国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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不自然リンクへの対処はリンク否認だけじゃダメ!? んじゃ何が必要なの?

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Web担当者に役立つ最新情報

不自然リンクへの対処はリンク否認だけじゃダメ!? んじゃ何が必要なの?
まずリンクの削除が先 (John Mueller on Twitter) 海外情報

不自然なリンクの手動対策を受けてしまったときに、その手動対策を解除するためにするべき行動とは?

グーグルのジョン・ミューラー氏に次のように質問したSEOコンサルタントがいた。

不自然なリンクの手動対策を解除するためには、次のどちらを実行すべきですか?

  • リンクを否認するだけ
  • リンクを削除する

否認するだけで十分だと言うSEO専門家がいるようです。私自身は、常に削除を試みてその結果を記録して報告していました。

ミューラー氏はこのように回答した。

あなたがやっているやり方を推奨する。

つまり、時間をかけて不自然なリンクを調査して削除し、それをレポートするやり方だ。

手動対策を受けたサイト管理者が問題を認識し対処したことをウェブスパムチームは知りたいからだ。

(そうした対処をしたうえで)理由が何にせよ、ほかのサイトのリンクを削除できないときには、否認ツールが役に立つ。

ランキング操作を目的にした不正なリンク獲得が原因の手動対策の対処法は昔も今も変わらない。

  1. まず、問題になっていると思われるリンクを徹底的に削除する
  2. それでもどうしても取り去れないリンクが残ってしまったときにのみ否認ツールを使う
  3. 削除の取り組み内容と結果を再審査リクエストで詳細に報告する

「手動対策」ということは、その向こうには人間の担当者がいるということだ。問題があると判断された以上は、手を抜いて否認だけで済まそうとしても、手動対策が解除されることはない。

★★★★☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

SEOとCWVの最新情報をGoogle I/Oで手に入れる
日本語字幕あり (グーグル検索セントラル ブログ) 国内情報

グーグルは、「Google I/O(グーグル・アイオー)」という大規模カンファレンスを、5月18日~20日の3日間開催した。通常は、米グーグル本社近くの会場で行われるのだが、COVID-19の影響により2020年は中止、今年はオンライン開催となった。I/Oは開発者向けのイベントだが、検索関連の多くの新しい情報も提供される。

I/Oのセッションのなかから、サイト管理者にも役立つ情報を検索セントラルブログがまとめて紹介している。

こちらは、おなじみのジョン・ミューラー氏による、まさに検索にフォーカスしたセッションだ。動画コンテンツで利用できる2つの新しい構造化データを紹介している。

ほかには、コア ウェブ バイタルに関するセッションも今年は多かった。

動画には日本語字幕が付いている(Web Vitals Q&A除く)。英語が得意でなくても安心だ。視聴して、SEOとCWVの最新情報を手に入れよう!

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

読者の信頼を獲得するためにサイトが提供すべき情報
ニュースサイトじゃなくても当てはまる (グーグル検索セントラル ブログ) 国内情報

読者の信頼を得るために必要とする透明性の確保について、グーグルは検索セントラルブログで説明した。元記事が対象としているのは「グーグルニュースに掲載される記事の提供元サイト」だが、一般のサイトであっても、読者の信頼を獲得する施策に役立ちそうだ。

読者の信頼を得るために次のような情報を提供すべきだとグーグルは推奨している:

記事レベルで提供すべき情報

  • 記事の公開日
  • 執筆者の署名
  • 執筆者に関する情報(執筆者の資格や専門分野について説明する経歴へのリンクなど)
  • 執筆者の連絡先
  • 記事のタイプ(「意見」や「ニュース」など)を示すラベル

サイトレベルで提供すべき情報

  • ニュース提供元
  • 背後にいる企業やネットワーク
  • サイトの目的、構成の枠組み、サイトで得られる情報のタイプについて読者が理解するのに役立つ情報
    • ミッション ステートメント
    • 編集ポリシーと基準
    • 編集や業務に関わるスタッフの情報と経歴
    • 個別の連絡先情報
    • オーナーや資金提供元などの組織レベルの情報

どうだろう? 必ずしもニュースサイトでなくても、こうした情報を提供したほうがあなたのサイトに対する読者の信頼度が上がると思わないだろうか?

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

2021年5月は3分の1のサイトがCWVに合格
CLSが良くなったのは定義の変更が理由か (Chrome UX Report on Google グループ) 海外情報

2021年5月のChromeユーザーエクスペリエンス レポートの集計データが公開された。約841万サイトの統計だ。2月から数値を次の表に示す。

5月4月3月2月
LCPが良好のサイト50.7%49.4%49.01%47.99%
FIDが良好のサイト89.9%89.8%89.66%89.46%
CLSが良好のサイト60.4%53.8%51.84%45.99%
3指標がすべて良好のサイト29.2%25.8%24.81%21.98%

CLSに合格したサイトの状況が53.8% ⇒ 60.4%とかなり良くなっている。これはサイト側の改善の成果というよりは、CLSの測定方法が更新されたためと思われる。更新によって数値が良くなるサイトはあるが悪化するサイトはないからだ(更新内容については、概要を筆者が個人ブログにまとめたので興味があれば読んでほしい)。

コア ウェブ バイタルのウェブ全体の状況を知るには、HTTP Archive(HTTPアーカイブ)も役立つ。HTTP Archive はウェブの利用状況をさまざまな指標からレポートするサイトだ。コア ウェブ バイタルのもとになるChromeユーザーエクスペリエンス レポートのデータも提供するようになった。

CrUX
HTTP Archiveではさまざまなデータを確認できる。図はコア ウェブ バイタルに合格したサイトの過去1年間の推移グラフ
★★★★☆
  • CWV改善がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

スパマーにサイトを悪用されないための対抗策
悪用されるとランキングが下がることも (グーグル 検索セントラルブログ) 国内情報

サイト管理者ではないユーザーがコンテンツを作成できるサイトにおけるスパム対策について検索セントラルブログが注意喚起した。

たとえば、次のようなサイトが関係してくる:

  • フォーラム(掲示板)
  • ゲストブック
  • ソーシャル メディア プラットフォーム
  • ファイル アップローダー
  • 無料ホスティング サービス
  • サイト内検索サービス

グーグルは触れていないが、コメントを受け付けているブログも該当するだろう。

こうしたサイトがスパムに悪用されると次のような悪影響を受ける可能性があるとのことだ:

  • ウェブサイトの一部に低品質なコンテンツがあると、サイト全体のランキングに影響を与えることがあります。

  • スパム行為のあるコンテンツは、マルウェアやフィッシングを伴うサイトなど、望ましくないコンテンツや有害なコンテンツにユーザーを誘導するおそれがあり、サイトの評価が下がる可能性があります。

  • 無関係なコンテンツからのサイトへの意図しないトラフィックのために、サイトが遅くなったり、ホスティング コストが増加したりすることがあります。

  • Google は、検索結果の品質を保護するため、第三者生成スパムが多数あるページを削除したり、ページの順位を下げたりすることがあります。

スパマーにサイトを不正利用させないためにできることをグーグルはアドバイスしている:

第三者によってスパム判定されてはたまったものではない。

企業サイトを担当している人のなかでは該当することは少ないだろうが、一般ユーザーがコンテンツを掲出できるタイプのサイトを管理するウェブ担当者は、詳細をリンク先でしっかり確認し、社内で上司を巻き込んで対応していくことを勧める。

★★★★☆
  • ユーザーがコンテンツ作成できるサイトのすべてのWeb担当者 必見!

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