ネットショップ担当者フォーラム

【速報】2.5時間で約7750億円(500億元)の取扱高を記録。アリババの「独身の日」

9 years 1ヶ月 ago

アリババの独身の日、販売状況。6分で100億元の取扱高を達成

開始6分58秒で取扱高100億元(約1550億円)を突破(出典はAlizila)

11月11日午前0時に始まったネット通販会社が特売セールを繰り広げる商戦日「独身の日」で、中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)が運営するグループの通販サイトの取引高が、スタート後2時30分20秒で500億元(約7750億円)を突破した。

2015年はスタートから9時間52分後に500億元を超えているので、それを上回るハイスピードで取扱高が推移している。

なお、日本円ベースの金額は1元=15.5円で換算した。

2015年の取扱高は912億元。11月11日は朝から昼間にかけてサイトへのアクセスが増えていくと考えられており、2016年は前年実績を大きく上回りそうだ。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

メルマガの売上を4倍、開封率3倍を実現したパーソナライズメールの運用方法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 1ヶ月 ago

玩具のECサイト「TheToyShop.com」を運営するThe Entertainer社は、SmartFocus社のマーケティング・オートメーション・ソフトウェアを導入し、メールの開封率を200%アップさせました。

The Entertainer社のロブ・ウッド氏によると、オンライン売り上げは急上昇しているそうです。The Entertainer社のEC経由の売り上げは過去3年間で3倍に拡大し、全社売上高の15%を占めています。

130店もの実店舗を運営するThe Entertainer社は、1999年に「TheToyShop.com」を立ち上げ、オンライン販売を始めました。ウッド氏率いるチームメンバーは、ECの売り上げには大きな可能性があると感じていたそうです。

特にウッド氏は、パーソナルメールを活用してECの売り上げを促進したいと考えていました。ウッド氏はこう言います。

以前は、ほとんどメールキャンペーンの設定を手動で行っていた為、ターゲットメールを配信するのに数週間の期間が必要でした。ユーザーごとにカスタマイズしたメールキャンペーンを始めた時の内容は、基本的には価格訴求に特化していました。

約1年半前、The Entertainer社は約100万人のユーザーへ向けて、パーソナルメールを配信できるSmartFocus社のマーケティング・オートメーション・ソフトウェア「smartFOCUS(スマートフォーカス)」を導入。週3回のペースでパーソナルメールを配信できるようにしました。

また、「smartFOCUS(スマートフォーカス)」を利用して、ユーザーの属性ごとに「TheToyShop.com」のトップページを変更できるように設計。システム導入後、メール経由の売り上げは300%増開封率は200%アップしました。

モバイルデバイスからの売り上げも120%増え、リピート客も60%上昇したのです。ウッド氏によると、平均客単価も大幅に上がったそうです。

The Entertainer社はサイト内にスターウォーズやレゴなどのブランド、トピックを掲載する12のエリアを新設。それらのいずれかに興味がありそうなユーザーにパーソナルメールを送るようにしました。

メールのコンテンツは、スターウォーズの新しい商品を紹介したり、関連プロモーションを案内する内容です。「smartFOCUS(スマートフォーカス)」がクッキーかメール内でクリックしたリンクを元にユーザーの興味を分析。「TheToyShop.com」にユーザーが移動すると、トップページのバナーがユーザーの興味のありそうなブランドや商品に自動的に変更されます。

メルマガの売上4倍、開封率3倍を実現したパーソナライズメールの運用方法 マーケティングオートメーション(MA)ツールを導入した事例
「TheToyShop.com」のトップページ(画像は編集部がキャプチャ)

たとえば、何か商品を1つ購入すると2つ目の商品が1ペニー(約1円)で購入できるようなプロモーションを行った場合でも、スターウォーズファンがサイトに訪れた時には、トップページにはスターウォーズのバナーが掲載されます。ウッド氏によると、各ブランドやトピックにつき、幾つものバナーを作成して出し分けると同時に、セグメント分けしたメール配信も行っているそうです。

「smartFOCUS(スマートフォーカス)」を使うと、メールの内容を大幅に変更することも可能です。たとえば、ホリデーシーズン中に商品が売り切れになった場合、在庫状況に合わせて在庫がある別商品を紹介するようにメールが自動的に変更されます

秋頃から玩具はよく売れ始めます。おもちゃ業界は、人気商品は売り切れになるように生産しています。おもちゃ屋は入手困難な商品をプロモーションして煽るわけです。SmartFocus社のシステムはユーザーがメールを開封する時、リアルタイムで在庫を検索し、メール内のコンテンツを変更します。そのため、在庫切れの商品を訴求してユーザーにストレスを感じさせるようなことは発生しません。メールに掲載していた商品が在庫切れになった場合、類似商品と入れ替えて表示するのです。

ウッド氏はこう語ります。

また、The Entertainer社は年に数回程度しか買い物しないユーザーに対して、いつメールを配信するのが効果的なのかを分析し、最適なタイミングでメール配信することで売り上げアップにつなげています。つまり、データベースからいつ顧客が買い物をしたのか拾い出し、最適なタイミングでメールを送っているのです。

「ユーザーは、必ずしも自分の子どものためだけにおもちゃを買っているわけではありません。友人や親戚のプレゼントとして購入していることもあります」とウッド氏は言います。

ウッド氏によると、ターゲティングメールからの売り上げは従来比2倍にまで広がっているそうです。ウッド氏は次のように説明します。

私たちはユーザーのデータを収集したら、すぐにデータを利用してメールを送りますパーソナルメールやターゲティングメールを受けとったそのユーザーは、他のユーザーよりも2倍も買い物をしています

「smartFOCUS(スマートフォーカス)」は、メール配信数に応じて月ごとに利用料が発生します。The Entertainer社はシステム導入までに3か月かかりましたが、売上アップだけではなく、時間の節約にも役立っているそうです。ウッド氏はこう語っています。

以前は、基本的なメールキャンペーンの設定をするだけで1日かかっていましたが、今では3種類のメールキャンペーンを1日以内で設定することができます。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

セブン&アイの「オムニ7」は失敗? 井阪社長が明かすオムニチャネル施策を転換する理由 | 通販新聞ダイジェスト

9 years 1ヶ月 ago

セブン&アイ・ホールディングスがオムニチャネル戦略を大幅に見直す。昨年11月に開設した通販サイト「omni(オムニ)7」を核とした施策から、グループ各社のシナジー効果を重視した施策に転換。オムニ7は、アマゾンや楽天市場に対抗するポータルサイト的位置づけではなくなる。また、ニッセンホールディングス(HD)の再建についても、カタログをベースにした通販について、ゼロベースで再検討していることが分かった。

オムニ戦略を大幅転換、ネット販売中心から脱却

セブン&アイ・ホールディングス(HD)では10月6日、都内で記者会見を行い、同社の井阪隆一社長が「100日プラン」として、2018年2月期からの中期経営計画を公表した。エイチ・ツー・オー リテイリングとの資本業務提携や、イトーヨーカ堂の再建計画などと並び、オムニチャネル戦略を転換することも発表された。

セブン&アイの「オムニ7」は失敗? 井阪隆一社長が明かしたオムニチャネル施策の転換理由
記者会見を行う井阪隆一社長

同社は昨年11月、オムニチャネルのポータルサイトとしてオムニ7を開設した。コンビニエンスストアなどグループの店舗網と同サイトを連携させ、購入した商品を店舗で引き渡すほか、購入した商品の返金・返品に店舗で対応。このほか、店舗に設置した専用の接客端末を通じて御用聞きサービスを実施。当初はセブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、そごう・西武、ロフト、赤ちゃん本舗、セブンネットショッピングなどグループ8社の商品を集約していた。

セブン&アイHDは、オムニ7の優位性について、自宅や会社の近くの店舗でいつでも商品が受け取れること、店頭で現金や電子マネー「ナナコ」などさまざまな手段で決済できること、店頭でいつでも簡単に返品・返金できること、グループ各社の差別化された商品を取り扱っていること、という4点を挙げていた。

16年2月期のオムニチャネル関連売上高は1418億円。前期末の段階で、今期は4000億円(ネットで商品を見てから店舗で購入する「ウェブルーミング売り上げ」も含む)を予想。さらに、19年2月期には1兆円(同)に達する計画を掲げていた。ただ、今中間期のオムニチャネル売上高は663億円にとどまっている(表参照)

