすくすることをミッションにした「日本のウェブフォームを良くする開発者の会」というコミュニティを立ち上げた。フォーム最適化に貢献したい人は参加するといい。

★★★★☆
  • フォーム最適化がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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