グーグルのローカル検索で紛らわしい結果——スパム? アルゴリズムのバグ?
私は今日、ランチに何を食べようかとあれこれ考えた末に、シアトルでトップクラスのサンドイッチ店「HoneyHole Sandwiches」に電話で注文を入れることに決めた。おいしいサンドイッチをたらふく食べたい飢えたシアトルっ子たちが集う人気の場所だから、毎日店の外にまでお客が行列をなしてあふれている。だから私たちは、先に電話で注文をしておいて、後から取りに行くようにしているのだ。
メニューをチェックしてから電話をかけるつもりで、同僚のマイクと私は、お互い別々にHoneyHoleのWebサイトを検索することにした。私は「honeyhole seattle」というキーワードを打ち込んで、すぐに目的のサイトを見つけた。一方マイクは、「honey hole sandwhich seattle」と入れた。彼は開発者だから、スペルをよく間違えるのだ(アハハ、怒るかな、正しくは「sandwich」)。
私の方の検索結果は以下のとおり。
私が実行した検索の結果ページでは、地図(「+」ボタンをクリックして表示させる必要があったけど)と店の住所、それに適切なサイトリンクもいくつか表示された。私に言わせれば、これはローカル検索の結果としては、とびきり上等な部類に入る。
さて、こちらはマイクの検索結果。
sandwichのスペルを間違えたせいで「もしかして(Did you mean):」が表示され、HoneyHoleのホームページが結果のトップに出ている。ただし、見てのとおり、地図は自動的に表示されない(「+」ボタンを押して表示させる必要がある)。
この検索結果で私の目を引いたのは、地図の横に出た、「www.honeyhole.com」というURLで表されている「Honeyhole Sandwiches」。地図も住所も表示されていて、この結果にはサイトリンクこそないけれど、レストランに対する好意的なレビューも表示されている。HoneyHoleは「thehoneyhole.com」と「honeyhole.com」の両方を登録したんだ、と思う人がいるかもしれないけど、それは大間違い。www.honeyhole.comをクリックした先は、こんなサイトだった。
うわぁ……どう見ても、サンドイッチを売っているところとは思えない(もし売っているとしたら、妙にセクシーなサンドイッチだ)。「thehoneyhole.com」と「honeyhole.com」は明らかに異なる2つのサイトなのに、「honeyhole.com」があたかもサンドイッチ店であるかのように、検索結果に地図や住所、レビューが一緒に表示されるのはなぜだろう? グーグル側のミス?
「honeyhole.com」のサイト検索を使ってみると、検索結果の左側に「swinger(フリーセックス愛好家) seattle」とか「stripper seattle」とかいう関連検索語句が表示されたので、 このサイトはユーザーをジオターゲティングしているように見える。このジオターゲティングと、そっくりなドメイン名が相まって、グーグルを混乱させているのかな? これはバグ? アダルト業界のカメレオンみたいに(巧みな擬態を駆使して)、ローカル検索の結果に潜り込み、地元のまともな企業に成りすますなんてことが、簡単にできるのだろうか?
私はローカル検索の専門家ではないので、どうしてこんな結果が出るのか、みんなの考えをぜひ聞かせてほしい。コメントが来るまでの間、アダルト方面とは無関係のHoneyHoleのサンドイッチを楽しむとしましょう。
更新情報:マイク・ブルメンタール氏がくれたコメントによると、地元企業がGoogle Mapsに自らデータを登録しないでいると、グーグルがアルゴリズムを使って、(適切そうに見える)地域情報にベストマッチしていそうな結果を選ぶので、こういうことが起こるらしい。ブルメンタール氏は、自身のブログにこの問題についての記事を投稿しているので、チェックしてみて。ブルメンタール氏に感謝!
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