AIが使えない会社は“内定辞退”も? 就活生の約半数が「志望度が下がる」【IDEATECH調べ】

採用力にも影響? 生成AIが使えない企業は「時代遅れ」「レベルが低そう」と思われる時代に。

今井扶美(Web担編集部)

6:00

IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー」は、「生成AI活用環境と大学生の企業選択に関する実態調査」を実施した。現在就職活動中または就職活動を予定している大学生325名が回答している。

就活生の約6割が「業務で生成AIを使えるか」を重視

就職先を選ぶ際に、企業が生成AI(ChatGPT、Claudeなど)を業務で活用できる環境かどうかを重視しますか

まず、就職先を選ぶ際に生成AIを使える職場かどうかを重視するかを聞くと、「非常に重視する」が19.7%、「やや重視する」が38.5%で、合計すると58.2%を占めた。

企業の生成AI活用環境を重視する理由

企業の生成AI活用環境を重視する理由としては、「AIを使いこなせる環境が当たり前の時代だと思うから」が53.4%で最も多く、以下「効率的に仕事ができる環境で働きたいから」が46.0%、「入社後に自分のスキルを伸ばせる環境で働きたいから」が36.5%と続いた。

AI利用禁止企業は「志望度が下がる」が約半数

生成AIの利用が禁止されている、または社員の多くが生成AIを使いこなせていない企業に対してどのように感じますか

一方で、生成AIの利用が禁止されている、もしくは使いこなせていない企業に対してどう感じるかを聞くと、「ややネガティブに感じる(志望度が下がる)」が41.2%にのぼった。また、「非常にネガティブに感じる(入社したくない)」も10.8%存在しており、生成AI活用環境が重要な判断材料になっていることが明らかになった。

ネガティブに感じる理由

ネガティブに感じる理由を聞くと、「時代の変化に対応できていない企業だと思うから」が45.6%、「企業の競争力やレベルが低いと感じるから」が37.3%、「将来性がない企業だと感じるから」が27.8%と続いた。

就職活動を進める中で、企業の生成AI活用環境を知ったことで志望度が変わったことがありますか

実際、就職活動中に企業の生成AI活用環境によって志望度が変わったことがあるかを聞くと、「大きく上がった・やや上がった」の合計は34.4%にのぼった。

どのような状況で志望度が変わりましたか

具体的にどのような状況で志望度が変わったかという質問では、「インターンシップでAI活用の実態を体験したとき」が46.3%、「企業説明会や選考でAI活用環境について聞いたとき」が40.1%で上位となった。

生成AI環境への不満で「選考・内定辞退」の声も?

企業の生成AI活用環境に不満や懸念を感じたことを理由に、選考を辞退したり内定を辞退したことがありますか

最後に、企業の生成AI活用環境に対する不満が理由で、選考や内定を辞退したことがあるかを聞くと、「選考を辞退したことがある」が6.8%、「内定を辞退したことがある」が10.5%となった。

就職先の企業に対して、生成AI活用に関してどのような環境や機会を期待しますか

また、就職先の企業に求める生成AI活用の機会について聞くと、「業務で生成AIを実践的に活用できる機会」が39.7%と圧倒的に多く、研修や座学よりも実際の業務での導入環境が重視されていることが明らかになった。

調査概要

  • 【調査期間】2025年12月5日~2025年12月8日
  • 【調査対象】プライベートで週1回以上生成AIを利用しており、現在就職活動中または就職活動予定の大学生
  • 【有効回答数】325名
  • 【調査方法】IDEATECH提供のリサーチマーケティング「リサピー」によるインターネット調査

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