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立上げ2年半で月間1,000万PVを記録! 急成長する「終活ねっと」のコンテンツ重視戦略とは?

東京大学在学時に岩崎氏が「終活における不明瞭さや情報格差を解決したい」という思いから立ち上げた「終活ねっと」。たった2年半で月間1,000万PVを獲得までに成長した、その秘話を聞いた(2月末日取材)。
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左から「株式会社終活ねっと」創業者・岩﨑翔太氏、株式会社Faber Company取締役・副島啓一、株式会社Faber Company広報・志賀友樹

葬儀やお墓、相続など人生のエンディングにまつわる情報ポータルサイト「終活ねっと」。IT化がなかなか進んでいない「終活」領域に参入し、立ち上げから2年半で業界トップの月間1,000万PVを記録。累計1億円以上の資金を調達し、2018年にはDMM.comとの資本業務提携契約を結ぶなど注目を集めている。

起業したのは現役東大生の岩﨑翔太氏。「コンテンツでの情報発信を通じて、終活における不明瞭さや情報格差を解決したい、そこに価値があると考えている」という。

そのコンテンツにかける想いや戦略、そしてそれを支援したMIERUCA(ミエルカ)のツール『コピペチェック』について、岩崎氏に伺った(インタビューには開発担当のFaber Company取締役・副島啓一も同席)。

*なお、「株式会社終活ねっと」は2020年3月31日に合同会社DMM.comの子会社となり、代表取締役には岩崎翔太氏に代わり島津勇一氏が就任している。

「終活」のIT化を進めることで社会課題を解決したい

――まず、「終活ねっと」について教えてください。

岩﨑翔太氏(以下、岩﨑): 「終活ねっと」は、葬儀・お墓・仏壇・相続など老後の介護や人生の終末期に必要なあらゆる情報やサービスを提供する「ライフエンディングポータルサイト」です。

終活の始め方から、お葬式やお墓の価格相場など、終活に関するさまざまな情報を発信しているほか、希望のプランからお葬式を手配できるサービスなども展開しています。

終活ねっと」のトップページ(画面キャプチャ)

――なぜ、事業を立ち上げたのでしょうか?

岩﨑: 超高齢社会を迎える日本において、「終活」は誰もが関わる可能性がある分野です。しかし、IT化もまだまだ進んでおらず、料金面などでも不透明な部分がかなりあると感じています。

この業界に参入し、「IT化を進めることで、社会の課題やお客様の悩みを解決できる」と考えて、事業を立ち上げました。

「終活ねっと」創業者 岩﨑氏

――サイトには月間でどれくらいの流入がありますか?

岩﨑: 季節によってバラつきはありますが、2019年8月に1,000万PVを突破しました。着実に閲覧していただける回数が増えています。

――月間1,000万PVは凄いですね。どうしてここまで支持されているのでしょうか?

岩﨑: 現状ではお墓や葬儀についてわかりやすい情報が少なく、普段馴染みのない葬儀やお墓などに対して、「高額になってしまうのではないか?」などと不安を感じている方は数多くいらっしゃいます。

そうした方たちに対して、弊社では「わかりやすい情報と明瞭な価格でのライフエンディングサービスの提供」を心がけています。お客様のニーズと弊社の取り組みが合致したので、ここまで支持していただけていると考えています。

たまに誤解を受けることがありますが、もちろん高い葬儀やお墓が悪いということではありません。弊社では、低価格でも高品質なサービスを受けたいというお客様に向けてサービスを提供しております。

「終活ねっと」がコンテンツでの情報発信を重視する理由

編集部内の様子。多数のライターが在籍し、記事の執筆や取材の打ち合わせなどを行っている

――大型メディアを運営するにあたって、どのようなことに気をつけていますか?

岩﨑: 「量よりも質」を意識して、独自性(オリジナリティ)を大切にしています。

――オリジナリティを重視されるのはどうしてですか?

岩﨑: オリジナリティがあることで、お客様に評価され、その結果として検索エンジンにも評価されていくからです。他サイトの真似事やコピーコンテンツではお客様には評価されません。

――サイトを拝見すると、霊園や葬儀社などへ取材したコンテンツもありますね。

岩﨑: そうですね。なるべく一次情報を入れるようにしており、自分たちで霊園や葬儀社へ取材することも多いです。最も重要なことは、お客様に終活ねっとでしか得られない価値を体験していただくことです。

――終活ねっとでしか得られない価値というのはどういったものでしょうか?

岩﨑: 弊社は、「インターネットなどの情報技術で全ての人に『安心とやすらぎ』をもたらす存在になる」という目標があります。「コンテンツでの情報発信を通じて、不明瞭さや情報格差を解決したい」と考えており、そこに価値があると考えています。

たとえば、「葬儀」に関する悩みで多いのが、「葬儀の費用」です。調べてみると、さまざまな情報や葬儀プランがあり、「何に対して、どの程度の費用がかかるのか」などがわかりづらい状況です。

弊社のコンテンツでは、葬儀にかかる費用の全てを項目別に解説し、「何にどのくらい費用がかかるのか」「葬儀費用の平均はどれくらいなのか」などを明確化し、お客様の悩みを解決できるように心がけています。

――コンテンツで情報発信することを重視しているのはどうしてですか?

