ネットショップ担当者フォーラム

野村総研 2022年度のBtoCEC市場を26兆円と予測

9 years ago

野村総合研究所は11月21日発表した「ICT・メディア市場の動向分析・市場規模予測」で、2022年度にB2C EC市場が26兆円に成長すると予測した。2015年度のB2C EC市場は15.4兆円となっており、7年後に約1.7倍の市場になるとしている。

今回の調査で対象としたのはBtoC向けの商品・サービス。金融サービス、音楽・映像などのデジタルコンテンツなどは対象外となっている

市場の成長はスマートフォンの普及により、自宅のPC経由だけでなく、時間や場所を問わずに便利にECを利用できるようになってきたためで、特にアプリからのネット接続が増加するとしている。これにより、「Apple Pay」や「Android Pay」など、スマホのプラットフォームを活用したスマートペイメントも拡大すると予測している。

また、インターネット広告ではアプリ内のリワード広告や、SNSを活用した新たな広告手法が登場し、こうした広告が拡大するとしている。インターネット広告市場全体は2015年の9194億円から2022年には1兆2725億円に拡大し、そのうちモバイル向けの広告の比率が、2015年の42%から2022年には60%へ増加するとしている。

同調査は、ICT(情報通信技術)とメディアに関連する主要5市場(デバイス・ネットワーク・プラットフォーム・コンテンツ配信・ソリューション)について、国内と世界(一部)での動向分析と5年後までの市場規模を予測したもの。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

三越伊勢丹が中国ECを本格始動、アリババ「天猫国際」の「ブラックフライデー」から

9 years ago

三越伊勢丹グループは中国向けのネット通販を本格始動する。アリババグループが運営する「天猫国際」に旗艦店をオープン、11月25日から始まる大型キャンペーン「ブラックフライデー」に合わせて本格的な商品販売を始める。

三越伊勢丹ホールディングスは11月、日本の百貨店業として初めて中国向けECに本格参入すると発表していた。

日用品が多い他の出店ブランドとの差別化を図るため、三越伊勢丹グループの独自商品を中心に商品を取りそろえた。ファッション衣料、雑貨、化粧品、食品およびリビング用品など数百型から取り扱いを開始。日本ブランドは随時追加し、2017年春以降は、デザイナーとのコラボレーション企画などブランド、アイテムを増やしていくという。

今後は、修理加工といったアフターケア、商品を体験できるポップアップショップなど、中国のグループ店舗ネットワークを生かしたサービスを提供する予定。

三越伊勢丹グループの店舗では、海外からの渡航者が多数来店。直近1年間の免税売上は約410億円にのぼったという。その約7割を占めるのが中国消費者。三越伊勢丹グループは独自商品などを用意し、中国消費者の開拓を進める。

三越伊勢丹が中国ECを本格始動、アリババ「天猫国際」の「ブラックフライデー」から

「天猫国際」内に構えた三越伊勢丹の旗艦店(画像は編集部がキャプチャ)

三越伊勢丹グループとアリババグループの両社のトップは以下のコメントを発している。

三越伊勢丹ホールディングス 大西洋 代表取締役社長

天猫国際に出店し、私たちの商品を中国のお客さまに紹介できることになった。三越伊勢丹サイトでは、日本の「安心・安全」な商品を数多く取りそろえる。ファッショントレンド衣料、質の高い雑貨アイテム、化粧品、ベビー用品をはじめ、当社のオリジナル商品の他、今後は当サイトの限定商品や、人気の高い食品類も紹介し、お客さまの要望に応えていく。このサイトでの買い物をきっかけに、1989年から出店している当社グループの中国店舗、日本の店舗の利用促進にもつなげることで、認知度向上と収益拡大をめざしていく。

アリババグループ ダニエル・チャン CEO

日本最大の百貨店グループ・三越伊勢丹が「天猫国際」に出店したことで、中国の消費者は日本の高品質な商品と出会う機会が増えた。アリババグループの小売プラットフォームには4.39億人のアクティブコンシューマーがいる。日本のマーチャントやブランドにとって、アリババは単なる販売チャンネルではなく、消費者とコミュニケーションをとり、新商品をテストし、ブランドの認知度を向上させることができるプラットフォームだ。より多くの日本のマーチャントやブランドに「天猫国際」へ出店いただくことを期待している。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

「Google アナリティクスを見るのはもう疲れた……」そんなあなたにAIはいかが?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years ago

Google アナリティクスを必死に覚えるよりも、ちょっとした費用を払ってAIにショップの分析をお任せしてしまった方が早いかもしれません。クリエイティブや写真など、人間が時間をかけるべきことに注力した方がもっと伸びると思います。

サイト改善はAIに任せた方が早いかも

AIを用いたECサイト改善で「商品力に左右されるEC」から脱却へ WACULの大津さんと語る|ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3741

まとめると、

  • 「AIアナリスト」の解析結果から、効果的な導線がわかる
  • 「AIアナリスト」を実装した約46%が、予測していた成果を上回っている
  • カートへの到達率と購入率も別々に出せる

例えば、一覧ページのパフォーマンスがよくないというデータが出ることがあります。トップから入った場合でも、詳細から入った場合でも、一覧ページを見るとすごくマイナスに働くということです。このような場合にAIアナリストを設定し、検索軸やどういう機能を使った一覧なのか、値段、人気、色で絞ったりというように、1つひとつURLでグループ分けしてみます。すると、どの結果がプラスに働き、マイナスに働くのかがわかってきます。

─WACUL 代表取締役 大津 裕史氏

拙記事で恐縮ですが、人工知能によるWebサイト解析「AIアナリスト」を手がける株式会社WACUL(わかる)の大津氏との対談記事です。

AIの良い点は進化するところにありますので、今は分からないことが分かってくることも楽しみではあります。

忙しいネットショップ担当者にとってはAIがアドバイスしてくれて、それが成果につながれば万々歳ですよね。アクセス解析に時間がかかっているショップは導入を検討してもいいと思います。

「カートに入れる」という行為がない世界

Google Assistant搭載デバイス「Google Home」レビュー|SEMリサーチ
http://www.sem-r.com/google-2010/20161118091717.html

まとめると、

  • Googleの音声アシスタントデバイス「Google Home」は、Googleアカウントを紐付けてWi-Fiを設定すれば使用できる
  • 2016年11月現在、対応しているのは英語(米国)のみ
  • 文法の間違いは補正してくれる
  • 複数人で使用する場合の使用方法は不明

Apple Siri や Microsoft Cortana、Google Now と決定的に違うことは、コンピューターのために正確に発話してあげようという意識が不要なほどに、きちんと理解してくれることです。近くのテレビを視聴しているという騒音がある中で、普通に人に話しかけるような感覚で質問しても Google Assistant は理解して回答してくれます。確かに自然かつ直感的なインターフェースです。

今後、デリバリーサービスや宿泊予約など、さまざまなサービスが Google Home に対応してアシスタント的に音声で取引ができるようになると世界が変わりそうです。

本当に世界が変わりそうな予感ですよね。こちらの記事にもあるように、言語の壁がなくなる日も近づいています。

検索キーワードにも音声入力らしきものも増えていますので、Google アナリティクスやリスティング広告の管理画面でご確認を。

あなたのショップの地域特性は?

