ネットショップ担当者フォーラム

通販・ECの新たなカタチ? JPYC連動・両替、トークン付与などフォーシーズHDの連携トークンが創る新たな経済圏とは

10 時間 18 分 ago

化粧品ブランド「フェヴリナ」などを展開するフォーシーズHDは11月14日、中期経営計画(2026-2030)を発表し、Web3.0事業で第三者発行トークンの採用・運用によって新たな経済圏を創出する構想を明らかにした。

中計では、通販・EC事業、卸売事業、リテール事業を土台に「Web3.0事業」「DENBA事業」「再生エネルギー事業」を3本の成長戦略とし、シナジー効果を生み出すとしている。

通販・ECの新たなカタチ? JPYC連動・両替、トークン付与などフォーシーズHDの連携トークンが創る新たな経済圏とは
「Web3.0事業」、「DENBA事業」、「再生エネルギー事業」を3本の成長戦略に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

Web3.0事業では暗号資産・トークンなどのシステム開発・運用を推進。最新情報のリサーチに基づく投資活動により、Web3.0技術を活用した第一次産業支援、新たな経済圏を確立するという。

Web3.0事業の基本戦略は、化粧品などのトレーサビリティの強化、美容情報、スキンケア情報などのNFT化による既存事業とのシナジー効果創出。また、暗号資産による商品購入を実現するプラットフォーム提供の一次産業支援事業で資金循環モデルの開発も手がける。そのほか、積極的な海外企業とのアライアンス強化、ビットコインなど仮想通貨などへの投資も進める。

構想では、JPYCなど第三者発行のトークンをフォーシーズが購入・運用し、顧客・株主へトークン配布などを活用する。JPYCは暗号資産の一種である日本円ステーブルコイン。ステーブルコインは、価格の安定性を目的に、法定通貨や金といった価値が安定した資産に価値が連動するように設計された暗号資産。

事業成長戦略としては、M&Aによるグループ企業の拡大、トークン利用可能店舗・サービスの拡大、ブロックチェーンでの資金調達なども手がけていく。

通販・ECの新たなカタチ? JPYC連動・両替、トークン付与などフォーシーズHDの連携トークンが創る新たな経済圏とは
ポイントとは違う売却可能な資産性を提供へ(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

顧客に提供する価値は、ECモールでの購入や口コミ投稿でトークンを付与。トークンはJPYCとの連動・両替として100円分を120円に交換するといったメリットを設ける。ポイントとは異なる売却可能な資産性を提供する考えだ。

株主へ提供する価値として、配当の一部をトークンで受け取れることを検討するという。

鳥栖 剛

定額制サブスクを6割が利用、ジャンルは「動画配信」「音楽配信」が上位。毎月の支払金額は「500円~2000円未満」が中心

11 時間 18 分 ago

LINEヤフーが提供するリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は11月17日、全国の15~69歳の男女を対象に、定額制サブスクリプションサービスの利用状況や利用ジャンル、毎月の支払金額を調査し、その結果を公表した。

定額制サブスクを利用している割合は全体の6割弱で、利用が最も多かったジャンルは「動画配信」「音楽配信」。支払金額は「500円~2000円未満」が中心で、3000円未満が6割台半ばだった。

定額制サブスクの利用状況

定額制サブスクの利用有無を聞いたところ、「利用していない」と回答した割合は全体の4割強。6割弱が何らかの定額制サブスクを利用している。

年代別に見ると、50~60代は「利用していない」が5割台で、年代が上がるほど利用率が低くなる傾向が見られた。

利用ジャンルの1位は「動画配信」(3割強)、2位は「音楽配信」(2割強)、すべての年代でこの2ジャンルがTOP2となった。特に20~30代での利用率が高く、「動画配信」は4割台半ばに達した。

  • クラウドストレージ:全年代でランクイン。特に20~30代で1割強と高め
  • ゲーム:10~40代で3位に。特に10~30代男性で1割台後半~約2割
  • 学習・教育:10代で4位にランクイン
  • ジム・フィットネス・ヨガ:20代以上で5位以内に入る傾向
定額制サブスクを6割が利用、ジャンルは「動画配信」「音楽配信」が上位。毎月の支払金額は「500円~2000円未満」が中心
6割弱が何らかの定額制サブスクを利用している

毎月の支払金額

定額制サブスク利用者に1か月の支払合計金額を聞いたところ、「500円~1000円未満」「1000円~2000円未満」がいずれも2割強。3000円未満の割合は全体で6割台半ば、3000円以上は約3割となった。

  • 10代:「500円未満」がほかの年代よりやや多い
  • 30代:3000円未満の割合が比較的高い
  • 40代以上:「5000円以上」が約2割と高い傾向。家族契約などの影響も考えられる
定額制サブスクを6割が利用、ジャンルは「動画配信」「音楽配信」が上位。毎月の支払金額は「500円~2000円未満」が中心
3000円未満の割合は全体で6割台半ばに

調査概要

  • 調査内容:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
  • 調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
  • 実施時期:2025年10月1~3日
  • 有効回収数:3148サンプル
鳥栖 剛

ZETAが、ECサイト向けAIチャット「ZETA TALK」の提供を開始

11 時間 48 分 ago

ZETAは、ECサイト向けAIチャット「ZETA TALK」の提供を開始した。

「ZETA SEARCH」のECサイト向けAIチャット機能を、独立製品として展開

ECサイト向けAIチャット「ZETA TALK」の提供を開始
ECサイト向けAIチャット「ZETA TALK」

ZETAは2020年から、サイト内検索・EC商品検索エンジン「ZETA SEARCH」のチャット拡張オプションとして、ECサイト内のテキストデータをAIの自然言語処理技術で分析・学習するソリューション「ZETA SEARCH CHAT EXTENSION」を提供している。

2022年以降のLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)を活用した生成AIの登場で、チャット性能の進化などもありECサイトでのAIチャット利用が広まりつつある。こうした状況を踏まえ、「ZETA SEARCH CHAT EXTENSION」を「ZETA TALK」という独立した製品として開発した。

「ZETA TALK」は、高度なRAG(検索拡張生成)連携と開発期間の短縮が可能になるという。AIチャットのRAG連携への需要の高まりを受け、「ZETA SEARCH」のさらなる販売拡大をめざしており、他企業のAIチャット製品とのRAG連携も積極的に進めていく予定だ。

また、独立した製品になったことで、検索だけではなくクチコミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」などとの連携も予定している。

藤田遥

「IS SEO DEAD?」「SEO IS NOT DEAD」 論争に巻き込まれない、本質的なSEOとサイト運用を【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

12 時間 18 分 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2025年10月20日~11月16日のニュース

この数年、毎月のように見てきた“SEOオワコン”論争。11月7日に東京で開催された「SearchCentalLive Tokyo 2025」において、Googleは「1998年から毎年のように『SEO IS DEAD』と言われてきている」と話しました。2年ぶりに国内で開催されたこのイベントに参加して感じたこと、関連記事も参考にして、みなさんも本質的なSEOに取り組んでくださいね。

ユーザーの行動は常に変化し、SEOもそれに適応してきた

SearchCentalLive Tokyo 2025のQ&Aセッションまとめ | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/q-and-a-at-google-search-central-live-tokyo-2025/

Q: 「SEO は死んでいない」と言われるが、ユーザーの行動は明らかに変化している。Google はどのような新しいユーザー行動を観測しており、パブリッシャーは何を意識すべきか?

A: ユーザーの行動は常に変化しており、SEO は常にそれに適応してきた。現在の大きなトレンドは、ユーザー(主に Z 世代が牽引)が情報をより直接的かつ便利に提供されることを望んでいる点である。これが AI Overview のような機能の主な推進力となっている。パブリッシャーは、即時性のある要約された情報へと向かうこの変化を認識すべきである。「Think with Google」のウェブサイトでは、こうした進化するユーザー行動に関する調査やインサイトが提供されている。

「SearchCentalLive Tokyo 2025」のQ&Aセッションで取り上げられた15個の質問と、その回答の要点をまとめてくださっています。これを読むだけでも、現在とこれからのGoogleの方針に触れることができそうです。

AIOやLLMOといった言葉が混濁する昨今ですが、特にSEOに取り組む人にとって、上記のQ&Aだけでも、本質を変えずにSEOに勤しむことが大切だと再認識できるのではないでしょうか。

Q: AI の台頭により、我々が知る Google 検索は終わったのか?

A: いいえ。

特に終盤にあった「検索は終わるのか?」に対する「NO!」という力強い言葉には、背中を押されるような思いでした。

現在は別物のように扱われているLLMOとSEO。SNSで流れてくるセミナータイトルにも「LLMOはSEOに取って代わるものだから、遅れないように対策を!」と煽るような文言が書かれているケースが多い気がします。しかし2つは新旧や対立するものではなく、「ズボンとパンツ」「ご飯とライス」など同義語のように溶け込んでいくのではないかと考えています。

本質は変わらず、変化と進化に柔軟に対応していくことが大切ですね。以下に紹介する記事もぜひ参考にしてみてください。

要チェック記事

SEO関連

中国のSEOカンファレンスで見えた、AI時代を勝ち抜くためのSEO戦術 | note | SEO研究チャンネル
https://note.com/seolabochannel/n/ne8a3a16241c6

2025年9月18日~21日に中国・深センで開催された「Shenzhen SEO Conference」のレポートです。

"SEOはオワコンじゃない!だが変化は必要だ"

SEOで著名なアレイダ・ソリス氏のセッションでも、「SearchCentalLive」と同様の言及がありました。ユーザーに役立つコンテンツを提供することは変わりませんが、そのユーザーの持つデバイスや情報収集の方法は変化していきますので、それらへ柔軟に最適化していくことが大切ですね。

LLMOとかAIOとかGEOとかじゃなくて、ちゃんとSEOしましょう。【Search Cental Live Tokyo 2025】に参加して | note | 酒匂雄二 / さこっち(Yuh.Sakoh)
https://note.com/sakocchi/n/n60620918f938

"お手伝いするサイトで「これがLLMOです!」とか「LLMOやりましょう!」なんてことは言いません。なぜなら…従来のSEOでAI流入が140倍にもなっているから"

拙稿で恐縮ですが、「SearchCentalLive」に参加して感じたことをつづりました。LLMOという特別なことを意識しているわけではありませんが、AIの普及と共に流入も比例しています。

