ネットショップ担当者フォーラム

アフィリエイト経由の注文でキャンセル多発?! 対応すべきはアフィリエイトサイト? 広告主サイト? | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座

9 years 1ヶ月 ago

アフィリエイト広告を運用していて、商品注文や資料請求のお問い合わせが発生するのに、結局キャンセルとなってしまう場合があります。もちろん、ある程度のキャンセルは発生するものですが、他の広告と比較して「アフィリエイト経由だけが特にキャンセルが多いな」とわかったら、次のような対応をしましょう。

まずはランディングページと広告素材の確認を

アフィリエイト別レポートを見ると、全体的にキャンセルが多いのか、特定のアフィリエイターからの送客にキャンセルが多いのかを確認できます。

全体的にキャンセルが多い場合は、商品の説明不足や広告素材が誤解を生んでいるなど、広告主側の原因が考えられます。

たとえアフィリエイターのサイトで適切な説明がされていなかったとしても、商品購入や申し込みは広告主側のランディングページで行うのですから、ランディングページの説明が適切なら「説明と商品が違う」といった理由でのキャンセルは通常起きません

特に定期購入商品については、「お試し商品だけ利用するつもりだった」「通常よりお得だと思って申し込んだのに、自動的に定期購入に切り替わってしまった」といった相談が、国民生活センターにも寄せられています。

スマホからの購入が増えた今、細かな文字の注意書きはほぼ読み飛ばされる傾向にあります。安さだけを訴求していると、結果的にキャンセルの増加につながることもありえます。

「キャンセルをしたい」「商品を継続したくない」と思われないように、商品の魅力や価値を伝えていきましょう。

また、「使用しても100%返金保障」といったルールにしている場合は、「商品が気に入らない」という理由でキャンセルが増えることが予想されます。

どんな対象にどんなポイントをお勧めしたいのか、できる限り分りやすく伝えることで、長く愛用してもらえるように訴求していきましょう。

広告素材が誤解を生じさせる場合もキャンセルにつながります。例えば、

  • 商品価格の改定があったのに、旧価格のまま表示している
  • セール期間が終了しているのに、割引価格を表示している
  • 「100%返金保障」だけを訴求している

などです。情報に間違いがないか、誤解を生む表現がないかを確認しましょう。

誰が見ても分かりやすい商品説明のページを用意する

広告主のサイトでの訴求が一番大切とはいえ、アフィリエイターのサイトで正しい説明がされていなければ、やはりキャンセル率はある程度上がってしまいます。

商品数が多い一般的な物販では、あまりこういった問題は起きません。どちらかというと高額商品や、使用方法が複雑な商品などの場合に起こりやすいので、見込み客はもちろん、紹介してくれるアフィリエイターにも商品理解をしてもらう必要があります。

誰が見ても分かりやすい商品説明のためのページを用意し、必要であれば広告素材のリンク先をランディングページではなく説明ページにするなどして、見込み客を取りこぼさないための工夫が必要です。

アフィリエイターに対しても、プログラム詳細の説明に、商品説明ページへのリンクを記載するなどして、商品を理解してもらえるようにしましょう。

定期的なニュースメールでの情報提供も必須です。「同じ説明を何度もしているから……」という懸念もあるかもしれませんが、毎日新しいアフィリエイターが御社のプログラムに提携申請をしているので、定番の情報も常に提供していく必要があります。

例えば「今月提携してくれたアフィリエイターの皆さまへ」といった形で、その月に提携してくれた新規アフィリエイターに対してだけ、特別なニュースメールを送信してはいかがでしょうか。

初回用の定型文を作成しておき、毎月1回、登録日別でレポートをダウンロードして、新規登録アフィリエイター宛にメールを送信するだけで対応できます。

特定のアフィリエイターからのキャンセルが多い場合

ASPによって機能差はありますが、アフィリエイト別レポートを活用することで、個々のアフィリエイトサイトごとにキャンセルが多い・少ないといった傾向を見ることができます。

全体的ではなく、特定のアフィリエイターからの送客がキャンセルにつながりやすい場合は、該当のアフィリエイトサイトを見に行き、自社商品の紹介ページを確認してみましょう。例えば、

  • 定価で販売している商品なのに「無料でもらえます」といった記載がある
  • 初回お試しのみを強調し、定期購入で3回購入するルールがあるのに、それを記載していない
  • いかにも商品を使用したかのように書いてあるが、誤解を生む表現をしている
  • 「とりあえず資料請求をしてください」と、内容を説明せずに送客している

極端な例ですが、上記のような記事を目にすることがあります。広告主からすると「けしからん!」となってしまうかもしれませんが、送客に貢献してくれているアフィリエイターには違いありません。可能なら、文言の修正や素材の入れ替え依頼などで対応していきましょう。

空注文や届け先の住所が不明な注文が多発する場合

一部のアフィリエイターから、商品の理解不足に起因するキャンセルではなく、「空注文」や「届け先の住所が不明」といった事態が多発する場合は、可能なら成果確定を保留してしばらく様子を見ます。引き続き望まない注文が継続的に発生する場合は、該当のアフィリエイターの提携解除を検討しましょう

提携解除とは、アフィリエイターとの提携関係を解消するということです。ですので、提携解除には細心の注意が必要です。広告主がルールに沿って処理をしたとしても、アフィリエイター側に理由は開示されず、「提携関係を解除された」という事実だけが提示されるからです。

アフィリエイターからすると理不尽な対応に見える場合もあるでしょう。

不明な注文が多いからと、すぐさま提携解除を行うことはお勧めしませんが、望まない送客があまりにも多い場合は、対策の1つとして、提携解除の機能があることを知っておきましょう。

◇◇◇

一部のASPでは、広告素材ごとにどのくらい効果があるか、目安になる数値をアフィリエイターに公開しています。つまり、キャンセルが多く効果が低いとアフィリエイターに判断されれば、同業他社への貼り替えも起こりえます。まずは、できる限りキャンセルを少なくする取り組みをすることが大切です。

鈴木 珠世

鈴木 珠世

コミュニケーション・マーケティング コンサルタント

2004年よりギフトメーカーのWebショップ担当を経験。「モノを売る楽しさ」「アフィリエイトの楽しさに目覚め、2008年よりファンコミュニケーションズ、そしてリンクシェア・ジャパンにて、ネットショップ運営者やアフィリエイトサイト運営者に向けた教育・啓蒙活動に従事。その後、売れるネット広告社にて新規媒体営業と通販事業者向けのコンサルティングを行う。

日本アフィリエイト協議会による、アフィリエイト業界関係者が選ぶ「アフィリエイト業界MostValuable Player(MVP)」2012、2013、2014の3年連続の受賞など、受賞歴も多い。共著にて「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」を出版。

現在フリーにて、ネットショップ(通販企業)向けのコンサルティングを開始。

鈴木 珠世

再配達を減らせ! ヤマトの「ECコンビニ受け取り」開始【今週のアクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

9 years 1ヶ月 ago

再配達を減らすための取り組みがまた1つ発表されました。ヤマト運輸がショッピングカートやシステムベンダーと連携し、コンビニ受け取りを簡単に導入できるサービスを開始しました。連携が発表されているのはFRACTA NODE、おちゃのこネット、ecbeing、たまごリピートなど11社。

  1. ヤマト運輸がECサイト構築11社と連携、コンビニ受け取りの導入を簡単に

    tweet5このエントリーをはてなブックマークに追加

    2016年8月からコンビニ受け取りの事業者負担を無料化、さらに導入しやすくした

    2016/11/1
  2. 楽天が爽快ドラッグを買収、約89億円投じて100%子会社に

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    生活雑貨ECの取り扱いを強化し、子会社のケンコーコムとのシナジーも図る

