国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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ウェブサイトの長期的な成功に必要なのは「検索ランキング要因の研究」ではなく「UX改善」

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ウェブサイトの長期的な成功に必要なのは「検索ランキング要因の研究」ではなく「UX改善」
グーグルが作成した指南書を頼りにUX改善に励みたい (Pedro Dias on Twitter) 海外情報

グーグルの検索チームで以前に働いていたペドロ・ディアス氏がツイッターに投稿した名言を紹介する。

(検索)ランキング要因を気にかけなくても、長期的に成功するウェブサイトを作ることはできる。

だが、ユーザー体験(UX)を気にかけなければ、決して長期的に成功するウェブサイトを作ることはできない。

検索エンジンのアルゴリズムを研究して上位表示を獲得できたとしても、それは一時的なものかもしれない。長期的な視点で成功を収めるには、ユーザー体験という観点での意識と改善の活動が必要不可欠だということだ。

このような名言を残したペドロ氏は、モバイルサイトのユーザー体験を高めることに役立つ指南書共有してくれた。グーグルの広告チームが作成したもののようだ。次の業界に対応したバージョンがある。

いずれも英語で書かれているのだが、ユーザー体験向上のために、自社の業界に関するものはぜひとも参考にしたい。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

figcaptionタグはalt属性の代わりになるのか?
画像検索の最適化にはaltは必要 (reddit) 海外情報

HTML5には、画像を説明するキャプションや凡例などのテキストを指定できる figcaption タグが定義されている(figure の子要素として使う)

画像に付随(関連)させるテキストを記述する部分としては、img 要素の alt 属性を思い浮かべる人も多いだろう。figcaptionalt 属性と同等の役割をもたせられるとも考えられるのだが、ではグーグルはこのタグをどのように扱うのだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、キャプションとして認識するものの alt 属性の代替として扱うことはないそうだ。

figcaption タグで囲まれたテキストをグーグルはインデックスするようなので、画像を知るための手がかりとしては利用すると思われる。だが、画像検索のことを考慮に入れるのであれば、現状ではまだ alt 属性は必須だと考えておくのがよさそうだ。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

URL検査ツールでPCサイトのスクリーンショットを取得できないのか?
できないが要望があることは認識している (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報

URL検査ツールのライブテストでは、Googlebotのレンダリング後のスクリーンショットを確認できるのだが、現状では微妙な点がある。モバイルファーストインデックスに移行したサイトでは、スマートフォン用Googlebotがレンダリングしたモバイルサイトのスクリーンショットが表示される。PCサイトのスクリーンショットを表示することはできない。

URL検査ツールで取得したスクリーンショット

旧Search ConsoleのFetch as Googleでは、モバイルサイトとPCサイトのどちらのスクリーンショットを取得するかをユーザーエージェント名で選択できた。URL検査ツールで同等の操作はできないのだろうか?

結論としては、今のところはできない。モバイルファーストインデックスに移行したサイトは、どうやってもモバイルサイトのレンダリング結果になってしまう。

※モバイルファーストインデックスに移行していないサイトは両方のスクリーンショットを取得可能だ。通常はPCページのレンダリングになるが、モバイルユーザビリティレポートからURL検査ツールを実行するとモバイルページをレンダリングできる。

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、「PCサイトのレンダリング結果も取得できるようにしてほしい」という要望が数多くあることを、グーグルは認識しているとのことだ。実現されるのかはまったく不明だが、希望するのならばリクエストを出して待つしかない。

★★☆☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル、JSレンダリングの速度向上に取り組み中、でも道のりは長い
SSRやダイナミックレンダリングにしばくは頼らざるをえない (John Mueller on Twitter) 海外情報

サイトでJavaScriptを多用している場合は、グーグルにちゃんとインデックスさせるには困難がつきまとう。

そうしたサイトがSEOでかかえる最大の課題は、サイトで使っているJavaScriptをグーグルが正しく実行できない場合があることだろう。

現状ではGooglebotのレンダリング性能はChrome 41相当だといわれる。そのため、JavaScriptにしてもCSSにしても最新の機能を正しく処理できず、人間がブラウザで見たときと同様の表示をグーグルが認識できない場合があるのだ。

