ネットショップ担当者フォーラム

ネットイヤー、ヤマト、ワークスの3社が語る 2017年の成長戦略ノウハウセミナー1/27開催

9 years 3ヶ月 ago

ワークスアプリケーションズは1月27日、2017年も成長を続けるための戦略ノウハウを披露する「EC通販トレンドセミナー」を都内で開催する。

登壇するのは、ネットイヤーグループ、ヤマトフィナンシャル、ワークスアプリケーションズの3社。

「マーケティング戦略」「AI・ビッグデータ活用」「最新物流サービス事例」などをテーマに3つのセッションを用意している。

「溢れる情報の中から、正しい選択をするための情報収集をしたい」「2017年も高い目標を達成したい」といった通販事業者、EC事業者向けのセミナー。

  • デジタル時代の顧客体験(UX)を見据えたマーケティング戦略とは(ネットイヤーグループ 片山純平氏)
    UXを起点として考えるデジタルマーケティング戦略の必要性、蓄積したデータを活用し「顧客」から「個客」へ導くこれからのマーケティング活動について、事例を交えて解説
  • ECサイトにおけるAI・ビッグデータ活用の今と未来 (ワークスアプリケーションズ 小嵜秀信氏)
    2017年にとるべき戦略、戦略実現のために求められるソリューションなどについて披露
  • ECのバックヤード見直しは成長に必須。クロネコヤマトができるお手伝い(ヤマトフィナンシャル 佐多志郎氏)
    物流を単なるコストからバリュー(付加価値)を生み出す手段に進化させるために取り組んできた最新物流サービス事例などを紹介
  • 登壇者とのフリートーク

セミナーの詳細

  • 日時:2017年1月27日(金) 15:00~17:30 (開場 14:30)
  • 場所:赤坂溜池タワー13F(東京都港区赤坂2-17-7)
  • 対象:EC、通販事業者様(特に大規模EC)
  • 定員:100人(お申込多数の場合、抽選となる可能性あり)
  • 詳細と申し込みhttps://www.worksap.co.jp/events/20170127/

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

RIZAPグループがジーンズメイトを子会社化、EC再構築などでV時回復を図る

9 years 3ヶ月 ago

パーソナルトレーニングジムの「RIZAP(ライザップ)」を運営するRIZAPグループは1月16日、カジュアル衣料専門店のジーンズメイトを子会社化すると発表した。

RIZAPグループは夢展望やエンジェリーベ、健康コーポレーションといったグループのECノウハウを活用し、ジーンズメイトのECを再構築。事業のV字回復を図る。

ジーンズメイトの発行済み株式をTOB(株式公開買い付け)で取得するほか、第三者割当増資を引き受け、最低でも63.99%を取得する予定。

なお、ジーンズメイトの総合一族からすでにTOBの下限となる52.62%分の株式を取得する契約を結んでいるため、TOBは成立する見込み。ジーンズメイトの上場は維持する予定。

ジーンズメイトは、今後ブランドの刷新や商品力強化、グループ企業との連携などで再建を進める方針としている。

販売力強化のためさまざまな施策を行う

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

通販企業がキュレーションメディアで商品PRする際の法的問題点とは | 健康・美容業界の今を知る!

9 years 3ヶ月 ago

まだまだ終わりを見せないDeNA「WELQ」をはじめとする「キュレーションサイト問題」ですが、薬機法や景表法等の視点から考えてみましょう。そしてこれは、キュレーションメディアを通販企業が利用する場合の注意点ともいえます。

「キュレーションサイトでは何を書いてもいい」は間違い

「キュレーションサイト問題」の問題の発端はDeNAが運営する「WELQ」において、素人が医療に関する記事を作成し、医師の監修もつけずに掲載している……というサイトそのものモラル問題でした(法律云々ではなく、あくまでもモラル的な問題。また、信憑性の低い情報が上位に出てしまうことにより、誤情報を鵜呑みにしたユーザーが健康被害を訴える事例もあり)。

その後、記事や掲載写真が無承認使用で著作権的に問題があり、かつ、DeNAのマニュアルにおいてもそれを推奨するかのような記載があった……ということが発覚して、より一層報道が白熱し、DeNAはもちろんのこと、同様のキュレーションサイトおよびその運営者に対し非難が多数浴びせられました。

そんな矢先、

健食や化粧品の紹介においては購入に繋がっており、内容が薬機法的に問題である可能性が浮上。東京都がDeNAに対し聴取を行う予定。更に、「情報サイト」をうたって特定の製品を宣伝するサイトが他にもあるとみて調査する方針。

というニュースが入ってきました(2016年12月1日毎日新聞、同年12月7日読売新聞の報道より)。

キュレーションを構成する情報の中は、ざっくり

  • 商品が全く絡まないもの
  • 最終的に商品へ誘導するもの

の2つに分かれます。

ここで問題となるのは後者の「最終的に商品へ誘導するもの」です。特定商品名があげられているのであれば、“広告”と判断されてしまう可能性があるためです。

※薬機法、健康増進法で言う所の広告は、「特定食品等の商品名が明らかにされていること」の他にも「顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること」「一般人が認知できる状態であること」を満たす必要があります。

キュレーションサイト本体および記事作成者(ライター)と商品販売元である企業間に利害関係が一切無いのであれば、「顧客を誘引する(顧客の購入意欲を昂進させる)意図が明確であること」に該当しないものと考える事ができますが、通常は何らかの金銭を伴うやりとりが行われていると判断するのが妥当と考えますので、どちらの項目も、満たす=“広告”とみなしています。

また、景表法においても事業者が自己の供給する商品・サービスの取引に関する事項について行う「広告その他の表示」が該当しますので、この面から考えても“広告”と認識すべきと考えています。

広告である以上、キュレーションに差し込まれてくる“商品に絡む記事”は、法律に基づく解釈上の“記事”ではなく、“広告”になるという認識の下、健康食品であれば、少なくとも薬機法・健康増進法・景品表示法、化粧品であれば、薬機法・景品表示法を考慮した内容作りをしなければなりません。

厳しいようですが、キュレーションサイトという場所だから、普段、広告で言えないことが伝えられるという認識は間違いです。

薬機法視点の場合には「何人(なんぴと)も」が対象者で、広告を行っている企業はもちろんのこと、キュレーションサイト運営社にも責任が発生します。景表法視点では「広告主体者」が対象なので、広告を行うと判断した側(企業側)のみに法的責任が発生します。

(健康増進法視点の場合には同じ「何人(なんぴと)も」が対象者であり、広告を行っている企業は責任を負います。しかし健康増進法の考え方は、虚偽誇大広告について第一義的に規制の対象となるのは健康食品の製造業者、販売業者であるから、直ちに、広告媒体事業者等に対して健康増進法を適用されません(しかしながら、当該表示の内容が虚偽誇大なものであることを予見し、または、容易に予見し得た場合など特別な事情がある場合には、同法の適用があり得るとされています)。

繰り返しになりますが、通販企業がキュレーションメディアを利用する際、薬機法・健康増進法・景品表示法全てが絡んでくるものと踏まえ、内容の決定をするようにしましょう。

稲留 万希子

薬事法広告研究所 副代表

東京理科大学卒業後、大手医薬品卸会社にて医療従事者向けポータルサイトの企画運営に従事。東洋医学に興味を抱いたことをきっかけに、中医学専門学校にて3年間薬膳料理や漢方について学ぶ。その間、ヘルスケア分野でのビジネス展開には薬事法を避けて通れない事から、薬事法と広告についても並行して学び、その後、国際中医専門員、漢方薬膳療術師、反射療法士、薬事法管理者、コスメ薬事法管理者の資格を取得し独立。2008年3月、薬事法広告研究所の設立に参画。

稲留 万希子

アーバンリサーチやUAなど利用のサイズ比較ツール「Virtusize」、日本ランズエンドが導入

9 years 3ヶ月 ago

日本ランズエンドがECサイトのサービスを拡充する。

ECサイトで過去に購入した商品と販売中の商品をサイト上で比較できるツール「Virtusize(バーチャサイズ)」を2016年秋に導入。

2017年春には顧客ごとにパーソナライズした商品を勧めるAI活用のレコメンドツールのほか、カート放棄メールを導入。パーソナライズ化を進め、利用者とのコミュニケーションを密にする。

2016年秋に導入した「Virtusize」は、購入済みの商品と販売商品のサイズ比較ができるツールで、2011年にスウェーデンで創業したVirtusize株式会社が提供している。

ヨーロッパ・アジアを中心に大手オンラインショップが利用、日本国内では「MAGASEEK」「ディノス・セシール」「URBAN RESEARCH ONLINE STORE(アーバンリサーチ オンラインストア)」「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE(ユナイテッドアローズ オンラインストア)」などが導入している

「Virtusize」は、購入履歴商品と販売中の商品をイラストで重ね合わせて表示、画面上でフィット感やサイズを見比べることが可能。ユーザーは過去に購入した商品を参考に、最適なサイズが選べるという。

日本ランズエンド、過去に購入した商品と販売中の商品をサイト上で比較できるツール「Virtusize(バーチャサイズ)」を2016年秋に導入

自身の服と販売中の服が中央に表示され、サイズを比較できる

購入履歴商品がない場合、ユーザー自身が計測したサイズを手入力することで、ヴィジュアル比較ができるようになる。

アパレルなどのECサイトでは、販売する各アイテムの着丈・身幅・ウェスト・股上下などの採寸情報、着用モデルの身長を掲載。サイズに関わる参考情報を記載し、購入の判断材料を提供してきた。

「Virtusize」を導入したことでEC利用客が抱えるフィット感への不安を解消、サイズの誤購入の縮小などにつなげる。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

AIはすべてのデバイスに入り込んでいく─ シリコンバレーの専門家が語る「これから5年以内に起きること」 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 3ヶ月 ago

AIが普及するとどうなるのか? その明確な回答がありました。2~5年の間にドローン宅配、自動運転トラック、注文する冷蔵庫などが出てくる。消費財はどんどん自動化され、ハイエンド商品は体験やサービスが差別化になる……。 買う側は自然に対応するので、売る側の対応を考えましょう。

まだまだ先ではなくてもうすぐそこの未来

AIなど最新テクノロジーはネット通販をどう変えるのか? 米のIoT専門家が語るECの未来 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3855

まとめると、

  • 2~5年の間にドローン宅配、自動運転トラック、注文する冷蔵庫などが出てくる
  • 消費財はどんどん自動化され、ハイエンド商品は体験やサービスが差別化のポイントになる
  • 知能の高いモノのインターネット(internet of intelligent things)が、モノをさらに賢くする