2025年10月の検索順位変動まとめ【JADE代表 伊東氏の最新SEOレポート】 | マーケトランク
https://www.profuture.co.jp/mk/column/202510-seo-report-jade-ito

本題は検索順位の変動定点観測まとめです。ただ、記事内で妄想として書かれた「怪談:ふたつのキーワードページ」の段落にある、重複・類似ページの統一、リニューアル時に301リダイレクト、404とソフト404を取り違えたり混同したりしたことでサイトに重大な危機を招いている事象に出会うことが、年に何度かあります。

「弘法も筆の誤り」とならないよう、基本は何度も見直すことを心がけたいですね。

AI 検索エンジンの日本国内の「情報源」を徹底比較。「ChatGPT、AI モード、Copilot、Perplexity のトップ 10 引用ドメイン」 | Ahrefs
https://ahrefs.com/blog/ja/brand-radar-top-10-cited-domains/

とはいえ、各種AIがどのようなドメインを回答で引用しているかは知っておきたいところですよね。世界的に有名なSEO分析ツール「Ahrefs(エイチレフス)」によるレポートはとても参考になると思うので、ピックアップしました。

マーケティング関連

推し活マーケティングは購買行動促進に有用も、特有のリスクも 注意すべき2つのこと | ウーマンズラボ
https://womanslabo.com/marketing-research-251111-3

"推しが好きなモノ・コト・人は自分も好き、4割"

推しにまつわる商品やブランドを好きになる人が一定数いる一方、

"推しへの扱い方を誤ると、ファンから「推しやファンを利用している」と受け取られ、逆効果になることがある。ファンにとって推しは非常に大切な存在であり、その推しを応援する行為もまた、尊いもの。だからこそ、企業側の姿勢や表現が少しでも推しやそのファンを軽んじているように見えると、ファンの企業への気持ちは怒りへと変わる。"

私も芸能関係の仕事で、少し苦い経験があります。その際、ある芸能プロダクションの経営者の人から教わった言葉です。

「ファンは、自分たちが利用されている・搾取されていると感じた時、とてつもない拒絶感や嫌悪感に変わることがあります。我々が最も気をつけるべきところなんです」

「良かれと思って」に「独りよがり」が見え隠れすることで、大ケガにつながることを学びました。「お客さんにとってちょうど良い距離感でサービスを提供すること」を意識するきっかけになった体験でした。

クックパッド、7-9月期(3Q)最終は3.5倍増益 | かぶたん
https://kabutan.jp/news/?b=k202511070414

11月7日、国内最大手の料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」を運営するクックパッドの2025年12月期第3四半期が発表され、投資家を中心にSNSで話題になっていました。

有料会員減少による売上減、コスト削減は進んだものの営業利益と従業員数減少がしたことに驚く声もありました。2020年12月期には従業員も550人ほどでしたが、今回の資料では95人と発表されており、人員削減も進めているようです。

2025年12月期 第3四半期決算補足説明資料 | クックパッド
https://pdf.irpocket.com/C2193/lAG8/ELK4/p60P.pdf

現在でも「クックパッド」のレシピは検索結果に数多くリッチリザルトされています。しかしSNSでも「『ChatGPT』に聞いて作った」という料理をしばしば見かけるようになったので、YouTuberや生成AIの登場は影響しているかもしれません。

AIで済むこと・代用できるものは確実に増えているかもしれません。だからこそ、独自性や専門性を磨く重要性は高まってきていると感じます。

映えないSNS「BeReal.」が937%増!「Threads」も222%急伸 2025年SNSランキング発表 | イチオシ
https://ichioshi.smt.docomo.ne.jp/articles/news/58140

Instagramの4230万人、Xの3800人は依然として圧倒的ですが、この2年で最も高い成長率を記録したThreadsはユーザー数が1230万人に、BeReal.はユーザー数がまだ113万人でも、937%増という極めて高い成長率を記録しているとのこと。

「SNSは何を活用すればいいか?」と聞かれることもしばしばありますが、一概に「これ」と言えなくなってきています。いくつか試してみて、継続できそうなもの・相性がよさそうなものに絞り込んでいくのが良いかと思います。

先日、私もXとThreadsに同じ投稿を行ったところ、Xでは約400インプレッション、いいねが3~4だったものが、Threadsではインプレッションが7.4万、いいねは1300ほどつきました。タイミングや反応してくれる人によっても劇的に変わるので、色々試してみることは大事ですね。

今、みなさんにお伝えしたいこと

売上を極大に、経費を極小に (入るを量って、出ずるを制する) | 稲盛和夫オフィシャルサイト
https://www.kyocera.co.jp/inamori/about/thinker/philosophy/words64.html

"経営とは非常にシンプルなもので、その基本はいかにして売上を大きくし、いかにして使う経費を小さくするかということ

(中略)

〔原材料費〕は〔総生産〕の何パーセントでなければならない、とか〔販促費〕はこれくらい必要だろうといった常識や固定概念にとらわれてはなりません

「入るを量って出ずるを制する」――この言葉の起源は、中国の古典「礼記・王制」に登場する「量入為出(りょうにゅういしゅつ)」ですが、日本ではJAL再建時に稲盛和夫氏が語った言葉として広く知られています。

あるいは「入るを量りて出ずるを為す」とも言われることを親友もよく語っていました。

その親友が長い闘病の末、10月半ばに旅立ちました。余命1年と宣告されてから6年の闘病期間を経てのことでしたので、本当に戦い抜いたと思います。

同級生の彼は教養と知性の塊のような人で、学のない私にいつも学びをくれました。スタートアップや事業承継の支援に注力し、経営学にも長けた人物でした。コロナ禍からの円安、物価高、原料高騰、売り上げを伸ばす要因が多数出てきた2020年代。だからこそ「入るを量りて出ずるを為す」を意識していかなければいけませんね。

親友が旅立ってひと月が経過しましたが、未だ喪失感は計り知れません。「また今度」は来ないかも知れないので、会いたい人に会いに行って話すということを強く考えさせられる出来事でした。みなさんも「またいつか」な約束をしたままでしたら、近いうちに叶えるようにしてくださいね!

それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

酒匂 雄二

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画

12 時間 48 分 ago

アパレルやコスメのECを手がけるyutoriの2025年4-9月期(中間期)連結業績における売上高は、前年同期比265.2%増の62億6000万円だった。営業利益は同1187.3%増の4億2100万円、経常利益は同1595.1%増の3億9300万円、純損益は7500万円の黒字(前年同期は1600万円の赤字)。中間期として売上・利益ともに過去最高を達成し、赤字だった最終損益は黒字に転換した。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
中間期として売上・利益ともに過去最高を達成(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

中間期のトピックは、ヤングカルチャー事業の「9090」「9090girl」「HTH」が好調を維持し、全体業績の伸びを牽引した。アパレルブランドのyutori、ヤングカルチャー事業のYZ、コスメ事業・IP事業のpoolは前年同期比で約40%増の成長を果たし、高いオーガニック成長を実現した。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
yutori3社は前年同期比で約40%増の成長(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

ニュアンス事業では「GULL」が前年同期比で約2倍の成長を記録し、旗艦店のオープンが成長をけん引。韓国事業は「MARITHE」などに加え、4ブランド目として「SATUR」の取り扱いを開始した。

コスメ事業の「minum」では新作を投入し、ラインナップを拡充、ポップアップによる販路開拓をめざす。「Her lip to」の「heart relation」は単体として中間期累計の売上高が前年同期比27%増の成長。全体の7割を占めるアパレルが堅調に推移するなか、ビューティやランジェリーの売り上げも大きく伸長した。

チャネル別売上高では、直営店舗の出店が進みオフラインの割合が増加し、「ZOZOTOWN」などプラットフォームの割合は相対的に低下した。EC(自社EC+プラットフォーム)比率は44.4%、オフライン比率は45.4%。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
EC(自社EC+プラットフォーム)比率は44.4%に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

中間期の好調な業績を受け、2026年3月期の業績予想を上方修正した。売上高は前期比45.7%増の121億円(当初予想比10.0%増)、営業利益は同44.2%増の9億6800万円(当初予想比10.0%増)、経常利益は同37.4%増の8億8800万円(当初予想比5.7%増)、当期純利益は33.3%増の4億円(当初予想と同じ)を見込む。

yutoriの2025年中間期は売上高62億円で2.7倍。2026年3月期は121億円で45.7%増を計画
通期売上高は前期比45.7%増の121億円に上方修正(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
鳥栖 剛

ヤマト運輸、ベトナム人大型トラックドライバーの採用・育成へ。大型トラックドライバー毎年100人を採用

13 時間 18 分 ago

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は11月12日、ベトナムのICT企業・FPTコーポレーション傘下のFPTジャパンホールディングスと、特定技能制度を活用したベトナム人大型トラックドライバーの採用・育成に関する協業に合意し、基本合意書を締結した。

基本合意書の締結式の様子(写真左からFPT 創業者兼取締役会長 チュオン・ザー・ビン氏、FPTジャパン 取締役 執行役員兼最高執行責任者 ファン・ティ・タィン・ホア氏、ヤマト運輸 常務執行役員 輸送事業 統括 阿部珠樹氏、ヤマトHD 長尾裕社長
基本合意書の締結式の様子(写真左からFPT 創業者兼取締役会長 チュオン・ザー・ビン氏、FPTジャパン 取締役 執行役員兼最高執行責任者 ファン・ティ・タィン・ホア氏、ヤマト運輸 常務執行役員 輸送事業 統括 阿部珠樹氏、ヤマトHD 長尾裕社長)

ヤマトによると、日本の大型トラックドライバーの平均年齢は50.9歳で、全産業と比べて6.8歳高い。一方で、輸送力強化のため将来を見据えたトラックドライバーの育成が喫緊の課題にあがっている。

ベトナムでは海外での就労希望者が年々増加しており、優秀な若者の国際的な流動化が進んでいる。FPTグループがベトナムで長年培ってきた人材育成ノウハウとヤマト運輸の安全教育を融合させ、外国人ドライバーの育成・定着・成長支援の基盤を構築する。

ヤマト運輸の大型トラックドライバー採用・育成プラットフォームの概要は、FPTグループが運営するベトナムの教育機関で特別クラスを開講し、日本のヤマト運輸の拠点間輸送を担う大型トラックドライバーの採用・育成を包括的に支援するもの。ヤマト運輸は、入社した特定技能外国人が安心して日本で生活し、働ける環境を整備。大型トラックドライバーとしての成長を支援する。毎年100人の採用をめざす。

