「グーグル検索結果のページタイトル勝手に変えすぎ」問題勃発!? アルゴリズム更新で【SEO情報まとめ】
あなたのページをグーグルが検索結果に出すときに表示するページタイトルが、勝手に書き換えられている!? グーグルのタイトル生成アルゴリズム変更とその影響、そして対策を知っておこう。
ほかにも、「そんなの知ってるよ」という声が聞こえそうだが意外と知らないこともあるGoogleトレンドの使いこなしワザ、越境ECの方針策定に役立つ便利ツール、Discoverのマイクロソフト版「Microsoft Start」などなど、今回も、小ネタながらもあなたのSEO力に役立つ「おっ!?」という記事を揃えている。
- 【公式】Googleトレンド使いこなし15ワザ!
- グーグル、ページエクスペリエンスアップデートの展開を完了
- SEOの大前提、Google検索の仕組み解説をグーグルが刷新
- 戻るボタンのハイジャックはペナルティの対象
- 越境ECをグーグルが後押し、便利ツール3選
- グーグル検索が黒くなった!?
- TikTok動画をAMPに埋め込めるように
- グーグルの検索結果からコンテンツを削除する3つの方法
- 自分が興味のある情報が届く、Discoverのマイクロソフト版「Microsoft Start」開始
- タイトル生成アルゴリズムについてGoogleがコメント「近いうちに繰り返し調整する。しかしオプトアウト手段はすぐには提供しない」
- Google検索のタイトル書き換えを調査できる便利なブックマークレット
今週のピックアップ
「グーグル検索結果のページタイトル勝手に変えすぎ」問題勃発!? アルゴリズム更新で
評判悪い? (グーグル検索セントラル ブログ) 国内情報
Google検索の検索結果ページが変わったのに気づいただろうか。具体的には、検索結果の各項目のページタイトルを生成するアルゴリズムをグーグルが更新したのだ。
検索結果ページに表示する項目のタイトルは、これまでも次の2パターンがあった:
- HTMLの
<title>
タグを使うことが多かった - 検索クエリに応じてそのほかの要素からグーグルが独自に生成することもあった
今回のアルゴリズム更新では、次のような変化があったという:
<title>
タグ以外からのページタイトル生成をさらに積極的に行うようになった- 特に、次のような要素を使う:
<h1>
のような見出しタグ- 大きなフォントや強調といったスタイル処理で見出し的に表示している要素
- 以前のようなクエリ依存ではなくなった
クエリに関係なく、ページの全体的な内容をより適切に表すタイトルを生成するようになったのだ。
いちど、自社サイトの各ページがグーグルの検索結果でどんなタイトルになっているのかを確認しておくといいだろう(筆者のブログではタイトル書き換えを調査できる便利なブックマークレットを紹介している)。
そもそもグーグルが<title>
タグの記述を必ずしも採用しないのは、不適切な <title>
タグを設定したサイトがウェブには多いからだ。次のような例をグーグルは挙げている:
非常に長い。
キーワードの数が多すぎる。クリエイターは単語をたくさん追加することにより、ページの掲載順位が上がる可能性が高まると誤解しているため。
タイトルタグがまったくない、または決まり文句が繰り返されている。たとえば、ホームページに単純に「ホーム」という名前が付けられたり、サイト内のすべてのページが「無題」と名付けられたり、単にサイト名が付けられたりすることもあります。
納得がいく理由ではある。特に3つ目のポイントは、最近に発足したデジタル庁のサイトでさえ全ページが同じtitle要素だった(現在は修正済み)ことを考えると現実的だろう。
しかし、筆者たちのようにSEOに取り組んでいるサイトでは検索結果でユーザーの検索ニーズに応えることをすばやく理解してもらうように入念に作り込んだタイトルを設定しているはずだ。にもかかわらず、望まないようなタイトルに変えられてしまうケースが続出している。どうも評判は良くないようだ。
グーグルが示すような「タイトルを独自生成するほうが検索ユーザーにとって良い」場合とは異なり、入念に作ったタイトルを勝手に書き換えられてしまえば、検索結果ページでのクリック率が低下し、検索トラフィックが減ってしまうおそれがある。
とはいえ、「このタイトルへの書き換えは納得いかない」となっても、あなたにできることは少ない。ページに特定のタグを入れておけばタイトル書き換えを禁止するといった仕組みもないからだ。
問題だと感じるタイトルを検索結果で発見したらグーグルにフィードバックしてほしい。アルゴリズム改善に役立てられる。フィードバックは、(日本の)検索セントラル ヘルプコミュニティのこちらのスレッドで受け付けている。
- すべてのWeb担当者 必見!
グーグル検索SEO情報
【公式】Googleトレンド使いこなし15ワザ!
