ECサイトのカテゴリページSEOに記事コンテンツは必要? 適切な文章量は?【SEO情報まとめ】
「ECサイトのカテゴリ(商品リスト)ページには記事コンテンツを掲載したほうがいいの?」
「掲載するなら、どれぐらいの文章量が適切?」
そんな疑問に、グーグルのジョン・ミューラー氏が答えた。ECサイトのSEOを進めたいあなたは必見!
ほかにも、「動画SEOのワザ」「プロのSEO実験でも役に立たない?」「画像の遅延読み込みモダンスタイル」「オウンドメディアの正しい計測」などなど、今回も次のような良記事を揃えている。2ページ目にも良い記事をピックアップしているので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
- オリジナルのYouTube動画よりも動画検索で上位表示する方法
- SEO実験は非オーガニックなデータなら役に立たない!?
- 日に日に増え続けるスパムサイトからのリンクはどう対処すべきか?
- グーグル画像検索にライセンス情報を表示できるように
- ネイティブLazy-loadとJavaScriptを併用して遅延読み込みを完璧に実装するモダンなやり方
- あなたがオウンドメディア運用に失敗するのは計測の仕方を間違っているから!?
- ページの表示速度改善で、直帰率8%⬇・購入30%⬆
- 動画の構造化データが新たなプロパティをサポート
- SafariでService Workerを検証する拡張
- GooglebotがHTTP/2を2020年11月からサポート開始、より効率的なクロールを可能に
- iOS版SafariがWebP画像をサポート、でもMacOS版はまだ
今週のピックアップ
ECサイトのカテゴリページSEOに記事コンテンツは必要? 適切な文章量は?
多すぎても少なすぎてもよくない (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報
ECサイトのカテゴリページ(商品リストページ)には、記事コンテンツを掲載したほうがいいのだろうか?
もし掲載するとしたらどのくらいの文章量が適切なのだろうか?
こんな疑問に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏が一定の指針を示した。まとめると次のようになる。
あまりにも長い記事コンテンツを掲載すると、グーグルはそのページを「販売を目的としてはおらず情報提供を目的としている」と認識する可能性がある。そうなると、購入意図がある検索クエリとの関連性が低くなるかもしれない。長い記事とは、たとえばウィキペディアの一般的なページのような文字数のページだ。
また文字数が多い記事コンテンツでは、キーワードを詰め込むケースも多い。これはキーワードの乱用でガイドライン違反にもなりうる。
とはいえ、文字コンテンツがまったくないものよろしくない。たとえば、
- 商品の写真
- 商品名
- 金額
を列挙しただけでは、グーグルがそのページが何のページなのかを理解することが難しくなる。ある程度の文字数の記事コンテンツはカテゴリページにも必要だ。
多すぎてもよくないし、少なすぎてもよくない。バランスが重要だ。
結論としては、次のようなことだ:
- 商品カテゴリページにも、ある程度の文字量で情報を掲載するほうがいい
- ただし、その分量が多くなりすぎると弊害もある
となると、初級者が陥りがち思考がある:
では、何文字が適切なのか?
残念ながら、何文字以上・何文字以下という明確な数値が定まっているわけではない。内容にもよるし、そのページで扱っている他の情報(商品一覧)がどれぐらいあるかにもよる。そもそも、ユーザーのどんな検索ニーズに応えるのかによって適切な文章量は変わってくる。
ユーザー視点で考えてほしい。そのページに訪れたユーザーの役に立ちそうなコンテンツを書けばいい。
とはいえ、それだけだとわかりづらいだろう。筆者ならば、たとえば、次のようなものをベースに考える:
- そのカテゴリページに掲載している商品の説明
- 特徴やおすすめポイント
- よくある質問
ウィキペディアのように、その商品に関するありとあらゆる情報を長々と書く必要はない。
- ECサイトのすべてのWeb担当者 必見!
グーグル検索SEO情報
オリジナルのYouTube動画よりも動画検索で上位表示する方法
追加コンテンツと構造化データ (Lily Ray on Twitter) 海外情報
YouTubeの動画を埋め込んだ記事が、オリジナルのYouTube動画よりも動画検索で上位表示している例があるようだ。
発見したリリー・レイ氏は、オリジナルのコンテンツが記事には追加されているからではないかと推測している。加えて、動画の構造化データをマークアップしていることも役立っている可能性もある(筆者注: 構造化データが評価を上げることはないが、グーグルのコンテンツ理解、ここでは動画の理解を手助けする)。
I find it very interesting that it's possible to rank #1 in the video search results by embedding a YouTube video (+Schema) & writing unique content about it.