セブン&アイの「オムニ7」は失敗? 井阪社長が明かしたオムニチャネル施策の転換理由

6日の記者会見で、セブン&アイHDの井阪社長は「オムニチャネルは当初計画と乖離(かいり)した状況になっている」と現状を説明した。その上で、これまで進めてきたオムニチャネル戦略について、大きく舵を切ることを明らかにした。

これまでは、ネット販売をオムニチャネル戦略の中心としてきたが、今後はグループ各社に共通IDを導入し、購買情報を一元管理することでグループ全体の客数を増やす戦略に変える。同社グループには、セブン-イレブンを中心に、毎日2200万人の来店者がある。顧客ごとにグループ各社の利用状況を繋げ、全チャネルを通じてサービスの質を追求していくこと、つまりグループの顧客戦略をオムニチャネル戦略として新たに位置付けた

セブン&アイの「オムニ7」は失敗? 井阪社長が明かしたオムニチャネル施策の転換理由
井阪社長は「オムニチャネルの本当の狙いはシナジーの発揮」と言う

具体的には、グループ各社のスマートフォン用のアプリとして「セブンアプリ(仮称)」を開発。アプリをダウンロード、さらにグループ各社共通のポイントプログラムに入会してもらうことで、個々の消費者の趣味・し好にあった提案を可能にする、といった手法を考えているという。

例えば、アプリで販促するのはもちろん、購買連動型ゲーム、買った商品のカロリーやアレルゲンといった情報も提供。顧客一人ひとりの属性にあわせたパーソナルマーケティングも行う。ネット販売については、スマホアプリと連動する形で、商品をオムニセブンに移動して購入できる仕組みを取り入れるという。

共通ポイントプログラムにはナナコを採用するのか、アプリのリリース時期といった点は不明だが、グループ店舗をたくさん利用することでボーナスポイントを付与する仕組みを導入するなど、店舗の利用を促進するものとなりそうだ。

セブン&アイの「オムニ7」は失敗? 井阪社長が明かしたオムニチャネル施策の転換理由
アプリをエンゲージメントツールとして活用していく

井阪社長は「オムニチャネルの本当の狙いは(グループ間)シナジーの発揮だ」と断言する。今後のオムニチャネル戦略の柱とするのは赤ちゃん本舗だ。赤ちゃん本舗が実施したアンケートによれば、育児関連市場での同社認知率は96%と非常に高く、これを積極的に活用する。

「アカチャンホンポ」を利用する、新生児のいる家庭に対し、「イトーヨーカドー」のネットスーパーを利用、あるいは宅配サービス「セブンミール」を利用した場合、ボーナスポイントを付与するキャンペーンを行う。子供が大きくなり、アカチャンホンポを利用しなくなったら、イトーヨーカドーの子供服を提案、さらに小学校入学時にはランドセルを販売する。そして、その子供がさらに大きくなったら、セブン-イレブンを使ってもらう。「顧客のライフステージに合わせたサービスや商品の提供を通じて、ともに成長できる親しみのあるグループにしていきたい」(井阪社長)。

鈴木敏文前会長時代には、ネット販売を中心としたオムニチャネル戦略を打ち出していたセブン&アイHD。今回公表されたオムニチャネル戦略は、店舗間のシナジーを意識したものに様変わりしている。

オムニ7に関しては「実店舗との相互送客を図りながら、自主開発商品を中心とした魅力ある商品の販売を通じて、収益の拡大を図る」とはしているものの、これまでのようなポータルサイト的位置づけではなくなるわけだ。

井阪社長は「これまで、アマゾンや楽天市場といった専業各社が林立する中で、ネット販売という不特定多数の顧客に向けたアプローチをしてきたこと、システム起点で考えすぎたことが失敗の要因ではないか」と分析する。その上で「1日2200万人来訪する顧客に対し、わくわくするような、毎日見たくなるような情報などを提供することで顧客との接点を増やし、消費に結びつけていきたい」とした。

セブン&アイグループのネット販売への取り組みは、1999年にソフトバンクやヤフーなどとの合弁会社として設立した「イー・ショッピング・ブックス」に始まる。その後「セブンアンドワイ」としてグループ傘下に加え、2009年に「セブンネットショッピング」としてポータルサイト化を目指し強化してきたものの、アマゾンや楽天市場といった専業には大きく水を開けられていた。

セブンアンドワイ時代には、セブン-イレブン店舗受け取りを選ぶと購入金額によらず配送料無料というメリットがあり、一定の存在感を示していた。当時は「購入金額によらず送料無料」というサービスが一般的ではなかった点が大きい。オムニ7でようやくネット販売に本腰を入れたセブン&アイグループだが、消費者にコンビニ受け取り以上のメリットを打ち出すことができなかったのではないか。

アマゾンや楽天市場、ヤフーショッピング、さらにはヨドバシカメラなど、大手間のサービス競争が激化する中で、ポータルサイトから撤退する道を選んだセブン&アイHD。今後は店舗利用者へのサービスの一環という形でネット販売を活用していく。

ニッセンHDの今後は、カタログ“ゼロベース”で

セブン&アイの「オムニ7」は失敗? 井阪社長が明かしたオムニチャネル施策の転換理由
井阪社長は「カタログをベースにした通販について、ゼロベースで考え直すべく打ち合わせをしている」と回答

セブン&アイHDの今中間決算において、通信販売事業の売上高(営業収益)は、前年同期比27.5%減の579億4800円、営業損益は53億300万円の赤字となり、前年同期から6億円赤字が拡大した。債務超過寸前まで業績が落ち込んだニッセンHDが足を引っ張った格好だ。セブン&アイHDは、ニッセンをどう立て直すつもりなのか。

6日の決算説明会で公表された中期経営計画において、井阪社長がニッセンについて説明することはなかった。オムニチャネル戦略に関して「あらゆる消費場面をつなげ、ライフタイムバリュー(LTV)に応じてサービスを付与する」と説明し、「誕生」から「定年・老後」までグループのサービスでライフシーンをカバー、LTV最大化を図る方針を明らかにした(上写真参照)。しかし、このパワーポイントでもニッセンについて触れられることはまったくなかった。

2013年12月にセブン&アイHDがニッセンHDの子会社化を発表した際の記者会見で、当時の村田紀敏セブン&アイHD社長は「オムニチャネルを目指すためにニッセンが必要だった」と説明した。しかし、現在のニッセンはグループのお荷物というべき存在。今後のオムニチャネル戦略からは完全に外れたことが明確になったわけで、セブン&アイグループがニッセンHDを子会社としている意味すら問われる事態となっている。

ようやくニッセンの名が出たのは、質疑応答において記者から「通信販売事業はどうするのか」という問いが出た時だ。井阪社長は「現在、立て直し計画を練っている最中だ。ニッセンの再建については、カタログをベースにした通販について、ゼロベースで考え直すべく打ち合わせをしている」とした。

さらに、ニッセンの強みについては「大きめサイズアパレルの『スマイルランド』が強いので、さらに伸ばしていきたい。さらに、ささげ業務(商品画像の撮影、採寸情報、商品のコメント)や物流機能を持っているので、当社通販事業の共有機能として有効活用できないかと考えている」とコメントした。

これは、カタログの廃止を明言したものではないが、ニッセンが大幅な赤字を垂れ流している現状を考えると、何らかの手を早急に打つ必要があるのは明白だ。稼働顧客が減少し赤字が続いている状況で、主力商材である衣料品の競争力を早期に取り戻すのは極めて厳しいといえる。そのため、主力となる女性向けアパレル事業については、カタログの廃止、さらには事業そのものの廃止・譲渡も考えられそうだ。その上で「強み」としているスマイルランドなど、特殊サイズアパレルに注力。そしてフルフィルメント機能については、グループ全体で活用していく。

13年にセブン&アイHDがニッセンHDの子会社化を発表した際に、ある業界関係者は「ニッセンの機能が必要に応じて分割されながら、グループの通販やネット戦略のプラットホームと化していくのではないか」と予言した。その予言通りの道を歩んでいるようにも見えるニッセンHD。11月1日にはセブン&アイHDの完全子会社となり、それによる相乗効果に活路を見出したいところだが、企業規模の縮小は避けられそうにない。

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
セブン&アイHDが中計発表 オムニ戦略を大幅転換、ネット販売中心から脱却(2016/10/13)

