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効果を出すメール活用法を大公開! メールマーケティングで売上を伸ばす米国企業の施策 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 5ヶ月 ago

メールはすでに時代遅れになりつつあるかも知れません。しかし、実際のところまだまだ販促として活用できる余地は大きいんです。

米国・ダラスで行われたイベント「The Shop.org Digital Summit」内のプレゼンテーションで、ある小売業の役員はこう語りました。

2017年、5社のうち4社がメールマーケティングに費やす時間、投じる資金を増やす計画を掲げています。

女性、子ども、ティーン向けのアパレルを販売するRainbow Shopsのデビッド・コスト氏(ECおよびデジタルマーケティング担当)によると、メールマーケティングに投資する判断は間違っていないそうです。

コスト氏は、マーケティング会社のCustora社が行った最新のデータを提示し、多くの小売業者では、約20%のトラフィックがメール経由で発生していることを説明。そのうえで、Rainbow Shopsが手がけるメールからのトラフィックは、その20%をさらに上回ると語っています。その理由は何なのか? 「Rainbow Shopsはわざと多くの指標を使って配信分けを実施しているからです」とコスト氏は話します。

コスト氏によると、Rainbow Shopsのメールからのトラフィックが多い理由の1つは、メール送信の高い頻度だそうです。約1100店舗の実店舗を運営していますが、ここ数年のメール送信頻度は従来の週3回から1日2回に増やしました

ただ配信数を増やしただけではありません。Rainbow Shopsがメールを送っているのは、直近90日以内にメールを開封したアクティブな購読者のみ

メールも開かない人たちにお金をかけてメールを送る必要はないでしょう。

コスト氏はこう語ります。加えて、朝に配信したメールを開かない購読者には、夜しかメールを送らないといった対策を加えています。

効果を出すメール活用術を大公開! メールマーケティングで売上を伸ばす米国企業の施策。女性、子ども、ティーン向けのアパレルを販売するRainbow Shopsの事例
Rainbow Shopsはメール施策を駆使して売り上げを伸ばしている(画像は編集部がキャプチャして追加)

Rainbow Shopsはメール会員を増やすために、アドレス登録したユーザーには10%の割引を提供。割引は、以前はECのみ有効でしたが、現在は店舗でも使えるようにしています。

最近、店舗内でテキストメッセージを使ってメールアドレスを登録してもらう施策も開始し、アドレスの増加に寄与しているそうです。

その施策とは、実店舗内に“テキストでメールアドレスを送れば、本日の買い物から10%割引します”という案内を掲示。買い物客がメールアドレスをテキストメッセージで送ると、割引クーポンがメールで届きます。そのクーポンを、支払いの際にレジで使用できる仕組みです。

「入力ミスも防げますし、店頭スタッフの時間を割く必要もありません」。コスト氏はこう言います。現在、Rainbow Shops社の売り上げは25%がEC、75%が実店舗。コスト氏によるとECはより大きな成長が見込めるそうです。

Rainbow Shopsは、メールアドレスを集めるためにフェイスブックも利用しています。Rainbow Shopsのサイトに訪れた経験がある消費者をターゲットに、<メール登録で10%割引>といった広告を出稿。消費者はフェイスブック上でメールアドレスの登録ができるそうです。

メールキャンペーンを企画する際、時期を考慮することが大切だとコスト氏は小売業者たちにアドバイスしました。たとえば、月初や月末、15日、金曜日など、給与支払いのサイクルに合わせたメールは、他の日に送るメールよりもパフォーマンスが高いとのこと。「火曜日よりも金曜日配信のメールの方が常に結果が良い」とコスト氏は話しました。

カート離脱した消費者へのメールも、高い効果が上がっているようです。「カート離脱は、私たちにとって金のなる魔法の木みたいなものです」とコスト氏は言います。

カートへ商品を入れたままサイトを離れた消費者へのメールは、割引を提供しなくても効果が高く、それによって売上増加額は7桁以上(5%の増収効果)だったそうです。

ECユーザーの80%がモバイル端末経由のアクセス(70%がスマートフォン、10%がタブレット)となっているRainbow Shops。2016年7月にiOSとアンドロイド用のアプリをリリースしました。

Web経由とアプリ経由のどっちが、パフォーマンスが高いかどうかを検証していましたが、結果はアプリに大きく軍配があがったそうです。

コスト氏によると、iOSアプリ経由のコンバージョン率はWebよりも70-140%高く、アンドロイドアプリでも約50%高いそうです。

その結果を受けて、メールにディープリンク(スマートフォンアプリの特定のコンテンツヘ直接遷移するリンク)を施すようにしました。アプリをダウンロードしている消費者が、モバイル端末でメール内のリンクをクリックすると、アプリ内の該当ページに移動する仕組みになっています。

絶対に避けたいのは、アプリを持っている消費者をWebに誘導することです。ディープリンクを使えば、メール内でクリックしても、直接アプリに飛ばすことが可能になります。

コスト氏はこのようにメールを使った施策を明かしました。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

Google AssistantとGoogle Homeによって、Googleは”ハンズフリーの検索”における勝利を狙っている。

9 years 5ヶ月 ago
.silver-background { background-color: #D3D3D3; padding: 40px 40px 40px 30px; margin: 5px 30px 5px 30px; border-radius: 10px; } .yellow-background { background-color: #FFF8DC; padding: 40px 40px 40px 30px; margin: 5px 30px 5px 30px; border-radius: 10px; }
10月4日(現地時間)に開催されたMade by Googleにて、Googleの様々なプロダクトが紹介されました。一見するとSEOには関係のない話題ではありますが、Google AssistantとGoogle Homeは、検索の未来となる可能性があるとの声もあります。今年の5月に開催されたGoogle I/Oで発表されてから個人的にも注目しておりましたが、Search Engine Landのダニー・サリバン氏が、検索とのかかわりを興味深くまとめています。まだまだ先の話しなのか?それとも、近未来の話しなのか?私が的確に予言することなどは不可能ですが、非常に興味深い分野であるとは考えております。– SEO Japan

