ネットショップ担当者フォーラム

カゴ落ちした顧客にメールで再訪問を促す機能「FutureCartRecovery」を11/7リリース

9 years 4ヶ月 ago

ECプラットフォーム「FutureShop2」を提供するフューチャーショップは11月7日、カゴ落ち(カート放棄)した顧客にメールで再訪問を促す機能を追加する。

機能の名称は「FutureCartRecovery」。カートに商品を入れたものの、放棄したまま離脱した顧客に対して、再訪問を促すメールを送信する仕組み。「FutureShop2」のオプションとして提供する。

顧客がカート内に放棄した商品情報を、あらかじめ設定したタイミングでメールで送信し、再訪問を促すことで売上アップが期待できる。

リリースに先立ち、10月24日から事前申し込みを開始。初期・月額費用が無料となるリリースキャンペーンも始めた。キャンペーンは2016年12月末まで(申し込みの対象は2016年11月18日までの申し込み分)。

「FutureShop2」を利用しているECサイトは、専用のタグの設置だけで簡単に導入することができる。メール送信対象は、「メルマガ可」に設定した会員のみ。

送信するタイミングは、「カゴ落ち」後の最短15分後から最長で90日後まで。複数回配信するステップ設定も可能。ステップごとにメール内容を変更することもできる。「FutureCartRecovery」で送信したメール経由の購入金額、コンバージョン率を確認することも可能。

サービス料金は初期費用2万5000円、月額1万5000円。

フューチャーショップがECプラットフォーム「FutureShop2」のオプションとして、かご落ちした顧客にメールで再訪問を促す機能「FutureCartRecovery」を提供、10/24から事前申し込みを開始

管理画面ではリアルタイムでさまざまな数値を確認することが可能(画像は編集部がキャプチャ)

MMD研究所によると、ECサイトの「カゴ落ち率」は、世界平均で約70%近いという。EC企業では「カゴ落ち率」を減らすために、送料表記のわかりやすさ、サイトの信頼性訴求などをECサイト上で対策したり、カートのステップ短縮、顧客情報入力の煩雑さやパスワード忘れを緩和する「外部ID連携機能」といった利便性向上施策を行う企業も増えている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

「1いいね!」あたり10円からのインフルエンサー・マーケティング「door」を提供開始、マージェリック

9 years 4ヶ月 ago

EC支援のマージェリックは10月24日、SNS上の「1いいね!」あたり10円からの予算を設定するだけで幅広いインフルエンサーへ情報発信や拡散のオファーができるインフルエンサー・マーケティングのプラットフォーム「door(ドア)」の本格提供を開始した。

従来のインフルエンサーマーケティングサービスは、オファーから実行まで時間がかかり、 マージンや効果が不明瞭なことが多く利用しにくい面が多かった。「door」は予算や獲得単価を自ら設定し、すぐに始められることが可能。

EC企業は「door」の管理画面から予算をデポジットし、案件を入力すると「door」に登録しているインフルエンサーへ仕事の依頼メールが送信される。 インフルエンサーは依頼内容にもとづいてInstagramやFacebookを通じて情報発信を行い、「いいね!」を獲得すると、企業がデポジットした予算の範囲内で、 獲得した「いいね!」数に応じた報酬額がインフルエンサーへ支払われる仕組み。

ダッシュボードのレポート表示機能を使い、インフルエンサーの属性ごとに掲載時期、 投稿内容、「いいね!」獲得数の閲覧ができ、効果測定も可能となっている。

2016年7月から行った国内企業約30社へのテスト導入では、EC事業者サイトへの平均アクセスが約3倍に伸長。施策月の売上高も通常の約1.5倍という成果が出たという。

2017年10月までに企業登録数は2000社、インフルエンサー登録数3万人をめざす。 

doorの仕組み

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

「Amazonログイン&ペイメント」、日本での導入ECサイト数が1000サイトを突破

9 years 4ヶ月 ago

アマゾンジャパンは10月21日、AmazonのアカウントでECサイトにログインし支払いができるサービス「Amazonログイン&ペイメント」が、日本で1000社以上のECサイトで導入されたことを発表した。

日本でのサービス提供開始は2015年5月。サービス開始から16か月でさまざまなカテゴリーのECサイトに導入されているという。

導入が広がったのは、ECサイト構築システムのフューチャーショップとフラクタとの連携が始まった2015年9月以降。その後も連携するソリューションプロバイダーの数を増やしながら、導入社数を増やしている。

この日、アマゾンジャパン本社で会見を行ったアマゾンペイメント事業本部の井野川拓也事業部長は、次のように話した。

現在30社以上のソリューションプロバイダーが当社の公式認定制度「グローバルパートナープログラム」に認定されており、日々の開発で連携している。

ソリューションプロバイダーとの連携で新たな機能も生まれており、9月から「Amazon ログイン&ペイメント」で定期購入に対応できる定期購入機能を開始している。

今後はモバイルアプリへの「Amazon ログイン&ペイメント」の提供を予定している。

会見で「Amazonログイン&ペイメント」の成長性について語る井野川拓也氏

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

自社ECを開設する際のシステム選定のコツとは | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 4ヶ月 ago
Select Pick Selecting Compare Selection Targeting Concept

今回は、自社ECの効率化を行う際に、どのように自社に適したシステムを選定すべきなのかご紹介しましょう。

ECのシステムはおおまかに3つのタイプに分けることができます。

  1. スモールスタートが可能なASP系
  2. カスタマイズ可能なパッケージ系
  3. ゼロから自社専用に開発するフルスクラッチ系

大きなコストをかけてフルスクラッチでシステムを組めれば、最も自社に適した効率的なシステムを構築することが可能であると思いがちですが、一度作ってしまうと後から変更するためには更なるコストが掛かる上に、ECを実際に運営してみないと何を効率化してどんな機能が役に立つのかが分からないため、どのようなシステムにするのかを見誤ってしまう可能性もあります。

そこで、目安として年間の売上目標が1億~5億円ほどであれば、導入するシステムは①のスモールスタートが可能なASPを導入することがオススメです。最近のASPはWordPressが導入できるものや入荷予約システムなど様々な機能が用意されています。また、業種に特化したものも多く、アパレルであれば多くの画像をアップできる大容量のものやCRMなどの顧客管理システムが充実したものなど選べる中から自社に最も合ったシステムを選ぶ事ができます。

では、どのような基準でASPシステムを選定すれば良いのでしょうか。そのポイントをご紹介しましょう。

まず見たいのは、ASP会社が発表している年間総流通額です。ASPはその特性上ユーザーの要望に合わせて機能改善をドンドン行っていきます。年間総流通額が多ければそれだけ要望の声も多く集まり、しっかりとした改善が行われますので、時代遅れになるリスクが低く無難と言えるでしょう。

また年間総流通額が多い所の中でも、1社あたりの流通額が自社と近いところもオススメです。1社あたりの流通額が近いところであれば、それだけシステムに求めるニーズも固まってくるため相性が合いやすいのです。

流通額の大きなASP会社は現在であれば大体5社くらいに限られてきますので、以上の業種・流通額の相性からASP会社を選定してスモールスタートを切ると良いでしょう。

ちなみに、年間の売上が5億を突破する辺りになると、より自社に合った細かなカスタマイズが必要になってきます。

flat design vector illustration concept of book discovery

その頃合いがASPを卒業して大規模に展開する目安となります。POS連携や物流連携、細かな温度帯設定やクーポンの配布方法などカスタマイズを前提としてパッケージ商品を選定する必要があります。実際にASPで年間1億~2億くらいの売上に差し掛かれば、自社にとってどのような機能が必要かも見えてくると思いますので、その頃からどのようなシステムを選ぶべきなのか検討を開始すると良いでしょう。

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
自社ECに適したシステムを選定する方法(2016/10/18)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

売り上げを伸ばす7項目。EC企業が見直すべきポイントを総点検しよう | これができていないネットショップは成長できない~EC企業がやらなければならない通販の鉄則~

9 years 4ヶ月 ago

今回(最終回)は、売り上げを伸ばすために必要な7項目についてのおさらいです。売り上げを伸ばすために、ECサイトの企画(転換率向上)、広告(集客)、SNS強化(ファン化)などに着目しがち。しかし、こうした表向きの取り組みだけでなく、裏側の取り組みも売り上げを伸ばすために必要だということも踏まえて、この7項目を見直ししてください。