今後のスケジュールは、FPTグループ教育機関で特別クラスを新設し、ベトナムで入学希望者を募集する。12月以降に入学希望者の募集を開始し、ベトナムでの育成期間は半年間とする。2026年から特別クラスを開講し、日本語(N4レベル)や日本文化(基礎)、ヤマト運輸監修による安全学習(基礎)を受講。その後、自動車運送業分野特定技能1号評価試験を受験する。同試験は日本留学後の場合もある。

日本での育成は1年間。2026年中に留学生としてFPTジャパンの日本語学校に入学し、日本語(N3レベル)と日本文化(応用)、ヤマト運輸監修による安全学習(応用)を受講する。外国の運転免許証から日本の運転免許証への切り替え試験を受験し、大型自動車第一種運転免許を取得する。

その後、特定技能外国人として日本で5年間勤務する。2027年にヤマト運輸に入社し、社内運転免許取得後、拠点間輸送を担う大型トラックドライバーとして従事する。日常生活の支援や運転技術の向上などを支援し、安心して働ける環境を提供する。

物流は経済の生命線であり、持続可能な発展には最新技術と専門人材が不可欠である。FPTグループの技術力と研修体制、ヤマト運輸の物流分野での強みを融合し、日本語教育やライセンス取得支援、キャリア形成を含む包括的な仕組みを構築する。ベトナムの若者が日本で安心して働き、「挑戦してよかった」と感じられる環境を整えることで、外国人との共生社会を実現し、持続可能な物流の構築に貢献する。さらに、半導体産業を支える物流サービスやヤマトのベトナム市場でのネットワーク拡大にも積極的に協力していく。(FPTコーポレーション 創業者兼取締役会長 チュオン・ザー・ビン氏)。

ベトナム訪問時に、現地の若者たちが持つ学びと成長への熱意に深く感銘を受けた。FPTグループと共に、ベトナムの意欲ある若者が日本の大型トラックドライバーとして活躍できるよう、学ぶ機会を提供するという新たな挑戦を始める。外国人に選ばれる企業となるためには、日本人と同様に、働きやすい環境を整備し、「日本で働いて良かった」と心から感じてもらえる環境を築くことが不可欠である。両社の連携で、日本語教育やライセンス取得支援、スキルアップやキャリアパスの提示、生活面を含む持続可能な就労設計などの仕組みを構築していく。外国人との共生社会を実現し、多様な人々が活躍できる環境を整備することで、持続可能な物流の構築に貢献していく。(ヤマトホールディングス 長尾裕社長)。

鳥栖 剛

松屋フーズ、「TikTok Shop」出店1か月で月商3800万円を突破

13 時間 18 分 ago

松屋フーズは11月17日、「TikTok Shop」出店から1か月で月商3800万円を突破したことを明らかにした。販売総数は7500セットに達したという。

11月25日から28日には、松屋フーズが運営す「るTikTok Shop【公式】松屋オンラインショップ」店で「ブラックフライデーセール」を実施。タイムセールやクーポンなど、「TikTok Shop」限定の特別なキャンペーンを行う予定という。また、LIVE配信限定クーポンの配布も予定している。

松屋フーズは、GastroduceJapanとの共同出資会社モールハックで「TikTok Shop」支援事業も展開。食品ECセラー向け「TikTok Shop」運用支援では、商品企画、販売戦略、広告運用、LIVE配信まで「TikTok Shop」での販売をトータルで支援している。

クリエイター育成プロジェクト「Food Force Studio」では、食品ジャンルに特化したクリエイターに対し、アフィリエイト収益化のノウハウや、売れる動画・LIVE配信ノウハウなどを提供している。

松屋フーズは11月17日、「TikTok Shop」出店から1か月で月商3800万円を突破したことを明らかにした
モールハックの支援内容
鳥栖 剛

アパレルショップのアプリを利用している割合は58%。期待することは「クーポン」53%、「セール情報」45%、「コーデ提案」38%

13 時間 48 分 ago

メグリが実施した「お気に入りのアパレルショップと会員向けアプリに関する調査」によると、気に入っているショップのアプリを現在利用している割合は58.9%だった。アプリに期待することは、「誕生日などにクーポンがもらえる」「セール情報を早く教えてくれる」「コーディネートの参考になる提案」といった声があがった。

調査対象は20〜40代女性で、店舗・EC両方を展開しているアパレルショップにお気に入りのショップがあり、そのショップで年1回以上定期的に購入している512人。調査期間は2025年10月14日〜16日。

アプリの利用経験がある人は74%

最も気に入っているアパレルショップの会員向けアプリを利用しているか聞いたところ、最も多かったのは「アプリがあり、現在利用している」で58.9%、続いて「アプリがあり、過去利用していたが現在は利用していない」が15.2%だった。

合計すると74.1%がアプリを利用した経験があることがわかった。

最も気に入っているアパレルショップが提供している会員向けアプリを利用しているか
最も気に入っているアパレルショップが提供している会員向けアプリを利用しているか

アプリ利用の動機は「好意」「お得な買い物」が多数

「アプリがあり、現在利用している」「アプリはないが、あれば利用したいと思う」と答えた回答者に、「ショップのアプリを利用しよう」または「利用したい」と思った理由を聞いたところ、「そのショップの商品が好きだから」が最多の71.8%、続いて「ポイントやクーポンでお得に買い物ができるから」が45.6%、「オンラインショップでの買い物がしやすくなるから」が24.4%だった。

メグリは調査結果を踏まえ、「会員アプリは割引目的だけでなく、ブランドへの愛着を深める接点としても機能している」と解説している。

ショップのアプリを利用しよう/利用したいと思った理由(複数回答可)
ショップのアプリを利用しよう/利用したいと思った理由(複数回答可)

半数以上がアプリにクーポンを期待

「アプリがあり、現在利用している」「アプリがあり、過去利用していたが現在は利用していない」「アプリはないが、あれば利用したいと思う」と回答した人に、ショップのアプリに期待することを聞いたところ、最多は「誕生日などにクーポンがもらえる」で53.3%、続いて「セール情報を早く教えてくれる」が45.5%、「コーディネートの参考になる提案がある」が38.5%だった。

「新商品の情報を提供してくれる」は33.3%、「店頭やオンラインショップで使えるポイントが貯まる」は29.4%、「オンラインショップで買い物ができる」は23.9%となっている。

アプリに期待すること(上位5つまで回答可)
アプリに期待すること(上位5つまで回答可)

調査概要

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
  • 調査期間:2025年10月14日〜16日
  • 調査対象:20〜40代女性で、店舗・EC両方を展開しているアパレルショップにお気に入りのショップがあり、そのショップで年1回以上定期的に購入している512人
大嶋 喜子

Amazonのブラックフライデーは11/24から開始。先行セールは11/21にスタート

14 時間 18 分 ago

アマゾンジャパンは11月24日~12月1日までの8日間、「Amazon ブラックフライデー」を開催する。先行セールは11月21日からスタートし、11月23日まで行う。

「Amazon ブラックフライデー」は11月24日~12月1日に実施。3日前から先行セールを行う
「Amazon ブラックフライデー」は11月24日~12月1日に実施。3日前から先行セールを行う

「Amazon ブラックフライデー」で予定しているキャンペーンや、2025年ならではの企画は次の通り。

ポイントアップキャンペーン

所定の条件を満たした買い物に対して、追加分のAmazonポイントを還元する。対象は、期間中にキャンペーンにエントリーし、買い物対象期間中に合計で税込1万円以上注文したユーザー。ポイントアップの対象となったユーザーは抽選会へ自動エントリーされ、最大10万ポイントを進呈する。エントリー期間は11月14日から12月1日。買い物の対象期間は11月21日~12月1日。

ポイント還元率は次の通り。

  • プライム会員:+1.5%
  • クレジットカード「Amazon Mastercard」での買い物:最大+3%(通常還元率を含む)
  • おもちゃ用品の購入:+6.5%
  • ブランドセレクションの購入:+4%。ブランドセレクションの中から、さらに厳選された注目ブランドの商品の買い物は+1%を上乗せし、合計で+5%還元する

ポイントアップの対象となったユーザーは、最大10万ポイントが当たる抽選会へ自動エントリーする。

スタンプラリー

Amazonスタンプラリー

条件を満たしたユーザーは、最大で5万のAmazonポイント(1ポイント=1円分のAmazon専用電子マネー)が当たる可能性がある抽選会に自動で応募できる企画。開催は今回が初めて。

条件は、エントリーの上、商品の購入、デジタルマンガのシリーズ購読、プライム会員への登録などのアクションを完了し、4つすべてのスタンプを集めて税込2000円以上の注文をしたユーザー。スタンプラリーの応募期間は1月14日から12月4日。

dポイント スタンプラリー

ブラックフライデーの期間終了までに「dアカウント」と「Amazonアカウント」を連携の上、購入時に「dポイント」を利用したユーザーは、利用ポイントに応じて抽選で最大1万分の「dポイント」が当たるスタンプラリーに参加できる。エントリー期間、買い物対象期間はどちらも11月14日~12月1日。

体験と商品を組み合わせた「体験コレクション」

2025年のブラックフライデーは、体験と人気商品をセットにした「Amazon ブラックフライデー 体験コレクション」を初めて販売する。

体験コレクションはたとえば、スノーピークが提供する、直営キャンプ場で道具一式をレンタルする「手ぶらキャンププラン」とキャンプギアを特別価格で販売するセットなど。

体験コレクションの一例(「スノーピーク 手ぶらキャンプ体験チケット(ライト) + Amazon限定ギアセット」販売価格5万5555円、販売個数80個)
体験コレクションの一例(「スノーピーク 手ぶらキャンプ体験チケット(ライト) + Amazon限定ギアセット」販売価格5万5555円、販売個数80個)

記念イベントをリアル開催

11月21日から11月23日までの3日間、「Amazon ブラックフライデー」の開催を記念して、体験イベント「Amazon Black Friday Market (アマゾン・ブラックフライデー・マーケット)」を東京・六本木で開催する。

クリスマスマーケットの雰囲気を再現した空間で、ブラックフライデーの注目商品を展示。訪れた人がその場でQRコードを読み込むとAmazon.co.jpで購入できる仕様とする。