— Lily Ray 😏 (@lilyraynyc) September 27, 2020
This SEJ content ranks even higher than the original YouTube video.
So yes, in this case, more content *is* better 😝 pic.twitter.com/rosmjEoqKS
YouTube動画を埋め込むときは、オリジナルコンテンツを追加し、さらに構造化データを実装すると検索トラフィックが増えるかもしれない。オリジナルコンテンツは、当然のことながらユーザーの役にも立つので試してみてはいかがだろうか?
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
SEO実験は非オーガニックなデータなら役に立たない!?
実際の検索には当てはまらない (John Mueller on Twitter) 海外情報
品質が低く、スパムっぽいサイトを数多くホストしているサーバーでサイトを公開すると、(まともなサイトであったとしても)グーグルの評価が下がる
あるSEOの実験からこんな結果が導き出された。
まるで、同じサーバーを共有することでスパムとして同類扱いされるかのようだ。
ところが、この結論にグーグルのジョン・ミューラー氏が異議を唱えた。というのも、この実験は、実験のためにサイトを作り、実験のための(実際のユーザーが検索しないような)クエリでランキングを調査したからだ。
ミューラー氏は次のようにコメントした。
このような人工的なウェブサイト(による実験)は、通常のグーグル検索におけるある種の影響をまったく示していない。
面白い実験だし、よく分析していて、よくまとまっている。この手の実験は私も好きだ。
しかし、役に立つデータとは言えないね。
Artificial websites like this are pretty much never indicative of any particular effect in normal Google Search. It's a cool experiment, a good write-up & analysis, and I love it when folks experiment like this, but it's not useful data.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) September 18, 2020
Host where it makes sense for you.
SEOの情報を収集するにあたって、SEOの実験に関する記事を目にすることもしばしばある。
だが、いまのグーグルはユーザー行動も重要なものとして取り扱っていると推測されている。「実験のための実験」は実際の検索に当てはまるとはかぎらないことを認識したうえで参考にしたい(さらに、相関関係と因果関係は異なることにも注意してほしい)。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
日に日に増え続けるスパムサイトからのリンクはどう対処すべきか?
無視するにかぎる (John Mueller on Twitter) 海外情報
スパムっぽいサイトからのリンクが日に日に増えている。このままでは、グーグル検索でペナルティを受けるのではないか。
そう心配になったサイト管理者が、グーグルのジョン・ミューラー氏に相談した。ミューラー氏は次のように助言した。
僕なら何も心配しない。無作為に張られたリンクはとてもよくあることだからね。
Random links are pretty common, I wouldn't worry about it.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) September 15, 2020
これに類似した質問は継続的に出てくる。
しかし実際のところ、人間の目で見て明らかにスパムサイトとわかるサイトからのリンクならば、今は無視できる。グーグルはそういったサイトからのリンクを高い精度で無効化し、検索での評価を下げることはないからだ(もちろん、リンクとして評価してランキングが上がることもない)。
したがって、リンク否認する必要もない。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル画像検索にライセンス情報を表示できるように
構造化データかIPTCメタデータで実装 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ) 国内情報
グーグル画像検索に画像のライセンス情報を表示できるようになった。試験機能として提供されていたのだが、正式にリリースされた。
こうした情報は主に、いわゆる「レンタルポジ」「ストックフォト」と呼ばれる、素材提供サービスの場合に役に立つ。
画像のライセンス保持者には次のような利点があるとのことだ。
画像ライセンサーからライセンス メタデータが提供されると、画像ビューアにライセンス可バッジ、ライセンスの詳細情報ページ、画像取得ページが表示され、ユーザーがライセンサーから画像を購入したり画像のライセンスを取得したりしやすくなります。
画像があるページから直接画像を取得することを許可していない(ポートフォリオ、記事、ギャラリー ページなど)場合、画像ライセンサーは、Google 画像検索からのリンクに画像の購入やライセンスの取得ができるページの URL を設定できます。
画像ライセンサーは、サイト運営者が購入した画像にもメタデータを適用してもらい、使用される画像にライセンス詳細情報も一緒に表示されるようにすることができます(そのためには、画像ライセンサーが提供した IPTC メタデータを購入者が削除したり改変したりしないようにする必要があります)。
画像のライセンス情報を表示するには、ウェブページに構造化データをマークアップするか、または写真にIPTCメタデータを追加する。技術的な詳細はグーグル検索デベロッパーガイドを参照してほしい。
実装したサイトの体験談も公式ブログの記事で紹介されている。画像が重要なコンテンツだったり画像を商材として販売していたりするなら、画像ライセンス情報の表示は有益な機能になるだろう。
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