国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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御社がSEOで成功できるか1分でわかる3つの質問 【SEO記事12本まとめ】

トップクラスのSEO専門家が重視する3つの判断ポイントとは?

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著名なSEOコンサルタントのアレイダ・ソリス氏が、SEOで本当に大切なことを3つ、教えてくれた。トップクラスのSEO専門家が重視する3つの判断ポイントとは?

ほかにも、「近くの○○」検索に変動アリ、新規ページはグーグルに評価されやすいのかされにくいのか、更新頻度が高いサイトはグーグルで上位になりやすいのか、AMPページ閲覧が全体の8割になった事例などなど、SEO関連の話題を今週もまとめてお届けする。

今週のピックアップ

御社がSEOで成功できるか1分でわかる3つの質問
トップの女性SEOコンサルタントがアドバイス (HuffPost) 海外情報

著名なSEOコンサルタントのアレイダ・ソリス氏が、SEOで本当に大切なことを3つ、教えてくれた。

ソリス氏は、スペインの女性SEOコンサルタントだ。その実績から非常に著名で、「デジタルマーケティング スペシャリストのベスト50」や「オンラインマーケティング インフルエンサーのベスト50」に選ばれたこともある。またこれまでに19か国で70のカンファレンスにおいて講演している(筆者も、何度か彼女のセッションを聞き、直接話したことがある。本当にSEOに詳しく実力がある)。

Aleyda Solis

ソリス氏が、コンサルタントを引き受ける際に必ずする質問が3つあるそうだ。その質問と、それに対するアドバイスをインタビューのなかで語った。

  • SEOに関連した実装を実行するための、柔軟性に加えて技術的およびコンテンツのリソースがあるか?

    SEOコンサルタントに支払う予算配分だけではなく、

    • 必要な実装をする技術
    • コンテンツの作成
    • プロモーション展開

    の観点から行うべきことを、積極的かつ柔軟に実行できる状態であることが重要。

  • サイトおよび製品やサービス、コンテンツのUSP(ユニーク セリング プロポジション、独自の提供価値)は何か?

    サイトで販売している製品やサービスがどうしようもないものだったとしたら、SEOは大変な作業になるだけではなく、お金と時間の無駄遣いになりがち。

  • ビジネス成果が出るまで、長期視点で待てるか? それとも短期での成果達成が本当に必要な状況か?

    SEOで成果が出るまでの時間よりも早く結果が必要な状況に会社があるのならば、優先順位を考えたほうがいいかもしれない。少なくとも、SEOだけに頼るのではなく、ほかの戦略とのバランスを取る必要がある。

Web担当者として、あなたはこれらの質問に明確に回答できるだろうか? そして、その環境が組織として備わっているだろうか。そこに問題がないのならば、SEOの成果をあげるのにふさわしい環境にいると言えそうだ。逆に言うと……。

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グーグル検索SEO情報

グーグル「近くの◯◯」検索数が⬈から⬊へ。代わりに「場所情報ナシの今いる場所に関連した検索」が躍進
鍵を握るのはパーソナライズ (Think with Google) 海外情報

「近くの駅」や「近くのコンビニ」のような「近くの○○」という検索(英語では、“near me”や“nearby”など)が爆発的に伸びている状況を、2年ほど前に紹介した。

(「近くの◯◯」検索が)2015年3月では2011年の34倍に増加し、昨年比でも2倍近くにまで増えている。

「近くの○○」検索が増えた理由は、もちろんスマートフォンだ。外出先で、今いる場所に近い○○を検索ユーザーは探すのだ。

この「近くの○○」検索だが、その後さらに増え続けているかと思いきや、米国ではなんとたいして増えていないようだ。その代わりに、今いる場所の情報を何も含まない検索が増えているのだという。どういうことかというと、ただ単純に「駅」や「コンビニ」だけの検索だ。

今いる場所の情報を含まないが、「近くの○○」 のように場所情報を示す意図を持っていると思われる検索が、具体的な場所情報を持つ検索を上回ったのだそうだ。過去2年間で150%の伸びを見せている。