【通販の都道府県ランキング】最もお金を使う地域は? スマホEC利用率が高いのはどこ?|ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3682

まとめると、

  • 年間通販利用金額、利用率の1位は東京
  • スマホでの通販利用率は沖縄、PCでの通販利用率は北海道が1位

パソコンはちょっと難しそうな感じがしますが、スマホは簡単な操作で誰でも扱えるもの。おおらかな沖縄や九州の人たちにピッタリだからスマホ利用率が高いのでしょう。逆に、北海道の人たちは何事にも几帳面、特に支払いなどについてはキチンとしているため、スマホよりもパソコンを利用していると思われます。

—県民性研究家・矢野新一氏による「通販にみる県民性分析」

こうした県民性のデータは皆さんのショップではどうなっているでしょうか? 広告の出稿量を都道府県で調整してもいいかなと思います。

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今週の名言

現代人は「いつでもつながっていること」が当たり前になってますが、実は「止まる時間」への需要が高まっていたのです。

日本一人口の少ない鳥取県が、自県の可能性を再発見するために行ったこととは? 弱さは共感を生む|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/107436

流行るものがある一方で、その裏側の需要もあります。常に裏表を意識しましょう。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

楽天の年間流通額を1日で超えた中国の「独身の日」まとめ[EC流通額は約2.7兆円]

9 years ago

ネット通販各社による大規模セールが行われた中国の「独身の日」商戦。阿里巴巴集団(アリババグループ)のECモール「天猫」では1207億元(日本円ベースでは約1兆8708億円)の流通総額(GMV)を記録。京東集団(ジンドン)や蘇寧電器といった大手ECサイトの流通総額を合わせると、1日で1770億元(日本円で約2兆7441億円)もの買い物が中国のECサイト上で行われたそうです。11月11日の中国EC市場における流通総額、主なトピックなどをまとめました。

楽天の年間流通額2.6兆円を1日で抜く「独身の日」

「独身の日」(別称はダブルイレブンやシングルズデー)はアリババグループがネット通販の普及を目的に2009年から開始した商戦イベント。現在は中国の他のECサイトも大規模セールを仕掛けています(ちなみに、京東集団は6月18日が会社設立記念日で、その日にも大規模セールイベントを行っています)。

中国では12月12日(ダブル12)など年間を通じていくつもの大規模セールが行われていますが、最も大きいとされるのが「独身の日」。2016年の「独身の日」は、中国のEC専門メディア「ebrun」によると、1日で1770億元もの買い物が中国のECサイト上で行われたとそうです。

「楽天市場」など楽天の国内EC事業における流通総額は2兆6748億円(2015年12月期)。日本最大手のECプラットフォームの楽天さんが1年間で流通させる取扱高を、中国EC市場は1日で突破した計算になります。

アリババグループが発表している情報、「ebrun」が報じた大手EC企業の流通額をまとめると次のようになります。

楽天の年間流通額を1日で超えた中国の「独身の日」まとめ[EC流通額は約2.7兆円] 天猫 Tmall 1207.4億元、京東 JD.com 401.9億元、蘇寧 Suning 38.9億元、国美 GOME 33.6億元、1号店 Yihaodian 23.0億元、アマゾン中国 amazon.cn 17.7億元、その他 47.8億元
ECプラットフォーム発表資料、「ebrun」報道などからネッ担編集部が作成
  • 天猫(Tmall)→ アリババグループが運営するBtoC型のECモール。天猫国際(Tmall Global)は越境EC専用チャネル。
  • 京東(JD.com) → 直販モデルで中国最大手。海外企業向けのBtoCオンラインショッピングサイト「京東全球購(JD Worldwide)において、日本製品専門サイト「日本館」を2015年に開設し。ヤマトホールディングスも提携している。
  • 蘇寧(suning.com)→ 中国の家電量販店である蘇寧電器が運営するECサイト。中国EC最大手アリババグループも出資している。
  • 国美(GOME)→ 中国の家電量販店である国美電気。ビッグカメラと提携し、2015年にECサイト「国美海外購」内に日本製品を専門に扱う越境EC「国美海外購日本館(日本館)」を開設している。
  • 1号店(Yihaodian) → 米小売り大手ウォルマート・ストアーズの子会社だったが、2016年に京東集団が買収した。
  • アマゾン中国(amazon.cn)→ Amazonの中国サイト。
楽天の年間流通額を1日で超えた中国の「独身の日」まとめ[EC流通額は約2.7兆円] 天猫 Tmall 1207.4億元、京東 JD.com 401.9億元、蘇寧 Suning 38.9億元、国美 GOME 33.6億元、1号店 Yihaodian 23.0億元、アマゾン中国 amazon.cn 17.7億元、その他 47.8億元
「独身の日」の流通額の主な内訳(ECプラットフォーム発表資料、「ebrun」報道などからネッ担編集部が作成)

中国郵政局(旧郵政省に相当)の調査によると、「独身の日」当日、各大手ECサイトでの注文によって3.5億件を超える配達/物流オーダー数が発生し、前年比59%も増えたといいます。

また、イベント当日に各郵便局や宅配企業が処理した件数は2.51億件で、2015年比で52%も増加。11月11日から11月16日までの6日間で、処理する配達件数は10.5億件を超える見通しです。

「ebrun」によると、2016年の「独身の日」は、例年に比べて販促方法などに大きな変化が見られたそうです。例年、各プラットフォームでは「5割引き」といった大型割引の実施をイベント参加の必須条件としていましたが、2016年は「代引き」「高品質の顧客サービス」など顧客サービスを提供する店舗の参加を重視しました。

また、例年は各大手プラットフォーム同士が“口撃”し合う「広報戦」が繰り広げられていましたが、2016年は影を潜めたそうです。各プラットフォームは国内外のスターを招き、イベントの生放送などを通じて祝日のようなショッピング雰囲気を醸成。販促ためのエンタテイメント性を重視していました。

アリババと京東が公表した「独身の日」の数値やトピックは次の通り。

表 「天猫」と「京東」の「独身の日」の主な数値など
名称 天猫 京東
流通額 1207億元 402億元
伸び率 32.3% 59%
モバイル比率 82% 85%
主なトピック
  • 流関連会社ツァイニャオサプライチェーンマネージメント社(取引データを提携する物流会社や倉庫会社に提供する業務)が処理した配送件数は6億5700万個
  • 関連事業のオンライン決済サービス「Alipay(支付宝)」を通じて決済処理された取引は10億4000万
  • 235か国から注文があった
  • 全体購入者の37%が海外製品を購入した
  • アパレルなどのLeeの旗艦店では、昨年同日比43倍の受注だった
  • トラベルバッグなどのTUMIの旗艦店では、昨年同日比20倍の受注だった

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

魯 玉芳

瀧川 正実, 魯 玉芳

「HOME'S」と日管協と連携、空き室を利用した不正注文の防止策実施へ、楽天

9 years ago

楽天と住宅情報サイト「HOME'S(ホームズ)」を運営するネクスト、及び日本賃貸住宅管理協会(以下、日管協)は11月18日、共同で不正注文防止およびおとり物件対策を目的とした取り組みを開始した。

近年、盗んだカード情報を使って商品を注文し、空き家を悪用して荷物を受け取り、転売する事例が多く発生している。

これに対抗するため、ネクストは「HOME'S」に掲載されている空室情報を楽天に提供。楽天では空室情報と注文情報を照合し、浮かび上がった物件についてはさらに精査の上、疑わしい注文だった場合、登録店舗に注意を促す。加えて、疑わしい注文の配送先と合致した物件情報については日管協へ連携し、日管協より当該物件の管理会社へ空室の管理方式の再確認等の注意喚起を行う。

今年8月に、掲載物件の一部を連動させて試験運用を行ったところ、おとり物件または更新もれ物件と思われる情報が一定数検知されたという。

現在は試験運用の段階だが、来年度から本稼働を目指す。また、ネクストでは今後、他のECサイトにも呼びかけて、物件情報の精度向上を図っていくとしている。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

Amazon、旅番組内で紹介した商品の販売を開始

9 years ago

アマゾンジャパンは11月18日、「Amazonプライムビデオ」で配信中の番組で紹介した商品を、Amazonのショッピングサイト内で販売する取り組みを開始した。Amazonプライムビデオを鑑賞しているユーザーは、Amazonプライムに加入しており、ショッピング意欲も高いと考えられることから、こうした連動を行うことで、新たな需要の創造を図る。

新たな番組「おもてなしグルメ旅 北海道タカトシ編」はプライム・ビデオのオリジナルコンテンツで全4話を制作。タカアンドトシと一緒に北海道グルメを食べたいゲスト (横澤夏子やハリセンボン・はるかなど) が現地を旅しながらグルメを堪能する“グルメ&旅”バラエティ番組。

視聴者は番組内で登場する地域の名産品を「Nipponストア」内番組特設ページで購入できる。また、番組で紹介された商品のセット販売も予定しており、同じ商品を使った同じ食事を味わえるようになっている。