売り上げを伸ばすために必要な7項目

  1. 仕入・在庫管理
  2. 商品開発
  3. 業務効率化
  4. 商品提案
  5. 顧客管理
  6. ファン化
  7. 組織化

仕入・在庫管理

通販の在庫状況を確認しましょう。売り切れている商品がないか、SKUごとに在庫を確認。この際、人気商品だから売り切れている、もうすぐ入荷するから大丈夫といったことは考えず、データから在庫切れ商品・期間を確認しましょう。

通販業務を長年行っていると、「○○だから在庫はないのが当たり前」と考えがちですが、ゼロベース思考で「在庫切れゼロ」の方法を考えてみましょう。

詳細は、連載第1回、通販の基本は「必要なもの・情報を、必要な量だけ、必要な時に、お客様へお届けする」をご確認ください。

商品開発

売り上げの基本は商品です。広告を使って集客を行う、サイトを改善して売上をアップすることも重要ですが、売り上げを作る基本は商品です。ヒット商品を先行して作ると、先行者益はありますが、周囲は全力で追ってきます。

そこで、商品販売状況の分析と、新商品の開発を並行して行いましょう。商品販売状況の分析は、連載第2回「商品を見ただけで適切な仕入数がわかる「センス」を身につけよう」をご確認ください。

業務効率化

売り上げを伸ばすためには人手が必要です。内部・外部からは売り上げを伸ばすために、サイト改善や広告などが必要だといわれることも多いでしょう。しかし、こうした活動を始める前に、まず業務の効率化を図り、売上アップのための施策を行う時間を作りましょう。

業務効率化のコツは次の通りです。

  1. ムダな業務(一方的な報告作業、次に繋がらない仕事など)をやめる
  2. 業務時間の多いモノから改善を検討する
  3. 業務を結合する。複数の人が同じ業務を行っている場合は業務を集約する
  4. 業務のボトルネックになっている工程は、分散対応(メンバ・工程の細分化)して効率化する
  5. システム化。日々同じ事を行っている業務はシステム化できる

商品提案

消費者に商品をただ単に見せるのではなく、商品を[提案]するサイト作りを行いましょう。そのために、売れている商品の売れている理由を徹底的に検討しましょう。

まずは、消費者が記載しているレビューと、他社類似商品のレビューをすべて読み、良いところ、悪いところを抽出しましょう。詳細は、連載第2回「商品を見ただけで、適切な仕入数がわかる「センス」を身につけよう」を確認ください。

顧客管理

消費者1人1人に対する接客をめざし、顧客管理を行いましょう。顧客管理は、顧客ごとにカテゴリ分けし、対応していきます。まずは、現状の販売状況を分析することから始めましょう。

詳細は、連載第3回「通販の売り上げを伸ばすためにEC企業が対応すべき3つのステップ」をご確認ください。

ファン化

消費者をファン化するための方法を検討しましょう。ファン化の1つの手段として、「双方向のコミュニケーション」があり、これはSNSが得意な分野です。消費者1人1人に接客でき、かつ、効率的なSNSの運用方法を実行していきましょう。

組織化

人(点)ではなく、組織(面)で通販を運営して、行動の成果を最大化する方法を考えていきましょう。組織化を行う前に、自分と仲間・部下との関係を振り返ります。

コミュニケーション=仲間・部下のことを理解(どのような仕事を行っているか。目標は何か。どのような価値観をもっているか)していない関係では、何を言っても仲間・部下は話を受け入れてくれません。

詳細は、連載第4回「売上UPには人材教育が必須です。リーダーは知っておくべき、人を育てる7つの心得」を確認ください。

仕事って楽しいねっと仲間や部下と話し合える関係になれる組織を構築していきましょう!

仲庭 拓也

仲庭 拓也

合同会社さくら 代表

工学博士。海外での会社設立~工場建設~資材確保~販路拡販業務を6年間行う中で、トヨタ生産方式を用いた改善、人材育成、物流業務などを経験・習得。日本へ帰国後、コンサルティング会社「合同会社さくら」を設立して、海外での経験を基にコンサルティング活動を行っている。

現在は、「楽天市場ショップオブザイヤー2015」獲得の3店舗を中心にコンサルティング。その他にも、お酒、下着、エステなど異なる複数の分野で、売上向上、在庫管理、新商品開発、SNS集客、人材育成、社内基盤整備などを中心に活動。

仕入や在庫管理を適正化したい、通販サイトを構築したい、売上を向上させたい、業務改善を行ってムダな時間を削減・売上を上げる活動に注力したい、また、SNSを強化したいなどございましたら、お気軽にメールにてご相談ください。

メール

仲庭 拓也

東急ハンズが「ワンドウ」で商品販売を開始、中国向け越境ECを強化

9 years 4ヶ月 ago

東急ハンズは10月20日、インアゴーラが提供するショッピングアプリ「ワンドウ」で、中国ユーザー向けに取扱商品の一部販売を開始した。インアゴーラでは現地SNSやKOL(Key Opinion Leader)を通じて、中国のユーザーへの商品認知なども行ってくれるため、東急ハンズではまだ中国で認知度の低い商品を「ワンドウ」を通じてPRすることで、中国への販売を強化していく。

東急ハンズでは、2015年6月から、日本のECサイトに海外向け購入代行サービス「BuySmartJapan」を導入し、海外向け販売を開始している。今回は、単に陳列・表示するだけでなく、1つ1つの商品の良さをコンテンツを活用して多角的に紹介しながら販売することで「東急ハンズ」の商品を中国ユーザーに届け、日本のライフスタイルを提案していく。

「ワンドウ」は2015年8月に開始し、すでにユーザー数は約100万人、1日の最高注文数は5000件を突破している中国向けショッピングアプリ。花畑牧場や源吉兆庵、HACCIなどが出店しており、取扱商品数は3000SKUを超えている。2015年11月には「京東(ジンドン)」や「美麗説HIGO(ハイゴ)」と戦略的業務提携を締結し、「ワンドウ」以外のユーザーに対しても、自社ブランドと商品を効率的に訴求することができるようになっている。

インアゴーラが提供する中国向け越境ECプラットフォームの仕組み

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

お取り寄せグルメの中から高品質な商品を認定する「楽天グルメセレクション」の認定を開始

9 years 4ヶ月 ago

楽天は10月19日、「楽天市場」のお取り寄せグルメの中から高品質の商品を認定する新制度、「楽天グルメセレクション」の運用を開始した。楽天ではこれまで、「楽天市場」のベストスイーツを決定する「スイーツグランプリ」を夏と冬に開催してきたが、「楽天グルメセレクション」という認定制度に刷新することで、より多くの商品を取り上げ、楽天市場ユーザーに高品質なスイーツを提案していくとしている。

「楽天市場」に登録されているフードジャンル商品の中から、厳正な審査を通過した高品質の商品を「楽天グルメセレクション」として認定する。

審査方法は「楽天グルメセレクション」に応募されたスイーツに対し、楽天社内審査を実施。社内審査を中化した商品を、楽天市場のユーザーと、パティシエ界の巨匠やスイーツジャーナリストなどスイーツの専門家を審査員として迎え、「楽天市場」の出店店舗から応募されたスイーツ商品を「味」「見た目」「価格」の観点から審査。一ってい基準以上商品を「楽天グルメセレクション」として認定する。さらに、認定商品の中から最高得点を獲得した商品には「グランプリ」を、特別審査員による評価が高い商品には「審査員特別賞」を授与する

審査および認定は年4回の実施を予定しており、初回は10月18日に実施。7商品が「楽天グルメセレクシン」として認定され、「100%本物の栗きんとん」が「グランプリ」を、「柏屋薄皮饅頭こし」が「審査員特別賞」を受賞した。

今後、対象となる商品ジャンルを拡大していくとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

メガネスーパー、コンタクトの定期販売強化で「Amazonログイン&ペイメント」の定期購入機能を導入

9 years 4ヶ月 ago

メガネスーパーは10月20日、自社ECサイト「メガネスーパー公式通販サイト」に「Amazonログイン&ペイメント」の定期購入機能を導入した。

コンタクトレンズの定期販売を行っており、「Amazonログイン&ペイメント」の定期購入機能の活用で、売り上げ拡大につなげていく。

メガネスーパーの自社ECサイトは2016年5~9月までの累計売上が前年同期比35%増と成長を続けている。なかでも、コンタクトレンズ用品を定期的に自宅へ配送する「新コンタクト定期便」の加入者が増えているという。