米国では郵便番号を付けた検索が一般的だそうで、たとえば「メキシコ料理レストラン 94939」のような検索がよく使われていたという。しかし、レストラン関連の検索が2桁台の伸びを見せているのに対し、郵便番号を含んだレストラン関連の検索は30%減少している。つまり、より多くの人が郵便番号などの場所情報なしでレストランを探すようになっているのだ。

なぜスマホで検索するときに、今いる場所の情報を検索フレーズに含めなくなったのだろうか? それは、含めなくても今いる場所を加味した検索結果が返されるようになったからだ。たとえば「コンビニ」だけで検索しても、今いる場所の近くにあるコンビニをグーグルは返してくる。

東京都庁で「コンビニ」をモバイル検索した結果
東京都庁付近で「コンビニ」をモバイル検索した結果

現在地情報を入れなくても今いる場所に近いものが検索結果に出てくることを、検索ユーザーは(ほとんどは無意識に)認識している。だから、「近くの」をわざわざ検索に入れないのだ。

住んでいる場所の天気予報を調べるときにも、自宅の地域名を含めずに「今日の天気」で調べれば、今いる地域の今日の天気が検索結果トップに表示される。

「今日の天気」をモバイル検索した結果

さて、ここまで紹介したユーザー行動の変化はあなたのビジネスにどのように関わってくるだろうか?

鍵をにぎるのは、顧客1人1人に対するオーダーメイドの提案や機能の提供、つまりパーソナライズやカスタマイズだ。

顧客は、自らわざわざ言葉に出さなくても、自分のことをあなたがよく知っていると期待している。現在位置を入れずに「コンビニ」だけで検索してもグーグルが近くのコンビニの情報を提示することが当然であるのと同様に、あなたのサイトでも、自分が求めているものが出てくることを期待しているのだ。

だから、これからのWebサイトでは、訪問者明示的にニーズを表現しなくても、それぞれの人が何を求めているのかをデータから把握して情報提供に反映していくのが大切になっていくだろう。

顧客は、そうしたサービスを期待しているのだ。実際に、モバイルユーザー体験の向上が急務であることを伝えた記事で、次のようなデータを最近取り上げた。

購入履歴をもとにパーソナライズした体験を提供してくれることを、63%の人が期待している

登録したお気に入りアイテムに基づいて体験をカスタマイズしてくれることを、59%の人が期待している

パーソナライズした顧客体験に投資している企業の90%は「ビジネス上の利益の増加にその投資が貢献している」と答えている

ちなみに日本では米国とは異なり、「近くの◯◯」検索は増加が鈍化しているわけではないようだ。今でも堅調に伸び続けているように見える。

過去5年間の日本での「近くの◯◯」検索のボリューム推移

とはいえ、モバイルのユーザー体験向上のためのパーソナライズに積極的に取り組むことには価値があるだろう。

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新規ページをグーグルはどう評価する? 高品質サイトなら評価されやすいが、低品質サイトでは警戒される
品質が高いコンテンツを常に公開すべし (Google Webmaster Central office-hours) 海外情報

公開されたばかりの新しいページの評価について、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように説明した。

そのサイトが、おおむね品質が高く、本当に良いコンテンツを掲載していて、ユーザーが求めているものに関連しているのならば、まったく新しいページであっても同様の品質だろうとみなして、検索で上位表示するように扱うかもしれない。

それに対して、本当にスパムっぽくて低品質だと判断しているサイトだとどうだろうか。そこで新たに公開されたページは、上位表示するのは慎重になったほうがいいとグーグルは警戒するだろう。

品質が高いコンテンツを常に提供しているサイトは、たとえ新しいコンテンツであってもグーグルは安心して高評価を付けやすいということだろう。

グーグルは公式には「ページの評価に、どのサイトのページかは関係ない」という解説をすることがあるが、やはりこうしたアルゴリズムはあると考えるほうが理にかなっている。

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【SEO都市伝説】更新頻度を上げクロールを増やすとSEO効果が出る
因果関係と相関関係がごちゃ混ぜ (検索サポーター) 国内情報

