Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

検索エンジン最適化より価値があるかもしれないランディングページ最適化

このブログの読者の多くが読んだと思うが、Roberta Rosenberg氏のシリーズ企画Landing Page Makeover Clinic(ランディングページ大改装クリニック)の患者第1号は、わがSEOmozだったんだよ。そして今日は、うちのScottが基準を満たすSEOmozのランディングページ作る作業で大忙しだった。あとはほんのちょっとの運があれば、プレミアムメンバー増加にRobertaの助言を役立てることができるかもしれない。さて、ここはSEOmozだし、僕らは透明性を自負しているのだから、僕ら自身の問題を上手く示すためにIndexToolsで出した統計情報から見ていくことにしよう。

コンバージョン率の情報

この集計値は、とある期間(いつのことかは秘密)のアクセス状況をまとめたもの。全体のコンバージョン率は0.14%と、かなり痛々しい数字。

この集計値から推定すれば、コンバージョン率がわずかでも増えれば、実際のところSEOmozにとって、検索ランキングの大幅上昇よりも遥かに大きい、潜在的な収入のとてつもない増加をもたらすのは明らかだ。SEOmozが獲得しているGoogle由来のトラフィックが、今よりも1日あたり1万件増えても、現状のコンバージョン率が0.5ポイント増えることがもたらす価値には及びもつかないだろうね。

そしてこの点が、今回の記事の目的なんだ。

一般に、SEOによるアルゴリズム検索エンジン最適化とインターネットマーケティング実施の目的は、コンバージョン(会員登録だとか製品やサービスの購入など)に至る可能性の高い訪問者を惹き付けることだ。コンバージョンに至る可能性の高い訪問者とは、僕らの主題に関心があるとか、僕らの扱っているトピックを探しているとか、そんな人だ。でも、そのコンバージョンに至るプロセスは、この業界トップの者ですら見過ごしがちだ。SEOmozのサイト自身はもちろん、過去に手がけたクライアントのプロジェクトにおいても、この点が僕らの弱みだったと認めるのに、僕はもう全然やぶさかじゃない。

ブログの世界には、ランディングページ最適化(LPO)を学ぶうえで、すばらしい情報を提供しているサイトがいくつかあるから紹介しておこう。

ランディングページ最適化は、検索エンジン最適化(SEO)と本質的に異なるものだ。そして特定の業界やニッチ分野において、これらテクニックを比べた議論を読めば、それは簡単に見出せる。ある業界では有効なことでも別の業界ではそうならないし、検索広告をクリックした訪問者には有効なことが、必ずしもアルゴリズム検索結果をクリックした訪問者のコンバージョンに繋がるわけじゃない。唯一真のルールといえるのは、そんなルールなんてないんだということ。そして実行にあたっては、テストと創造性、さらに分析に基づく断固とした改善が必要なんだ。

これはとても興味をそそるテーマで、このSEOmozでもどんどん取り上げていきたい話題だ。もちろん僕らは、自分自身のためにランディングページ最適化に取り組むことになる。ついでに、クライアントのサイトでも試してみるかもしれない。

僕が葛藤している基本的な問題の1つは、僕らに関係する特定業種で出世頭だともいえるランディングページに対して、僕が持つ個人的な反感だ。ぞっとするような例を見てほしい。

こうしたページの目的は単純だ。
  1. 恐れ、妬み、強欲さといった根源的な感情に訴える。

  2. 「SEO業者が隠したがっている秘密って何だろう」という関心を利用する。すなわち、もし十分な検索ランクを達成していないのなら、それは邪魔をしてやろうという陰謀が原因で、SEOの知識不足やSEOの取り組み不足が原因じゃないですよ、というもの。

  3. 「秘密」を知れば、すべての目的が「簡単に」達成できるんだと、うまく誘導してビジターに信じ込ませる。

  4. 知識を与えて理性的な判断に任せるんじゃなく、過剰な宣伝と攻撃的な売り文句で動機を与える。

この種の宣伝コピーは、馬鹿みたいに効果がある。SEO BookのAaron Wall氏によると、ランディングページを今の形に切り替えて以来、コンバージョン率が上がり、売上は信じられないほど増えたそうだ。このことに悲しみを覚える一方で、彼らにできるのなら、僕らにもできるんじゃないかという刺激もあるんだ。

まあ、それは可能だろう。でも、いざやるとなると、わずかな自尊心と尊厳を自ら犠牲にしなくちゃならない。

用語集
LPO / SEO / コンバージョン / コンバージョン率 / ダウンロード / ランディングページ / 検索エンジン / 訪問者
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