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使えば疑われ、使わなきゃ損する。それが有料リンクのジレンマ

現在の検索マーケティング環境において、ニッチ分野で競合相手の多い検索で上位にランキングされているウェブサイトの中に、順位を上げるために有料リンクを利用していないサイトを探し出すのはとっても難しい。ためしに、パッと思いついた検索を5種類ほどしてみたら、次のような結果になった。

※Web担編注 ご存じのとおりGoogleの順位は日々変動しているため、元記事の執筆時点の状態から順位やリンク状況などは変わっている場合があります。また、編集時点ではYahoo! SiteexplorerにアクセスするとAdvanced Web Searchにリダイレクトされてしまう現象が起きていた。
  • 「CV Writing」(履歴書 書き方)をGoogleで検索

  • 「Search Engine Ranking」(検索エンジン ランキング)をGoogleで検索

  • 「Jackson Hole Real Estate」(ジャクソンホール 不動産)をGoogleで検索

    • ランキング2位 - jacksonhole-real-estate.com
    • Yahoo! Site Explorerのリンクサーチ結果 - 1276件
    • amtexpo.comの不動産広告ディレクトリ、site-sift.comの有料ディレクトリ、allmountaincams.comから被リンク。
    • 余談、http://www.tetonlistings.com/のページにある非常に興味深いリンクを試してほしい(※Web担編注:現在ページが変更されているためリンクはGoogleのキャッシュ)。アンカーテキストがないから、形の上ではリンクが人の目に触れないようになってるんだ。大した仕掛けだね(笑)。
  • 「Student Credit Cards」(学生 クレジットカード)をGoogleで検索

    • ランキング2位 - collegeplastic.com
    • Yahoo! Site Explorerのリンクサーチ結果 - 1万5682件
    • DrunkUniversity.com(職場では見ないほうがいいよ)の全ページ、varsitynotes.comのサイドバーにある「お友達」コーナー、echeat.comをはじめとする多数のサイトから被リンク。
  • 「HP Ink Toner Cartrdiges」(ヒューレットパッカード インク トナー カートリッジ)をGoogleで検索

    • ランキング1位 - superwarehouse.com
    • Yahoo! Site Explorerのリンクサーチ結果 - 130万件
    • Atlapedia.comのサイドバーにあるテキストリンクコーナー、aralbalkan.comのフッターリンク、internet.comのサイドバーにある「internet.commerce」コーナーから被リンク(こんなのが何百件も)。

ひどい結果と呼べるようなものは、この中にはない。実際、これらサイトの大半はとても品質が高く、関連性のある(relevantな)サイトばかりだ(College Plasticについてはちょっぴり怪しげだけどね)。僕がこの結果を載せたのは、スパム報告を提出するためでもなければ、結果に個人的な興味があるからでもない(もちろん「Search Engine Ranking」の検索結果には興味があるけれど)。ただ商業価値の高そうな検索を思いついたから、実際にやってみたらどうなるか試してみたかっただけなんだ。もし、このページの読者の中に、上に出したサイトのオーナーがいたら、勘弁してもらいたい。

Googleには有料リンクに関して、「やっちゃいけない」というルールがあるが、その検索結果を見ると、上位に食い込むにはやらなきゃいけないらしい。ここに大いなる矛盾が生じてくる。僕がさっき取り上げたリンクの大半をよく見れば、有料リンクがやたらに多いというわけでもないし、ましてや有料リンクだけで成立しているランキングというわけでもない。全般的に見て、Googleのおめがねに適いそうな良質で内容の充実した自然発生リンクに、有料リンクが交じっている格好だ。しかし明らかに自然発生リンクだけでは十分じゃない。その理由は明白だ。

  • 自然発生リンクが、直接製品ページにリンクしていることは(たとえあったとしても)まれだ。

  • 自然発生リンクは、たとえかなりの数を得たとしても、最善のアンカーテキストを使ってリンクしているとは限らない。

  • 自然発生リンクと商業コンテンツは天敵だ。「グーグスカバリ・チャンネル」の自然ドキュメンタリー番組なんてものがあるとすれば、両者が仲良く遊んでいるところは決して見られない(つまり、ウェブサイトを運営している連中は、自分の得になることじゃなければ、他人の財布を膨らませるだけのためにリンクを張ることに対して、絶対反対というわけではないにせよ、とても慎重だ)。

かくして、たとえあなたが善玉のサイト運営者で、良質のコンテンツを制作しており、そのコンテンツに対してリンクを獲得したとしても、サイトの製品ページや営業用のランディングページにリンクしてもらうには、さんざん苦労させられることになる。望み得る最良の手段は、自分のサイトが持っているリンクの重要性と信頼性を利用して、そういったページに内部リンクを貼ることだ。これでランキングが上がらなかったら、有料リンクを考慮に入れるのは当然の話だ。ほかの連中は猫も杓子もやってることなんだから。

僕の見るところ、この問題にはあまり簡単な解決策がない。何といってもGoogleは、有料リンクを排除するという建前を守んなきゃいけないし、けっこうな人手を割いて有料リンクを見つけ出し、その価値を減らそうとさえしている(正直なところ、僕がさっき取り上げたような有料リンクの多くに、Googleが気付いているかどうかもわからない)。サイトのオーナーや企業の経営者が成功を望み、しかもバイラル(口コミ)マーケティングキャンペーンを行ったり、有料リンクの申し出を必死で拒むほどの時間もお金もエネルギーもなければ、リンクを購入せざるを得ない。僕の考えでは、こうしたいたちごっこが、少なくともあと5年は続くだろう。

有料リンクはどこで見つけられるんだろう? 簡単なことだ。ウェブサイトのオーナーに、リンクやサイト内の広告スペースを売ってくれるかどうか尋ねてみればいい。この種の有料リンクを見破るのは不可能に近い(Googleがあなたの電話やメールを盗聴していなければの話だ)。またSEOの世界には、監視の目をかいくぐり、どうにか進化を続けてきた良質のリンクネットワークがいくつかある。そういったネットワークはたいてい、次のような簡単な原理に従っている。

  1. 運営者やクライアントを公開しない。

  2. 設置のために特定のフォーマットやコードを必要としない(あるいはものすごく頻繁に変更する)。

  3. 設置やサイトの選択、アンカーテキストなどをできるだけ「パターン化」しない。

それから、有料ディレクトリサイトや有料で広告を載せてくれるサイトがあり、相互リンクに「nofollow」属性を付けられる(あるいは、相互リンクそのものが不要なところもある)。さまざまなスポンサー付きの記事を投稿してくれるブログ記事販売サービスすらある。僕も、顧客のランキングを上げるのに有効だと思えば、いろんな機会にこういった有料リンクを勧めたことがある。ほとんどのSEO関係者が、善玉中の善玉であっても同じようなことをやってるんじゃないのかな(おっと、たぶんDougはやってないね)。結局、Yahoo!やBusiness.comに名前を出すのが有料だっていうんなら、地元の不動産ディレクトリやウェブホスティングサービスを紹介するページのリンクにお金を払って何が悪いんだろう?

余談:そう、この記事を書くにあたってはDaveNに触発された(ねぇDave、新しいサイトもかっこいいよ。余談だけどね)。検索結果の10位までに、有料リンクを利用しているサイトが入ってこないようなクエリを発見できるのか否か、僕はまだ関心があるよ。

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