消費財に関しては、競合は憂慮すべきだと思います。「お店に行って石鹸を買うのが楽しみで仕方がない!」という人はいないでしょう。このような商品の購買行動は自動化されていく。そうした意味で、消費財でアマゾンは現在、他社をリードしています。

しかし、洋服や家具などハイエンドな商品に関しては、やはり店舗での確認が購入の前提条件になると思います。しかし、店舗を構える小売業者もさらに努力が求められます。価格競争だけでは十分ではないからです。素晴らしいインストアエクペリエンス(店内体験)、付加価値のあるサービス、素晴らしい顧客サービスが差別化要因として求められてきます

この流れは明確になってきていますよね。書かれているように「石鹸を買うのが楽しい」人なんていないですから。

こういった流れをつかむには、先端の技術にどんどん触れるしかありません。Amazonダッシュボタンを買ってみたり展示会に行ってみたり。視野が狭くなったら危険です。

アパレルECの先駆者は、どうECを構築したのか

「すべての倉庫在庫がECで販売可能」コーポレートサイト、実店舗とECを一元化したビームス矢嶋さん登場 | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/4040

まとめると、

  • ビームスでは各事業部の売上予算の中に店舗とECが入っており、評価軸にもなってきている
  • すべての商品がECで販売可能。EC専用の在庫は存在しない
  • 何十回と倉庫に通い、物流担当と膝を突き合わせて議論した

お店で試着して、一晩考えて、やっぱり買おうという行動は当然あると思います。その受け皿として、ECサイトはきちんと機能するべきだと考えます。でも、私としては、ECサイトをウェブルーミングとして使っていただいて、リアル店舗で最終的に決済していただくこともオススメしています。いろいろなサービス設定も、リアルと共通化するなど、どんどんそちらの方向に振り向けていっています。

ユーザーの行動を基準に考えれば店舗とECで在庫を分ける意味はあまりありません。わかっていても難しい課題を解消したのがビームスさんです。会社自体の理解、物流担当の協力、自分の熱意など、色々なものがそろってできるものですが、時間をかけてじっくりと。

関連記事

  • [イベントレポ]ユナイテッドアローズ、バロックジャパン、ナノ・ユニバース3社のオムニチャネル戦略 | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/4034

いろいろ焦ってしまうEC女子に読んでほしい記事

仕事をしない間を「ブランク」とは思わない コルク自社EC責任者・黒川久里子さんインタビュー | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/4039

まとめると、

  • 「ブランク」と呼ばれないために英語などやっていないことに積極的に取り組んだ
  • 一回休んだことでいろんな人の気持ちがわかるようになった
  • どうなりたいと聞かれたら理想の人間像のようなものに向ける

そうですよね。女の人って明日どうなるかわからないじゃないですか。さまざまな事情で、来年は、2年後は、3年後は……とプランを作り上げることができないことが多いので。ですからもう、今日の自分と、近未来のことだけを考えようと思っていて。どうなりたいと聞かれたら、「優しい人になりたい」とか。そういう、理想の人間像のようなものに向けると良いかなと思います。

「大きい会社で3年後に部長になりたい」といった目標を立ててしまうと、旦那の転勤だったり、子育てのことだったり、環境の変化が苦しくなりますよね。キャリアのあるなしではなくて、自分力が高まっていればチャンスがある時代になっていると思うので、大丈夫だと思います。

具体的な目標にとらわれて苦しくなるよりも、なりたい自分を目指す。シンプルですが明快は答えではないのでしょうか?

EC全般

ウチの店の偽サイトがある!?ネットショップが詐欺トラブルに遭ったときの対処方法 | コマースデザイン
http://www.commerce-design.net/blog-staff/170113-sagisaito/

売上が急に落ちたらここを疑ってみてもいいかも。

ドローン宅配、日本でも実験開始!離島暮らしの救世主になるか | ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/112824

都会よりもこういったところのニーズが高そうですしトラブルも少なそうです。

読者が得をするコンテンツは炎上しない!人気ライター・ヨッピー&「北欧、暮らしの道具店」青木耕平対談 前編 | クラシコムジャーナル
https://kurashicom.jp/365

オウンドメディアで仲間づくりの研究を!ヨッピー&「北欧、暮らしの道具店」青木耕平対談 後編 | クラシコムジャーナル
https://kurashicom.jp/366

オウンドメディアは会社の気合。ヨッピーさんの話は現場感がありますし、具体的にかみ砕いてくれる青木さんのコメントもわかりやすいです。

自分のサイト以外からのホワイトっぽい被リンクの貰い方 | アフィリエイト野郎!
http://afi8.com/2017/01/09/14719/

上記にちょっと関連して。自社メディアがあればうまくリンクをもらいましょう。

MakeShop、「決済画面改善プロジェクト」第1弾をリリースへ | ECzine
http://eczine.jp/news/detail/4086

使う側はここにモヤモヤしますのでどんどん進めてほしいですね。

ヤマト運輸の12月度宅急便取扱個数は5.6%増、2年連続5%超の伸び | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3848

これからはどうやってさばくのか……。やはり自動運転トラックなどなのでしょうか?

LINE@で友だち10,000人できるかな!? ─ネッ担のLINEアカウント始動! ……の序章 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3760

世の中、こういった理由で始めている人も多いのでは?

今週の名言

「モノを作って売りたい」という人の関心って、「モノを作って売る」ことなんですよね。別にSEO対策やインターネットの基礎知識は特に興味がない。でも実際は、インターネットでモノを売るためにはそういった知識は必要になっちゃうじゃないですか。そんな知識を必要とせず、誰でも手軽に「モノを売れる」ようにするためにBASEはあるんです。

意識するのはInstagramやYouTube - えふしん氏はなぜBASEを選んだのか、その裏側に迫る|転職ドラフトReport
https://job-draft.jp/articles/110

この言葉はとってもよくわかります。ネットショップを作りたいんではなくてモノを売りたい。制作者も代理店もこの意識をわかったうえで動いてほしいですね。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

配送料がまた値上げかも! の前に通販・ECに携わる皆さんは知っておきたい物流問題 | 編集部コラム(ほぼ月1回)

9 years 3ヶ月 ago

今のままの料金では難しいので配送料を値上げさせてください」「繁忙期なので御社の荷物は1日〇〇〇個までとさせていただきます」。

近い将来、配送キャリアからEC企業へこんな要請があるかもしれません。

物流の現場、特に輸送現場は危機的な状況に陥っています。2016年末に佐川急便の配送遅延などが起こり、通販・ECの重要インフラである物流はパンク寸前に。このような状況がこの先も続けば、荷主である通販・EC事業者も少なからず影響を受けることになるでしょう。

物流問題は通販・EC業界も一体となって考えなければならない時期に差し掛かっています。

なぜ今、物流問題を考えなければならないのか

ここ数年、通販・EC市場の拡大などにともなう物流関連の慢性的な労働力不足が、業界内で問題にあがっていました。2016年末に起きた佐川急便さんの配送遅延や荷物の取り扱い問題などによって、物流業界でいま起きていることが少しずつ広まってきたのではないでしょうか。

この物流問題は数年前から話題になっていましたが、EC業界に浸透していたかと言えば、「していなかった」と言えるでしょう。

販売の現場は「売り上げを伸ばす=受注を増やす」ために力を注ぐため、物流の現場がどうなっているのか、さほど気にはとめていないのが実情ではないでしょうか。

物流は現在、通販・ECビジネスを支える大きなインフラとなり、日々の生活に欠かせないものとなっています。この物流が機能不全に陥ったら通販・EC事業者はどのような影響を受けるのでしょうか?

記憶に新しいのが佐川急便の宅配遅延。年末の荷物量増加にともない、東京や埼玉、愛知、大阪など7都府県で配達に遅れが発生し、他のキャリアの利用を促すアナウンスも出ていました。

米国ではこうした問題が数年前から起きています。戦略物流専門家であるイー・ロジットの角井亮一社長によると、「2013年に、取り扱い荷物の増加によって米宅配最大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)で17%、フェデックスで10%もの遅配が発生し、クリスマス当日までに商品が届かない事態が起きた。他にもそのような事態が起こっている」と言います。

今後、物量は右肩上がりで増えると予想されます。

  • 荷物が消費者の希望した日時に届かなくなる
  • 配送業者からの取り扱い数量の制限
  • 配送料金の引き上げ

将来、こういったことが起きる可能性はゼロではありません。

さかのぼると、2015年までにヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の大手配送キャリア各社が宅配便の値上げに踏み切りました。

関連記事

[2016年]日本郵便は6月1日から、郵便の大口利用向け割引率を引き下げた
[2015年]「ゆうパック」の基本運賃を改定し、サイズや配送地域ごとに30円~320円、配送料を値上げ。23年ぶりの措置(*この基本運賃の改定は一般消費者向け)
[2014年]2分で分かる佐川・ヤマトの現状と、送料値上げで顧客を失わないための対処法

2014年、ヤマト運輸と佐川急便が値上げに踏み切った理由としては、次のように解説されています。

ヤマト運輸はEC市場の拡大や、Amazonからの大口受託と順調に取扱件数を伸ばしてきたが、2013年10月にクール便の温度管理の不備がニュースになり、その対策として、これまでの「全国一律○○○円」といった受託をやめ、サイズ別・地帯別の料金をしっかり徴収する方向で、全国的に料金見直しが開始されている。

B2Bが主戦場だった佐川急便が1998年からB2Cの宅配事業に参入し、価格攻勢でシェアを拡大してきたが、配達店のカバーエリアが大きいため、再配達で採算割れということになり、2013年から大口顧客への値上げを開始した。その際に、最大の大口客だったAmazonが佐川急便からヤマト運輸・日本郵便に主力を移すことになった。

大手配送キャリアの課題は値上げによっても解消されず、「労働力不足」などはより深刻な状況になっているのではないでしょうか。

コスト増のダメージは経営に直結します。現実味は薄いですが、繁忙期での慢性的な遅配の発生、配送キャリアによる取り扱い個数制限などが起きる可能性があることを、頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれません。

今、物流業界で起きていることとは?

