グーグルのApp Indexingがついに日本語にも対応
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グーグルのApp Indexingがついに日本語にも対応
アプリのコンテンツを検索結果に表示 (Official Google Webmaster Central Blog)
グーグルはApp Indexingを英語以外の言語でも利用できるようにした。
App Indexingは、スマホのアプリのコンテンツをグーグルがクロールし、グーグルの検索結果に表示する仕組みだ。導入時は英語のコンテンツだけが対象で、利用できるのは米グーグル(google.com)だけだった。その後、世界中のグーグルでも利用可能になったが、適用されるのは英語のコンテンツだけだった。
しかしいよいよ英語以外への適用が実現した。もちろん日本語も含まれる。
App Indexingを実装しているアプリケーションはまだ少ないが、これから増えていくだろう。
日本語のドキュメントもあわせて公開された。あなたのサイトがモバイルアプリを提供しているなら、ドキュメントを参照してApp Indexingに挑戦してみてもいいだろう。
グーグルがサポートするドメイン間のrel="canonical"
301相当だが違いもある (WebmasterWorld)
異なるドメイン名のサイトのURLを指定するrel="canonical"に関する質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。いわゆる"クロスドメイン"と呼ばれる、ドメイン間のrel="canonical"指定の話題だ。
フォーラムメンバーたちによるコメントをもとに、クロスドメインのrel="canonical"の特徴を次にまとめる。
- クロスドメインのrel="canonical"をグーグルはサポートしている(Bingはおそらくサポートできていないはず)
- 301リダイレクト相当として検索エンジンはrel="canonical"を扱う
- リダイレクトではないのでユーザーは転送されない(そのページを見続ける)
- 検索エンジンは「手がかり」として利用し、必ずしも従うとは限らない
- コンテンツが同一の場合に用いる。多少の違いは許容されうるが、そのページの内容にほとんど影響しないごく僅かな違いであることが求められる。
なお細かなことをいうと、1つ目以外は同じドメイン内のrel="canonical"にも当てはまる。
地域や言語に応じたコンテンツを自動的に選ぶサイトに必ず守ってほしいこと
ユーザーが自由に選べるようにもしておく (WebmasterWorld)
グローバルサイトや多言語サイトを運用している際に考慮すべきことはいくつもあるが、そのなかの1つに、「どの地域・どの言語のコンテンツを初期設定で表示するか」がある。
グーグルは、「グーグルが推奨する多地域・多言語サイトのトップページの見せ方」を解説した記事で、次の3つの構成を紹介していた。
- すべてのユーザーに同じコンテンツを表示する。
- ユーザーが選択できるようにする。
- ユーザーの地域と言語に応じたコンテンツを配信する。
特に気をつけてほしいと筆者が強く言いたいのは、3番目の構成だ。
この構成では、(IPアドレスに基づいて)ユーザーがいる場所やブラウザの言語設定を検出して、ふわさしいと判断したバージョンのコンテンツを提供する。たとえば、ドイツからのアクセスならばドイツ向けのコンテンツを自動的に表示し、ブラウザの言語設定が日本語優先になっているならば日本語のコンテンツを自動的に表示するといった具合だ。
こうした自動選択の構成を採用している場合に、気をつけてほしいことが1つある。それは、ほかの地域やほかの言語にユーザーが任意に切り替える機能を必ず備えておくということだ。
ドイツにいるユーザーが必ずしもドイツ向けのページを見たいとは限らない。同じようにブラウザの言語設定が日本語だからといって日本語コンテンツを望んでいるとは限らない。
たとえば、ヨーロッパ旅行をしているシーンを想像してほしい。いま、あなたはドイツに滞在していて、次に訪れるイギリスでのレンタカーを手配したいと思ったとする。グローバル展開しているレンタカーサービスのサイトにアクセスしたのに、目的のイギリスではなくドイツ向けのページしか見られなかったとしたらどうだろうか? イギリスに到着してからでないと、レンタカーを手配できないことになる。
ほかにも、日本にいたとしても英語のコンテンツを見たいユーザーだっている。実際に筆者はそうだ。無理やり日本語ページに連れて行かれ、英語にしようとしても否が応でも日本語ページにリダイレクトされるサイトに何度も遭遇したことがある。
どちらも、ユーザー体験をひどく損ねる悪い例だ。
グーグルの公式解説でも、「ユーザーが必ずローカル バージョンまたは言語を切り替えることができる」ようにしなければならないと説明している。
もしあなたがグローバルサイトを運用していて、ユーザーの状況に合わせて適切だと判断したコンテンツを自動的に提供しているのならば、手動で切り替える機能を絶対に忘れてはならない。
robots.txtに不備があった際の予備プランとしてのX-Robots-Tag
不測の事態に備えて (Google Webmaster Help Forum)
グーグルのジョン・ミューラー氏が、画像を検索結果に出さないようにしたいときの設定について次のようにアドバイスした。
robots.txtによるクロールのブロックとあわせて、予備プランとしてX-Robots-Tagを利用するのはいい考えだ。
メンテナンスでrobots.txtが404エラーを返してしまうなんていう予期しないトラブルがあったりするからだ。
robots.txtで画像のクロールを拒否しておけば、その画像の検索結果への表示を防ぐことができる。
しかし何かの原因でrobots.txtをGooglebotが認識できなかったとしたら、画像がクロールされてしまい結果として検索結果に出てくるかもしれない。そういった不測の事態に備えておくために、HTTPヘッダーのX-Robots-Tagでnoindexを返すようにしておけば安全だというのだ。
X-Robots-Tagは、robots metaタグによるクロールやインデックスの指示をHTTPヘッダーで返す仕組みだ。画像やPDFなどHTMLドキュメントではないリソースでクロールやインデックスを制御できる。
たとえば、画像をインデックスさせないようにするならApacheのconfファイルか.htaccessファイルに下のように記述する。
<Files ~ "\.(png|jpe?g|gif)$">
Header set X-Robots-Tag "noindex"
</Files>
なお、robots.txtで画像をブロックしていて、そのrobots.txtにクローラが正常にアクセスできる状態では、クローラは画像をクロールしようとしないので、X-Robots-Tagは意味がない。画像向けのX-Robots-Tagは、robots.txtに不備があった際の予備プランなのだ。
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