岩﨑: 「終活」には不安や疑問、悩みがつきものです。特にブランド名以外のキーワード検索から見に来るお客様は、その傾向が強い。そこでいかに正しい情報、そこにしかない良質な情報をお届けできるかが、メディア企業としての使命だと考えるからです。Web広告やCMも認知拡大にとって重要ではありますが、出稿している間だけの情報発信にとどまってしまいます。

一方、地層のように積み重なっていく記事コンテンツは、長期にわたり、お客様の不安や疑問に答えるナビゲーターの役割を果たしてくれる。それだけに質の良いオリジナルの情報を更新し続けることが大切だと考えています。

「コピペチェックツール」で、メディア企業の倫理観を担保

――メディアの運営とコピペ問題は切っても切れない関係です。苦労はしませんでしたか?

岩﨑: 苦労しましたね(笑)。事業を立ち上げてから数か月は、ライターが書く原稿に対して自分たちでコピペが無いかを調べていましたが、自分たちだけでの確認には限界があります。

最初は、「コピペチェックツール」の内製化に挑戦するも、技術的に難しく断念。いくつか試した中で、MIERUCA(ミエルカ)の『コピペチェック機能』が最も良かったので、本格的に導入しました。

――どのあたりが「良い」と感じたのでしょうか?

岩﨑: 無料のツールをいくつか使用しましたが、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)への組み込みができず、手動でコピーして貼りつける必要がありました。また、精度も高くない印象を受けたためです。

一方、ミエルカの『コピペチェック機能』は、Webページ(CMS)に組み込めるので自動化ができ、精度も非常に高いと感じました。結果として、手間や時間を削ることができ、非常に満足しています。

コピペチェックの重要性についても語り合った

――日々の業務でどのように使われていますか?

岩﨑: 弊社では、独自のCMSを開発し、Webコンテンツの管理をしています。CMSにツールを組み込んでいます。

投稿時に「編集ボタン」を押すだけでコピペチェックが作動し、チェックが終わると自動でスコアや他サイトとの一致部分が出るので、コピー率が高い箇所は逐一修正を行っています。

弊社独自の使い方になってしまいますが、そのまま画面上で直せるようになっているのも便利な部分です。

コピペチェック実施後のスクリーン画面。本文は左側。右側にスコアや他サイトとの一致部分などが表示される

コンテンツ力で、誰もが知っている「ナンバー1ブランド」へ

――ツール導入による具体的な、メリットはありますか?

岩﨑: 定量的な数値を出すことはできませんが、良い影響を感じています。具体的には、以下3つで効果を感じています。

  • 人件費の削減
  • コンテンツの質の向上
  • 機械でしかできない客観的なデータが出ること

――それぞれ具体的に伺えますか?

岩﨑: まず1つ目については、コピペチェックのために人員を割く必要が無くなり、人件費の削減に繋がりました。元々、自分たちでコピペチェックをしていましたが、あのままコンテンツを増やそうとすれば、コピペチェックのための人員を増やさなければいけなかったでしょう。

2つ目の、「コンテンツの質の向上」に関しては、コピペを自動的に排除できるようになったので、オリジナリティが上がり、コンテンツの質も上がったと感じます。

過去にコピペコンテンツで炎上したWebメディアがありましたが、コンテンツの質を向上させることがもっともメディアを作る際に最も重要視されるべきことです。お客様に評価されることが全てですから。

――3つ目の「機械でしかできない客観的なデータが出る」はどのように役立つのでしょうか?

岩﨑: コピペチェックを動かすと右側にスコアが表示されます。このスコアを見て、文章を直してもらっているので、ライター教育に役立ちます。

「自分の文章が他サイトと似ていないか」を把握してもらい、次に活かしてもらう。不思議なことにコピペをしないと、文章が段々とわかりやすくなってきます。

また、これは直接的な影響ではないかもしれませんが、これまで弊社のコンテンツは、Googleアップデートで大きく順位を下げられたことが無く、コピペチェックをしっかり行ってきたことが大きな要因だろうと考えています。

新規記事だけではなく、8,000記事くらいある全ての過去記事もコピペをしていないかの確認をしています。

副島啓一:コンテンツのコピペは、図らずも起こってしまうケースもあります。また、関連サイト内で同じテーマについて、記事を切り分けて複数書く場合に、似た表現となってしまうケースなども考えられます。客観的なデータをもとにチェックを行うことは、SEO施策を行っていく上で、重要な要素の1つだと考えています。

――今後どのような使い方をしていきますか?

岩﨑: これまでと同じようにコンテンツのクォリティを高めていきたいですね。そうすることで、ライター、サイト運営者、読者……メディアに関わる全ての方が不幸になることを避けられると思っています。

株式会社Faber Company取締役・副島啓一

それと、ミエルカの『コピペチェック』は、コピペチェック機能だけではありません。自社で作成したコンテンツやサイト自体のトラフィック・流入を守る観点でも、他サイトで自サイトから盗用された可能性のある記事があれば、アラートが届く『定期監視機能』もあります。意図せずコピーコンテンツを公開し、不幸になってしまうパターンを減らせるはずです。

――最後に、今後の目標について教えてください。

岩﨑:コンテンツの力で、たくさんの問い合わせ数を取れるよう頑張りたいと思います。そして自社ブランドだけではなく、「ライフエンディング」業界もさらに良い方向に前進させられるよう尽力していきます。

――本日はありがとうございました。

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