「おもてなしグルメ旅 北海道タカトシ編」

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

中国EC市場で成功するには? 「独身の日」の日本勢9社の越境EC事例を学ぶ | 通販新聞ダイジェスト

9 years ago

今年も中国における年間最大のネット販売セールが11月11日の「独身の日」に行われた。アリババグループが運営する中国最大手の仮想モール「Tモール(天猫)」でのセールでは流通総額が前年比3割増となる1.9兆円に達するなど相変わらずの勢いを見せている。アリババによれば今年の「独身の日」のセールにおける海外勢(越境EC)の国別売上トップは日本だったとしており、日本からも多数の企業が参加し恩恵を得ているようだ。とは言え、今年は越境ECに関する税制変更などの影響もあり、伸び悩む日本の事業者もいるよう。中国向け越境ECを行う注目すべき日本の通販実施企業の今年の「独身の日セール」における状況を見ていく。

独身の日のアスクル(LOHCO)、ケンコーコム、キリン堂、トーキョーオタクモード、千趣会、ヤーマン、白鳩、Hamee、楽天の販売状況を調査

【アスクル】 開始30分で前年突破、日商13倍

まずは中国向け越境ECで売れ筋となっている日用品を販売する各社の状況から見ていく。

アスクルが運営する日用品通販サイト「LOHACO(ロハコ)」における「独身の日」の売り上げは出店するアリババの越境仮想モール「天猫国際(Tモール・グローバル)」の店舗で売れ筋のスキンケア商品を軸に開始早々から売り上げを伸ばし、セールスタート後、30分間で昨年の「独身の日」の売上実績を超える勢いで推移し、最終的な日商は昨年比で約13倍となり、好調に着地したようだ。

「ロハコ」ではアリババが開設した「独身の日」セール用の特集サイト内でバナー広告やリスティング広告、クーポンでの値引きなどを実施。また、「独身の日セール」前の販促策として「ロハコ」で商品を販売するメーカーなどと共同で都内、また、直近では6月に上海でブロガー向けの商品体験会を実施したり、11月3日には「Tモール」のアプリ上の動画配信ツールを活用し、上海の有名タレントブロガーを東京・豊洲のアスクル本社に招待し、2時間に渡って「ロハコ」商品の紹介を行うなどの試みを実施した。ちなみに当該動画には配信した2時間で273万の「いいね」がついたという。

こうした販促策の効果も加わり、ユニチャームのウェットティッシュ「シルコット」やロートのシミ対策美容液「メラノCC」、資生堂の浸透美容液ヘアマスク「fino(フィーノ)」、ハーバー研究所の「美白福袋」などスキンケア商品を軸に売れ行きを伸ばした。

「ロハコ」は昨年9月にTモール・グローバルに出店。売れ筋の化粧品やヘアケア商品、生理用品など40品目に絞って越境ECを開始し、11月11日を前に取扱商品数を300点に拡充して初の「独身の日」セールに臨んだが、「越境ECを開始して間もなく、準備期間がなかったこともあり中国の消費者ニーズへの対応ができなかった」として目玉商品が早々に完売してしまうなどで集客面に影響が出て、期待値に届かなかったよう。今年は「(昨年の)反省と消費者ニーズを踏まえ、夏場から準備を進めた結果、売れ筋のスキンケア商品などを中心にしっかり品ぞろえすることができた」(同社)ことで好調な結果につながったとしている。

独身の日のアスクル(LOHCO)、ケンコーコム、キリン堂、トーキョーオタクモード、千趣会、ヤーマン、白鳩、Hamee、楽天の販売状況を調査
アスクルの最終的な日商は昨年比で約13倍

【ケンコーコム】 1日で“3カ月分”目薬などが売れる

ケンコーコムの売り上げは昨年とほぼ同等の結果に。通常の日と比べて3カ月分程度の売り上げだった。目薬などの一般用医薬品の販売が好調という。販促としては、クーポン配布、SNS配信などを実施した。

最近の中国向け越境ECについては、「仮想モールから出店店舗への要請に基づく価格競争の激化が、消費者の購買行動を活性化させており、仮想モール全体の高い流通額につながっている」と分析。また、課題としては、来年5月に予定されている税制変更を挙げた。

キリン堂 コスト増加で事前に下方修正

一方、ドラッグストア大手のキリン堂の今年の「独身の日」の売り上げは好調だった昨年から一転、苦戦したようだ。昨年は事前に在庫を確保して、「天猫国際」を通じてノンシリコンシャンプーなどを軸に売り上げを伸ばし、当日1日で4億5000万円を売り上げた。しかし今年は実数は明らかにしていないものの、「売り上げではなく利益を重視した」(キリン堂ホールディングス経営企画部)と前年の規模を下回ったもよう。

同社は10月6日時点で中国向け越境ECでの売り上げ計画を大幅に下方修正している。期初計画では今期(2017年2月期)は前期比3倍となる30億円を見込んでいたが、前年比48%減の4億9400万円と大幅に下方修正していることからも中国向け越境ECが苦戦していることが分かる。今年4月の税制変更によりキリン堂が扱う商品の税率が上がったこと。また、6月からEMSの料金が値上げ、そこに円高が追い打ちをかけているようだ。

キリン堂によると、現状のままでは「売れば売るほどコストがかさむ」(同社)という状況。そこで今年の「独身の日」では「値引き合戦に加わるのはやめようと判断した」(同)。利益優先の戦略を選んだ結果、価格競争力を欠いてしまい、より安い売り場に顧客が流れてしまったとみられる。

トーキョーオタクモード 保税倉庫活用でCV率は5倍

日用品と同じく中国の消費者から人気の高いアニメやゲームの関連グッズを販売する企業の状況はどうか。「天猫国際」経由で海外向けにアニメやゲームのキャラクターグッズなどの中国向け越境ECを行っているトーキョーオタクモードでは今年の「独身の日」の戦略として、売り上げではなく利益を重視した。「円高やEMSの値上げにより同じ商品が去年の1.3倍の価格になっている」(同社)ためだ。昨年は全商品20%引きで販売したが、今年は10%引きと割引率を変更。その結果、今年の「独身の日」の売上高は前年比微増、利益は2.5倍と、当初の計画はクリアした。

同社では今年の4月から中国の保税倉庫の活用を開始。取り扱っている3000SKUのうち、「独身の日」のために中国で人気が高いぬいぐるみとポシェットの10SKUに絞って現地の倉庫に預けておいた

保税倉庫の商品は日本から送る商品に比べて送料が安くなるだけでなく、届くまでのリードタイムも短くなるため現地の消費者からも人気がある。実際、「独身の日」の当日は保税倉庫で保管していた商品のコンバージョン率は通常時の5倍に向上した。

売れ筋商品はうさぎのぬいぐるみ「ぽてうさろっぴー」だ。「ぽてうさろっぴー」はもともと日本のゲームセンター用に展開されていたもので、色や大きさごとに複数の種類があり、ポシェット状のものもある。トーキョーオタクモードでは「ぽてうさろっぴー」の人気が高いことから数量を絞って保税倉庫に預けていた。

その結果、「しろっぴー」というキャラクターのぬいぐるみは保管していた250個が事前の予約期間内に2週間で完売。「ぽてうさろっぴー」の小さなサイズで赤い目のタイプも人気だったようで、通常の月間売り上げの5倍程度が売れた。ポシェットもヒットし普段の月商の3倍を売り上げた。

また、今回の「独身の日」に合わせて、アリババが提供するVR(仮想現実)技術を使った販促を実施した。これはアリババが世界で6社を選んで提供し、日本ではマツモトキヨシとオタクモードの2社だけ。他にはアメリカのメイシーズやコストコなどが名を連ねている。

このVRの仕組みは、専用の装置を目元に装着すると画像にリアル店舗の360度画像が映され、ユーザーは中国にいながら、各国の土地でショッピングを疑似体験できる。目の焦点を合わせるだけで画面内の商品を購入することも可能だ。

アリババではこれを「独身の日」の目玉企画として専用デバイス50万台を用意して会員に配布した。11月1日から先行してVR購入を開始。オタクモードはEC専業のためリアル拠点がなかったが、東京・秋葉原の実店舗を借りて商品を陳列し、一時的な店舗を特設した。35SKUで臨んだところ、「毎日オーダーは入ったが、爆発的には売れなかった」(同社)としている。