「Amazonログイン&ペイメント」の定期購入機能を導入し、定期便加入時の配送先・クレジットカード情報などの入力負担を軽減。利用者の加入促進を図る。

メガネスーパー公式通販サイト

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

再配達は1日約200万件…パナソニックが再配達問題の解決に「宅配ボックス実証実験」

9 years 4ヶ月 ago
  • 1日の再配達は約200万件(パナソニック試算)
  • 再配達は全配達の20%(パナソニック試算)
  • 在宅中に荷物を受け取るのは難しい受け取りに困ったことがある人は56.5%(パナソニック調査)

パナソニックの試算や調査によると、宅配の再配達を巡るこうした現状が浮き彫りになった。

また、2014年12月に宅配大手3社が一部営業所でサンプル調査を行ったところ、初回配達で完了するのが全体の80.4%、残り2割が再配達を必要とした。再配達1回目では15.7%、同2回目で2.6%が配達を完了し、3回目以上の再配達で完了するものも0.9%になったという調査結果がある。

こうした状況を受け、パナソニックは10月18日、「宅配便の再配達」問題を解決するため、「宅配ボックス実証実験」を開始すると発表した。日本郵便、ヤマト運輸と共同で行う。

パナソニックが開発した戸建住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」を100世帯に設置。宅配便の再配達の状況を調査し、2017年1月下旬に中間発表、4月中旬に最終結果発表をする予定。

「COMBO」は電気工事不要の後付け宅配ボックスで、宅配業者が荷物を入れて施錠するという仕組み。施錠後は「なつ印」ボタンで一度だけ伝票に押印できるなど、不正利用防止機能が搭載されており、利用者は専用鍵を使っていつでも荷物を取り出すことが可能。

実験は、福井県であわら市が推進する「働く世帯応援プロジェクト」の一環として行う。共働き世帯を対象に、家族が留守でも宅配便が受け取れる宅配ボックスの需要などについて調査する。

再配達は1日約200万件…パナソニックが再配達問題の解決に「宅配ボックス実証実験」

実証実験は福井県であわら市が推進する「働く世帯応援プロジェクト」の一環で行う

パナソニックでは、この実証実験によって宅配便の再配達の状況を把握。宅配事業者の労働時間、CO2の排出量などを公表する。

国土交通省によると、宅配便配達の走行距離の内25%は再配達のために費やされ、年間約42万トンのCO2が排出されているという。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

「アフィリエイト広告が成果につながらない」と思ったらこの11項目を確認してみよう【チェックリスト付き】 | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座

9 years 4ヶ月 ago

アフィリエイト広告を運用していて「提携数や稼働率は伸びてきているのに、オーダー件数が伸びないな……」と思ったら、管理画面のレポートからコンバージョン率を調べてみましょう。もしかすると、広告運用を根本から見直すタイミングかもしれません。

一定数のクリックは発生しているのに、それでも成果につながらないという場合、まずはコンバージョン率を確認してみましょう。

コンバージョン率の計算方法

オーダー件数 ÷ クリック総数 = コンバージョン率

商材や他の広告を利用して露出をかけているかといった条件によって異なりますが、一般的な物販であれば0.1%を切っていたら、また、無料会員登録や資料請求など、比較的簡単に申し込みできるリード系であれば0.8%を切っていたら「コンバージョン率が低い」と言えます。

実は、コンバージョン率が低い原因の多くは広告主側にあります。コンバージョン率が平均以下である場合は、以下のチェック項目について見直しを行いましょう。

コンバージョンアップのためのチェックリスト

バナーの説明とリンク先であるランディングページの説明は統一されていますか?

商品の魅力をきちんと伝えていますか?

あえてこのサイトで購入するメリット」はありますか?

リンク先から商品購入までの導線はわかりやすいですか?

商品点数が多い場合、検索や関連商品などで購入者にとって購入しやすい構造になっていますか?

画像が重くて表示するのに時間がかかる、ということはありませんか?

「送料が分りにくい」「合計金額が分りにくい」など、購入をためらわせる要素はありませんかか?

ショッピングカートの使い勝手は良いですか?

入力しやすい申し込みフォームを利用していますか?

申し込みフォームで必要以上の項目を入力させていませんか?

会員登録してからでないと購入できないなど、購入までのハードルが高過ぎたりしませんか?

上記のチェック項目を見直して、送客された見込み客を取りこぼさないよう、ネットショップを整えていきましょう。

成約につながりにくいネットショップだと判断されれば、アフィリエイターに「紹介するだけ損」だと思われてしまいます。有力なアフィリエイトサイトほどシビアに商品を選定しているので、リンクを貼り変えられてしまうといったことも、残念ながら起こり得ます。

大事なのは「あえてここで購入する理由」

報酬率さえ高ければ紹介してもらえると思いがちですが、アフィリエイターの中には、たとえ報酬率が低くても、ユーザーにとって利便性が高く買いやすいならモールへの送客を選択する場合もあります。

メーカー保障がある、ラッピングサービスがある、問い合わせに迅速に対応している、使い方に対するサポートがある……といった、本店ならではのメリットを伝えていく必要があります。

この「あえてこのネットショップで購入する理由」を、ニュースメールでアフィリエイターに伝えましょう。そして、アフィリエイトサイトで購入メリットを訴求してもらうことはもちろん、その前にネットショップ内でメリットが伝わることが大切です。

アフィリエイトサイトでどう掲載されているか確認する

アフィリエイト別レポートから、アフィリエイトサイトを上から20サイトほどを見て、購入意欲を高める紹介をしてくれているかどうか確認しましょう。

もしも御社と提携しているアフィリエイトサイトが、説明不足でバナーを貼っているだけのサイトばかりだったら、購入意欲の高い送客は難しいと言えるでしょう。

アフィリエイターへの個別連絡が可能なASPなら、アフィリエイターに直接働きかけてみましょう。

クリック報酬を設定しているとコンバージョン率が下がることも

その他の理由として、以前お伝えしたとおり、クリック報酬ではバナーなどの広告がクリックされた時点で成果となるため、難易度の低さから、アフィリエイトサイトによっては広告主にとって無意味なクリックが多数発生することもあり、注意が必要です。

レポートなどを確認し、広告の表示回数とクリック数が同数程度である場合などは、そもそも有効な送客がされていないと判断できますので、成約という効果を求めるのであれば、プログラムの見直しを含めて検討する必要があります。

そもそも、世の中にニーズのある商品なのかを見直してみる

筆者がASPにいた頃、ある広告主から「他の広告は使っていないが、費用対効果が高いと聞いたのでアフィリエイトだけ利用することにした」と言われたことがありました。

現在も同様のお問い合わせをいただきますが、まずはリスティング広告やFacebook広告などを小額で利用してみて、「そもそも、商品にニーズがあるのか?」「ネットで売れる商品なのか」ということを調査してからアフィリエイトを利用されることをお勧めしています。

なぜなら、アフィリエイトは成果報酬とはいえASPの基本使用料が発生しますし、半年や1年といった期間は成果が出なくても運用を続けなければなりません。短期間で結果を出せるかどうかは、商品の知名度などに左右されます。アフィリエイト広告は提携・稼動を積み上げながら、時間をかけてアフィリエイターとリレーションを築いていく手法であり、他の広告に比べて運用に手間も時間もかかる手法なのです。

誰でも知っているようなメジャーな商品であれば別ですが、「市場があるかどうか分らないけれど、成果報酬だからアフィリエイトをスタートしてみた」といった考えで、積極的な紹介が進むことはありません。

できることならまずは他の広告を使ってみて、どんなキーワードで、どんなユーザーにニーズがあり、どんな時間帯に購入される商品なのか……といった基本情報を得てから、アフィリエイトをスタートすることをお勧めします。それらの体験を持って開始した方が、アフィリエイターとスムーズに交流できるからです。

アフィリエイト広告では、アフィリエイターに選ばれることで提広告を掲載してもらえます。選ばれるための活動は、アフィリエイトプログラムの中だけではありません。そもそもニーズのない商品は、アフィリエイトでも売れないということを認識しておきましょう。

