エム・ピー・ソリューションは、「暗証番号入力必須化にともなうクレジットカード決済の実態調査」を実施した。クレジットカード決済を導入している全国の飲食店経営者および従業員268人が回答している。
クレカ決済の「暗証番号入力」が必須に! 飲食店の認知度は?
まず、2025年4月に施行された「クレジットカード決済時の暗証番号入力必須化」の認知度を聞くと、「知っている」と回答した人は79.6%となった。一方、「知らない」と回答した人は20.4%存在し、制度施行から約半年が経過する中、制度の周知や浸透に課題があることがわかった。
暗証番号入力必須化に伴い、飲食店の店舗運営や顧客体験にどのような影響が出ているかを聞くと、「決済端末のデザインや操作性により、洗練されたサービス体験やお店の雰囲気が損なわれた」が27.9%にのぼった。その他、「お客様をお待たせしてしまう」「操作負担が増加」といった意見も見られた。
暗証番号入力必須化への対応のため、決済端末の変更などの対応を行ったかという質問では、「決済端末を新規導入した」が39.2%、「機能追加を行った」が30.6%と多数派に。一方で、「対応を検討中」「変更を行っていない」といった意見も多く、店舗によって違いが見られた。
また、現在導入している決済端末についての満足度を聞くと、「見た目やデザイン・操作性がお店の雰囲気やサービス水準に合致している」は35.5%にとどまり、「改善の余地がある・合致していない」は64.6%にのぼった。
最後に、現在使用している決済端末に改善を望む点を聞くと、「多様な決済手段への対応」「店舗の雰囲気に相応しい洗練された外観デザイン」「片手で持ち、操作できるサイズ感・重量、薄型化」などが挙げられた。
調査概要
- 【調査期間】2025年9月20日~2025年10月3日
- 【調査対象】クレジットカード決済を導入している全国の飲食店経営者および従業員
- 【有効回答数】268名
- 【調査方法】インターネット調査