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SEOに関するグーグルの“公式回答”にSEOmozが+αしてみたよ(後編)

この記事は前・中・後の3回に分けてお届けしている(前編中編もそれぞれぜひ読んでほしい)。

最終回となる今回取り上げるのは、アフィリエイトプログラムに伴う複製コンテンツ問題、地域ターゲティングの問題、ファイル拡張子の問題、そして、グーグルのWebmaster Toolsに関する問題だ。

Wall-E The Robot − 5:30 pm
質問:私は、Amazonのアソシエイトプログラムを利用して、オンラインストアをいくつか持っています。そのコンテンツは、どう見てもAmazon.comと同じです。そして、グーグルはこれらを複製コンテンツと見て、私のウェブページの多くをインデックス化していないようです。この問題を解決する良い方法は何かありますか?

マリヤ・ミーバ氏 − 5:31 pm
答え:あなたのオンラインストアが、ユーザーに付加価値を提供しているかぎり、心配すべきことは何もありませんよ。

ランドの意見Rand:ミーバ氏の回答は誤解を招くんじゃないかな。オンラインストアがユーザーに付加価値を提供していたとしても、Wall-Eには気にかけるべきことがたくさんあるっていうのに。

まず、ページがインデックス化されていないのであれば、複製コンテンツが一因だとも考えられるけど、PageRank/リンクジュースの量が問題になっているのかもしれない。グーグルには、PageRankに関する基準値のようなものがあって、その基準に到達してはじめて、そのページはメインのインデックスに登録してもらえる権利を獲得するんだ。Wall-Eが、質の高い優れた外部リンクをたくさん獲得できているのなら、手始めにサイト内リンクの構造をチェックして、ページ全体のリンクジュースの流れが良くなるように調整してみるといいと思う。

さて、複製コンテンツに関してだけど、誰がそのコンテンツの所有者かという話になれば、分があるのは常にAmazonの方だろう。そこで、この問題を解決するための最善策は、ユーザーのための付加価値を創出するだけでなく、複製コンテンツの大部分をなるべくインデックス化できないようにしておくことだ。インラインフレームを使うか、スニペットコードの使用をごくわずかに留めておくことが重要だ。それから、Amazonから受け取ったデータフィールドの一部でも自動で変更できるようにもしておきたい。タイトル、価格、カテゴリー、タグ、写真などをそのままコピーするだけじゃ、複製コンテンツと判定されてしまう可能性が高くなるんだ。作成したページをグーグルにインデックス化してもらうためには、コンテンツの独自性と価値について、公表されていない一定の基準をクリアする必要がある。したがって、一定の順位を獲得するためには、この問題を解決しなければならない。


Robert Longfield − 5:16 pm
質問:またもや地域ターゲティングに関する質問です。わたしは、約12カ国語に対応したサイトを運営しており、ユーザーが直接自国の言語のページが開けるように、地域ターゲティングを行っています。これについて、グーグルから何かペナルティを受けないか心配しているのですが……

ジョン・ミューラー氏 − 5:35 pm
答え:ユーザーを居住地域で振り分けてリダイレクトするのはお薦めできません。ユーザー体験が悪くなる可能性があります。それよりも、検索に基づいてユーザーに言語を選択してもらったほうがいいでしょう。

ランドからひとこと:よくもまあそんな厚かましいことを言えるもんだ! グーグルは、検索結果も、自分のところのホームページも、その他多くのサービスページも地域ターゲティングしているじゃないか。それなのに他人にはするなって? 冗談じゃない。

Robert、ユーザーをリダイレクトする前に、簡単なチェックを組み込んだほうがいい。ユーザーのブラウザがクッキーを受け入れる設定になっていれば、心おきなくクッキーを送って適切なページにリダイレクトし、ユーザーのデータやフィードバック、アクセス解析結果から自分のサイトにおけるユーザー体験が気に入ってもらえたかどうかを調べればいい。しかし、ブラウザがクッキーを受け入れる設定になっていない場合は、グローバルなランディングページに誘導して、ユーザーが自分で国/言語を選べるようにした方がいいよ。そうすれば、検索エンジンロボットに対しても有効だし(検索エンジンロボットはクッキーを受け入れない)、君が国別に用意したコンテンツをすべて見つけてもらえるようになる。


David Thurman − 5:39 pm
質問:グーグルでは「.php」などよりも「.html」の方が有利なのですか? それとも、どのURLも同じように扱うのですか?