経済産業省の調査によると、2015年の日本のBtoC-EC市場規模は13.8兆円となり、2014年から約1兆円増加しています(物販系分野の市場規模は7兆2398億円)。伸び率は対前年比7.6%。

野村総合研究所(NRI)の予想によると、日本の2015年度のBtoC EC市場規模は7年後、2015年度比約1.7倍の26兆円市場になるとしています。

経済産業省の調査によると、2015年の日本のBtoC-EC市場規模は13.8兆円となり、2014年から約1兆円増加
日本の BtoC-EC 市場規模の推移(経済産業省「平成27年度我が国情報経済社会における基盤整備」をもとに編集部が作成)

物販系分野がどの程度占めるのかは不明ですが、市場が拡大するのは間違いありません。市場拡大は喜ばしいことですが、物流業界に目を向けると決して素直に喜べる状況ではありません。

通販・EC市場の拡大に伴い、宅配便の取り扱い個数は増加。2002年比で約10億個も増え、2015年度は37億個の宅配便が各家庭などに送られています。

国交省の調査資料をもとに作成した宅配便の取扱個数の推移
宅配便の取扱個数の推移(国交省が調査した資料をもとに編集部が表を作成)

数字だけを見るととても景気の良いお話ですよね。しかし、このまま市場が拡大するとどうなるのでしょうか? 不在配達削減アプリ「ウケトル」を運営するウケトルは、最長で2034年には宅配便の数は60億個に拡大すると予想しています。

人工知能が進化しトラックの自動運転が始まっても、最終的に人が介在しなければ荷物は消費者の手元へ届けられません。人口減少社会に本格的に突入(平成27年国勢調査の確定値で日本の総人口は調査開始以来初の人口減となりました)したことも加わり、人手不足がより深刻化している物流業界。増える荷物をこの先、安定的に運ぶことはできるのでしょうか?

ここで物流の人手不足について調べてみました。

「自動車運転の職業」の有効求人倍率の推移
「自動車運転の職業」の有効求人倍率の推移 *貨物自動車以外にバスやタクシーも含まれています(編集部が日通総合研究所のサイトからキャプチャ)

この表を作成した日通総合研究所の調査によると、調査対象のすべての地域で有効求人倍率は1.0倍(2016年2月時点)を超え、ドライバーを集めたくても集まらない状況に陥っています。

これまで輸送量に比べて労働力の供給過多が続いていましたが、近年の物量増加と高齢ドライバーの引退、新たな担い手不足によって供給不足へ逆転。日通総合研究所は、ドライバー不足は社会変化に伴う構造的な問題であり、トラック輸送がリスクに直面していると説明します。

厳しい輸送現場の実態も追い打ちをかけているようです。

特に都市部での輸送現場では、配送先に駐車できる場所がなく、仕方なくトラックを路上に停めて配送するケースも相当にみられる。しかし、近年、路上駐車の取り締まりが厳しさを増しており、ドライバーが駐停車違反で取り締まられる実態がある。この場合、会社から指示された仕事を違反を前提で行わなくてはならず、その上、ドライバー個人の資格である運転免許にキズがつくことになる。違反を重ね免許停止ともなれば、業務はもとより、通勤やプライベートで運転することができなくなることもありうる。

このように、他産業と比べて厳しい労働条件であることが、ドライバー不足の大きな要因になっていると考えられる。

-ロジスティクスレポート No.21(日通総合研究所)から引用

日通総合研究所はドライバー不足を招く厳しい経営環境も指摘します。ネット通販市場の拡大により宅配便の物量がさらに増え、またドライバー不足も今後一層深刻化していくことでしょう。日通総合研究所はこう警鐘を鳴らします。

トラック運送業界からは、このままの労働条件では「ドライバーが確保できない」「安全・安心な輸送サービスを提供できない」危険性が高いことを、荷主企業や多くの中小事業者の荷主である元請事業者に対して、これまで以上に主張すべき時期にきている

一方、メーカーや卸売業、小売業などいわゆる荷主企業では、ドライバー不足により、思うように商品や原材料等の貨物を運べない事態が起きつつある現実を注視する必要がある

-ロジスティクスレポート No.21(日通総合研究所)から引用

人手不足については、業界最大手のヤマトホールディングスも2016年4~9月期(中間期)決算などで言及しています。

売上高にあたる営業収益は前年同期比229億円の増収。通販市場の成長、「宅急便コンパクト」「ネコポス」の拡販が進んだことなどが後押しした一方、コストの増加も止まりません。

営業収益は3.3%増でしたが、営業費用も3.0%増えました。その1つの要因が下払経費の増加(前年同期比で141億円の増加)です。なかでも宅配便配達を委託する「委託費」が前年同期と比べると93億円も増加(宅急便などのデリバリー事業だけで79億円も増加している)。ヤマトホールディングスは次のように説明します。

宅急便の増加に加え、労働需給逼迫の影響により宅急便配達委託が増加。特に第2四半期においては採用の遅れ等により委託の使用が増加

-ヤマトホールディングスの決算説明会資料から引用

行政の対策も実は徐々に始まっている

こうした物流の状況に関して、政府も対策に乗り出しています。政府が2013年に閣議決定した「総合物流施策大綱(2013-2017)」。これは物流施策や物流行政の指針を示し、関係省庁が連携して総合的・一体的な物流施策の推進を図るためのものです。

そこでは「物流の効率低下につながる取引慣行を含めた物流の現状把握と課題解決」を掲げ、「インターネット通販市場の拡大に伴う宅配便の再配達増加への対応」を検討してきました。

これまで、再配達削減に向けた方策の検討会を実施し、2015年に報告書を取りまとめました。宅配事業者3社によるサンプル調査では、宅配便の約2割が再配達となっている現状が判明。2015年の宅配便個数から算出すると、なんと7.4億個分にものぼる計算になることがわかりました。

宅配便の再配達の割合
宅配便の再配達の割合(出典は国交省資料)

また、報告書では次のような宅配再配達による社会的損失も指摘しています。

  • 営業用トラックの年間排出量の1%に相当する年約42万トンのCO2が発生(山手線の内側の2.5倍の面積のスギ林の年間の吸収量に相当)
  • 間約1.8億時間・年約9万人分の労働力に相当する

そこで、国土交通省は2016年、経済成長の実現をめざし社会資本や観光、物流などの施策を総合的に推進することを目的にした生産性革命本部を省内に設置。「生産性革命プロジェクト」として物流問題の改善といったプロジェクトを進めています

国土交通省の生産性革命プロジェクト
国土交通省の生産性革命プロジェクトの資料表紙

物流に関するプロジェクトを進めるのが「オールジャパンで取り組む『物流生産性革命』の推進」です。2020年度までに物流事業の労働生産性を2割程度向上させることを目標に設定。2割に達している宅配便の再配達の改善など、物流分野のさまざまな非効率業務を改善し、生産性向上による将来の労働力不足の克服をめざしています。

物流関連は「暮らし向上物流」をテーマに、受け取りやすい宅配便などを推進することがプロジェクトの概要に盛り込まれ、2016年までに次のような取り組みが行われました。

  • 国交省本省でオープン型宅配ロッカーの実証実験を実施
  • 物流用ドローンポートシステムの研究開発のための「物流用ドローンポート連絡会」を立ち上げ
  • 手ぶら観光カウンターを新たに29件認定(2016年8月25日現在)
  • ヤマト運輸が多摩ニュータウンにおける宅配便の地域内共同配送を開始

宅配ロッカーについては熱い議論が交わされました。今後設置する宅配ロッカーは、全ての宅配便事業者が利用可能なオープン型ロッカーとすることを目標とするとされ、日本郵便は受取ロッカー「はこぽす」サービスを、ヤマト運輸は「オープン型宅配ロッカー」の導入を加速。駅構内やスーパーなどへの設置も進んでいます。

ただ、設置された全ての宅配ロッカーは現在のところ、全ての宅配事業者が利用できるオープン型ロッカーにはなっていないのが現状です。

たとえば、ヤマト運輸の「オープン型宅配ロッカー」は、2022年までに約5000か所以上への導入をめざしています。再配達の削減効果に期待が寄せられていますが、その前提となるのは他の宅配業者が呼応して足並みをそろえること

「オープン型宅配ロッカー」は順豊エクスプレス、佐川急便が利用できるようになっていますが、それは一部地域のみ。配送の効率化などに向けて、大手配送業者が手を結ぶことはできのか――業界が一体となった取り組みが実現できるのか、注視していきたいところです。

一方、EC事業者自身による一部地域の自社配送、店頭受取といった宅配業者を介さない新たな受け取り方法も徐々に普及しています。

また、ECやカタログやTVなどの通販企業など、年間1億3700万個を出荷する荷主グループが集まった「宅配研究会」が2014年に設立。「宅配が、安定的供給と安定的価格が続けられるよう、健全な宅配事業者間の競争下で、事業者と荷主の健全なパートナーシップを築くために活動する」ことを目的とし、宅配事業者と連携して、物流の安定供給・安定価格をめざすプロジェクトを進めています

この宅配研究会のプロジェクトとして誕生したのが、再配達問題を解決するアプリ「ウケトル」。通販サイトとの連携を進めており、導入した店舗を利用した購入者は「荷物の自動追跡」「通知」「ワンクリック再配達」機能などを活用し、荷物を確実に1回で受け取ることができる環境作りをめざしています。

こうした業界に向けた新規サービスの参入、浸透も再配達削減、物流業界の問題解決につながっていく可能性があります。

ちなみに、国土交通省は今後に向けた取り組みとして、次のようなことを予定しています。

  • 2017年2月頃に物流用ドローンポートの機能確認のための検証実験を実施予定
  • 2017年度予算としてオープン型宅配ボックスの導入支援に係る予算(環境省連携)、手ぶら観光カウンターの導入支援・サービスの高度化に係る予算等を要求中

というわけで、再配達の削減に向けた取り組みは国土交通省や環境省、配送キャリアを中心に徐々にではありますが進み出しているのです。

やっぱり業界全体で物流問題を考えていかなければならない

物流がなくては国内の荷物、商品は動かない。なくてはならない大切なもの。それに気づいている人が少なすぎる。

巷では『輸送費無料』といった文句が幅を利かせており、当社にも『輸送費にカネがかかるのですが』といった驚きのクレームも来る。中には数百円の輸送費を『まけてくれ』という人も。モノを動かすには費用がかかるということを、もっと世間に浸透させなくてはいけない

-物流Weeklyから引用

物流系の総合専門紙「物流Weekly」ではこのような物流現場の声を掲載。また、2015年4月に開かれた参議院の「地方・消費者に関する特別委員会」では、江崎孝参議院議員と消費者庁担当者の間で、次のような要請・答弁が行われました。

江崎孝参議院議員の要請

無料の表示では物流に対するコストがない、と消費者が考えてしまい、ついつい再配達にしてしまうのではないか。

消費者教育の面からも「送料当社負担」「送料込み」と表示することをはじめ、消費者庁を中心に、経産省や国交省が一緒になって再配達の削減に効果的な配送方法や消費者行動の誘導方策を検討していただきたい。

山口俊一消費者及び食品安全担当大臣

私もネットで買物するが、指摘のとおり送料無料と表示されていても配達には都度コストあるいは環境負荷が発生する。関係業界や所管官庁が、配達のコストの低減に関して消費者への対応を検討する際には、消費者庁も連携してまいりたい。