デスクトップとモバイルでの勝利を手にしたまま、Googleは全く新しい分野の成功を目論む。特に家庭内における、ハンズフリーの検索である。

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*記事内のリンクは全て英語となっています。

Googleはインターネットにおける検索の第一世代、つまりはデスクトップ検索での勝利を手にするために博打を打った。また、その成功をモバイル検索でも手にすることを可能とした。そして、今は第三世代へと変貌する局面に直面している。インターネットに接続されたデバイスの時代における、ハンズフリーの検索だ。Google AssistantとGoogle Homeの登場により、Googleがこの分野における勝利を手にすることも可能となる。

Google HomeはAmazon Echoへの挑戦

現状、ユーザーがGoogleを利用する場合、”タッチ”という作業が必要不可欠となっている。デスクトップでも、モバイルでも、ユーザーは文字を入力するためにキーボードをタッチしなければならない。音声検索を利用する場合でさえも、検索結果を選択するために、スマートフォンにタッチする必要がある。もちろん、最初の検索結果は音声で知らせてくれるのだが、それでもタッチという作業は発生してしまうのだ。

これは、Amazon Echoとは非常に異なる点である。Amazon Echoは製品に話しかけるだけで、本日の天気がわかったり、最新のニュースが知れたり、商品を注文したり、音楽を再生できたりする。Amazon Echoにはスクリーンは存在しない。Amazon Echoはタッチも必要としない。他の製品と比べても、人間に話しかけ情報を得るといった感覚に最も近しい製品であるのだ。Googleはこの分野において遅れをとっていた。今までは。

もし、(家電製品に組み込まれたあらゆるアシスタント機能を含む)ホーム・アシスタントという分野がかつてのスマートフォンの繁栄のように急激に成長していけば、Googleのポジションは危ういものとなってしまうだろう。Googleはこの分野で戦うための物理的なデバイスであるGoogle Homeを手にしたのだ。しかし、このデバイスには新たな知力も必要とされる。

ユーザーとの対話を可能とするGoogle Assistant

Google Assistantはその知力となる存在であり、機械学習や人工知能の技術を活かしている。Google Assistantは、Googleへ話しかけるという行為をユーザーに促す目的で設計されている点が、非常に重要であろう。

もちろん、「既にGoogleに毎日話しかけている」と思うかもしれない。タイプして検索を行い、返事を得るということだ。しかし、Google AssistantはGoogleをさらなる高みへと導くものだ。まるで、何かを行うために人間に話しかけるているという感覚を、ユーザーに与えてくれるのだ。

「Googleにおける会話式のインターフェイスをゼロから構築するとさえ言える」。これは、Google Assistantを統括する、エンジニアリングのヴァイス・プレジデントである、スコット・ハッフマン氏が先週語った内容だ。

もちろん、音声検索という手段で、ユーザーは何年間もGoogleと会話してきた。しかし、Google Assistantはそうした経験をさらに高めるものであり、実世界におけるアシスタント(実際の人間)から何かしらの答えを得るような方法で、Googleとかかわりあうことを可能とするのである。

AlloのみでGoogle Assistantを評価するべきではない

Google Assistantは、先月リリースされたメッセージアプリ、Google Alloの一部として、初めて一般公開された。

Alloでは、情報を得るためにGoogle Assistantに直接かかわりあうことができる。しかしながら、単純にGoogle検索を行った方が便利だと私は感じている。AlloにおけるGoogle Assistantが魅力的となる場面は、ユーザーの役に立とうと、会話中に情報を提示してくれる時である。

例えば、誰かと映画に行こうかと会話をしている場合、Google AssistantはGoogleの広大なデータベースから参照した情報を提供し、我々が見るべき映画を提示してくれるのだ。

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【画像内和訳】
ユーザー:映画にでも行かないか?(映画の上映時間を教えて)
Google Assistant:サンフランシスコ近郊で上映している映画です。
*画面に映画のリストが表示されている。

非常に素早く、便利で、他のアプリで検索を行う必要が無い。

個人的な意見ではあるが、メッセージアプリとして認知されるために、Alloにも直面している課題はある。Alloの一部としてのGoogle Assistantを見るだけでは、十分な評価とは言えないだろう。仮にAlloが広く普及しなかったとしても、それはGoogle Assistantの失敗であるとは結論付けられないのだ。

なぜなら、Google Assistantはあらゆるアプリやデバイスに組み込まれる存在であるからだ。そして、Google PixelとGoogle HomeにGoogle Assistantが使用されることが、本日発表されている。

スマートフォン用のGoogle検索アプリとの関係は?

Googleは既に、Android端末(スマートフォン)に加え、iOSのデバイスにおいても、Google検索アプリによる圧倒的なシェアを獲得している。また、Google検索アプリに話しかけることで、必要な情報を得ることもできる。しかし、Google Assistantはさらに上を行く存在を目指しており、Googleとの関わりにおいて、より多くの情報と支援を与えているのだ。

Google Assistantは、あらゆる場面におけるGoogle Assistantとの会話を記憶する。そのため、Google HomeやAlloで交わされた会話を、それぞれの利用シーンで引用することができるのだ。(Google Homeで行われた会話の内容が、次にAlloを使用した際に、参照されることがある。)

また、アシスタント機能も非常に重要だ。現在のGoogle検索アプリでは、検索結果はリスト形式で返ってくる場合が多い。しかし、Google Assistantでは、アクションを起こす内容が提供されるのだ。

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画像内和訳】
Google Assistant:何かお困りですか?
ユーザー:去年の大みそかに取った写真を見せて。
Google Assistant:Googleフォトから、条件に合致した写真を表示します。

Google Assistantは文脈を解釈する知能も備えている。これは、以前は”Now on Tap“と呼ばれていたものであるが、例えばWebページを閲覧している時に、Google Assistantは役に立つであろう、関連する情報を提案してくれるのだ。

私は、ホームボタンを長押しして起動することができるこの機能が、Android端末に実装されていることをしばしば忘れてしまう。しかし、PixelのようなGoogle Assistantが実装されているスマートフォンの場合、追加情報があることを知らせるために、アニメーションが表示されるとのことだ。

Pixel以降、Android端末はどうなっていくのか?iOS端末におけるGoogleアプリとGoogle Assistantとの関係はどうなるのだろうか?

