ネットショップ担当者フォーラム

プレミアムフライデーに「ネットで買い物」は約1割

9 years 1ヶ月 ago

市場調査などを行うクロス・マーケティングが実施した「プレミアムフライデーに関する実態調査」によると、プレミアムフライデー(2月24日)を利用した消費者のうち、10%が「ネットショッピングをした」と回答した。

クロス・マーケティングが実施した「プレミアムフライデーに関する実態調査」

ネット通販利用は1割

プレミアムフライデーを実際に利用した消費者は全体の4%にとどまったものの、「利用したかったが、利用しなかった」と回答した消費者を含めると、約3割が利用に意欲的。

今後のプレミアムフライデーで「やってみたいこと」として買い物を上げる消費者も多いことから、消費促進につながる可能性がある。

2月のプレミアムフライデーは「利用する気はなく、利用しなかった」が69%で最多。「利用した」は4%、「利用したかったが、利用しなかった」は26%だった。

「プレミアムフライデーでしたこと」で最も多かったのは「買い物をした」(17.3%)。2位以降は「家でゴロゴロした」(14.5%)、「大衆食堂や居酒屋で外食した」(12.7%)、「カフェ・喫茶店に行った」(11.8%)、「ネットショッピングをした」(10.0%)、「銀行・役所・病院に行った」(10.0%)。

「利用したかったが、利用しなかった」と回答した理由は、「仕事が忙しかったから」(36%)が最も多く、「早帰りしにくい雰囲気だったから」(27%)が続いた。「会社で認められていない」「サービス業なのでできない」との回答もあり、職場環境や業務内容によって実現しにくい様子もうかがえる。 

「4月のプレミアムフライデーでやりたいこと」の上位は「買い物をする」(32.7%)、「家でゴロゴロする」(30.7%)、「旅行に出発する」(22.0%)などが上がった。

クロス・マーケティングが実施した「プレミアムフライデーに関する実態調査」

プレミアムフライデーの買い物意向は強い

調査会社のマクロミルが実施した別のプレミアムフライデー実態調査では、早帰りして外出した人の約4割が「ショッピングをした」と回答。一定の消費促進につながっていることがうかがえる。

調査概要

調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:東京都、および政令指定都市を持つ都道府県
調査対象:20~69歳の男女、フルタイム勤務の有識者
調査期間:2017年2月25日〜2月27日
有効回答数:スクリーニング2533サンプル/本調査774サンプル

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

2社の通販サイトでカード情報が漏えいか。止まらないECサイトへの不正アクセス

9 years 1ヶ月 ago

ECサイトへの不正アクセスによって、クレジットカード情報が流出した可能性がある事件が相次いでいる。

食品ECサイトなど2社は3月14日、不正アクセスによるカード情報漏えいの可能性があると発表した。ECサイトへの不正アクセスをめぐっては、3月10日にGMOペイメントゲートウェイが受託運営するサイトからの情報流出が発覚したばかり。ECサイトのセキュリティ対策が喫緊の課題になっている。

カード情報の漏えいの可能性を3月14日に公表したのは、 電動製品や防災グッズのECサイト「匠ワールド」を運営する株式会社匠と、ちくわなどを扱うECサイト「ヤマサちくわオンラインショップ」を運営するヤマサちくわ株式会社。

「匠ワールド」は2039件のカード情報(氏名、カード情報、カード有効期限)が漏えいした可能性がある。Webアプリケーションの脆弱性を突かれ、顧客が入力したクレジットカード情報を抜き取られた可能性があるという。

「ヤマサちくわオンラインショップ」から漏えいした可能性があるカード情報(氏名、カード情報、カード有効期限)は9426件。第三者による不正アクセス(SQLインジェクション攻撃)が原因としている。

「ヤマサちくわオンラインショップ」からカード情報が漏えい

「ヤマサちくわオンラインショップ」ではお詫び文を掲載(画像は編集部がキャプチャ)

経産省主導でセキュリティ対策を急ぐ

経済産業省主導の「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局は日本クレジット協会)は、2017年3月8日に公表した「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2017-」において、EC事業者に対して2018年3月までにカード情報の非保持化、もしくは「PCI DSS準拠」を求めていく方針を掲げた。

カード情報の漏えいの頻度が高い非対面(EC)加盟店については原則として非保持化(保持する場合はPCIDSS準拠)を推進。EC加盟店におけるカード情報の非保持化を推進するため、PCIDSS準拠済みのPSP(決済代行会社)が提供するカード情報の非通過型(「リダイレクト(リンク)型」または「Java Scriptを使用した非通過型」)の決済システムの導入を促進するとしている。

また、独立行政法人情報処理推進機構では不正アクセス対策についての資料をまとめており、「安全なウェブサイトの作り方」などを閲覧することができる。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

リピート客約9割のアマゾンに勝つロイヤリティ施策には何が必要? 米国ECの今に学ぶ | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 1ヶ月 ago

Amazon(アマゾン)にお客も売り上げも奪われていく中、ネット通販事業者などの小売事業者はより効率的に消費者の関心を惹き、リピート客になってもらうためのマーケティング施策などでしのぎを削っています。アマゾンの得意分野である価格競争力と利便性を最も重視する消費者が多い中、小売事業者は消費者に訪問してもらうため、あらゆる努力をしています。

米国でもリピート顧客のロイヤリティUP施策が進む

テレビ通販・オンラインショッピングのEvine Live社の取締役副社長兼CMOニコル・オストヤ氏によると、売り上げの50~75%はリピート顧客の購入が占めています。そして、リピート顧客は新規顧客よりも購買単価が高いそうです。

リピート顧客が会社にもたらす価値を鑑み、Evine Live社はさらに進化したリピート顧客用のロイヤリティプログラムを第3四半期(2017年8~10月期)にスタートする予定です。

新しいプログラムは、Evineブランドのクレジットカード所有者を対象にスタートします。オストヤ氏は詳細な数字は開示していませんが、対象者数は何百万人にものぼり、全顧客の数十%が対象になるそうです。

現在、Evine Live社のクレジットカードを保有する消費者は、特定日の配送料無料、特別割引サービスなどを受けることができます。新プログラムは、購入金額の高い優良顧客がより大きな割引率で買い物ができるなど、さらにサービスを充実するようです。

Evine Liveの自社クレジットカード使用者には、送料無料特典、年間を通じた特別割引などを提供してる
Evine Liveの自社クレジットカード使用者には、送料無料特典、年間を通じた特別割引などを提供してる(画像はEvine Live社のECサイトから編集部がキャプチャ)

オストヤ氏は自社のロイヤリティプログラムを、「飛行機に乗れば乗るほど、良い席を確保できる航空会社のマイレージプログラム」に例えます。新プログラムの導入によって、Evine社はクレジットカード保持者の割合を3~4%増やし、リピート顧客の増加につなげたいとしています。

InternetRetailer社(インターネットリテイラー社)発行の「Top500 Guide.com」によると、リピート顧客の割合において、Evine社は北米500社のEC業者の中で4位にランクインしています。第1位であるアマゾンのリピート顧客の割合は88%で、500社の平均は37%です。

割引に頼ったロイヤリティプログラムは「もろい」

Evine社など複数の小売事業者は、競合他社の中でも非常に効率的なロイヤリティプログラム「アマゾンプライム」を持つアマゾンに対抗しようとしています。

消費者はスマートフォン、Google(グーグル)、アマゾンを駆使して、欲しい商品を数分またはそれ以下の時間で探します。膨大な数の販売事業者をオンラインで見つける消費者は、自身が最も重視するポイントに基づいて購入する店舗を決めています。そのポイントとは、「価格」「利便性」「信頼度」「ロケーション」「サービス」などです。

インターネットリテイラー社は2016年12月、オンラインで買い物をする550人のアメリカ人(21歳以上)に調査を実施。どのような要素がロイヤリティを高めるのか、オンラインと店舗を融合するといった小売事業者の試みに対して消費者はどんな反応を示しているか調べました。調査の結果、消費者のオンラインおよび店舗での購買決定に関し、何が決め手になり、何が妨げになっているかが明らかになりました。

