マーケティングDX(デジタル変革)や自動車産業DX事業を展開するナイルは、「ChatGPT」や「Perplexity」などの主要な生成AIで、特定のプロンプト(質問)に対する回答に自社ブランドやサービス・商品が言及されているかを効率的に調査できる簡易ツール「生成AIブランド言及チェッカー」を無料公開したと12月23日に発表した。自社や競合のブランド名と、確認したいプロンプトを入力し、対象の生成AIを選ぶシンプルな操作でチェックできる。
各LLM(大規模言語モデル)での言及・推奨の有無に加えて、実際の回答テキストも確認できるので、自社のLLMO(大規模言語モデル最適化)の状況を手軽に把握・分析することができる。各種のAIで自社ブランドが言及されているかを定期的に観測したり、競合他社がAIにどのように評価・紹介されているかを調査したりするのが容易なので、まず予算をかけずにLLMOの効果測定を始めたい場合でもこのツールを活用できる。
ChatGPTなどを検索の起点に、その回答を参考に問い合わせや購入の意思決定を行う人が増えており、生成AIの普及が情報収集のあり方を変えつつある。しかし、多くのマーケティング担当者が生成AIの自社への言及状況を把握するには、AIツールを個別に開いてチェックするか、高額なツールを導入する必要があった。このためナイルは、主要生成AIでの言及状況を一目で確認し、簡単に現状分析ができるツールを開発して無料公開した。