【千趣会】 「天猫」の育児部門で10位

このほかで注目される事業者を見ていく。千趣会は、「Tモール」を通じて“独身の日商戦”に臨み、昨年以上の成果を上げたようだ。モール側からは、とくに育児カテゴリーで期待されていたため、連携をとりながら販促を含めた売り場作りを実施し、売り上げは前年比108%増となり、育児部門では前年の21位から10位にランクイン。日本勢ではユニクロ、花王に続くトップ企業になったという。

とくに売れたのは子供服で、寒くなった時期ということもあり、可愛いデザインのパンツを中心に暖かく着られる商材がヒットし、一番売れた商品は当日の午前1時半過ぎには完売したという。

千趣会では、広告宣伝費は前年の2倍を投下。施策の中身は今年の宣伝トレンドに合わせて大きく変え、販促の一例としては、当日の購入金額上位20人に「日本への旅行プレゼント」企画を展開し、まとめ買いを促した。また、通常時の割引き販売を控え、ブランドイメージを保つようにすることで、独身の日の割引きインパクトが強くなるようにしたという。

同社によると、独身の日商戦は、「当日もしくは11月のイベントというだけでなく、年間を通じての準備や普段の土台作りが必要」としており、モール側との日頃の情報連携が不可欠のようで、他社との差別化を図りながら、宣伝を工夫し、新規顧客を囲い込んで市場シェアを確保することができたようだ。

また、顧客サービスの面でも競争が激化しており、とくに出荷品質が差別化のポイントになるという。大規模な数量の受注をいかに他社に負けない出荷スピードを保てるかが、売り上げの拡大とともに来年以降も課題になるとしている。

【ヤーマン】 美顔器と痩身機器セットが完売

ヤーマンは「独身の日」向けに提案していた美容家電2アイテムのセットが完売し好調だった。また、美顔器などの単品商品には「独身の日」向けに在庫数を増やしており、全数を完売した。

「独身の日」では10アイテムを販売。限定セットとして「RFボーテ フォトPLUS&キャビスパEX カップルセット」を用意し、通常価格5280元を4299元で販売した。このほか、美顔器やローラー、脱毛器などについても、在庫を増やしていた。

同社は「独身の日」当日前から広告展開を積極化していた。トップページ上にバナーを掲載するなどの認知度向上策が奏功し、当初の予定通りの販売数を達成した。

従来から中国のEC市場に向けて、雑誌やウェブなどの女性向けメディアへ露出を強化していたほか、中国インフルエンサー向けの情報提供や体験会の開催などを通じて認知度を向上していたという。「独身の日」をきっかけに、購買促進につながったようだ。

【白鳩】 主力のブラジャー好調な売れ行きに

白鳩は広告の露出を増やせなかったほか、前年の「独身の日」で好調だったタイツなどが伸び悩んだものの、主力商品のブラジャーが好調だったことなどで前年並みの売上高で推移した。

売れ筋となったブラジャー「モードマリー脇肉革命3/4カップブラ」はオリジナル商品で、予約販売時点でブラジャー部門の売上ランキングのトップとなっていたという。ノベルティに調整ホックを付けてたことが購入意欲喚起につながったようだ。あわせて、自社アカウントのSNSを活用して1分間の動画を配信し、20歳から34歳の若年層へ認知度を向上したことが奏功したようだ。

今回の「独身の日」商戦では、配送体制を変更。現地倉庫に在庫を構えて、発送スピードの迅速化と業務の効率化を図った。これまで、日本から直送するモデルで展開していたが、配送遅延によるペナルティを回避する必要があると判断した。これと併せて、配送業者も変更したという。

【Hamee】 普段の日の6倍独自商品が好調

Hameeの売り上げは普段の日と比べて5~6倍。同社では「もう少し伸びるかとは思っていたが、天猫国際側のイベントに参加できなかったことが、想定に届かなかった理由だろう」と分析する。同社が天猫国際に店舗を開設したのは、10月だったため、天猫国際の準備するイベントに参加できなかった。

売れ行きが良かったのは同社オリジナル商品。「高い価格でも本物や安全を買いたいというユーザーが多く、日本の会社が企画・生産したものを直送するという点に価値を感じていたようだ」(同社)。ただ、登録商品数が少なかった点は反省材料という。

キャンペーンとしては、全品20%割引と、◯◯元以上の利用で10%割引という2種類のクーポンを配布。ルーレットゲームを用意し、「お気に入り登録」するとゲームができるようにした。

最近の中国市場の動向については「動画や生放送を見てからの購入が増えている印象。消費者の『安く買いたい』というスタンスは変わらないと思うが、そこに安心感や買う理由などが付加されはじめているのではないか」(同社)とした。

【楽天】 前年の“倍以上”過去最高額を記録

楽天は楽天市場に出店する店舗専用の楽天市場「Rakuten Global Market(楽天グローバルマーケット)」に加えて、楽天として出店している中国現地の有力仮想モール「JDワールドワイド」や「カオラドットコム」における販促も強化した。

楽天グローバルマーケットでは、独身の日向けの専用クーポンを用意し、SNS(ウィーチャットやウェイボー)への露出も図り、中国の消費者からの利用を喚起。独身の日における中国市場向けの売上については、昨年と比較して倍以上の過去最高額を記録した。同社では「出店している中国現地のECモールの協力もあり、まだまだ成長の余地はあるものの、十分な売上げだった」とする。

特に売れ行きが良かったのは、シャンプー、北海道の菓子、フィギュア、運動用品、バッグ、子供服、時計。日本モデル、日本製のブランドが支持されており、独身の日に向けて、それぞれ一気に商材を拡充し、多くの商品の中から選べるようにした。特に、シャンプーはメーカーと協力し、中国全土で最安値レベルの特別価格とし、事前告知も奏功した。

通販新聞

ECサイトで動画を使って差別化を図る場合、あえて自分たちで作るのが吉 | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years ago
blog

現場の最前線で活躍するいつも.のECコンサルタントに聞く!!
企業のEC担当はこんな時どうすればいいの!?

総合スポーツショップA社様からのご相談

他社との差別化を図っていく上でも、顧客とのコミュニケーションを増やすのにWEBならではの効率的な方法がありますか?

手作り動画で親近感を作り出そう

ゴルフのクラブやスキーの板など、使用する道具によって成績が左右するような商品は動画での機能紹介が有効。モデルチェンジがあった際にも、詳しい店員が実際に使用してみて使用感を伝えるような動画を作るのも良いでしょう。

動画は作るのが大変と言われていますが、大手量販店ではプロが撮影した綺麗な動画よりも、むしろスタッフが手作りした動画をあえて作成することでスタッフへの親近感を作り出しています。

また、新商品やモデルチェンジなどの際に毎回スタッフが実際に使用してみる動画を作ることで、そのスタッフに商品知識がさらにつき、今後の接客にも活きてきます。また、それを見たユーザーはそのスタッフにアドバイスを求めたくて来店するなど動画を元に新たなコミュニケーションを産み、人に顧客がつくため競合との差別化としても活用していくことが可能です。

女性とPC

機能紹介などの細かな部分に関してはメーカーと共同で作成するなどすればコンテンツにも広がりが出て、購入するお客様にも十分な情報を与えることができるでしょう。

 

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
EC売り上げアップ相談所 動画を使った他社との差別化手法(2006/11/08)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

年末商戦を勝ち抜くために!ネットショップが今から用意しておくべき広告とは? | アラタナECコンサルがお伝えするECビジネスの課題を解決するヒント

9 years ago

年末商戦 広告 アイキャッチ画像

あっという間に11月になりましたね。これからの2か月はイベントが目白押し!ボーナスも出るし、お買い物の機会がぐっと増えます。

  • 年末セール
  • クリスマスプレゼント
  • お歳暮
  • 福袋

などなど

ただでさえお財布の紐が緩むこの時期、EC事業者であれば誰もがこのチャンスを逃したくないと思っています。

ただ、この時期は競合も増え、クリック単価も上がりがち。いろんな広告媒体や広告メニューがある中、どの広告をどの時期に実施すればいいのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は年末商戦に合わせ、最適な広告とスケジュールをお教えします!