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  3. イーベイ・ジャパンって何をやってるの? 佐藤新社長に聞いてみた

    tweet12このエントリーをはてなブックマークに追加

    9月23日に代表取締役社長へと就任した佐藤丈彦氏に話を聞いた

    2016/10/28
  4. 売れる商品ページと人気のインスタグラム投稿は似ているかもしれない。ECサイトのインスタ活用法

    アラタナのECコンサルタントがECビジネスの課題を解決するヒントをご紹介します

    2016/11/2
  5. 【本日発売】「ヨドバシ.com」快進撃の秘訣、副社長インタビューなどを掲載した雑誌

    ヨドバシ副社長やジャパネットホールディングス社長など計11社のトップにインタビューしたネッ担渾身の1冊

    2016/10/31
  6. 楽天出店者必読! 楽天ペナルティから身を守るチェックリスト【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年10月25日〜31日のニュース

    2016/11/1
  7. Amazon、自社配送商品も「プライムマーク」を表示できる「マケプレプライム」を開始

    「Amazonプライム」に加入しているユーザーへの訴求力が高まり、売り上げ拡大につなげることが可能

    2016/10/31
  8. 40年の通販事業で蓄積したノウハウ・知見を物流受託事業に展開/ベルーナ

    「最適倉庫マッチング」を提供しているディヴォートソリューションの星川氏がおすすめの物流代行企業を紹介(vol.6)

    2016/11/2
  9. 購入頻度が低い商材を扱うEC事業者がリピート率を上げる方法

    財布などの数年に一度しか買い替えをしない商品の場合、以前に買ったお店を覚えておくのは意外と難しいもの。せっかく気に入ったお店で購入した経験を持っていても覚えておいて貰わなければリピートは難しいのですが・・・

    2016/10/31
  10. 「SHOPLIST」が「FOREVER 21」の取り扱いを開始

    日本のECサイトで「FOREVER 21」を取り扱うのは「SHOPLIST」が初

    2016/10/28

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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40年の通販事業で蓄積したノウハウ・知見を物流受託事業に展開/ベルーナ | 星川保の突撃!!EC物流倉庫

9 years 1ヶ月 ago

カタログ通販大手のベルーナは、他社通販・ECの物流業務も手がけている。2014年8月に約130億円を投じて自社専用物流倉庫(埼玉県比企郡吉見町)を稼働。これまで自社物流の拠点だった埼玉県上尾市領家丸山センター(有効保管坪数は8500坪)を、物流受託事業の主要センターとして展開している。

自社通販でのスケールメリットを活かしたコスト提案

領家丸山センターで受け入れできる商材は多岐に渡る。アパレル、ファッション小物、雑貨、化粧品、健康食品など。冷凍、冷蔵保管が必要な商材以外はほぼすべて対応することが可能。

あらゆる商材の物流に対応できるのも、カタログ通販などの自社通販事業で扱った商材から得た最適なノウハウを受託事業にも水平展開しているからである。センター内には150人以上の熟練スタッフが常駐し、平月と繁忙月の物流波動吸収も万全の体制で臨んでいる。

現在は物流受託の主要センターとして稼働するベルーナの領家丸山センター

現在は物流受託の主要センターとして稼働する領家丸山センター

ベルーナ全体の配送件数は年間1500万件。カタログ・DMは1億部で、佐川急便の荷主のなかで全国トップ5に入る出荷量だ。ヤマト運輸に関しては、ベルーナ専用支店がある程の物量である。このスケールメリットを生かした、市場競争力のある安定した配送コストの提供はかなり魅力的(EC物流コストの半分以上は配送費)。

梱包用資材に関しても同様で、常時用意している30種類以上の定型の「型」を活用。スケールメリットによる資材費削減を実現できる。

いずれも小さな物流会社、EC事業者独自では実現することのできない部分である。このスケールメリットをうまく活用することで、中小のEC事業者でも物流コストを低減することができる。

LTV最大化~コールセンター受託から自社専門通販のノウハウ提供

連結売上高で1206億円のベルーナ。専門通販事業として、化粧品のオージオ、健康食品のリフレ、食品通販、ワイン通販を主軸に事業展開を行っている。

いずれの販売チャネルも収益の柱であり、重要KPIを「LTV=(Life Time Value)」に設定している。こうした顧客重視のマーケティング手法のノウハウも一部提供が可能だ。

たとえば、購入経路・回数など対象顧客のセグメントごとに同梱物を変更するOne to Oneマーケティングによるリピート顧客の育成。既存顧客向けダイレクトメールの制作~印刷~発送なども提供できるという。

また、コールセンターの受託事業も利用者からの評価が高い。受注代行や問い合せ対応のインバウンドのほか、アウトバウンド、アップセル、クロスセルといった攻めのカスタマーサポート部隊も用意している。

ベルーナのコールセンター業務

評価の高いコールセンター業務

参考事例を、成田陽介氏(受託事業本部 BBS事業部 主事)に伺った。

ある化粧品事業者はでは出荷代行は月間5000件程だが、物流業務のほか、コールセンター業務、同梱チラシの広告運用も請け負い、順調に売り上げを拡大している。

月間3000件程の健康食品事業者の場合、商品のロット管理のほか、セグメントした同梱物封入も行っている。ベルーナの得意領域を外部の事業者に対しソリューションとして提供し、コスト面のスケールメリットも含めてうまく活用してもらえると思う。今後も、クライアント企業の事業成長に貢献していきたい。

ベルーナの受託事業本部 BBS事業部 主事 成田陽介氏

受託事業本部 BBS事業部 主事 成田陽介氏

星川 保

ディヴォートソリューション 株式会社  取締役

2005年2月、セレクチュアー株式会社へ入社。「アンジェ web shop」の商品部部長、物流委託先の責任者を務める。その後、同社ソリューション部の倉庫マッチング事業を担当し、120社を超える物流改善を手掛ける。2012年8月、ソリューション部の独立によりセレクチュアーソリューション株式会社(現・ディヴォートソリューション株式会社)の創業メンバーとして取締役へ就任。web制作、イメージ撮影、物流倉庫マッチング、コンセプト設計などEC支援事業全般をサポートし活動中。

 

星川 保

物流の最新トレンドなどを紹介するキュレーションメディア「ロジポス」を開設、PAL

9 years 1ヶ月 ago

EC向け物流のPALは11月1日、物流に関する国内外の最新トレンドや有識者によるオリジナルコンテンツを集めたキュレーションメディア「ロジポス〈THE LOGISTICS POST〉」を開設した。物流に関する最新情報を提供し、生産性向上につなげる。

「ロジポス」は、物流のプロが目利きした世界中のロジスティクス領域の新サービスや先端技術トレンドなどを毎日取り上げていく。

近年、北米・欧州を中心に先端ロボットの導入やIoT、AIなどのテクノロジーを活用した新たな取り組みなどが増えいる。こうした取り組みを紹介していく予定。

また、国内では労働人口の減少や最低賃金の上昇などさまざまな不安要素を抱えており、こうした課題解決に向けた取り組みなども掲載していく。

ロジポス

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

「ZOZOTOWN」が注文日から2か月後に支払いができる「ツケ払い」を開始

9 years 1ヶ月 ago

スタートトゥデイは11月1日、ファッションECモール「ZOZOTOWN」で商品注文日から最大2か月後にコンビニまたは銀行振込で支払いができる新しい決済サービス「ツケ払い」を開始した。