「Amazon ブラックフライデー」のキャンペーン情報の紹介、Amazonギフトカードなどの賞品を進呈する抽選会などを予定している。

「Amazon Black Friday Market」のイメージ
「Amazon Black Friday Market」のイメージ

記者発表会に辻希美さんなど登壇

アマゾンジャパンは11月14日、東京・六本木でブラックフライデーの記者発表会を開催。プライム・マーケティング事業統括本部長の鈴木浩司氏が登壇し、ブラックフライデーの詳細を説明した。

アマゾンジャパンの調査結果によると、消費者は節約志向が高まっており、お買い得な価格と、こだわりに応えるような豊富な品ぞろえを求めている。Amazonはお客さまのニーズに寄り添い、忙しい年末も最高の顧客体験を届ける。

アマゾンジャパン プライム・マーケティング事業統括本部長 鈴木浩司氏
アマゾンジャパン プライム・マーケティング事業統括本部長 鈴木浩司氏

記者発表会にはタレントの辻希美さん、YouTuberのたこまるさんも登壇。「Amazon ブラックフライデー」でほしい商品などについて話した。

(左から)アマゾンジャパン鈴木氏、タレントの辻希美さん、YouTuberのたこまるさん
(左から)アマゾンジャパン鈴木氏、タレントの辻希美さん、YouTuberのたこまるさん
大嶋 喜子

ランサムウェア被害のアスクル、良品計画やそごう・西武などの物流受託事業で顧客情報の可能性

1 日 10 時間 ago

アスクルは11月14日、ランサムウェア攻撃によるシステム障害についての第9報を公表した。グループ会社のASKUL LOGISTが展開する3PLサービスを利用している取引先企業の情報、および取引先企業のエンドユーザー情報が外部に流出した可能性があることを確認したという。

外部流出の可能性があるのは、取引先企業がASKUL LOGISTに委託した物流業務に関する出荷・配送データの一部で、配送先住所・氏名・電話番号・注文商品情報が含まれる。なお、メールアドレスやクレジットカード情報は保持していないため、流出の可能性はないとしている。

ASKUL LOGISTの3PLサービスを利用している良品計画は11月14日、「アスクル社のランサムウェア感染による当社顧客情報流出の可能性について」というリリースを公表し、顧客情報が外部に流出した可能性を明らかにした。流出の恐れのある情報は住所、氏名、電話番号、注文商品情報としている。現在もアスクルによる被害詳細の解析が続いているとし、対象期間は調査中で、現時点では特定されていないという。

同じく3PLサービスを利用するそごう・西武も11月14日、アスクルからの報告として、現時点で顧客情報の外部漏えいは確認されていないと発表した。

アスクルは、流出情報の悪用被害は現時点で確認されていないとしつつも、今後「着信」「なりすまし・フィッシングメール(SMS)」「ダイレクトメール(DM)」などが送付される恐れがあるとして、注意を呼びかけている。

システム障害の対応と経緯

アスクルは10月19日にランサムウェア攻撃によるシステム障害を確認し、第1報を発表。以降、「ASKUL」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」での受注を停止していた。

10月22日の第2報では障害の主な範囲が物流システムにあることを公表し、10月29日には37アイテムのFAX受注による手運用トライアルを開始。10月31日には、ハッカー集団による犯行声明に関する一部報道を把握しているとし、事実関係の確認を進めていることを明らかにした。

10月31日に、「ASKUL」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」で一部の個人情報が流出した可能性があることを公表。その後11月11日に「ASKUL」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」で、顧客からの問い合わせ情報の一部の新たな流出を確認したと発表していた。

アスクルは11月6日にサービス再開に向けたスケジュールを発表。11月12日から手運用によるFAX受注の対象を拡大し、11月中旬からは対象顧客をさらに広げ、Web注文と手運用による出荷トライアルを開始する予定だ。FAXに加え、「ソロエルアリーナ」サイトでの注文を再開。12月上旬以降には本格復旧フェーズに移行し、「ASKUL」Webサイトでの注文および一部物流センターからの通常出荷を再開予定としている。

鳥栖 剛

楽天グループ三木谷社長らが語るAI活用推進の現在地。「楽天市場」のユーザー、出店者の活用状況は?

1 日 11 時間 ago

楽天グループでは、消費者向けと「楽天市場」出店者向けの双方でAI活用が進展している。「楽天市場」出店者向けのAIツールは、毎月2万3000店舗が利用しているという。

楽天グループ三木谷社長らが語るAI活用推進の現在地。「楽天市場」のユーザー、出店者の活用状況は?
ユーザー向け「Rakuten AI」はソフトローンチ段階(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「Rakuten AI」でユーザーにパーソナライズされた情報を提案

消費者向けは2024年9月、「楽天市場」アプリ内でエージェント型AIツール「Rakuten AI」の提供を開始。現時点はソフトローンチの段階で、全ユーザーが利用できる状態ではないが、「より良い買い物体験を提供できるよう改善を進めながら、順次全ユーザーに広げていく」と三木谷浩史社長は説明している。

「Rakuten AI」は、「楽天市場」の膨大な購買データを活用しユーザーの意図を深く理解、関連情報の調査や重要要素の特定、商品の比較サポートを行う。これにより、ユーザーは意思決定に役立つパーソナライズされた情報を受け取ることが可能。出店店舗はより多くの商品を販売できるという。

楽天グループ三木谷社長らが語るAI活用推進の現在地。「楽天市場」のユーザー、出店者の活用状況は?
「Rakuten AI」はパーソナライズした情報を提案(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「楽天トラベル」でもAIの活用が進んでいる。2024年9月からスマートフォンのブラウザ版「楽天トラベル」にAIホテル探索機能を搭載。従来は決められた選択肢から条件を絞り込んでホテルを検索する形式だが、今後はAIに要望を伝えることで、旅行代理店の窓口スタッフに相談するような感覚でニーズに沿った宿泊施設を検索できるようになるという。

「RMS AIアシスタント」は2万3000店舗が活用

「楽天市場」の店舗向けには、2024年3月にAIツール「RMS AIアシスタント」の提供を開始。機能追加や改善を重ね、日常的に利用する店舗数が増加している。現在、毎月2万3000店舗が利用、フィードバックを受けながら利用拡大と店舗オペレーションの効率向上をを進めているという。

また、広告基盤のRPP(Rakuten Promotion Platform)へのAI導入も進展。2024年11月1日に「楽天市場」全店舗を対象にAI実装が完了。AIを活用し、広告のタイミングやチャネル、価格を最適化することで、消費者にはより良い広告コンテンツを、出店店舗にはより高いリターンをもたらすとしている。

楽天グループ三木谷社長らが語るAI活用推進の現在地。「楽天市場」のユーザー、出店者の活用状況は?
RPPは楽天市場全店舗を対象にAI実装が完了(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

楽天グループ社内でもAI活用が進展

楽天グループ社内でもAI活用が進んでいる。楽天のAIプラットフォームにおけるトークン利用量は、2024年9月と比較して17倍に増加。コーディングや生産性向上における具体的な応用、および複数サービスへのAIエージェントの本格リリースによるものとしている。

楽天グループ三木谷社長らが語るAI活用推進の現在地。「楽天市場」のユーザー、出店者の活用状況は?
楽天における生成AI利用は1年で17倍に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「Rakuten AI」搭載PCの開発も進行

「Rakuten AI」をデフォルトで導入したPCの開発も進めている。楽天と日本ヒューレット・パッカード(HP)は2024年11月11日、「Rakuten AI」のデスクトップ版導入に関する業務提携に合意。日本HPのPCに「Rakuten AI」を導入することで、オフラインとオンラインの両方で利用可能な、オンデバイスLLM機能を備えたエージェント型AIが実現するという。2026年春から夏にかけて順次展開予定としている。

楽天グループ三木谷社長らが語るAI活用推進の現在地。「楽天市場」のユーザー、出店者の活用状況は?
鳥栖 剛

ニトリ事業の2025年中間期の通販・EC売上は5.2%減、EC化率は12.9%

1 日 11 時間 ago

ニトリホールディングスが発表した2025年4-9月期(中間期)の連結業績によると、ニトリの通販事業売上高(海外含む)は前年同期比5.2%減の443億円だった。ニトリ事業全体の売上高は同0.7%減の3889億円で、売上EC化率は同0.2ポイント増の12.9%。

ニトリ事業の2025年中間期の通販・EC売上は5.2%減、EC化率は12.9%
ニトリのEC化率は0.2ポイント増の12.9%に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

通販事業では、商品画像および説明の改善を推進。背景を含む商品画像には生成AIを活用し、より商品の魅力が伝わりやすい表現へと進化させたという。

ライブコマースの拡大も進めた。中間期の累計視聴者数は前期比83.0%増の719万人。アーカイブ配信を含め、ライブコマース経由の売り上げは好調に推移したという。

ニトリ事業の2025年中間期の通販・EC売上は5.2%減、EC化率は12.9%
ライブコマースが好調に(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

アプリ会員数は2025年9月末時点で2406万人、期首から150万人増加した。アプリの刷新や機能追加を進め、顧客の購買利便性向上を図った。

ニトリ事業の2025年中間期の通販・EC売上は5.2%減、EC化率は12.9%
アプリ会員数は150万人増えた(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

なお、ニトリの2025年3月期通期における通販事業売上高(海外含む)は前期比9.4%増の968億円、EC化率は同0.4ポイント増の11.5%だった。

ニトリホールディングス全体の2025年4–9月期(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比1.8%減の4391億1100万円、営業利益が同6.9%減の598億5900万円、中間利益が同8.1%減の417億4400万円。

鳥栖 剛

売るだけがECの仕事じゃない。壁を乗り越える「組織」と「戦略」作りのポイント【厳選5記事を解説】 | 『売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。』ダイジェスト

1 日 12 時間 ago
『売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。』著者の坂本悟史が、ECにおける組織と戦略についてまとめてチェックできるコマースデザインの記事を紹介します

第9回から第12回にわたって、販売編の「接客」について解説してきました。これまでお伝えしてきたような販売施策に取り組んでいくと、「集客も接客もやることが多すぎて忙しくなってきた……」「方針はこれで合っているのだろうか……」といった「新しい壁」にぶつかりがちです。

そこで今回は、上記の悩みを解決するのに役立つ「組織の仕組み作り」と「店舗の戦略作り」に関するおすすめ記事を、厳選して5つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

【組織】あなたの会社は今どのレベル?「組織の実行力を高める方法」

売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。 あなたの会社は今どのレベル?「組織の実行力を高める方法」

まずは、チームで施策を実行していく「組織力」のお話から。

集客や接客の施策が本格化してくると、「社長や店長が1人で頑張る」体制ではどうしても手が回らなくなってきます。そこで組織化やメンバー増員が必要になってくるのですが、とはいえ、何から手をつければ良いのかわからず悩んでしまうことも少なくありません。

そんなときにまずおすすめしたいのが、自身の組織の「現在地」を正しく把握すること。自分たちの組織がどのレベルにあるのかをまず知ることで、次のステージに進むために何が必要なのかが見えてくるはずです。

記事では、次のような内容を解説しています。

  • 組織の機能には「方針」「計画」「実行」の3つがある
  • 組織の成長レベルを4段階で診断
  • 部下の「指示待ち」がなぜ発生するのか、その構造的な理由

まずは、あなたの会社の組織レベルを確認しておきましょう。

【組織】人の問題を減らして平和に経営するには?

