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グーグルもヤフーもSEOスパム対策が足りてないことを実例で示そう(後編)

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この記事は2回に分けてお届けしている。前回の検証の続きと他の検索エンジンにおける検索結果を見て、こういう事態に対するランドの考えを聞いてみよう。

前編の記事では、「SEO company」というキーワードで上位に来るナショナル・ポジションズ社について、ドメイン名とリンクの関係、そしてリンクに使われているアンカーテキストについて調べた。後編となるこの記事では、さらにいくつかの調査結果と、検索エンジンがどうするべきなのかを説明する。

検証3

多くの場合、リンクそのものが何かを語っている。最も高い価値を渡しているリンクをいくつか見てみよう(特に、アンカーテキストに「seo company」を使っているものだ)。

Links to NationalPositions.com

ひどいリンクばかりのような気がする。ほとんどが質の低いディレクトリや小さなリンク集だ(そして、他の700あまりのリンクを調べてみても、大したものなんかありはしなかった)。こんなリンクがランキングに役立つなんて期待できない。特に「SEO Company」みたいな競合の激しい検索フレーズではね。

実際、これらリンク元のサイトをたくさん調べてみたが、(すべてではないにせよ、大部分で)グーグルのツールバーページランクが表示されず、それはつまり、おそらくグーグルがすでにこういうサイトの多くを信用していないということを表している。だがグーグルのインデックスには、こういったサイトが大量に取り込まれている(そして、そういうサイトのリンク構築担当者は、こんなリンクをたくさん登録する際に、同じ説明文を使用することで手間を省いている)。こちらこちらの検索結果を調べてみるといい。

ヤフーのSite Explorerでリンクのリストを調べてみても、事態が好転することはない。

Links to NationalPositions via Yahoo! Site Explorer
原文
Links to NationalPositions via Yahoo! Site Explorer
この検索結果をWeb担編集部で日本語訳すると、こんな感じ

ヤフーでは、Linkscapeのおよそ2倍のリンクが表示されるが、見たところ大した違いはなさそうだ。すべて、自称「SEO Company」に対して外部向けリンクを張っている質の低いディレクトリだ。もしこういうやり方が、顧客が競争に打ち勝って上位にランク入りできるよう支援するために(それこそ検索エンジンが顧客のサイトを上位にランクインさせる場合に奨めていることだ)僕らが実施すべき種類のSEOだというのなら、僕らはなぜ上質のコンテンツや自然にリンクを獲得することにこれほど熱心に取り組むんだろう?

ところで、こうした問題を抱えているのはGoogleだけではない。

SEO Company SERPs at Yahoo!
原文
SEO Company SERPs at Yahoo!
この検索結果をWeb担編集部で日本語訳すると、こんな感じ

これがYahoo!の検索結果だ。僕の記憶が正しければ、1位に表示されているSEOCompany.caはボブ・マッチ氏の会社で、堅実な業務を行っており、コミュニティに無料で公開している一連のすばらしいSEOツールとリソースで、多くのファンを獲得している。彼らが何をしてGoogleの機嫌を損ねたのかわからないが、僕が見たところ、彼らは250位ぐらいにランクインしている。たぶん、米国におけるジオターゲティングが理由じゃないかって気がするけど。

Live Searchの場合はそれほどひどくはないが、上位2位の検索結果はあまりうまくジオターゲティングが機能しておらず、不正操作を行っているサイトが上位10位までにいくつか入っている。哀れなAsk.comもまた、ナショナル・ポジションズ社を1位にランクインさせている(Ask.comで「seo company」を検索した結果)。

◇◇◇

単刀直入に言わせてもらうよ。ナショナル・ポジションズ社が何を行っていようと、僕は構わない。彼らは検索上位を獲得する方法を見つけ出して活用し、今では、自分たちの市場でこの会社の成功に倣いたいと考える企業から、毎日数十あるいはおそらく数百に上るSEOに関する問い合わせが来ているだろう。

僕が苦々しく思うのは、検索エンジンに対してだ。検索エンジン各社は、こうしたやり方のSEOでは機能しないとか効果的ではないと主張しつつも、この種の行為に対する見返りとして、まったく同じ戦略を手に入れて適用しようとする顧客を世話してやっているんだから。くだらない訴訟に従事する弁護士たちを次々と裁判で勝たせた挙句、勝訴記録で彼らの経歴に箔をつけ、不必要な裁判の件数を間違いなく増やしている裁判制度にも共通点を見出すことができるだろう。

僕は、ウェブスパムが手ごわい問題だと理解している。実際に、僕らはLinkscapeを開始する際、スパム判定機能を組み込もうとしたが、それが本当にエベレスト級の難問だということがわかった。だが、この業界で10年以上過ごしてきた僕は、この分野におけるリーダーたるグーグルが、こんなサイトにサイトリンクを表示してやっているという事実を受け入れることなんてできない。そして、真っ当なSEOで最良の実践方法を採用している他の人々だって気に入らないはずだ。

追伸:もし、検索エンジンで自分が発見したウェブスパムを報告するつもりなら(厳密に言うと、今回の記事で取り上げた行為はスパムではない。単なるディレクトリによるリンク・ビルディングだ)、Googleの場合は自分のウェブマスター・ツールアカウントから、Yahoo!の場合はSite Explorer Suggestion Board、Microsoft/Liveの場合はすばらしいフォーラムから報告することが推奨されている。SEO業界の多くの人たちが認識していることだが、わけはわからないながら、スパムはブログで取り上げられると最も迅速に処理される。こうした取り組みに適しているのは、YOUmozSphinnのようなサイトだ。

さらに追伸:SEOmozは「SEO Company」というキーワードで検索上位を目指そうとしてはいない。このクエリによる検索結果で表示されるサイトには、すばらしいものもいくつか含まれている。以下に例を挙げよう。

  • 優秀な実績を積んでいるジム・ボイキン氏の“SEO Company”であるWeBuildPages。だが料金が非常に高い。
  • ウィル・レイノルズ氏と、すばらしい“SEO Company”であるThinkseer。
  • サンフランシスコにあるジェシー・ストリッキオーラ氏の“SEO Company”であるAlchemist Media。
  • マット・フォスター氏のすばらしい“SEO Company”であるArteWorks。
  • SEO企業への業務依頼に関する、簡単だが非常に優れたYahoo!の記事。
  • SEO企業の利用に関する、Lockergnomeのスコット・ブレッシュ氏による優れた記事。
  • そしてもちろん、SEOmozの膨大な推奨SEO企業のリストに掲載されている企業。

「SEO Company」による検索結果は不毛の大地というわけではなくて、優れたサイトも含まれているってことをわかってもらいたい。

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