1000本以上のオリジナル動画を制作、無料の制作スペース「YouTube Space Tokyo」設立1周年

1年間の動画制作は1000本以上、350組以上のクリエイターによるコラボレーションを実現

グーグルは2月14日、同社が提供する無料の動画制作スペース「YouTube Space Tokyo」が2月15日に設立1周年を迎えるにあたり、1年間の活動実績を発表した。

YouTube コンテンツオペレーションズ アジア太平洋統括部長
デーヴィッド・マクドナルド氏

YouTube Space Tokyoは、クリエイターが学び、共有し、創造することを支援するために、ロンドン、ロサンゼルスに続き世界で3か所目の施設として、グーグルのオフィスと同じ六本木ヒルズ内に設立された。動画制作の構想段階から編集、アップロードまで、オリジナル動画コンテンツ制作にかかわる一連の活動を支援し、YouTubeパートナープログラム(YouTubeでの動画制作)に参加するユーザーであれば、個人だけでなく法人でも、申請して無料で利用できる。

施設では、最新の撮影機材や編集設備などを利用できるほか、クリエイターの技術を高めるためのセミナーや、特定のテーマについてノウハウを提供したり、コラボレーション制作を行うラボなどのイベントも開催する。日本では、これまでに1000本以上のオリジナル動画が制作されており、制作された動画の総再生回数は2月13日時点で4700万回以上。350組以上のクリエイターによるコラボレーションを実現し、数千人がワークショップやイベントに参加しているという。

実際にスペースを活用して活躍するクリエイターとしては「劇団スカッシュ」が紹介された。シリーズ動画「Stalking Vampire ~隙間男~」は12組のクリエイターとコラボして全36話が制作され、動画公開後の劇団スカッシュのYouTubeチャンネル総再生回数および1年間のチャンネル登録者数は約3倍に増加した。さらに活動に注目した企業とウェブCMを制作している。

ダスキン×劇団スカッシュ」や「アイフル×劇団スカッシュ」など、企業がYouTubeのクリエイターに注目し、コラボするケースも生まれている。

現状、こうした企業とクリエイターのマッチングをグーグルがサポートすることはなく、あくまで企業が直接コンタクトして実現したものだが、「今後は動画制作の間を取り持つような仕組みを作っていきたい」(マクドナルド氏)という。施設の主な利用者は個人のクリエイターだが、吉本興業グループの育成・発掘プログラム「OmO」のように、企業として活用する例もあるという。

今後の展開としては、ハイスピードカメラなどの最新機材の導入のほか、クリエイターの海外進出支援を行っていく。特に海外進出支援は、世界最大の動画プラットフォームであるYouTubeにしかできない付加価値であり、今後積極的に取り組んでいくという。

メイク動画の自分撮りに適したマジックミラーのセット。鏡の裏側にカメラを設置できる
和室や洋室などのセットも。備え付けのセットや機材は無料で利用可能、企画申請すればクリエイターが予算を使ってセットを作ることもできる
合成撮影用のグリーンバックのスタジオ
レコーディングスタジオ
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