検索ユーザーをチャットでサポート! グーグル マイビジネスに新機能【SEO記事11本まとめ】
今週は、「海外からのSEO情報」特集だ。ピックアップ記事は、検索ユーザーとグーグルの検索結果ページを通じてチャットでコミュニケーションできる、グーグル マイビジネスの新機能紹介だ。
ほかにも、ローカルSEOに使えるグーグル マイビジネスの投稿機能12ワザ、Search Consoleの新インターフェイス、rel="canonical"やリダイレクトの注意点、自己参照rel="canonical"のススメなどなど、SEO関連の情報をまとめてお届けする。
検索ユーザーをチャットでサポート! グーグル マイビジネスに新機能
今のところは米国だけ (Search Engine Roundtable)
検索ユーザーに対して、自社の店舗やサービスに関する情報をチャット(SMS)でやりとりする機能が登場した。
グーグル マイビジネスの新機能だ。自社の情報が検索結果にローカルナレッジパネルとして表示されたときに、「MESSAGE」というアイコンが出るようになったのだ。
この機能を利用するには、グーグル マイビジネスで次のような設定を行い、さらにSMSでやりとりする端末の電話番号を認証しておく必要がある。
検索ユーザーが「MESSAGE」アイコンをタップすると、設定しておいた電話番号あてにSMS経由でメッセージが送られ、チャットで会話できるというわけだ。
何か情報を知りたいと思って検索エンジンを利用したユーザーは、多くの場合、検索結果から飛んだ先のページを見て、自分の求めている情報を探さなければいけない。
しかし、「この商品の在庫があるか」「今日は営業しているのか」「今日は混雑しているのか」といった情報は、Web上で解決できるとは限らない。
また、「わざわざWebページで情報を探すよりも、直接お店に聞くほうが早い」と考えるユーザーは、われわれが思っているよりも多いと思われる。
そうしたユーザーに対して、「大丈夫なので行こう」と思ってもらったり、「それならば行くのはやめておこう」と判断してもらうことで来店後の落胆を避けたりという対応ができる機能だといえる。
今までも、検索結果に表示されたローカルビジネスに電話をかける機能はあったが、SMSによる問い合わせならば、忙しい店舗でも対応しやすいのではないだろうか。
今のところは米国だけでの提供だ。日本にも導入されるかどうかはわからないが、興味があればヘルプ記事で詳細を確認するといい。
- ローカルSEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
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グーグル マイビジネスの「投稿」機能に役立つTIPS×12
TIPSを知ってプロモーションに活用しよう (Search Engine Land)
グーグル マイビジネスによるローカルSEOの話題をもう1つ。
検索結果に独自のメッセージと写真を投稿できる機能を、グーグル マイビジネスで先日から利用できるようになった。
うまく使えばローカルSEOで良い効果を出せそうな機能だが、どう使うのがいいかイメージできていない人もいるのではないだろうか。
ローカルSEOのエキスパートが、この投稿機能の使い方や特徴を12個アドバイスしている。投稿機能を利用するのに役立つ情報なので紹介する(関係性のあるものをまとめたので、順番は元記事とは異なっている)。
投稿からのトラフィックを特定できるようにしておくこと。Google アナリティクスの場合は、キャンペーン測定用のutm_***パラメータを利用できる。
商品やプロモーションを目立たせる写真を掲載すること。キーワードだけをむやみに詰め込まない。
写真のベストなサイズは750ピクセル四方。250ピクセル以下の画像は投稿できない。
重要な被写体は写真の中央に配置すること。ナレッジパネルでは写真全体が表示されないので、上下の一部分は切れてしまう。
アニメーションGIFと動画は投稿できない。
先頭から55文字前後(全角で)がナレッジパネルに表示される。文章が中途半端に切れてしまわないように注意すること。
投稿は7日間しか掲載されないので、定期的に投稿すること(ただし、イベントの投稿は終了するまで掲載される)。ちなみに、投稿の予約機能はない。
複数投稿したときはカルーセル形式になり、最新のものから順に表示される。
カルーセルには最大で10個の投稿が掲載される。ナレッジパネルに表示されるのは、PC検索では2個、モバイル検索では1個と2個目の半分程度。
各々の投稿には、それぞれ独自のURL(パーマリンク)が割り当てられている。
