マトリクス作成から始めるブログマーケティング(第13回)
「いしたにまさきのブロガーウォッチング」も気づいてみれば、前回、連載12回を迎えました。月に1度の連載ですので、スタートしてからちょうど1年です。
ということで、今回は総集編として、ここまでの12回を振り返ってみたいと思います。
12ブログをマッピング
今回これまでの12回を振り返るに当たって、過去にインタビューしてきた12のブログをマッピングしてみました。マッピングで大事なのは軸の設定です。今回は、
- 縦軸=「愛され←→切れ味」というブロガーの個性
- 横軸=「批評←→ニュース」というコンテンツの個性
としました。ブログにはホントにいろんな要素があるので、これだけでブログのカラーや個性を語るのは危険な部分もありますが、まずはこれで考えてみようということです。
ということで、この縦軸と横軸で作成したのが以下の「ブロガーウォッチング・マトリクス」です。
こうしてマトリクスになったものを見ると、特に何かを意図したわけではないのですが、過去12回のインタビューはなんだかうまいこと均等に配分されてきたことがわかります。毎回、次は誰にお願いするのか、インタビューさせてもらったブロガーさんに相談したり、こちらで考えたりするのですが、自然とバランスを取ってきたようです。
インタビューを内容で4つに分類
インタビューをやって行く中で、普段のブログではなかなか見えない部分、あのブログを書いているブロガーはこんなことを考えているのか?ということをあぶり出しすることができたと自負しています。また、インタビューしたブロガーの何人かの方からも普段はなんとなく思っていたことを、インタビューをする中で再認識することができたという感想もいただきました。
インタビューの内容に注目すると、大きく4つに分類できます。毎回、今回はこれをインタビューしよう!と決めているわけではないので、自然とこの4つに集約されていったという具合です。
- ブロガーという人たちをどう捉えるか?
- ブログの書き方ノウハウ
- ブログ運営ノウハウ
- ブログとは何か?
一口にブログと言っても、たった2つの切り口だけでもこんな風に捉えることが可能です。そして、このマトリクスも作る人の印象によって、また違うものになる可能性があります。
チャットインタビューのよい面・悪い面
さて、12人のインタビューというのは、ここまでチャットによるインタビューということで実施してきました。
チャットにはいい部分も悪い部分もあるのですが、いい部分というのはやはりブログについて話すので、URLを張り付けることで、同じ画面を見ながら話すことができるということです。じゃあ、悪い部分は?というと、顔を見ないで話をしているので会話のタイミングがたまにずれるため、あとでログから編集する行為がどうしても必要になるというところです。ただ顔を見ない分、お互いに変に空気を読まずに話をすることができたとも思います。
大事なブログをマトリクスで発見する
ブログ(ならびにブログマーケティング)はますます拡大し、分野の細分化ということが起きていると思います。そして、そのおかげで以前よりも企業といっしょに何かやれるブログも増えていると思います。
そのときに大事なのは、その企業にとって大事なブログを見つけるということです。今回、マトリクスを作るという作業している中で、このマトリクスを作るという作業そのものがブログを見つけていく行為であることに気づきました。
今回は上記の切り口でマトリクスにしてみただけですので、切り口を変更させればもっと違うものが見えてくるはずです。企業の数、ブログの数、企業とブログの関係、それぞれにおいて、それぞれのマトリクスが存在しているはずです。
企業担当者がブログとの付き合い方を考える上で、一度それぞれのマトリクスを作成することは有効に働くことでしょう。
最後に、まるでここまで最終回のような文面に思えるかもしれませんが、本連載のインタビューは引き続き行っていきます。そして、このインタビューが企業とブログの関係において、企業担当者の羅針盤となるようなものにしていきたいと考えています。
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