通販新聞

アイスタイル、唯品会と戦略的パートナーシップ契約締結、中国越境ECを強化

9 years 1ヶ月 ago

アイスタイルの連結子会社であるistyle Chinaは11月7日、中国最大級の女性向けフラッシュセールスサイト「VIP.com」を運営する唯品会と戦略的パートナーシップ契約を締結したことを発表した。年内に「VIP INTERNATIONAL」に@cosme旗艦店を出店する予定。アイスタイルでは中国むけ越境ECを強化しており、今回の出店で3店舗目の中国向けECサイトとなる。

アイスタイルは、2015年1月にアリババグループが運営する「Tmall Global」に出店したほか、モバイル特化型コミュニティコマースアプリ「RED」にも出店。また卸事業でも15の大手ECモールと販売パートナー契約を結んでいる。越境EC事業は2016年6月期に25億円にまで成長しており、グループ全体の売り上げに占める割合も17%にまで成長しているという。

「VIP.com」は、化粧品や女性向けアパレルを中心としたフラッシュセールを常時100以上開催し、年間売上高取扱高は約6000億円。総会員数は約2億人で、都市部在住の可処分所得が高く、感度の高い女性が中心顧客だという。

左:VIPINTERNATIONAL  Jie Tang 総裁、右:アイスタイルチャイナ  吉田 直史 董事長兼総経理

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

掛け軸、絵画などの通販企業のトップアートが破産

9 years 1ヶ月 ago

掛け軸や絵画などの通販を行うトップアートは11月4日、東京地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けたことが明らかになった。負債総額は13億円。売り上げがピーク時の半分以下になるなど低迷しており、赤字が続いていたことから今回の措置となった。

トップアートは1951年6月に創業し、1974年10月に法人改組した美術工芸品の販売会社。主に新聞折込チラシなどで、掛け軸などを販売し、手軽に購入できることから人気を集めていた。一時は銀座や名古屋、広島にショールームを開設していたほか、2000年代前半には積極的に有名女優らと広告出演契約を結び知名度の向上を図ったことで、2002年7月期の売上高は43億2000万円を計上していた。 

しかし、長期不況のあおりを受けて販売が低迷。2015年7月期の売上高は16億2000万円にまで縮小しており、今年10月には銀座ショールームを閉鎖し、先行きの見通しが立たなくなっていた。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

【A/Bテスト】最強のクリエイティブ理論大公開! ネット広告のレスポンス効率を上げ続ける方法はこれだ! | A/Bテストの結果をカンニングシートとしてバラします!

9 years 1ヶ月 ago

こんにちは、売れるネット広告社代表の加藤公一レオです。前回はアップセル率を極限まで上げる方法と、「いいね!」ボタンやツイートボタンを設置するのに効果的な場所について紹介した。今回はネットで“100%確実”にレスポンス効率を上げ続ける方法について解説しよう!

広告のクリエイティブを感性で決めるのは大間違い!

まず、最初に言っておきたいのがクリエイティブを絶対に“水物”にしてはならないということだ。

実は、ネット広告のクリエイティブは、ある理論でプランニングをしていけば、ズバリ“100%確実”に効果が、つまり“レスポンス率”を上げ続けることができるのだ。今回はその「最強のクリエイティブ理論」を具体的に紹介しよう。

たとえ広告賞を受賞するようなハイセンスなクリエイティブでも、レスポンス率が高くなければただのゴミだ。ネット広告のクリエイティブは、要は「売れるかどうか」「レスポンス率が上がるかどうか」という“結果”がすべてなのである。

何よりも大切なのがレスポンス率を上げ続けることである。キャンペーンをやるたびに、毎回レスポンス率が上がり続けるようなクリエイティブを作成していくことが一番重要である。

つまり、キャンペーンごとにレスポンス率が上がったり、下がったりする“運任せ”的なクリエイティブはできれば避けたい。クリエイティブは絶対に“運任せ”にしてはならないのである。

しかし、レスポンス率を毎回上げ続けるようなクリエイティブを作ることは、広告のプロでも至難の業である。だからこそ、売るためのクリエイティブを作るときには、とても慎重にならなければならないのだ。

なるべくレスポンス率が低下するリスクを省き、“堅実”にレスポンス率を上げていくクリエイティブ作りをしていく必要がある!

まずキャンペーン効果を最大化するためには、必ず事前にクリエイティブテストをして、レスポンス率の一番高いクリエイティブ(広告原稿とランディングページ)に絞り込むべきだ。ネット広告は最高に正確な【A/Bテスト】ができる媒体なので、それを有効活用するべきである。

例えばキャッチコピー1つをとっても、レスポンス率には最大2〜3倍の違いが出てくる。クリエイティブにより最大3倍の違いが出るとすると、CPAが1,000円なのか3,000円なのか、という違いとなる。

仮に1,000万円を使って広告キャンペーンを行う場合は、申し込み数に1万件か3,333件の違いが生まれる。そんな中、1つのクリエイティブを決め打ちで作り、いきなり大規模なキャンペーンを行うのはもったいないし、リスクが高過ぎるのだ。

A/Bテスト

ネット広告では一般的に、1つの媒体メニューに4つから8つぐらいまで同時入稿(=同時掲載)ができる。

例えば、キャッチコピーのみを変更した広告原稿とランディングページを作り、テストを行う。この場合、過去に作ったクリエイティブで一番良かったものもテストの中に入れておく。クリエイティブの質が上がったか下がったかを把握するためだ。

その中でも特にレスポンス率が良かったトップ1位のクリエイティブに絞り込み、本番のキャンペーンに挑む。これが事前クリエイティブテストである。ズバリ、小さい規模(テスト)で特定のランキングが付いたクリエイティブは、大きい規模(本番)になっても、ほぼ99%の確率で同じランキングになる

仮に1,000万円の広告予算があれば、約10%の100万円ほどの予算を使い、事前にクリエイティブテストを絶対に行うべきだ

A/Bテスト
A/Bテスト

あらゆる通販会社はこのテストというわずかな費用を惜しんだり、広告主担当者や広告代理店のクリエイティブディレクターの感性によってクリエイティブを選定したりしてしまうので、大規模キャンペーンに失敗して、大きな損失を招くことが多い。

例えるとスポーツの予選のようなもの。オリンピックでも、好みで適当に選定した選手をオリンピックに派遣するアホな国は1つもないだろう。それと同じだ。

クリエイティブの評価は会議室で決まるのではない。お客様が決めるのだ!

レスポンスの高いネット広告は、強い“要素”の単純な組み合わせにあり

今度は中長期的な観点でクリエイティブについてお話しよう。

実は、ネット広告のクリエイティブのレスポンス率を上げ続けるには、レスポンス率の高かった広告原稿と、ランディングページの“マイナーチェンジ”を行い続けることが大原則だ。

今までの広告業界では、「1つのクリエイティブプランを1つの完結された作品」として見てきた。

例えば、「クリエイティブとは高いアイデアとセンスで総合的にプランニングすることだ」といった発想である。あえて広告代理店がそういう説明の仕方をしてきた。

なので、1つのクリエイティブプランを試してレスポンス率が悪いと、その「作品自体が悪い」ということで、まったく新たなクリエイティブプランを作成してきた(そしてまたレスポンス率が悪く、失敗するケースも……)。

しかし、ここには大きな間違いがある。ダイレクトマーケティングのクリエイティブ、とりわけネット広告のクリエイティブでは、そんな事はまったくない。むしろ逆だ。

ネット広告では、「強いキャッチコピー」「強い写真」「強いデザイン」などの、要素の単純な組み合わせがレスポンス率を左右していると考えるべきだ。相性なんか関係ないのである。意外かもしれないが、単純な“組み合わせ”の問題なのだ。

つまりは1つのクリエイティブプランの要素を分解して、「どのキャッチコピー、写真、デザインなどの要素を組み合わせたら最強の組み合わせになるか」を“統計学的”に模索することが、ネット広告のクリエイティブのレスポンス率を確実にUPさせる方法なのである。

私が提案するクリエイティブの考え方は実にシンプルだ。

そう、最高にレスポンスが高いクリエイティブを“100%確実”に作るにはズバリ、

  • 「No.1のキャッチコピー」
  • 「No.1の写真」
  • 「No.1のデザイン」

など、あらゆるNo.1要素を単純に組み合わせれば良いのである!