ハッフマン氏は次のように述べている。「最終的な目標は、広範囲おいてGoogle Assistantを普及させることだ。しかし、その順序や期限などは設けていない。我々は、新しいGoogle製のスマートフォンから始めていくことが、まずは最善であると考えている。」

Google Homeに話を戻そう

Google Assistantで注視すべき分野はGoogle Homeであろう。Googleにとっても最も注力する分野だ。この分野がデスクトップの領域を支配するようになれば、既存のプレーヤーを窮地に追い込むことになる。モバイル検索が台頭した際、Googleは自身の強みを保持しながら、変化する環境に適応している。

インターネットに接続されたデバイスやホーム・アシスタント端末は新たな境地である。Googleにとって好ましいことは、この新たな領域こそが、Google Assistantにとって理想とも言える領域であることだ。

私は、Amazon Echoを長らく愛用している。そして、多くのAmazon Echoのユーザーと同様、私はこのデバイスを非常に気に入っている。音楽の再生、ニュースのヘッドライン、ショッピングリストへの追加などが音声で行うことができ、そのたびに「未来はここにある」というような感覚を覚える。

Amazon Echoにとっての課題は、複雑な作業や、既存の情報リソースでは対応できない内容が求められた場合だろう。そして、その課題に対して、Googleは解決策を提供している。Googleは既に、スマートフォンにおける音声検索とWeb全体から答えを導き出すという経験をすでに持っているのだ。

Google Homeによって、大まかな検索体験は保持しつつ、非常に狭い領域での対応が必要な場合も対処してくれるはずだ。Amazon Echoよりも低価格であることからも、Google Homeが大きな売り上げを見せ、多くの家庭に設置される可能性はあるはずだ。

名前についても言及しておこう

Google AssistantがGoogle Homeに搭載されるが、人間の名前のようなものは付けられていない。AppleのSiri、MicrosoftのCortana、AmazonのAlexa。Googleは・・・、Google Assistantだ。

「信じてほしい。我々はその件について、本当に長い時間、社内で検討しているのだ。」とはハッフマン氏の言葉である。

「Google AssistantはGoogleのインターフェイスであり、代表するものだ。そのため、”ジョーイ”や”スージー”といった名前は付けづらい。」とも述べている。

映画スタートレックに登場するような、コンピューターに向かって話しかけるという状況とよく似ている。スタートレックに出てくるコンピューターにキャッチーな名前は付けられておらず、我々は”コンピューター”と呼んでいたのだ。

ハッフマン氏はGoogle Assistantは個性(パーソナリティ)を持つことになると述べている。Googleは確かにその取り組みを進めており、こちらの記事で詳細を確認することができる。

少なくとも、Google Assistantはいずれ正式な名前を付けられるだろう。先日のGoogle IOで発表された際は、”Google assistant”と発表されていた(assistantの”a”が小文字になっている)。Googleは、まだ満足のいく名前は付けれらていないのだ。

今回発表されたGoogle Assistantは、1つの名前であるが2つの意味を持っている。1つはGoogleが長い間をかけて構築してきた検索プラットフォームを多くのプロダクトに組み込むというもの。もう1つは、ユーザーを支援してくれる存在としての名前であり、ユーザーに愛される存在となることを望んでいる。

Google AssistantとGoogle Homeについての詳細は、本日行われたGoogleのイベントについての記事も確認してほしい。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「With Google Assistant & Google Home, Google seeks to win the hands-free generation of search」を翻訳した内容です。

Googleがフィーチャードスニペットを導入した当初、Webサイトへのトラフィックを奪うという理由で、Webマスターから不満の声が挙がっていました。フィーチャードスニペットは検索結果画面で答えを入手できてしまいますが、対話式検索の場合は”検索結果画面”といったものがそもそも存在しません。もしも、こうした対話式検索が今後の検索行動の主流となった場合、SEOの有り方もずいぶん変わっていくものと予想されます。もちろん、パソコンやモバイルでの検索が全くなくなるとは考えづらいのですが、対話式検索の存在感が増す可能性について、否定する意見を出すことも難しいのではと思います。こういうことを考えるといつもGoogle Glassを思い出してしまうのですが。(笑)– SEO Japan
SEO Japan

ECサイトでは競合他社に比べ勝っている点をSEOのキーワードとすべし! | アラタナECコンサルがお伝えするECビジネスの課題を解決するヒント

9 years 5ヶ月 ago

ECサイトのSEO_アイキャッチ画像ECサイト(通販サイト)の構築を日々行っている中で、技術者も当然SEOを意識したプログラミングを行う必要があります。ECサイトを立ち上げるだけが技術者のお仕事でなく、売れるECサイトを構築することが技術者としての腕の見せ所です。

技術者視点で行える売れるECサイト作りの第一段階は、YahooやGoogleで自分のECサイトを見つけてもらえるように工夫する事(SEO)だと私は考えています。

このSEOには様々な手段がありますが、今回は、その検索エンジンに認識してもらう為のSEO対策第一段階として、キーワード(keywords)選定の考え方を分析していきたいと思います。

キーワード選定のために自社ネットショップの事業戦略を練る

SEOの一環としてキーワード(keywords)選定を行っていく上で、まずは以下を分析していきます。

  • 自社ECサイトそのものと自社ECサイトの商材
  • ライバルのECサイト
  • 対象となるお客様

このとき、実店舗とECサイトではライバル店やお客様が異なる場合もありますので、注意して分析しましょう。
ECサイトのSEO_3C分析
キーワード(keywords)選定にあたって、まず自社ECサイトの強み・他社ECサイトと差別化できる点・自社ECサイト商材のベネフィット(※1)を分析解析することにしましょう。

「今更そんな事言われなくてもわかってるよ」と思われるネットショップご担当者様もいらっしゃるかもしれませんが、あらためて分析解析してみると思わぬ発見があるかも知れません。

ブレーンストーミングのような形式で実際に書き出し、情報を整理しながらあらためて自社ECサイトを分析してみてください。新しいキーワードが見つかるかもしれませんし、トレンドの移り変わりと共にキーワードも移り変わっているかもしれません。SEO対策、キーワード選定はまず分析です。

自社ECサイトSEOにおけるSTPマーケティング

情報分析から市場開拓を行うマーケティング手法で「STPマーケティング」というものがあります。

STPマーケティングとは、効果的に市場を開拓するためのマーケティング手法の事。マーケティングの目的である、自社が誰に対してどのような価値を提供するのかを明確にするための要素、「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の3つの頭文字をとっている。