※商材のよって最適なメニューは変わりますので、あくまで一般的な意見として参考にしてください。

売り上げのヤマが来る前にすべきこと

Facebookページのファンを集める

Facebook広告には「ページのファンを増やす」という広告メニューがあります。

ページのファンが増えると何がいいのか・・?それは12月のヤマを迎えたとき、「オーガニック投稿」をたくさんの人に届けることができるということ。

「オーガニック投稿」にはもちろん広告費がかかりません。12月の競合が増える時期に広告を出すよりも、オーガニック投稿でリーチできる方がお得ですよね。

新規ユーザーの流入を増やす

12月での刈り取りに向け、この時期は新規ユーザーの流入に力を入れましょう。Facebook広告で、ターゲットを「会員の類似」や「CVユーザーの類似」などにするのがおすすめ。

YDNの「サーチターゲティング」はリスティング広告では出稿できない「競合名」が設定できるのがポイント。リスティング広告でキーワードを追加する場合は、単価の高騰を防ぐため、なるべく掛け合わせで追加しましょう。

×「クリスマスプレゼント」 
〇「クリスマスプレゼント ネックレス」

専用のランディングページを作る

これは広告メニューではありませんが、12月に実施する広告用のランディングページを作成することをお勧めします。例えば「お歳暮」を狙いたい場合、ランディングページがただのギフトページの場合と、お歳暮に特化したページとでは印象が全く違います。CV率が0.5%上がるだけでも売り上げに大きな影響がでます。手間やお金はかかるかもしれませんが、ここは必ず押さえておきたいポイントです。

<おすすめ広告メニュー>
・Facebook広告(いいねを集める)
・Facebook広告(類似ターゲティングなど)
・ディスプレイ広告(サーチターゲティングなど)
・リスティング広告(年末関連のキーワードを追加)

売り上げのヤマが来るー!そのときにすべきこと

刈り取る、刈り取る、刈り取る!

12月になったら刈り取りを強化しましょう!11月はもしかすると広告費をかけただけの収益はなかったかもしれません。しかしそれはすべてこの時のため!アリとキリギリスで言えばアリです。きっと今までの苦労が報われるはず!

刈り取りメニューといえば「リターゲティング広告」です。狙うべきターゲットはさまざま。「サイトには来たけど購入しなかった人」に「セール」訴求のバナーで後押しするのもアリ。「購入ユーザー」へ新しい商品を紹介するのもアリ。

リターゲティング広告で一番強いと思われるのは「CRITEO」ですが、こちらは最適化に少し時間を要するので、できればヤマが来る前から始めておくのがよいですね。

<おすすめ広告メニュー>
・リターゲティング系広告(Yahoo、Google、Facebook、CRITEO)

なお、リターゲティング広告を始めるにはタグを設置してリストをためておく必要があります。実施するのは12月だとしても、早めに準備しなければなりません。

年に一度のこの機会を逃さないよう、計画的に準備しておきたいですね。

「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
年末商戦を勝ち抜くために!今やるべき広告とは?(2016/11/09)

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

2014年サービスローンチ。メンバー全員がGAIQ以上の資格保持者にて構成されているチームで、安心感のあるサービスを提供している。既存のECサイトは独自ドメインであればカートシステムを問わずサービス提供が可能で、新規ECサイトの構築から売上アップまで一貫してのご提案できる。

「ECサイト」を専門にサービスをご提供しており、検索順位やCPAに一喜一憂せず、結果=売上にこだわって戦略立案から施策検証まで行う。

 

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

BtoB通販サイトなど利用企業2000社突破、掛売り・請求書決済代行サービス「Paid」

9 years ago

ファッション・雑貨の卸/仕入れサイト「スーパーデリバリー」などを運営するラクーンのBtoB掛売り・請求書決済代行サービス「Paid(ペイド)」の加盟企業数が2000社を突破した。

BtoB向けECサイトのほか、人手の少ないベンチャーやスタートアップ企業から、大手企業の新規事業や新サービスなど、業種や規模を問わず幅広い層の企業で導入が増えているという。

「Paid」は企業間取引の掛売り(後払い)決済で発生する与信管理から請求、代金回収といった決済周りの業務を一括して代行するサービス。

販売側の企業(加盟店企業)とその取引先企業との間に入り、与信管理から代金回収までをすべて代行。未回収が発生した際は「Paid」が100%代金を支払う。

BtoB取引の商習慣や取引形態に合わせた決済手段を提供。未回収リスクと煩雑な請求業務を効率化し、スムーズな取引を実現している。

請求業務・決済関連サービスの業界マップ

請求業務・決済関連サービスの業界マップ(ラクーン提供)

ラクーンでは今後、さらなる審査時間の短縮をめざして人工知能(AI)の導入を検討。サービスの信頼性向上を目的に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO 27001」の取得をめざすとしている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

2016年のファッションECサービスの振り返り&事例紹介セミナー12/8開催

9 years ago

Eコマースの制作・運用支援を手がけるブティックスターは「話題のファッションサービスを振り返る 2016冬」をテーマに、アパレル業界のEC担当者やマーケティング担当者向けセミナーを12月8日に開催する。

スタイラー、電通ダイレクトフォース、バーチャサイズ、ブティックスターの4社共催。各社によるサービス事例を交えた講演、4社によるパネルディスカッションを行う。

セミナーでは、2016年に登場したファッション向けサービスやECの成功事例に関し、登壇者が重要なものを紹介。ECビジネスに役立つノウハウ・サービスについて具体的に紹介するという。

  • ユーザー・エクスペリエンスを中心にファッションテックと付き合おう!(入門編)(スタイラー株式会社)
  • EコマースにおけるVMD開発~デジタルIQ最高レベルの「Acne Studios」、「FENDI」、「Tory burch」、「Burberry」etc…のEC最新事例~(株式会社ブティックスター)
  • サイズの不安を解消して、オンラインショッピングをもっと楽しく!(バーチャサイズ株式会社)
  • 圧倒的な表現力と新たなストーリーテリングで「デジタルで態度変容を起こす」EICHI(株式会社電通ダイレクトフォース)
  • パネルディスカッション

セミナー後、懇親会も開催する予定。アナウンサーの堤友香さんによる“ファッション業界で活かせるパーソナルカラー診断”などを提供する。

ブティックスターは今後、アパレルECに特化したセミナーを定期的に開催していく予定。

ティックスターは「話題のファッションサービスを振り返る 2016冬」をテーマに、アパレル業界のEC担当者やマーケティング担当者向けセミナーを12月8日に開催

セミナーの詳細

  • 日時:2016年12月8日 15:10~19:30
  • 会場:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル25F(株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ STARTUP Base Camp)
  • 定員:60名(事前申し込み制)
  • 費用:1人あたり、前払いは1500円、当日は2000円
  • 詳細や申し込みhttp://boutiquestar.jp/feclab/fashion-ec-lab-presents-seminar-1663/

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

30代女性向けパーティドレス専門ECサイト「darial」を12/1に開設、fast step

9 years ago

キャバクラドレスECサイト「Dazzy store」を運営するdazzyの創業者である有友純一郎社長はfast step株式会社を設立し、12月1日に30代女性向けの結婚式などのパーティードレス専門ECサイト「darial(ダリアル)」を開設する。

「darial(ダリアル)」では結婚式・二次会・謝恩会・女子会などのお呼ばれシーンに加えて、日常的にも使えるアイテムを取り揃える。ドレスの販売に加えて、専属スタイリストによるコーディネートやドレスを着用するシーンを提案し、気軽に着ていもらえるファストドレスという領域を確立していく考え。

11月17日にティザーサイトを開設。ティザーサイトではファン登録をした人に対し、「darialリアルフォックスファーチャーム(3900円相当)」をプレゼントする。

「darial」で販売する商品イメージ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

「ネットオフ」を展開するリネットジャパングループが東証マザーズ上場へ

9 years ago

書籍、ゲームなどの買取販売サイト「ネットオフ」を運営するリネットジャパングループは11月15日、東証マザーズ市場に新規上場することを発表した。上場予定日は12月20日。上場により調達した資金で、サイトを改善し集客力を高めるとともに、外部依存コストの削減を図る。

上場に際し9万1000株の公募と3万9000株の自己株処分による公募、12万株の売り出し、上限3万7500株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。主幹事葉SBI証券。公開価格決定日は12月9日。