たとえば、インターネットで商品を探す際、アマゾン以外の特定小売事業者のECサイトを最初に訪れる消費者の割合はわずか3.9%。まずアマゾンで最初に商品を探す消費者は52.4%で、グーグルはアマゾンに次いで38.8%という結果でした。

InternetRetailer社の調査によるとAmazonのリピート顧客の割合は約9割
InternetRetailer社の調査によるとAmazonのリピート顧客の割合は約9割(画像はAmazon社のサイトから編集部がキャプチャ)

インターネットの商品検索ではアマゾンとグーグルが優位に立っています。しかし、消費者はネット上でさまざまな販売サイトを行き来するため、ネット通販においてまだ絶対的な勝敗は決まっていません。最初に特定小売事業者のECサイトを訪問する消費者の内、65%が最終的にその事業者のWebサイトで購入すると答えています。まだ、巻き返しのチャンスがあるのです。

そんな中、小売事業者はECサイトの利便性をより高めたり、サービスの拡充を進めようとしています。利便性向上、充実したロイヤリティプログラム提供のほか、実店舗を持つ事業者では、店舗とオンラインのオペレーションを融合するオムニチャネルサービスの拡大など、オンライン限定の事業者には真似できない店舗内でのカスタマーエクスペリエンス向上などにも取り組んでいます。

こうした取り組みについて、何が消費者を惹きつけるのでしょうか? 回答者の内、84%が同じ小売事業者で頻繁に買い物をするロイヤリティの高い消費者であることが判明。オンラインで購入する際、店舗へのロイヤリティが高まるのは価格と答えた消費者の割合は85%送料無料と答えた人は70%でした(複数回答可)。

実店舗に関しても、価格が重要と答えた人が最も多く79%商品の良さが大切と答えたのは63%自宅や職場に近いからと答えた人は61%でした。

実店舗はオンラインへの送客にも強みがあります。インターネットリテイラー社発行の「全米EC事業 トップ500社」内の企業平均値では、店舗を持つ小売事業者のリピート率が43%だったのに対し、オンラインのみの小売事業者は34%にとどまりました。

消費者の83%が小売事業者のロイヤリティプログラムに参加していると答える一方、プログラムによって実店舗への愛着が湧くと答えたのは25%オンライン小売事業者に関しては18%にとどまりました。その理由は、ロイヤリティプログラムが当たり前になっているからかもしれません。「Top500 Guide.com」によると、「全米EC事業 トップ500社」にランクインしているオンライン小売事業者500社のうち、448社がロイヤリティプログラムを提供しているのです。

多くの小売事業者は、消費者との関係を築き、長期間にわたって良好な関係を保つためにはロイヤリティプログラムが有効だと考えています。ロイヤリティプログラムにはさまざまなパターンがあります。特別割引、メンバー限定の特典、購入に応じて貯めることができ次回以降の購入で使えるポイント制度――などが一般的です。

調査会社Forrester Research社によると、ロイヤリティプログラムに参加している消費者は、参加していない消費者よりも3か月間で平均42.33ドルも多く商品を購入しています。また、Accenture Interactive社の調査では、ロイヤリティプログラム会員の方が、非会員よりも12~18%多く販売事業者の売り上げに貢献するという結果が出ています。

Forrester Research社のシニアアナリスト、エミリー・コリンズ氏によると、ロイヤリティプログラムの提供は消費者の購入を促すきっかけにはなるものの、価格や利便性以外の訴求も必要だそうです。コリンズ氏は次のように説明します。

割引に頼ったロイヤリティプログラムで作られた消費者との関係はとても不安定なのです。小売事業者は、ブランドや品質に結び付くような多面的な関係性を消費者と築く必要があります。

消費者のロイヤリティを上げるには努力が必要

家電のネット販売を手がけるAbt Electronics社の共同代表ジョン・アブト氏は、「消費者のロイヤリティは努力して獲得していくものです。コツや秘訣(ひけつ)があるわけではありません」と話します。

アブト氏は1936年に創業し、1998年にオンラインショップをスタートしました。非上場のAbt Electronics社は、2015年に4億ドルをオンラインで売り上げ、イリノイ州のグレンビュー市で大型店舗も経営しています。Abt Electronics社に消費者が高いロイヤリティを示すのは、長期間にわたってカスタマーサービスに注力していることです。そして、熟練したスタッフがもたらす影響が大きいようです。

Abt Electronics社のECサイトには、「カスタマーサポートが最も重要な優先事項」と記載されている
Abt Electronics社のECサイトには、「カスタマーサポートが最も重要な優先事項」(赤枠)と記載されている(画像はAbt Electronics社のECサイトから編集部がキャプチャ)

Target(ターゲット)は、オンラインショップや実店舗での再購入を促すさまざまな取り組みを展開しています。たとえば、1802店舗中80店舗をリノベーションし、オンラインで購入した商品を店舗の前でピックアップできるスペースを設置。店舗に入らずに商品を受け取ることができるようにすることで、消費者の利便性を高めています。

コンサルティング会社Retail Systems Research社の取締役ニッキー・ベイアード氏は、次のように解説します。

伝統的な小売事業者が“便利になり過ぎること”を恐れている中、ターゲットのこの取り組みはとても大胆なものと言えるでしょう。店舗は利便性を追求したデザインにはなっていません。より長く店舗内に滞在してもらうようにデザインされているのです。滞在時間が長ければ、より多く買い物をするわけですから。一方、アマゾンが証明したのは、消費者の利便性を高めれば高めるほど、より多くの人が商品を購入してくれるということです。伝統的な小売事業者は、利便性に対する偏見を克服する必要があるでしょう。

*今回は前編をご紹介しました。後編は3月16日に公開します。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

エステーがヘルスケア分野のネット通販に参入、第1弾はアロマオイル

9 years 1ヶ月 ago

消臭剤大手のエステーは3月27日、アロマオイルのネット通販を開始する。新たにヘルスケア分野へ参入し、事業の柱に育てたい考え。香りに関する知見を生かし、ヘルスケア分野で新規事業の育成をめざす。

新商品の発売に合わせてギフト商品を扱っている直営オンラインショップをリニューアルする予定。

商品名は「アロマサプリ」。6種類の香りと3種類の専用ディフューザーを通販限定で販売する。実勢価格は1箱あたり税別2000円。内容量は10mL。

天然精油のアロマオイルを使用し、「リラックス」「リフレッシュ」「ヒーリングリセット」など目的に合わせて香りのコンセプトを設計。臭覚や香りの持つ特性に着目し、アロマの持つ機能性についての研究を重ねて商品化したという。

新商品の発売に合わせて直営通販サイト「エステーオンラインショップ」を全面リニューアルする。オンラインショップでは現在、消臭剤などのギフト製品を扱っているが、リニューアル後は「アロマサプリ」を中心としたサイトに切り替える。

エステーは持続的成長のための種まきとして、新たな販売チャネルの開拓などを検討していた。

エステーはヘルスケア分野のネット通販に参入

「エステーオンラインショップ」は「アロマサプリ」を中心にしたサイトに刷新する(画像は編集部がキャプチャ)

 

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

Amazon、3日限りの「春のタイムセール祭り」3月31日から

9 years 1ヶ月 ago

アマゾンは3月31日(金)午前0時から4月2日(日)までの3日間、新生活・新入学の時期に向けた商品を集めたタイムセールイベント「春のタイムセール祭り」を開催する。

「春のタイムセール祭り」では5分ごとにさまざまな商品を特別価格で販売する。対象予定商品はLGの4Kテレビ、シャープ、日立、パナソニックの家電、デルやマウスコンピューターなどのパソコン、ワインやプレミアムビールなどのアルコール類、プラダやグッチといった有名ブランドの商品など。