売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。 人の問題を減らして平和に経営するには?(前編) ~組織問題のあるあるパターン~

続いては、組織の「人間関係」に焦点を当てた記事を紹介します。

組織化が進みメンバーが増えてくると、必ずと言っていいほど直面するのが「人の問題」です。次のような、ギスギスとした声を本当によく聞きます。

  • 「指示待ちの人ばかりで困る。もっと自分で考えて動いてほしい
  • 「指示が冷たい。もう少し、人として大切に接してほしい
  • 「結局、自分がやらないと回らない。組織の意味なんてない

「経営者の悩みは人の問題が8割」なんて言葉もありますが、まったくその通りだと思います。

そんなときにぜひ知っておいてほしいのが、人間関係の問題が起こる「構造」や「メカニズム」です。構造を理解することで、「誰が悪い」という話ではなく、「どう対処すれば良いのか」を冷静に考えられるようになります

記事では、典型的なパターンとして次の3つを紹介しています。

  • 有能なリーダーが頑張るほど、メンバーが「指示待ち」になってしまう構造
  • 成果を出すメンバーの自負心が強くなり、チーム内で対立が起きてしまう構造
  • 家族経営などで、身内だからこそ感情的なギスギスが生まれてしまう構造

「これ、うちのことかも」と思い当たる節があれば、一読の価値があります。

【組織】上司からいろいろな仕事を頼まれる人へ。期待に応えつつ、無理なく業務を進めるコツ

売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。上司からいろいろな仕事を頼まれる人へ。期待に応えつつ、無理なく業務を進めるコツ

これまではリーダー視点の話が中心でしたが、現場メンバーの視点も組織力強化には欠かせません。

ただ「あれお願い」「これもやっといて」と仕事を渡したところで、メンバーが何も進めてくれなかったら成果は出せません。当たり前ですよね。そこで、施策の実行メンバーのパフォーマンスを上げる方法として「自分の時間を確保しつつ、上司の期待にも応えるための具体的なコツ」を紹介します。

方法論は、とてもシンプル。

  • 頼まれた仕事はすべて記録してリスト化する
  • そのリストをもとに、何から手をつけるべきかの優先順位を決める
  • 定例会議などを活用して、優先順位の確認や変更をルーチン化する

たったこれだけで、無理なく仕事を進められるだけでなく、上司にとっても本当に重要な仕事が何かを再認識してもらうきっかけが作れます

ぜひ記事を参考に、チーム全体で実践してみてください。

【戦略】中小事業者の理想実現に「今いちばん大切なこと」を話そう

売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。 2022 中小事業者の理想実現に「今いちばん大切なこと」を話そう

いくら組織力が上がって、日々の業務がスムーズに回るようになったとしても、そもそも「めざす方向」が間違っていたら、やはり成果は出ません。なぜなら、お客さんがいない方向へみんなで頑張って船のオールを漕ぐようなものだからです。

そこで方向を間違えないために必要になるのが「戦略」。つまり「理想状態(ゴール)を設定して、段階的に実現していく」という考え方です。

とはいえ、いきなり「理想を設定しよう」「実現しよう」と言われても悩んでしまいますよね。そこで読んでほしいのがこの記事です。次のような内容を徹底的に解説しています。

  • 多くの中小EC事業者にとっての理想状態の例
  • そうは言っても現実に起こりがちな問題
  • 空回りから脱却し、本当にやるべきことを見つける方法

少々長めの記事ですが、じっくり読むことで自身のEC事業の理想や、その実現に向けたイメージをつかんでもらえるはずです。

【戦略】「売れないニッチ商品」をECでブレイクさせる秘訣

売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。「売れないニッチ商品」をECでブレイクさせる秘訣!売れない商品・死に筋商品は「用途開拓」で売上が急増する(かも)

最後に、より具体的な戦略の一例として、「商品」に焦点を当てた記事を紹介します。

運営をしていると、「モノは良いはずなのになぜか売れ残っている」――そんな悩ましい商品がいくつかあると思います。そんなとき、ただ待ったり安易に値下げしたりするのではなく、戦略的に売り方を考えることが大切

この記事では「用途開拓」というアプローチで、売れないニッチ商品をヒット商品に変えたエピソードを具体的に紹介します。

今までとは違う切り口で商品を捉え直すことで、眠っている商品が思わぬヒット商品に化けるかもしれません。

戦略とは何かを学ぶ上でも参考にしてもらえるはずなので、ぜひ読んでみてください。

おわりに

今回は、販売を推し進める上で避けては通れない「組織」と「戦略」に関する記事を紹介しました。

日々の販促を実行することはもちろん重要ですが、売ることだけがEC事業ではありません。事業の成長にあわせて、それらを支える「組織」や、進むべき道を示す「戦略」についても見直していく必要があります

本連載では「組織」や「戦略」については深くは取り上げていませんが、ぜひ今回紹介したコラムや書籍を読んで、自身でも考えてみてもらえたらと思います。

次回からは、いよいよ販売編の最終パート「追客」に入ります。本連載も残すところあとわずか、最後までよろしくお願いします。

  • 11/XX公開
売れる! EC事業の経営・運営 ネットショップ担当者、チームのための成功法則。

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坂本悟史 /コマースデザイン 著
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ECの仕事を「販売・業務・組織・戦略」の 4分類に整理。現代のEC販売はもちろんのこと、仕入れ・製造から受注・出荷までのEC業務、AIやリモートを活用したEC組織運営、商品開発やブランディング、会計や経営計画などのEC戦略までをカバー。経営者の学び直し、担当者の育成、組織の共通言語におすすめです。

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越境ECは「デミニミス・ルール」撤廃が転換期に。活況カテゴリはトレーディングカード、カメラレンズ、カメラドローン【イーベイ・ジャパン調べ】

1 日 12 時間 ago

マーケットプレイス「eBay」を通じた越境EC支援を手がけるイーベイ・ジャパンはこのほど、2025年7-9月期(第3四半期)の期間における日本セラー(販売者)による出品商品の売れ筋動向を発表した。

日本のカルチャーに触れる若年層が増加

イーベイ・ジャパンによると、日本のセラーと海外の若年層バイヤーとのつながりが一段と広がった期間だったという。「TikTok」では「#japaneseebay」が急上昇し、Z世代が日本の中古バッグを購入・紹介する動画が拡散。トレーディングカード市場でもアニメが人気をけん引し、日本のカルチャーやPre-loved(プリラブド)商材(中古品や二次流通品)に触れる若年層が増加している。

デミニミス・ルール撤廃の影響広がる

米国では800ドル以下の輸入品を免税としてきた「デミニミス・ルール」が8月末から撤廃され、全輸入品に関税が適用される新制度が開始された。イーベイ・ジャパンによると、これにより、関税に関する不安や通関・受取時のトラブルが発生し、購入をためらうケースや、取引途中でのキャンセルといった課題が浮上しているという。

イーベイ・ジャパンはこれに対する措置として、2025年10月17日以降、日本から米国に発送される2500ドル未満の取引に対して、関税・税金などをセラー側が処理する配送方式「DDP(関税込み配送)」を必須化する。現在はこの施行に向けたサポート体制を強化しているという。

DDPの導入は、価格調整や物流オペレーションの見直しなどの負担をセラーに課すこととなるが、買い手にとっては購入時点で支払い総額が明確になる。

また、米国向けの制度変更を機に、欧州、オーストラリア、アジアなど非米国地域への販売を拡大。多くの日本のセラーは販路の多極化を進め、安定的な成長に向けた転換期を迎えているという。

取引額1位はレディース アパレル&バッグ ブランド小物

2025年第3四半期の取引額は、トップが「レディース アパレル&バッグ ブランド小物」、2位は「時計・パーツ&アクセサリー」、3位は「トレーディングカード」だった。前年同期間および、2025年4-6月期(第2四半期)のランキングと同様の並びとなった。

2025年第2四半期の取引額カテゴリーランキングと比較すると、「カメラレンズ&フィルター」は前回6位から4位に浮上。「フィルムカメラ」は同8位から7位に浮上した。

順位を上げたカテゴリーのなかで、今回5位となった「アニメアート&キャラクターグッズ」、今回6位となった「自動車パーツ」、今回8位となった「デジタルカメラ」は、前回よりもランキング順位が下降した。

取引額の上位10カテゴリー
取引額の上位10カテゴリー

成長率別のランキングでは、トップ3は「トレーディングカード」「デジタルカメラ」「カメラレンズ&フィルター」。「カメラレンズ&フィルター」は、越境ECレポートを開始してから初めてトップ3にランクインしたという。

カメラドローンなどの新興ガジェットも注目を集め始めており、イーベイ・ジャパンは「従来の主力カテゴリーに加えて新たな市場の柱となり得るポテンシャルが見え始めている」と解説している。

レコード、CDといった関税の影響が限定的なメディア商品も引き続き安定的に成長しているという。

2025年第3四半期の成長率TOP3
2025年第3四半期の成長率TOP3

売れ筋は「トレーディングカード」「デジカメ/カメラレンズ&フィルター」「カメラドローン」など

トレーディングカード

「トレーディングカード」は2025年1-3月期(第1四半期)、第2四半期に続き、勢いがさらに高まっているという。米国・英国・ドイツ・オーストラリアなどの「eBay」主要マーケット全体で人気が加速しており、特に、来年30周年を迎える「ポケモンカード」がこれまでに続いてカテゴリーをけん引しているという。

デジタルカメラ/カメラレンズ&フィルター

円安の影響と「デミニミス・ルール」撤廃前の駆け込み需要が重なり、日本から海外へのカメラレンズ輸出が急増したことが販売増加の要因となった。

映像クリエイターやブログ制作者の増加も追い風になったという。

「Sony」「Canon」「Nikon」「FUJIFILM」「Panasonic」など主要メーカーの人気モデルにおいて、商品をリファービッシュ(整備済み)品として証明・出品することができるイーベイのサービス「eBay Refurbished(保証付き整備品)プログラム」が販売拡大を後押ししたとしている。

eBay Refurbished(保証付き整備品)プログラムとは?