  • Segmentation(セグメント化)
    自社ECサイトの見込み客を細分化します。
  • Targeting(ターゲット選定)
    自社ECサイトに最も適した見込み客を選定します。
  • Positioning(ポジショニング)
    自社ECサイトの見込み客(ターゲット)に対して競合他社ネットショップとの違い(特徴と言うべきか?)を認知してもらいます。

(出展:wikipedia [STPマーケティング])

極端な例ですと「老若男女だれでも見やすく、売れるネットショップ作って」という無茶ぶりが来ます。デザイナー苦しみます(ぐわぁぁぁぁぁぁ!!)。

100人居て100人が購入してくれる自社ECサイトはありません(あったら紹介して下さい)。いくらSEOをしていて検索上位にある自社ECサイトであっても無理です。自社ECサイト訪問者の平均購入率(平均コンバージョン率)は、あちこちで情報が出ていますが、私が見る限り3%前後のところが多いです。100人中3人が購入ですよ。

極端な話ですが、万人受けではなく、その3人の心をグッと掴むサイト作り、SEOが必要ですよね。

今回の場合はSEOの中でもキーワード選定のお話をしていますが、このキーワード選定を元にした施策でサイトを見てくれる人たちこそ、自社ECサイトの見込み客となります。

見込み客の選定ができましたら、競合他社ECサイト(ライバル店)の傾向を探ります。自社ECサイトと他社ECサイトでは、どのような位置づけの違いがあるのかを分析しましょう。競合であっても位置づけに違いがあるように、キーワードにも違いをつけることができます。
ECサイトのSEO_STP

自社ECサイトの強みが表せる軸を考えて(上図の場合、個人向けか企業向けか?国内がターゲットか海外がターゲットか?)、図のように自社ECサイトと他社ECサイトを配置してみます。なるべく他社ECサイトと重ならない結果を生み出せる軸設定が必要です。

お客様(Customer)が見た時に競合他社ECサイトと違う特徴を認知してもらえるポジショニングを行いましょう。そのポジショニングからキーワードを選定すれば、他社ネットショップと重ならない、他社ECサイトに勝てるキーワードが選定できるでしょう。

分析解析結果から自社ECサイトのSEOキーワード(keywords)を選定する

今回は、SEOのために3C事業戦略・STPマーケティング手法を用いて分析解析してキーワード選定の材料とする、基本的な考え方を紹介しました。今回の考え方がキーワード選定だけでなく、自社ECサイトのSEOの基本にもなります。

企業全般の戦略も自社ECサイトのSEO(キーワード選定)も根本的には通ずるものがあるので、馴染みのある方もいらっしゃったかもしれませんね。これから実際にキーワード(keywords)を選定して、自社ECサイトに反映させていきましょう。

次回は、実際の自社ECサイトを検証しながら、キーワード(keywords)選定、キーワード設定方法を紹介したいと思います。より具体的なSEO対策ですね。 次回もお楽しみに〜(^-^)

※1:ベネフィットとは
利益、恩恵、便益を意味することばで、マーケティングではポジショニング戦略を立てるうえで、特定のベネフィットに絞り込むことの重要性が指摘されている。マーケティングのベネフィットには、製品の機能を利点とする機能的ベネフィット、安心感や爽快感といった人の感情に訴える情緒的ベネフィット、製品やブランドを所有、利用することで何らかの自己表現をできる自己表現ベネフィットがある。出展:マネー辞書:M-Wordsより

「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
【ECサイトのSEO:第1回】キーワードを考察その1:分析解析(2016/09/27)

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

2014年サービスローンチ。メンバー全員がGAIQ以上の資格保持者にて構成されているチームで、安心感のあるサービスを提供している。既存のECサイトは独自ドメインであればカートシステムを問わずサービス提供が可能で、新規ECサイトの構築から売上アップまで一貫してのご提案できる。

「ECサイト」を専門にサービスをご提供しており、検索順位やCPAに一喜一憂せず、結果=売上にこだわって戦略立案から施策検証まで行う。

 

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

Google Homeの検索結果には強調スニペットが読み上げられる

9 years 5ヶ月 ago

Googleが間もなく発売する Google Home(グーグル・ホーム)は、ウェブからの検索結果を返すときには、強調スニペットを読み上げるとのこと。Google Homeとは、10月4日に開催されたイベントでGoogleが発表した音声認識スピーカー。音声を認識し、音楽再生ほかさまざまなタスクを実行してくれる。

- Google Homeの検索結果には強調スニペットが読み上げられる -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

【UPDATE 動画マーケティング】動画元年は「今年」!?注目が集まる動画広告のイマ

9 years 5ヶ月 ago
大企業を中心に動画を活用した広告を多く見るようになった今、動画広告は新たな課題と向き合うタイミングだといえます。評価指標の整備等まだまだ課題が多く残る中、その活用にはどんなメリットがあるのでしょうか。三...

今盛り上がるインバウンド市場!訪日観光客向け動画制作の事例3選

9 years 5ヶ月 ago

EYE

外国人観光客の積極的な誘致活動が盛んです。「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」(議長・安倍晋三首相)では2020年の訪日外国人観光客数の目標を年間2000万人から4000万人に倍増させ、2030年には6000万人を目指すなどとしています。対策としては「外国語観光ガイドの規制を緩和」や「規制緩和で国立公園に宿泊施設などを誘致」などがありますが、こうした規制緩和による政府の取組みだけでは、実際にどれほど外国人観光客がやってくるかは疑問です。

やはり外国人観光客増加のためには、プロモーション動画などを使って、外国人に対して日本の魅力を知ってもらうアピールが不可欠です。最近ではさまざまなユニークな切り口でこうした動画制作が行われていますので、この記事ではそうした取組を3つご紹介いたします。

記事の要点3  ● フジヤマゲイシャだけじゃない日本の魅力満載の動画
  ● 日本人とふれあうことへの期待を感じさせてくれる動画
  ● 「素直になれる島・沖縄」ならきっと素直な自分に慣れると思える動画

日本人が外国人に知って欲しい日本、という視点で作られた動画

最初にご紹介するのは、外国人向けインバウンド動画の王道ともいうべき「日本人が外国人に知って欲しい日本、という視点で作られた動画」です。

1ANA

◆IS JAPAN COOL?◆

https://youtu.be/5ozg-B2GOrw

 