クレジットカードの利用に抵抗がある消費者、クレジットカードを保有していない若年ユーザーの取り込みを図る。

「ツケ払い」は、GMOペイメントサービスが提供する「GMO後払い」を「ZOZOTOWN」向けにカスタマイズした形で提供する。「GMO後払い」は通常、支払期限を請求ハガキの発送日から2週間としているが、「ツケ払い」では注文日から2か月間を支払期限とする。

限度額は5万4000円(税込)。利用手数料は1注文につき324円(税込)となっている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

売れる商品ページと人気のインスタグラム投稿は似ているかもしれない。ECサイトのインスタ活用法 | アラタナECコンサルがお伝えするECビジネスの課題を解決するヒント

9 years 1ヶ月 ago

ECサイトのインスタグラム活用法_アイキャッチ画像

インスタグラムで効果的に集客しよう!
インスタグラムは集客効果抜群のSNS!
インスタグラムで集客できるハッシュタグの使い方とは
インスタグラムを積極的に活用して売上・知名度をアップしましょう

という記事をたくさん見るようになりました。

ECサイトでインスタグラムを活用していくにはどのようなスタンスで何を発信するのがいいのか考えていたら、インスタグラムの写真たちとECサイトの商品ページのあり方がちょっと似ているのでは?と感じるようになったので、今日はその話を書いてみようと思います。

※数値に基づいたデータなどが一切なくて申し訳ありません。今回はECサイト運営の考え方とか哲学みたいな内容になっています。

30代女子(私)のインスタグラムの使い方を検証

まずは30代女子(私)のリアルなインスタグラムとの付き合い方から、この気づきに至った経緯を追いかけてみます。

私は、下記のような状態でインスタグラムを日常的に使用しています。

<投稿について>
・投稿は仕事とはほぼ関係なく、自分の家族のことや食べたものなどで週に1回程度。
・最近は写真と動画が3:1くらい。

<閲覧について>
・1日2回はアプリを開いて見てる。
・タイムラインに流れてくるフォローしている人たちの投稿を見てる。
・時間があると、レコメンドされてくる投稿を見たり、気になるワードを検索する。

<フォローしている人>
・友達(全員ではない)
・好きなモデルさん、好きなブランド
・インスタで見かけた面白い投稿をしている人
というかんじで、100人以下。

 
インスタで気になるワードを検索するようになったのは、割と最近です。アカウントを開設して6年くらい経っていますが、この1年くらいでインスタを立ち上げる頻度も、閲覧の仕方も変化しました。

気になるワードを検索するという動き

この、「気になるワードを検索」して閲覧するという行動について考えてみると、「気になるワードを検索」して閲覧するときは、次のお休みはどこに行こうか、来週末に久しぶりの友達と会う予定なんだけど何を食べようか、など、ライトにイメージ先行で情報収集がしたいときが多いなと感じました。

検索することで情報を蓄積している

たとえば、「ハワイに行きたい。どうせ行くなら素敵なホテルに泊まりたい。」という気持ちで、「#hawaii」と打ち込み、出てきた検索結果の中から素敵だなと思うイメージの写真や風景の写真を選んで、閲覧していきます。
インスタで検索する様子の画像#hawaii
興味深いアカウントがあればフォローして継続的に情報をキャッチできるようにしておいたり、泊まってみたいホテルがあればホテル名・行ってみたいお店が見つかればショップ名を検索エンジンで検索して自分の中に情報を蓄積したり、という動きをしています。

同じように、次のネイルのデザインはどうしようかなとか、そういえばクレンジングがなくなりそうだけど何かいいのあるかな?といった具合に検索していきます。

30代女子(私)のインスタグラム観

自分がどのようなときに特定のインスタグラムのアカウントをフォローしたり、閲覧したりするのかを考えてみると、そのサービスや製品を取り巻くストーリーのようなものを感じたときや、そのアカウントの中の人たちの思いやフィロソフィーに感動したときだ、と気付きました。

そして、興味を持ってインスタグラムを閲覧するようになると、いつしか自分の中にあるニーズを見つけ、それを検索するなどして具体的な購買行動に移っていきます。(少なくとも、私の場合は。)

ということは、ただ流行っているとか効果があるという噂や少ない成功事例だけを信じて、自社で提供しているサービス・製品の写真などを脈絡なく投稿しても、あまり意味がないのでは?と思うようになってきました。

ストーリー・フィロソフィーが大事

ここで冒頭に書いた「売れる商品ページと売れるインスタグラムが似ている」という話に戻ります。

ECサイトで売り上げに貢献してくれるページを作ることと、多く閲覧されて売上や知名度アップに一役買ってくれるインスタグラムのアカウントを運営していくことは「ストーリー・フィロソフィーが大事」という点で共通点があるのでは?という見解です。

サービスや製品を提供する側なら、そこを伝えるための戦略・方針を固めてアカウントを運用していくことが潜在的な顧客にリーチするための一番の近道ではないでしょうか。

そこがある前提で、成功事例と同時にインスタグラム活用のコツとして語られる「ハッシュタグの使用」や「フォロワーとの関わり方」がテクニックとして必要になってくるのかなと思います。

売れるページより、売れるインスタの方がつくりやすい

ECサイトで、商品ページにただその商品のスペック・特徴を書いても売れませんよ、というのはもう有名な話です。

“この商品はどんな背景があって生まれ、なぜここで販売されているのか。”

そしてその商品を買うと自分にどんなことが起きて、ひいては社会にどういう循環が生まれるのか(ちょっと壮大ですが)ということをひとつのストーリーにして書いてあると、人は心を動かされて、購入に至る、というパターンがあります。

ストーリーが伝わるように商品ページを作り込んでいくのは、実際やるとなると大変な作業。社内のスタッフが長い時間かけて作ったり、費用をかけて外注したり、というやり方でがんばっているところが多いのが現実だと思います。場合によっては人や資金の問題で商品ページの作り込みができずに苦しんでいる、ということもあるかもしれません。

ユーザーを振り向かせるには、商品のストーリーを分解してみて

ユーザーが「知る・見ることができるとちょっとトクをしたような気持ちになれて、そのサービス・製品のストーリーを伝えるための一つの要素になってくれる写真」をインスタグラムに投稿していくのは、ページを作り込むより簡単に始められそうな気がしませんか?

例えば、以下のような写真。

・生産の過程でお世話になっている工場・工場の人の写真
・商品企画のミーティングを開いている社内ミーティングの写真
・社員が毎日通っているオフィスまでの道のりの写真
・注文いただいた商品を梱包する風景の写真

ほら、これだけで、なんだか壮大なストーリーが組み立てられそうです。

商品ページの代わりにインスタグラムが伝えてくれる

商品ページのコンテンツがまだ不十分で、スペックや特徴のみを書いた状態だったとしても、インスタ上でその商品のストーリを十分に見せて理解してもらったうえでECサイトに流入してくれたら、そのユーザーはECサイトに訪問した時点ですでにその商品を「買う」という気持ちがかなり高まっているので、購入率はそれなりの数字になってくることが予想できます。

さまざまなところで「インスタグラムの集客効果」「インスタグラムの上手な使い方」について語られていますが、ECサイトの販促ツールとして使っていくことを考えると、やることはいたってシンプルです。

今まで作ってきた(作ろうとしてきた)ストーリーのある商品ページと同じように、インスタグラム上でもストーリーを伝えればいいのでは、と私は考えています。

インスタグラムの活用方法についてはまだまだ成功事例も失敗事例も少なく、データに基づいたマーケティング視点でのアプローチとは言い難い内容でしたが、今後もインスタグラムを活用したECサイトへの集客・販促の事例を引き続きウォッチして、再現性のある・数字で出せる情報をご紹介していきます!