また、Amazonプライム会員だけが参加できる「特選タイムセール」では、カスタマーレビューの評価が星4つ以上の売れ筋商品を多数提供予定。40%OFF以上の商品も含まれる予定。

「春のタイムセール祭り」の予告ページ
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「運転手が足りない」が約6割! 宅配便値上げの背景に深刻な人手不足と高齢化

9 years 1ヶ月 ago

大手宅配会社による送料値上げの観測など、配送関連の課題が顕在化した通販・EC業界。配送料の値上げの理由の1つに「運送業界の深刻な人手不足」が指摘されているが、実際はどのような状況なのか。

国土交通省が2月16日に開催した「第1回 総合物流施策大綱に関する有識者検討会」の資料などから、運送業界の労働者不足の実態を探る。

国交省がまとめた資料によると、国内のトラック運送業界で2016年7~9月期に「人手が不足していると感じる」と回答した企業は全体の58%。前四半期(2016年4~6月)との比較では、「やや不足している」が21ポイント減の18%だった一方、「不足している」は約2.8倍の40%に急増。事業者の人手不足感が過去数年間で最も悪化している実情がうかがえる。

ドライバー不足の現状について(企業からの聞き取り調査)トラック協会が実施

国交省の資料から編集部がキャプチャ

トラックドライバーの高齢化も深刻化。平均年齢は全産業の平均を上回っており、特に大型トラックの運転手は2015年時点で全産業の平均より5歳高い。今後、高齢ドライバーの引退が相次げば人手不足がさらに深刻化する可能性がある。

トラックドライバーの平均年齢

画像は国交省の資料から編集部がキャプチャ

国内EC市場は拡大を続けており、物販系の市場規模は2015年時点で約7兆2000億円。宅配便の取扱件数は2015年までの5年間で約12%増えるなど、急激な物量の増加が配送業界の人手不足に拍車をかけている。

国交省が課題解決に向け検討会を発足

政府は2013年に閣議決定した「総合物流施策大綱(2013-2017)」に沿って物流課題の解決に取り組んでいる。「物流の効率低下につながる取引慣行を含めた物流の現状把握と課題解決」を掲げ、EC市場の拡大に伴う再配達増加への対応などを検討してきた。

「総合物流施策大綱(2013-2017)」は2017年に目標年次を迎えるため、国交相は次期総合物流施策大綱の策定に着手。物流を取り巻く課題への対応の方向について検討を行い、今後の物流施策の在り方について提言を得ることを目的として、「総合物流施策大綱に関する有識者検討会」を2017年2月に開始した。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

日本郵便の「国際郵便マイページサービス」で顧客情報約3万件が流出の可能性

9 years 1ヶ月 ago

日本郵便は3月14日、「国際郵便マイページサービス」の運営サイトが第三者による不正アクセス攻撃を受け、サイト上で登録されていた顧客情報約3万件が外部に流出した可能性があると発表した。

「国際郵便マイページサービス」はEMS、国際小包、国際書留といった荷物を発送する際、郵便物に添付する国際郵便の送り状、インボイスなどをオンライン上で作成するシステム。

Apache Software Foundationが提供するJavaのウェブアプリケーションを作成するためのアプリケーションフレームワーク「Apache Struts2」の脆弱性を突かれたのが原因。その脆弱性は、第三者によりサーバ上で悪意あるコードをリモートで実行される可能性があるというもの。

2017年3月12日から3月13日までの間、「国際郵便マイページサービス」サイト上で作成された送り状1104件、サイト上に登録されているメールアドレス2万9116件が流出した可能性があるという。

2017年3月13日22時49分に「国際郵便マイページサービス」を緊急停止。不正アクセスおよび情報流出の防止対策を講じ、3月14日に復旧している。

日本郵便はシステムの監視を強化するとともに、再発防止について取り組んでいくとしている。

なお、情報が流出した可能性のある顧客について今後、個別に連絡をするという。

ホームページ上で情報流出の可能性について公表している(画像は編集部がキャプチャ)

「Apache Struts2」の脆弱性に関し、決済代行のGMOペイメントゲートウェイが運営を受託している2つのサイトが外部から不正アクセスを受け、セキュリティコードを含むカード情報71万9830件が漏えいした可能性があることがわかっている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

瀧川 正実

楽天、食料品などを最短20分で届ける「楽びん!」の配送料を無料に

9 years 1ヶ月 ago

楽天は3月14日、注文から最短20分で食料品などを届ける「楽びん!」の1回あたりの最低注文金額を従来の税込900円から2000円に引き上げ、配達料を無料にした。

ユーザーからの意見などを反映し、より利用しやすい料金設定に変えた。

配達料は従来、商品の受け取り方に応じて税込390~770円に設定していた。注文金額が2500円を超え、配達車両まで商品を受け取りに来た顧客のみ配達料が無料だった。

顧客の意見などを踏まえてサービス内容の検証を重ねた結果、サービスの品質向上を図るには最低注文金額の変更と配達料無料が必要と判断した。

「楽びん!」は2015年8月に開始。2016年5月には出前をしていないレストランなどを中心に、フードデリバリーサービスを本格的に開始した。現在は渋谷区、目黒区、港区、世田谷区、新宿区、品川区の全域で、約850店舗の飲食店を対象にしたフードデリバリーサービスを展開している。

コンビニエンスストアやドラッグストアなどで販売されている日用雑貨も扱う。注文から最短20分で届けるスピード配送が特徴。

楽天のフードデリバリーサービス「楽便!」の配送料が無料に、最低注文金額は2000円に引き上げ

最低注文金額を2000円に引き上げ、配達料を無料にした(画像は編集部がキャプチャ)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

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渡部 和章

越境ECで成功するには何が必要? グローバル企業ACIの日本責任者に聞いてみた | 『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』ダイジェスト

9 years 1ヶ月 ago

グローバルで決済に関するサービスを展開しているACI Worldwideは、EC事業者向けに決済サービス「PAY.ON」と不正検知サービス「ACI ReD SHIELD ®(エイシーアイ・レッドシールド)」を提供している。

日本ではまだサービスの利用が広がっていないものの、世界各国では導入が広がっているサービスで、今後日本でも販売を強化していく。日本エイシーアイ・ワールドワイドのカントリーマネージャーの朴健一氏に、提供するサービスの強みなどを聞いた。

世界160か国以上で利用されている決済ソリューション「PAY.ON」

当社では決済に関するソリューションの提供を行っています。サービスはいくつかあるのですが、1つは日本のクレジットカード発行会社向けのソリューション。発行したクレジットカードが海外で利用された際に、当社のソリューションを使って決済される仕組みです。

また、銀行に対しては、企業が各国で行う取引のグローバルキャッシュマネジメントに関するソリューションを提供しています。

そして、EC事業者向けには、大きく分けて2つのサービスを提供しています。1つはグローバル決済サービス「PAY.ON(ペイオン)」というサービスで、世界160カ国以上、350以上の決済サービスと接続されています。

「PAY.ON」を導入すればシングルゲートウェイで世界各国の決済サービスを利用できます。中小加盟店向けには決済代行会社(PSP)やSIer、ECカート事業者を通じて提供していく予定です。

朴健一カントリーマネージャー

圧倒的なブロック率の高さを誇る不正検知サービス

もう1つは、不正検知サービス「ACI ReD SHIELD ®」です。決済された取引が不正かどうかを判断し、加盟店にリアルタイムで結果を戻すサービスです。不正取引が増えている昨今ではとても注目を集めているサービスといえます。

不正検知サービスについては、当社のほかにもサービスを提供している会社がありますが、「ACI ReD SHIELD ®」は世界各国のECサイトで導入されているため、世界各国の不正取引のグローバル事例を認識しています。

ECサイトでは海外からの攻撃が特に多くなっているため、こうした海外のECサイトの不正取引事例も数多く持っていることで、結果的に他社サービスに比べ圧倒的に高いブロック率を提供できるようになっています。

不正取引については、以前はブランド品など高額な商品を扱っているECサイトが標的になることが多かったのですが、最近では数千円の商品に対する不正注文も増えてきています。そういう意味では、以前より多くのECサイトが不正取引のリスクにさらされているといえます。