とはいえ、富士山や芸者などいわゆるフジヤマゲイシャなどのステレオタイプの日本紹介ではありません。日本のサブカルチャーの魅力である「メイド喫茶」や「原宿ガール」「カラオケ」「居酒屋」「銭湯」などの紹介や、「回転寿司」「次世代型自動販売機」などのユニークな飲食体験、「人力車」「スクランブル交差点」「カプセルホテル」「東京スカイツリー」などの観光地でのひと味違った体験、そしてもちろん日本らしさたっぷりの「相撲」「参拝」「富士山」「おもてなし」「厳島神社」「日本蕎麦」などの伝統的な魅力もお伝えしています。

伝統をきちんと押さえながらも、英語での最高の褒め言葉の一つである「COOL」さをキーワードにして様々な角度から日本の魅力をとらえた、日本人が見てもありきたりでない、魅力的なプロモーション動画になっています。

外国人から見た日本の魅力、という視点で作られた動画

次にご紹介するのは、外国人のクリエイターが日本旅行の様子を美しい映像でまとめた「外国人から見た日本の魅力、という視点で作られた動画」です。

訪れている場所は大阪・京都・広島・奈良・東京・長野・北海道といった日本の主要都市なのですが、神社仏閣や日本的な風景をあつめたアルバムというのとはまったく違います。天ぷらを食べる日本人の接写や、猫の耳のついた靴下を履く少女など、独自の視点が美しい日本の風景に重ね合わされており、リアルな日本の魅力を伝えています。

しめくくりは「THANK YOU FOR THE BEAUTIFUL PEOPLE OF JAPAN」(日本の美しい人々、ありがとう)となっていることからも分かるように、日本に暮らす人とふれあう期待や予感を感じさせてくれるプロモーション動画になっています。

2LOVEJAPAN

◆LOVE JAPAN◆

https://player.vimeo.com/video/101373765

観光地の紹介、という視点を越えて作られたリアリティ動画

最後にご紹介するのは、外国人スタッフよって、台本一切なし、日本語一切なしで作られた「観光地の紹介、という視点を越えて作られたリアリティ動画」です。フランス、ドイツ、アメリカ、シンガポール、タイ、中国からダンサーやミュージシャンなどさまざまなバックグラウンドを持つ人達が沖縄を訪れ、地元のシェフや音楽家、空手家、舞踊家と交流していく様子をドキュメンタリーに編集したものです。

沖縄に来た人たちはそれぞれみんな、「大切な人に秘密を持つ人」たちです。誰もが多分心のなかに持っている、「伝えたいのに伝えられないこと」を胸に秘めながら「素直になれる島・沖縄」で自分の心を見つめなおし、旅が終わった時にその思いを大切な人に告白するというストーリーになっています。

3OKINAWA

◆OKINAWA: The Secret is Out◆

http://beokinawa-pr.jp/secret/

まとめ

以上3つのユニークな視点で作られた外国人観光客向けのインバウンド動画を見てみました。どれも日本に暮らす私達日本人が見ても、日本の魅力を再発見してしまうような動画となっていました。単なる日本の情報をコンパクトに紹介したものではなく、実際に日本を訪れた時に日本の魅力を様々な角度から見つけられる、そんな期待を感じさせてくれるような動画が、きっと外国人の心に響くのではないでしょうか。

 

crevoAdmin

ユニーク イベント数の導入で Google アナリティクスのイベント指標を改善

9 years 5ヶ月 ago
この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Improving Google Analytics Events with Unique Eventsを元に構成しております。
ユニーク イベント数は、1 回のユーザー セッションの中で、固有のイベント属性(イベントのカテゴリ、アクション、ラベル)を持つイベントの数をカウントする指標です。ユニーク イベントは 1 つのウェブページや 1 回の画面の読み込みで個別にトラッキングできるため、1 つまたは複数のページや画面で発生した操作について、実用的なインサイトを得ることができます。ダウンロード、モバイル広告のクリック、ガジェット、Flash の要素、AJAX の埋め込み要素、動画の再生などはすべて、「ユニーク イベント」としてトラッキングできます。

ユニーク イベント数のメリットの一例:

  • ウェブサイトでなんらかの操作を開始または完了したユーザー数を把握できる
  • ウェブサイトで特によく利用されているメディアの種類やコンテンツを把握できる
  • 本来は 1 回だけ行うべき操作を何度も行っているユーザーが何人いるかを把握できる
  • その他多数...

ユニーク イベント数の仕組み

ユニーク イベント数は、1 回のユーザー セッションの中で、固有のイベント属性(イベントのカテゴリ、アクション、ラベル)を持つイベントの数をカウントする指標です。

つまり、ユニーク イベント数は、カテゴリ / アクション / ラベルの固有の組み合わせのイベントが、それぞれ 1 回のセッションで最初に発生したときに 1 回カウントされます。その後で同じカテゴリ / アクション / ラベルの組み合わせのイベントが再び発生しても、それらはユニーク イベントとしてはカウントされません。合計イベント数では、カテゴリ / アクション / ラベルの組み合わせがどうであれ、すべてのイベントがカウントされます。

ユニーク イベント数により Google アナリティクスのイベント指標が改善され、より効果的な測定ができるようになります。

詳しくは、こちらのヘルプセンター記事をご覧ください。

投稿者: Breen Baker - Google アナリティクス チーム
noreply@blogger.com (Bruna)

ペットゴーがECサイトを全面リニューアル、サイト名も「ペットゴー」に

9 years 5ヶ月 ago

ペットゴーは10月1日、ECサイトのリニューアルを実施し、サイト名を「ペットビジョン」から「ペットゴー」に変更した。

楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで展開しているECサイトは当面、「ペットビジョン」のまま運営していく。

従来、「通常便」「メール便」「定期便」など複数にわかれていた通販サイトを1つに統合。商品を探しやすくし、キャンペーン情報などをわかりやすく通知できる構成やデザインにした。

また、定期購入の機能を強化。次回発送時の商品の追加や変更、 配送サイクルの変更やスキップがネット上で簡単にできるようにした。割引クーポンもより利用しやすくしたとしている。

ペットゴーではペットのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上をめざし、 ペットとの生活を充実させるための各種サービスを展開するペットライフプラットフォーム構想の実現を進めていく考え。 