この理論を「クリエイティブ最適化」と呼ぶ。クリエイティブを“最適化”し続ければ“100%確実”にレスポンス率は上がり続けるのだ

「クリエイティブ最適化」をするためには“レスポンス率が上がる要素”、つまりは“強い要素”を正確に把握する必要がある。ネット広告のクリエイティブテストを行う際には、“強い要素”が特定できるように、【A/Bテスト】を行うべきである

1つのクリエイティブ(バナーとランディングページ)を、例えば「キャッチコピー」や「写真」、「デザイン」などの要素に分解する。そしてその要素に対抗させる「キャッチコピーの新規案」「写真の新規案」「デザインの新規案」を複数用意し、【A/Bテスト】を行うのだ。

クリエイティブ最適化

今回は実際に弊社のクライアント(商材:黒酢)が行ったケーススタディをご紹介しよう(クライアント名は非公表なので、会社ロゴとパッケージを変えているが、実際に行ったテストである)。

クイズ形式で出題するので、どのクリエイティブがNo.1だったのか、みなさんも予測してみてほしい。

【A/Bテスト1】最強のキャッチコピーはどれだ!?

【A】

【A】

【B】

【B】

【C】

【C】

【D】

【D】

正解はこちら!

正解は【D】!

【D】

【A/Bテスト2】最強の写真はどれだ!?

【A】

【A】

【B】

【B】

【C】

【C】

【D】

【D】

正解はこちら!

正解は【B】!

【B】

【A/Bテスト3】最強のデザインはどれだ!?

【A】

【A】

【B】

【B】

【C】

【C】

【D】

【D】

正解はこちら!

正解は【C】!

【C】

「キャッチコピー」「写真」「デザイン」のNo.1のクリエイティブがそれぞれ分かった。

そのNo.1の「キャッチコピー」とNo.1の「写真」とNo.1の「デザイン」を単純に組み合わせてクリエイティブを制作すると、最強のクリエイティブになるのだ!!

ここで重要なことを1つ。

例えばキャッチコピーテストを行う場合は、キャッチコピー部分しか変えてはいけない。同時に写真やデザイン変えてしまったら、キャッチコピーが良かったのか、写真が良かったのかがわからなくなってしまう。

また、要素は「写真」や「キャッチコピー」「デザイン」に限らない

  • 「アイコン」
  • 「本文」
  • 「オファー」
  • 「フォーム」 ……などなど

毎回テーマを決めて【A/Bテスト】を行おう

今回の【A/Bテスト】を立体的に見てみよう!

クリエイティブ最適化

見ての通り、「クリエイティブ最適化」とは、単純に一番強い要素を組み合わせる(ガッチャンコする)作業である。一見乱暴に見えるかもしれないが、驚くほどレスポンス率が上がり続けるのだ!!

過去にどれぐらい上がるのかを検証してみたことがあるのだが、某クライアントにて、

  1. キャッチコピーテストを行った結果、「キャッチコピーA」に比べて「キャッチコピーD」で約“2倍”レスポンス率が上がった。
  2. 写真テストを行った結果、「写真A」比べて「写真B」で約“2倍”レスポンス率が上がった。
  3. デザインテストを行った結果、「デザインA」に比べて「デザインC」で約“1.5倍”レスポンスが上がった。

その一番強かった「キャッチコピーD」と「写真B」と「デザインC」を組み合わせた(ガッチャンコした)ところ、2倍×2倍×1.5倍で、元のクリエイティブに比べてレスポンス率がなんと約“6倍”も上がったのだ!(正確にいうと約5.7倍)

クリエイティブのレスポンス率は統計学なのである。

芸術化志向の広告代理店のクリエイターがこの理論を聞いたらものすごく怒るだろうが、ネット広告のレスポンス率を上げ続けたいなら、必ずこの考えに基づいてクリエイティブを作るべきである。

要素の“組み合わせ”の改善こそが、レスポンス率を上げ続ける一番確実、かつ堅実な方法なのだ

何度も言うが、この理論に基づいてクリエイティブをマイナーチェンジし続けていけば、確実にクリエイティブのレスポンス率は上がり続けるのだ。

今回のまとめ

  • 各要素の【A/Bテスト】で1位になったものを単純に組み合わせると最強のクリエイティブになる!
  • クリエイティブは“芸術的発想”ではなく“統計学的発想”で作成する!

これさえ実行すれば、せっかく作成したクリエイティブを水物にしてしまうことはないし、“100%確実”に「レスポンス率」を上げ続けることができる!!

◇◇◇

次回は、「引き上げ率・リピート率」を驚異的に上げる方法についてお話しよう! 次回もぜひお楽しみに♪

加藤 公一 レオ

株式会社 売れるネット広告社 代表取締役社長

1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。 西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社に入社。

その後、Havas Worldwide Tokyo、株式会社アサツーディ・ケイ(ADK)にて、 一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事し、 担当した全てのクライアント(広告主)のネット広告を大成功させる。

その実践経験とノウハウをもとに、ネット広告のレスポンスを確実にアップさせてしまうため、 クライアント企業から『レスポンスの魔術師』との異名をとる。

やずやベストパートナー賞 受賞。 Webクリエーション・アウォード Web人貢献賞 受賞。 通販エキスパート検定1級。 「アドテック」「宣伝会議」「日経デジタルマーケティング」「通販新聞」など講演多数。

アドテック東京2012 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。 アドテック九州2013 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。 アドテック九州2014 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。 「九州インターネット広告協会」の初代会長も務めた。

著書に『単品通販“売れる”インターネット広告』(日本文芸社)、『100%確実に売り上げがアップする最強の仕組み』(ダイヤモンド社)、『伝説のEC猫レオレオ売れるネットショップ繁盛記(インプレス)』がある。

加藤 公一 レオ

ECサイトでコンテンツSEOを行う3つのメリット | アラタナECコンサルがお伝えするECビジネスの課題を解決するヒント

9 years 1ヶ月 ago

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検索エンジンのアルゴリズムの変化とともに、SEOの定義や手法は大きく変わっています。特に2012年のパンダアップデートを境に、ますます有益なコンテンツの価値は増しています。今回は、コンテンツSEOの意味や初め方を解説していきます。

そもそも、コンテンツSEOとは

Search Engine Land Periodic Table of SEO Success Factors

画像引用元:Search Engine Land

上の画像はSEOを成功させるために気をつけるべきポイントをまとめているものとなります。こちらの他にも”シグナル”と呼ばれる順位付けに必要な要素は現在では数百もの要素があると言われており、その要素の1つにコンテンツがあります。

ユーザーにとって有益なコンテンツを制作し、検索エンジン上の評価を高める事でSEO(=検索エンジン最適化)を実施するマーケティング手法をコンテンツSEOと言います。

冒頭でもお伝えしたとおり、2012年のパンダアップデートで独自性や専門性がなく内容が乏しい低品質なコンテンツは上位に表示をされにくくなりました。そのため、オリジナリティのあるコンテンツが重要となります。

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOを実施するメリットを3つ挙げていきます。

資産として価値を引き継ぐ

例えば、リスティングなどの広告では、確かに媒体費を支払っている間は、SERP(=検索結果画面)の上位に表示されるかもしれません。しかし、一度支払いを止めてしまえば当然ではありますが、その効果はなくなってしまいます。

SEO施策、特にコンテンツSEOの場合コンテンツを書き溜めていくことで、初期の導入にCMSの設置や勉強のための費用がかかるかもしれませんが、その後は書かれたコンテンツが集客をしてくれます。

そのため、固定費のような費用がかかることなくコンテンツSEOによる効果を期待することが可能です。

ホワイトハット(=規約に違反をしない)な施策であること

過去、クローキングや被リンク対策など、検索エンジンを誤魔化す小手先のSEO施策が流行した時代もありました。それらの施策は検索エンジンの成長とイタチごっこに続いてきましたが、現在では、最悪検索結果から削除をされる等ペナルティを受けるようになっています。

しかし、コンテンツSEOは後ほど解説をする検索エンジンの意図に沿った施策となるため、本質的な改善施策となります。そのため、今後大抵のアルゴリズムの変動が起きたとしても効果の継続を見込む事が出来ます。

効果検証が容易にできる

コンテンツを書く目的によりますが、目的に応じて、KPI(=重要業績評価指標)を定め、その効果計測をGoogle Analyticsを使用する事で評価する事が可能です。

Google Analyticsを使用する事で、商品購入が目的であれば記事からのアシストコンバージョンを計測商品認知度の向上であれば、記事からの商品ページ遷移数を計測などそのコンテンツが果たした目的が明確に検証することが可能です。

