Google Analytics入門 第9回 効果的なキーワードは何か?
第9回 効果的なキーワードは何か?
かわち れい子
ケーススタディで学ぶGoogle Analytics活用
<検索エンジンマーケティング編>
書籍『Google Analytics入門』の厳選コンテンツをオンラインで公開する「Google Anaytics入門[ウェブ版]」、ここでは、SEOをはじめとする検索エンジンマーケティングに参考となるような事例について解説します。ユーザーが使っている検索エンジンやキーワードを知ることは、ユーザーの自社サイトへの誘導方法を考えるときに役立ちます。
リスティング広告への出稿やSEOは頭を使いますね。どのようなキーワードが効果的なのかを考えるだけでも、日が暮れてしまいます。Google Analyticsのレポートを使って、効果的と思われるキーワードを検証してみましょう。
「キーワードアドバイス」は、設定した目標に対して、リスティング広告に出稿はしていないけれども効果的なキーワードを薦めてくれるレポートです。「ページビュー数/訪問数」(最初は右端が隠れて「ページビュー数」と見える)でソートしてもよいでしょう。
結果はこう読め!
ユーザーが使用した検索キーワードに応じて、検索エンジンの検索結果画面などに表示される有料広告のこと。多くは検索キーワードが入札制で、クリック課金制になっている。
Webサイトを訪問したお客さんの名かで、商品の注文など、何らかのアクションを行ったユーザーの割合。「変換率」「転換率」などとも言われる。
サイトに広告を掲載していて、ユーザーがその広告から商品を購入した場合に、広告主がその広告掲載者に売り上げに応じた報酬を支払うシステムのこと。
リスティング広告に出稿している「キーワード」以外に、ユーザーがあなたのWebサイトを訪問するきっかけとなっているキーワードのレポートです。訪問数やページビュー数をキーワードごとに比較することで、これまでリスティング広告に出稿していなかったけれども効果がある(と思われる)キーワードを簡単にチェックすることができます。
このレポートでオススメしてくれるキーワードは、検索エンジンごとに集計されているわけではありません。あくまでもキーワードが基準です。また、デフォルトは訪問数が多い順にリストされていますので、リストの項目ラベルをクリックして、目標に対するコンバージョンレートの高い順やページビュー数の多い順などに並べ替えて、あなたのWebサイトが抱える課題を解決するのに役立つキーワードを拾いましょう。
画面を例にとると、いくつものキーワードが複数回出現しています。また、似たようなカテゴリーのキーワードも出現しています。「レンタルサーバー」を例にとると、どうやらユーザーは価格も含めたレンタルサーバー(またはデータセンター)のスペックを比較したいようです。
これらのキーワードでユーザーがWebサイトにたどり着いているということは、コンテンツがすでに存在しているということであり、集客の受け皿はある、ということですね。ユーザーの「調べたい」という欲求に応えられるページがあるのですから、あとは、これらのキーワードに出稿して、ユーザーを増やすだけです。
また、アフィリエイトが利用できる環境ならば、自社Webサイトを「稼ぐメディア」に変身させることも可能となります。
POINT!
目標に対するコンバージョンレートを上げるのか、それとも単純にページビュー数を増やしたいのかで、ソートする項目が変わってきます。キーワードの欲しい数字を抜き出すことを覚えましょう。
※この記事は、以下で紹介している『Google Analytics入門』の第4章の内容をウェブ用に再構成したものです。
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- ユーザーはどんな環境であなたのウェブサイトを見ているのか?
- お客さんはウェブサイトのなかでどんな行動をしているのか?
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