イーベイの提携会社が「Refurbished」商品に1年または2年の保証を提供するプログラム。バイヤーが購入する商品の信頼度を高め、返品を減らすことをめざしている。セラーは、プログラムに参加すると商品状態を「Refurbished」として出品できる。セラーは特定の状態要件を満たし、最低30日間の返品期間と送料無料を提供する必要がある。

カメラドローン

カメラドローンも、円安の影響と「デミニミス・ルール」撤廃を前にした駆け込み需要が重なった。

「DJI Mini 5 Pro」「DJI Mavic 4 Pro」などのハイエンドドローンが、海外バイヤーにとって日本から正規品をお得に入手できる人気商品になったという。日本の正規流通モデルは信頼性やサポート面でも高く評価され、「未開封・正規コンボセット」は海外でプレミア感を持って受け入れられている。

YouTube、TikTokなどSNSでの映像制作ブームを背景に、初心者でも高品質な空撮が可能な製品への関心が若年層やクリエイター層で急拡大したことも要因となっている。

こうした潮流から、イーベイ・ジャパンは「今後もドローン需要は世界的に高い水準で推移する見込み」としている。

レコード&CD

関税の影響を受けにくい商材であることに加え、ヴィンテージ音楽の人気上昇や、レアアイテムを求める世界中のコレクターからの熱い支持といったグローバルなトレンドも背景に、今後も安定した成長が見込まれるという。

レディース アパレル&バッグブランド小物

このカテゴリーでも、「デミニミス・ルール」撤廃を前にした駆け込み需要が見られたという。特に、アパレルやスニーカーの駆け込み需要があったという。

イーベイ・ジャパンが提供する、無料で真贋鑑定を行い、認証された商品のみをバイヤーに届ける「真贋保証サービス」の認知度も高まり、高額商品の出品数は前年同期比約1.5倍になった。

2025年第3四半期の売れ筋商品の一例
2025年第3四半期の売れ筋商品の一例
大嶋 喜子

年末の買い物、消費者のニーズは「お買い得」「品ぞろえ」「利便性」。平均予算は1万1102円

1 日 13 時間 ago

アマゾンジャパンが11月14日に発表した「年末のお買い物に関する調査」によると、8割強が直近半年から1年以内に「節約意識が高まった」と回答していることがわかった。一人あたりのギフト平均予算は1万1102円で、前年調査より1426円増額している。消費者の傾向から、アマゾンジャパンは2025年の年末の買い物は「お買い得な価格」「品ぞろえ」「利便性」がポイントになると見ている。

調査対象は日本全国の20歳~69歳の男女1000人で、調査期間は2025年10月23日~26日。

節約意識が高まった人は83%

直近半年から1年以内での節約意識の変化について聞いたところ、「高まった」が40.7%、「やや高まった」が42.4%で、合計83.1%が節約意識が高まっていると答えた。

節約意識の変化
節約意識の変化

買い物において節約のために支出を見直した項目について聞いたところ、最多が「食料品」で60.3%、続いて「ファッション・衣類」が47.9%、「飲料・お酒」が38.7%となった。アマゾンジャパンは「暮らしに密接した項目での支出が見直されている」と解説している。

「こだわりがある」最多カテゴリーは食料品

節約する場合でも、ブランド、品質、容量などにどのくらいこだわるかを聞いたところ、「こだわる」と回答した人が82.9%と最も多かったのは食料品だった。内訳は「とてもこだわる」が22.4%、「ある程度こだわる」が60.5%。

その他のカテゴリーにおいても、それぞれ約60%~70%の人が「こだわる」と回答している。

食料品の次に「こだわる」と回答した人が多かったのは「趣味用品」で、73.4%。内訳は「とてもこだわる」が20%、「ある程度こだわる」が53.4%となっている。

3番目に「こだわる」と回答した人が多かったのは「家電・家具などの耐久消費財」で、73%だった。

節約する場合でも、ブランド、品質、容量などにどのくらいこだわるか
節約する場合でも、ブランド、品質、容量などにどのくらいこだわるか

ギフトは「体験」のニーズが高まる

自分へのご褒美と他人へのギフトとしてお得に購入したいと思うものを聞いたところ、自分のご褒美で最も多かったのは「体験(食事・エステなど)」で30.9%、続いて「衣類」が27.8%、「小物(ファッション系)」が26.3%、「コスメ」が19.9%だった。

他人へのギフトで最も多かったのが「小物(ファッション系)」で26.0%、続いて「体験(食事・エステなど)」が25.2%、「コスメ」が18.7%、「衣類」が14.9%だった。

ギフトとしてお得に購入したいと思うもの(左:自分向けのギフト、右:他人向けのギフト)
ギフトとしてお得に購入したいと思うもの(左:自分向けのギフト、右:他人向けのギフト)

ギフト平均予算は1万1102円

ギフトの予算を聞いたところ、「昨年と同じくらい」が76.1%、「昨年よりも多い」は15.3%だった。

ギフトを贈る相手一人あたりの平均予算は1万1102円で、前年調査の9676円よりも1426円増額している。配偶者や恋人などのパートナー、子ども、孫、親へのギフトの予算が前年よりも増えていることがわかった。

贈る相手別で最も平均予算が多かったのは「自分自身」で1万8106円(前年比451円減)、これに次いで「配偶者や恋人などのパートナー」が1万6503円(同2747円増)、「子ども」が1万958円(同2410円増)、「孫」が8377円(同2785円増)となっている。

ギフトを贈る相手一人あたりの平均予算
ギフトを贈る相手一人あたりの平均予算

年末の買い物で重視するポイントは「お買い得」「確実性」「利便性」

2025年の年末の買い物で懸念していることを聞いたところ、最多は「安く購入できる機会を逃すこと」で34.6%、続いて「無駄な買い物をしてしまうこと」が32.9%、「急に必要なものが発生すること」が28.0%だった。

「買い忘れや買い逃し」は27.9%、「店頭の混雑」は26.3%、「買い回りをする手間」は24.7%だった。

アマゾンジャパンは、お買い得な価格と品ぞろえの豊富さに加えて、確実性、利便性も年末の買い物における重要なポイントになっていると指摘している。

買い物に関して懸念していること
買い物に関して懸念していること

調査概要

  • 調査対象:日本全国の20歳~69歳の男女1000人
  • 調査期間:2025年10月23日~26日
  • 調査方法:インターネット調査
大嶋 喜子

フューチャーショップ、AI自動翻訳サービス「MyサイトAI翻訳 for EC」と連携

4 日 10 時間 ago

SaaS型ECプラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは11月13日、高電社が提供するAI自動翻訳サービス「MyサイトAI翻訳 for EC」と「futureshop」シリーズの連携を開始したと発表した。

「futureshop」「futureshop omni-channel」を利用するEC事業者は、タグを1行設置するだけで、自社ECサイト全体を最新のAI翻訳機能で最大131言語へ自動翻訳できるようになった。

「MyサイトAI翻訳 for EC」は世界最高水準のAI翻訳エンジン「DeepL」を採用。自然で読みやすく高精度な翻訳を実現し、グローバル展開や多地域向け販売をスピーディに支援する。翻訳品質を重視するブランドにも適したAI翻訳基盤だとしている。

導入はスクリプトタグを1行追加するだけで完了し、既存サイトの構成や運用フローを変更する必要はない。翻訳対象ページ数に制限がなく、定額制で運用できる。そのため、月々の翻訳コストを予算化しやすい。コンテンツ量の多いECサイトでも安心して利用できるとしている。

さらに、オプションとしてネイティブスタッフによる翻訳品質チェックも提供。翻訳会社でもある高電社のネイティブスタッフが、キャッチコピーや商品説明など、外国人ユーザーの心に響く表現作りを支援する。外国語画像制作や中国語ブランド名の検討など、単なる翻訳を超えたブランド価値訴求も可能としている。

鳥栖 剛

スポーツライフプラネッツ、越境BtoB-EC「PLA★NET(ぷらネット)」を開設。基盤に「ecbeing BtoB」を採用

4 日 11 時間 ago

スポーツライフプラネッツはこのほど、海外法人向け釣り用品パーツ販売サイトのプラットフォーム「PLA★NET(ぷらネット)」を開設した。基盤にはecbeingの提供する法人向けECサイト構築プラットフォーム「ecbeing BtoB」を採用している。

スポーツライフプラネッツは、従前から国内外の販売会社に釣り用品パーツの卸販売を展開。2008年にecbeingのプラットフォームを活用した専用受注システムを導入し、受発注業務に活用してきた。

国外の多くの販売会社からの注文はメールによる受注対応が中心で、注文フォーマットが国や会社ごとに異なっていたため、受注処理に多くの時間と手間がかかるという課題を抱えていた。

海外顧客への出荷業務を効率化するため、越境BtoB-ECサイト「PLA★NET」を構築した。「PLA★NET」の開設について、スポーツライフプラネッツは次のようにコメントしている。

海外については国・地域により考え方や運用方法が違う中で統一されたシステムは難しいと考えていた。内容に応じて、ecbeingから複数の選択肢の提示があり、スポーツライフプラネッツの考え得る最適なソフトの構築が実現した。

スポーツライフプラネッツのコーポレートサイト
スポーツライフプラネッツのコーポレートサイト

「ecbeing BtoB」を活用した「PLA★NET」の特長は次の通り。

多言語対応

「ecbeing BtoB」は、イー・エージェンシーが提供するツール「shutto 翻訳」を導入。英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語の計7か国語に対応している。ユーザーはサイト上部の言語選択ボタンをクリックすると言語切り替えができる。