もう1つ、わかりづらいが大きな課題がある。それは、グーグル側でJavaScriptのレンダリングの完了にかなり時間がかかることだ。

JavaScriptのレンダリングは通常のインデックスとは別のプロセスで実行される。完了までには数日、長ければ数週間かかることもあるそうだ。したがって、グーグルが実行できるJavaScriptだったとしても、検索結果にすぐに現れないことがありうる。

グーグルは、クロール・インデックスとJavaScriptのレンダリングのタイムラグをなくし、JavaScriptで生成されるコンテンツであっても速やかにインデックスできるようなシステムの開発に取り組んでいる。

早く実現してほしいところだが、まだまだ当分先のことになりそうな感じだ。グーグルのジョン・ミューラー氏は、

大規模なレンダリングシステムの構築はそう簡単ではないことをわかってほしい

と、理解を求めている。

もしあなたのサイトでJavaScriptコンテンツのインデックススピードに問題をかかえているとしたら、サーバーサイドレンダリングやダイナミックレンダリングなど、サーバー側でJavaScriptを実行してコンテンツを返す技術にしばらくの間は頼らざるをえない。

★★☆☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • 技術がわかる人に伝えましょう

広告もLPもAMPにしたら、CTRが87%⬆・CVR76%⬆
AMP HTML広告はUX向上に優れた広告テクノロジー (Accelerated Mobile Pages Project) 海外情報

「AMP HTML広告」の採用による成功事例を、グーグルが公開した。

自動車メーカーのフォルクスワーゲンと、スペイン語のニュースメディアのエル・パイスは次のような成果をAMP対応によって手にした。

AMPページ+AMP HTML広告 vs. 通常のHTMLページ+通常の広告
  • CTR(クリック率)が87%アップ⬆
  • ビューアビリティが36%アップ⬆
  • 広告からランディングページへの訪問が81%アップ⬆
通常のHTMLのランディングページ vs. AMPのランディングページ
  • コンバージョン率が76%アップ⬆
  • CPA(顧客獲得単価)が43%ダウン⬇

※ビューアビリティ(Viewability)とは、広告を実際にユーザーが閲覧できる状態(ビューアブル)になっているかを示す用語。

通常の「広告インプレッション」は、広告がスクリーンの外にあって見えていなくても1インプレッションとカウントされる。

しかし、ユーザーが画面をスクロールして広告がウィンドウ内に実際に表示されればビューアブルになったときにだけカウントされる(実際にはもう少し細かい定義があるが)。

この事例では、ビューアブルなインプレッションの比率について述べている。

「AMP HTML広告」になじみがない読者がいるかもしれない。簡潔に説明しておく。

AMP HTML広告は、名前が示すとおりAMPの技術を用いた広告だ(検索結果に表示される広告よりも、ニュースサイトなどメディアのページ上に表示する広告枠が主な対象だと考えてほしい)。

ニュース記事のページ自体がAMPで作られていれば、高速に表示される。良いことだ。しかし、その記事ページに掲載されている広告の表示に時間がかかれば、結果としてユーザー体験は悪くなってしまう。

そこで、ページに掲載する広告自体をAMP化して広告表示も高速化しようというのが「AMP HTML広告」だ。

さらにその広告をクリックしてジャンプする先のLP(ランディングページ)もAMP化しておけば、ユーザー体験を損なうことはかなり少なくなるというわけだ。

(ちなみにAMP HTML広告は、AMPページに掲載するだけでなく、通常のHTMLで作られているページにも掲載できる)

AMP HTML広告には、高速表示以外だけでなく、ユーザーの閲覧を妨げないようなユーザー体験向上の工夫も凝らされている。そしてさらに、もう1つ利点がある。

それは「セキュリティ」だ。マルウェアのようにユーザーに害を与える広告を紛れ込ませないための仕組みを備えているのだ。そのため、広告を掲載するサイト側にとっても、広告を出稿する側にとっても、ウェブユーザーにリスクを負わせずブランド毀損しないという点でも安心感がある。

AMP HTML広告はSEOのジャンルではないが、興味をもったならドキュメントで詳細を確認するといい。

★★★★☆
  • 広告の出稿と掲載にかかわる人だけ

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