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グーグルのオートコンプリートが2段階方式になった

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グーグルのオートコンプリートが2段階方式になった
★★★☆☆ 別のサジェストでユーザーを手助け (Dan Shure on Twitter)

ダン・シュア氏が、オートコンプリートの新しい仕様を発見した。ある操作をすると、違ったキーワード候補が提示されるのだ。

操作の手順は次のとおり。

  1. 検索ボックスにキーワードを入力し、オートコンプリートにキーワード候補を表示させる
  2. Enterキーを押す
  3. マウスカーソルを検索ボックスに戻す
  4. 先ほどとは異なるキーワードがオートコンプリートに出てくる

こちらは「アマゾン」を入力すると最初に出てくるオートコンプリートだ。

アマゾンのオートコンプリート

こちらは手順を実行したあとに出てくるオートコンプリートだ。

アマゾンのオートコンプリート2段階目

「アマゾン」が含まれていないキーワード候補も出てくる。競合の「楽天」が出ているのが興味深い。どうやら、検索結果ページの下部に出ている関連キーワードが表示されるようだ。

アマゾンの関連キーワード

アマゾン以外のワードが太字になっている点でも1回目と相違が見られる。

標準のオートコンプリートでは満足がいく結果を検索ユーザーが得られなかったと判断し、別の候補を表示しているのだろうか?

UAに基づくA/Bテストはクローキングになるのか?
★★★☆☆ 限定された条件下なら大丈夫 (Google Webmaster Help Forum)

iPadユーザーに対して、レスポンシブウェブデザインと別URL構成のサイトのどちらが適しているかをA/Bテストで検証したい。しかしグーグルはユーザーエージェントに基づいてA/Bテストしないように注意している。

これはクローキングになってしまうだろうか?

こうした質問が、グーグルの英語版ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグルは、A/Bテストが検索結果に悪い影響を与えないようにするためのアドバイスを2012年11月に記事にしている。そのなかで次のように説明していた(筆者が適宜改行を追加)。

クローキングをしない

クローキング (ユーザー向けと Googlebot 向けとで異なるコンテンツを表示すること)は ウェブマスター向けガイドライン に違反する行為です。これはテストであってもそうでなくても同様です。

ユーザー エージェントによって、テストを行うのか、あるいは別のコンテンツを返すのかを切り替えないでください。例えば、ユーザー エージェント「Googlebot」に対して常にオリジナル ページを返すといったことはしないでください。

ガイドラインに違反した場合は、検索結果の掲載順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりしてしまう可能性があります。そもそもテストを行った目的と、正反対の結果になってしまいかねないのでご注意ください。

質問者は、このことを知っていて心配になり助言を求めたのだ。

グーグルのジョン・ミューラー氏がコメントを返した。

特定のタイプのデバイスに対してだけなら、そうした形式のA/Bテストをやっても問題にはならないだろうと思う。

とはいえ、気をつける必要がある極端なケースが多少ある。たとえば、モバイル向けページを別URLで提供するか同一URLで提供するかをA/Bテストしているとしたら、ランダムに近い形で入れ替わりを繰り返すと、混乱を引き起こしかねない。

とはいえ、テストが比較的短期間で終了したり、あるいは同一カテゴリのページ群はすべて同様の構成でテストしていたりするならば(たとえば、そのカテゴリだけモバイル版を別のサブドメインで提供するなど)、さほど問題にはならない。

ユーザーエージェントに応じてのA/Bテストを原則的にグーグルは禁止している。だが今回のケースのようにごく限られた特定の条件のもとで、かつ適切な期間であれば例外的に許されそうだ。

過去のペナルティは新たなペナルティをさらに厳しくするのか?
★★★★☆ 現在の状態だけで評価する (English Google Webmaster Central office-hours hangout)

ペンギンアップデートやパンダアップデートのように評価を下げるタイプのアルゴリズムによって過去に低評価されたサイトがあるとする。

そのときは回復できたものの、その後また別のアルゴリズム(あるいは再びペンギンやパンダ)によって低評価を受けたとしたら、再度の回復には、よりいっそうの努力が必要なのだろうか?

たとえて言うならば、“前科”があるサイトは、“初犯”のサイトよりも刑が重くなるのだろうか

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、そういったことはないようだ。

アルゴリズムによる評価は、あくまでも現在の状況で判断するそうだ。過去がどうだったかは関係ない。過去の状態が現在のクロールやインデックスに悪影響を及ぼすこともない。

ただしこれはアルゴリズムによる評価の話だ。手動による対策を過去に受けて、再度、手動による対策の対象になったとしたら、より細かいところまでチェックされるかもしれないし、制裁がよりシビアになるかもしれない。

グーグルが本当に上位表示したいページの条件は何だろうか?
★★★★☆ CMSの種類ではない (Webmasters Stack Exchange)

.php の拡張子をURLから取り除きたい。ただしサイト内検索の結果では拡張子を表示させたい。

.htaccessの記述を教えてほしい。

こんな質問がSEOフォーラムに投稿された。

グーグルのジョン・ミューラー氏が次のようにコメントした。

なぜそんなことをしたいのか私にはわからない。どのソフトウェアでサイトを運用しているかなんて検索エンジンは気にかけないし、ほとんどのユーザーもそうだろう。

質問の理由はともかくとして、ミューラー氏のコメントから学べることがある。

どんなプラットフォームで運用しているかどうかでグーグルが評価することはない。WordPressでもJoomla!でもDrupalでも、あるいは静的なHTMLファイルで構築したサイトであっても、それによって優劣をつけることはない。

「WordPressはSEOに強い」という言葉をあなたも聞いたことがあるはずだ。これは、WordPressだからというそれだけの理由で上位表示が達成できるわけでは決してない。WordPressには、SEOに適したテンプレートが手に入りやすかったり、SEOに便利なプラグインが豊富だったりするメリットがあるだけだ。

同様に、拡張子が.htmlのほうが高く評価されるとか、静的なURLは動的なURLよりも有利だというのも正しくない。適切にクロール、インデックスできれば、条件は同じだ。

グーグルが検索結果で上位に表示したいのは、WordPressのサイトでもないし、拡張子が.htmlのページでもない。関連性があって質が高いコンテンツを持ち、ユーザーエクスペリエンスに優れたページだ。

パンダアップデートは去年の10月から更新していない?
★★★★☆ でもリアルタイムに近くなっている? (Google Webmaster Central office-hours)

パンダアップデートが、リアルタイムに近い頻度で更新するようになっているかもしれないという情報を先週お伝えした。グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏による発言によるものだった。

ところが、イリーズ氏と同じスイスのグーグルで働くジョン・ミューラー氏は、最近開催したウェブマスター向けオフィスアワーで次のように言っている。

正確な日付はわからないが、私が知るかぎり、昨年10月以降、パンダアップデートは更新していない。

しかし、次のようにも言っている。

パンダアップデートは確かに以前よりも直接的に検索結果に結びついている。だから、そうしたリアルタイムに近い反映がある。

「リアルタイムっぽくなっているのは確かだけれど、5か月近く更新していない」というのは矛盾しているように思えてしまう。

イリーズ氏とミューラー氏、そして質問者との論点が噛み合っていないのかもしれない。

ただ、この件を取り上げたSearch Engine Roundtableに書き込まれたコメントや筆者が集めた情報から判断すると、昨年の10月以降、パンダアップデートはやはり更新していないようだ。

どうにもよくわからない状況が続いている。

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