日本では、最近になって越境ECというワードが注目されており、海外に目を向ける企業が増えてきました。ただ、海外の企業はすでに、世界に向けた販売を始めています。

そうした中で今後、日本のEC企業は内需の減少などにより、必ず海外に向けた販売を行っていかなければならなくなってきます。そうした際に、ワールドワイドで決済に関するソリューションを提供している当社のサービスがお役に立てる機会がさらに多くなると考えています。(談)

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ネットショップ担当者フォーラム編集部

「楽天市場」が取り組む2017年の戦略とは? ECモールの価値向上に向けた3施策

9 years 1ヶ月 ago

楽天は2017年、「楽天市場」の決済や配送、検索機能などの大幅な強化を図る。「楽天市場」の店舗向け決済サービス「楽天ペイ(楽天市場決済)」を4月から段階的に導入するほか、モール内検索の表示結果のパーソナライゼーション、配送サービスの強化などに取り組む。楽天が「新春カンファレンス2017」で明かした2017年の重点施策とは。ご招待いただいた新春カンファレンス2017(仙台)で行われた講演内容から、楽天が2017年に取り組むことなどをまとめてみた。

プラットフォームの価値向上に向けた3つの施策

楽天は2017年、楽天市場のプラットフォーム機能をより高めるため「モール内のナビゲーション強化」「配送の強化」「決済の利便性強化」に取り組む。

モール内ナビゲーションを強化

ECカンパニー・楽天市場開発ジェネラルマネージャーの兼平辰也氏は、「(ユーザーが)欲しい商品にスムーズに到達できるよう機能を強化している」と述べ、楽天市場内のナビゲーション機能を改善していくと強調した。

具体的には、モール内検索機能の検索結果を顧客ごとに最適化するため、同一のキーワードで検索した場合でもユーザーの年代や性別に応じて異なる結果を表示するようアルゴリズムを改善していく。

キーワード、ジャンル、製品など入力データによる最適化(シリーズやラインナップによる誘導を行う。本体と純正アクセサリを紐付けて検索させる)+ユーザー属性による最適化を行う。パーソナライズ・セグメンテーション(年代や性別など)
モール内検索のパーソナライゼーションを進めている

また、検索結果の一覧画面に、スーパーポイントアッププログラムにより付与されるポイントと、店舗により付与されるポイントを合わせた、最終的なポイント倍率や送料を表示するなど、買い物の利便性を高めるための施策も推進するという。

ポイントの倍率や種類がわかりやすくなるよう、ヘッダに現在のポイント倍率(例えば「5倍」)を表示する。また、サーチ結果や商品ページに「通常購入で1倍、楽天カード利用で3倍、アプリから当月1回以上購入で1倍、楽天モバイルへのご加入で1倍、アイテムボーナスポイント分9倍」……というように表示する。
検索結果の一覧画面に表示するポイント表示のイメージ
検索結果一覧に「送料無料」「送料14,00円」「送料800円(20800円以上購入で無料)」というように、商品価格と送料を併記する
検索結果での送料表示のイメージ

商品ページに登録する商品名やサムネイル画像をシンプルな内容に統一していく方針も打ち出した。商品名やサムネイルに「送料無料」「セール」といったプロモーションを目的とした情報を盛り込まないようガイドラインなどで促していくという。

その理由として、「商品名や商品画像にプロモーションの情報が多いと、検索結果の画面で商品を探しにくいという意見がユーザーから上がっている」(兼平氏)と説明。プロモーションに関する情報は「キャッチコピー」の欄に入れることが望ましいとした。

「「商品名や商品画像にプロモーションの情報が多いと、検索結果の画面で商品を探しにくい」というユーザーの声をうけ、プロモーション要素を排除したシンプルな商品写真に統一していく。
シンプルな商品名とサムネイル画像への変更を店舗に促す方針

商品ページへの納期表示も

配送サービスの強化にも取り組む。楽天市場ではこれまで、コンビニ受け取りや商品別配送方法設定の導入など、多様化するユーザーの配送ニーズに対応してきた。

楽天市場では、これまで店舗ごとに送料テーブルを設定していたが、楽天が作成した標準の送料テーブルの導入を推奨していくという。これにより今後は楽天会員の住所情報をもとに商品ページへの納期表示などを通じて、より便利な売り場を目指す考え。

また、購入履歴画面に配送ステータスを表示する機能を改善し、納期をアプリなどでユーザーに通知するサービスを検討していることも明かした。

導入前は全商品共通の配送方法。導入後は商品ごとに最適な配送方法の選択が可能になる。
商品別配送方法設定で商品ごとの配送方法を設定できるようにする
検索ページや商品ページで正しい送料の表示が可能になる
送料テーブルの標準化によって、検索や商品のページで正しい送料表示を行う

「楽天ペイ(楽天市場決済)」導入で決済を強化

兼平氏は2017年4月から店舗向けの新たな決済サービス「楽天ペイ(楽天市場決済)」がスタートすることも改めて説明。楽天市場内で利用でる決済手段を統一することで、まとめ買いなど買い物の利便性を高めるとともに、店舗側の決済の負担軽減や不正注文対策などの効果が見込めると強調した。

現状は複数店舗での購入と、導入後の購入
「楽天ペイ(楽天市場決済)」導入によるまとめ買いのイメージ

4月以降の一部新規出店者を対象に導入されるが、既存の出店者には移行期間を設ける。既存の出店者の移行スケジュールは現在策定中だという。

まとめて購入をONにするというボタンが付く。カート画面、支払内容、支払い方法の確認画面での表示も変わる
まとめ購入機能に関するサイト画面のイメージ

データを活用した店舗支援に注力

楽天市場のビッグデータを活用した出店者支援の取り組みを強化する。例えば、ショップのサービスレベルを数値化する診断サービス「R-Karte」は今夏以降、レビューの評価点の内訳をグラフ化したり、ユーザーからの評価の根拠を可視化したりする新機能を追加するという。「R-Karte」は今年1月にも診断項目の拡充などを実施した。

R-Karteにおける店舗チェックシートお世話になっております。機能追加。1/19リリースの機能追加第一弾は、過去平均店舗サブジャンル平均をの比較と、評価点の推移グラフが追加された、第二弾(今夏リリース予定)の機能追加では、評価点の根拠を★やgraphで可視化する
今夏をめどにレビューのレビュー分析機能を「R-Karte」に追加する

また、昨年から試験的に実施していた「楽天ページ診断サービス」を全店舗に展開。同サービスは商品ページのABテストを行うためのツールを提供するもので、2016年に約1100店舗が利用した結果、「転換率が平均43%向上するなど高い成果を上げたことから全店舗への展開を決めた」(ECカンパニーCOO&ディレクター・野原彰人執行役員)と言う。

現在はパソコンサイトのみに対応しているが、2017年下期にはスマホサイトにも適用できるようにする。

ECカンパニーCOO&ディレクター・野原彰人執行役員
出店者支援の施策を説明する野原執行役員

店舗同士の交流を促進

楽天市場の出店者同士が交流するプラットフォーム「RON会議室」を4月にリニューアルすることも発表した。店舗運営における課題や疑問を店舗同士の情報交換による課題解決を目指すQ&A型の「ご意見番機能」を開始するほか、楽天が発信した楽天市場に関するニュースのバックナンバーをカテゴリーごとに整理して情報を追いやすくする。

人気ショップの店長などが講師を務め、他の店舗にノウハウを教える「R-Nations」(アールネーションズ)も加速させる。2017年4月に第2期「R-Nations」を開始するほか、楽天の地方支社を拠点に全国16か所で地域毎の「Area-Nations」(エリアネーションズ)も新たに実施する。

初年度の2016年は5店舗のリーダー店舗が24店舗のパートナー店舗にノウハウを提供した結果、パートナー店舗の流通額が平均50%増えるなど高い成果を上げたという。

人気ショップの店長などが講師を務め、他の店舗にノウハウを教える「R-Nations」。Area-Nationsは2月開始。全国16か所で地域ごとのコミュニティ作りを行う。R-Nations(第2期)は4月開始予定
「R-Nations」を全国16か所で地域ごとに実施する

楽天が培ってきた文化も継承

EC事業を統括するECカンパニー プレジデント・河野奈保上級執行役員は今後の楽天市場の方向性について、「(楽天市場の)さらなる価値向上のために、プラットフォームを強化するための新しいアクションを行っていく」と述べた上で、「商品やビジネスに対する出店者の想いを重視し、それぞれの出店者が持つストーリーをお客様に届けるなど、これまで楽天が大切にしてきた文化も継承していきたい」と抱負を述べた。

ECカンパニー プレジデント・河野奈保上級執行役員
ECカンパニー プレジデント・河野奈保上級執行役員

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

チャットボットの普及で「会話型EC」が当たり前になる日は近い?