鈴木 珠世

鈴木 珠世

コミュニケーション・マーケティング コンサルタント

2004年よりギフトメーカーのWebショップ担当を経験。「モノを売る楽しさ」「アフィリエイトの楽しさに目覚め、2008年よりファンコミュニケーションズ、そしてリンクシェア・ジャパンにて、ネットショップ運営者やアフィリエイトサイト運営者に向けた教育・啓蒙活動に従事。その後、売れるネット広告社にて新規媒体営業と通販事業者向けのコンサルティングを行う。

日本アフィリエイト協議会による、アフィリエイト業界関係者が選ぶ「アフィリエイト業界MostValuable Player(MVP)」2012、2013、2014の3年連続の受賞など、受賞歴も多い。共著にて「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」を出版。

現在フリーにて、ネットショップ(通販企業)向けのコンサルティングを開始。

鈴木 珠世

今年も「いい買い物の日」がやって来る/Yahoo!ニュースからショッピングへ【ネッ担人気記事ランキング】 | 週間人気記事ランキング

9 years 4ヶ月 ago

去年に続いて第2回となる「いい買物の日」特設サイトがオープンしました。11月5日からは大規模セールも予定されているそうです。

  1. 「ニッセンがセブン&アイの“お荷物”になった理由」を通販専門紙が分析

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    なぜニッセンは凋落したのか? ニッセン低迷の理由、市場や消費動向の変化を踏まえて、自社ECサイトの対策を考えよう

    2016/10/14
  2. ヤフーら参加の「いい買物の日」10/18スタート、大手39社が参画する大規模イベントに

    tweet13このエントリーをはてなブックマークに追加

    「Tポイント1111万ポイント」「メルセデス・ベンツAクラス」など、総額約3億円規模の豪華商品が当たるという

    2016/10/17
  3. 「Yahoo!ニュース」から「Yahoo!ショッピング」への誘導を年内開始、ヤフーが集客強化

    tweet16このエントリーをはてなブックマークに追加

    月間150億PVの「Yahoo!ニュース」など各種「Yahoo!サービス」からの導線を新たに作る

    2016/10/18
  4. 「どれ買おうかな」がGoogleからAmazonへ。検索エンジンのショッピング利用が減少傾向【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年10月10日〜17日のニュース

    2016/10/18
  5. ユニクロのEC売上は30%増の421億円に拡大、EC化率は5.3%台に

    国内ユニクロ事業の売上高に占める通販・EC売上高の構成比率は前期比0.9ポイント増の5.3%

    2016/10/17
  6. 地域活性には「唯一の正解」がない。想いをもった人達の「ぶつかり稽古」が地域を動かす!

    楽天が実施している地域自治体との取り組みについて責任担当者の塩沢友孝シニアマネージャーが紹介 Vol.2

    2016/10/18
  7. クルーズが主力のゲーム事業を売却し、「SHOPLIST」に経営資源を集中

    確実性の低いゲーム事業を売却し、その売却益をSHOPLISTを強化させるための投資に充てる

    2016/10/14
  8. 「楽びん!」の配送エリアが拡大、渋谷区、目黒区、世田谷区、港区全域で配送可能

    これまで港区内では50%のエリアでサービスを提供

    2016/10/17
  9. 【A/Bテスト】アップセルに効果的なタイミングはいつ? SNSボタンを設置するのに効果的な場所はどこ?

    アップセル率を最高に上げる方法はこれだ!! (連載第4回)

    2016/10/17
  10. Amazonや楽天に行くとき、人は何を探してるのか?【今週のネッ担アクセスランキング】

    2016年10月7日~13日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

    2016/10/14

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m

    フリマアプリ「フリル」の決済手段に「Paidy」が新たに追加

    9 years 4ヶ月 ago

    フリマアプリ「フリル」を運営するFablicは10月20日、「フリル」の決済手段として、「Paidy」を導入し、提供を開始した。CtoCサービスで「Paidy」を導入したのは「フリル」が初めてとなる。「フリル」のユーザーの多くは10 代後半から30 代前半の女性で、「Paidy」ユーザーの利用層と親和性が高いため、導入を決定したとしている。

    「Paidy」は、携帯電話番号とメールアドレスを入力するだけで利用できるオンライン決済サービス。会員登録は不要で、利用者は支払い方法で「Paidy」を選択後、メールアドレスと携帯電話番号を入力し、SMSもしくは自動音声により取得した4桁の認証コードを入力するだけで決済できる。利用代金は月の利用料金をまとめてコンビニなどで支払うことができるほか、「分割払い」にも対応。導入サイトには、代金の未払いリスクに対して100%の支払い保証を行っている。

    「フリル」の利用者はこれまで、クレジットカード決済、携帯キャリア決済、LINE Payなどの決済手段を利用することができたが、「Paidy」が導入さたことで、コンビニ後払いを利用することができるようになり、利用促進が期待される。

    なお、Fablicでは10月22日から新たなテレビCMの放送も開始する予定。流通額拡大に向けた動きを加速している。

    山田孝之さんを起用した新テレビCMを10月22日よりオンエア

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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    中川 昌俊

    Facebookメッセンジャー上での会話から最適な商品を提案する「eBay ShopBot」を公開、eBay

    9 years 4ヶ月 ago

    米eBayは10月20日、Facebookのメッセンジャー上で会話する感覚で最適な商品を見つけてくれるパーソナル・アシスタント「eBay ShopBot」(イーベイ ショップボット)のβ版を公開した。検索画面に、より詳細な検索条件を打ち込むことは難しいが、会話する感覚で探している商品を伝えることで、より最適な商品を見つけることができる。。

    人工知能(AI)の技術を使用することで、文脈上の理解、予測機能、学習能力の提供を可能にするとともに、AIとeBayの膨大かつユニークな品揃えを融合させることで、ユーザーに最適な商品を提案できるようにする。

    「eBay ShopBot」に対して話しかけたり写真を送ると、より理解するための質問が「eBay ShopBot」から投げかけられ、そうした会話を行った後、最適な商品が提案される。

    「eBay ShopBot」はshopbot.ebay.comに行くか、FacebookメッセンジャーでeBay ShopBotと検索すると、使用できる。

    「eBay ShopBot」との会話のイメージ

    中川 昌俊

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    中川 昌俊

    千趣会が店舗との連携機能を備えたスマホアプリの提供開始、従来の3アプリを統合

    9 years 4ヶ月 ago

    千趣会は10月19日、スマートフォン向け無料アプリ「ベルメゾン ショッピングアプリ」の提供を開始した。

    新アプリは従来提供してきた3つのアプリを統合。オムニチャネル戦略ツールとして、ネットと店舗の情報を連携したサービスを提供していく。ベルメゾンの売上高は46.1%がすでにスマホ経由。スマホアプリを強化し、事業拡大につなげていく。

    千趣会はこれまで、「ベルメゾン商品検索」「ベルメゾンカタログプラス」「ベルメゾンお得情報」の3アプリを配信してきた。これらを統合し、ダウンロードの効率を高めて集客力アップにつなげていく。

    アプリの内容と導線も整理。ユーザビリティを向上させ、離脱低減と受注効率化UPを図る。

    ベルメゾンの店舗(ベルメゾン12店舗、ケイカラット6店舗)との連携も実施。アプリ内に会員証機能を搭載し、店舗購入でのポイント付与、店舗でのポイント利用を可能にする。

    今後は店舗でのチェックイン機能やGPSを利用したPUSH通知配信なども順次追加予定。

    ベルメゾン ショッピングアプリ
     

    中川 昌俊

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    中川 昌俊

    Amazonを追撃するウォルマートが通販サイト「Jet」を33億ドルで買収した理由 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    9 years 4ヶ月 ago

    世界最大手の小売企業であるウォルマート・ストアーズは、ECサイトでの商品販売ではディスカウント価格で商品を提供し、商品店舗受け取りサービスを行うことによって売上アップを図っています。

    ウォルマートが会員制のECマーケットプレイス「Jet」を運営するジェット・ドット・コムを33億ドルで買収したことを発表したのは9月19日。業界関係者の多くは、この買収がどのような成果を上げるのか注視しています。