そのため、評価をした上で改善へとつなげるPDCAのサイクルを回す可能となります。

コンテンツSEOの初め方

コンテンツSEOの初め方を3ステップでお話をしていきます。きちんと内容を理解しさえすれば、今日からでも実践できます。

STEP1.検索エンジンの意図を理解する

コンテンツSEOは、ただの記事を量産するでは通用しません。それでは、集客どころか重複コンテンツなどペナルティを受ける可能性があります。

そのため、まずは検索エンジンの意図を理解しましょう。

Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。

これは、Googleの公式サイトにて使命として掲げているものとなり、
理念の中にもある通り、「ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したい」を第一に考えています。

そのため、検索結果で優先し表示をするものは、ユーザーのニーズ(=検索キーワード)と最もマッチしているサイト・ページです。

まずはこの意図を理解し、どのようなニーズがありどのような回答がユーザーにとって適切なのかを考えた上で、課題解決のためのコンテンツを作る事を心がけましょう。

STEP2.検索ユーザーの意図を知ろう

次に、どのような記事を書くのか検索意図=検索キーワードを軸に考える必要があります。またそのキーワードのニーズの市場的な大きさを確認します。

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こちらが「ビッグキーワード」や「スモールキーワード」を示しているものとなります。ご存知かもしれませんが、念のため説明をすると、右軸がキーワードのバラエティの数になり、下に行けばいくほど、その数は増えます。

また、左軸がキーワードの表示回数=検索をするユーザーの数になり、下に行けばいくほど、その数は減ります。

さらに、下に行けばいくほど検索キーワードが具体的になり探しているものが明確になります。そのためCVRが高くなる傾向があります。

これらの特徴を掴んだ上で、どの程度のコンバージョンを見込むのか、ユーザーにアプローチをするのかを自社の商品を元にターゲットとなるキーワードを絞り込んでいきましょう。

STEP3.記事を書こう

ここからやっと記事を書くフェーズになります。

まずは、キーワードを実際に検索エンジン上で検索をし、どのようなサイトやページが上位に表示をされているか確認してみましょう。

現状上位に表示されているコンテンツこそ、評価をされているものになります。そのため、それぞれのキーワードに対して、どのような回答がマッチしているのかの傾向が見えてくるかと思います。そのような内容を踏まえた上で、御社オリジナルのコンテンツをライティングしていきましょう。

 

「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
コンテンツSEOとは?ECサイトの売上げアップのためのコンテンツ(2016/11/01)

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

2014年サービスローンチ。メンバー全員がGAIQ以上の資格保持者にて構成されているチームで、安心感のあるサービスを提供している。既存のECサイトは独自ドメインであればカートシステムを問わずサービス提供が可能で、新規ECサイトの構築から売上アップまで一貫してのご提案できる。

「ECサイト」を専門にサービスをご提供しており、検索順位やCPAに一喜一憂せず、結果=売上にこだわって戦略立案から施策検証まで行う。

 

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

LINEのトーク画面上で買い物できる「メッセンジャーアプリ EC サービス」を開始、トランスコスモス

9 years 1ヶ月 ago

トランスコスモスは12月から、LINEのトーク画面上で商品選択から注文、決済まで完結できるようにするサービス「メッセンジャーアプリ EC サービス」の提供を開始する。このサービスを導入したECサイトでは、消費者がわざわざECサイトに訪問しなくても、LINE上で呼びかけるだけで商品が購入できるようになる。今後、日用品など購入頻度が高く、商品点数の多いサイトへの導入が進んできそうだ。

同サービスは、フィードフォースのソーシャルログイン導入サービス「ソーシャルPLUS」が対応するLINEの「Official Web App」オプション機能を活用し、ユーザー企業のECサイトとLINEアカウントを連係。これにより、LINEトーク画面上で商品注文から決済までが行えるようになる。

また、ブレインパッドのレコメンドエンジン搭載プライベートDMP「Rtoaster」を組み込み、顧客の購入履歴や問い合わせ履歴を活用して、顧客のニーズに応じたおすすめ商品紹介やリピート購入促進などを行える。例えば、定期的に購入している商品などを適切なタイミングでLINEのリッチメニューに表示することで、顧客はECサイトを訪問せずに商品を購入できるようになる。

Replyのボット構築用プラットフォーム「Reply.ai」と連係し、LINEトーク画面上で顧客からの問い合わせに自動応対する機能も備える。自動応対に加え、必要に応じて有人対応に切り替えてオペレーターが直接サポートできる。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

子供服ECのスマービーを買収、ストライプインターナショナル

9 years 1ヶ月 ago

アパレルブランド「earth music&ecology」などを展開するストライプインターナショナルは10月31日、子供服、ベビー服などECを行うスマービーを子会社化すると発表した。買収額、取得株式比率などは非公開。ストライプインターナショナルではEC事業の強化を進めており、買収を通じてさらにECを強化する。

スマービーは2014年11月に子供服、ベビー用品などを扱うECスマホアプリ「smarby」を開設。すでに20万人を超える会員を持つアプリに成長している。

ストライプインターナショナルの顧客は主に10代から20代の女性をターゲットにしたアパレルを展開しており、スマービーの買収で子育て世帯コ顧客を取り込むことで、1顧客あたりのライフタイムバリューを高める。

「smarby」のアプリイメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

Amazonの法人融資サービスを使うメリットは? ダンボールEC「ボックスバンク」の事例 | ネットショップサクセスストーリー 私たちがAmazon.co.jpで売れている理由

9 years 1ヶ月 ago

ハイフンネットワークスはネットオークションの普及によるダンボールのBtoC需要を見込み、2008年にボックスバンク事業で創業。自社ECサイトなどでダンボールの販売を展開している。特にAmazonでの売り上げが拡大。Amazonの法人販売事業者向け融資サービス「Amazonレンディング」を活用し、事業拡大を進めている。ボックスバンク事業部の大久保博明氏にAmazonレンディングなどのメリットを聞いてみた。

融資資金で大量仕入れ、原価を改善

ボックスバンク事業部・大久保博明氏

ボックスバンク事業部・大久保博明氏

――Amazonでの販売を始めて7年以上。どんなメリットを感じていますか?

一般消費者からのダンボール需要が拡大すると考え、個人向け販売を始めたのですが、開始直後は集客の難しさに直面しました。

しかし、Amazonで販売を開始するとすぐに売れるようになり、ネームバリューの大きさを実感しました。Amazonの販売システムはとても合理的。売上金の支払い周期が短いため、資金の回転が良い。販売を促進するための機能やサービスも充実していて、販売者にとっては便利だと思います。

――Amazonの法人販売事業者向け融資サービス「Amazonレンディング」を使用しています。メリットはどこにあると感じていますか。

2014年からAmazonレンディングを利用していますが、銀行とは異なり、書類提出などの面倒な手続きが不要。そのため、時間が節約でき、商品企画や仕入れに注力できます。事前審査制なので、Amazonから予め融資可能金額が提示されます。その範囲内ですぐに契約できるというスピードも有り難いです。

使いたい分だけ借り入れることができ、早期返済も可能。経営戦略が立てやすいですね。現在は、Amazonレンディング以外からは借り入れをしていません。

――融資資金はどのように利用されていますか?

大量仕入れが可能となり、原価を下げることができています。実際、Amazonレンディング利用後に売り上げが大きく伸びています。フルフィルメント by Amazon(FBA)の在庫をしっかりと確保したいので、そのために必要な資金をタイムリーに調達できるのはとても助かります。

――FBAは売上促進に役立っていますか?

Amazonが在庫保管・商品発送を代行するFBAを利用すれば、少数のスタッフによるサイト運営でも売り逃すケースがなくなるので、とても有り難いサービスです。現在、売り上げの3分の1がFBAになっています。

――今後の展開をお聞かせください。

最近、販売を開始した厚さ4ミリのダンボールは、世界で標準的に使用されているものです。こうした商品を取りそろえて、海外にも販売していきたいと考えています。

強度はそのままに1ミリ薄くなった「ダンボール 120サイズ 10枚セット 引越し・梱包用」

事業者概要

  • 販売サイト名ボックスバンク
  • 本社所在地:千葉県千葉市
  • Amazonでの販売開始時期:2009年5月
  • 販売カテゴリー:文房具・オフィス用品
  • 利用サービス:Amazon出品サービス、フルフィルメントby Amazon、Amazonレンディング

ボックスバンク

中川 昌俊

Yahoo!・LOHACO vs. 楽天・爽快ドラッグ。日用品の競争が激化【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 1ヶ月 ago

大手の動きは中小ショップにじわじわっと影響が出てきます。ユーザーは同じ質のサービス求ますし、便利・お得・安いの3つは新規ユーザーの購入動機にもなります。他社の動きを見ながらできないことを認識し、できることに特化していきましょう。

