キーワードターゲティングとページ内最適化のSEOを極める(後編)
この記事は、SEOにおけるページ内のキーワードターゲティングのベストプラクティスを3回に分けてお届けしている。最終回となる今回は、前編と中編で説明したようなルールがSEOの実務においては必ずしも守られていない理由と、実際に検索順位の1位を目指すための取り組みについて見ていこう。
SEOにおけるページ内のキーワードターゲティングのベストプラクティス
僕らが常にこれらのルールに従うわけではないのはなぜか?
その答えは比較的簡単だ。実際には、すばらしいウェブコンテンツを作成する過程において、僕らはこれまで述べてきたベストプラクティスを、ときには忘れ、ときには無視し、ときには意図的に逆らうこともある。ページ内の最適化はたしかに重要だけれども、所詮、順位を上げるためのたくさんの戦略のうちの1つでしかない。
ページ内の最適化やキーワードターゲティングを適切に行うのは確かに効果的だが、僕の意見では、ページ内のSEOは「80対20の法則」に概ね従うと思う。つまり、上に挙げた項目のうち最も重要な20%(タイトル、URL、サイト内リンク)を適切に実施すれば、ページの評価で得られる価値の80%(多分それ以上)を獲得できる、ということだ。
検索順位の1位を取るためのベストプラクティス
不思議なことに、と言っても、非常に経験豊富なSEO担当者にとっては多分それほど意外ではないだろうけど、ページ内の最適化が必ずしも検索順位トップを目指す取り組みにおいて最優先されるとは限らない。では実際に、1位を目指す取り組みがどのような手順で行われるかを見てみよう。
- アクセシビリティ
検索エンジンが見ることもアクセスすることもできないコンテンツがインデックス化されるはずはない。したがって、クローラがアクセスできるようにすることが最優先事項だ。
- コンテンツ
訪問者の興味を引くだけでなく、他の人にもこの情報を教えたいと思ってもらえるような、魅力的で質の高いコンテンツを用意する必要がある。コンテンツのバイラル性は、おそらく検索順位を決定する計算式において最も重要で価値の高い要素だろう。というのも、バイラルなコンテンツがあれば、リンクコンバージョン率(サイト訪問者全体に対する、サイト閲覧後にリンクする人の割合)が最も高くなるからだ。
- ページ内の基本要素
最も重要な要素(タイトル、URL、サイト内リンク)においてキーワードを正しくターゲティングすれば、ページの順位獲得能力が大幅に向上するだろう。
- ユーザー体験
ユーザビリティ、ユーザーインターフェイスをはじめとして、Webサイトが提供するユーザー体験全体が、サイトへのリンクやサイトからの引用に大きく影響し、獲得したトラフィックのコンバージョン率や閲覧率も左右する。
- マーケティング
僕は、「すばらしいコンテンツがあっても、すばらしいマーケティングの欠如を補うことはできない」と言いたい。優れたマーケティングチームや強力なキャンペーンは、リンクを「本来あるべき数」よりもはるかに多く引きつける力がある。そして、これは不公平に思えるかもしれないが、資本主義というやつはすべて、この原則に従い過去数百年にわたって機能してきたんだ。情報を広めることは往々にして、公正であること、正直であること、あるいは価値を持つことと同等(あるいはそれ以上)の重要性を持つ(政治の世界を見るとよくわかる)。
- 高度で徹底したページ内最適化
上記のことをすべて、細心の注意を払って行えば、たしかに無駄ではないだろう。だが、いずれにしろ、この項目がリストの最後に来るのには理由がある。僕らの経験では、徹底的にページを最適化しても、ここに挙げたほかのテクニックほど価値が増えることはないんだ。
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