9 years 1ヶ月 ago

野村総合研究所(NRI)が公表した「ITロードマップ」(情報通信関連の重要技術が2021年までにどのように進展し実用化されるかを予測したもの)によると、「チャットボット」は2021年度には普及期に入ると予測した。

「自動会話プログラム」の「チャットボット」を巡っては、Facebookから「Facebook Messenger Platform」、LINEが「Messaging API」をリリースするなど、新しいサービスが相次いで発表されている。

人工知能(AI)技術を取り込むことも可能で、近年は顧客からの問い合わせ対応、商品提案など顧客との接点作りで活用したいという企業ニーズが増加している。

2019~2020年度に「チャットボット」関連サービスが多数登場。チャットプラットフォームとの融合が進むとNRIは予測。チャットプラットフォームでは、個人の属性情報なども利用できるようになり、「チャットボット」を用いたサービスはさらに発展するとした。

また、「チャットボット」間の連携によるサービスの高度化が検討され始めると予測。Facebookなどのチャットプラットフォーム提供企業が中心となりAPIの標準化も検討され始めるとした。

2021年度以降は「チャットボット」同士が連携し、「パーソナルエージェント」へと進化する。日常生活から公共手続きまで、あらゆるサービスで「チャットボット」が広く利用されるようになると予測する。

野村総合研究所(NRI)の予想では「チャットボット」は2021年度に普及期へと入る

NRIの予想では「チャットボット」は2021年度に普及期へと入る

米国ECでチャットボットの成功例、日本でも活用進む

ECに「チャットボット」を活用し、会話を通じて商品提案や受注を行う取り組みが国内外で目立ち始めている。

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」によると、ナスダック上場のフラワーEC企業「1-800-Flowers.com」は、IBMの「Watson(ワトソン)」やFacebookメッセンジャーのボットを活用してECを展開関連記事はこちら

Facebookメッセンジャーのチャットボット経由で注文した消費者の70%以上を新規客が占めるなど、新規顧客の獲得に成果を上げている。特に、「ギフトを贈る習慣のある若い層を取り込むための重要なツールと考えている」(クリス・マッキャンCEO)。

野村総合研究所(NRI)の予測では「チャットボット」は2021年度に普及期へ入る 「1-800 Flowers.com」のAI活用例
「1-800 Flowers.com」に搭載したAIコンシェルジュサービス「Gwyn(グウィン)

国内では「日本直販」が3月8日、LINE@アカウントを利用し、「チャットボット」でユーザーと会話しながら商品を提案する新たな取り組みを開始した。ユーザーの投稿に合わせて「商品ランキング」などのURLを表示。将来はLINEトークの画面上でチャットを通じて消費行動を引き起こす「LINEコマース」をめざす。

アスクルは日用品のECサイト「LOHACO」のカスタマーサポートに「チャットボット」である「マナミさん」を利用。電話やメールでの問合比率を下げることに成功した。また、楽天は「楽天市場」の出店者からの問い合わせに「チャットボット」が24時間365日対応するサービスを提供している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

大塚家具がECの本格展開で掲げる商品とサービスのオムニチャネル施策とは

9 years 1ヶ月 ago

家具大手の大塚家具は3月10日、EC事業の強化とオムニチャネル化の推進などを含む「経営ビジョン」を発表した。

商品紹介サイトとECサイトの統合、EC対象商品の拡充などに取り組む。インターネットの普及で家具の購買スタイルが変化していることを受け、 ECとリアル店舗をシームレスにつないで商品やサービスを提供していく。

EC商品を6月までに4000種類に拡充

3月に商品紹介サイトとECサイトを統合、インターネットで商品情報を調べたユーザーがECサイトを利用しやすくした。

EC対象商品は2017年6月までに現在の約2800種類から4000種類に拡充する。品ぞろえや価格競争力を生かし、EC事業を店舗と並ぶ第2の柱に育てたい考え。

4月をめどに、家具の訪問提案や採寸サービスのWeb申込を開始する。2016年9月にリリースした家具の配置をシミュレーションできるAR(拡張現実)アプリなどと併せ、自宅で家具を検討しやすくする。

大塚家具が手がけるEC強化に向けたオムニチャネル施策

大塚家具の商品とサービスのオムニチャネル化施策(画像は「経営ビジョン」から編集部がキャプチャ)

大塚家具がEC事業の強化に取り組む背景には、インターネットの普及に伴い家具の購買スタイルが変化していることがあげられる。購買前にインターネットで情報収集する世代が家具を購入する年代に差し掛かったことから、「インターネットでのプレゼンスがリアル店舗の集客に直結する」と判断した。

大塚家具のネット通販は2009年に開始。一時、EC事業を縮小したものの、2016年に「IDC OTSUKA オンライン」をリニューアルしている。

大塚家具が指摘する消費者の購買行動の変化

大塚家具が指摘する消費者ニーズの変化(画像は「経営ビジョン」から編集部がキャプチャ)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ドクターシーラボ公式ECサイトの公開停止の影響は? 1か月半で通販売上は最大11億円減

9 years 1ヶ月 ago

ドクターシーラボは約1か月半にわたって公開を停止していた公式ECサイトを、3月14日10時にリニューアルオープンする。

当初、2月8日に公式ショッピングサイトをリニューアルして公開する予定だったが、システム変更などの開発面で混乱が生じていたという。

公式ECサイトの休業期間中、通販はコールセンターでの受注が中心だった。主力商品の購入が可能な特設ECサイトを立ち上げたものの、「2月以降の通信販売の売上に影響を受ける見込み」(親会社の社シーズ・ホールディングス)。

2~3月の当初想定顧客数に対して10%程度の脱落を保守的に見込んでおり、通販売上は最大で11億円減の影響を受ける見通し。

ドクターシーラボ公式ECサイトの公開停止の影響は? 1か月半で通販売上は最大11億円減

公式ECサイトでは3/14の再開予定を告知している(画像は編集部がキャプチャ)

ドクターシーラボは2月6日、会員ステージが上がるほどポイント優待率がアップする新優待サービス「Ci:Labo33」をスタート。これまでの4~14%といったステップアップ割引に代わり、「サンキューポイント」を最大33%付与する制度に変更した。

割引からポイント付与への移行で、まとめ買いをしやすい環境を作る狙いがあると見られる。

この新制度のスタートに伴い通販サイトのリニューアルを進め、2月8日に刷新版のECサイトをオープンする予定だった。

シーズ・ホールディングスは当初、2017年7月期の通販売上は255億5000万円を予想していた。ただ、1か月半にわたるサイト刷新の影響を保守的に見積もり、下期(2017年2~7月期)に11億円の減収を想定。通期(2017年7月期)の通販売上高は従来予想比11億円減少の244億5000万円を見込んでいる。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

瀧川 正実

取扱高2倍! 商品数3倍! 店舗数16倍! ヤフーのeコマース革命は第二章へ【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 1ヶ月 ago

3年で取扱高2倍! 商品数3倍! 店舗数16倍! と、ものすごい伸びです。プレミアム会員の年間客単価が3.5倍と優良顧客の囲い込みにも余念がありません。eコマース革命の第二章は「お得革命」ということなので、ユーザー側としてはどんどんメリットが増えそうです。2017年もYahoo!ショッピングに注目です。

eコマース革命の第二章は買い手への革命!