-全日本運輸産業労働組合連合会から引用

送料無料のお話はここでは横に置いておきますが、「送料無料」が当たり前になったことによる消費者の「物流軽視」が再配達の増加を招いた側面は否定できません。「荷物が来る時間だけど、再配達してもらえればいいや」。こんな考えを持つ消費者は決して少なくないでしょう。

たとえば、自社配送便の採用(資本が大きい企業しか難しそうですが)、再配達を減らすための仕組みの採用(たとえば「ウケトル」といった新規参入企業のサービスの導入など)、消費者への啓発など、個別企業が意識を持って再配達削減に向けた取り組みを進めていくことが今後、求められていくはずです。

業界全体で「再配達削減月間」「再配達ゼロデー」を設定し、配達員の労働負担軽減のため、地球温暖化防止のために動くことは決して不可能ではないはずです。

たとえば、宅配ロッカーが全配送キャリア利用可能なオープン型になれば、消費者にとっても有り難いことですし、再配達削減にもつながります。

再配達削減を含めた物流改善は、国交省、環境省が中心となって進めています。賛否はあるかもしれませんが、行政主導による消費者への再配達問題の啓発業界の取りまとめなども必要なことでしょう。業界としてこの問題に対して何ができるのか。2017年はこんなことを考える1年にしたいですね。

◇◇◇

ネッ担は今年、再配達など物流問題を継続的に取り上げていきます。通販・EC事業者、関連する事業に携わる皆さん含め、業界全体で物流問題を考える機会を作っていきたいと考えています。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

「Yahoo!ショッピング」「ロハコ」でポイント付与10倍、ソフトバンクユーザー向け販促

9 years 3ヶ月 ago

ソフトバンクユーザー向けに、Yahoo!ショッピングとLOHACO(ロハコ)で買い物をするとポイントを通常の10倍付与する施策を発表

ソフトバンクユーザー向けの新たなポイント施策は2月開始予定

ヤフーとソフトバンクは1月16日、ソフトバンクのスマートフォンを利用しているユーザーを対象に、「Yahoo!ショッピング」や「LOHACO(ロハコ)」(オフィス向け通販のアスクルと協力して運営)で買い物をすると、ポイント10倍を付与(通常は商品本体価格の1%分のポイント付与)する新たな取り組みを始めると発表した。

キャンペーン名称は「ソフトバンクなら いつでもポイント10倍キャンペーン」で、期間は2017年2月1日から5月31日まで。

通常は商品本体価格の1%分が貯まるポイント付与だが、ソフトバンクユーザーは「スマートログイン」を設定し、「Yahoo!ショッピング」「ロハコ for Softbank」で買い物をすると、通常比で10倍のポイントが貯まる。

1000万人以上が登録している「Yahoo!プレミアム」会員限定のポイント特典、5のつく日のポイント特典などと併用することが可能。たとえば、通常比で20倍のポイントを貯めることができるようになる。

新たな施策に関するポイント原資は、ソフトバンクとヤフーの負担になるという。

ヤフーショッピングとソフトバンクの新たなポイント施策

ヤフーの宮坂学社長が他のポイント施策との組み合わせについて説明した

今回の新施策はソフトバンクの2017年春商戦の戦略を発表する「SoftBank 2017 Spring」で公表されたもの。

登壇したヤフーの宮坂学社長は次のように説明した。

eコマース革命で、誰もが簡単にネットで売れる世界を作ろうと、出店料と売り上げ手数料をゼロにした。2万店だった出店者が45万店(2016年9月)、商品の数は2.3億点(同)と、日本一品ぞろえの多い売り場になった。

ヤフーは買い物をする人にとっても日本一お得な場をめざしている。昨年の実績で流通総額は128%成長した。次の新たな挑戦としてソフトバンクと新たな取り組みを始める。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

楽天IT学校甲子園2016、国分中央高等学校が優勝

9 years 3ヶ月 ago

楽天は1月13日、全国各地の高校生が実践的なECサイト運営などを学ぶ「楽天IT学校」実施校のなかから、商品ページ・売り上げ・プレゼンテーションなどが優れたチームを表彰する「楽天IT学校甲子園」を開催、霧島市立国分中央高等学校のチームが優勝した。

優勝した国分中央高等学校(鹿児島県)のチームは出産祝い品のECサイト「おむつケーキ&出産祝いのココレカ」を運営、ベビーケアセットを販売した。海外向け販売にチャレンジし、英語でページを構成。写真を数多く使うなど商品の良さを打ち出している点が高く評価された。

準優勝には作新学院高等学校(栃木県)のチームを選出。「スカルプ&スキンケアYOU通販」を運営し、「発汗入浴剤福袋」を販売した。高校生ならではのストーリー性のあるページデザインが高評価につながった。

3位は「歯科医院専売品のデンタルフィット」が販売する舌クリーナのページを作った金沢商業高等学校(石川県)のチームとなった。

楽天IT学校は2008年から授業を通じて起業家精神の育成を図り、将来的にECサイトを運営する運営者を増やして、地域活性につなげるために毎年開催している楽天の社会貢献活動の1つ。

「楽天市場」「楽天トラベル」に出店する地元の店舗・施設の担当者が講師として参加し、1年間に全8回の講座を実施している。加えて、職場訪問や工場見学も受け入れ、高校生に実際のEC運営の現場を体感してもらう実践的な授業を行っている。

2016年は全国67校で実施。1937人の高校生が楽天IT学校の授業を学んだという。

楽天IT学校など楽天のCSRを担当する黒坂三重執行役員は表彰式のなかのあいさつで、次のようなエールを送った。

実際に楽天IT学校で学ばれた人の中から、地元のショップに就職したという人も出てきている。今回から、IT学校で学んだ生徒の名前をネット上で掲示するようにして、検索された際に表示されるようにし、就職の役に立つような取り組みも開始している。高校生の皆さんには今回の経験をぜひ将来に生かしていただきたい。

優勝の記念撮影を行う国分中央高等学校のメンバー

優勝:国分中央高等学校

単に商品を紹介するのではなく、どういう風にページを作ればみんなが楽しく読んでくれるかを大事にするように教えてもらい、とても勉強になりました。海外の人に販売するために、それぞれ意味のある写真を数多く利用しなければならなく、ページ作りにはとても苦労しました。プレゼンを見ていてもみんなすごいプレゼンをしているなかで、自分たちが優勝できるなんて思ってもなかったですし、とても名誉なことだと思います。

準優勝:作新学院高等学校

キャッチコピー1つにしても、普段何気なく利用しているネットショップにいろんな思いが詰まっていることがわかりました。今回の授業で、どうすれば売れるかを真剣に考えることができ、とてもいい経験になりました。講師に来ていただいたショップの方にはとてもお世話になり、いい経験をさせていただいたので、ぜひ来年も後輩のために来ていただきたいと思います。

 

第3位:金沢商業高等学校

目に見えない商品を販売するにあたって、どういった説明をすれば、お客さまにハッピーを提供できるかを説明するのがとても難しかった。最初は全く売れなかったけれど、ページを改善していくと、徐々に売れ出しました。目標には届かなかったけれど、納得いく売り上げになってよかった。3位という結果になってとてもうれしいです。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

効果的なランディングページを作成するために押さえておくべき7つのポイント | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 3ヶ月 ago
E-commerce Shop Online Homepage Sale Concept

集客した顧客を効率的に購入にいたらせるため作成するランディングページ(LP)ですが、せっかくコストを投下したのにあまり効果がでなかったなんて経験はありませんか?そんな苦い思いをしないためにLPで押さえておきたい鉄則ポイントをご紹介します。

①ファーストビューが最も重要

LPは情報が多いため、どうしても縦に長くなるものですが、実は画面が表示された際にスクロールをせずに見れるファーストビューでほとんど成功の可否が決まると言っても過言ではありません。ファーストビューの作り込みが甘いとせっかくコストをかけてLPに誘導しても、ここは自分が見るべきページではなかったと思ってしまい、その場で離脱されてしまうため、ファーストビューの作り込みが最も重要なのです。

ファーストビューには価格はもちろん、使用感がわかるものや閲覧したユーザーが、自分がターゲットであるとわかるように、ターゲットに近い人物の写真などをなるべく入れるようにします。キャッチコピーも重要で、誰をターゲットにしているのかわかるよう、「最近お疲れ気味のあなたへ」や「お肌が気になり始めたあなたへ」などと言った具体的なコピーを考えることが重要です。その他、ファーストビューで商品の良いところを全て伝えるというつもりで見辛くならない程度に情報を網羅していきます。

②外部の評価を入れる

ファーストビューから下はどうしても情報が多いため長くなってしまうものです。そこで、どんな人をターゲットにしているのかをもう一度伝えるため、「こんな事でお困りではありませんか?」等と問いかけ、その商品でどのようになるのかを可能な限り明記します。また、どんなに良い商品でも販売側からの評価だけでは説得力を欠くため、お客様の声や研究結果、雑誌に紹介された事など外部からの評価を必ず入れるようにします。

③顧客が気になる商品の情報は全て網羅

商品の詳細はできるだけ細かく書くようにします。アパレルやインテリアであれば色んな角度からの写真をたくさん掲載する必要があります。(写真に関してはこちらの記事もご覧ください)また、意外と多くのユーザーが気にされるのが製造会社や産地情報といった情報です。安全・安心に繋がる情報はしっかりと掲載するようにしましょう。

④価格表示にも工夫を

日用品などで金額が高い商品に関しては、まとめ買いの価格だけを表記するのではなく、「一回あたり○円でお得!」といった1回換算の価格を併記して安さを訴求することも効果があります。

⑤『今』買う理由を明記する

LPにおいて、転換率を向上させるポイントは、「今買わないといけない理由を書く」ということです。「また後で」や「いつか買おう」と思われ離脱されてしまうと転換率は上がってきません。「今なら10%OFF」や「期間限定!定期購入で25%OFF」など今買うことのメリットを大きく表示してLPからの購入率を高めることが重要です。

⑥大切な事は何度でも

LPはどうしても縦に長くなってしまうので、同じ情報であっても写真を変えたりしてもう一度表示することも有効で、特にファーストビューで訴求した項目は、長く読み進める内に記憶が薄れてしまっている可能性があるため、もう一度見せることも効果的です。

⑦競合のLPを確認して足りない情報がないかチェック!