    業界アナリストや関係者たちの最大の関心事は、ウォルマート(インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社」第4位)が、ジェットのスマートカートプライシングシステム(単なる値引きではなく、さまざまな買い物方法によってディスカウントする仕組みを)を自社のECサイトに組み込むかどうか、ということです。

    ウォルマートの動向を分析しているKanter Retail社のアナリスト、ローラ・ケネディ氏は、このように話します。

    “毎日がお買い得”というウォルマートの謳い文句と、スマートカートの仕組みは矛盾するのではないかと考えてしまいます。もちろん、低価格と価格決定の柔軟性を両立させることは重要ですが、ウォルマートが自社サイトでスマートカートを採用し、その仕組みでECサイトを運営するとは思えないのです。

    ジェットはある特定商品を大量に発注したり、返品不可などのオプションを付けることで、配送コストを削減しています。そうすることで、消費者がより安く商品を購入できるようにするのが、ジェットが消費者に提供している価値です。

    ウォルマートのCEO、ダグ・マクミロン氏は先日、現在はウォルマートe-commerceの社長に就任したマーク・ローイ氏(ジェットの創設者でありCEO)と、投資家やアナリスト向けのプレゼンテーションに登壇しました。

    ウォルマートは、ジェットのスマートカートプライシングシステムをサイトに組み込むかどうかの明言を避けました。ローイ氏はプレゼンテーションの中で、「消費者はスマートカートに好意的に反応した」と説明、ジェットの初期成長はスマートカートが寄与していると話しました。

    ジェットは創業後14か月間で、12億ドルのランレート(進行中の年度や四半期の通期業績予想を、期首から現在までの傾向を延長して推計した年換算値)を達成しています。

    リピート客がカートに入れる商品の数は6.9個なので、ほぼ7個です。消費者は多くの商品をカートに入れます。すべての商品を同じ物流センターから受け取ることになるので節約につながります。私たちは、サイト全体のエコシステムを利用して、コストを削減しています。

    このようにローイ氏は語りました。またECの価格決定に関しても大変興味深い話をしました。

    「消費者が通りを歩いているとわかったら、販売者は消費者を呼び止めて、私の商品は供給コストが低いので、もっと商品の値段を安くできますよ!と売り込むことができるでしょう」とローイ氏は言います(編集部補足*たとえば、商品にはベンチマーク価格として「Amazon」での販売価格をサイト内に表示したり、1つの店舗で購入するほど割引額は大きくなるなど、さまざまな買い物方法によってディスカウントする仕組みを構築している)。

    「Amazon」よりも「Jet」が価格面で魅力的な理由はなぜ。そのビジネスモデルを研究④
    たとえば、Amazonでの販売価格が表示するJet独自の仕組み(画像右、画像は編集部が追加)

    ウォルマートがジェットを買収したのは、アマゾン(インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社」第1位)からシェアを奪い取るためだと言えるでしょう。

    マクミロン氏をはじめ、ウォルマート役員達は、自社だけでアマゾンからシェアを奪うのは無理だと判断。ジェットを率いるローイ氏に賭けたのです。それは、アマゾンとの差を少しずつ縮めていくためです。

    ウォルマートがアマゾンに勝つには、大規模な店舗ネットワークの活用が必要です。世界中に1万1539の小売店舗を展開。全米でウォルマートは4629店、Sam's Club(会員制スーパーマーケット)は654店あります。

    3年前に発表されたフォーブス誌のレポートによると、全米人口の90%近くが、ウォルマートの店舗から車で15分圏内に住んでいるそうです。

    ウォルマートの店舗ネットワークの規模を鑑みると、オンライン注文には割引を適応し店舗で受け取ってもらうというサービスに、ジェットのスマートカートモデルを利用することが考えられるでしょう。

    オムニチャネル トップ500社」のレポート(インターネットリテイラー社発行)によると、店舗受け取りサービスを利用する消費者は増えており、2015年はネット通販利用者の約40%が店舗受け取りサービスを利用したそうです。オンライン注文商品の店舗での受け取りサービスは、長期にわたって売り上げに貢献しました。その理由は以下の通りです。

    配送コストの削減

    店舗スタッフにオンラインでの注文商品を店舗の棚から準備させ、消費者に店舗へ取りに来てもらう。このことによって、すぐにコスト削減を実現することができます。ウォルマートの近くに住んでいる人が大多数なので、店舗受け取りサービスのメリットを享受できない消費者をそれほど心配しなくてすむわけです。

    ローイ氏も、ウォルマートが店舗受け取りサービスを本格的に実施した場合、大きなコスト削減につながる可能性を示唆しました。

    店舗受け取りサービスを活用することによって、配送コストを70%~80%と大幅に削減することができます。EC用の倉庫に商品を運んで、店舗に大量輸送できるようになれば、配送コストは1つの荷物につき1ドルになり、非常に競争力が高くなるのです。

    こうローイ氏は語りました。

    店舗への送客

    小売チェーンがあえて目をつぶっている課題は、店舗の売り上げがオンラインのそれに追いついていないということです。店舗売り上げが落ちて、オンライン売上だけが上がっている場合もあります

    インターネットリテイラー社の季刊レポート「オンライン小売業者の財務動向」によると、今期はオンラインの売り上げが小売業者の成長に寄与しましたが、店舗がメインの企業の多くは、店舗売り上げが引き続き不調でした。

    レポート内で分析した13の小売チェーンのオンライン売り上げは、第2四半期で2015年対比18%アップ。全体の売り上げが0.9%ダウンしている現状とは大きな違いです。全体の売り上げに占めるオンライン売り上げの割合は、2015年の9.8%から11.7%にまでアップしています。

    Internet RETAILER

    世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

    Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

    Internet RETAILER

    カゴメ、農産物や青果をECサイト上で販売する「農園応援」事業を開始

    9 years 4ヶ月 ago

    カゴメは10月18日、通販事業の新たな取り組みとして、農産物や青果を販売する「農園応援」事業を開始した。まずは同社のECサイト「健康直送便」内で販売していく。今後はこれまで通信販売事業で築いてきたノウハウを活用して新たな事業も拡大させていくとともに、地域農業活性化に貢献していきたいとしている。

    カゴメでは1998年から通販事業「健康直送便」を開始。「お店では買えない特別なカゴメ」をコンセプトに、野菜ジュースやサプリメントなどを取り扱っており、新聞広告や折り込みチラシなどで顧客を獲得。現在は38万人の顧客を有しており、約88億円の売り上げ(2015年12月期)となっている。

    「農園応援」では、これまで通販では扱ってこなかった、農産物や青果を販売する。全国各地の生産者を訪ね、ECサイト上で「いつ・だれが・どこで・どのように」という物語とともに紹介することで売り上げにつなげていく考え。

    第1弾として、山形県上山市の「果樹楽園うばふところ」の「ゴールド ラ・フランス(青果)」(2kg、税別5500円)と、北海道で育ったトマトを北海道の工場で搾った「北海道余市トマトジュース」(190g×18本、税別4500円)を販売する。2017年以降、取扱商品を拡大して、展開していく予定としている。

    「農園応援」のティザーイメージ

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

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    中川 昌俊

    上位500サイトの「カゴ落ちメール」導入率が12.2%に、ナビプラス調査

    9 years 4ヶ月 ago

    ナビプラスが10月17日に発表した「国内EC売上TOP500サイトの『カゴ落ちメール』の導入調査」によると、ECサイトで買い物カゴに商品を入れたままで離脱したユーザーをメールでフォローする「カゴ落ちメール」の導入数は61サイトで、導入率は前回調査(2015年冬)から2.2ポイント上昇し12.2%となった。

    同調査は日本ネット新聞の売上高調査で上位500となったサイトを対象に実施。調査期間は8月1日~9月15日。

    「カゴ落ちメール」の導入サイトは、15年夏が34サイト(6.8%)、15年冬が50サイト(10%)、16年夏が61サイト(12.2%)となり、導入率は1年間で約1.8倍になった。

    「かご落ちメール」の導入サイト数と導入率の推移

    EC売上高別普及率を見てみると、売上高1000億円以上のサイトで導入率は38.5%、売上高500億円以上のサイトで36.4%となっており、売り上げ上位のサイトでは、北米TOP1000サイトの導入率(35.2%)を上回る水準まで普及が進んでいるとしている。