多言語での表記に対応する
多言語での表記に対応する

出荷の流れ

「ecbeing BtoB」で受注した注文データは、基幹システムへ自動的に出力される。基幹システムでは、受注情報をもとに倉庫や国際配送会社へ出荷指示を連携する仕組みになっている。

購入手続きにおける透明性や信頼性

部品価格は日本円で表記。価格が未定の部品の場合は「TBA(To Be Announced)」と表示する。出荷時に確定した価格情報は基幹システムと連携し、正確な価格を反映する。

展開図の表示

製品詳細画面に展開図を表示できる導線を設置、実際に部品の位置を確認しながら数量を入力することができる仕様にした。展開図はデジタル総合印刷が提供する電子パーツリストシステム「座標鳥」の導入で実現したという。

展開図の表示イメージ
展開図の表示イメージ

部品一覧の掲載

製品詳細画面の上部に製品自体の情報、下部にその製品の部品一覧を掲載。部品一覧ページから直接、注文件数の入力ができる仕様にしている。

製品詳細画面
製品詳細画面

「ecbeing BtoB」について

「ecbeing BtoB」は、「得意先別商品・単価表示」「品番発注機能」「注文管理機能」「出荷指示データ出力機能」「配送設定」など、法人間取引に特化した標準機能や、業務をサポートするオプションを取りそろえるBtoB専用のEC構築プラットフォーム。

大嶋 喜子

楽天の2025年1-9月期の国内EC流通総額は4兆6325億円で7.6%増、7-9月期単体は14.5%増

4 日 11 時間 ago

楽天グループの2025年1-9月期(第3四半期累計)連結業績における国内EC流通総額は4兆6325億円で前年同期比7.6%増だった。2025年7-9月期(第3四半期)単体では同14.5%増の1兆7141億円。

2025年1-9月期(第3四半期)の国内EC流通総額の内訳は、コアビジネスが同7.9%増の4兆2063億円、成長投資ビジネスが同5.3%増の4261億円。2025年9月末の出店者数は同0.8%減の5万5111店舗。中間期まで2四半期連続で店舗数が減少していたがプラスに転じた。

楽天の2025年1-9月期の国内EC流通総額は4兆6325億円で7.6%増、7-9月期単体は14.5%増
国内流通総額の推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

国内ECは「楽天市場」の好調とトラベルが増収を牽引した。10月のふるさと納税のポイント付与ルール改定による需要前倒しで「楽天市場」を中心に高成長を記録。ただ、2025年10−12月期(第4四半期)は反動減を見込、い。

「楽天市場」では楽天モバイルとのシナジーを拡大しており、7-9月期(第3四半期)における月間アクティブユーザーに占める楽天モバイル契約者の割合は前年同期比1.8ポイント増の16.2%。楽天モバイル契約者の流通額は非契約者より48.5%高い。新規ユーザー獲得推進にも貢献しているという。

楽天の2025年1-9月期の国内EC流通総額は4兆6325億円で7.6%増、7-9月期単体は14.5%増
楽天市場と楽天モバイルのシナジーが拡大している(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

トラベル事業の取扱高は前年同期比7.6%増。今後は、モバイルとのシナジー拡大やAI活用により、流通総額の成長と利益のさらなる拡大をめざすとしている。

国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル、ブックス、ブックスネットワーク、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、Rakuten24などの日用品直販、Car、ラクマ、Rebates、楽天マート、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。

2025年1-9月期(第3四半期累計)の国内EC売上は前年同期比7.5%増の7438億8300万円。国内ECの営業利益は812億3700万円で同17.3%増。

楽天グループの連結業績は、売上収益は同10.5%増の1兆7876億3500万円、営業損益は13億4600万円(前年同期は510億6600万円の赤字)と黒字転換した。

鳥栖 剛

イオンが11/11からブラックフライデーセールをスタート/ECでの支払い方法はクレジットカード・デビットカードが約7割【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 日 12 時間 ago
2025年11月7日~2025年11月13日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. イオン、11/11からブラックフライデーセールをスタート

    「イオン ブラックフライデー」は、2016年にスタートしたイオンの大型セール。食品や衣料品、日用品などを割引価格で提供するほか、オリジナル商品も展開している。2025年は10周年を迎える節目の年として、過去最大級の企画を用意しているという。

    2025/11/10
  2. ECでの支払い方法、クレジットカード・デビットカードが約7割、「PayPay」などのID決済は約1割。支払額が多い人ほどクレカ利用が多い傾向

    調査の結果、オンライン決済の中心的な手段は「クレジットカード・デビットカード」で、利用額と頻度が高いほどその傾向も高いことがわかった

    2025/11/10
  3. ランサムウェア攻撃被害のアスクル、12月上旬以降に本格復旧フェーズをめざす計画とは

    同社は、事業所顧客の業務継続を最優先とし、まずは法人向けサービス「ASKUL」の復旧を優先的に進める方針。今後、安全性と安定稼働を確認しながら、対象範囲を段階的に拡大していくとしている。 ASKULサービスの復旧は3段階で進める。

    2025/11/7
  4. 日本トイザらス、おもちゃ・子ども用品の「ブラックフライデー」を11/21スタート

    日本トイザらスによると、実店舗では11月21日の開店時間から、オンラインストアは11月20日12時から、対象商品を大幅割引価格で販売する。

    2025/11/11
     
  5. Yahoo!オークションで、2025大阪・関西万博で使用された什器や備品のオークションを11月11日から開始

    協賛者として参画している万博の「リユースマッチング事業」の一環として行う。「Yahoo!オークション」で2025年の「大阪・関西万博」で使用された什器や備品のオークションを開始した

    2025/11/11
     
  6. 楽天の無人配送サービスがローンチから1年、自動配送ロボットによる商品配送はどんな状況?

    「楽天無人配送」は、東京都中央区の晴海全域と、月島・勝どき・佃の一部地域で展開している。自動配送ロボットが温かい料理や冷たい飲み物、生鮮・冷凍食品、日用品などを対象地域内の配達場所に毎日配送。夜間や雨天時にも稼働し、利用者の多様なライフスタイルを支えている。

    2025/11/7
     
  7. 【最終日も当日申込OK!】ビームス、ミスミ、タカラトミー、中川政七商店、TSI、アテニア、ヤマダデンキなど登壇

    ネットショップ担当者フォーラムは「ネットショップ担当者フォーラム 2025 秋」の2日目を、11/7(金)10時30分~17時15分に赤坂インターシティコンファレンスで開催しています。すべての講演を無料で聴講できます!

    2025/11/7
     
  8. 生成AI経由の購買トラフィックが急増。カート追加率38.5%増、平均セッション時間増など越境ECサイトのトラフィック調査

    「WAFUU.COM」は、日本の流通商品を世界100カ国以上・21言語で展開する越境ECサイト。日本の優れた製品を世界中の消費者に届けることをミッションに、独自仕入れによるセレクトショップ形式で運営している。

    2025/11/12
     
  9. 「サムソナイト」「グレゴリー」のEC改善事例。CVR改善+購入完了率が最大45%増の成果をあげたアプローチとは

    DtoC推進のため、自社ECを強化しているサムソナイト・ジャパン。決済手段の1つに「Amazon Pay」を導入し、買い物体験の向上、さらにはCVR改善などに成功している。「Amazon Pay」を活用した施策とその実績を担当マネージャーに聞く

    2025/11/12
     
  10. ユナイテッドアローズ、連結子会社コーエンをジーイエット(旧マックハウス)に売却へ

    現在、諸条件について協議を進めており、株式譲渡契約の締結日は12月25日、譲渡実行日は2026年1月31日を予定している。譲渡価額は未定。

    2025/11/10
     

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

藤田遥

EC業界の「人」を表彰する第3回アワードのMVPは「ちいかわ」IPビジネスのグレイ・パーカー・サービスの小林氏。VALX、リンベル、ビィ・フォア―ド、ビルディが各賞を受賞 | EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

4 日 12 時間 ago
ネットショップ担当者フォーラムが11/6に開催した、EC業界の「人」を讃えるアワードの2025年受賞者をダイジェストで紹介します。

EC業界で活躍する“人”にフォーカスし、企業や団体などで活躍する個人の功績や取り組みを表彰するアワード「ネットショップ担当者アワード」(主催はインプレスの「ネットショップ担当者フォーラム」)の第3回授賞式を11月6日に開催、受賞者を発表しました。受賞者が獲得した賞、受賞者の実績をダイジェストでお届けします!

写真左から、「第3回ネットショップ担当者アワード」をスポンサードしたコマースメディアの井澤孝宏代表取締役、2025年アワード受賞者(トロフィーを持っている5人)。2024年受賞者のタイムマシン小川公造氏、2023年受賞者のアズワン中野裕也氏、2024年受賞者のPOST COFFEE 下村祐太朗氏、エトワール海渡 桑原惇氏

選考委員を務めたのは、ネクトラス代表取締役の中島郁氏(委員長)、スマイルエックス代表の大西理氏、CaTラボの代表でオムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎氏、ルームクリップ KANADEMONOカンパニー管掌やオルビスのCDO(Chief Digital Officer)などを務める石川森生氏、SRSホールディングスの執行役員SRSグループDX推進本部長の田丸知加氏。

アワードはコマースメディアがスポンサード。一般社団法人イーコマース事業協会が後援しました。

注目すべき5人を表彰

2025年の「ネットショップ担当者アワード」で表彰した人物は次の5人です。MVP以外は氏名を五十音順に掲載しました。

ネットショップ担当者アワードMVP:グレイ・パーカー・サービス 小林辰也氏

株式会社グレイ・パーカー・サービス WEB事業部 部長 小林辰也氏
株式会社グレイ・パーカー・サービス WEB事業部 部長 小林辰也氏
2023年にグレイ・パーカー・サービスへ入社。同年、「ちいかわマーケット」公式LINEアカウントを立ち上げ、友だち数500万人を達成。翌2024年にはWEB事業部次長として組織改革と物流移管プロジェクトを推進。現在は部門責任者として、全12のECサイトの運営とマーケティングを統括している。
小林氏(左)と、プレゼンターを務めた中島選考委員長
小林氏(左)と、プレゼンターを務めた中島選考委員長