「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
ECサイトのインスタグラム活用法(2016/10/19)

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

2014年サービスローンチ。メンバー全員がGAIQ以上の資格保持者にて構成されているチームで、安心感のあるサービスを提供している。既存のECサイトは独自ドメインであればカートシステムを問わずサービス提供が可能で、新規ECサイトの構築から売上アップまで一貫してのご提案できる。

「ECサイト」を専門にサービスをご提供しており、検索順位やCPAに一喜一憂せず、結果=売上にこだわって戦略立案から施策検証まで行う。

 

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

「たまごリピート」の導入企業数が1000社を突破、テモナ

9 years 1ヶ月 ago

テモナは11月1日、提供している定期購入・頒布会に特化したショッピングカート付き通販システム「たまごリピート」の導入企業数が1000社を突破したことを明らかにした。

「たまごリピート」は 2009年9月にEC業界初の定期通販・頒布会専用のASPカートとして発売。効率的かつ安価に定期通販が行えるサービスとして、主に美容品や健康食品を扱うEC事業者を中心に導入が広がった。

最近では、電話でのサポートに加えてワークショップやセミナーといったコンサルティング要素を強化したことで、同様のサービスを提供している競合との差別化を図っている。 

現在の導入事業者は約45%が美容、コスメを取り扱っており、最も多いジャンルとなっている。次いで、健康食品が30%、食品が10%となっている。年間流通額はおよそ700億円に達している。

同社では今後1000社へのサービス提供によって培った知見を活用して、アパレルや嗜好品といった異なった商材での定期通販の運用を促進していきたいとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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中川 昌俊

ヤマト運輸がECサイト構築11社と連携、コンビニ受け取りの導入を簡単に

9 years 1ヶ月 ago

ヤマト運輸は10月31日、コンビニ受け取りサービスにおいてショッピングカート、システムベンダー11社と連携し、これらのシステムを利用しているECサイトに対して、簡単にコンビニ受け取りを導入できるようにすることを明らかにした。

ヤマト運輸は2016年8月から、コンビニ受け取り利用時の事業者負担を無料化している(参考記事)。簡単に導入できるようにすることで、コンビニ受け取りが可能なECサイトを増やしていく。

8月の無料化の時点では、「楽天市場」出店者の場合、申し込みだけですぐに利用できるようになっていたが、自社サイトの場合、API連携などシステム面の改修が必要だった。

今回、連携するショッピングカート/ECパッケージでは、簡単にコンビニ受け取りを導入できるようになる。

連携を発表したショッピングカート/ECパッケージ名は以下の通り(括弧内は提供社名)。

  • FRACTA NODE(フラクタ):2016年11月スタート予定
  • Vegas(FORBiS):2017年1月スタート予定
  • おちゃのこネット(おちゃのこネット):近日スタート予定
  • CAGOLAB(アラタナ):近日スタート予定
  • ecbeing(ecbeing):近日スタート予定
  • EC-Orange(エスキュービズム):近日スタート予定
  • たまごリピート(テモナ):近日スタート予定
  • aishipR(ロックウェーブ):近日スタート予定
  • COMPANY EC Series(ワークスアプリケーション):近日スタート予定
  • Commerce21 SELL-SIDE SOLUTION/S5(コマース21):近日スタート予定
  • ebisumart(インターファクトリー):近日スタート予定

※システム連携の詳細、条件については各社の規定による。

ヤマト運輸では、今後さらに連携先を増やしていくとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

楽天、韓国大手マーケットプレイス「11STREET」に旗艦店を出店

9 years 1ヶ月 ago

楽天は10月31日、韓国のECモール「11STREET(イレブンストリート)」に楽天市場の旗艦店を出店したと発表した。

楽天は2016年から、海外展開の方針を変更。中国や韓国など東アジア地域は、その国の主要モールに旗艦店を出し、楽天市場出店者への越境EC支援につなげていく。

「11STREET」 は韓国SK planetが運営するマーケットプレイス。26万以上の販売事業者が参画し、4800万商品を販売。年間の流通総額は60億ドル(約6300億円)、会員数2340万人規模。

「11STREET楽天市場旗艦店」では、楽天市場の出店店舗が提供する美容品やファッション雑貨、スポーツ用品などを中心に取り扱い、順次、商品ジャンルを拡大していく予定。

また、「11STREET楽天市場旗艦店」に参画する店舗に対し、商品ページの翻訳、ページ制作支援、商品配送サポート、現地での販売促進のコンサルティング、カスタマーサポートを行う。参画店舗は、国内の消費者に販売するのと同様の手順で、手軽に海外販売を行うことができる。

楽天はこれまで、韓国最大級のECサイト「Gmarket」、中国においては中国大手の「JD.com」、「Kaola.com」といったECサイトと提携。各国のECサイトに楽天市場の旗艦店を出店している。

今後も「Rakuten Global Market」や海外ECサイトとの提携を通じ、楽天市場の出店店舗の販売チャネル拡大や海外進出を支援するとしている。

11STREET楽天市場旗艦店

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

中国のダブルイレブン(2016年)は「ネット生放送+EC」が盛り上がる気配 | 上海で働く駐在員の中国EC市場リポート

9 years 1ヶ月 ago

ダブルイレブン(独身の日、W11)が近づいてきました。 2015年は過去最高金額920億元(当時のレートで約1兆8000億円)を流通額を記録し、OtoO施策も行われました。2016年はどのような動きになるのか、注目が集まっています。今回は2016年のW11最新情報をお届けします。 

「天猫アプリ」や「youku」で「ネット生放送×EC」

2016年の注目は、今ブームの「ネット生放送×EC」です(参考記事)。2015年まで、ネット生放送はほとんどなかったんですが、今年はブームが到来しメインコンテンツになりそうです。ネット生放送で商品を販売するモデルは、日本、欧米でもほとんどうまくいっていないので中国独自の発展だと言えます。

10月21日から11月11日まで、「天猫アプリ」「タオバオ」「youku」などでネット生放送が行われており、 その生放送をシェアすることで商品をプレゼントしたり、生放送内でクーポンを発行できます。こうした施策で集客力を高めています。

「タオバオ」でもダブルイレブン特集でネット生放送を使った販売を開始

2016年まではこうしたクーポン発行権はTmall側しか保有していませんでしたが、2016年は店舗も発行できるようになりました。視聴人数によって発行枚数が異なるという仕組みになっています。そのため、多くのネット生放送番組が流されています。

また、「ネット生放送+EC」のけん引役であるKOL(Key Opinion Leader、ファンが多く影響力の大きいブロガー)を取り込むため、外部KOLとのシステム連携も可能にしています。

今年はKOLによる生放送番組も数多く用意

生放送番組は、バラエティ、グルメ番組、テレビ通販の3つのタイプで構成

その気になる中身ですが下記の3つで構成される予定です。 

1)コンテンツの面白さ (バラエティ)

生放送中に有名人がスカイダイビングを行ったり、KOLがマリアナ海峡に潜ったりと、エンタメ系のコンテンツを充実し、その上で商品を販売しようとするもの。

日本でいうエンタメ番組と通販がネット上で生放送されるそんな感覚でしょうか。もともとプラットフォームがECサイトなだけに、購入意欲はそれほど低くないユーザーが集まっているので、転換率が低くなるという心配はなさそうです。 

2)世界の良い商品を探し出そう(グルメ番組)

このコンセプトはまさに今の越境ECブームを反映しています。世界中の良い商品を有名人とともに探す生放送です。実際に中国を離れてどこかの国に行くのかどうかはまだ未定。もしかしたら日本にも来るのかもしれないですね。ちなみに期間は11月1日から11月10日までです。 

3)いわゆるテレビ通販スタイル 

日本で見るテレビ通販スタイルです。当日のみの放送で、商品メーカーの社長や有名人と一緒に、商品の使用感やBefore afterを検証。同時に売れ筋商品の紹介や在庫状況などを確認し、タイミングに合わせてクーポンを発行するといった生放送を行います。 

テレビ通販スタイルの番組の様子

いかがでしたか? 