リネットジャパングループは1998年にブックオフコーポレーションの起業家支援制度の第1号として創業。創業者の黒田武志社長がトヨタ自動車出身で、倉庫での在庫管理方法を「トヨタ生産方式」を手本にしたオペレーションと自社開発のシステムで効率化を図り、売上を伸ばしていった。現在は「ネットオフ」のほか、「小型家電リサイクル法」の認定事業者として宅配便を活用して家庭からパソコン・小型家電を宅配便で回収するサービス「リネット」を展開している。

2015年9月期の売上高は32億2628万円、経常利益は1億715万円、当期純利益は9580万円となっている。

ネットオフ

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

スタートトゥデイ、千葉マリンスタジアムの命名権を取得し「ZOZOマリンスタジアム」に

9 years ago

スタートトゥデイは11月18日、千葉マリンスタジアムのネーミングライツを取得し、12月1日から施設の名称を「ZOZOマリンスタジアム」にすると発表した。

スタートトゥデイは2001年から千葉県千葉市の幕張に本社を構え、地域貢献を目的とした活動を行っており、2010年に千葉マリンスタジアムのネーミングライツスポンサーが募集された際にも応募していた。

今後は千葉市や千葉ロッテマリーンズと協力し、ZOZOマリンスタジアムを活用した企画を検討していくとしている。

12月1日から「ZOZOマリンスタジアム」に

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

【通販の都道府県ランキング】最もお金を使う地域は? スマホEC利用率が高いのはどこ?

9 years ago

あなたが住んでいる、もしくは出身地の通販(ネット通販、カタログなど含む)利用状況は全国で何番目? 「年間通販利用額」「スマホでの通販利用率」などを公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)が調査。今回は「年間通販利用額」「スマホでの通販利用率」「通販の利用頻度」などの全国ランキングを紹介します。

通販利用者の地域特性を理解することで、広告の配信地域の設定などエリアマーケティングの検討材料に活用してください。

【年間通販利用額】1位は東京!

全国1位は東京都で、1年間の通販利用額は11万4025円。全国平均額(8万8379円)の約1.3倍。2位に千葉、5位に埼玉と、首都圏が上位にランクインしています。

表 年間通販利用額の都道府県ランキング
順位 都道府県 利用額(円)
1位 東京 114,025
2位 千葉 109,750
3位 宮城 107,188
4位 京都 106,125
5位 埼玉 104,792
6位 大阪 102,458
7位 愛知 100,558
8位 福島 98,600
9位 高知 97,875
10位 福岡 97,400
11位 神奈川 96,100
12位 兵庫 93,838
13位 北海道 92,838
14位 大分 92,825
15位 滋賀 92,163
16位 岐阜 91,550
17位 栃木 89,363
18位 愛媛 89,288
19位 岡山 89,125
20位 鳥取 87,563
21位 佐賀 87,500
22位 長崎 86,925
23位 広島 84,913
24位 岩手 84,850
25位 山口 83,700
26位 奈良 83,525
27位 香川 83,450
28位 三重 83,113
29位 秋田 83,075
30位 山梨 82,763
31位 新潟 82,363
32位 群馬 82,075
33位 熊本 80,663
34位 長野 80,613
35位 島根 79,638
36位 福井 79,625
37位 徳島 79,525
38位 和歌山 79,188
39位 富山 77,788
40位 茨城 76,575
41位 宮崎 76,550
42位 静岡 74,638
43位 山形 72,713
44位 青森 72,213
45位 沖縄 71,875
46位 鹿児島 71,338
47位 石川 70,488
全国平均額は88,379円。出典はジャドマ通販研究所

【県民性研究家・矢野新一氏による「通販にみる県民性分析」】

東京都民の利用額が多いのは、東京が江戸時代以降、日本の中心地として栄え、目の肥えた人が多いため、良いものを買っているためです。また上位には、2位千葉、3位宮城、4位京都、5位埼玉と大都市を抱えた県が並びました。これらの県が上位なのも、東京と同様に目の肥えた消費者が多いためと考えられます。逆に、最も少なかったのは石川。これは、加賀百万石を守るため、控えめで事を荒立てなかった歴史から、行動や判断が慎重になるきらいがあることが原因でしょう。

【通販利用状況の都道府県ランキング】あなたの出身地or住んでいる地域は何番目? 年間通販利用額の都道府県ランキング。1位 東京、2位 千葉、3位 宮城、4位 京都、5位 埼玉、6位 大阪、7位 愛知、8位 福島、9位 高知、10位 福岡、11位 神奈川、12位 兵庫、13位 北海道、14位 大分、15位 滋賀、16位 岐阜、17位 栃木、18位 愛媛、19位 岡山、20位 鳥取、21位 佐賀、22位 長崎、23位 広島、24位 岩手、25位 山口、26位 奈良、27位 香川、28位 三重、29位 秋田、30位 山梨、31位 新潟、32位 群馬、33位 熊本、34位 長野、35位 島根、36位 福井、37位 徳島、38位 和歌山、39位 富山、40位 茨城、41位 宮崎、42位 静岡、43位 山形、44位 青森、45位 沖縄、46位 鹿児島、47位 石川
年間通販利用額の都道府県ランキング(出典はジャドマ通販研究所

通販の利用頻度が高い都道府県は?

表 通販の利用率が高い都道府県ランキング
順位 都道府県 利用率(%)
1位 東京 47.7%
2位 京都 46.6%
3位 宮城 45.0%
3位 奈良 45.0%
5位 神奈川 44.0%
5位 愛知 44.0%
全国平均は39.1%。「週3回以上」「週2回程度」「週1回程度」「月に2-3回程度」の頻度で通販を利用している人の割合。出典はジャドマ通販研究所

「週3回以上」「週2回程度」「週1回程度」「月に2-3回程度」の頻度で通販を利用していると回答した「通販ヘビー層」の割合も、東京が1位で47.7%。2位の京都(利用額では4位)、3位の宮城(利用額では3位)も、通販利用額で上位に入っています。

表 通販の利用率が低い都道府県ランキング
順位 都道府県 利用率(%)
1位 徳島 30.0%
2位 静岡 31.0%
3位 沖縄 31.5%
4位 茨城 32.0%
5位 島根 33.5%
全国平均は39.1%。通販の利用頻度が少ない県の上位5県。出典はジャドマ通販研究所

【スマホを使った通販利用率】トップは沖縄県!

「ネット通販を利用する際、どのデバイスで利用することが多いですか?」と聞いたところ、スマホをメインに利用している「スマホで通販派」は全国平均で28.0%。

都道府県別では、1位が沖縄で44.5%。2位は佐賀、3位は宮崎、4位は長崎となり、九州・沖縄地方が上位を占めています。

表 スマホでの通販利用率ランキング
順位 都道府県 利用率(%)
1位 沖縄 44.5%
2位 佐賀 43.1%
3位 宮崎 41.3%
4位 長崎 39.8%
5位 石川 38.8%
6位 山形 36.4%
7位 福井 35.9%
7位 徳島 35.9%
9位 山梨 35.5%
10位 山口 35.0%
11位 熊本 34.9%
12位 和歌山 34.7%
13位 鹿児島 34.0%
14位 秋田 33.8%
15位 高知 33.5%
16位 島根 33.3%
17位 大分 31.8%
17位 滋賀 31.8%
19位 鳥取 31.6%
20位 福島 31.5%
21位 長野 31.1%
22位 岩手 30.7%
23位 香川 30.4%
24位 群馬 30.3%
25位 栃木 30.1%
26位 富山 28.1%
27位 三重 25.1%
28位 岡山 24.7%
29位 青森 24.4%
30位 茨城 24.2%
31位 愛媛 24.0%
32位 東京 23.4%
33位 広島 23.0%
34位 新潟 21.8%
34位 宮城 21.8%
36位 千葉 21.5%
37位 奈良 21.3%
38位 京都 21.2%
39位 岐阜 20.8%
40位 静岡 19.9%
40位 兵庫 19.9%
42位 大阪 19.3%
43位 埼玉 18.3%
44位 神奈川 18.0%
45位 福岡 17.8%
46位 愛知 17.2%
47位 北海道 14.8%
「スマホで通販派」は全国平均で28.0%。出典はジャドマ通販研究所