バージー・バーグハウゼン氏 − 5:41 pm
答え:URLはURLです。読み取り可能なコンテンツを提供しているかぎり、ファイルの拡張子が何であろうと、Googlebotは気にしません。

ランドからひとこと:うるさいことは言いたくないけど、ついこのあいだ、僕らはこのファイル拡張子の問題を取り上げなかったっけ? バージーは、グーグルが「.exe」「.tgz」「.tar」(それと「.0」も。もっとも、この問題は解決済みみたいだけど)という拡張子のついたファイルをインデックス化しないってことを、はっきり伝えておく必要があるんじゃないかな。


Gordy Harrower − 5:40 pm
質問:グーグルのツールを使うと、サイトの順位アップに役立ちますか?

マリヤ・ミーバ氏 − 5:43 pm
A:あなたが神経を集中すべき一番大切なことは、サイトやユーザーに提供するコンテンツの質です。

ランドからひとこと:これも、まったくわかりきった、不親切な、答えになっていない回答だ。本当にがっかりだな。

この回答が意味するところは、「おそらく」付きだけど“グーグルはこの質問にお答えできません”ということだと思う。前から思っていることなんだけど、Webmaster Toolsに登録しているサイトと、登録してないサイトすべてを対象に、統計を取って比較してみたら、スパムとの関わり具合に歴然とした差が見つかるんじゃないかな。したがって、Webmaster Toolsに登録しているかどうかが直接ランキングに影響することはないにしても、信頼性を判断する指標として使われている可能性はある。

これは余談になるけれど、グーグル(あるいは、どの検索エンジンでも)は、回答できない質問に対して、常に「その種の質問には直接お答えできません。それはわれわれの評価システムに関わる内容であり、スパムを防止するために、非公開にしておかなければならないからです」というふうに答えた方がはるかに良いと思う。僕は、「良いサイトを作りなさい!」なんていうたわ言よりも、そのような率直さや、ウェブマスターや質問者を1人の大人として、そして1人のプロとして遇する態度の方をずっと高く評価する。企業コミュニケーションの見地からすると、たわ言みたいな回答ばかり続けていたら、ウェブユーザーの大半に根付いているグーグルの評判なんて、「すごいな〜」から「おい、マジかよ? あんたってもっといい奴だと思ってたぜ」に簡単に切り替わってしまうよ。

◇◇◇

この記事を書いたのは、別にグーグル側からまともな回答がなかったなんて言いたいためじゃない。実際のところ、グーグルの回答のうち、3分の1が的を射た答、3分の1が可もなく不可もなしの答、3分の1はとんでもなく的外れな答だと思う。それから、こうした質問に回答する義務なんかグーグルには全然ないってこともわかってる。このような公開チャットでウェブマスターと関わり合うことで、グーグルはマイクロソフトやヤフーよりもはるか先に進んだんだ。ユーザーと関わろうとするグーグルの努力に、改めて拍手を送りたいな。

僕がこの記事で本当に強調したかったのは、グーグルだけでなく、どんな企業であれ、組織であれ(米国政府のみなさん、あなたたちのことだよ)、それを代表する者が(この上なく正直で隠し事のまったくない人物ではあり得ないにしても)率直で正直な対応を見せれば、無関係なリンクや参考サイトを示したり、杓子定規な戯言を繰り返したりしてお茶を濁すよりも、はるかに多くの信頼や敬意を抱いてもらえるということだ。カンファレンスであろうと、インタビューであろうと、あるいは個人的な会話やオンラインでのやり取りであろうと、さらなる高みを目指すべきだ。グーグルに対しては、これまでの努力から刺激を受ける一方で、グーグルを代表して人前で発言する人たちにはもっと頑張ってほしかったな、という残念な気持ちが残る。まぁ、それは今後に期待することにしよう。

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