MVPは、実績や個人の挑戦などを総合的に評価し、選出しました。

「ちいかわ」などのIPビジネスを展開するグレイ・パーカー・サービスのEC事業について、2025年5月期のEC売上高は前期比50%超の成長を記録。小林氏は、外注業務の内製化によるコスト圧縮、物流移管に伴うインフラ強化、注文集中時の決済待ち時間を最大5分の1に短縮したシステム活用など、さまざまな観点から増収に貢献しました。2023年の入社以来、デジタル戦略を一手に担っています。

編集部が直撃! 小林氏の詳細インタビューはこちら

EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

「ちいかわ」などのIPビジネスでEC売上高50%増。グレイ・パーカー・サービスの責任者が語る成長要因

「ちいかわ」など人気キャラクターのグッズ制作・販売を手がけるグレイ・パーカー・サービスでWEB事業部を管掌する小林辰也部長を、11/6に授賞式を開催する第3回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出した。既存の外部依存モデルにとらわれず、組織改革とECの内製化を精力的に取り組み、めざましい実績をあげている小林氏本人にインタビューした。<第3回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第3弾>
高野 真維[執筆]10/31 7:00 15 8 0

ブレイクスルー賞:リンベル 大川和弘氏

リンベル株式会社 執行役員 EC統括部 本部長 大川和弘氏
リンベル株式会社 執行役員 EC統括部 本部長 大川和弘氏
デジタルマーケティング・システム構築・商品開発の全領域を管掌。2006年入社以来、リンベルのデジタル戦略を一手に担い続ける。ECサイトの立ち上げから、他社とのギフト通販ビジネスをリードしている。デジタルギフトの波を捉え、株主優待やポイント交換事業などのシステム責任者として、大規模プロジェクトを成功に導いた。自治体ビジネスの基盤となる「スマートギフト」では「選べる」「足せる」自由なポイント交換システムを構築し、業界のスタンダードを刷新。2024年、SNSギフト「ギフトリスト」をリーダーとしてサービスインさせ、ギフト体験をデジタル時代へと進化させた。
大川氏(左)と、プレゼンターを務めた田丸選考委員
大川氏(左)と、プレゼンターを務めた田丸選考委員

ブレイクスルー賞は、自社の既存のビジネスモデルにとらわれず、新たな領域のMDや販路拡大などに精力的に取り組み、実績をあげている企業の担当者を表彰する賞です。

リンベルは、コロナ禍のフォーマルギフトの落ち込みという業界の逆風を乗り越え、近年のEC売上高は4年で2.4倍に成長しました。その旗振り役となったのが大川氏です。ニーズに合わせたギフト販路の拡張、それに伴うDX化、当日出荷を可能にした自社物流の強化など多方面の改革・開発に取り組み、実績につなげています。

編集部が直撃! 大川氏の詳細インタビューはこちら

EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

4年でEC売上高を2.4倍に伸ばした秘訣は? リンベルの大川執行役員が語る「フォーマルギフト」の壁を破るDX戦略

カタログギフト大手のリンベルでEC事業を管掌する大川和弘執行役員を、11/6に授賞式を開催する第3回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。既存のビジネスモデルにとらわれず、新たなMDや販路拡大に精力的に取り組み、実績をあげている大川氏本人にインタビューした。<第3回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第1弾>
高野 真維[執筆]10/29 7:00 2 1 0

コミュニティ共創賞:VALX 古賀雅範氏

VALX株式会社 マーケティング責任者 事業部 マーケティング課 課長 古賀雅範氏
VALX株式会社 マーケティング責任者 事業部 マーケティング課 課長 古賀雅範氏
スポーツ用品メーカーDESCENTEで商品企画やEC責任者を歴任。Jリーグユニフォーム開発やオムニチャネルを推進し、コロナ禍でのEC急成長に貢献し社長賞を受賞。2024年よりVALXに参画し、日本一広告費率の低いD2Cブランドをめざして事業をリード。EC×SNS×リアルを融合した「P2P2C型」熱狂マーケティングで市場を創造し、「プロテイン×コミュニティ」を起点にスポーツビジネス拡大に挑戦している。
古賀氏(左)と、プレゼンターを務めた石川選考委員
古賀氏(左)と、プレゼンターを務めた石川選考委員

コミュニティ共創賞は、EC事業においてファンとのコミュニティ形成に奏功している企業の担当者を表彰する賞です。

プロテイン販売のVALXは広告やセールに依存せず、ファンとの共創を軸にブランドを成長させている企業です。Web広告費を大幅に抑えながら事業構造を転換し、持続的にブランド価値を高めるビジネスモデルへと進化させています。

古賀氏はEC事業と全社マーケティング戦略を担当し、マーケティング全体の設計とKPIマネジメントを担う人物です。ファンの熱量を起点にブランドを設計する共創モデルを推進し、広告費ゼロで毎月1500件超のUGCが自然に生まれるエコシステムや、オーガニック流入の拡大などを生み出しています。

編集部が直撃! 古賀氏の詳細インタビューはこちら

EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

広告依存からの脱却+ファンとの共創で価格競争に“勝つ”ビジネスモデルを築いたVALXの古賀課長に聞く成長の秘訣

プロテイン販売のVALXでEC事業と全社マーケティングを担当する古賀雅範課長を、11/6に授賞式を開催する第3回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。既存の広告依存型ビジネスモデルにとらわれず、ファンとの共創マーケティングを推進し、実績をあげている古賀氏本人に直撃インタビューした。<第3回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第5弾>
高野 真維[執筆]11/5 7:00 1 1 0

越境ビジネス賞:ビィ・フォア―ド 土屋汐莉氏

株式会社ビィ・フォア―ド デジタルビジネスプラットフォーム推進部 デジタルマーケティンググループ デジタル企画チーム チームマネージャー 土屋 汐莉 氏
株式会社ビィ・フォア―ド デジタルビジネスプラットフォーム推進部 デジタルマーケティンググループ デジタル企画チーム チームマネージャー 土屋 汐莉 氏
2012年ビィ・フォアード入社。セールスアシスタントを経て、2016年にマーケティング部に異動。アフリカの販売拠点でのマーケティングや現地送金(ローカルペイメント)を担当。現在は、アフリカ向け不動産物件掲載プラットフォーム事業を担当し、チームマネージャーとして新規事業をリードする。
土屋氏(左)と、大西選考委員
土屋氏(左)と、大西選考委員

越境ビジネス賞は、越境ECに関連する業務に精力的に取り組み、後進のベンチマークになり得る担当者を表彰する賞です。

中古車越境ECのリーディングカンパニーであるビィ・フォアード。2024年6月期のEC売上高は前期比9%増の1180億円です。

ビィ・フォアードでデジタルマーケティングを担う土屋氏は、20か国以上にローカライズした全41アカウントのSNS運用、ローカルペイメントの担当経験、そして新規事業への挑戦など、さまざまな事業カテゴリに挑み、ビィ・フォアードの事業成長と自身のスキルアップにつなげてきました。

編集部が直撃! 土屋氏の詳細インタビューはこちら

EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

売上1180億円のグローバルECを支えるSNS運用とは?ビィ・フォアード土屋氏が語る越境ECビジネスのローカライズSNS・ファン育成術

中古車越境ECのカテゴリで圧倒的な存在感を持つビィ・フォアードで、デジタル企画チームを管掌する土屋汐莉チームマネージャーを、11/6に授賞式を開催する第3回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出した。グローバル市場で20か国以上にローカライズしたSNS戦略を推進し、事業拡大とファンの育成に貢献した土屋氏本人にインタビューを行った。<第3回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第4弾>
高野 真維[執筆]11/4 11:00 1 6 0

SNSマーケティング賞:ビルディ 戸田夏海氏

ビルディ株式会社 コンテンツ部 クリエイティブチーム リーダー 戸田夏海氏
ビルディ株式会社 コンテンツ部 クリエイティブチーム リーダー 戸田夏海氏
2022年、ビルディにクリエイティブデザイナーとして入社。翌年クリエイティブチームに配属後、SNSの運用担当をスタート。ショート動画制作では企画から編集まで一貫してチーム内で担う。バナー制作やパンフレット・カタログなどの印刷物の制作をはじめ、プライベートブランドの製品デザインや、ビルディが国内総代理店を務める電動工具ブランド「DCK」の国内向けパッケージデザイン・公式サイトの運営など、ビルディに関わるあらゆるクリエイティブ業務を担う。
戸田氏(左)と、プレゼンターを務めた逸見選考委員
戸田氏(左)と、プレゼンターを務めた逸見選考委員

SNSマーケティング賞は、企業のSNS運用に積極的に取り組み、実績をあげている企業の担当者を表彰する賞です。

プロ向けの電動工具・資材ECのBtoB-ECを手がけるビルディは、SNS運用によるデジタルコンテンツの強化でEC事業が急成長しています。そのSNS運用をけん引しているのが戸田氏です。

ビルディの2025年5月期の売上高は前期比20%増の35億1900万円。BtoB事業とSNSの相性は費用対効果の面で判断が難しい環境下で、ECへの流入につながるデジタル戦略が増収に貢献しています。戸田氏はSNS運用の内製化を一手に担い、TikTokで100万回再生を超えたショート動画の企画・配信、Instagramのフォロワー数を直近1年間で36%アップさせる(2025年9月時点)など、数々の実績をあげています。

編集部が直撃! 戸田氏の詳細インタビューはこちら

EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

BtoB-ECの売上高を2割増やした「工具EC」のコンテンツ作りとは? ビルディに聞くSNS内製化・ショート動画戦略

工具ECのビルディでコンテンツ部を管掌する戸田夏海氏を、11/6に授賞式を開催する第3回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。ショート動画を活用したSNSの内製化に取り組み、実績につなげている。<第3回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第2弾>
高野 真維[執筆]10/30 6:00 1 2 0
◇◇◇

「第3回ネットショップ担当者アワード」の授賞式は、2024年11月6日(木)に東京・赤坂で実施しました。

第3回ネットショップ担当者アワード受賞者(前列5名)、選考委員(後列5名)
第3回ネットショップ担当者アワード受賞者(前列5名)、選考委員(後列5名)

詳細なレポート記事は近日配信します。各賞の選出ポイント、受賞者のコメント、選考委員の講評など、詳しくお届けします。お楽しみに!

第3回のネットショップ担当者アワードは、コマースメディアにスポンサードいただき、一般社団法人イーコマース事業協会が後援しました。

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後援

鳥栖 剛
確認済み
5ヶ月 1 週間 ago
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