次回は2016年W11特集第2弾として、W11の最新流通額や行われた施策の結果などを紹介します。

高岡 正人

株式会社エフカフェ 取締役

1975年生まれ。立命館大学政策科学部卒。コンサルティングファームにて企業変革コンサルティングを経て、2005年有限会社フリースタイルカフェ(現エフカフェ)の創業に参画。取締役に就任。

日本、中国、ASEANでネット通販事業に特化したコンサルティング、運営支援を行い、1カ月の半分を中国・上海で過ごす。

銀行等での講演多数。また日経ネットマーケティング等で執筆。最近では銀行等の海外支援事業部と連携し、日本からアジアへのネット通販進出を支援している。

高岡 正人

楽天出店者必読! 楽天ペナルティから身を守るチェックリスト【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 1ヶ月 ago

以前ご紹介した楽天ペナルティ。意外とはまってしまっているショップが多いようです。楽天側ははめようとしてやっていることではないのですが、分かりづらい所もあるので、今回ご紹介するチェックリストを、スタッフ全員で見ることをお勧めします。

うっかりやりがちなことに要注意

楽天ペナルティから店を守る!「落とし穴」にハマらないためのチェックポイント |コマースデザイン
http://www.commerce-design.net/blog-staff/161021-ihantensuuseido/

まとめると、

  • 楽天ガイドライン内に「うっかりやってしまう」ことが紛れ込んでいる状態
  • 「電話・FAX注文」は、課金回避と見なされるのでNG
  • 年明け早々に過失があると一年間は毎月課金が発生するので要注意!

以前にもこのまとめで紹介した楽天のペナルティに、うっかりはまっているショップが増えているようです。記事内にも書かれていますが、アルバイトやパートのスタッフにも徹底しておくと良いです。「楽天市場 違反点数制度に関するガイドライン」(PDF)にまとめられているチェックポイントは必読です。

関連記事
  • 9月から始まった楽天市場の違反金制度。出店者が特にチェックすべきポイントとは | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/3526

積極的な情報発信によるブランド力の向上が必須!

この動きは数年続く 2016年がEC業界の転換点となった3つの変化とは | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3739

まとめると、

  • 売上高ランキング上位企業は、モール系に1店舗以上出店している割合が70%を超えてきている
  • 「メーカー」「卸」「小売」「個人間売買」といったリアルにおける垣根はなくなっていく
  • 成長率が前年比15%以上の企業は、すでに知名度のあるブランドやショップがある企業

 2016年も残すところ2ヶ月程になってきましたが、当社としてEC市場がさらなる成長に向かう過程で「転換点」だったと言えそうな1年と捉えています。

 なぜ転換点と言えるのか。その理由を挙げるとしたら、下記3つの変化があったからだと考えています。

  1. 多チャネル戦略が加速
  2. メーカー系企業の新規参入
  3. 格差が鮮明になり始める

この流れは私も感じています。特に格差は鮮明になりつつあって、ブランド力のないショップは売れなくなってきています。ブランド力はチャネル数とそこに流している情報の質によるので、チャネルの少ないショップはますますきつくなっていきそうです。

LINE@はLINE@の運用方法で。分かりやすい内容と画像がコツ

LINEのEC活用法を教えます! ネット通販4社が効果、コスト、手間など運用面を大公開 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3603

まとめると、

  • LINE@の長所はなんといっても即効性と開封率の高さ
  • 友だちは店舗での呼びかけ、限定キャンペーン、専用コンテンツで増やす
  • 売り込みばかりのクリエイティブはブロックが増えてしまう

皆さんがお話しているように、自社ECサイトにとって情報発信はすごく重要ですよね。私たちが重要視しているのは「お客さまの立場からの情報発信」。メルマガやFacebookは一斉配信をしていますが、いまの時代、お客さまごとに配信する情報を変えることができますよね。これからの時代、お客さまの立場に沿ったメッセージ配信を心がける必要があると思っています。

─伊藤久右衛門 WEB営業部マネージャー 足立容子氏

「LINE@だから」ではなく、お客さまのに合った情報を発信しているから効果が出ているということですね。即効性と開封率の高さを活かせるように、分かりやすい内容と画像での訴求が効くようです。

SNS関連

おしゃれじゃないのにインスタ担当になってしまった方へ 「解説本」を読んで実践してみた | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3724

こんな状況になっている人が多いのでは? Instagramを使ったことがなくても、解説本を読んで実践すればなんとかなるはず。

カート関連

EC-CUBEにNaviPlusサーチのサジェスト機能を実装し、検索機能を強化したら売上がアップしたお話 | THANK U
https://www.thank-u.net/blog/eccube/naviplus_search_suggest/

サイト内検索数が多いショップには効果が高そうです。EC-CUBEはこのあたりの柔軟性が高いですね。

カゴ落ちした顧客にメールで再訪問を促す機能「FutureCartRecovery」を11/7リリース | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3608

フューチャーショップはいつもながら素早いです。カゴ落ちの前に購入率を上げることも忘れずに。

EC全般

ハンドメイドアプリ最大手「minne」で売り方とコツを聞いてきました! | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3566

撮影テクニックから価格の決め方まで、本当に売り方のコツが載ってます。

やっぱりメルマガがECサイトの販促に有効? 7割の消費者が情報取得に活用、SNSは2割 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3617

20代はSNS、50代はメルマガ、30代と40代は両方となっています。やはり「お客さまに合った情報」ですね。

「楽しいことはなんでもやりたい」顧客もスタッフも楽しみながら運営するお茶屋さん「ごえん茶」 | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3706

サラッと書いてありますが、細かいお客さま対応とリアルでの地道な販促活動でここまで来ています。

【第5回】フランツ株式会社は何故EBSにいるのか|ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/column/11352/

社内では分からないことが勉強会や交流会であっさり解決することってありますよね。近くで開催されたら参加してみては?

生活定点から見えてくる、「新しい大人の関係性消費」 | ひらけ、みらい。生活総研
http://seikatsusoken.jp/my-teiten/9599/

リアルなつながりではなくSNS、お歳暮ではなく誕生日プレゼント。シニアの行動は大きく変わっています。

今週の名言

店頭で実物を見て、触って、着た「あなた」は
事前に対応するための準備ができるはずです。

WEBで見ていただけでは得られなかった情報を提供できれば
「あなた」で良かったと思ってもらう絶好のチャンスです。

「EC」vs「あなた」 | Topseller.Style
http://topseller.style/archives/837

Webは比較されるから……と思っていても、触ることができるのは店頭だけ。諦めてしまったらそこで終わりですよね。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

【本日発売】「ヨドバシ.com」快進撃の秘訣を副社長インタビューなどを記載した雑誌 | 『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』ダイジェスト

9 years 1ヶ月 ago

ネットショップ担当者フォーラム編集部が編集した雑誌『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』が10月31日に発売されました。本書は、「ヨドバシ.com」快進撃の理由を副社長インタビューや通販専門家による解説記事などでまとめた特集、ジャパネットホールディングス髙田旭人社長のインタビューなどを掲載しています。今回は本書についてご紹介!

