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目的別に見る6つのSEO戦略――ビジネスに合わせて選ぶSEOの目的(後編)

SEOはただトラフィックを得るための手法ではない。前編の記事に続いて、「リード獲得とダイレクトマーケティング」「評判管理」「主義主張を広める」を解説する。

この記事は前後編の2回に分けてお届けしている。前編に引き続き、残る3種類のSEO戦略について見てみよう。

#4 リード獲得とダイレクトマーケティングを目的とするSEO

イメージ画像:ビジネスに合わせて適切なものを選ぼう

Eコマース販売ほど直接的ではないものの、ウェブを利用したリード(見込み客)の獲得は、顧客と売上を増やすうえで同じくらい有益で重要なやり方だ。オンラインでは目的を直接は達成できない(または現時点で実現されていない)商業ベースの意図を伴うクエリは無数にある。具体的には、法律相談、請負工事、商業融資の依頼、代替エネルギーの供給業者など、ウェブを通じて情報を提供しているほとんどのサービスや製品を探す検索などここに含まれる。

  • どんな場合に利用すべきか
    Eコマースでは販売できない製品やサービス、あるいはEコマース以外の目標があり、サイト上でユーザーにその目標を達成してもらいたいとか、ウェブを通じて問い合わせや直接の連絡を呼び込みたいとかいう場合に利用しよう。

  • キーワードターゲティング
    Eコマースの場合と同様に、コンバージョン率が高くて適度なトラフィックがあり、キーワード広告で以前にうまくいったことのある語句を選ぶ。

  • ページおよびコンテンツの作成と最適化
    Eコマースよりは簡単だと思うかもしれないが、検索結果を通じてリードを獲得するのも同じくらい難しいことがよくある。難易度の高い分野においては、ページに優位性を持たせるために、ページに対するオンサイトオプティマイゼーション(OSO)と(適切なアンカーテキストによる)外部リンクの構築を確実に結びつけることが必要になる。

#5 評判管理を目的とするSEO

自分自身や自分の事業に関して、否定的または事実無根のウェブ情報に対処したことのある人はたいてい、検索結果の大部分を好意的なリンクや言及で占める状態にすることで、そういったネガティブ情報が表に出てこないようにしたいと望む。SEOでは、コンテンツの作成とリンク構築よる宣伝活動を通じて、このプロセスを実現できる。

評判管理はSEOの課題の中で最も困難なものに属するが(その主な理由は、1つのクエリに対して1つではなく複数の検索結果を最適化しようとするからだ)、一方でその需要は高く、これに取り組んでいるところはたくさんある(たとえば、SEOmozのマーケットプレイスにある評判管理サービスを提供している214のSEO業者など)。

  • どんな場合に利用すべきか
    否定的な検索結果が1ページ目に表示されることを阻止して自分のブランドを守ったり、すでに存在する否定的なコンテンツの検索順位を押し下げようとしたりする場合、評判管理のためのSEOこそが、それを成功させるための唯一の方法だ。

  • キーワードターゲティング
    非常に簡単なことが多く、あなた(の会社)の本名、ブランド名、よく使われるバリエーション(君はすでにそれがどんなものか知っている)のどれかになる。バリエーションで見逃しているものがあるかどうかを調べるために、キーワード調査ツールを使うのもいい。

  • ページおよびコンテンツの作成と最適化
    評判管理では、他のどのSEO戦略とも異なる。検索結果で否定的なコンテンツの検索順位を下げるためには、複数の異なるドメイン名にあるページを最適化する必要があるからだ(同一ドメイン名から1つの検索結果に入るページ数は限定されている)。この作業で利用されるのは、サイト内リンクおよびページ内要素の活用といった従来どおりの最適化のほか、ソーシャルメディアのプロフィールページ、広報活動、プレスリリース、自分が所有または管理しているネットワークからのリンクなどだ。これは確かに、SEOの作業の中でもとりわけ難しい部類に入る。特にGoogleの場合、「QDD」(Query Deserves Diversity、話題の多様性優先の検索)アルゴリズムがコンテンツのランク付けに関わっているおかげで、否定的なコンテンツの検索を押し下げるために何倍もの努力が必要になる可能性がある。

#6 主義主張を広めるためのSEO

特定のテーマに関して世論(または個人の意見)を動かすことを目指す人たちにとって、SEOは強力なツールとなり得る。あるトピックに関する情報を求める人たちが実行しそうなクエリに対し、自分の意見やコンテンツの検索順位を上げることにより、非常に大きな集団を相手にする場合でも、その認識に影響を及ぼすことが可能になる。

こうした戦略をいちばんよく使いそうなのは政治家や政治団体、政治活動家だが、さらに宗教や技術、市民運動に関する問題にもこの手法が利用できるはずだ。

  • どんな場合に利用すべきか
    あるテーマに関して、人々の考え方を変えたり、決定や意見に影響を及ぼす必要がある場合に導入する。具体例として、インターネット集団「アノニマス」のサイエントロジー反対運動や、暗黒物質の起源としての多元宇宙が存在する可能性について賛同者を増やそうとする理論物理学者の活動を考えるといい。

  • キーワードターゲティング
    確かなことは言いづらいが、もしこの種のキャンペーンに取り組んでいるのなら、追求べき重要なキーワードもおそらくわかっているだろうし、キーワード調査ツールを使って他のキーワードを追加することも可能だ。

  • ページおよびコンテンツの作成と最適化
    これはごく典型的なSEOだが、工夫が必要だ。検索結果における思想闘争にかかわっているなら、おそらくその大義に集まる支持者たちがいるだろう。主義や主張に賛同する同志のリンクとコンテンツを活用しよう。

自分の事業に合わせてSEOの目的を選択する

自分の事業のために長期的なSEO戦略に取り組む前に、これまで挙げてきたSEOの中で大きな効果を自分の目標にもたらし得るものがどれか、慎重に検討すべきだ。1つの目標に向かって時間とエネルギーを注いだものの、後で別の戦略を追加するようなことになれば、作業と努力が重複する結果を招く可能性がある。以下の質問に答えることで、企業や組織として何を達成する必要があるのかを明確にしよう。

  • 君の企業に必要なのは、直接販売なのか、トラフィックなのか、それともブランド構築なのか? あるいはこのうちのどれかの組み合わせだろうか?

  • メッセージを発信することで到達しようとしているインフルエンサーは存在するか?

  • 君の組織やブランドに対して否定的な影響をもたらすコンテンツが存在し、それを抑え込んだり弱めたりする必要があるか?

  • ウェブで直接販売しているものでもオンラインで見込み客を獲得して営業をかけるものでもいいから、製品やサービスの販売を手がけているか?

これらに回答したら、適切な目標のリストを念頭に置いてSEOに着手できるはずだ。もちろん、ここからの困難な部分は該当の戦略を実行することだが、そのことについては別の記事に取っておこう。

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