【県民性研究家・矢野新一氏による「通販にみる県民性分析」】

沖縄のネット通販でのスマホ利用率が高いのは、沖縄のスマホのキャッシュバック競争の影響が大きいと思われます。2012年の夏商戦以降、「家族4人で41万円」などの高額キャッシュバック競争により、盛り上がり度全国N0.1の沖縄県民がノリに乗ってスマホが一気に普及したためです。また、パソコンはちょっと難しそうな感じがしますが、スマホは簡単な操作で誰でも扱えるもの。おおらかな沖縄や九州の人たちにピッタリだからスマホ利用率が高いのでしょう。逆に、北海道の人たちは何事にも几帳面、特に支払いなどについてはキチンとしているため、スマホよりもパソコンを利用していると思われます。

【通販利用状況の都道府県ランキング】あなたの出身地or住んでいる地域は何番目? スマホでの通販利用率ランキング。1位 沖縄、2位 佐賀、3位 宮崎、4位 長崎、5位 石川、6位 山形、7位 福井、7位 徳島、9位 山梨、10位 山口、11位 熊本、12位 和歌山、13位 鹿児島、14位 秋田、15位 高知、16位 島根、17位 大分、17位 滋賀、19位 鳥取、20位 福島、21位 長野、22位 岩手、23位 香川、24位 群馬、25位 栃木、26位 富山、27位 三重、28位 岡山、29位 青森、30位 茨城、31位 愛媛、32位 東京、33位 広島、34位 新潟、34位 宮城、36位 千葉、37位 奈良、38位 京都、39位 岐阜、40位 静岡、40位 兵庫、42位 大阪、43位 埼玉、44位 神奈川、45位 福岡、46位 愛知、47位 北海道
スマホでの通販利用率ランキング(出典はジャドマ通販研究所

パソコンの利用率が高い都道府県は?

表 PCでのEC利用率が高い都道府県ランキング
順位 都道府県 利用率(%)
1位 北海道 82.7%
2位 栃木 79.4%
3位 奈良 78.9%
4位 福島 77.6%
5位 新潟 76.9%
全国平均は68.0%。出典はジャドマ通販研究所

PCをメインに利用している「PCで通販派」は全国平均で68.0%。1位は北海道で82.7%。北海道でのスマホ派は14.8%にとどまっている一方、スマホ利用率が最も高い沖縄のPC派は51.8%。PC派では47位となり、利用率の高いデバイスが南北でわかれています。

表 PCでのEC利用率が低い都道府県ランキング
順位 都道府県 利用率(%)
1位 沖縄 51.8%
2位 徳島 52.8%
3位 宮崎 54.1%
4位 山形 55.6%
5位 愛媛 56.1%
全国平均は68.0%。出典はジャドマ通販研究所

調査概要

  • 調査名:ジャドマ県民通販大調査
  • 実施時期:2016年9月9日から9月13日
  • 調査手法:インターネット調査
  • 調査対象:全国の20代から60代、および直近1年間で通販を利用したことがある男女1万人(各県200人ずつ、一部人口が多い都道府県は300人)

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

アフィリエイト広告運用でコストを増やさずに効果を上げる「 キャンペーン」施策のコツ | アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座

9 years ago

アフィリエイト広告の成果が伸び悩んだら、まずはプログラムの見直しや広告素材の追加を行いますが、完了したらいよいよアフィリエイター向けキャンペーンの準備に入りましょう。より効果的な施策にするためのコツを、数回にわたってお話しします。

アフィリエイトサイトは、大きく分類すると「ポイントバックサイト」「法人サイト」「個人サイト」の3つだと以前お伝えしました。

これからお伝えするのは、主に「個人サイト」(個人が運営しているアフィリエイトサイト)向けのキャンペーンについてです。「法人サイト」向けのキャンペーンは、別枠の取り組みが必要となるので、別の機会にお伝えします。

そもそも、なぜ定期的にアフィリエイター向けのキャンペーンを企画するのでしょうか? キャンペーンの目的は2つあります。

キャンペーンの目的

  1. アフィリエイターへの露出アップ
  2. 課題の克服

つい、2を優先しがちですが、個人的には1の比重が大きいと感じています。

個人サイトは複数のASPに登録し、自らの趣味趣向で掲載する広告主を選択しています。カテゴリー内だけでも多くの広告主がいるので、新しいプログラムがどんどんスタートすることで埋もれてしまい、プログラムが見えにくくなってしまいます。つまり、存在を忘れられてしまうのです。

一度提携してくれたからといって、安心はできません。提携申請をしてもらっても、紹介まで進むことは多くありません。「とりあえず提携している」というアフィリエイターは、こちらから働きかけない限りアクティブになりにくいのです。

まずは他プログラムに埋もれてしまわないように、「うちのプログラムがありますよ!」とアフィリエイターにアピールし続ける必要があるのです。

まずはアフィリエイターの提携数を増やすキャンペーンを

一言で「キャンペーン」といってもいろいろな種類があります。

キャンペーン企画の例

  • オープニングキャンペーン
  • バナー貼るだけキャンペーン
  • クリック課金キャンペーン
  • 初オーダーキャンペーン
  • 報酬アップキャンペーン
  • ランク別報酬アップキャンペーン
  • オーダー別ボーナスキャンペーン
  • 季節イベントや商戦期に合わせたキャンペーン
  • 商品のリニューアルや露出に合わせたキャンペーン ……など

ASPに相談すると、「とりあえず報酬アップキャンペーンを」と提案されることが多いと思います。

定期的なキャンペーンは必要なので、提案そのものは間違いではありませんが、「とりあえず」でキャンペーンをしても良い結果になるとは限りません。結果をレポートで確認すると、キャンペーン期間中に提携・稼働数に変化がなく「ほとんど効果がなかった」ということもあり得ます。

広告主にとって最大の課題は成果件数の伸び悩みですが、成果獲得のため、いきなり実績アップのみを目的にしたキャンペーンをすると失敗しがちです。

なぜなら、そもそもの提携数・稼働率が多くないうちに、活動に積極的な優良アフィリエイターだけをターゲットにするキャンペーンを行っても、母数が少なければ大きな効果が見込めないからです。

また、多くの件数を獲得しないとボーナスがもらえない「オーダー別ボーナスキャンペーン」などは、そもそも条件をクリアできるアフィリエイターが少ないため、アフィリエイター全体の底上げにつながりにくいので、こちらも初期に行うキャンペーンとしてはおすすめしません。

運用開始から1年の間は、まずはアフィリエイターの提携数を増やすことを目的としたキャンペーンがおすすめです。

「まずは全体の底上げを」と考えるなら、バナー貼るだけキャンペーンのような「これをすれば、確実に報酬がもらえる」といったハードルの低いキャンペーンを企画することです。

提携・稼働数を増やす“だけ”なら、クリック課金でのキャンペーンを行うことです。ですが、個人的にはあまりおすすめしていません。

短期間ならともかく、クリック課金は成果につながらない送客のみが増えてしまう可能性があるので、「質は問わないから、とにかくこの期間内にクリック率を上げる必要がある」といった、特別な課題がある場合に限定した方が安全です。

アフィリエイター向けキャンペーンは目的から企画する

キャンペーン企画を行う前に、まずは自社にどんな課題があるのか、レポートで洗い出しましょう。

提携アフィリエイターの数を増やしたいのか、稼働率を上げたいのか、実績を上げたいのか……キャンペーンの目的を明確にしましょう。

目的別キャンペーン企画例

1.アフィリエイトプログラムスタート時
  • オープニングキャンペーン(報酬アップ)
  • バナー貼るだけキャンペーン

……ASPに登録し、アフィリエイトプログラムをスタートした時にするキャンペーンです。

2.提携アフィリエイターの数を増やしたい
  • バナー貼るだけキャンペーン
  • 初オーダーキャンペーン
  • 報酬アップキャンペーン

……提携数が伸び悩んだ時に行うキャンペーンです。

3.アフィリエイターの稼働率を上げたい
  • 初オーダーキャンペーン

……稼働率が伸び悩んだ時に行うキャンペーンです。

4.実績・売上をアップしたい
  • 季節イベントや商戦期に合わせたキャンペーン
  • 商品リニューアルや露出に合わせたキャンペーン
  • ランク別報酬アップキャンペーン
  • オーダー別ボーナスキャンペーン