リニューアルしたECサイト「ペットゴー」

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

サイト内検索「goo Search Solution」に商品登録の手間を軽減する機能を追加、NTTレゾナント

9 years 5ヶ月 ago

NTTレゾナントは10月4日、ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution」に、AI(人工知能)を活用することで商品登録の手間を軽減する機能を追加した。

「goo Search Solution」は、ポータルサイト「goo」で検索されたキーワードデータを活用し、ユーザーが検索する際に自動で表記ゆれ辞書を生成、検索キーワードを拡張させることで0件ヒットを防止するのが特徴のサイト内検索サービス。

新機能として商品に自動で付加情報(タグ)を付ける「オートタギング機能」、商品登録の際に適切なカテゴリーを提示する「カテゴリー推薦機能」を追加した。

「オートタギング機能」は商品紹介文やレビューなどのデータから、当該商品に関した適切な単語を自動的にピックアップし、タグを付けするもの。適切なタグページが自動生成されるため、SEO対策につながりユーザーの流入数、検索ワードのヒット率の向上につながる。

オートタギング機能のイメージ

「カテゴリー推薦機能」は商品名や商品説明文から適切なカテゴリー情報を自動で検出し、どのカテゴリーに分類するべきかを推薦する機能。EC事業者にとって、手間のかかる日々の大量な商品登録作業の手間や運用負荷を軽減することができる。

NTTレゾナントでは、今後もサイト内検索の精度向上のほか、EC事業者の手間軽減にもつながる機能開発を進めていくとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

青山商事が企業サイトとECサイトを統合、オムニチャネルを促進

9 years 5ヶ月 ago

青山商事はサイトリニューアルを10月4日に実施し、店舗や商品情報、企業ニュースなどを発信する企業サイトとオンラインストアを統合した。情報窓口を一本化し、ネット通販売り上げ拡大につなげていく。

サイトリニューアルにあわせ、オムニチャネル戦略の一環としてサイトから実店舗への送客効果を高める新たなサービス「商品取り置き依頼」「マイ店舗登録」を開始した。

「商品取り置き依頼」はECサイトで気になった商品に関し、在庫を置いている店舗に取り置き依頼すると、利用者が来店するまで別保管をするサービス。ネット上で手軽に依頼でき、都合のよい日時に希望の店に商品を見に行くことができる。

「マイ店舗登録」は近隣店舗やよく利用する店舗を“マイ店舗”として登録すると、「店舗試着予約」や「店舗在庫表示」、新サービスの「商品取り置き依頼」などを活用する際、店舗選択画面で優先表示されるようになる。

青山商事ではオムニチャネル戦略を進めており、今後もこうした店舗とネットの連動したサービスの充実化を進める。

企業サイトとECサイトを統合する動きは、実店舗を持つファッション企業で進んでいる。新商品情報などが発信しやすくなるほか、更新の手間も省くことが可能。今後も商品の入れ替えが多いファッション企業によるサイト統合が増えていきそうだ。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ベルメゾン誕生の裏に「こけし」の大ヒットあり! 高度成長期に生まれたヒット商品と通販企業たち | 通販の歴史

9 years 5ヶ月 ago

戦後の復興と高度経済成長を遂げた1950年代〜1960年代は、その後の本格的な通販時代に向けた始動期にあたる。

戦時中に通販を休止していた高島屋や大丸、そごうといった百貨店、主婦の友社など出版社が通販を再開したほか、経済発展に伴う消費拡大と消費者ニーズの多様化を受け、いくつもの通販企業やヒット商品が誕生した。

1946年(昭和21年) リーダースダイジェスト上陸

戦後日本の通販史において重要な役割を占めたのが、米国の月刊誌『リーダースダイジェスト』だ。米国企業のリーダースダイジェスト社は1946年に『日本語版 リーダースダイジェスト』を創刊、1949年頃に定期購読を開始した。

雑誌そのものを通販で売った上で、1952年(昭和27年)からは誌面に商品広告を掲載し、レコードなどを販売するビジネスモデルで顧客を獲得。さらに、レコードなどの購入者に対して新商品のダイレクトメールを送付し継続購入を促すなど、米国仕込みの先進的な手法で売り上げを伸ばした。

リーダースダイジェスト社のダイレクトマーケティングの手法は、国内の通販に大きな影響を与えることになる。

資料4-1 『リーダーズダイジェスト日本語版』創刊号(昭和21年6月号)

「創刊の言葉」には「本誌の名のいわれは、読者の(Reader's)ために多くの材料を消化(Digest)して、エッセンスを採る。すなわち、有益な読み物を精選し、平易に要約するという意味である」とある。

米国での創刊から25年経過しており、すでに40か国に行き渡っていた。「本誌日本語版の創刊は、世界の出版分野における国際連合に日本が加入したとも言えるのである」。

資料4-2 創刊号の広告

創刊号には住友銀行や日立製作所、早稲田大学、日本大学などの広告が掲載されている。日立製作所の広告には「製品の種目は戦前に復す! 今こそ全力を傾けて民生の安定に寄与し、平和建設に邁進せん!」とある。この時、まだ終戦から1年も経っていない。

翌年1月号の「各方面の読者から」の投書を読むと、情報を渇望していた当時の読者の歓迎ぶりがうかがえる。

「私は復員の後帰農した兄に従って、道北の寒村のそのまた僻地の山中を拓いている、今、ダイジェストを読むことにより、生きている楽しみを知った」(北海道・男性)

「新憲法も公布され、男女同権の叫ばれる今日、何よりも男性に劣らぬ頭、また実力を付けるに、この本こそ重要な糧だと思っています」(鳥取市・高女三年生)

「今の日本の出版界は戦前に比べて著しく堕落し、低級のものが氾濫している、リーダーズ・ダイジェストのみは絶好の読み物として推奨し得るものである。翻訳ものであるが少しもバター臭がない」(国務大臣 植原悦二郎)

