Web解析のためのKPI大全

クリック深度分布(興味度分類)(高/中/低)

クリック深度分布(興味度分類)(高/中/低)

滞在時間と同様に、関心の高さが異なる訪問の分布を、訪問者が見たページ数で測ることにより、訪問者との関係構築がどのくらいうまくいっているかを把握できる。

  • 定義

    滞在時間分布の項で述べたように、この指標も、クリック深度を計測するアクセス解析ツールの1訪問あたりのページ数を把握することに関して、訪問や訪問者をどう計測するかの精度に依存する。

    図9 1訪問あたりのクリック深度レポートの例
    図9 1訪問あたりのクリック深度レポートの例。Webアナリストは高深度の比率がどこで落ちているかを分析する。

    クリック深度のレポートにアクセスしたら、次は「高/中/低」の基準値を決定しよう。注意すべきは、閲覧・クリックというのはアナログな行為だということ(ページを見るためには、リンクをクリックするか、URLを入力してEnterキーを叩かなければならない)である。

    多くのサイトにおいて妥当な区分としては、

    • ―― 2クリック以下
    • ―― 2~5クリック
    • ―― 5クリック以上

    である。この基準に従うと、計算式は、

    {2クリック以下の訪問数}÷{総訪問回数}={低クリック深度訪問率}

    {2~5クリックの訪問数}÷{総訪問回数}={中クリック深度訪問率}

    {5クリック以上の訪問数}÷{総訪問回数}={高クリック深度訪問率}

    ここに挙げたクリック数の値が、すべての状況で適切とは限らないことに注意しよう。特にECサイトやメディアサイトでは、中クリック訪問の基準を3~10クリックとし、それ以上を高クリック訪問としたほうがいい。どこで線を引くべきかを決めるには、サイトの平均クリック深度を計算し、そこを基準に「中クリック深度訪問」と「高クリック深度訪問」を分けるのが有効である。たとえば、平均クリック深度が7クリックとすると、「2~7クリック」が中クリック訪問、「7クリック以上」が高クリック訪問という分け方になる。

  • 表現形式

    滞在時間分布の項と同様、「何クリックで線を引いているのか」が一目瞭然になるようにしよう。それから、ここで言うクリックがどういう意味であるか、つまりページビューであることを説明しておいたほうがいいと思うだろう。人によっては、このKPIの名称を「1訪問あたりページビュー数分布」にすべきだという人もいるが、私はリンクやボタンをクリックするという行為こそが必要なことであるという認識のもとで、「クリック」を指標名に用いた。

  • 想定される結果

    滞在時間分布と同様、クリック深度は、訪問者がどの程度あなたのコンテンツや商品に関心を持っているかをそのまま反映する。つまらないサイト、わかりにくいサイトでは、低クリック深度訪問率が大きくなるし、おもしろくて魅力的なサイトなら、その逆になる。

  • 行動

    期待するだけのクリック深度が得られていないと感じたら、滞在時間分布との比較をしてみよう。クリック深度は低い一方で、それぞれのページをゆっくり熟読しているということもありうる。たとえば、低クリック訪問率が大きい一方で、長時間滞在率も高ければ、おそらく問題はない。しかし、低クリック深度訪問率が大きくて滞在時間も短いとなると、明らかに失敗である。

    繰り返しになるが、クリック深度に何か問題があるときは、サイト内検索ログを調べて、頻繁に検索される語句の中から、ナビゲーション構造でうまく提示できていないキーワードや内容を発見しよう。さらに、想定している離脱ページ以外から、高頻度の離脱が見られるときは、次のページへのクリックを阻んでいるのが何かを見つけよう。

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