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング2017年の戦略」と「2016年の振り返り」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4073

まとめると、

  • 「ロイヤルカスタマーの醸成(リピート施策)」「集客の大幅増(集客)」「販促企画の拡大(販促施策)」「お客様からの信頼(信頼性)」は、2017年も継続
  • Yahoo!プレミアム会員に向けたポイント施策が成功。非プレミアム会員と比較すると、年間客単価が3.5倍も高い
  • ヤフー、ソフトバンク社員も「Yahoo!ショッピング」で購入しているが、お願いだからヤフオク!では売らないでと言っている

eコマース革命は出店料を無料にするなど、売り手に対する革命だった。これからeコマース革命は第二章に入る。第二章は買い手への革命だ。やりたいのは“お得”革命。これを実現したい。腹を決めて“お得革命”をしっかりとやり遂げたい。ソフトバンクとYahoo!ショッピングの連動などが2017年にやること。Yahoo!ショッピングの出来上がった流れにしっかりと乗ってほしい。

Yahoo!ショッピングの勢いが止まらないですね。特にYahoo!プレミアム会員の年間客単価が3.5倍というのはすさまじいです。ソフトバンクユーザー向けの施策も成功していますし、社員も購入するなどグループの強みを最大限に活かしていますね。お得革命がどうなるかも楽しみです。

ネットショップは見栄えからじゃなくて集客からです

ネットショップ始めたけど「全っ然売れへんねん!」【オカンでもわかるWeb集客の基礎】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4009

まとめると、

  • インターネットでできる基本的な集客施策は、SEO、リスティング広告、アフィリエイト広告、アドネットワーク、ソーシャルメディアマーケティングの5つ
  • 特にSEOはインターネット集客に欠かせない施策の1つ
  • アフィリエイトは成果報酬型であること、新規ユーザーの獲得に強いこと、第三者目線での訴求ができることが強み

ネットショップはまずは集客ですよね。人が来ないと写真も文章も見てもらえませんから。記事に書かれてる5つの施策は基本中の基本ですので、どんなものかは知っておかないといけません。しかし、オカンのコメントがおもしろすぎますw

モバイルファーストインデックスも大切だけどAMPも大事

ECサイト初のAMP成功事例? AMP対応したインドのショッピングサイトは1日の注文が52%増加、一覧ページのトラフィックが59%増加 | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/first-succesful-case-study-of-amp-ecommerce/

まとめると、

  • インドのショッピングサイト「Snapdeal」 はコンテンツ全体の70%~80%をAMP化
  • 1日の平均オーダーが52%増加、一覧ページの1日の平均トラフィックが59%増加
  • AMPのキャッシュからも購入が可能で、普通のECサイトの購入プロセスと変わらない

いずれにしても、EC サイトの AMP ページで実際の購入まで可能になっているという事実は真実です。

しかも、ただ単に AMP 化したということではなく、AMP 化によって成果が出ています。

AMP は記事コンテンツを配信するパブリッシャーだけが恩恵に預かれる仕組みという概念を、少しずつかもしれませんが払拭できそうです。

これはネットショップを持っている人にとっては衝撃です。モバイルファーストインデックスに対応することを考えながら、AMPのことまで考えないといけません。PCサイトをメインに考える時代は終わってしまいましたね。

EC全般

自社ECのお客様像をデータから明らかに!? 17の数字で振り返る2016年自社EC | ヒトテクノロジーラボ
http://hitoteku.com/topic_list/2016ECmatome

これを見てもスマホ化の流れが顕著です。客単価はPCが高いものの、購入数自体はスマホ。

家計簿 Zaim 購買データを統計解析した「プレミアムフライデーの会社員の支出」発表 | 株式会社 Zaim
https://blog.zaim.net/?p=2641

前年同時期と比較した伸び率なので説得力のあるデータです。個人的には「プレミアムフライデーってなに?」だったのですが。

アパホテル、客室テレビで動画コマースを開始 | 通販新聞
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2017/03/post-2788.html

これはありそうでなかった施策。成果が出これば他も追随するかもしれませんね。

自社ECサイトは「何曜日」「何時」「何のデバイス」で買い物されているの? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4083

このデータはすでに知っている人も多いのでは? 知らなかった人はGoogle アナリティクスなどで確認を。

100人に聞いた「スマホでついポチっと買ってしまったもの」教えて! | WP
https://www.webprofessional.jp/realistic-ec-usage-status-seen-from-unexpected-expensive-items/

「ユーザーの利用回数や利用金額にはまだまだポテンシャルがあるようにも思えます」。ライトユーザーはまだまだ多いです。

データフィード広告市場規模、2020年は1,507億円に[ビカム・デジタルインファクト調査] | ECzine
http://eczine.jp/news/detail/4355

データフィード広告も必須になってきました。自力では難しいことも多いので、依頼先を早めに見つけておきましょう。

ヤマトヤマトの1週間【今週のネッ担人気記事ランキング】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4089

ヤマト関連の記事はこちらで。

スピード配送ではアマゾンに勝てない――ウォルマートがプライム対抗策を廃止した理由 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4082

「とにかく低価格で送料無料を望む家庭やユーザーも、ウォルマートに移っていくかもしれません」。この流れは日本にも来るのでしょうか?

今週の名言

「ソーシャルで拡散すれば良いじゃん」は、「お金が無いならヒットビジネスを考え出せばいいじゃん」と同じくらいバカっぽいので、よくよく考えてから言いましょう

「そーだ、ソーシャルで拡散しよう」とか、泥縄では無理なんで! | More Access! More Fun!
https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=31645

簡単にできるのなら誰でもやってますよね。上手くいかないから価値があるわけで。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】 | 通販新聞ダイジェスト

9 years 1ヶ月 ago

通販サイトが不正アクセスを受けて、顧客情報を流出させてしまう事故が後を絶たない。情報処理推進機構(IPA)では1月、SQLインジェクションのぜい弱性に関する注意喚起を公表。ぜい弱性があることを知らないまま運営しているサイトは相当数あるとみられるからだ。また、2月にはオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)「WordPress(ワードプレス)」に重大なぜい弱性が発覚した。セキュリティーを意識した通販サイト運営には何が必要なのか。

情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】 不正アクセスが原因とみられる2016年以降の主な情報流出事件(ネット販売関連のみ)
不正アクセスが原因とみられる2016年以降の主な情報流出事件(ネット販売関連のみ)

IPAでは1月25日、中国の「WooYun」というウェブサイト(上から3番目の画像は「インターネット・アーカイブ」で保存されていた同サイトの過去のトップページ)に、SQLインジェクションのぜい弱性が存在する日本のウェブサイトが約400件登録されていることが判明したと発表した。同サイトはぜい弱性のポータルサイトで、投稿者が発見したウェブサイトのぜい弱性情報を投稿できる仕組み。日本のメディアでも話題となったが、昨年7月以降閉鎖状態となっている。

IPAによれば、2004年の「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ脆弱性届出制度」発足から16年までに届出されたSQLインジェクションのぜい弱性は1055件。今回判明したぜい弱性は約40%に相当するわけだ。

これらのぜい弱性は、不正アクセス禁止法に抵触する方法により検出された可能性があるため、本来であればIPAの取り扱い対象外。しかし、今回は特例として、このうち248のウェブサイトの運営者に対し、ぜい弱性の存在を連絡しているという。

独立行政法人が「特例」としてこうした対応を公表するというのは、それだけ事態が深刻だということ。IPAでは通知したサイトの詳細は明らかにしていないが、通販サイトが含まれていることも十分に考えられる。さらに問題なのは、こうしたぜい弱性が氷山の一角ある可能性が高いこと。IPAでも「セキュリティーを考慮したウェブサイト構築と検証が、いまだにほとんど実践されていない」と警告する。

