国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

滞在時間も考慮して直帰率を出す新手のアクセス解析ツール など10+2記事(海外&国内SEO情報)

ヤフーのペナルティの要因7点の記事と、過去記事を活用したリサイクルSEOの記事は要チェックだ

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滞在時間も考慮して直帰率を測定する新手のアクセス解析ツール

  • 滞在時間も考慮して直帰率を測定する新手のアクセス解析ツール
    (Clicky Blog)

    サイトを訪問して1ページだけを見て他のページをまったく見ることなく戻ってしまうことを「直帰」といい、訪問全体のなかの直帰の割合を「直帰率」という。直帰率を下げることは、一般的にはサイト改善の重要な要素の1つである。

    しかし、最初のページをじっくり読んで、望んでいた情報が得られて満足して帰っていくユーザーもいる。1秒で戻るユーザーと、10分かけて記事の隅から隅まで熟読したうえで戻っていくユーザーは違う。しかし、アクセス解析では、どちらも「直帰」として扱われてしまう。1秒で戻るユーザーの割合は減らした方がいいとしても、熟読してくれるユーザーは必ずしも減らす必要はない(関連記事へ誘導するという施策も考えられるが、毎日1記事更新するブログのリピータには意味がないかもしれない)。

    ユーザーの滞在時間を考慮に入れて直帰率を測定するアクセス解析ツールが登場した。Clicky(クリッキー)というアクセス解析ツールだ。このツール自体は以前からあり、筆者も2年半以上利用しているが、つい最近機能がパワーアップし、その際に直帰率の測定方法が変わった。訪問者が30秒以上滞在した場合は、他のページにアクセスせずに戻った場合でも直帰とみなさなくなったのだ。つまり、直帰にカウントされるのは、滞在時間が30秒未満かつ他のページを見ることなく戻ったユーザーである。直帰率が低くなっているのが解析データの数字から見て取れる。

    Google Analyticsの直帰率
    ※Google Analyticsで測定した筆者のパーソナルブログの直帰率(設定変更はしていない)
    Clickyの直帰率
    ※Clickyで測定した筆者のパーソナルブログの直帰率

    Google Analyticsでもイベントトラッキングを使って同様の仕組みを作れるが、他のデータが正しく取得できない事例も報告されている。その点Clickyは標準の仕組みとして実装されているので安心だ。ClickyとGoogle Analyticsを同じサイトに両方インストールしても弊害が起きることは通常ありえない。Clickyには無料版と有料版があるが、たいていのユーザーにとっては無料版で十分だろう。日本語のインターフェイスは用意されていないが、試してみてはいかがだろうか。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • これをやったらヤフーからペナルティ!? の7項目
    (サクラサクのSEOブログ)

    ヤフーで予期せぬペナルティに苦しんだ経験のある、あるいは現在進行形で苦しんでいる人は(少なからず)いるはずだ。こちらの記事では、ヤフーに嫌われる原因となりうる危険なSEO施策を7つリストアップしている。

    誤解してほしくないのだが、示されている項目がHTML上にある=即ペナルティというわけではない。また、ペナルティを受けているときに、これらを修正したら即ペナルティ解除というものでもない。あくまでも、ペナルティの原因になる傾向のある要素のリストとして頭の中に入れておきたい。

  • 1日のアクセスを1,000セッション増やした「リサイクルSEO」
    (電気設備SEO)

    公開してから時間が経過して陳腐化してきたコンテンツを現在の状況にふさわしくなるように更新した結果、1日1,000セッション以上のアクセス増を達成した事例の紹介記事。

    キーは過去記事。過去に投稿・公開した記事が古くなってしまったからといって、そのまま放置しておくのはもったいない。とはいえ、記事の修正や追加は面倒なものだ。ツイートから推測するに、この事例では約3万文字のテキストを追加したらしい。400字詰め原稿用紙に換算すると75枚である。モノを書くのが仕事の人にとっては多い文字数ではないが、他の業務を兼任しているウェブ担当者には相当な量に映るかもしれない。

    しかも、その修正はただ手を入れるのではなく、次のような方向で行われている。

    Google Analytics などを導入してアクセス解析をしているなら、どのようなキーワードで流入があったかを確認し、アクセスの多いメインキーワードを軸にしてテキストを増強すれば、アクセスアップを比較的容易に行う事ができます。

    検索キーワードを確認し、「自分のサイトでは、満足することができずに帰った」と思われるものをいくつかピックアップし、その解答を追記するのがお勧めの方法です。

    一気に変更しなくても、少しずつでも行う価値のある、理に適ったSEO施策だといえるだろう。

  • SEOの“プロ”が指導したSEO向きでないtitleタグ
    (blog::tani.masaru)

    あるSEOセミナーで、講師が「良いもの」として出したtitleタグが不適切だと指摘した記事。そしてサイトのテーマと検索結果での見え方の側面からどのようなtitleタグにすべきかの持論を展開している。絶対的に正しいtitleタグというのは存在しないが、理論的に話が展開されており納得のいく部分も多い。

  • Yahoo!サイトエクスプローラーでできる5つの問題解決
    (さぶみっと!ブログ)

    日本のヤフーがウェブ担当者向けに提供するツール、サイトエクスプローラーが備える問題解決に役立つ5つの機能を解説している。解決できる問題は次の5つ。

    1. 自サイトへどこからリンクが張られているかわからない
    2. サイト内のページの一部が検索エンジンに認識されない
    3. 検索エンジンに公開したくないコンテンツが登録されている
    4. 検索結果に必要のないパラメーター付URLが表示されている
    5. 明らかにスパムと思われるサイトからリンクされている

    サイトエクスプローラーを使っていないウェブ担当者はもちろんのこと、XMLサイトマップの送信くらいしか利用できていないウェブ担当者にとって参考になりそうだ。

  • グーグルのなが~いスニペット
    (デザイン事務所 流楽 ブログ)

    グーグルのスニペットの文字数は、通常は最大で全角115文字前後(日本語の場合)、行数にして3行が最大である。しかし場合によっては倍以上の文字数と行に及ぶことがある。

    Googleの長いスニペット

    こちらの記事では、最近導入された特徴のように書いてあるが実は1年以上前に導入された仕組みだ。複数のキーワード(おおむね4語以上)を組み合わせた検索の結果で見ることができる。数の多いキーワードでの検索の場合、従来の長さのスニペットでは十分な情報を提供できないという判断に基づく実装である。

用語集
HTML / PageRank / SEM / SEO / XMLサイトマップ / アクセス解析 / アンカーテキスト / インデックス / サイトエクスプローラー / スニペット / セッション / ドメイン名 / リンク / 検索エンジン / 直帰 / 直帰率 / 訪問 / 訪問者

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