検索エンジンを使っていると、時として、わけのわからない検索結果に出くわすことがある。普通のユーザーなら、たいていは気にもとめずにさっさとキーワードを変えて検索し直すところだろうが、僕たちみたいに検索とSEOの世界にどっぷり漬かっていると、この手の問題がいつまでも気になるんだ。
僕はこの2か月間で、その手の検索結果を10件集めた。それをこのブログで公開して、もっと大勢の人にこの推理ゲームに参加してもらい、知恵を拝借しようと考えたってわけ。
10位:Google がひいきにしている大学
「U of」で検索するとこうなる。
なぜアリゾナなんだ? 過去にも妙に偏った検索結果を目にしたことはあるが、こいつはまったくの謎だ。こんな結果をもたらすサイトリンクアルゴリズムがどんなものであれ、誰かが偏向を是正する必要がある。
9位:セーフサーチとしてのWikipedia
「guido」というクエリで検索すると、ページ下部の「Searches related to」(関連検索)のところに「guido wikipedia」が表示される(これが関連クエリとして人気が高いなんて想像しがたいけど、それは置いといて)。今度はその「guido wikipedia」で検索すると、イタリア系移民の蔑称として使われる「guido」というスラングを説明するWikipediaページへのリンクが表示される代わりに、この言葉のそれほど軽蔑的でない用法を説明する(しかも精度も落ちる)ページへのリンクが表示される。奇妙だよ、まったく……。
8位:無関係なドメイン名が表示されるJobing
上のスクリーンショットでは、画像を編集して検索結果の8〜10位を上の方に持ってきた。10番目に表示される「Jobing.com Arena(ドメイン名はwww.glendalearenaaz.com)」を見てもらいたいからだ。
どうしてグーグルがこのページ/ドメイン名にそんなタイトルを付けているのかわからない。このページには「hello」という単語しかコンテンツがないっていうのにね。数年前にはこのサイトにも関連性のあるコンテンツが含まれていたようだが、空っぽのページになって長い時間がたつというのに、グーグルは依然としてこのサイトを検索結果の1ページ目に載せているんだ。
7位:YouTubeは最も重要なサイトなのか
「inurl:www inurl:com site:com」(URLに「www」と「com」が含まれている、.comドメイン名サイト)で検索すると、おもしろい結果が得られる。
ほぼすべてが、非常に高いPageRankを持ち、価値のあるリンクをたくさん獲得している重要なドメイン名だが、唯一の奇妙な例外はYouTube。普通なら、関連するYouTubeの動画があるときだけ、それが2番目に表示されるはずだ。コンテンツとリンクを見ても、どうしてこんなことになるのか理解できない。
陰謀説を唱える人なら、グーグルがYouTubeをひいきしている証拠だと思うかしれない。でも僕は、キーワードを含まないクエリのせいでおかしな結果が表示されるんじゃないかと思ってるんだ。
6位:Google爆弾はいまだ有効だってこと、サラ・ジェシカ・パーカーが思い出させてくれた
Google爆弾は過去の遺物だなんて言う人に今度会ったら、いつものように「click here」というクエリの検索結果を見せてあげよう。でも、「セックス・アンド・ザ・シティ」の主演女優、サラ・ジェシカ・パーカーのこともお忘れなく。彼女はどうやら「lovely」らしい——キーワードが何と言おうとね。
僕は最初、検索ロボットがFlashファイル内のテキストを読んだのだと予想したけど、どうやらテキストはわざと読み取れないようにしてあるみたいなので、「lovely」というアンカーテキストばかりに注意が向けられたんじゃないか、というのが今の推測(^^)。
5位:「Your Site Here」で、またもや無関係な結果が出現
「"your site here"」で検索すると、HTMLファイル内にこのキーフレーズを含まないページが、これまた図々しくも検索上位に来る。不思議なのは、検索結果のトップ10に、このキーフレーズを含むものが皆無だってこと。
13番目にようやく、「Your Site Here」をファイル内に含むページが現れる。この検索結果がこういう風にならないのには正直驚いた。まるでクエリに「-allintitle:」というパラメータが自動的に加わったかのようだ。
4位:かわいそうなドメイン名
たしか僕が「quality」をミスタイプしたのがきっかけで、偶然見つけたのがこの「quali」っていうクエリだ。先月これで検索したときは、「www.quali.com」が1位に表示された。このドメイン名にはコンテンツがなく、獲得しているリンクも5つに満たず、最後にコンテンツが掲載されたのは2001年だ(どうやら売りに出されていたらしい)。
追伸:残念ながらquali.comは現在20位以下に順位を落としている。かわいそうに。
3位:どこに行けば結婚手続きできる?
僕は忙しいので、結婚の手続きも急いで片付ける必要がある。そこで当然、「marriage license seattle, wa」(結婚、証明書、シアトル、ワシントン州)で検索してみた。
この地図が教えてくれている政府の建物は、自分で以前立ち寄ったことがあるから、シアトルで結婚証明を取得できる正しい場所だって言える。でも、住所は表示されていない(地図をクリックしても、やはり住所はわからない)。それに、どうして「www.kingcounty.gov」なんていう間違ったページ(正しいURLはSeattle.govかMetrokc.gov)にリンクが張られているのかも、僕にはよくわからない。
2位:ドメイン名クエリで「About」だけが特別
グーグルが「about.com」というクエリでこのURLに関する情報の検索方法を表示するのはなぜなのか、僕にはわからない。
seomoz.org、cnn.com、porcupineliteraryarts.comなどのドメイン名クエリなら、ほぼすべてで普通の検索結果が表示され、その大半にサイトリンクがある。ドメイン名クエリは使われることが非常に多い検索だから、おそらく大勢の人が、なぜAbout.comでこのような奇妙な結果が出るのかわからず困惑したことだろう。
1位:1週間は何日か、計算してみよう
1週間が理論的には7日間だってことは、僕だってよくわかってる。でも時には、7日じゃ物足りないこともあるよね。特に愛する人ができたときはさ。だからビートルズは「Eight Days a Week」(1週間に8日)っていう歌を作ったんだ。ところがグーグルは、この検索に変な結果を返してきた。
これは8÷7の計算をしたんだと思うけど、なぜこのクエリで計算が実行されるのかは説明できない。8以外にも、「days a week」との組み合わせで同じことが起きる数字がある。10、4、81だ。もしかしたら、これはグーグル流のお遊びなのかも。
よかったらみんなも、自分で体験した奇妙な検索結果をコメント欄で教えてほしい。
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