SQLインジェクションのぜい弱性を突いた不正アクセス事件は後を絶たない。最も知名度の高いぜい弱性と言えそうだが、なぜ無くならないのか。IPA技術本部セキュリティセンター情報セキュリティ技術ラボラトリー脆弱性分析エンジニアの大道晶平氏は「セキュリティーを意識していない開発者が多いのが実情だろう。『コードは書けるがSQLインジェクションを知らない』という開発者もいるはずだ」と指摘する。

情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】 情報処理推進機構(IPA)では「ウェブアプリケーションのセキュリティー実装チェックリスト」を公開している
IPAでは「ウェブアプリケーションのセキュリティー実装チェックリスト」(IPAのサイトにジャンプします)を公開している

拡張機能に注意

2月に発覚したワードプレスのぜい弱性は、悪用することでワードプレスを使うサイトが簡単に改ざんされてしまうというもので、IPAなどが注意を喚起。JPCERTコーディネーションセンターでは、ワードプレスを利用していると思われる国内の複数サイトが改ざん被害を受けたと報告。さらに、米FEEDJIT社では、20のグループが約156万サイトの改ざんに成功したという調査を発表している。ワードプレスで構築した通販サイトも少なくないことが予想されるだけに、該当する事業者は対応する必要がある。

CMSは、ウェブサイトのコンテンツ作成や更新、管理が簡単にできるため、利用する通販サイトは増えている。今回ぜい弱性が発覚したワードプレスは拡張機能も多く、IPAによれば国内外で半数のシェアを占めるなど、個人・法人を問わず利用者は非常に多い。それゆえに攻撃者から狙われる機会も多くなる。

今回発覚したぜい弱性は「REST API」に関わるもの。REST APIは、ワードプレスの使い勝手を良くするための機能で、4.7.0から追加された。ぜい弱性が存在するのは4.7.0と4.7.1。これを悪用すると簡単にサイトを改ざんすることができる。

ワードプレスの開発者は、1月26日付で更新した最新バージョン、4.7.2でぜい弱性を解消。ただ、当初はREST APIのぜい弱性を公表していなかった。深刻なぜい弱性であることから、利用者の安全性を考えて、公表はアップデートが終わったであろう2月1日まで遅らせたとのだという。

それにも関わらず、改ざんされるサイトが多数出てしまった。ワードプレス本体にアップデートがあった場合、初期設定のままなら自動で更新される。しかし「自動更新でバージョンアップすると、PHPとのバージョンの整合性が取れなくなったり、拡張機能が使えなくなったり、他の製品との連携が取れなくなったり、さまざまな理由で正常にサイトが運営できなくなる恐れがあるので、自動更新をオフにして、更新は手動でしている利用者が多いのではないか」(大道氏)。

REST APIのぜい弱性に関しては開発者がブログで公開したため、セキュリティー関係者などの間では大きな話題となったものの、肝心の利用者には危険性が伝われなかった恐れがある。とはいえ、REST APIのぜい弱性が公表されるまで、製品更新からは1週間ほどのタイムラグがあった。その間にアップデートしてもサイトに問題が起きないかどうかをチェックし、最新版にすることはできたはずだ。大道氏は「仮に深刻な脆弱性のアナウンスがなかったとしても、最新版にするという習慣付けが重要だ」と説く。

今回問題となっているぜい弱性は、ワードプレス本体にあったものだ。ただ、ワードプレスの場合、拡張機能のぜい弱性が発覚することの方が件数としては多い。拡張機能は個人や小規模な組織が開発することがあり、セキュリティーへのケアが不十分だったり、最後に更新してから何年も経過していたりすることもあるため、本体よりもぜい弱性が見つかりやすいのだ。大道氏は「アップデートはきちんとすることはもちろん、メンテナンスされていない拡張機能はなるべく使用しないようにすることが重要だ」と話す。

CMSを利用した通販サイトは多く、例えばワードプレス用の買い物カゴプラグインとしては「Welcart e-Commerce」がある。また「EC-CUBE」はネット販売対応のCMSだ。

CMSは知識や技術の乏しいユーザーでも簡単にコンテンツの作成・更新ができる一方で、利用者がセキュリティーへの意識が低いと大きな被害を生み出す恐れもある。運用面でも、管理者権限を与えるユーザーを制限したり、認証画面が外部からアクセスできないようにするパスワードは強固なものにする、といった対策が求められる。

「WooYun」では日本サイトのぜい弱性が公開されていた 情報漏えいを防ぐECサイトの不正アクセス対策は何が必要? 【流出責任の裁判例あり】
「WooYun」では日本サイトのぜい弱性が公開されていた(画像は「インターネット・アーカイブ」で保存されていた過去のトップページ)

“流出責任”はどこに

システム会社の過失認める、売り上げ損失は避けられず

企業が通販サイトのぜい弱性を原因として顧客情報を流出させてしまった場合、サイト構築を委託した外部企業に責任を問うことはできるのだろうか。

SQLインジェクションのぜい弱性を突かれてカード情報流出事故を起こした通販サイトの運営企業が、システム開発会社に損害賠償を求めた裁判があり、東京地裁の判決では賠償請求が一部認められた(判決は2014年1月23日、確定)。

これは、インテリア商材を販売する会社(以下A社)が、通販サイト構築を委託したシステム開発会社(以下B社)を訴えたもの。判決文によれば、サイトのサーバーが不正アクセスされ、最大1万6798件の個人情報(うちクレジットカード情報は7316件)が流出。サイトにはSQLインジェクションに対するぜい弱性などがあった。

A社では「個人情報流出を防ぐためのセキュリティー対策をしていなかった」などとして、B社に対して顧客への謝罪費用(約1900万円)、売り上げ損失(約6000万円)など、合計で約1億1000万円の賠償を求めた。一方、B社では「SQLインジェクションで第三者がカード情報などの重要情報を取得したとは認められない」「適切なセキュリティー対策を講じたウェブアプリケーションを提供する必要はあるが、セキュリティーレベルを整備し続ける義務はない」「不正アクセスは想定不可能な方法で行われたもので、予見可能性はなかった」などと反論した。

判決では「流出の原因はSQLインジェクションである」とした。B社の責任については「個人情報流出を防ぐために必要な対策を施したプログラムを提供すべき債務があった」とした上で、経済産業省やIPAによるSQLインジェクション対策に関する注意喚起を根拠に「SQLインジェクション対策をする必要があった」とし、必要な対策(バインド機構の使用とエスケープ処理)を行っていなかったことを指摘、重過失を認めた

一方でA社の責任も認めた。当初は顧客のカード情報が保存されない仕組みだったものの、利用されたカード会社情報を取得するようA社側の要望があり、データベースに保存する方式(暗号化はなし)に変更。B社から保存しない形式への改修提案を受けていたのに、A社が放置していたからだ。判決では3割の過失相殺が相当とした。

認めた賠償額は約3230万円。顧客への謝罪費用はほぼ満額認められたが、売り上げの機会損失については400万円のみが認定された。ここから3割の過失相殺を計算し、B社の賠償額は約2260万円となる。

今回は通販サイト側の主張が一部認められたが、全ての流出事件に当てはまるかどうかは分からず、また売り上げの機会損失は避けられない。基本的には発注者側が要件を明確にすることが重要だ。カード情報の取り扱いや、SQLインジェクションなどのぜい弱性の有無をチェックする検査を行うことなど、きちんと指示をしておく必要がある

今回の例では「管理者のID・パスワードが容易に推測可能なものだった」(B社はA社の変更を前提としていたと主張)など、通販企業がサイト運営に際し十分な知識を持っていたのか疑わしい部分もある。「無関係」と油断をせず、意識を高める必要があるだろう。