    EC売上高別導入率の推移

    配信のタイミングは、2015年夏の調査では、「サイト離脱後1日以内」が最も多く、次いで「サイト離脱後1週間以内」となっていたが、今回は最「サイト離脱後1時間以内」にメールを配信するサイトが約4倍になるほか、1週間以内に配信するサイトは大きく減少するなど、離脱後早くに1通目のメールを配信する傾向が高まっている。

    「かご落ちメール」1通目の配信のタイミング

    メールの内容は94.8%が商品情報(商品名・画像など)を掲載しているもので、大半でカゴに入れた商品を掲載していた。クーポンの表示は5%程度と低かったとしている。

    「カゴ落ちメール」は大規模なシステム投資やシステム開発が必要なく、導入しやすい機能だとして、今後も導入が広がっていくと同調査では予測している。

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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    中川 昌俊

    CPM分析って何なの?使うことで通販事業者にどんなメリットがあるの? | アラタナECコンサルがお伝えするECビジネスの課題を解決するヒント

    9 years 4ヶ月 ago

    cpm_アイキャッチ画像

    ネットショップを運営する上でネットショップの健康状態をチェックするために顧客分析は、かかせません。また、チェックしたい内容や改善したい内容によって顧客分析の手法はさまざまです。今回は、「CPM分析」について紹介したいと思います。

    1. CPM分析とは
    2. 売上を伸ばすために必要なリピーター対策
      -1.パレートの法則
      -2.顧客分析の目的と戦略
    3. CPM分析の方法
      -1.抽出すべきデータ
      -2.データ結果から読み解く課題

    CPM分析とは

    CPMとは、Customer Portfolio Management(顧客ポートフォリオマネジメント)の頭文字をとって付けられた顧客分析手法の1つです。

    【目的】リピーターを増加させることによって利益を拡大する。
    【手法】顧客の購買データを元にグループ分けをし、それぞれの属性にあった施策を行いながら定期的に顧客の育成状態をチェックする。

    CPM分析によって分類分けされた属性にあった施策を行うことで、リピーター・リピート回数を増加させ、将来的な利益を拡大させる目的があります。

    売り上げを伸ばすために必要なリピーター対策

    売上を上げるために、なぜリピーター対策を行わなければならないのか。それは、売上の8割を既存顧客(リピーター)が担っていると言われているからです。

    パレートの法則

    パレートの法則

    有名なパレートの法則では、既存顧客の上位2割が売上の8割を担うと言われています。上位客を増やすことで全体の売上が向上し、一人当たりのLTVの最大化を図ることができます。
    ※LTVとは…顧客生涯価値といい、1人の顧客が取引期間を通じて企業にもたらす利益(価値)のこと。

    ネットショップも実店舗と同じように、集客→接客→追客がとても大切です。

    集客ばかりに時間とお金をかけて、既存のお客様を見落としていませんか?SEO・LPO・広告などにより新規客をどんどん増やしても、お客様がリピートしてくれなければ、お客様はザルのように流れて落ちてしまいます。

    無題

    接客・追客によるリピーター対策をすることで、一度訪問したお客様を手放すことなく安定した売上を作ることができ、新規流入に伴って売り上げが向上していきます。

    顧客分析の目的と戦略

    では、リピーター対策をするためにどのような施策をすればよいのでしょうか?

    そこで必要となるのが顧客分析です。顧客分析によって現状の課題を明確にし、課題解決のための施策を練ることができます。ただし、顧客分析にはそれぞれ目的と戦略が異なり、顧客分析の目的を履き違えると的確な施策を打つことができません。以前紹介したRFM分析は、上位客のみにフォーカスしコスト削減による利益最大化を目的とした短期的戦略です。

    RFM分析の方法 データ抽出の方法とアクションプランへの落としこみ方

    RFM分析の特徴としては、離反してしまったお客様の引き上げは目的とせず、上位のお客様だけに施策を絞ることでコスト削減をすることができ、目の前の売り上げをすぐにつくることが可能となります。

    ただしCPM分析は、【離反客の引き戻し・初回客の引き上げ・上位客の離反防止】を目的とした顧客育成によるLTV向上のための中長期的戦略なのです。

    どちらも、既存顧客への施策であり、売り上げを上げるという最終的なゴールは同じですが、目的と戦略が異なります。目の前の売り上げを増加させるためのRFM分析とは異なり、CPM分析はお客様の成長による将来的な売り上げの最大化へとつなげるためのものとなります。

    CPM分析はすぐに結果が出るものではないので、根気が必要ですね。

    CPM分析の方法

    CPM分析では、過去の購買履歴から顧客を10パターンに分類します。

    パレートの法則
    ※ここで使用する在籍期間・購入金額は、例として挙げています。サイトの状況に合わせて抽出する期間や金額を変更して分類してください。

    抽出すべきデータ

     

    購入回数/購入総額/在籍期間/離脱期間

    上記項目のデータを元に条件ごとで顧客を分類します。

    パレートの法則

    各属性は上記のように分類することができ、初回客から優良客へと引き上げる事がCPM分析における課題となります。

    データ結果から読み解く課題

    分類された顧客をバブルチャートに表記することで現在の顧客の状況をまとめてチェックすることができ、優良顧客のポジション(右上のバブルの大きさや縦軸)を指標として自社の具体的課題を知ることができます。時間の経過と共に、優良現役客のバブルの大きさが大きくなり、上昇していくことが理想の状態といえます。

    横軸:在籍期間/縦軸:平均総額(1人あたりLTV平均)/バブルの大きさ:顧客数
    パレートの法則

    また、コツコツ客が優良客へと引きあがる曲線のことをリピート曲線と呼びます。この曲線は、どのサイトにも存在しコツコツ客を一定期間フォローし続ければ、必然的に優良客へと引きあがるこをと表しています。

    上図では、コツコツ現役客の在籍期間は約26カ月、優良現役客の在籍期間は約40カ月ですので、約13カ月間フォローすれば必然的に約6倍の金額(LTV)になることが分かります。これらの指標を元に施策を行い、定期的に分析することで顧客の成長や新たな課題の発見をすることができるようになります。

    CPM分析は、顧客属性に合わせて施策を行うことで離脱を防ぎ、初回客→よちよち客→コツコツ客→優良客へと成長させ一人当たりのLTVを増加させるために必要な分析手法なのです。

    「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
    CPM分析の方法~売上の最大化を図る(2016/10/05)

    アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

    2014年サービスローンチ。メンバー全員がGAIQ以上の資格保持者にて構成されているチームで、安心感のあるサービスを提供している。既存のECサイトは独自ドメインであればカートシステムを問わずサービス提供が可能で、新規ECサイトの構築から売上アップまで一貫してのご提案できる。

    「ECサイト」を専門にサービスをご提供しており、検索順位やCPAに一喜一憂せず、結果=売上にこだわって戦略立案から施策検証まで行う。

     

    アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

    メールを配信する感覚でDMを自動発送できるサービスを開始、エイジアとDMS

    9 years 4ヶ月 ago

    メール配信システムなどを提供するエイジアは10月17日、通販向け物流サービス提供のディーエムエス(DMS)と業務提携し、マーケティングオートメーションを活用したEC事業者向け販促支援サービスを共同で提供することを明らかにした。マーケティングオートメーションでは、適切なタイミングでメールを発信することで消費者との接触を図るが、ダイレクトメール(DM)をメールを配信する感覚で発送できるようにすることで、消費者との接触の幅を広げ、購入率向上につなげていく。

    エイジアが提供しているマーケティングオートメーション「ウェブCASオートリレーションズ」をDMSにOEM提供し、DMSブランドのマーケティングオートメーション「DMSオートリレーションズ」としてEC事業者に提供していく。

    さらに、「ウェブCASオートリレーションズ」と「DMSオートリレーションズ」をDMSのDM発送拠点とデータ連携させることで、メールを配信する感覚でDMを自動発送できる仕組みの構築に共同で取り組む。

    マーケティングオートメーションを提供する事業者はこのところ増加しており、各種データとの連携ができるかの他、外部サービスが利用できるかといった点も差別化点となっている。最近ではLINEメッセージやFacebookメッセージ、SMSとの連携サービスなどが出てきている。

    中川 昌俊

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

    読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

    中川 昌俊

    地域活性には「唯一の正解」がない。想いをもった人達の「ぶつかり稽古」が地域を動かす! | Eコマースは地方を元気にする~楽天が地方自治体と取り組む活性化の現場レポート~