LPを作る際に、デザインや読みやすさも必要ですが、中身のコンテンツでどれだけコンバージョンさせる事ができるかが最も大切なことです。同じような商品を扱っている競合のLPも見て、情報が足りていないようであれば、より多くのデータやお客様の声などで裏付けを固める必要があります。

以上7つの項目をしっかりとチェックしてLPの鉄則を網羅するようにしましょう。また、よくある間違いに、LPに来たお客様を別ページの大容量商品や定期購入のページに飛ばそうとする方がいますが、他のページに遷移してLPの効果が測れないだけでなく、金額が大きく見えるため気軽にLPへやってきたお客様への対応としてはNGです。LP上ではその商品だけで完結して、商品を一度購入して頂いてからメルマガ等で定期購入に繋げるなどの施策へと繋げるようにしましょう。

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
コストをかけて集客した新規顧客をがっちり掴む!自社LP7つの鉄則(2016/12/27)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

ECの売上アップを、知識ゼロ・手間暇ゼロ・無料でなんてできるはずない……え? あるの!?

9 years 3ヶ月 ago

自社ECサイトをひとりで運営・管理しているが、とにかく忙しくて改善策を考えられない。手間をかけずにコンバージョン率や売り上げ単価を向上させるWeb接客とは?
※マンガをクリックすると次のページに移動します。

ここからスタート
データを活用した高度なマーケティングで売上がバンバン伸び
北は北海道南は沖縄まで
日本中がお客様になる!
パティスリー・トラ 社長 寅野 楓(35歳)
なんて夢見てECサイトを始めて早3年
ネットには同じような店が乱立
お客も集まらず開店休業状態
本当にこのままECサイトを続けている意味あるんやろうか…
ないないない
ないって言うなぁ!
ほんなら止めたらよろしい
ここからスタート専務
社長の肝いりで始めたもんやしだれも止めまへん
専務
伊賀タカシ(35歳)
サイトの維持にも金がかかるし会社の借金も増える一方や
うぅ… せやけど…
せっかくここまで 頑張ったんやし…
もしかしたら爆発的なヒット商品が生まれるかもしれんやろ
その時に全国からの注文を受けるECサイトが無いなんて悲しいやん
まだ夢見とんのか
社長かてそろそろ限界って思ってるんやろ
Webで売上をあげるにはお客様に合わせてオススメの商品や情報を打ち出していかなあかん
ここからスタート社長は頑張った
ワシは知ってるで
けどそれは時間をかけてキャンペーンの結果と検証 改善を繰り返して何度もシナリオを作るっちゅうこと
せやけどうちの会社にそんなことできる人材もお金の余裕ももうあらへん
全てやってくれる人工知能とかがあればいいんやけどそれこそ夢や
引き際が大切やで
専務… 気持ち悪…
そやな あきらめるわ…
それがええ
BL中すみません
ドアの外に変な人おるんやけど…
え
ここからスタートつばきやないか
おぉ ここ兄ちゃんの店やったんか
元気そうやな
なんで スッと 入ってけぇへんねん
何度か来たことあるやろ
相変わらず洋菓子だらけやねぇ
洋菓子屋やからな…
社長の妹 つばき(27歳)
社長に妹さんおったんですね
自由気ままに 全国を旅している風来坊や
なんだかフーテンのと…
それはややこしくなるから言うなっ
つばき急に帰ってきてなにかあったんか?
それや兄ちゃん
ここからスタートサイトチェックしてたで全く買う気が起きひん
どんどん顧客に合わせた商品見せていかんと他の店にやられてしまうで
なにわの 商人(あきんど)やろ
お前はわかってへん…
広告やクーポンを出すにもお客様を理解して分析して
それぞれに最適なシナリオを提供せなあかん…
そのためには膨大な挑戦と失敗の繰り返しが必要なんや
さっきワシが言うたやつやん…
PDCAやろ
え…
ここからスタートなんでお前がそんなこと知ってんねん
小学生でも知っとるわ
PDCAってなんですか?
知らんのかいな
PDCAとは目標を設定(Plan)
施策を実行(Do)
検証(check)
対策(Action)
というサイクルのことを言うねん
そんな面倒なことしてたんや
つばきちゃん実はたった今 ECサイトは止めることにしたんや
え そんなんありえへん
邪魔するで
金貸し 銭形(45歳)
ここからスタート邪魔するんやったら帰って
よっしゃ今日はこれぐらいにしといたるわ
って新喜劇みたいなことさすなっ!
勝手にやったくせに
あんた誰や
金貸しや 来週は集金日 ちゃんと耳揃えて返してぇや
この店借金あるん?
面目ない…
ECサイトなんて止めて その分さっさと借金返さんかい
はい
ECサイトは止めるつもりです
何言うてんねん
なおさらECサイトを復活させんとあかんやろ!
えっ?
ねーちゃんなに言うてんねん
よそ者は黙っとき
へ…
せやけどな… さっきも言うたけどECサイトを担当する人材も予算も足らんねん
なんもせんでいい 方法があんねん
なんもせんでいい?
それを伝えるために帰ってきたんや!
ここからスタートecコンシェルを使えばいいのよ!
スチュワーデス?
コンシェルジュよっ!
ecコンシェルを使えば何もしなくても
まるで実店舗の接客のようにお客様に合わせて オススメの商品や情報を案内することができるのよ
ここからスタートネットでそんなことができるの?
すごいでしょ♪
なんもせんでも?
作業はタグを貼るだけ
作業あるやん
いや それくらいいいでしょ
コピペでホイだし…
そんなんええから どういう仕組みになってんねん ecコンシェルとは「誰に」「いつ」「どこで」「何を」といった
「接客シナリオ」の情報を元に
人工知能を使って最適な接客を自動で実施してくれるのよ
ここからスタートわかりやすく言えば
勝手にユーザー行動を集めて理解して それぞれのお客様に合った 商品やクーポンなどを自動でオススメしてくれるの
ほんまかそれ びっくりした?
初回訪問者にはどんな商品をオススメすべきとか…
リピーターには…
メルマガ登録者には…
っていちいち考えなくて済むんやな?
ホンマやったら革命やで…
本当だって
兄ちゃんは兄ちゃんなりに一生懸命やってたんやな…
もちろん それだけじゃなくて…
まだあんの?
ここからスタート自動PDCAだからどんどん接客の精度が上がっていくの
その結果コンバージョン率もリピート率も上昇
さらに顧客ロイヤリテイの向上だって見込めるわ
お客様にとっても会社にとってもまさにかゆいところに手が届くシステムなのよ
こ… これなら…
専務 ECサイト 続けてええか?
もちろん すごいサービスや!
よしっ!
つばきありがとう! 善は急げや! 早速導入や!
良かった
ちょいまち!
ここからスタートあんたまだ おったんかいな
おるわ!
まだなんか 文句あんの?
ecコンシェル うちの会社にも導入してくれへん?
あなたのサイトにも 有能なコンシェルジュを設置してみませんか?
し・か・も5,000接客/月までならずーっと無料よ!
uchiya-m

サイト未訪問でもFacebookダイナミック広告を配信可能に、サイバーエージェント

9 years 3ヶ月 ago

サイバーエージェントは1月12日、インフィード広告に特化した運用プラットフォーム「iXam Drive」に、企業の商品・サービスと親和性が高いと推測されるサイト未訪問ユーザーへ「Facebookダイナミック広告」を配信できる機能を追加した。 

サイトを訪れたことがないユーザーに対しても、最適な商品広告を配信できるようになる。サイト訪問数が少なく、通常の「Facebookダイナミック広告」の配信量に課題を抱えている企業も、新規ユーザーの獲得を図ることが可能となる。

これまで企業のサイト上で商品を閲覧したユーザーのみを対象として配信していた「Facebookダイナミック広告」を、サイト未訪問のユーザーに対しても配信可能にする。

サイトを訪れたユーザーの属性や興味関心と類似しているサイト未訪問のユーザーに対し、親和性が高いと推測される商品やサービスの広告をパーソナライズド配信する。

なお、サイト未訪問ユーザーへの「Facebookダイナミック広告」配信においても、通常の「Facebookダイナミック広告」配信と同様、Facebookフィード内の情報を用いて、「商品カテゴライズ」「配信対象オーディエンス」などの配信条件を設定することが可能。

「iXam Drive」はキャンペーンや広告セットの追加、更新、削除などのオペレーション管理に加え、柔軟なレポート機能や入札機能、クリエイティブの追加、差し替え機能を備えている広告運用プラットフォーム。

Facebookが提供するパートナープログラム「Facebook Marketing Partner」に同プラットフォームは認定されており、Facebookなどソーシャルメディアのインフィード広告の運用に対応している。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ユニクロのEC売上が伸び悩んだ理由

9 years 3ヶ月 ago

ファーストリテイリングが手がける国内ユニクロ事業のネット通販に一時、ブレーキがかかった。

1月12日に発表した2016年9~11月期(第1四半期)連結業績によると、国内ユニクロ事業のEC売上は前年同期比で11.3%増。だが、前年同期(2015年9~11月期)連結業績のEC売上は23.2%増で、伸び率は前年同期と比べると11.9ポイント減少した。

2016年8月期EC売上の伸び率は30.1%と大幅増収だったが、第1四半期のEC売上の増収率は繁忙期にもかかわらず伸び悩んだ。それはなぜか。グループ上席執行役員CFOの岡崎健氏によると、「繁忙期において翌日配送サービスを中止したため」と言う。

ユニクロのネット通販は2016年までに注文翌日に商品を届ける「翌日配送」をスタート。だが、繁忙期に差し掛かった2016年9~11月期に翌日配送を一時停止した。その理由について岡崎CFOは、同日に開いた決算説明会で次のように説明した。

欠品なども発生し課題が残った。本来めざしたサービスが大きく後退したものしか提供できず、あるべき成長の軌道に乗れなかった。(当期は)自然体でいけば3割くらい伸びるはずであり、本来同じサービスを提供すれば3割は伸ばせた。だが、できなかった。

繁忙期に配送期間を無理に短縮するということではなく、余裕をみた運営、安全施策をとった。不本意ではあるが、お客さまに対する配送期間のサービスという意味では、よくなかった。

「翌日配送」は1月現在も停止中。岡崎CFOによると、「春頃から翌日配送を安定的に提供したい」と言う。

ユニクロの伸び率が落ち込んだ理由は翌日配達サービスの停止が原因

ユニクロは今春にも「翌日配送」サービスを再開する(画像は編集部がユニクロのECサイトをキャプチャ)

ユニクロは配送面の拡充を進めており、その一環として2016年、有明に大型物流センターを竣工した。首都圏を中心にネット販売で顧客への翌日配送・当日配送のサービスエリア拡大も図っていく方針を掲げている。

岡崎氏は「春頃からは当初からめざしていた運営、進化した運営をめざす」と説明。ファミリーマート、ローソンと協業し、全国のファミリーマート店舗とローソン店舗でのユニクロ商品の「コンビ二受け取りサービス」を今春に開始する取り組みとあわせて、安定した配送サービスの提供をめざすとした。

