“小ロット・多頻度”の販促施策ニーズ集める福島印刷、DM制作の新サービスが注目される理由 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
企業間の競争が激しくなる中、DMを使った販促施策もタイミングや顧客属性を意識してよりきめ細かな対応が必要になっている。これまで月1回だったアプローチが週1回になり、定期促進や離脱防止、クロスセルなど企画も増えた。セグメント分析の細分化と共に、販促施策も1企画あたりのDM発送枚数は絞られてきている。こうした中、独自のメーリングサービスで“小ロット・多頻度”のDM制作のニーズに低コストで応えてきたのが、福島印刷だ。このほど、より色の再現性を高めた新サービスの提供を始めている。
複数のDM企画まとめて印刷
新サービス「パックLコート」を紹介する前に、まず、そのベースとなる独自のメーリングサービス「パックサービス」について説明したい。
多くの印刷会社は、テキストや画像などレイアウトは変えず、内容を差し替えた複数のDMを印刷することはできる。だが、「パックサービス」の優れた点は、誕生日やアニバーサリーなどまったく異なる企画、レイアウトのDMも同時印刷できること。1社で複数の企画や複数社の企画を独自のデジタル処理技術で一本化し、"まとめ印刷"することで低コスト印刷できる。対応するのは、利用頻度の多い「はがき」「封書」「大判」の三つの仕様。1部からの印刷にも対応している。
また、通常であればデータ入稿から発送まで1~2週間程度かかるが、「パックサービス」は、最短でデータ入稿の翌日夕方には発送できる。
通販企業からすれば、DMを使ったABテストでもきめ細かいテストマーケティングが行えるし、あらかじめ印刷して在庫管理しておく必要もない。利用率も年々伸び、13年には月平均116万件だった発行部数が、14年は200万件前後で推移している。
「美粧性」通販DMに不可欠な要素
ただ、課題もあった。インクジェット印刷であるため、色が沈みやすく、濃淡がつけにくいなど、色の「再現性」に問題があったことだ。
DMにおいて、色の再現性は、購入を左右する重要な要素。化粧品であればリップグロスの色合いやモデルの肌のきめ細かさや深みの表現は生命線だし、食品であればシズル感が求められる。これに限らず、ジュエリーやアパレル、健康食品、いずれの商品においても美粧性は不可欠なものだ。だが、「パックサービス」に使える用紙では、細かい線や小さな文字がつぶれたり、色のざらつき感がでるなど精緻なデティールの再現が課題だった。
福島印刷ではこれらの課題を解決するため、新たに高精細のインクジェット印刷機「TruepressJet520HD」を世界で初めて導入。また、圧着型DMに適した専用紙を用紙メーカーと開発した。これにより、新サービス「パックLコート」では、オフセット印刷に近い高品質を実現している。新サービスの提供により、「パックサービス」全体で2017年に10億円の売り上げを目指す。
福島印刷の売上高は56億円。このうち、DMによるものが約40億円を占める。月に扱う個人情報は2236万件に上る。
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ネット決済代行サービスはゲーム事業や広告事業に比べ、システム構築のハードルやサーバへの負荷などが低いため、IT企業にとっては簡単に提供できるようにみられるサービスだという。
ただ、セキュリティといった決済事業特有の技術面など、独自のノウハウが必要で、こうした点が決済システムを導入する事業者にとっては重要な選択項目になっている。
今回、LINE は自社で決済事業を始めたものの、あえて既存事業者を買収したのは、事業を実際に運用してみてわかった決済事業の難しさがあったためだと考えられる。ただ、今回買収したウェブペイも2013年に創業したスタートアップ企業で、決済事業特有のノウハウを十分持っているかといわれれば、疑問な点もある。買収により、業界でどこまで存在感を示すことができるようになるのか。動向を見守りたい。