日用品を扱っている人は注意

楽天が爽快ドラッグを買収、約89億円投じて100%子会社に | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3627

まとめると、

  • 年内に全発行済み株式を現金で取得し、爽快ドラッグを完全子会社化する予定
  • 生活雑貨の取り扱いを強化し、日常的にECを利用するユーザーの囲い込みを図る
  • 商品の販売拡充、物流インフラなどでケンコーコムとの連携も図る

この大型買収に至った理由は、ヤフーさんとアスクルさんが運営する「LOHACO」の存在が大きいと考えられます。

「LOHACO」は2012年10月のサービス開始から約3年半で年間売上高328億円(16年5月期)まで拡大。爽快ドラッグの売上高(311億円)を超える規模に成長しています。

「LOHACO」の強みはアスクルの物流施設を利用することで、迅速な配送を実現していること。

一方、爽快ドラッグはある程度のリードタイムを犠牲にしながら、赤字にならないように品ぞろえや低価格路線などで事業を進めていますが、配送スピードでは「LOHACO」に大きく水をあけられています。

─ネットショップ担当者フォーラムのメルマガより

日用品は購入頻度も高く、他の商品と一緒に買うことが多いですよね。頻繁にモールを利用してくれるこの層を狙って、Yahoo! vs. 楽天の戦いが激化しています。ユーザーはちょっとでもお得なショップで買いますので、今後のサービスがどうなるかに注目です。

関連記事

Amazonもポイント還元率アップ

Amazon出品者も注目。ポイント還元率が2.5%へ | ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11844/

自社配送をAmazonプライム対象に、「マケプレプライム」開始 | ASCII.jp
http://ascii.jp/elem/000/001/258/1258585/

まとめると、

  • Amazon MasterCardゴールドはAmazonでの購入ポイントが2.0%から2.5%に変更
  • Amazon MasterCardクラシックはプライム会員なら1.5%から2.0%に変更
  • Amazonマーケットプレイスの商品をAmazonプライム対象に

Amazonもポイント還元率を上げてきました。クレジットカードが限定されるとはいえAmazon内の買い物で2.5%の還元は大きいですよね。

またマーケットプレイスでの出品者に対しても自社商品がプライム対象になるサービスを開始しました。お急ぎ便対応が必須なので中小のショップにはちょっときついかもしれませんが……。

2か月の猶予ってすごくないですか?

【ツケ払いはじめました】支払いは商品受け取り後の後払い! | ZOZOTOWN
http://zozo.jp/later-payment/

まとめると、

  • 商品注文日から最大2か月後まで、コンビニまたは銀行振込で支払いが可能
  • 限度額は5万4000円(税込)、利用手数料は1注文につき324円(税込)
  • クレジットカードを保有していない若年ユーザーの取り込みを図る

お金を使いすぎて給料日まで先が長い時でも買えてしまうのは魅力的です。2か月も支払いの猶予があると回収率が気になりますが……。この支払いが定着してくると他のショップもやらざるを得ないので、脅威に感じているところも多いのではないのでしょうか。

EC全般

ECサイトの成功の鍵とは? 成否を分ける「リピート顧客」攻略法 | ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/column/11848/page1

リピート率が高い媒体に集中的に投下するのは効率が良いですよね。それが分かるような分析環境も必須。

「Yahoo!ショッピング」商品数、国内最大の2億3000万に | 通販通信
http://www.tsuhannews.jp/...

「アスクルのBtoB事業も含めたeコマース国内流通総額は、前年同期比で33.8%増の8625億円」。相変わらず好調なYahoo!です。

大統領選も商機にする米EC企業のユニークなプロモーション手法 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3638

今回の大統領選はネタにしやすそうですよね。日本の選挙でもこれぐらいの遊び心があってほしいものです。

ヤマト運輸ECコンビニ受け取り、ショッピングカート/システムベンダー各社と連携スタート | ECのミカタ
https://www.ecnomikata.com/ecnews/11881/

おちゃのこネット、たまごリピートなどで近日スタート予定です。

日々改良中です | おちゃのこネットブログ
http://blog.ocnk.net/blog/2016/10/daily/

送り主を購入者に設定できるなど、細かい機能改善がありました。

メインで使うSNSは「LINE」、「Facebook」は同窓会用? | マーケティングリサーチキャンプ
https://marketing-rc.com/report/report-monthly-20161102.html

Twitterのタイムラインに流れる広告は4割が「不快感」。というのは分かりますよね。

今週の名言

ECにデータはつきもの。ただし、分析をしただけでは、1円も利益に貢献しません。

分析ってどこまでやるの?森で迷子にならないためには。 | TKzie.com
http://tkzoe.com/ec-knowhow/analysis/

基本的に分析はコスト。可能な限り少ない労力で改善のヒントを見つけましょう。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

花王が中国向けECを強化、ネットイース運営の「Kaola.com」に旗艦店をオープン

9 years 1ヶ月 ago

花王が中国向けECを強化している。

中国の大手インターネットサービス企業であるネットイースと製品販売に関する契約に合意。11月2日にネットイースが運営する消費者向け越境ECサイト「Kaola.com(網易考拉海購)」に旗艦店をオープンした。

花王は2015年11月、「Tmall Global(天猫国際)」に出店。2016年5月には京東集団が運営する越境ECサイト「京東全球購(JDワールドワイド)」に旗艦店を構え、中国向けECの多店舗化を進めている。

「Kaola.com(網易考拉海購)」の旗艦店では、歯磨き粉や洗剤、ヘアケア用品などを販売する。

花王の製品を巡っては、子供用紙おむつ「メリーズ」が中国で人気を集めており、輸入業者が高値で転売しようと日本の店頭で買い占め品切れが続出するといったケースが相次いでいる。

「Tmall Global(天猫国際)」の旗艦店では「メリーズ」を扱っているものの、「Kaola.com(網易考拉海購)」の旗艦店ではおむつ以外で品ぞろえをしている。

花王が中国向けECを強化、ネットイース運営の「Kaola.com」に旗艦店をオープン

花王の「Kaola.com(網易考拉海購)」旗艦店

「Kaola.com(網易考拉海購)」は6月現在、日本、韓国、米国、オーストラリアやヨーロッパ発の人気ブランド数百点を販売。中国全土8億人超のネットイースユーザーが利用できるプラットフォームとして、急成長を遂げているという。

2015年1月のサイト開設以来、直販型ECサイトとして展開。ユーザーに「高品質の商品、お得な価格、優れたサービス」を提供していることが評価されているという。

「Kaola.com(網易考拉海購)」には楽天が2016年5月、「楽天市場」を出店している。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

CROOZがゲーム事業を売却し、主力事業とした「SHOPLIST」が急成長した理由とは

9 years 1ヶ月 ago

約500のファストファッションブランドアイテムを取り扱う「SHOPLIST.com by CROOZ(以下SHOPLIST)」。サービス開始から4年で年間流通額が150億円規模に達するなど、ファッション業界屈指の成長率を誇る通販サイトだ。

同サイトを運営するクルーズは、“ユーザーファースト”を掲げ、取扱ブランドの拡充や物流インフラの強化など、さまざまな施策に取り組んでいる。中でも決済手段の充実に力を入れており、昨年導入したコンビニ翌月払い決済「Paidy(ペイディー)」は、新規ユーザーの獲得などに成果を上げているという。「SHOPLIST」の成長の要因や「Paidy」を導入したことのメリットなどについて、クルーズ取締役兼SHOPLIST事業部管掌の張本貴雄氏に聞いた。

クルーズ株式会社 取締役 SHOPLIST事業部管掌
張本 貴雄 氏

アプリがリリース後15カ月で300万DLを突破

ーー「SHOPLIST」の現在の流通額や顧客層、取扱ブランド数などを教えてください。

サービス開始から4年目となる2016年3月期の売上高は前期比49.8%増の145億6800万円となっており、サービス開始以来、流通額を急拡大させています。

顧客層は当初は10代〜20代前半が中心でしたが、現在は戦略的にボリュームゾーンを20代後半〜30代にも引き上げました。取扱ブランド数は486種類(2016年10月時点)で、レディースが約60%、メンズが約25%、キッズは約15%という内訳です。

ーー通販サイトとしての「SHOPLIST」の強みは、どこにあるのでしょうか。

サイトを露出するためのプロモーション施策が強みの一つです。当社は以前、アドネットワーク事業を手がけていましたので、オンライン広告の知見を持っており、そのノウハウを「SHOPLIST」のプロモーションに活用しています。