なお、2016年8月期通期連結決算によると、国内ユニクロ事業における通販・EC売上高は前期比30.1%増の421億円。同事業の売上高に占める通販・EC売上高の構成比率は同0.9ポイント増の5.3%。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

アフィリエイター向けキャンペーンはいつ、何をする? キャンペーンの年間計画を立てよう | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座

9 years 3ヶ月 ago

アフィリエイター向けキャンペーンは課題の克服のために必要ですが、無計画に実施しても効果が半減してしまいます。閑散期や繁忙期にどんなキャンペーンをすれば良いのか? 年間の販売件数からスケジュールを立てる方法と、ASPの「季節特集」の活用についてお伝えします。

キャンペーンは時期によって使い分けよう

前回、「より売れる時期に、報酬アップなどのキャンペーンを!」とお伝えしましたが、販売件数アップのみを目的としたキャンペーンを続けていても、思ったほど反応がない……といった事態になりがちです。

なぜなら、報酬アップキャンペーンは既存の提携済みアフィリエイターを対象とするもので、新規に掲載してくれるアフィリエイターを増やすための施策にはなりにくいからです。

キャンペーンをより効果的にするには、適切な時期を見極め、年間を通して計画的にキャンペーンを実施する必要があります。まずはASP管理画面から月別レポートで販売件数を抜き出して、月ごとの獲得件数を確認してみましょう。

月別販売件数の例
月別販売件数の例

例えば上のグラフのような状況だったとすると、5月と12月が繁忙期で、2月と8月に販売件数の伸び悩みがあることが読み取れます。

この場合は、例えばこんな年間スケジュールが考えられます。繁忙期には「報酬アップキャンペーン」で販売件数のさらなるアップを目指し、閑散期には「バナー貼るだけキャンペーン」などで新規のアフィリエイターを増やすことを目的とした施策です。

年間の季節イベントとキャンペーンの例
年間の季節イベントとキャンペーンの例

「バナー貼るだけキャンペーン」と「初オーダーキャンペーン」の連続技がおすすめ

閑散期は件数獲得を目的にするのではなく、まずは「バナー貼るだけキャンペーン」のような、アフィリエイターにとって比較的報酬がもらいやすい、ハードルの低いキャンペーンを行い、提携数や稼働率を上げるための土台となる母数を増やすのがおすすめです。

ただ、「バナー貼るだけキャンペーン」は提携やバナー掲出の保障があるキャンペーンですが、広告主に積極的に興味があるわけではなく、継続的な紹介に結びつきにくいというデメリットもあります。

そこで、「バナー貼るだけキャンペーン」に続けて「初オーダーキャンペーン」を実施します。

「初オーダーキャンペーン」は、それまで実績がないアフィリエイターでも、1件でも成果が上がればプラスのボーナス報酬を得ることができるため、「まずは多くのアフィリエイターに興味を持ってほしい」といった時に適しています。

より多くの実績を上げるためには、件数連動のボーナスキャンペーンや、売上上位のアフィリエイターに特別な報酬を設定するなど、特定のアフィリエイターを対象としたキャンペーンが効果的です。

自己購入・自己申込を了承している場合は、特に効果的です。実質的に割引価格で商品が購入できることから、アフィリエイター自らがユーザーとなり、商品やサービスを体験して気に入ってくれたら紹介する……といったことも期待できます。

キャンペーンをより効果的にするために、ASPの広告枠を検討してみよう

ASPの広告枠には、①管理画面内広告、②ASPが配信するアフィリエイター向けニュースメール、③ASPの「季節特集」の3つがあります。

① 管理画面内広告

ASPの管理画面内に表示される広告です。プログラム検索後に表示される広告や、ポップアップで表示されるものなど、アフィリエイターに気付いてもらうための枠が多数用意されています。主に有料での露出となりますので、目的にあわせて予算内で効果を上げられる枠がないか、ASPの営業担当に相談してみましょう。

② アフィリエイター向けニュースメールの広告

主なASPが週1回、全アフィリエイターに送信しているニュースメールに掲載する広告枠です。ヘッダーやフッターに掲載できる広告枠が有料で用意されています。

自社と提携しているアフィリエイターだけでなく、ASPに登録している全アフィリエイターにキャンペーンの告知ができるのが魅力です。

③ ASPの「季節特集」

個人的におすすめしたいのが、ASP各社が用意している季節のイベントにあわせた「季節特集」への掲載です。

ASP季節特集の例
ASPの季節特集の例。バリューコマースの「バレンタイン特集」
https://www.valuecommerce.ne.jp/

「季節特集」とは、複数の広告主と一緒に掲載されるASP管理画面内の広告枠のことです。ASPによって有料、無料の枠があります。

近しいカテゴリーで複数社が同時に紹介されるので、1社単独よりもアフィリエイターに自社プログラムに気付いてもらえる可能性が高くなります

年末年始やバレンタイン、入園・入学、母の日・父の日、敬老の日、クリスマスなど季節イベントにちなんだ特集だけでなく、梅雨時期にはレイングッズ特集、紫外線が気になる時期には化粧品……というように、多くの広告主を集めるジャンルで特集を組む場合もあります。

季節特集のメリットは、季節イベントが終了するまでASPの管理画面で露出されることと、登録アフィリエイターへ送信されるASPからのニュースメールに掲載されることです。

広告主単独のキャンペーンの場合、通常は開始時に一度お知らせされるのみとなりますが、季節特集の場合は掲載各社とあわせて、期間中毎週にわたって露出できるのが大きな魅力です。

広告主への露出確保と、アフィリエイターへのコンテンツ提案を目的にASPが企画しており、さまざまな特集が組まれるので、商品やサービスが特集内容に合致したら、予算と相談しつつ検討してみましょう。

◇◇◇

アフィリエイトで成功するためには、アフィリエイターに数多くのアフィリエイトプログラムの中から選んでもらい、掲載してもらわなければなりません。複数の商品をテーマ別に扱っているアフィリエイトサイトもありますが、多くは1サイトにつき売れ筋を5つほどに絞り、集中的に紹介しています。

可能ならその積極的に紹介してくれる数社に入れるよう、継続的に働きかけをしていきたいものです。

鈴木 珠世

鈴木 珠世

コミュニケーション・マーケティング コンサルタント

2004年よりギフトメーカーのWebショップ担当を経験。「モノを売る楽しさ」「アフィリエイトの楽しさに目覚め、2008年よりファンコミュニケーションズ、そしてリンクシェア・ジャパンにて、ネットショップ運営者やアフィリエイトサイト運営者に向けた教育・啓蒙活動に従事。その後、売れるネット広告社にて新規媒体営業と通販事業者向けのコンサルティングを行う。

日本アフィリエイト協議会による、アフィリエイト業界関係者が選ぶ「アフィリエイト業界MostValuable Player(MVP)」2012、2013、2014の3年連続の受賞など、受賞歴も多い。共著にて「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」を出版。

現在フリーにて、ネットショップ(通販企業)向けのコンサルティングを開始。

鈴木 珠世

EC上位300社の合計売上高は6.2兆円。過半数が増収【新年初回のアクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

9 years 3ヶ月 ago

毎年恒例・通販新聞社の「通教売上高ランキング」の記事が注目を集めました。過半数が増収という景気の良い結果でしたが、新年早々カード情報漏えいのニュースもランクインしています。

  1. 【最新】通販・EC売上ランキングまとめ2017年版~300社の合計売上は約6.2兆円

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    上位300社の合計売上高は6兆2341億円で、15年12月調査時と比べ5.8%増加

    2017/1/10
  2. ファッション誌「ViVi」のECサイト運営から撤退、パイプドHDが事業継続は困難と判断

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    事業構造的な赤字体質を改善できない状況が続き、グループが主体的な立場で事業を継続することは困難と判断

    2017/1/6
  3. 越境ECの成功のカギは「決済」「不正対策」 80か国のビッグデータからわかる最新トレンド

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    メイシーズ、Amazonなど越境ECや海外販売を展開する300社以上の小売企業が採用するACIの決済ソリューション

    2017/1/5
  4. LINE@で友だち10,000人できるかな!? ─ネッ担のLINEアカウント始動! ……の序章

    あなたにも突然、LINE@の運営を命じられる日が来るかもしれない。そんな日のための連載です。

    2017/1/10
  5. 楽天市場のスマホで売り上げを伸ばしているサイトは「ハンバーガメニュー」をうまく使っている

    スマホサイトについているハンバーガーメニューは、これまで「どうせクリックされない」と思われてきたため、あまり力を入れていない事業者が意外と多いのですが、最近ではその常識も古くなりつつあります!

    2017/1/11
  6. やっぱり気になるアマゾンの動向。アメリカのEC関係者が2016年に最も読んだ記事16選

    米国のEC経営者や担当者は、米国EC市場のデータ、アマゾンの動向に注視しているもよう

    2017/1/6
  7. カード情報835件が漏えいか、印刷ECサイト「バンフーオンラインショップ」に不正アクセス

    帆風が運営する印刷通販サイト「バンフーオンラインショップ」では、個人情報が最大で1万6084件漏えいした可能性も

    2017/1/5
  8. 2017年はどうなる? ネットショップ、SEO、広告マーケティング業界予測【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年12月26日〜2017年1月9日のニュース

    2017/1/11
  9. 送料無料はこのまま続く? スピード配送は? EC市場の今後を10大ニュースから読み解く

    通販新聞が実施した「2016年の通販業界10大ニュース」。今後の市場動向にとって重要だと思う項目を受け付けランキング化した

    2017/1/5
  10. ファンケル、オルビスなどが創業、JADMAも設立。通販市場が1兆円を突破した1980年代

    第6回:1980年代「特化型通販期」

    2017/1/11

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m

    「auショッピングモール」「DeNAショッピング」を統合、「Wowma!」が1/30スタート

    9 years 3ヶ月 ago

    KDDIコマースフォワードは1月11日、「auショッピングモール」「DeNAショッピング」のサービスブランドを統合し、名称を「Wowma!」に変更すると発表した。サービスブランドの統合、名称変更は1月30日。

    「Wowma!」は通常の買い物の場合、1%の「Wowmaポイント」を付与するほか、毎週土曜日は10%としてポイント付与率を高める。

    au会員には「Wowmaポイント」の代わりに「WALLETポイント」を付与。「auスマートパスプレミアム会員」には、毎週土曜日に5%プラスしてポイントを付与する。

    「Wowma!」の提供に併せて、出店者の拡大も図る。既存の出店店舗数は約3000店舗だが、2月以降、丸井やAOKIホールディングス、ゴルフダイジェスト・オンラインといった大手EC事業者の出店も予定している。

