「成果なし」検索率
「成果なし」検索率
検索結果を表示するのはいいが、それが実際にクリックされ、訪問者が欲しい情報にたどり着いてくれなければ意味がない。検索結果の利用度合いを観察することで、訪問者が表示された検索結果がクリックするに値するとみなしたかどうかを知ることができる。
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定義
「結果0件」検索率と同様、この指標もやや複雑で、訪問者が検索結果をクリックしたかどうかを、システム的に測定できなければならない。通常、リダイレクトかJavaScriptを使ってonClickイベントを捕捉してページビュー単位でカウントし、以下の計算をする。
{検索結果をクリックしなかった検索ページ数}÷{総検索回数}={「成果なし」検索率}
クリック「した」検索の数の方が測定しやすい場合は、分子をそれに合わせて変える。
1-({検索結果をクリックした検索ページ数}÷{総検索回数})={「成果なし」検索率}
1回の訪問の中で複数回検索される可能性が高いので、これらの分母、分子に使う検索の数は、訪問回数や訪問数ではなく、ページビュー数で計算されるべきである。
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表現形式
KPIレポートでは、「成果なし」検索の意味と、検索結果を表示されたもののクリックされなかった検索語句のリストをあわせて提供したほうがいい。
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想定される結果
検索結果は普通クリックされて当然なので、この指標が高いということは、何か問題があるということである。
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行動
この値が高い場合、第一に見るべきは、具体的な検索結果である。検索結果は明確か?検索結果は読みやすいか?見つかったリンク先ページの内容が何であるかわかる情報を示しているか?
検索結果の表示に関して自信があるならば、次は成果なしに終わった検索語句そのものを精査しよう。検索語句と検索結果の間に、齟齬を示す何らかのパターンがあるだろうか?解析ツールか検索ツールを使って、「同一訪問中の検索」を見ることができれば、期待はずれに終わった検索の後、他にどんな語句を検索したかをたどることで、その人が本当は何を探していたのかを知る手がかりになる。
このKPIに関しては、落とし穴みたいなもので、「なぜ検索したのに結果をクリックしないのか」という問いの答えをすべて知ろうと思うと一生かかってしまうが、それでもなおわからないであろう。しかし、成果なし検索率が上昇していたら、技術的問題を疑ったり、検索インデックスの中で適切に扱われていない検索語句がないかどうかチェックしたりすべきだ。
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この記事の筆者
この記事は、Web Analytics Demystifiedの創設者でありシニアパートナーであるエリック・T・ピーターソン氏による書籍『The Big Book of Key Performance Indicators』の日本語版です。原著作者の許諾を受けて株式会社デジタルフォレストが翻訳し、同社の開催する「Web解析マネジメント実践講座」において参考書としているコンテンツを、Web担当者Forum向けに特別に公開しているものです。
※この日本語訳版に関するお問い合わせは、デジタルフォレストまでお寄せください。
エリック・T・ピーターソン 著
株式会社デジタルフォレスト 手嶋進、入谷聡、清水昌浩 訳
Original Author: Eric T. Peterson, Senior Partner and Founder, Web Analytics Demystified