    9 years 4ヶ月 ago

    地域の活性化。コトバでいうのは簡単でも、実際にカタチにするのは難しいことです。よく聞かれる質問に、「どうやったらネットショップで成功するのか」「地方が活性化するのには具体的に何をすればよいのか」というものがあります。私はそした時、「これ!といった唯一の正解があるわけではないので、一緒に考えましょう」と回答します。ひょっとすると無責任のように聞こえるかも知れませんが、でもそれはECコンサルタントをしていた当時の経験がそう言わせています。

    • 自分の店舗をよくしたい(売上をあげたい・利益を増やしたい・ファンを増やしたい)と考える人
    • そのお店を応援、サポートしたい人

    前者が楽天の出店店舗さん、後者は楽天のECコンサルタント。この2者が互いに寄り添って、ああでもないこうでもないと試行錯誤するなかからお店の飛躍・成長は生まれるものだと信じているわけですが、ひとつ、昔の事例を紹介させてください。

    ECコンサルタントはキャッチボールの相手

    福井県越前市にある武生製麺という会社は、「越前そばの里」というショップを楽天に出店しています。

    私がECコンサルタントとして担当していた2005年当時、店長の毛利田(もりた)さんとは毎日電話で話していました。内容はいつも他愛もない話。売上アップに直結するような魔法のようなアドバイスが、私から矢継ぎ早に出てくるわけでもありません(そんな魔法みたいな話があったらいいのになとは思いますが)

    くだらない世間話や家族の話をしながら、お互い腹を割って話をするなかで、「ああー、でもこんな企画があったら家族と一緒にワイワイできるかもですね」なんてことを話すだけでした(今考えるとそれで本当によかったのかはやや疑問ではあります)。

    越前そばの里

    毛利田さんは、ソバについてはプロだから、業界やソバの知識について、私は敵うわけがない。じゃあどうやってシロートの私が店舗さんに価値貢献できるのか……当時、先輩から「ECコンサルタントはキャッチボールの相手だと店舗さんに思ってもらえるといいよ」と教わっており、ただひたすらそれを実践していました。

    店舗さんにとっての、店舗運営の答えは「私たちECコンサルタントのなかにあるんじゃなく、店舗さんのなかにある。ECコンサルタントの仕事ってのはそれをうまく引き出してあげること」

    そんな教えを受けた私は、ただただキャッチボールの相手として電話口で大きな声でお話をしていたのでした。そこで意識していたことは「シロート目線」つまりは「一般消費者の代表としての目線」を持つということでした。

    たとえば、ソバ屋さんにとっては当たり前のソバのオイシイ茹で方が、商品ページのなかに案内されていない。こんなところをシロートの私は、「これってどうやって茹でるのが一番ウマいんですか」と聞きまくっては、「じゃあ商品ページに載せましょうよ」なんて話をしていたことを思い出します。

    こんなやりとりも、店舗さんとECコンサルタントが共にパートナーとして、自分の強みや価値を提供しあう、お互いに「ぶつかり稽古」の日々であったなと今になって思い返しています。

    そして、これっていまの地域活性という仕事でも一緒だなと思うのです。

    「その地域をよくしたいと考える地元の人」
    「その地域やそこにいる人たち、を応援、サポートしたいという人」

    この2者の「熱量」と「化学反応」。これが地域活性における大事なキーワードなのだと思います。

    熱い想いは周りを動かす

    よくうちのメンバーから「担当エリアの自慢話」を聞くことがあります。ちょうど先週(10月5日)に包括連携協定を締結した鰺ヶ沢町との、最初の「なれそめ」の話です。

    10月5日の鰺ヶ沢町×青森銀行×楽天の包括連携協定の会見のひとコマ。
    (中央が鰺ヶ沢町 東條町長、右が青森銀行 竹内常務、左が楽天役員 野原)

    2016年月頃。柘植(つげ)という、楽天メンバーの1人が興奮して私のところに駆け寄ってきました。

    柘植 :いやー、この間、行ってきた鰺ヶ沢って町がヤバいんですけど
    塩沢 :え、なになに、どんな風に?(てか鰺ヶ沢ってどこ?)
    柘植 :いや、そもそも仙台でのふるさと納税の勉強会に、わざわざ青森から町の職員が参加していて、当日配布した地域活性事例集にやたら共感して、これだ!って思って、連絡くれたんですよ。
    塩沢 :ほおほぉ~(へえ、鰺ヶ沢って青森なのね)
    柘植 :で、包括連携協定だなんだって熱くグイグイくるもんだから、実際に行って、話をきいたんです、そしたら
    塩沢 :そしたら?
    柘植 :「この町には高校が1校だけある。でも定員割れしそうで、今後、町から高校がなくなるかも知れないんです。なくなるとさらに若者の流出に歯止めがきかなくなるんです。これを何とかして止めたいんです」というわけです
    塩沢 :ふむ
    柘植 :「なので、楽天と一緒に、小学校・中学校さらには高校まで一気通貫したEC教育を実現させたいんです!」なんて熱く語ってくるわけです。いやーこの熱い想いに何とか応えたくってですねえ

    なんて、熱量120%で語ってくるのでした。

    こうした現象を私は心のなかで勝手に「憑依した」と呼んでいますが、役所・役場の方の熱い想いが、うちのメンバーに伝わって(憑依して)何とかこの町を元気にしたいんです! みたいに話を持ってくるケースが最近多くなってきました。すごく嬉しいことです。

    包括連携協定の会見直後、この協定実現まで尽力した3名での記念写真。
    (中央が鰺ヶ沢町 政策推進課の保村氏、とその想いが憑依した右に楽天の地域活性課 柘植、左に同 荒木)

    このような「熱」のぶつかり合い(化学反応)がいま、全国各地でいくつも起きています。そんな事例を紹介します。

    「移住したい町」を目指して町長が先陣を切る!

    楽天に出店している馬刺し専門店「若丸」の店長・下平洋一さんが、人口約9500人の長野県・飯島町の町長に就任した、というお話は前回の寄稿で紹介しましたが、飯島町の現状は、“消滅可能性都市”として名前があがったほど、全国的にも深刻な状況です。

    町には高校がなく、中学を卒業した人が町を出て行き、地元に戻ってこないという、若い人材の流出などさまざまな問題を抱えています。

    そのような現在進行形の課題に真っ向から立ち向かう下平町長は就任直後、まず役場のなかに「営業部」を立ち上げました。「町のなかに営業部?なんで?」と私も聞いたときはそう思いました。ここには町長の2つの想いがあります。

    1つは「儲かる飯島町を作る」こと。そのためには、地域で埋もれている資源を発掘して、磨いて、発信する。その結果、人を呼び込む。具体的には「自然」「食」「文化」「花」の4つのジャンルにわけて、それぞれに売り出すものを作ろうということで進めています。

    そして、そこから生まれた「町の魅力」を、現在、出店している楽天ふるさと納税のページや、今後、出店を検討しているネット上のアンテナショップ(ネット版「道の駅」とでもいいましょうか)のなかでも発信していくという意味で、楽天の活用をお考えいただいています。

    そして町長のもう1つの想い。「じゃあ、それを誰がやるのか?」という話。

    飯島町の営業部の部員は町の職員ではありません。約80名の町民です。町役場からは特命チームとして3名が参加しているだけで、残りは全員、ボランティアの町民なのです。

    自ら営業本部長として陣頭指揮をとる下平町長はこう言います。

    今までの町民は 「行政は、自分たちに何をしてくれるんだろう?」と指をくわえて眺めていただけだでした。これじゃ町は変わらない。大事なのは「住民力」なんです。町民が自分たちで「飯島町の魅力を売り出していこう!」というのが営業部創設の理由なんです。

    聞くところによると、この営業部員、30代の働き盛りの若者から、最高齢では80代のご年輩の方まで幅広い世代が参加しているとのこと。今までは公民館活動を自分たちのためだけにやっていたような人たちが、「町のため」に立ち上がって、地元飯島町がどうやったら元気になるかの知恵を出し合っている様子は、まさに「行政×町民」の協働による『チーム飯島町』が形成されているといえます。

    「行政はサービス産業」と言い切る下平町長が、消滅可能性都市という言わばレッテルを逆手に取り、『時代の転換期』『ピンチはチャンス』という精神で、町長とトップセールスマンという一人二役で先陣を切り、ここに想いをもった町民(営業部員)の「熱」が加わることで、飯島町が きっと遠くない将来、移住したい町として名前があがり、みんなが「まじいい!」と集まってくることを私は強く信じています!