『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』の詳細はこちら!(インプレスの販売ページにジャンプします)

『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』の特徴

  • 「ヨドバシ.com」快進撃の真相(副社長インタビュー、解説記事)
  • インタビュー ジャパネットホールディングス 髙田旭人社長
  • アマゾン・楽天・ヤフー 2017年の戦略
  • EC企業の事業承継6選(ヤッホーブルーイング、大都、スワロースポーツ、柳田織物、くれない、桃源郷の6社)

など、計11社のEC実施企業が成長のポイントなどを語っています。

めったにメディアへ登場しないというヨドバシカメラ副社長が取材に応じてくださり、ネット通販開始の経緯、スピード配送の裏側、これからのことなどを聞いてきました。

今回の一冊でしか読めないヨドバシカメラ成長の秘訣(ひけつ)をまとめています!

インプレス発行 ネットショップ担当者フォーラム編集部著の『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』

特集のポイント

  • ヨドバシカメラのネット通販戦略
  • スピード配送の裏側、狙い、そして真実
  • これからのEC市場のこと
  • 「ヨドバシ.com」売上高推移

ネッ担だけに明かしてくれた2時間のインタビューなどを全9ページで掲載。「ヨドバシ.com大研究」と題して特集しています!

巻末にはネット通販の業務を支援する260サービスを一覧化し、システム選びなどに役立つ保存版資料として活用できるようにまとめています。

本書は、成長を続けるためのECサイト運営に関するヒントに加え、現場の担当者の課題解決に役立つシステム選びなどの情報を、ECの専門情報サイト『ネットショップ担当者フォーラム』が特別号としてまとめました。

インプレス発行 ネットショップ担当者フォーラム編集部著の『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』
全128ページの目次です!

ムック本発売の背景

EC市場が拡大するものの、EC実施企業間の競争は激しくなっています。そんな環境下、ヨドバシカメラが運営するECサイト「ヨドバシ.com」の売上高は2桁成長を続け、EC売上1000億円の突破が射程圏内に入っています(下図は2015年度EC売上高ランキング)。

インプレス発行 ネットショップ担当者フォーラム編集部著の『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』
出典:通販新聞の姉妹誌「月刊ネット販売」の調査結果
「※」は推定値。「受」は受注比率から算出した売上高

スピード配送などを武器に成長を続けている「ヨドバシ.com」ですが、ネット通販を始めた経緯、スピード配送実現の背景などはあまり知られていません。特集では、分析記事、元日本通信販売協会理事の柿尾正之氏が聞き手となった副社長インタビューなどで、本ムックでしか知ることのできない「ヨドバシ.com」快進撃の舞台裏を解説しています。

ECサイト運営のヒントが見つかる・現場の課題解決に役立つ情報を掲載

  • ヨドバシカメラのネット通販が伸びている理由を知りたい
  • 大手モールの戦略やこれからの市場動向を把握したい
  • 成長している企業からヒントを得たい
  • ECサイトを伸ばすためのシステムやサポートサービス、外部協力者の情報を知りたい

本書はこんなことを考えているネット通販企業の経営者や責任者、現場スタッフの課題を解決する一冊です。主な内容は次の通りです。

  • ヨドバシ.com 快進撃の真相
  • アマゾン・楽天・ヤフー 2017年の戦略
  • EC業界の事業承継
  • 240年の歴史で振り返る通信販売
  • 中華圏を攻めろ!アリババ、JD.comらが語る中国・台湾の可能性
  • ネットショップ サービス&テクノロジー 一覧まとめ  ……など

書誌情報

  • 書名:『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』
  • 著者・編集:ネットショップ担当者フォーラム編集部
  • 発行所:株式会社インプレス
  • 発売日:2016年10月31日(月)
  • 判型:A4判変型/128ページ
  • 価格(定価):1800円 + 税
  • 電子版販売価格):1800円 + 税
  • 書籍情報と販売電子書店のご案内:http://book.impress.co.jp/books/1116102051
ネットショップ担当者フォーラム編集部

Amazon、自社配送商品も「プライムマーク」を表示できる「マケプレプライム」を開始

9 years 1ヶ月 ago

アマゾンジャパン10月28日、一定の基準を満たした配送サービスを提供している「Amazonマーケットプレイス」出品者を対象に、自社配送の商品でも「Amazonプライム」対象商品として販売できる新サービス「マケプレプライム」を開始した。

対象出品者は、「Amazonプライム」対象商品と表示されるようになる。Amazonの有料会員サービス「Amazonプライム」に加入しているユーザーへの訴求力が高まり、売り上げ拡大につなげることができる。

出品者が販売する商品に「プライムマーク」を表示させるためには、アマゾンが提供する物流サービス「フルフィルメントby Amazon」(FBA)を利用しなければならなかった。新サービスはアマゾンの倉庫に商品を預けなくても、お急ぎ便などに対応できる場合は「プライムマーク」を表示することができる。

参加条件は次の通り。

  • 96%以上の商品で期日内配送を実現する
  • 94%以上の商品で商品の追跡ができるようにする
  • 購入者へ通常配送、お急ぎ便共に、配送料無料で提供できること(沖縄離島を除く)
  • Amazonのポリシーに基づく返品・返金に対応すること

すでに7月からトライアルを実施しており、「マケプレプライム」の導入で売り上げが急拡大した事例も出てきているという。

アマゾンジャパンでは「マケプレプライム」を利用する出品者を増やし、ユーザーの利便性向上を図め、出品者の売り上げ拡大を支援するとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

楽天が爽快ドラッグを買収、約89億円投じて100%子会社に

9 years 1ヶ月 ago

楽天は10月28日、生活雑貨ECを展開する爽快ドラッグを約89億円で買収すると発表した。爽快ドラッグの親会社である住友商事などから、12月中に全発行済み株式を現金で取得し、完全子会社化する予定。

楽天は2015年にケンコーコムを子会社化し、生活雑貨の取り扱いを強化している。爽快ドラッグを傘下に収め、生活雑貨の取り扱いを強化。日常的にECを利用するユーザーの囲い込みを図る。

爽快ドラッグは生活雑貨など約21万点の商品を取り扱い、2014年には「NetBabyWorld」を運営するあかちゃんハウス一二三を買収するなど、事業領域を拡大。2016年3月期売上高は前の期比20%増の310億円だった。

楽天は、爽快ドラッグを買収した理由について生活用品のECの強化をあげている。重要な購買決定要素である商品価格と配送サービスの競争力を高め、顧客満足度の向上につなげていくとしている。

また、ケンコーコムとの連携も図る。商品の販売拡充、物流インフラおよびシステムの効率化、人材・ネットワーク・データといった経営リソースを最適化し、事業上のシナジーを早期に実現していく。

一方、爽快ドラッグの経営については、現状の執行体制に大きな変更の予定はないという。経営の方針も、商品価格と配送サービスの競争力を高める。

従来同様の生活用品や日用品分野の品揃えの拡大、多モール出店やパートナーとの協業による消費者との接点拡大、モール内へのカテゴリ別の複数店舗出店、カテゴリ特化店舗のM&Aによるカテゴリの深掘りなどを継続していく考え。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

購入頻度が低い商材を扱うEC事業者がリピート率を上げる方法 | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 1ヶ月 ago
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現場の最前線で活躍するいつも.のECコンサルタントに聞く!!企業のEC担当はこんな時どうすればいいの!?

革財布販売A社様からのご相談

当社は高品質な革財布を中心に革製品の商品をお求めやすい価格で提供していますが、主力商品である財布という商材の特徴上、リピーターを獲得することが難しく、様々な販促も行っているのですが、中々新規顧客数も増えていきません。今後売上を上げていくために何か良い方法はないでしょうか。

回答:ヒントはリピート顧客に直接聞くべし!リアルイベントを開催して、顧客とのコミュニケーション機会を創出せよ!