宿泊施設(ホテル)カテゴリのビジネスは投稿機能を利用できない。
Google+の投稿とは異なり、グーグル マイビジネスからの投稿はインデックスされない
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バージョンアップ版Search Consoleの画面が流出
刷新してスッキリしたUIに (Search Engine Roundtable)
Search Consoleのユーザーインターフェイスをまったく新しい見せ方にする準備を、グーグルが進めているようだ。
ベータテスト版とおぼしき画面が外部に出てきた。
こちらはAMPレポートの画面だと思われる。
こちらはサイトマップレポートのようだ。
UIが刷新され、かなり現代的になっているのが印象的だ。参照元の記事にはほかにも新しいUIのスクリーンショットが掲載されている。
いつになるかはまったくわからないが、装いが新しくなるだけではなく、使い勝手も向上したSearch Consoleにバージョンアップすることを楽しみに待とう。
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GooglebotはCookieを“通常は”使わない
Fetch as Googleではなく、実際のクロールでは使うことも (John Mueller on Twitter)
Fetch as Googleは、Cookieを使いますか?
こんな質問をツイッターで受け取ったグーグルのジョン・ミューラー氏は、次のように答えた。
いえ。通常、グーグルは状態管理しない。つまりCookieを使わない。
No, Google generally crawls stateless, no cookies used.
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年7月12日
Googlebotは、人間のユーザーが使うブラウザとは異なり「通常は」Cookieを受け入れないという前提で考えていて問題ない。
ただし、「通常は」という条件が付いている点に注意してほしい。Fetch as Googleの検証ではCookieを使うことはないだろうが、通常のクロールではCookieを受け入れることがあるのだ。
それは、Cookieがないとコンテンツにアクセスできない場合だ。しばらく前にゲイリー・イリェーシュが明らかにしていた。日本語版のオフィスアワーでも、GooglebotはたしかにCookieを使うことがあると、長山氏が説明していた。
とは言うものの、Cookieの利用を想定したコンテンツを公開するべきだということではない。あくまでも原則として、Cookieなしのコンテンツをグーグルはクロール、インデックスすると考えるべきだ。
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面倒なアクセス解析レポート作成はもう不要? 普段の言葉で頼めばGAが作ってくれる
人間のように言語を理解して、あなたのアクセス解析をサポート (Analytics Blog)
今までのアクセス解析ツールにはなかった斬新な機能が Google アナリティクスに登場した。普段使う言葉、いわゆる自然言語で質問すれば、それに対応したデータをGoogleアナリティクスが調べてくれるのだ。
たとえば、「モバイルのオーガニック検索で何人の新規ユーザーを先週は獲得したか?」と尋ねると、この要求に応じたレポートを出してくれるといったものだ。
欲しいデータを自分で作成するのは難しいこともある。そんなときは、「◯◯のレポートを出して」と頼めば、Googleアナリティクスが作ってくれそうだ。
Androidや検索で使われている自然言語処理の技術が、Googleアナリティクスのこの機能でも利用されているとのことである。
残念ながら、今のところ、英語でしか利用できない。つまり、レポート作成は英語で頼まなければいけない。Googleアナリティクスでの言語を英語にすれば我々も使えると思うのだが、今後数週間をかけて展開とのことで、筆者はその性能をまだ確かめられていない。
性能が良ければ、特にアクセス解析ツールに精通していないウェブ担当者にとっては、日本語対応が切に望まれる機能になるだろう。
- アクセス解析がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- アクセス解析担当者に伝えましょう
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