    元楽天社員が地域を動かす「熱」になる!

    もうひとつ、別の町のお話。

    地域おこし協力隊として、現在は鹿児島県にある長島町という町に移り住んだ1人の元楽天ECコンサルタントの話を取り上げます。その名は土井隆くん。彼は2008年の楽天新卒。ECコンサルタントとして3年間活躍した後、楽天を卒業。転職した会社で新サービスの立ち上げを経験し、その後起業しました。

    そんな彼が地域おこし協力隊として移住したときのニュース画像がこれ。

    左は、長島町の井上副町長、右が地域おこし協力隊として移住している土井くん

    朝6時台にこのニュースをみた私は、度肝を抜かれて、すぐに彼に連絡。このやりとりが5年ぶりくらいだったように記憶しています。

    こんな かる~い感じで、彼とは久々の再会を果たし、それから2週間後には、私はうちのメンバー2人と長島町へ二子玉川(楽天本社)から7時間くらいかけて長島町へ向かったのでした。

    少しだけ長島町の説明をすると、鹿児島県の北西部に位置する、人口約1万人の温暖な気候の町です。基幹産業は漁業で、特にブリの養殖は世界一で29カ国に輸出。100億円以上の産業にまで成長。課題は「魚の業界では長島のブリはメジャーだが、流通は基本ビジネス向け(BtoB)のみで、最終消費者にはほとんど知られていない」「そもそも鰤といえば氷見で、長島とはほとんどの人が想起しない」「鰤王というブランドをそもそも誰も知らない」そんなところでした。

    そして、この町も、飯島町と同じく町内に高校がなく、若い人材の流出が町の課題の1つでした。

    長島町に初めて訪問したのは11月初旬。土井くんの住まいである漁協の加工場の隣にある家では夜な夜な打ち合わせ兼宴会が始まります。途中から井上副町長も参加され、盛んな情報交換(=ぶつかり稽古)が朝方まで行われました。

    それ以降、

    • ふるさと納税の出店
      (我々が訪問した1か月後、12月にオープン http://www.rakuten.co.jp/f464040-nagashima/
    • 楽天トラベルの説明会を町内の宿泊施設向けに開催
    • 長島町のアンテナショップ出店(現在準備中)

    など、このあたりがECに絡むところですが、それ以外にも土井くんが長島に行ってからの施策は数多くあります。具体的な取り組みをすべて紹介すると膨大になってしまうので、ここでは抜粋をして紹介させてもらいます。

    まずは、前述のとおり、楽天ふるさと納税を鹿児島県内で一番早くスタートさせました。また、ふるさと納税を利用したクラウドファンディングで野外映画館建設のための資金を集め、さらに、長島町の特産物をお弁当として販売するキッチンカー「長島大陸ブリうま食堂」をオープン!さらにさらに、食材の宝庫である“長島大陸”の生産者と飲食店関係者を直接結びつけるために“長島大陸視察ツアー”を実施。最後に、教育といった領域では、高校のない長島町でICTをフル活用し、アクティブラーニングを実施するN高等学校プログラム・通信制私立「長島大陸Nセンター」開設までと、息つく暇も与えないほどの、言ってみれば「権藤、権藤、雨、権藤」ばりの活躍ぶりであります。

    また先月9月末には楽天のカフェテリア(社員食堂)で長島フェアを開催しましたが、そこでも夏休みに長島町の中学生に勉強を教えに行っていた大学生たちが、長島町の役場の人たちが東京に来るならとお手伝いにきてくれました。

    単なる「交流人口の増加」というワードだけでは、決して読み取れない「長島LOVEの応援団」が増殖していっている様がここからみてとれます。

    楽天のカフェテリアで行われた長島フェアに手伝いに来た大学生ら(写真前の半被を着た人たち)

    想いのつまった「熱」のある人間が動けば、その波動は周囲のヒト・コト・モノを本気で動かしていけるのだと思います。

    そして、私たち楽天の地域活性の仕事は一言でいうと「この地域のことを想う熱い人たち」にいかに会えるかだと思います。私自身も「あばれはっちゃく」などと揶揄(?)されながらも、日々、全国を飛び回り、多くのエネルギーレベルの高い人たちと接し、時にはガッツリ憑依しながら(笑)、一緒になって地域を元気にするお手伝いができたらと思っています。

    自治体によるEC活用の「失敗例」と、楽天が果たすべき役割

    自治体がネットショップの支援をするというと、

    • 「県産品のみをネットショップ支援の対象とする」
    • 「補助金を出して、ネットショップを開始してもらう」

    この2つがよくみられます。が、これだけでは失敗パターンに陥ってしまいがちです。

    何故か?

    まずひとつめ、「県産品のみをネットショップ支援の対象とする」についてです。

    現在、我々が「EC先進県」としてご紹介しているのが、岐阜県・島根県・佐賀県の3県であります。これらの県に共通していること、それは「ネットショップ支援」と「県産品の振興」を切り離していること。ネットショップは商売の方法のひとつであって、売っているものは「県産品」に限らないからです。むしろ「県産品」に限定することなく、ネットの世界であらゆるものを販売し、売上・利益をあげてもらうことが産業振興の上で極めて重要であると言えます

    これを提唱されたのは、元岐阜県庁の職員で、現在は飛騨市長の都竹(つづく)淳也さんです。都竹さんとは、岐阜県と楽天の包括連携協定の締結などでご一緒してきましたが、都竹市長の上記のようなお考えが、現在の楽天地域活性課の原点になっています。(都竹市長率いる飛騨市と、楽天との取り組みは、もう少し後の回でご紹介させてください!)

    ちなみに、県産品ではなく、いわゆる型番商品でも地方において売れてますという事例をひとつご紹介します。岐阜県の高山市(飛騨市の隣)にて、楽天で成功している酒屋さん「酒類の総合酒販店 フェリシティー」というお店です。2014年、2015年と2年連続でショップオブザイヤーを受賞されています。

    高山という都市部から離れた地域に店舗を構えていながら、価格競争の厳しい洋酒、ウィスキー、シャンパンを即日配送で対応した点がお客様に評価されました。ただそれだけではありません。社長の塚本さんはそういったサービスに加えて、ページクオリティを追求していらっしゃいます。商品に対する熱量の高さがページをみても、伝わってきます。

    もうひとつ、「補助金を出して、ネットショップを開始してもらう」についてですが、「これだけ」だとなかなか成功しにくいですよと我々はお伝えしています。

    その地域の事業者にとって、ネットショップの利用は「目的(ゴール)」ではなく、あくまでも「手段(ツール)」であります。これを活用して自分のご商売をどのように発展させていきたいかが本来、最も重要なわけですが、たとえば楽天への出店に際し補助金を出すとなると、その出店自体が目的化してしまいがちです

    我々がやりたいのはむしろ逆。補助金などに頼らずに楽天に出店する「本気度の高い」店舗さんたちに対して、「学ぶ環境を提供する」ということがやりたい。「本気の人たち(店舗さん)を応援すること」 これが自治体さんと我々楽天とで一緒にやっていきたいことなのです。

    このあたりのお話、Eコマースを使った事業者サポート(ネットショップ支援)については、次回詳しくお話をさせていただきたいと思います。「EC先進県である佐賀県。何故こんなに元気なのか?」「地元の高校生や大学生へのEC人材育成に本気で取り組んでいます!」みたいなところを お伝えしていきます!

    塩沢 友孝

    楽天株式会社 ECカンパニー 地域活性課 シニアマネージャー

    楽天には2003年8月入社、社員番号は555番、今年で14年目。無類の野球好き(とくに高校野球)、2児の父(NHKの『おとうさんスイッチ』に5年前に出ました)。普段は全国の地方自治体への事業提案などで弾丸出張の機会が多く、今回の連載では、「どうやったら地元を元気にできるか?」と常日頃からお考えの自治体職員の皆さまに特にお読みいただきたく、何か少しでもヒントになれば幸いです。

    塩沢 友孝
    確認済み
    27 分 35 秒 ago
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