失敗しないためのCMS導入事例

みずほグループ全社の信頼性を確保したCMS導入による大規模リニューアル/みずほFG+TeamSite

信頼性の確保、ガバナンスの強化、スピードの向上、コスト削減を目的としたみずほFGのCMS導入を聞いた

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失敗しないためのCMS導入事例

株式会社みずほフィナンシャルグループ+TeamSite(オートノミー株式会社)

基盤システムにTeamSiteを組み込むことでコスト削減と機能向上を実現
信頼性とガバナンスの強化、スピードの向上などのメリットも得られる

TEXT:野本幹彦

みずほ銀行をはじめとする金融グループの持株会社であるみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)は、グループ各社のWebサイトの運営管理を行い、ユーザビリティ/アクセシビリティのガイドラインや運営要領、制作マニュアルなどを作成し、グループ全体の枠組みを決めている。同社は、グループ全体のCMSとしてオートノミー・インターウォーブンの「TeamSite(チームサイト)」、およびコンテンツ配信管理システムの「OpenDeploy(オープンデプロイ)」を採用。月に6,000万~7,000万PVがあるみずほ銀行をはじめとする大規模Webサイトを支えている。

みずほFGのCMS導入の目的

  • 金融機関としての信頼性を確保したサイトを構築
  • ガバナンスを強化し、グループ標準の制作ガイドラインを策定
  • 標準化によってユーザビリティ、アクセシビリティ対応を強化
  • ワークフローを改善し、制作から掲載までのスピードを向上
  • グループ会社サイトの制作・開発・運営コストを削減

Webサイトの基本的な情報や利用CMSに関する情報はページの末尾に記載

セキュリティや信頼性は絶対条件、大規模導入の実績が安心感を生む

村尾 英嗣氏
株式会社みずほフィナンシャルグループ
コーポレート・コミュニケーション部
Web企画チーム
次長
村尾 英嗣氏

みずほFGでは、2009年から2011年にかけて、Webを含むシステムを全体的にリニューアルした。2009年1月からグループ全体の基盤システム、アクセスログ解析、各種ASPなどのリプレイス、Webサイトのリニューアルに加えてCMSの導入を検討し始め、みずほ情報総研とともに大規模プロジェクトとして開発を行い、2011年1月にカットオーバーしている。Webサイトのシステムを変更しようと考えた理由を、コーポレート・コミュニケーション部Web企画チーム次長の村尾英嗣氏は次のように話す。

PCの画面も大きくなり、スマートフォンなどの新たなデバイスも登場してきているため、Webサイトに関しては以前からリニューアルを考えていました。また、HTML5などの新たな技術にも容易に移行できることも考える必要がありました

みずほFGでは、以前は独自開発のCMSを一部導入していたが、新たにCMSを導入する際のポイントとしては、信頼性の確保、ガバナンスの強化、スピードの向上、コスト削減の4つがあったと村尾氏は説明する。金融系のグループとしてセキュリティが担保されていることは絶対条件であり、可用性、ユーザビリティ、アクセシビリティなども重要だ。

インターネットバンキングなどの取引系や勘定系のシステムが動いていても、フロントとなるWebサイトが停止しては意味がありません。営業情報など、すべての情報の窓口であるWebサイトの可用性を高めて、お客様に確実に情報をお届けする必要があります。また、我々はユーザビリティとアクセシビリティを重視しています。2010年に公示されたアクセシビリティ規格の“JIS X 8341-3:2010”にも対応して、少なくともシングルAはすべて満たし、ダブルAやトリプルAにも極力対応したいと考えていました

CMSの選定に関しては、信頼性を前提条件に10製品に絞り込んだという。その上で、ガバナンスの強化やWebサイトの品質を担保できるか、XHTMLに対応しているかなどの観点から2~3製品まで候補を絞っていき、大規模導入の実績が高いTeamSiteが最終的に採用された。

カスタマイズせずに標準化することで、導入と運用の軽減を図る

春田 英利子氏
コーポレート・コミュニケーション部
Web企画チーム
調査役
春田 英利子氏

みずほFGでは、TeamSiteを極力カスタマイズせずに開発することにこだわったと、コーポレート・コミュニケーション部Web企画チーム調査役の春田英利子氏は話す。TeamSiteの導入を前提にし、将来的なバージョンアップも見据え、既存のサイトを事前に定義したテンプレートパターンに合うように改修していくことで、導入や運用の手間を省くことを目指していたのだ。

「最初にグループ各社のウェブサイトを分析すると、テンプレートの種類が約100件必要なことがわかりました。そこで、ニュースリリース、為替相場、レポートの3つの要件にまとめ、モジュールレベルで細分化して共通部分を見つけて標準化しました。それ以外のトップページやキャンペーンのページも8つのパターンに集約していくことで開発コストを抑えることができました」(春田氏)

また、村尾氏は移行中のトラブルの備えについて次のように述べる。「我々はサイトのほとんどをテンプレート化していますが、TeamSiteがファイル単位でも利用できたことは開発時に助かりました。実際にはテンプレート化に成功して運用していますが、2年にわたる全体のプロジェクト期間中に何かあったときには、コンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)としてファイル単位での運用に変更できるというのは安心できました

今回のプロジェクトで構築されたすべてのシステムは、グループ各社にみずほ情報総研がSaaSの形で提供するようになっている。これによって、コスト面で大きなメリットが生まれたと村尾氏は説明する。

グループ各社でCMSを導入するとなると、各社で初期投資コストと償却を考えなければなりません。クラウドを使ってSaaSで提供するようにすれば、みずほ情報総研だけが初期投資コストと償却を請け負う形になるため、導入しやすく、機能を大幅に向上させながらコストを下げることができます

また、他の製品を導入した場合は運用後に追加コストが発生することも考えられたが、TeamSiteは10サイトでも同一料金で利用できるため、ライセンス内でコストを抑えられたことも大きなメリットの1つだ。

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