近年はテレビCMを継続的に放送していますし、今年は雑誌への広告出稿にも注力します。EC事業の広告宣伝費は、2016年3月期の第3四半期累計(15年4〜12月)で約15億円でした。これほど多額の広告宣伝費をかけているファッション通販サイトは、業界内でも数社に限られるのではないでしょうか。

ーー昨年5月にはアプリをリリースしました。

「SHOPLIST」はスマホ経由の利用が9割を超えていますので、アプリは重要なツールです。スマホに最適化したUIや、画像の表示速度には自信を持っています。アプリはリリース後15カ月で300万DLを超えました。

ーー最近は物流インフラの強化や決済手段の充実など、ユーザーの利便性向上への手も緩めていませんね。

ユーザーから見たときの「SHOP LIST」の魅力というのは、やはり複数のファストファッションブランドのアイテムをまとめ買いできることだと思います。今後はそれに加えて、物流や決済などを強化していくことで、より便利なサービスにしていくことも重要です。今年4月から東京都、神奈川県の二都道府県で当日配送サービスを開始し、7月には対象地域を関東1都7県に拡大しました。決済手段も随時、拡充しています。

関東1都7県で当日配送を実施している

分割払い可能で客単価向上にも一役

ーー決済手段の拡充策の一環として、まとめて翌月コンビニ払いの「Paidy」を昨年導入しました。どのようなきっかけで導入を決めたのでしょうか。

当社としては、ユーザーの利便性を高めるために、決済の選択肢を増やしていく方針を従来から掲げています。そうした中、「Paidy」を提供しているエクスチェンジコーポレーションの社長自ら来社頂き、提案していただいたのがきっかけです。

ーー「Paidy」を導入したことでメリットはありましたか。

メリットはいくつもあります。中でも、新規ユーザーを獲得しやすくなったことが最大の恩恵です。初回購入のユーザーが選ぶ決済手段の中で「Paidy」の割合は非常に高いです。スマホで簡単に決済ができ、複数の買い物の支払いをまとめてコンビニ支払ができる上、分割払いにも対応している利便性が、特に若い年代のユーザーに支持されているのではないでしょうか。

ーー新規ユーザーを獲得しやすいというのは大きなメリットですね。

本当にそう思います。「SHOPLIST」のユーザーは若年層や学生も多いため、クレジットカードを所有していないことも珍しくありません。

従来、クレジットカードを持たないユーザーは代金引換を利用することが多かったのですが、現在は代金引換と「Paidy」の利用が増えている印象です。

ーー新規ユーザーを獲得しやすいことの他にも、「Paidy」のメリットはありますか。

「Paidy」の利用者の購買データを分析すると、購入単価が平均よりも高いです。「Paidy」は分割払いが可能ですから、クレジットカードの分割払いを利用できないユーザーにとって、高額アイテムを購入しやすいのだと思います。

Paidyの利用の仕方

ファストファッションEC業界のトップ目指す

ーー「Paidy」による決済は、注文全体の何割を占めているのでしょうか。

 具体的な比率は開示できませんが、「SHOPLIST」が対応している10種類の決済手段の中で、クレジットカード、代金引換についで「Paidy」の利用率はトップ3に入ります。最も短期間で利用を伸ばしているのが「Paidy」です。  

ーー「Paidy」の決済手数料については、どのように感じていますか。

当社にとってメリットのある手数料で提供していただいていると思います。利便性などを考えると、とても安いというのが率直な感想です。

ーー「Paidy」に対する要望はありますか。

まとめて翌月コンビニ払いといえば「Paidy」というブランディングをしていただければ、さらに多くのユーザーが使うようになると思います。さらに、新規ユーザーを獲得することができるようになるため、ぜひブランディング強化をお願いできればと思っています。

ーー「SHOPLIST」の今後の計画は。

「SHOPLIST」は今や、ファストファッションEC業界では追われる立場になってきています。ただ、今後も攻めの姿勢を忘れず、新しい変化やチャレンジを続けていきたいですね。

日本のファッション市場のEC化率は欧米と比べて低いですから、レディースはもちろん、メンズやキッズを含め、まだまだ伸びしろは大きいと思います。 「SHOPLIST」はこれからもファストファッションにこだわり、アイテムを拡充させていきます。ファストファッションECといえば「SHOPLIST」といわれるような世の中のインフラとなるプロダクトを創ります。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

売れるネット広告社、“売れる”バナーのアイデアを100個公開

9 years 1ヶ月 ago

株式会社売れるネット広告社は11月7日より、『売れるバナー広告 IDEA100選』を公開するキャンペーンを開始した。対象は通販企業の経営者・責任者50名。

同社は過去16年間、クライアントから預かった累計200億円の広告費でA/Bテストを繰り返しており、中でもバナー広告の最適化は、同社がもっとも得意とする分野。今回公開するのはそのバナー広告の事例を100個集めた事例集。

これまでのバナー広告の歴史的変遷をたどる形で、同社のノウハウが集約された事例集となっている。売上の最大化・費用対効果の改善をしたいと考える通販企業の経営者・責任者50名に公開する。

売れるバナー広告 IDEA100選

詳しい情報と申し込みについては関連リンクまで。

uchiya-m

スマホサイトでもFLASHのような動きのある演出が可能になる機能を提供開始、ecbeing

9 years 1ヶ月 ago

ecbeingは11月7日、 ECサイト構築パッケージ「ecbeing」で構築したECサイトにおいてスマートフォンでのアプリを導入しなくても動画を自動再生できるサービスの提供を開始した。

従来、スマートフォンサイトで動画を自動再生させるにはスマホアプリをユーザーに利用してもらう必要があった。商品を説明する動画を流すだけでなく、FLASHのような動きのある演出がサイト内で作れるようになり、充実したサイト作りが行えるようになる。

CRI・ミドルウェアと提携してWEB動画ミドルウェア「LiveAct(R)PRO」と連携。スマホサイトでの動画の自動再生を可能にした。

動画を利用できるようにすることで、閲覧者の操作で商品をさまざまな角度から見せられる「インタラクティブ動画」、商品説明と商品紹介動画を同時に見せられる「インライン動画再生」、FLASHのような動きのある演出が作れる「HTML+動画の演出」、動画内の商品を買い物かごに入れられる「動画内リンク」などがスマホサイトで実現できる。

動画のデータ量は通常の動画フォーマットに比べて100分の1まで小さくすることが可能だという。

スマホサイトから商品が飛び出てくるような演出も可能に

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

越境EC支援で130社に補助金を支給へ、中小機構

9 years 1ヶ月 ago

独立行政法人中小企業基盤整備機構は10月31日、越境ECを始める事業者に対して補助金を支給する制度「中小企業越境ECマーケティング支援事業に係る補助金」(第2期)の採択事業者130社を決定した。

第1期募集では23社がすでに決定している(参考記事)。合計153社に対して100万円を上限とする越境ECの経費を補助する。

「中小企業越境ECマーケティング支援事業に係る補助金(第2期募集)」は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加国を主たる対象として越境ECを始める事業者に対して補助金を支給する制度。応募した事業者の中から審査で基準を満たした中小企業に対し、越境ECサイト出店・制作費用(翻訳比など含む)、サイトプロモーション費用やプロモーション費用の一部を補助するもの。

8月31日から9月30日まで募集を行ったところ242件の申請があり、130件が採択された。

「中小企業越境ECマーケティング支援事業に係る補助金」の募集は第2期で終了となり、第3期以降の募集予定はないとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

高単価商品を扱うEC事業者が転換率を上げるためにとるべき施策とは | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 1ヶ月 ago
koshiki

現場の最前線で活躍するいつも.のECコンサルタントに聞く!!企業のEC担当はこんな時どうすればいいの!?

