キーワードターゲティングとページ内最適化のSEOを極める(前編)
完璧に最適化されたページ?
完璧に最適化されたページを作るにはどうしたらいいのか?
SEOに関わっている人なら、おそらくこんな質問を何度となく耳にしたことがあるだろう。残念ながらこの問いに対する単純明快な答えはないけれど、いくつかのベストプラクティスがあるので、それを基にして完璧に近づけるよう磨きをかけることは可能だ。
この記事では、ページ内のキーワードターゲティングで「完璧」を達成する、あるいは少なくともそれに近づくために最も優先すべき推奨事項をみんなに紹介しよう。データポイントや相関性調査、広範なテストに裏付けられたものもあれば、経験に基づいた単なる直感もある。
ここに挙げる情報はSEO業務の効率化を図る上で役に立つが、SEOに関連するあらゆる情報と同様、常にテストを行って精度を高めていくことをお薦めする。
head要素内の最適化
- タイトル
ページ内のキーワード要素として最も重要なもの。ページタイトルでは、できれば先頭にキーワード/キーフレーズを持ってくるべきだ。僕らの相関データ調査でも、以下のグラフのような結果が出た。
明らかに、ページタイトルの最初にキーワード/キーフレーズを置いたほうが高順位に結びつき、後ろに置けば置くほど、ほぼ間違いなく順位が下がっている。
- meta descriptionタグ
主要な検索エンジンがmeta descriptionタグの内容を「順位決定」に用いることはないが、検索結果のスニペット(サイトの説明文)として表示される際にはキーワードが「太字表示」で視覚的に強調されることから、ターゲットとする語句を使うべき重要な場所だ。説明文が表示されればクリック率の向上にも役立つので、どの順位にランキングされるにせよ、そこから派生するトラフィックも増えることになる。
- meta keywordsタグ
検索エンジンの中で、適切なページを見つけるためにmeta keywordsタグを記録して活用しているのはヤフーだけだ。ただし、厳密に言えば、これを順位決定に利用しているわけではない。とはいえ、マイクロソフトのBingがヤフーの検索エンジンに取って代わることになっているから、このタグを使う理由もついに消滅してしまった。というわけで、競合相手にキーワードを知られてしまう危険も考え合わせると、僕たちSEOmozとしては、meta keywordsタグを使うことは絶対に薦められない。
- meta robotsタグ
このタグは必ずしも必要ではないけれど、使用する場合は、検索エンジンのアクセスを拒否する可能性のある指示を含むことが絶対にないよう気をつけるべきだ。
- link rel="canonical"によるURL正規化タグ
サイトの規模が大きく複雑になればなるほど、(そしてサイトに関わる組織の規模が大きく複雑になればなるほど)、僕らは、URL正規化タグを使用して重複コンテンツ問題やURLに余計なパラメータが加わることを未然に防ぎ、これによって、検索エンジンがクロールしにくくなったり、リンクジュースが分散したりすることを避けるよう勧めている。
- その他のmetaタグ
DCMI(Dublin Core Metadata Initiative)や米連邦地理データ委員会(FGDC)が提供しているmetaタグは魅力的に思えるが、主要検索エンジンに対するSEOという点で見れば、現在のところは何の利益もない。したがって、これはサイトを不必要に複雑にしてダウンロード時間を遅くするだけだ。
URLの最適化
- URLの長さ
URLは短くなるほど検索順位が高くなるようで、他サイトによるコピー&ペースト、共有、被リンクの可能性も高まる。
- URL内でのキーワードの位置
ターゲットキーワードの位置はドメイン名に近ければ近いほどよい。したがって、「site.com/キーワード」のほうが「site.com/folder/subfolder/キーワード」より良い結果が得られ、これがSEOで最も推奨されるやり方となる(ただし、これで必ずしも順位が跳ね上がるというわけではない)。
- サブドメイン対ページ
この記事で以前に論じたとおり、URLに関しては、サブドメインにキーワードを使った方が、サブフォルダ名やページ名に使うよりもわずかながらに有利な点もあるが、検索エンジンのリンク人気評価アルゴリズムにおいては、やはりサブドメインより「サブフォルダ/ページ」という構造の方が有利だ。
- 区切り符号
ハイフンは今なおURLにおける語句の区切りの王様だ。アンダーバーにも同程度の価値があるとされてはいるが、他の手法との統一性ということを考えると、やはりハイフンに軍配が上がる。
この記事は3回に分けてお届けする。次回は今回に引き続き、body要素内の最適化、サイト内リンク、およびサイトアーキテクチャにおけるサイト内リンクの位置について説明する。→中編を読む
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