革財布という商材の場合、品質が良ければ良いほど長持ちするため、買い替えのタイミングが少なく、数年に一度の購入となると中々顧客を繋ぎ止めておくことが難しい商材と言えるでしょう。しかし、実際には少数でもリピートしてくれている顧客はいるはず!そういった顧客がなぜリピートしてくれているのかを正確に把握することは売り上げアップのヒントを掴むためにも大変重要なポイントになります。

こういったリピート顧客の生の声を拾うためにも、例えば顧客にとって嬉しい新作予約会を開くなど、リピートに繋がるヒントを持つ顧客を集めて、生の声を聞くチャンスを作ることは重要です。また、既存ユーザーにイベントを告知することで新たなリピーターを作ることにも繋がります。

Event Gathering Celebration Occasion Concept

また、ユーザーにとってメリットに繋がる革磨きのイベントを開催するなど、一度商品を購入して頂いた顧客との接点を定期的に持つことで、買い替えの時期までコミュニケーションを取る機会を作っておくことも長い目で見て重要な施策になってくるでしょう。

特にECを専業で行っている場合、店舗を持っている事業者とは違い、ユーザーの生の声を聞く機会はどうしても少なくなりがちなので、積極的にイベントなどを開くことはオススメです。

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
EC売り上げアップ相談所 購入頻度が低い商材を扱うEC事業者がリピート率を上げる方法(2016/10/25)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

月額3000円で利用できる中小EC向け不正検知サービス「FraudFinder」、かっこ

9 years 1ヶ月 ago

不正検知サービスを提供するかっこは11月1日、月額3000円から利用できる不正検知サービス「FraudFinder(フロードファインダー)」の提供を始める。

安価に提供することで不正検知サービスを導入できなかった中小EC事業者も利用しやすい環境を整え、導入社数を増やしていく。

「FraudFinder」は盗難などで不正に入手したクレジットカード情報を使用した注文を検知し、EC事業者が商品代金を回収できないケースを未然に防ぐサービス。

検知の結果は、(出荷)OK・(出荷)保留・(出荷)NG の3パターンで理由とともに表示され、事業者側はスムーズに判断できる。

かっこは、ビックデータを活用してリアルタイム審査を行うい不正取引・未払いによる被害を減らす総合的な不正検知サービス「O-PLUX」を提供し、7000サイト以上で導入されている。この知見を生かして、安価なサービスを開発した。

初期導入費用と月額基本料金は3000円。審査件数101件以上の場合、上限を3000件とし、1件ごとに別途20円がかかる仕組み。EC事業者はシステム改修をすることなく利用できる。

かっこでは「FraudFinder」提供開始と同時に、決済代行会社各社と業務提携契約を締結。EC事業者がすでに契約している決済代行会社経由での申し込みを可能とした。業務提携の第1弾として、11月1日からAXES Payment、ゼウス、ソフトバンク・ペイメント・サービスの経由で、「FraudFinder」の申し込みが可能となる。

FraudFinderのサービスイメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

「SHOPLIST」が「FOREVER 21」の取り扱いを開始

9 years 1ヶ月 ago

クルーズは10月27日、ファストファッションECサイト「SHOPLIST.com by CROOZ」で、アメリカ発の人気ファストファッションブランド「FOREVER 21」の取り扱いを始めた。

日本のECサイトで「FOREVER 21」を取り扱うのは「SHOPLIST」が初。

「FOREVER 21」は、世界49か国760以上の店舗を展開するアメリカ・ロサンゼルス発のグローバルファッションブランド。日本には2009年に上陸し、若い世代を中心に人気を集めている。

「SHOPLIST」は他の大手ファッションECサイトとは異なり、取扱商品はすべて買い取り。「FOREVER 21」は安定的な供給が期待できるほか、顧客層が重複している点、ファストファッションECでは最大級のECサイトである点などを考慮し、「SHOPLIST」での販売を開始したと見られる。

「SHOPLIST」は2012年7月にサービスを開始。2期連続で売上高は50%増と成長を続け、4年目となる2016年3月期は約150億円規模まで急拡大している。

クルーズは主力だったゲーム事業をマイネットグループに譲渡し、今後「SHOPLIS」へ人材や資金等の経営資源を集中させる方針を明らかにしている(参考記事)。

また、10月27日から新たにテレビCMの放映を開始するなど、売り上げ拡大策を進めている。

SHOPLIST.com by CROOZ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

イーベイ・ジャパンって何をやってるの? 佐藤新社長に聞いてみた

9 years 1ヶ月 ago

イーベイ・ジャパンは今、どのようなことをしているのか? 今後の展望は? 事業や戦略などについて、代表取締役社長に就任したばかりの佐藤丈彦氏にインタビューした。

イーベイ・ジャパンはこれまで、代表取締役社長はeBayアジア太平洋地域の法務部門トップが兼務してきた。長年、日本事業を見てきたスタッフの1人で、日本のEC業界や事業者の動向などにも詳しい佐藤新社長が描く事業構想とは。。

佐藤丈彦 代表取締役社長

佐藤丈彦 代表取締役社長

日本の事業者の越境ECをサポート

――イーベイ・ジャパンは現在、どんな取り組みをしているのでしょうか。

eBayが世界各国で展開しているプラットフォーム上に登録している約1億6500万人のバイヤーと、日本の事業者をつなげるサービスを展開しています。日本向けのプラットフォームを展開していないため、日本の消費者向けにはサービスは行っていません。あくまで日本の事業者の越境ECをサポートするというサービスです

――イーベイ・ジャパンが海外販売をサポートしている事業者の事業規模はどの程度なのでしょうか。

eBayは個人間のオークションビジネスのイメージが強かったと思いますが、現状は中小事業者からの出品が中心です。最近は大手企業の参入も増えています。特に2013年以降は「越境EC」が注目されるようになり、eBayを利用する事業者が増えています。

増加の勢いを見ても事業者の方が圧倒的に増えています。特に海外への販売に取り組む方が多いです。販売形式も固体価格が8割、オークションが2割といった構成です。

――どのような商材を日本の事業者は販売しているのでしょうか。

販売状況はとてもユニークで、海外からは中古品に対して根強い需要があります。たとえば、ブランド品などは他国から出品された場合、真贋が不明のためなかなか売れないのですが、日本の事業者が販売する商品は信頼感が高いため、中古でも人気です。

ただ、今後は新品を増やしていこうと思っています。EC事業者向けに管理システムなどを提供している企業と連携し、eBay対応によって他モールに出品するのと同様の作業でeBayで海外販売できるようにしたいと考えています。

カテゴリーのスペシャリストを作れるチーム体制に変更

――8月から開始した「小売・製造業者 海外支援プロジェクト」では、地方の中小企業が製造する商品や伝統工芸品などをeBayを通じて販売するということですが、なぜこうした取り組みを開始したのでしょうか。

Webなどで日本の文化や伝統工芸品を見て興味を持っている外国人は多い。手に入れたいと思っているけれど、なかなか日本へ買いに行けないという外国人は少なくありません。

一方、伝統工芸品を店頭で販売していても、海外向けECサイトで売る事業者はほとんどいません。そのため、まずはeBayでこうした日本の伝統工芸品が販売されている状態を作ることが重要だと考え、このプロジェクトを開始しました。

第1弾として、京都市および京都商工会議所、京都のITベンダーが間に入って取りまとめしていただいています。まずは、この取り組みを成功させるため、イーベイ・ジャパンとしても全力でサポートしようと考えています。