1950年代 こけしの大ヒットで躍進した千趣会

1954年(昭和29年)には千趣会が販売した1個100円の「こけし」が大ヒットした。

「カワイイ」のない時代に

資料4-3 千趣会が販売し、大ヒットとなった「こけし」

創業メンバーの1人で後の千趣会会長・行待 裕弘氏は、銘菓の販売を経てこけしの販売を提案。1954年(昭和29年)9月に頒布会を発足させた。

終戦から9年、まだ暮らしに潤いがなかった時代。可愛らしく楽しげな千趣会のこけしは、女性から圧倒的な支持を得た。会員数は半年足らずで5千人に登り、3年後には10万人を突破した。

料理カードと『クック』

1957年(昭和32年)、千趣会がこけしの次にヒットさせたのは「料理カード」。『クック』という雑誌付きで発売した。

資料4-4 料理カード
資料4-5 料理カードが付属していた雑誌『クック』

料理カードは表に料理の写真、裏に作り方を印刷したもの。カードはビニール加工をして水や汚れに耐えられるようにした。

『クック』は10年で70万部を突破。1969年(昭和44年)には82万部を突破した。『クック』の成長を押し上げたのは1959年(昭和34年)に実施した日本テレビの番組とのタイアップだった。メディアミックスの成功例だ。

通販カタログの誕生

1976年(昭和51年)、千趣会はカタログ通販に乗り出す。ブラウス類を主力商品に、パジャマなどの軽衣料も充実させた。その他のラインナップはインテリア小物、食器、調理器具、家電など合計386点。初版発行部数は7万部だった。

参考文献『千趣会の30年』(編・刊:千趣会、1986年)

資料4-6 昭和51年2月に発行された千趣会のカタログ『ベルメゾン』創刊号

そして60年

2015年(平成27年)、千趣会は60周年を迎えた。60周年を記念して原点であるこけしを従業員が制作。その数1,000体以上。「女性を笑顔にしたい」という創業からの願いは現在に受け継がれている。

資料4-7 千趣会創立60周年を記念して配信された動画『千のスマイルこけしムービー』

この時期生まれた老舗通販とヒット商品

1950〜1960年代には、いくつものヒット商品が生まれた。

1946年(昭和21年) 中山式産業「中山式快癒器」

中山式産業の指圧器「中山式快癒器」と磁石付き腹巻「中山式腹巻」は、主に雑誌による通販で人気を博した。

創業者の中山 武欧(たけお)氏は、兵役検査に3度失格した体験から脊柱矯正器の開発に着手。昭和22年に中山式快癒器の第1号器を完成させた。

資料4-8 中山式快癒器
出典:『セシール30年の歩み』(編著:セシール社史編纂事務局 刊:セシール、2003年)P15

中山式快癒器は昭和年に医療用具の許可を受け、以降、通販チャネルなどでおよそ650万台を販売した。第1号の誕生から69年。現在も20以上のさまざまなモデルが販売されている。

資料4-9 女性向けの中山式快癒器「ふわふわハート☆マジコ

1951年(昭和26年) 武藤衣料(現スクロール)誕生

静岡県浜松市で縫製加工業者として誕生し、衣類の卸売りを手がけていた武藤衣料(現スクロール)も本格的な通販に乗り出した。

1954年(昭和29年)、ムトウが開発した「トッパー」が各地の婦人会の会合に出席するときの制服として採用され、全国に普及してヒット商品になった。

トッパーとは和装でも気軽に羽織れる上着のこと。

「トッパーをまとえば内に何を着ようが人の目に触れないので、着る物から解放され、それによって会合への出席率が高まっていった」

浜松市立中央図書館 浜松市文化遺産デジタルアーカイブ

資料4-10 トッパーを着て民謡を踊る浜松の婦人会員。
出典:浜松市立中央図書館 浜松市文化遺産デジタルアーカイブ(ADEAC ®:デジタルアーカイブシステム

トッパーに加えてモンペや肌着を販売するなかで、カタログの原型ができていった。

その後「実用呉服」(洗濯などの手入れが楽な日常用の着物)や高級呉服、合成皮革「クラリーノ」を使用したランドセルなどのヒットを重ね、1967年(昭和42年)には本格的な総合カタログを刊行した。

資料4-11 ムトウの73年秋冬総合カタログ(昭和45年にムトウ衣料からムトウに社名変更)

1974年(昭和49年)からは本格的に生協と提携を開始して全国展開を果たし、専業通販として業界トップに躍り出た。

資料4-12 78年盛夏の『生協カタログ』。表紙に「1日1軒にてご回覧ください」とある。

2008年〜2009年の社名や組織の変更を経て、通販カタログで培われたノウハウはスクロールに、物流など通販システムのノウハウはスクロール360へ受け継がれた。自社事業だけでなく、数多くの通販企業の成長に寄与している。

資料4-13 スクロールのグループサイト

1955年(昭和30年) 東京人形学院(現ユーキャン)開講

1955年(昭和30年)には東京人形学院(現ユーキャン)が通信教育「日本人形講座」を開講し、通信教育の市場を切り開いた。

東京高等人形学院のテキスト『春雨』の表紙
資料4-14 1964年(昭和39年)発行の東京高等人形学院のテキスト『春雨』

「髪も結ってあり、着物も縫ってありますので、あとはあなたが組み立てるだけ……とは言っても、仕上がりの着せつけやポーズには、ぜひともあなたのフレッシュなアイデアを生かしていただかなくてはなりません」

テキストと共に人形の材料が一式入っており、作り方が丁寧に解説されている。

東京高等人形学院のテキスト『春雨』教材説明のページ
資料4-15 教材説明のページ

きあがった人形の写真を送ると講師からの批評を受けられる。添削システムの原型がこのときすでにできていた。

東京高等人形学院のテキスト『春雨』技術返信のページ
資料4-16 ほかにもガラスなしのケースの通信販売もされていた

テレビCMや新聞の折り込み広告だけでなく、「本屋大賞」や「流行語大賞」でも知名度を伸ばしたユーキャン。現在は134もの講座が登録され、学びたい人に学びの場を提供している。

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資料4-17 ユーキャンのホームページ

この時期に生まれたプレイヤーやロングセラー商品はまだまだある。

  • 1960年(昭和35年) 再春館製薬所 ロングセラー商品「痛散湯」発売
  • 1960年(昭和35年) ヒサヤ大黒堂通販開始
  • 1965年(昭和40年) ハイセンス(現フェリシモ)創業
  • 1968年(昭和43年) 珈琲通販のブルックス創業
  • 1969年(昭和44年) 福武書店(現、ベネッセホールディングス)「通信教育セミナ(現進研ゼミ高校講座)」開始