革財布販売A社様からのご相談

当社は高品質な革財布を中心に革製品の商品をお求めやすい価格で提供しています。雑誌への露出や広告などで流入はそれなりに取れているのですが、中々転換率が上がらず売上に繋がりきれていないところがあります。革財布という比較的高額の商品単価で転換率を上げるために何か良い方法はないでしょうか。

専門商材は接客が命 オンライン接客システムの導入で転換率を上げよ

店舗であれば、購入を迷っているお客様に声をかけて購入に至るまでの不安材料を取り除くような接客を丁寧に行うことは可能ですが、ECの場合、多くの情報を丁寧に掲載しているつもりでも、思わぬ部分でユーザーにとって情報が足りず、購入をためらうというケースも多いものです。また、単価が高くなればその可能性も高くなり、結果転換率が上がらない原因にもなります。

そこで、ECの場合はチャットを導入することで接客ポイントを増やして転換率を上げるという方法があります。気になる点を気軽に質問して頂き、そこから商品購入までを丁寧にガイドすることで、購入率アップに繋がるだけでなく、ページ上どういった点で情報が足りていないのかを把握することにも繋がるため、ページの改善点を探る上でも大変有用です。

コンピュータ

コールセンターを作るよりも手軽で、実際に財布等の販売経験を持つ方を採用できればチャット経由での購入率を高めることが可能です。予算に合わせてチャットシステムのグレードも選べるので、比較的簡易なものから初めて効果検証を行い、良ければグレードアップをしていくという方法で投資リスクを回避するという方法がオススメです。

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
EC売り上げアップ相談所 高単価商品のEC事業者が転換率を上げる方法(2016/10/27)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

EC事業者向けデータフィード広告運用代行サービス「ECリーチ」を開始、NHNテコラス

9 years 1ヶ月 ago

NHNテコラスは11月2日、データフィード広告を利用し、ECサイトへの最適な集客を代行する「ECリーチ」の提供を開始した。

CriteoやFacebook・Instagramダイナミック広告など新たな広告手段が生まれており、こうした最新のデータフィード広告を使いこなせていないEC事業者を支援。初期設定から運用まですべてを代行することで、ECサイトへの集客力アップにつなげていく。

「ECリーチ」は、Googleショッピング、Criteo、Facebook・Instagram、価格.com、アフィリエイト広告といったデータフィード広告の運用代行を行うサービス。

EC事業者の要望を確認したうえで、各広告媒体への出稿・運営の全てをNHNテコラスが代行する。

登録するテキストデータの最適化や登録条件の指定も対応可能で、面倒なツールの設定や定期的なメンテナンスを行う必要がない。1日に1回、全商品データを更新し、商品の追加・削除や価格の変更、在庫状況など全て最新の情報で反映される。

自社ECサイト、モール店などさまざまなECサイトの商品データを取得できる。Google Analyticsとも連携可能で、パフォーマンスの高い商品を優先して出稿することもできる。

広告媒体費用及び運用手数料が10万円以上で利用可能、初期導入費用は無料となっている。

ECリーチ サービスイメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

スタートトゥデイ、2016年4~9月の取扱高は前期比28.3%増の864億円

9 years 1ヶ月 ago

スタートトゥデイが10月28日に発表した2016年4~9月期(中間期)の連結業績は、取扱高が前年同期比28.3%増の864億円になり、高い成長率を維持している。

積極的な新規出店を行い、幅広いユーザーの獲得につながった。前期にリプレイスしたCRMシステムを活用、ユーザーに対するコミュニケーションを増やしたことで取扱高の拡大につながっているとしている。

内訳は、モール型の受託ショップの取扱高が前年同期比37.5%増の779億2000万円、ZOZOUSEDの取扱高が同89.2%増の51億5000万円。

モール型の受託ショップでは新たにラルフローレンが展開する「RRL」など33ショップが増加。総ショップ数(9月末時点)は865ショップとなった。

クーポンを発行するなど積極的なプロモーションを行い、新CRMで会員とのコミュニケーションを図った。その結果、7~9月度の出荷件数は539万件となり、四半期ベースで過去最高の出荷件数を更新した。

デバイス別出荷比率を見てみると、順調にスマホ比率が高まっており今期は71.6%まで上昇。初めてスマホ比率が7割を突破した。

通期(2017年3月期)の取扱高は1950億円(前年同期比22.3%増)を見込む。上期で実施したる積極的な新規出店やポイントプロモーションを継続、新たな施策にも取り組んでいくことで高い成長率を維持したいとしている。

スタートトゥデイの連結業績の概要

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

大統領選も商機にする米EC企業のユニークなプロモーション手法 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 1ヶ月 ago

大統領選の討論会が進む中、米国民や評論家が勝敗をめぐって熱い議論を交わす一方、小売業者は大統領選を商機として活用しています

大統領候補と同じようにトップへ上り詰める為には、販売方法やマーケティングに最新の注意を払い、全力で売り上げを伸ばしていく準備が不可欠です。

シカゴ大学でマーケティングを教えているダール教授は、大統領候補のメッセージは変わったり、発展したりするため、小売業者も変化に合わせていく必要があると指摘。商品販売について、「政治のサイクルは短く、ものすごいスピードで変わっていくということを小売業者は理解する必要がある」とダール教授は説明します。

たとえば、注文が入ってから商品を製作するカスタムギフトのECサイト運営のカフェプレス社(インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社」第249位)。消費者が使いたいデザインを、マグカップやTシャツ、車のステッカーなどの商品にするので、大きな変化にもすぐに対応できます。その1つの具体例としてあげられるのが、民主党候補のヒラリー氏が共和党候補のトランプ氏の支持者を表現する為に使った”嘆かわしい人々”という言葉。カフェプレス社はその言葉が使用されてから数日以内に、同じ言葉を載せた約100商品の販売を開始しました。

小売業者は実店舗を管理するのと同じように、ECサイトも管理しなければいけません。政治ニュースで盛り上がっている話題に関する商品は、消費者の注意を引きつける為に最も目立つ場所に配置する必要があります。そうすることによって、消費者にサイト内を回遊してもらったり、興味のある商品を探してもらうことができるのです。

シカゴ大学のダール教授はこう話します。

EC専業企業Bobbleheads.comの創設者、ウォーレン・ロイヤル氏によると、最初の討論会後、黒のパンツスーツを着たクリントン氏の首ふり人形と、スーツに赤いネクタイをしたトランプ氏の首ふり人形の売り上げは、あまり変化は見られなかったそうです。

しかし、黒白ストライプの囚人服を着た大統領候補になる前のクリントン氏の首ふり人形は飛ぶように売れました。「ベストセラー商品の1つ。生産が追いつきません」と、ロイヤル氏は語ります。ただ、詳しい売上高は明かしていません。

Bobbleheads.comのトップページには、ダークスーツを着たクリントン氏とトランプ氏が頭を突き合わせているイメージが掲載されていますが(下画像)、大統領選討論会に特化したマーケティングは行っていないそうです。

大統領選も商機にする米EC企業のユニークなプロモーション手法
編集部がBobbleheads.comからキャプチャ

トップページのカルーセル部分には、他にも「トランプ氏、宇宙へ」と題したプロモーションの写真が掲載されています。トランプ氏の首ふり人形を高度10万3339フィート、ほぼ20マイルの高さまでゴム気球を使って飛ばし、その様子をサイトに載せてプロモーションを展開しています。

トランプ氏の首ふり人形を使ったプロモーション

カフェプレス社の広報によると、9月26日に行われた1回目の大統領選討論会後、選挙関連の商品売上が急激にアップ。特に、クリントン氏の商品が売れ、選挙関連ページのPVも急増しました。

討論会後の週は、ベストセラー5商品中4商品が、「クリントン氏を支持」と書かれた商品で、残りの1商品は「2016年の選挙はどちらも応援しない」と書かれた商品でした。

カフェプレス社の共同創設者でCMOのマヒー・ジャイン氏によると、選挙関連のグッズ売り上げは、2016年の総売上高の10%を占めるそうです。検索マーケティングやSEO対策、パーソナルメール、リターゲティングを駆使し、政治関連商品を販売。大統領選挙や討論会に関し、どのようなキーワードを活用しているかについては明かしていません。

カフェプレス社は9月、「支持する候補を宣言しよう」と書かれたメッセージを初めてトップページに掲載。画像をクリックすると「2016年選挙本部」と題したページに飛び、消費者は政党別、候補別、商品別で商品を購入することができると同時に、売れ筋商品のコーナーもチェックできます。

9月26日に行われた討論会後のcafepress.comの大きな動きは以下の通りです(数字は全て前週比)。

  • クリントン氏関連の商品は、トランプ氏関連の商品よりも43%多く販売
  • 前週比で、トリンプ氏関連の商品売り上げは変化なし、もしくは微減
  • クリントン氏関連の商品売り上げは36.6%増
  • 両氏の商品売り上げは全体で16.4%増
  • 「2016年選挙本部」のPVは155.9%増
  • cafepress.comの選挙向けランディングページのUUは129.8%増

ECと政治に関するより深い調査結果は、インターネットリテイラーマガジンの10月号内「選挙とEC」という記事で確認できます。

瀧川 正実
確認済み
9 分 12 秒 ago
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