ネット通販の「代引き配達」で偽物が届くトラブル多発! 国民生活センターが注意呼びかけ
国民生活センターは、インターネット通販の「代引き配達」に関する消費者トラブルが増加していると注意喚起した。
代引き配達は商品が届いたことを確認した上で支払うことができる仕組みだが、「届いた商品が広告と異なり、偽物(粗悪品)だった」「返金を求めたいが販売サイトと連絡が取れない」といった相談が多く寄せられているという。
「代引き配達」で偽物が届くトラブル、5年間で約2.5倍に急増

2024年度のインターネット通販における「代引き配達」に関する相談件数は14,013件となり、2019年度の5,623件と比べて、5年間で約2.5倍に急増していることが明らかになった。そのうち、「偽物や連絡不能」に関する相談の割合は52.5%で、前年から7.4ポイント増加。また、「外国が関係する相談」の割合も26.3%と、前年から7.7ポイント増加している。
具体的な相談事例
大手家電メーカーのロゴが掲載された広告を見て、ポータブルファンヒーターを代引き配達で注文したが、メーカーと無関係の品物だった。
綿麻素材の表示があったズボンを注文したが、届いた商品はポリエステル製。販売サイトは「商品に問題はない」として返金に応じなかった。
商品の注文時に最終確認画面がなく、販売サイトの連絡先も不明。
色違いの商品が届き交換を求めたが、販売サイトと連絡がつかず、宅配事業者にも「発送元はわからない」と言われた。
消費者へのアドバイス
同センターでは、消費者に対し、次の3点について注意を呼びかけている。
注文前に、販売サイトの住所、連絡先等を確認すること。大幅に値引きされているなど、少しでも怪しいと思ったら注文しないこと。
代引き配達だからといって安心せず、仕組みや特徴を理解して利用すること。
トラブルになった場合には、すぐに最寄りの消費生活センター等に相談すること。

なお、消費者ホットライン「188(いやや!)」番では、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センターを案内しているので、不安に思った場合はすぐに相談してみることをおすすめする。
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