あなたも、こんなSEO情報を聞いたことがあるのではないだろうか。

  • サイトやブログを頻度に更新すると、SEO効果があり、検索トラフィックが増える
  • たくさんクロールされてインデックスされているページが増えると、グーグルで上位表示されやすい

ところが、これはどちらも間違っている。もっと正確に言うと、因果関係と相関関係をごちゃ混ぜにしている。

検索からのアクセスが多いサイトはたしかに更新頻度が高い場合があるし、上位表示されるページはクロール頻度が高い傾向にある。だが、実際には次のような関係が正しい。

  • 「更新頻度を増せば検索トラフィックが増える」わけではない。コンテンツが増えることによって検索にひっかかるチャンスが増えるので、結果的に検索トラフィックが増えているだけなのだ。

    検索されない、あるいは低品質なコンテンツを闇雲に増やしても、検索トラフィックが増えることはないだろう。

  • 上位表示されているページはグーグルの評価が高いので、優先的にクロールされる傾向にある(クロール割り当てのメカニズムについては公式解説を参照)。

    しかし、「ページをたくさんクロールさせれば評価が上がる」というものではない。

ここで紹介する記事では、こうした更新頻度とクロールがランキングには直接反映しない理由を丁寧に説明している。

たくさんクロールさせたらSEO効果が出たという“都市伝説SEO”をときおり目にするが、この記事を読めば正しくないことが理解できるだろう。

筆者から補足しておくと、更新頻度を高めるのは必ずしも無意味なことではない。コンテンツを定期的に公開すれば、そのぶん検索ユーザーが探し求めている情報を増やすことに繋がる(これは、紹介した記事でも触れられている)。

それに定期的に更新すれば、ファンが増えソーシャルで共有され、全体的なトラフィックは安定し増加する可能性も高まるだろう。ユーザーに支持されるコンテンツは、検索エンジンも評価したいからだ。

ただし、それもすべて質が高いコンテンツであることが大前提になる。「なんでもいいから更新する」のではく、「ユーザーを惹きつけるコンテンツ」を絶えず更新することが肝心だと認識しておこう。

★★★★☆
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AMPページ閲覧が全体の8割!? 時事ネタの速報でAMPが激烈に効いた事例
全体の80%のPVを稼ぐこともあり (Search Engine Land) 海外情報

大手のニュースサイトを中心に、AMPが堅調に成果を収めているようだ。一般的なニュースサイトでは、AMPコンテンツのトラフィックが全体の10%前後を占めているとのことである。

しかし、PCとモバイルを合わせた閲覧の80%がAMPページへのアクセスだったというデータがあるようだ。

とはいうものの、これは定常的なトラフィックではなく、話題になった時事的なニュースに関する一時的なデータだ。

通常の記事のPV内訳

一般的なニュース記事のトラフィック内訳。オレンジ色はPCとスマホの通常ページの1時間あたりのPV数(24時間)。青がAMPページのPV数。AMPは多いときでも全体の1/4程度。

速報記事のPV内訳

こちらは話題になったニュース記事のトラフィック内訳。速報が出た時間を起点に、AMP版が短期間に突出した閲覧数を記録している。80%近くをAMPが占めている時間帯もある。

話題になっているニュースにAMPが強い最たる理由は、トップニュースのAMPカルーセルに表示されることだ。話題のニュースは、検索数が多いうえに検索結果の上部にカルーセルが表示されることが多いので、大量のトラフィックがAMPページに集まる可能性がある。

トップニュースのカルーセル
トップニュースのAMPカルーセルは、検索結果の上部に目立つ形で表示される。

AMPは、最新の記事を絶えず発行しているサイトはAMPと本当に相性が良いと言える。

ちなみに、安田編集長に聞くところによると、Web担も平均して10%近くがAMPコンテンツへのアクセスだということだ。

★★★★☆
  • ニュースサイト/メディアサイトのWeb担当者 必見!
  • ホントにSEOを極めたい人だけ
用語集
Google Webmaster Central / Googlebot / SEO / metaタグ / robots.txt / インデックス / クロール / スマートフォン / セッション / 検索エンジン / 訪問者 / 重複コンテンツ

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