グーグル検索で重複コンテンツを調べる隠しコマンドがあった などSEO記事まとめ10+2本
通常はグーグル検索で表示されない重複コンテンツを検索結果に表示させる裏ワザを解説した記事が、今週のトップストーリー。
ほかにも、「すべてのサイトに共通のSEO施策」「モバイル版Chromeの真っ赤なセーフブラウジング画面」「ホスティングサービス運用者向けグーグル公式ミートアップ」「301と404によくある間違い」「いろいろな色のリッチスニペット」などなど、SEO関連の話題をまとめてお届けする。
- 今週のピックアップ
- 日本語で読めるSEO/SEM情報
- 海外SEO情報ブログの掲載記事から
- 海外のSEO/SEM情報を日本語で
- SEO Japanはお休みです
グーグル検索で重複コンテンツを調べる隠しコマンドがあった
除外されているページがないかどうかをチェック (アドバタ会議)
グーグル検索には、同じようなコンテンツや同じサイトからの情報を検索結果に同時に出さないように「フィルタ」する仕様がある。
同じ内容のページがずらずらと検索結果に出てきてしまっては、ユーザーの利便性が低下するからだ。
ふつうにグーグルで検索するとこのフィルタ機能が働き、たいていの場合は1つのサイト(同じドメイン名のサイト)からは2つか3つしか同時に表示されない(site:
検索とカスタムサイト内検索を除く)。
しかし「&filter=0
」という特殊なパラメータを検索結果のURLに追加すると、このフィルタの機能を解除し、フィルタによって除外されたページを含めた検索結果を表示させることができる。
特に内緒の機能というわけでもなく、公式なfilterパラメータに関する説明と自動フィルタに関する説明もあり、「重複コンテンツ」と「同一ホストからのコンテンツ」のフィルタに関する機能だと明記されている(ただしこれらはカスタム検索の資料であって、グーグルWeb検索の資料ではない)。
特定の検索クエリに対して表示されることが予想されるはずのページが表示されないときは、このフィルタを使って除外されていないかどうかをチェックできる。除外されたページは、重複コンテンツ扱いされていることもありうる。完全な重複コンテンツではなくても、似通ったページとして認識されているかもしれない。
除外されていたからといって必ずしもグーグルに低品質評価されているわけではないが、そのページ独自のコンテンツを提供できているかを再確認しておくといい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
すべてのサイトに共通のSEO施策を一流のSEOコンサルタントが明かした
たった1つの方法 (辻正浩 on ツイッター)
SEOコンサルタントで株式会社so.laの代表でもある辻正浩氏による、年明け間もなくのツイートを紹介する。
「2016年のSEO」とか大層な記事も書こう!とか思ってたけど難しいなあ。全ての規模のサイトに対して共通のSEOの話は「価値作ってそれを検索エンジンに認識させろ」しか言えないですし。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2016, 1月 3
もちろん、サイトの規模や種類、さらに業界やユーザー特性に応じたSEO施策がそれぞれあるのだろうが、それはサイトごとに異なるため、「共通のSEOの話」にはなりづらい。
ポジティブに解釈すれば、どんなサイトであっても「価値を生み出し、それを検索エンジンに的確に認識させる」ことが共通して重要だということだ。
辻氏はなによりもまずこれを徹底しているからこそ、さまざまな規模、ジャンルのサイトですばらしい実績を積み重ねているのであろう。
真っ赤な警告ページがモバイル版Chromeにも登場
ユーザー保護のためのグーグルの取り組み (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
モバイル版のChromeでも、安全でないサイトにアクセスしようとしたときに警告するセーフブラウジングの赤い警告画面が出るようになった。
セーフブラウジングの機能は、グーグルのChromeをはじめとするメジャーなブラウザに備わっている。最近は、セーフブラウジングの検出対象にソーシャルエンジニアリングも加わった。
このセーフブラウジング機能がモバイル版のChromeにも搭載されたことをグーグルは公式ブログで紹介した(最新バージョンに搭載されたばかりではなく、バージョン46からすでに搭載されている)。
ウェブ担当者の立場としてはモバイルサイトでも悪意のあるハッキングの被害にあわないように、また検索ユーザーの立場としてはマルウェアやフィッシングによる損害を受けないように対策しよう。
ホスティングサービス運用者はぜひ参加を! グーグルがミートアップを主催
同業者と情報交換とディスカッションができる (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
ホスティングサービスを運用に携わっているウェブ担当者に耳寄りな情報が入ってきた。
グーグルのサーチクオリティチームが、ホスティングサービス運営者同士の情報交換やディスカッションを目的として、月1回程度のミーティングの場を設けてくれるそうだ。その名も「Advanced Hosting meetup」。ホスティングサービスにおけるサービス運営上の改善やサービス上のスパムサイト減少などを目指している。
参加者の大きなメリットとして次の2つを挙げている。
- ノウハウの具現化:普段のサービス運営の中でなかなか手がつけられないサービスの改善アイディアや効率的なスパム対策について、参加者同士で知見を持ち寄り、共同で実験や調査を行うことで、一サービスで取り組むよりも効率的、効果的に実際の施策に結びつくような場になればと思っております。
- サービスの信頼性向上:検索エンジンと相性の良いサービスであること、スパム サイトの存在しないサービスであることは、ユーザーからの信頼や高い評価を得る上でも良い影響があると思われます。参加者のプログラム内での取り組みについては、後日当ブログ等でご紹介させて頂けたらと思っています。
ホスティングサービス運用者ならぜひ参加することをおすすめする。応募条件や申し込み方法などの詳細は元記事で確認してほしい。
グーグル公式のモバイルガイドが刷新、ただし英語版のみ
日本語版には古い情報が残っている場合も (Kazushi Nagayama on ツイッター)
スマートフォン対応のサイトを構築するために、グーグルはウェブマスター向けモバイルガイドを公開している。オリジナルの英語版は2014年11月に、日本語版は同年12月に公開された。
気がつくと英語版ガイドのサイトが刷新されていた(去年の12月ころだと思われる)。
しかし日本語版は変わっていない。
グーグルの中の人によると、日本語版の更新にも取り組むとのことである。
@suzukik @tsuj 新しくした方のローカライズも頑張りたいと思ってます
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) 2016, 1月 12
こうした動きに関して注意点がある。英語版以外では、最新の情報が反映されていないこともあるかもしれないということだ。
たとえば、スマートフォン用のGooglebotのユーザーエージェント(UA)名は昨年の8月に変更になったのだが、日本語ページでは依然として以前のままだった(指摘により現在は更新済み)。
@tsuj 修正されたと思います!
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) 2016, 1月 12
グーグルの情報を何か調べる際には、オリジナルとなる英語版ページも念のために確認したほうが安全だろう。
海外SEO情報ブログの
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blockquoteタグの扱われ方とモバイルでのスピードの重要性について触れた記事を今週はピックアップ。
- 引用をblockquoteタグで囲っても重複コンテンツ対策にはならない
SEO的な効果はなし - モバイルフレンドリーの条件にページの表示速度が加わるのは時間の問題か?
スピードはモバイルでは特に重要
ソーシャルもやってます!