京都の取り組みがうまくいけば、成功モデルとして他の地方都市にも広げられると思っています。

――イーベイ・ジャパンとして今後、行っていくことは。

これまで、特に地域や商材などの区切りなく、さまざまな業種業態の出品者に対してアカウントマネージャーが対応していました。これを2017年からはカテゴリーごとにチームを組む体制に変更。カテゴリーのスペシャリストが対応できるようにしていきます。「当該カテゴリーにおいて、現在、米国ではこのような商品が人気になっており、こうした商品を出せば売れる」といった深い話まで出品者にできるようになります。また、日本のカテゴリーチームとして、他の国のeBayにある商品を戦略的に売り込んでいくということもできると考えています。

これまでのアカウントマネージャーは、トラブルシューティングの役割が強かったのですが、これからは海外で販売するためのパートナーとして、より出品者の販売を手助けしていきたいと思っています。

――イーベイ・ジャパンの3~5年後の目標は。

イーベイ・ジャパンとしては、全国の事業者の方にeBayを通じて海外へ販売していただくことが最終ゴール。それに向けてまず、当社のビジネスを多くの人に理解してもらう一方で、越境ECのハードルをさらに下げることが必要だと思います。そのためには、より支援事業者に協力してもらえるようにすることが重要です。3~5年はこうした支援事業者との連携を強化していきたいと思っています

eBayは、AIを活用したサービス(参考記事)や、VRを使ったサービスへ積極的に取り組んでいます。特に翻訳技術などは格段に進んでくると思いますし、新たな買い物の仕方も出てくると思います。こうした強みも生かしながら、多くの事業者に参加してもらえるようにしていきたいと考えています。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

LINEのEC活用/アフィリエイト広告の効果がなかったら? — 今週のアクセスランキング | 週間人気記事ランキング

9 years 1ヶ月 ago

LINE@を利用している4社が、LINEの運用について語り合いました。「正午あたりの配信が効果が高い」「競合店とは配信時間をずらした方がいい」など、実際に運営した経験者ならではのノウハウが満載です。

  1. LINEのEC活用法を教えます! ネット通販4社が効果、コスト、手間など運用面を大公開

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    「古着屋JAM」の社長、「SPINNS」「伊藤久右衛門」「ETVOS」の責任者がLINE@のEC活用方法を解説

    2016/10/25
  2. 「アフィリエイト広告が成果につながらない」と思ったらこの11項目を確認してみよう【チェックリスト付き】

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    アフィリエイトでコンバージョンが伸びないなと思った時の解決法(連載第19回)

    2016/10/21
  3. ハンドメイドアプリ最大手「minne」で売り方とコツを聞いてきました!

    tweet17このエントリーをはてなブックマークに追加

    minne(ミンネ)で販売のコツを聞きました!(連載第17回)

    2016/10/26
  4. 再配達は1日約200万件…パナソニックが再配達問題の解決に「宅配ボックス実証実験」

    戸建住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」を100世帯に設置、宅配ボックスの需要などについて調査する

    2016/10/21
  5. 売り上げを伸ばす7項目。EC企業が見直すべきポイントを総点検しよう

    どんなECサイトにも当てはまる成長するための通販の鉄則を仲庭氏が解説(最終回)

    2016/10/24
  6. やっぱりメルマガがECサイトの販促に有効? 7割の消費者が情報取得に活用、SNSは2割

    「SNS」で受け取る人は、20代が33.5%で最も多く、30代は21.0%、40代は13.3%、50代は8.6%

    2016/10/26
  7. 「Amazonログイン&ペイメント」、日本での導入ECサイト数が1000サイトを突破

    今後はモバイルアプリへの「Amazon ログイン&ペイメント」の提供を予定している

    2016/10/24
  8. 日本は世界一のファッションモバイルコマース大国だった!【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年10月18日〜24日のニュース

    2016/10/25
  9. ECサイトでA/Bテストを行う際、注意しておくべき3つのポイント

    アラタナのECコンサルタントがECビジネスの課題を解決するヒントをご紹介します!

    2016/10/26
  10. 自社ECを開設する際のシステム選定のコツとは

    ECシステム選定のコツを紹介

    2016/10/24

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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FacebookがECプラットフォーム化する? FBメッセンジャーの買い物機能を解説 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 1ヶ月 ago

フェイスブックは、メッセンジャーアプリ内での買い物を促進するため、新たなツールを発表しました。

小売業者やブランドがEC用のチャットボット(AIを利用して、人間の会話を実現するソフトウェア)をメッセンジャーアプリに組み込めるようにしてから約5か月経過。フェイスブックはメッセンジャープラットフォームv.1.2をリリースしました。

アップデートされたツールを使うことで、小売業者はフェイスブック経由で商品購入を促進することができるようになります

また、メッセンジャーでの商品購入を促進するために、メッセンジャーアプリとデスクトップ版フェイスブックでも利用できるツールをリリースすると発表しました。

小売業者がフェイスブックのニュースフィード上に広告を掲載し、消費者が「今すぐ買う」「詳しく見る」ボタンを押すと、メッセンジャーが開く仕組みです。

FacebookがECプラットフォーム化になる? FBメッセンジャーの買い物機能を解説 チャットボットが搭載されたメッセンジャーのイメージ
チャットボットが搭載されたメッセンジャーのイメージ(Facebookの動画を編集部がキャプチャ)

メッセンジャー内には、ニュースフィード内の広告、もしくは小売業者が発信したいメッセージを掲載することができます。既存のフェイスブック広告と同様に、広告主はターゲット層や配信時間を設定することが可能です。

フェイスブックから離脱させるのではなく、メッセンジャーへ移動させることによって、フェイスブックのエコシステム内ですべての取引を行わせることができるようになります。

さらに、フェイスブックはユーザーと小売業者がメッセンジャーをECのプラットフォームとして活用できるように、消費者が外部サイトに移動させなくても支払いができるチャットボット(AIを利用して、人間の会話を実現するソフトウェア)の使用を許可しました。

消費者はフェイスブック、もしくはメッセンジャー内に保存したクレジットカード情報を使って、メッセンジャー内で決済ができるようになります

FacebookがECプラットフォーム化になる? FBメッセンジャーの買い物機能を解説 メッセンジャー内での決済イメージ
メッセンジャー内での決済イメージ(Facebookの動画を編集部がキャプチャ)

フェイスブックによると、数社の小売業者がこのシステムのテスト運用に参加しているそうです。システムのテスト運用に参加を希望する小売業者は、メッセンジャーのディベロッパー用ページから応募することがで可能。フェイスブックはこの新しい機能を2016年内に正式リリースする予定です。

今まで、小売業者のECサイトへ移動させて決済を行う仕組みを採用していたフェイスブックにとって、決済機能を搭載することはとても大きな前進です。

私たちは支払いプロセスをシンプルにしています。何か欲しいと思った時に、すぐに手に入れることができるようにするために。

フェイスブックのブログにはこのようなコメントが記載されています。

フェイスブックは、小売業者のボットとメッセンジャー上で行う会話に関して、消費者の不安を取り除くために、どんな情報がボットで提供されるのかを案内する初期画面を用意する予定です。初期画面は、小売業者がカスタマイズしてメッセージを変更することが可能です。

また、小売業者やブランドが用意したEC用のチャットボットは、消費者が簡単に友達とシェアすることが可能。メッセージの吹き出しにシェアアイコンを付けています。

この機能を使えば、消費者は商品を簡単に友達にシェアできるようになると同時に、商品に関して友達から意見を聞くことができるのです。

メッセンジャーというプラットフォームの可能性は非常に大きい。我々は、ディベロッパーがより使いやすいプラットフォームにするために、さらなる投資を続けていきます。

フェイスブックのブログにはこうしたコメントが記載されています。

フェイスブックによると、メッセンジャープラットフォームには3万4000人の開発者が参加し、現在までに3万のボットを完成させました。7月の時点で完成していた1万1000ボットと比較しても、ボット開発において大きく飛躍したと言えます。

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