    サービス開始に併せてキャンペーンも行い、2017年2月1日~3月31日まで、毎週月曜日、水曜日も追加で10%のポイント付与を行う。新生活応援クーポンとして抽選で合計6000人に「Wowma!」での買い物金額が1万円割引となる「新生活応援クーポン」をプレゼントする。

    「Wowma!」のロゴ

     

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

    読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

    中川 昌俊

    モール店の外部広告効果を測定する「bambooshoot AD」を提供開始、マージェリック

    9 years 3ヶ月 ago

    EC支援ツール提供のマージェリックは1月27日、ECモール内の指定商品へ集客する外部広告の集客効果などが測定できるAI搭載型アドネットワークプラットフォーム「bambooshoot AD(バンブーシュート アド)」の提供を開始する。国内では初めてという。

    モールに掲載している商品へ集客するリターゲティング広告を配信したり、リスティング広告の効果測定を可能にすることで、モール店への集客を支援する。

    自社ECサイトでは、コンバージョン計測タグやリターゲティングタグを埋め込むことで効果測定ができるものの、モールではこうしたタグの埋め込みができない仕様になっている。そのため、モール出店者は外部広告を利用してモール店へ集客することは難しかった。

    「bambooshoot AD」では独自技術により、コンバージョン計測タグやリターゲティングタグをサイトページへ埋め込まなくても、ECモールの商品ページの広告効果測定をできるようにした。

    モール店の主な集客方法だったモール内広告のほか、リスティング広告やリターゲティング広告など外部広告を含め、効果的な集客方法を利用できるようになる。

    広告効果測定の管理画面イメージ

    マージェリックが提供しているEC管理システム「bambooshoot」の追加機能として提供する。楽天市場から対応を開始し、今後はYahooショッピングへの対応も予定している。月額固定費は無料で、広告費の10%~20%が利用費用としてかかる仕組み。

    「bambooshoot」では受注情報や顧客情報などを管理するシステムのため、将来的にはより高度なCRMが行えるシステムとして提供していきたい。(嶋泰宣社長)

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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    中川 昌俊

    申請不要で副業OK! 業績連動の賞与など新たな人事制度を導入したロコンドの狙い

    9 years 3ヶ月 ago

    プロフェッショナル精神を重要視しています。会社とプロの関係性とは、成果を出せば報酬を増やし、成果がなければ報酬は下がる、という明快な法則です。

    今のチームはプロフェッショナル精神の強いメンバーの集団である中、会社としてもプロを優遇し、プロに還元する制度をこれからも設けて行きたいと思います。Go、ロコンド!!!

    2017年1月、申請不要での副業許可や給与アップインセンティブなどの制度を盛り込んだ新たな人事制度を導入したロコンド。田中裕輔社長は、人事制度の大改革に踏み切った理由をネッ担編集部にこうコメントを寄せてくれた。

    ロコンドが採用した新人事制度は次の通り。

    • 年4回の人事評価委員会での職位見直し
    • プロフィット・シェア・インセンティブ(年1回の賞与)
    • 同じ区手当(本社、倉庫と同じ区に居住者への家賃補助制度(3万円/月にアップ)
    • 引っ越し手当(同じ区へ引っ越す場合、5万円までの引っ越し補助制度)
    • ディナー手当(ウェルカム手当、卒業手当、何でも手当。2,000円/回の飲み会補助費用)
    • 社割クーポン(全商品対象の社割制度、および、バースデークーポン)
    • 皆勤賞(5,000円/月。四半期連続で皆勤賞達成の場合はボーナスとして1万円)
    • 外部研修制度(行き放題)
    • 慶弔金制度(結婚、出産など)
    • 副業可(申請不要型)

    新人事制度を導入したロコンドの田中祐輔社長

    コメントを寄せてくれたロコンドの田中祐輔社長(2015年12月に編集部が撮影)

    ロコンドが新人事制度の目玉としてあげたのが「プロフィット・シェア・インセンティブ」(PSI)。欧米企業に多く見られる、会社全体の業績結果に応じて支給する利益還元賞与であり、業界としては初の試みという。

    ロコンドは年俸制を採用しているが、これに加えてPSIの賞与が加わることになる。正社員の場合、各人、職位および事業計画の達成度合に基づき、営業利益の0.01%~0.1%を個人がプロフィットシェア賞与として受け取ることが可能。ロコンドによると、「明確な会社の利益を社員に還元する制度となっている」とした。

    2015年10月度に創業以来初めて単月黒字化を達成したロコンド。2016年2月期(第6期)の業績は、売上高(出荷高ベース)は前期比33.3%増の100億円、純損失が2億976万円(2015年2月期は6億3522万円)と損失幅が大幅に縮小し、今期(2017年2月期)の黒字転換も視野に入っているとみられる。

    新人事制度の導入について、ロコンドは「会社の利益を社員に還元する為です」(広報)と断言。充実した福利厚生の導入によって採用をさらに強化、社員の生活を豊かにすることをめざしていくとしている。

    瀧川 正実

    ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

    通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

    瀧川 正実

    AIなど最新テクノロジーはネット通販をどう変えるのか? 米のIoT専門家が語るECの未来 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    9 years 3ヶ月 ago

    アメリカのネット通販専門誌「インタ−ネットリテイラー」は、シリコンバレーのフューチャリストとして名高いテクノロジー分野の専門家デイヴ・エヴァンス氏にインタビュー。AI(人口知能)IoT(モノのインターネット)ドローン広がるコネクティビティ(接続性)データ生成が小売業をどのように変えるのか、お話を伺いました。

    小売業界に影響を与える新しい技術革新とは

    モノのインターネット、別名「IoT」は今を象徴するテクノロジーです。知能の高いモノのインターネットは、次に訪れるテクノロジーになるでしょう。少なくとも、デイヴ・エヴァンス氏はこう考えています。

    エヴァンス氏はシスコシステムズでの24年間の勤務を終える少し前の2012年に、“インターネット・オブ・エブリシング(IoE)”(モノだけではなく、ヒト、データ、プロセスなど「すべてのモノとコトがインターネットで結びつくことで可能となるビジネス全般を意味する」)という新しい言葉を作りました。

    シスコシステムズによると、“インターネット・オブ・エブリシング”は、高度につながった世界から得られたデータが持つ長期的な可能性を意味します。シスコシステムズ時代のエヴァンス氏の役職名は当初、チーフテクノロジストでしたが、後に「チーフフューチャリスト」に変更されました。

    現在、エヴァンス氏はモバイルアプリのスタートアップ「Stringify」の共同創設者兼CTOとして、IoTのコネクティビティを高め、消費者がIoTの管理をしやすくするためのアプリを開発・運営しています。簡単に説明すると、“多くのスマートデバイスを生活に取り入れるほど、管理が複雑になる“ことを防ぐアプリです。

    インターネット向けデバイスの製造に関し、いまだに世界的的な統一ルールは存在していません。ほとんどのデバイスが、単独、もしくは独自のアプリを通じて管理されている状況です。

    「Stringify」のアプリを使えば、消費者が全てのスマートデバイスを一括で管理でき、デバイスの操作をリンクさせるなど、自分だけのルールを作ることが可能です。また、天気、位置情報を組み合わせるなどして、より賢いデバイスに作り上げていくこともできます。

    たとえば、車のエンジンを止めてガレージに駐車すると、裏口のドアの鍵が開いて、入口のライトが点くようにする、というルールを作ることも可能。また、降水確率が90%の時は、芝生のスプリンクラーを起動させないようにすることもできます。

    今回のエヴァンス氏へ取材では、消費者のコネクティビティレベルの変化データ分野の飛躍的な成長と応用技術小売業者にとって影響のありそうな今後の技術について伺いました。

    AIなど最新テクノロジーはネット通販をどう変えるのか? 米のIoT専門家が語るECの未来
    IoTという言葉を作ったデイヴ・エヴァンス氏(画像は編集部がInternetRetailerから追加)

    5年後にはAIがネット通販では当たり前になる

    インターネットリテイラー(以下IR):一般消費者に広がっていくと思われる技術革新は何だと思いますか?

    デイヴ・エヴァンス(以下エヴァンス):人工知能、AIです。消費者は自分たちがAIを利用しているという感覚はないかもしれませんが、どこでもAIを使用することになるでしょう。Siri(アップルのiOS端末に搭載されている音声アシスタント機能)やCortana(マイクロソフトが開発したインテリジェントパーソナルアシスタント)、グーグルアシスタント(Googleが開発したAIベースの対話型アシスタント機能)、アマゾンアレクサ(Alexaは愛称で、正式名称はAmazon Echo)などが良い例ですが、それらはほんの序章に過ぎません。

    買い物にもAIが入り込んでくるでしょう。ドレスやスーツを試着して鏡を見ると、鏡が感情を察知するようになります。しかめっ面をしているのか、嬉しそうなのか……表情にもとづいて、商品を提案するようになります

    ショッピングカートは、すでにカート内に入っている商品をもとに他のオススメ商品を表示しますが、消費者が許可すれば自宅の食品庫や冷蔵庫の中に入っている商品をもとにオススメを提案することもできるようになります。消費期限切れになりそうな食品をディスカウント価格でオススメするフードセンサー、AI技術を使ってより賢く商品を配送するドローン、トラックも自動運転・自動配達になるでしょう。コネクティビティと同様にAIも広がっていくのです。

    IR:そのような変化は、どれくらいのスピードで起こるとお考えですか?

    エヴァンス2~5年の間に起こると思います。それは物の消費サイクルが急激に短くなっているからです。携帯電話を考えてください。アップルは毎年新しいモデルをリリースして、人々はそれを購入します。テレビはどうでしょう? 昔はテレビを購入したら一生、もしくは壊れるまで数十年間は同じテレビを使い続けていました。技術がより早く進化する今、人々は常に新しい機能を欲しています事業者はより早く、新しい機能を追加しなければいけなくなるわけです。

    IR:AIは新商品の核となる技術として組み込まれていくのでしょうか?

    エヴァンスAIはつながることができる全てのデバイスに入り込んでいくでしょう。どのような変化をもたらすかについては、過去に例がないほどの変化になると考えます。技術革新は二次的なものです。AIは大きく社会を変えることになるはずです。アップル、グーグル、マイクロソフト、インテルなど、全ての大企業は莫大なお金をAIにつぎ込んでいます。なぜなら、AIが大きな差別化になるからです。

    IR:洗剤が少なくなったら自動的にオーダーしてくれる洗濯機、水のフィルター交換をお願いしてくれる冷蔵庫など、私たちが目にしているスマートプロダクトは、氷山の一角なのでしょうか? 現実的に消費者の生活がどれだけ自動化されるのでしょうか?