「キーワード」と「トピック」の違いなど (Google Japan Blog) 国内情報
検索ニーズの変化を調べたり比較したりするのに必須のGoogleトレンドを活用するのに役立つ15個のワザをグーグルが公式ブログで紹介した。
一応補足しておくと、グーグル トレンドは検索動向を調べられるツールだ。検索ニーズの推移や注目を浴びているキーワードを調査できる。
グーグルが紹介した15個のヒントは次のとおりだ。
- 日付ごとのデータ
- 関連トピックおよびワードにおける「注目」と「人気」
- 「トピック」を可能な限り選択
- 地域や都市間の比較をする
- 毎日の検索トレンド
- 現在のトレンドを調べる
- 常に比較する
- 同じトピックが異なる場所でどのように検索されているかを知る
- Google トレンドで人々が共通して抱く関心事項を知ることができます
- Google トレンドは世論調査ではありません
- しかし、データで多くのことを知ることができます
- オートコンプリートと Google トレンドのデータは同じではありません
- 地域のトレンドを知る
- データをダウンロードする
- Google トレンドを楽しみましょう
GoogleトレンドはSEOのキーワードリサーチにも使えるツールだ。使っている人も多い違いない。知らなかったTIPSが見つかるかもしれない。TIPSの詳細は元記事で確認してほしい。
ちなみにWeb担編集部ではこの情報に関して、次のような反応があったそうだ:
Googleトレンドって、「検索キーワード」以外に「トピック」という調査方法があったんだ、知らなかった!
SEO目的でGoogleトレンドを使う場合、想定している検索キーワードを指定して調べることが多いだろう。しかし、グーグルでは「トピック」というまとまりを用意している。
この「トピック」に関してグーグルは次のように説明している:
トピック」は言語に依存せず、書き方のバリエーションおよび間違いや、複数の呼び方に対応するため、より幅広くトレンドを調べることができます。
トピックに関するヘルプページ(現在は英語のみ)では「トピック」を次のように説明している:
「トピック」はさまざまな言語で同じ概念につかわれるキーワードのグループです。
「London(ロンドン)」のトピックでは、次のような検索も対象に含みます:
- 「英国の首都」
- 「Londres」(スペイン語での「London」)
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル、ページエクスペリエンスアップデートの展開を完了
目立った順位変動はない模様 (きらきら☆あんなたん on ツイッター) 国内情報
グーグルが進めていたページエクスペリエンスアップデートの展開が完了した。6月中旬に始まり継続的に進んでいたが、予定どおり8月いっぱいかかった。検索セントラルのツイッター公式アカウントによる英語でのアナウンスをあんな氏が日本語でリツイートした。
ページエクスペリエンスは、現在 Top Stories のモバイル カルーセルのアップデートを含め、ロールアウトが完了しました。Google News アプリへの変更もロールアウトが始まっており、今後一週間ほどかけて完了する予定です。 https://t.co/zXYlrrJdLr
— きらきら☆あんなたん (@piropiroanna) September 3, 2021
とはいえ、ページエクスペリエンスアップデートによってSEO界隈がざわつくようなランキング変動は起きていなかったようだ。その理由は次のようなものだろう:
- もともとランキング要因としては影響度が小さかった
- ゆっくりとしたペースの展開であった
ページエクスペリエンスアップデートの導入はこれでいったん終了だ。とは言え「もうページエクスペリエンスを気にしなくていい」わけではない。その理由は次の2つだ:
- サイトのコア ウェブ バイタルのスコアは絶えず変化する
- 今後のアルゴリズム改良により重み付けが変わることもあり得る
そもそも「ページエクスペリエンス」はグーグルのためではなくユーザーのために意識するものだ。ページエクスペリエンスシグナルおよびユーザー体験にかかわるその他の要素の改善には、引き続き優先的に取り組んでいこう。
なお、グーグルニュースアプリの変更が入れ替わりで始まった(もう完了していると思われる)。こちらは、グーグルニュースアプリの掲載にAMP対応が必須ではなくなった変更だ。通常フォーマットの記事でもニュースアプリで露出する可能性がある。
- すべてのWeb担当者 必見!
SEOの大前提、Google検索の仕組み解説をグーグルが刷新
これを読めばグーグル検索のすべてがわかる!かも (Google Japan Blog) 国内情報
「Google 検索の仕組み」サイトを刷新したことを、グーグルが発表した。
このサイトは、グーグルの検索に対するアプローチや検索の仕組みについて理解を深めるための情報を提供しているもの。以前から存在するが、最新の情報を反映するようにコンテンツを大幅に更新した。
次のような構成だ:
- 概要
- Google のアプローチ
- 検索の仕組み
- 情報の整理
- ランキング結果
- 厳格なテスト
- スパムの検出
- 機能
SEOでの上位表示の秘訣が直接的に書いてあるわけではない。しかし、
- グーグルが目指す方向性
- 検索結果ができあがるまでのプロセス
- 品質改善の取り組み
など、グーグルが検索結果に上位表示したいサイトを把握するための非常に有用な情報が詰まっている(それは言い換えればユーザーに支持されるサイトを運営するのに必要な情報だ)。すべてに目を通すことを強く推奨する。
- すべてのWeb担当者 必見!
戻るボタンのハイジャックはペナルティの対象
不正なリダイレクトの一種 (Google SEO office-hours) 海外情報
ブラウザの戻るボタンをクリックしたときに、ユーザーを、前のページに戻らせずに別のページに誘導するサイトがあるようだ。いわば、戻るボタンの“ハイジャック”だ。
グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、こうした構成は不正なリダイレクトの一種であり手動対策の対象になるとのことだ。あなたが管理するサイトでは、戻るボタンハイジャックは決して使ってはいけない。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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