……商戦期に合わせることで、もっとも効果が上げられるキャンペーンです。

このように、キャンペーンの内容ありきではなく、目的に沿ってキャンペーンを企画しましょう。

すでに御社を積極的に紹介しているアフィリエイターと、興味はあるからとりあえず提携しているアフィリエイターとでは、温度感も違い、キャンペーンへの反応もさまざまです。

商品購入や資料請求などが見込めるキャンペーンを企画し、定期的に継続していくことで、商品やサービスをしっかり紹介してくれるアフィリエイターと関係を作っていきましょう。

◇◇◇

アフィリエイト広告運用において、アフィリエイター向けキャンペーンは、成果報酬の設定や定期的なニュースメールによる情報提供と並んで、柱となる大切なパートです。個々のキャンペーン詳細については、次回以降で詳しくお伝えしていきます。

鈴木 珠世

鈴木 珠世

コミュニケーション・マーケティング コンサルタント

2004年よりギフトメーカーのWebショップ担当を経験。「モノを売る楽しさ」「アフィリエイトの楽しさに目覚め、2008年よりファンコミュニケーションズ、そしてリンクシェア・ジャパンにて、ネットショップ運営者やアフィリエイトサイト運営者に向けた教育・啓蒙活動に従事。その後、売れるネット広告社にて新規媒体営業と通販事業者向けのコンサルティングを行う。

日本アフィリエイト協議会による、アフィリエイト業界関係者が選ぶ「アフィリエイト業界MostValuable Player(MVP)」2012、2013、2014の3年連続の受賞など、受賞歴も多い。共著にて「成功するネットショップ 集客と運営の教科書」を出版。

現在フリーにて、ネットショップ(通販企業)向けのコンサルティングを開始。

鈴木 珠世

アリババ「独身の日」関連記事6本がランクイン【今週のアクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

9 years ago

中国で11月11日は「独身の日」……というか、バーゲンの日としてすっかり定着しました。日本とは桁違いな売れ行きに、大きな注目が集まりました。編集長が数時間ごとに取扱高を更新しつつお送りした記事が1位になったほか、関連記事がランキングの半数以上を占めました。

  1. 取扱高は1207億元(約1.8兆円)を達成。 2016年アリババの「独身の日」

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    11月11日(独身の日)におけるアリババグループの販売状況を随時更新してお伝えしていきます

    2016/11/12
  2. 約1.8兆円も売ったアリババの「独身の日」 海外企業は1万社以上が参加

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    「独身の日」イベントには10万社以上が参加(2015年は4万社)。そのうち海外企業は1万1000社以上

    2016/11/12
  3. 楽天、FCバルセロナのメインスポンサーに。契約金は約257億円

    tweet3このエントリーをはてなブックマークに追加

    「グローバル イノベーション&エンターテインメント パートナー」にもなり、ビジネス面での協業も進める

    2016/11/17
  4. 「Tmallグローバルで最も売った日本店は?」など独身の日(ダブルイレブン)最新情報

    中国に駐在し、実際にECも手がけるエフカフェの高岡正人取締役が中国ECの状況をレポート(vol.22)

    2016/11/15
  5. アリババの「独身の日」で最も売った国は? 日本が米国を抜いて1位に

    全体購入者の37%が海外製品を購入、2015年に1位だった米国は2位、3位以降は韓国、オーストラリア、ドイツ

    2016/11/15
  6. 取扱高912億元(約1.4兆円)を15時間で突破。アリババ「独身の日」過去最高スピード

    2015年は24時間かけて912億元を達成したが、2016年はそれを9時間上回るスピードで過去最高を達成

    2016/11/11
  7. 店内を歩き回り、おもちゃを手に取る感覚で買い物ができる機能をECサイトに導入、日本トイザらス

    物流強化と加え、年末の繁忙期の受注拡大へ

    2016/11/14
  8. 自社ECでアクセスはあるのに売上が下がり始めた時にチェックしたい重要ポイント

    アクセスはこれまでと変わらずキープしているのに、緩やかに売上が減少してきて止まらない!そんな時は原因を早期に見つけて対処する必要があるのですが、原因不明の転換率減少の場合この方法が役に立つかも!?

    2016/11/14
  9. 売れるバナー、花王の越境EC、Paidy…… 今週のアクセスランキング

    2016年11月4日~10日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

    2016/11/11
  10. 【速報】2.5時間で約7750億円(500億元)の取扱高を記録。アリババの「独身の日」

    2015年実績を上回る過去最高のペースで取扱高が推移している

    2016/11/11

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

uchiya-m

「TOLOT」が米国フォトブック市場へ参入

9 years ago

株式会社TOLOは11月17日、同社が提供するフォトブック印刷・製本サービス「TOLOT(トロット)」事業において、初の海外展開を発表した。

「TOLOT」は1冊500円(送料込み)でフォトブックが作れるサービス。日本での登録会員数は現在200万人超。

注文の増加と北米進出を視野に入れ、東京の自社工場において、一般的にはオペレーターを配置する「プリプレス」「印刷」「製本」「発送」の4つの製造工程を機械によって自動化。これにより1日の生産数が向上し、国内のみならず北米も含めたより多くの受注に対応できるようになった。

日本国内に比べて高額な北米への配送コストを、自動化された製造工程によって吸収し、北米でも「1冊5.99ドルで送料無料」を実現した。

B6サイズ・24ページのフォトブックを皮切りに、現在日本国内で販売中の季節商品「TOLOTカレンダー」も展開予定。

米国の人口は日本の約2.5倍だが、フォトブックの市場規模は日本の約10倍、年間約1,000億円に上ると言われている。TOLOT は日本と同様にカジュアルに使える低価格帯の商品と、スマートフォンアプリによる使いやすさによって、米国市場での規模拡大を狙う。

トロットのフォトブック

uchiya-m

「ZOZOTOWN」で商品購入時に下取りが行えるサービスを開始

9 years ago

スタートトゥデイは11月15日、「ZOZOTOWN」で洋服の下取り割引サービス「買い替え割」を開始した。商品購入時に下取り割引し、後日、下取りアイテムを発送してもらう流通サイクルは業界初。

過去に購入した商品の下取りサービスで、クローゼットの隙間を作り新商品の購入促進につなげていく。

「買い替え割」は、商品購入時の注文内容確認ページで「買い替え割」を選択し、購入履歴から「下取りに出したいアイテム」を選択すると、その場で下取り金額分が割引されるサービス。後日、購入商品と一緒に届くバッグに下取りアイテムを入れて返送する仕組み。

1注文につき下取り点数は20点までで、割引は最大9900円。下取り金額が注文金額を上回ったり、最大割引額の9900円を上回った場合、差額分はZOZOポイントで支給する。

下取りしたアイテムは、「ZOZOUSED」で販売する。「ZOZOUSED」で取り扱う商品の拡充につなげ、「ZOZOUSED」の活性化にもつなげる。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

Amazon、「Prime Now」の対象地域を東京23区全域に拡大

9 years ago

アマゾン ジャパンは11月15日、Amazonプライム会員向けの配達サービス「Prime Now」の対象エリアを東京23区全域に拡大した。

あわせて「Prime Now」で購入できる商品数が現在、6万5000点(開始当初の3.5倍)まで拡大していることも公表。対象地域、取扱商品を拡大し、利用者の増加につなげていく。

東京都豊島区に「Prime Now」専用のデリバリーセンターを開設。「Prime Now」専用のデリバリーセンターは都内で3か所目。大阪、神奈川のセンターを加え、国内5か所目となる。「Prime Now」対象エリアに中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区が追加され、都内23区全域での配送が可能になった。

2015年11月のサービス開始時の対象エリアは世田谷区、目黒区、大田区、品川区、渋谷区、港区、杉並区、新宿区。

2016年2月には、さらに千代田区、中央区、港区、江東区、新宿区、江戸川区、台東区、墨田区、文京区、足立区、葛飾区、荒川区という都心~東部エリアが加わっていた。

「Prime Now」は日用品や飲食料を最短1時間で指定場所に届けるサービス。スマートフォンアプリから注文を行い、1回あたり2500円(税込)以上の購入が必要。1時間以内配送を指定した場合は890円(税込)が別途必要で、「2時間便」であれば配送料無料で利用できる。

「Prime Now」開始1年の状況について説明する Prime Now事業部の永妻玲子事業部長

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊
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