    エヴァンス:牛乳が少なくなったらオーダーしてくれる冷蔵庫がスマートプロダクトかどうかはわかりませんが、商品が腐った時などアレルギーを起こしそうな商品について警告してくれる冷蔵庫はスマートプロダクトと呼べるでしょう。

    Juicero(全自動で新鮮な野菜や果物の絞りたてジュースが飲めるジューサー)というサービスが良い例です。Juiceroはカメラを内蔵し、(編集部追記:Wi-Fiに接続されたジューサーが)ジュースパックのQRコードを読み取ります。もしその商品にリコールなどの問題があると、Juiceroにジュースパックを入れても起動しません。病気が広がるのを積極的に阻止してくれるスマートプロダクトの素晴らしい事例だと思います。

    もちろん、食品に限った話ではありません。電力が一番安い時やグリッド(電力網)への負荷が少ない時にしか動かないようにするスマートデバイスもあるでしょう。機械や電気が故障した時には、自動的に修理をオーダーすることもできます。製造業者は、新しい機能を追加したり、バグを直すための新しいファームウェア(電子機器に組み込まれたコンピュータシステム)をアップロードすることが可能になります。全ての商品において、どこで問題が発生したのかわかるようになるわけです。

    私たちは今、大きな変革の初期段階にいると思います。

    Juiceroのイメージ動画(編集部が追加)

    IR:現在、AmazonはGEやサムスンといった大企業とタッグを組み、アマゾンダッシュのコードを製品に組み込んでいます。小売りとリピート注文を関連付けることで、IoT開発の分野ではアマゾンがリーダー的存在になっていると思いますが、アマゾンの競合他社は憂慮すべき状況と言えるでしょうか?

    エヴァンス消費財に関しては、競合は憂慮すべきだと思います。「お店に行って石鹸を買うのが楽しみで仕方がない!」という人はいないでしょう。このような商品の購買行動は自動化されていく。そうした意味で、消費財でアマゾンは現在、他社をリードしています。

    しかし、洋服や家具などハイエンドな商品に関しては、やはり店舗での確認が購入の前提条件になると思います。しかし、店舗を構える小売業者もさらに努力が求められます価格競争だけでは十分ではないからです。素晴らしいインストアエクペリエンス(店内体験)付加価値のあるサービス素晴らしい顧客サービスが差別化要因として求められてきます。

    IR:今はまだ小さくても、将来的に大きくなる可能性がある技術やコンセプトについて、小売業者やブランドが理解してく必要があるのはどんなことでしょうか?

    エヴァンス:技術はものすごい早さで変化しています。小売業者も製造業者も、技術を無視できません。新しい技術を取り入れなければ、競合他社に先を越され、潰れてしまうかもしれません

    アマゾンは現在、AIを利用してAmazon Go(アマゾンゴー)を試験的に行っています。アマゾンゴーは、レジを排除したハイテクな食品ストアです。これが成功すれば、小売業に変革が起こるでしょう。私から小売業者にアドバイスがあるとすれば、こうした状況をオープンマインドで観察することです。そして、最終的に他社と差別化するために、注意深く、そして合理的に新しい技術を試していくことです。

    より良いサービス、より良い機能を消費者に提供するにはどうしたらよいか。何も恐れることはありません。早く対応できない小売業者は取り残されていくでしょう。

    IR:数ある技術革新の中で、個人的に1番ワクワクするのは何ですか?

    エヴァンス“知能の高いモノのインターネット(internet of intelligent things)”と呼んでいるものです。クラウドがさらに知能を授かると、つなぐことしかできない“頭の悪い”デバイスも、その知能の恩恵を受けることができるようになります。デバイスが驚くほど賢くなっていくわけです。つなぐだけで、頭の悪いモノが賢いモノに変わります。

    玄関を考えてみてください。かなり頭の悪いデバイスですよね。しかし、安いカメラセンサーを取り付けて、クラウドにつないだらどうでしょう? 玄関がかなりスマートなモノに変わるわけです。他のスマートなモノにつなげば、顔や声を認識できるようになります。単なるモノを、ただインターネットにつなげているだけではないのです。インターネット、そしてその先にある大量の知能にアクセスできるようにつなげているわけです。

    IR:知能の一部は、私たちのデバイスや行動のデータをもとにしていると思いますが、それらのデータは誰が所有、または管理することになるでしょうか?

    エヴァンス:とても良い、そして難しい質問ですね。多くの企業や政府機関が、消費者から集めたデータを分析しています。電子機器を使ったコミュンケーションは全てなんらかの方法で分析されていると考えるのが妥当でしょう。複数の機関が情報にアクセスできるようになっており、フェイスブックはその情報を広告に、グーグルは広告とサービスに利用しているわけです。

    消費者は無料でサービスを利用する代わりに、企業が自分自身のデータへアクセスすることを許しています。インターネット上では、情報が貨幣になるのです。ほとんどの消費者がそのトレードオフを喜んで提供しています。不平を言う消費者もいますが、多くの消費者が無料のサービスを利用する代わりに、データへのアクセスを許可したいと考えているのです。

    IR:オンラインショッピングでは、デスクトップからモバイル、そしてアプリへという変化がありました。今後、オンラインショッピングはどのように変わるとお考えですか?

    エヴァンス近い将来、ドローンが買い物の手伝いをするようになるでしょう。飛ぶタイプのドローンだけではなく、車タイプのドローンもです。ドローンが空中を飛び回っているのを目にするようになるでしょう。消費者はより早く商品を欲しがります。2日間でさえ待っていられないのです。そんな中、ドローンは大きな変化をもたらすでしょう。

    ドローンに人間は必要ありません。トラック運転は過去のものとなるでしょう。現在、トラック運転手が配送ネットワークの肝になっていますが、長時間労働を強いられている彼らは、安全面で大きな不安を抱えています。自動運転トラックは、24時間年中無休で働けます。全自動運転の自動車を最初に活用するのはトラック業界になると思います。

    数十年単位の長期的な目で見ると、次世代の3Dプリンターが電子レンジと同じくらい一般化し、消費財を数分で印刷できるようになるでしょう。

    Internet RETAILER

    世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

    Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

    Internet RETAILER

    潜在顧客にどうアプローチする? 新規客が急増したファンケル化粧品の商品価値の伝え方 | 通販新聞ダイジェスト

    9 years 3ヶ月 ago

    ファンケル化粧品が新規顧客へのコミュニケーションを大きく変えている。主力スキンケアで「無添加」の価値を前面に打ち出すこれまでのプロモーションを転換。30~40代女性の共感を集める漫画家とのコラボレーションや、くちコミなど周囲の評判を高めることで接点のなかった顧客との接点創出を図っている

    企業スタンスの価値発信を変える

    主力スキンケア「アクティブコンディショニングEX」は昨年9月にリニューアル。以降、新規獲得を強化している。

    1年目は「無添加」が生み出す価値である“自活力(肌が自らきれいになろうとする力)”をキーワードにコミュニケーション。女性誌を中心に広告展開を進めた。

    一方で課題も生じた。従来のプロモーションは、企業スタンスで伝えたい価値を発信する構造になっていたことだ。

    “自活力”は「安心・安全」や、肌への優しさなど、そもそもコンセプトに共感してきたコア層には響く。ただ、これまでファンケルへの関心が薄かった層には具体的な機能が分かりづらく、購入まで至らない顧客がいると分析した。

    30代女性支持の漫画家とコラボ

    課題を踏まえ、2年目を迎えた今年9月からのプロモーションでは、対象となる潜在顧客の間口を広くとる“30代あるある”などをテーマにした漫画でその世代の共感を集める漫画家東村アキコ氏が描く「東京タラレバ娘」とコラボレーションキャンペーンサイトSNSなどウェブ、交通広告、雑誌などメディアミックスで展開した。

    伝えたい機能は、30~40代女性の悩みである「ハリ」や「弾力」をサポートすること。この機能を代弁するキャラクター「おアゲ」を描き起こしてもらい、これを軸にコミュニケーションを展開した。「肌が、下りのエスカレーターに乗ってしまった」「信じたくないが、下がってきた気がする」など下がってきた肌の心理をつくようなコピーで肌を上げることをサポートすることをイメージさせる。

    話題や評判をSNSで拡散

    フェイスブックやLINEなどSNSの活用が広がる中、そこで評判や話題に上がるスキンケアとなることも目指した

    「東京タラレバ娘」とのキャンペーンサイト(=画像(下))では、「自分の肌状態」や「(ショッピング、焼肉など)テンションが高まる行動」など複数の質問に答えることで回答に応じて肌診断や「東京タラレバ娘」のタッチで描かれた自分のキャラクターが作れるジェネレーター(プログラムの生成を行うもの)を展開。回答に応じた4コマ漫画も生成され、遊びながら自然にスキンケアや会社に関心を持ってもらうことを狙った。

    潜在顧客にどうアプローチする? 新規客が急増したファンケル化粧品の商品価値の伝え方

    「@cosme」などくちコミサイトでの評価も目指した。美容ブロガーに商品を使ってもらうなどくちコミ評価を増やし、過去、圏外だった「化粧水」ランキングでは10位以内に表示されることも増えている。こうした購入の後押しをするプロモーションを集中して展開した。

    主力スキンケア2ケタ近い伸び

    ジェネレーターの利用増でSNSはフェイスブックのシェア件数が想定以上に上がるなど成果も出ている。また、ウェブや折り込みチラシで展開する通常のレスポンス広告の獲得効率も前年の水準を超えて高まっている

    「アクティブコンディショニングEX」の売り上げは前年比2ケタに近い伸長率で推移。新規獲得顧客は計画比2ケタ増で伸びている。こうして獲得した顧客にファンケルの美容理論や「無添加」の価値・機能を伝えるコミュニケーションを展開していく。

    来年には「東京タラレバ娘」のドラマ化も決定。企業側から一方的なアプローチで行う“商品ありき”のプロモーションではなく、ターゲット世代の女性の共感を呼ぶマーケティングを強化していく

    通販新聞

    GMOメイクショップ、「決済画面改善プロジェクト」をスタート

    9 years 3ヶ月 ago

    GMOメイクショップは1月26日から、ショッピングカート「MakeShop」利用店舗の売り上げを拡大するため、「決済画面改善プロジェクト」を進めることを明らかにした。

    一部ショップの決済画面で一定期間テストを実施。テスト前と比べて離脱率が改善したなど効果のあった箇所を機能アップグレード項目に追加していく予定。

    第1弾として決済画面のデザインを変更。文字と空きのバランス調整、ボタンが大きく押しやすくなる、など全体的にブラッシュアップする。

    デザインの変更により、コンバージョン率の向上が図られるとしている。

    GMOメイクショップでは今後も、「決済画面改善プロジェクト」として改善を進めていく予定としている。

    変更のイメージ

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

    読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

    中川 昌俊
    確認済み
    1 時間 13 分 ago
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