FacebookをSEOとマーケティングに活用しよう(後編)
この記事は2回に分けてお届けしている。Facebookの検索機能とNews Feedについてお伝えした前回に引き続き、後半となる今回はFacebookの広告プラットフォームを見てみよう。
Facebookの広告プラットフォーム
意外でもなんでもないけど、Facebookは、大量のユーザーデータを利用して、特定のユーザーグループを広告主に売り込んでいる。この「セルフサービス式広告プラットフォーム」は、グーグルのアドワーズ広告にとてもよく似ているんだ(実際、今これを管理しているのはグーグルでオンライン販売と運用を担当していた元副社長のシェリル・サンドバーグ氏だ)。
広告主はこのシステムを使って、150×155ピクセルの小さな広告を作成できる。ここには、110×80ピクセルの画像と本文135文字、タイトル25文字を掲載できる。ユーザーは、次のような属性に基づいて的を絞った「クリック数(CPC)ベース」または「インプレッション数(CPM)ベース」の広告キャンペーンを実施できるんだ。
- 国
- 州
- 都市
- 性別
- 年齢層
- 職場
- 交際ステータス
- 学校
- 趣味(ジェンダー)
- プロフィールに含まれるキーワード
Facebookに広告を出す価値を十分に理解するために、偽の広告を出してみた。架空の企業とWebサイトを作って、自分の職務から脱線するリスクを冒しつつ、モデルを雇うことにした。
初めての顧客に対しては、それぞれの広告を手作業でチェックし、品質を確認することになっている。
アドバイス:この承認手続きは驚くほど厳しい。僕の広告は、大文字の使い方が不適切なせいで、3回もやり直しを求められた(たとえば「Submit a Candidate」が「Submit A Candidate」になっていた)。広告の確認作業では手間を惜しまず、掲載を申請している広告のリンク先までたどり、そのWebページが適切であるかどうかを判断する。これも重要なことだ。サーバーのログファイルをチェックしてみると、僕の広告を審査した人は、ランディングページを見るだけでなく、僕のWebサイト上のほかのページにも目を通していたことがわかった。
最終的に承認された広告は以下のとおり。
僕はこの広告をもっとおもしろくするために、仲間の開発者の変な写真を見つけて、誰の写真が一番多くクリックされるかを競わせたんだ。結果は次のとおり。
Facebookの広告プラットフォームは大いに価値がある。今のところ(主要検索エンジンに比較して)それほど競争が激しくないため、価格も手頃だ。
ワシントン大学でFacebookを使っている18歳から25歳までの2万3280人を対象にCPMキャンペーンを実施したところ、5万3368回表示されて費用は20.33ドルだった。結果は大したものではなかったんだけど、Facebook広告プラットフォームがマーケティングにとって有望な選択肢であることが、これではっきりした。
Facebookは、地元の顧客が頼りの小さな企業にとって、すばらしいリソースになり得る。マーケティング機能は今でも割安感があり、プラットフォームは新しく、マーケターにはこれから開拓するチャンスが残されている。まだ試したことがない人は、低価格のうちにぜひトライしてみてほしい。
Facebookを利用したマーケティングの経験がある人は、コメント欄に気軽に意見を書き込んだり、専門的な知識を披露してほしい。いつものように、もっと役に立つ記事にするためにいいアイデアがあれば僕あてにメールを送ってね。メールが好みじゃないなら、 TwitterかLinkedinでのコンタクトも遠慮なくどうぞ。ありがとう!
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