「月賦」という支払い方法

1953年(昭和28年)に設立された林商会は、1954年(昭和29年)に月賦積立方式によるカメラの通信販売を開始した。1957年(昭和32年)にはトランジスターラジオを、1959年(昭和34年)には時計を取扱商品に加えた。雑誌やスポーツ紙の広告、ラジオCMなどで売り上げを伸ばした。

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資料4-18 林商会『カメラの月賦』の表紙

「このカメラは3か月分で使えます」とあるのは、3か月分の支払いが終了したら商品を渡すという意味。支払い方法は郵便振替。

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資料4-19 『カメラの月賦』の商品ページ

最終回の掛け金が半額になる「お楽しみ月賦」もあった。「急いでご入り用出ない方におすすめいたします。毎月わずかずつで頭金もなく、一番楽でお得なお買い求め方法でございます」とある。

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資料4-20 『カメラの月賦』の表4
◇◇◇

1960年代は日本経済の成長が目覚ましく、1969年に国民総生産(GNP)が世界第2位の経済大国へと飛躍する中、旺盛な消費を取り込もうと通販に取り組む企業は急速に増えていった。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

Amazonならではの売り方はあるの? 多店舗展開のゴルフプレストの事例 | ネットショップサクセスストーリー 私たちがAmazon.co.jpで売れている理由

9 years 5ヶ月 ago

ゴルフ用品のECサイト「ゴルフプレスト」をAmazon、自社サイト、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ポンパレモール、DeNAショッピングなどで多店舗展開しているプレスト。店舗運営責任者である泉田雅外氏にAmazonでの売り方と出店メリットを聞いた。

Amazonは1つの商品が売れ始めると長期間にわたって売れる

泉田 雅外 店長

――現在、Amazon以外でもさまざなECモールで店舗を運営しています。Amazonで販売を始めた理由は。

実店舗で小売店として創業し、インターネットの普及とともに2001年頃からインターネット販売を開始しました。Amazonで販売を開始したのは2007年。販路を増やすことで新規のお客さまを開拓できることはこれまで経験から知っていましたので、Amazonへの出品も始めました。

最初は他のEC店舗と販売方法が異なるので、戸惑った部分もありましたが、すぐに慣れました。商品管理ツールも使い勝手が改善されていますし、CSVファイルを使ってまとめて商品登録できるので便利ですね。

――Amazonで売り上げを伸ばすための対策は?

扱っているゴルフ用品はいわゆる型番商品。他社も販売していますから、価格競争力品ぞろえ商品発送のスピードの3点の強化が重要です。

複数のECサイトで販売することで、大量仕入れも可能となり、価格競争力の面でも強みを持っています。また品ぞろえの点では、新商品や、カタログに掲載されなくなった商品といった特価品などを早いタイミングで出すことに注力してきたことが、実績につながったのではないかと思います。

2015年、あらためてその3点を強化したところ、Amazonでの成長率が他のECサイトと比べて一番大きくなりました。まだまだ伸ばす余地があると考えています。

――Amazonならではの売れ行きの特徴はありますか?

1つの商品が売れ始めると、その商品が長期間にわたって売れるようになります。売り上げの中で、売れ筋商品が占める割合が他のECサイトと比べて高いのも特徴。Amazonランキングなどでの露出や、サイト上で商品を見つけやすくなることが要因でしょう。

――Amazonでの販売メリットは?

Amazonプライム会員という顧客層の存在ですね。Amazonプライム会員のお客さまはAmazon以外のECサイトでお買い物をすることが少ないと思われますので、他のECサイトとバッティングすることなく、新しいお客さまを獲得できています。Amazonプライムの会員になると、ビデオやミュージックなどのさまざまな特典もあるため、今後もそうしたAmazonファンのお客さまの増加に期待しています。

また、Amazonですでに販売されている商品については、価格や商品数などのデータを入力するだけですぐに販売が行えるのも便利。労力をかけずに販売できるのもメリットだと感じています。

――今後の展開をお聞かせください。

今以上にお客さまに支持されるためには、品ぞろえの強化が重要だと考えています。取扱商品のバリエーションを少しでも増やせるよう、仕入れにもより注力していきたいと考えています。

日本では発売されていない希少性のある「AERO BURNER miniドライバー」

事業者概要

  • 販売サイト名ゴルフプレスト
  • 本社所在地:大阪府箕面市
  • Amazonでの販売開始時期:2007年11月
  • 販売カテゴリー:スポーツ&アウトドア
  • 利用サービス:Amazon出品サービス

中川 昌俊

Googleアプリ、Now on Tapの名称を「画面の検索」に変更か? Nowカードは「フィード」へ

9 years 5ヶ月 ago

Googleは、Googleアプリで利用できる「Now on Tap」と「Now カード」の名称の変更を検討しているようだ。ベータ版では、「Now on Tap」は「画面の検索」へ、「Nowカード」は「フィード」へと名前が変わっている。

- Googleアプリ、Now on Tapの名称を「画面の検索」に変更か? Nowカードは「フィード」へ -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

日本のカントリーマネージャーに曽根崇氏が就任、ペイパル

9 years 5ヶ月 ago

ペイパルは10月3日、日本のカントリマネージャーに曽根崇氏が就任したと発表した。旧カントリーマネージャーであるエレナ・ワイズ氏がペイパルを退職したため、マーチャントサービス担当ディレクターだった曽根氏を内部昇格させた。

ペイパルによると、曽根氏は金融サービスおよびIT業界で10年以上経験。ペイパル入社後はコンシューマーアクイジション担当ディレクターとして約1年間、 日本市場における成長に向けた基盤整備に従事した。

その後、マーチャントサービス担当ディレクターとしてペイパル全ての国内マーチャントに対する戦略・活動の責任統括を先導してきたという。

曽根氏はカントリーマネージャー就任に当たり次のようにコメントしている。

ペイパルは1998年にサービスを開始し、 2010年に日本でサービスを開始した元祖FinTech企業の1社です。長きにわたってFinance(金融)とTechnology(技術)の融合を第一線で進めてきたペイパルとして、 日本のFinTech業界の発展に寄与できるよう、 今後も尽力していく所存です。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

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