IPAが公表している情報セキュリティ対策

通販新聞

スマホECで買い物する消費者はアプリ派、それともブラウザ派? ニールセン調査

9 years 1ヶ月 ago

ニールセンが公表した2016年のPCとスマートフォンの利用実態調査レポート「Digital Trends 2016」によると、2016年第4四半期(10月から12月)におけるスマートフォン(スマホ)からのインターネット利用者数は前年同期比約13%増の5897万人だった。増加率は鈍化したものの、利用者の実数は同約656万人の増加。

スマホ上でのアプリとブラウザの利用状況を見てみると、アプリの利用者数は5812万人、ブラウザは5574万人と大きな差はない。

ただ、1人当たりの利用時間はアプリがブラウザの約5倍、1日当たりの利用回数はアプリがブラウザの2.5倍だった。

「ECで使うアプリは1つだけ」が61%

「旅行」「グルメ」「EC」などカテゴリーごとに1つのサービスしか使わないユーザーの割合を見ると、「EC」はアプリが61%、ブラウザは30%。

アプリユーザーは1つのサービスのみを使う傾向が強いことが示された。「新聞社系ニュース」もアプリの数値がブラウザの約2倍に達している。

ニールセンが公表した2016年のPCとスマートフォンの利用実態調査レポート「Digital Trends 2016」 アプリしか使わないユーザーの割合など

カテゴリーごと1サービスのみの利用者割合(2016年10月)

サービスカテゴリーごとのアプリとブラウザの利用割合は、「オークション・フリマ」「SNS」はアプリの利用時間が長いユーザーの割合が多い。「新聞社系ニュース」「旅行」「グルメ」はブラウザが中心となっている。

「EC」はブラウザのヘビーユーザー(利用時間シェア90%以上)の割合が41%を占めているが、アプリのヘービーユーザーも34%に達している。全体ではブラウザ派とアプリ派はほぼ半々だった。

ニールセンが公表した2016年のPCとスマートフォンの利用実態調査レポート「Digital Trends 2016」 アプリとブラウザの利用時間の割合

ブラウザ・アプリ利用時間のシェア別利用者割合(2016年10月)

ニールセンのエグゼクティブアナリスト・中村義哉氏のコメント

消費者が様々な生活の場面で、スマートフォンをどのように使いこなしているのか、企業がその利用動向をしっかりと理解しなければならないタイミングになったと言えます。例えば、本レポートが明らかにしているように、「カテゴリーによっては、アプリではなくブラウザを中心に利用している人が多い」といった動向を把握することで、最適な形でユーザーに情報を届けることが可能となります。また、アプリが利用されている場合でも、「各カテゴリーで1つのアプリしか使わない人が多い」といったことを理解することで、自社のアプリ戦略を、今後どうするべきか具体的に考えるきっかけとすることができるでしょう。さらには、上記のような基本的な利用動向に加え、例えばグルメ情報であれば、レストランを探す場面で、いつ、どこで、ブラウザからどのように情報取得をしているのか、より具体的な行動に結び付けて理解していくことが、マーケティングの効果を最大化する上で重要な視点であると思います。

調査概要

「Digital Trends 2016」は、国内4万人以上のオンライン視聴者パネルからデータを収集して作成されるPC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」や、国内8000人(iOS、Android各4000人)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成さる「Nielsen Mobile NetView」のデータを元に作成されている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

カード情報など約72万件が漏えいか。決済代行のGPOペイメントゲートウェイ

9 years 1ヶ月 ago

GMOペイメントゲートウェイが運営を受託している2つのサイトが外部から不正アクセスを受け、セキュリティコードを含むカード情報71万9830件が漏えいした可能性があることがわかった。

使用していたアプリケーションワークフレームに外部から悪意あるプログラムが仕込まれたことが原因。

不正アクセスを受けたのは、東京都の「東京都税 クレジットカードお支払いサイト」と独立行政法人住宅金融支援機構の「団体信用生命保険特約料クレジットカード支払いサイト」の2サイト。

東京都税のサイトからは67万6290件のカード情報(カード番号、有効期限)、住宅金融支援機構のサイトからは4万3540件のカード情報(カード番号、有効期限、セキュリティコード、カード払い申込日、住所、氏名、電話番号、生年月日)が流出した可能性がある。一部顧客のメールアドレスやサービス加入日なども漏洩したとみられる。

3月10日時点で該当2サイト以外について、GMOペイメントゲートウェイのサービスで同様の問題は発生していないとしている。

アプリケーションフレームワークである「Apache Struts2」の脆弱性を突かれた。「Apache Struts」 は、Apache Software Foundationが提供するJavaのウェブアプリケーションを作成するためのソフトウェアフレームワーク。リモートで任意のコードが実行される脆弱性が存在し、第三者によってサーバ上で悪意あるコードを実行された可能性があるという。

3月8日に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「Apache Struts2」の脆弱性について公表。「Apache Struts2」の脆弱性は、攻撃者が「Apache Struts2」に悪意あるリクエストを送信することで、遠隔からサーバ上にて任意のコードが実行される可能性があるというもの。

GMOペイメントゲートウェイが運営を受託していたサイトが不正アクセスを受けカード情報が漏えい

GMO-PGのトップページにはお詫び文が掲載されている(画像は編集部がキャプチャ)

GMO-PGのセキュリティ対応

GMO-PGは、JCB・American Express・Discover・MasterCard・VISAの国際クレジットカードブランド5社が共同で策定したクレジット業界におけるグローバルセキュリティ基準「PCIDSS」に準拠。ほかには、情報セキュリティ管理のグローバル・スタンダード基準とされる第三者認証基準のISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証基準である国際規格ISO/IEC 27001:2013(国内規格JIS Q 27001:2014)の認証などを取得している。

なお、経済産業省主導の「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局は日本クレジット協会)が2017年3月にまとめた「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2017-」では、PSP(Payment Service Provider、決済代行業者)については、「カード会社(イシュアー・アクワイアラー)及びPSPについてはPCIDSS準拠を求めることとする」と規定している。

不正アクセス発覚の経緯

2017年3月9日の午後6時、IPAが公表した「Apache Struts2の脆弱性対策について(CVE-2017-5638)(S2-045)」、および一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT)の「Apache Struts2の脆弱性 (S2-045) に関する注意喚起」の情報に基づき、GMOペイメントゲートウェイのシステムへの影響を調査。3月10日未明に2サイトへの不正アクセスの可能性を確認した。

カード情報が流出した顧客への対応は、クレジットカード会社と協議して進めていく方針。再発防止策を検討するため、3月10日にセキュリティ専門会社によるシステム調査を開始した。警察への捜査協力も行うとしている。

決済代行会社やプラットフォーム提供会社など、EC支援企業による過去の情報漏えい事故では、2011年にASJの決済代行サービス「ASJペイメント」においてクレジットカード利用客のカード情報が漏えい。

また、2016年にはパイプドビッツが提供しているECプラットフォーム「スパイラルEC」や、カゴヤ・ジャパンのデータベースサーバーからカード情報が流出している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

15年以上の通販ノウハウを活用したECソリューション「RetailCube」は何がすごい? | 『ヨドバシ.com大躍進の舞台裏 ネット通販11社の成功法則+関連サービス260まとめ』ダイジェスト

9 years 1ヶ月 ago

SI・受託開発などを手がけるTISは2015年10月から、EC事業立ち上げ支援ソリューション「RetailCube(リテールキューブ)」の提供を開始した。

「RetailCube」は、15年以上にわたって培った通販企業、家電メーカー、製造メーカー、百貨店、中小流通事業者などでのECサイト構築技術や業務ノウハウをもとに提供するトータルソリューションで、すでに多くの導入事例も出てきているという。

サービスの特徴や今後の展開について、デジタルインテグレーション事業部デジタルインテグレーション第2部主査の山本豪氏に聞いた。 写真◎小松正樹

長年の通販サイト運用の知見を活かし、サイト構築後もアドバイス

ECサイトを新たに構築したり、サイトをリニューアルする際、多くの会社ではなんとなく必要な機能からパッケージベンダー選び、パッケージベンダーの提案を基にサイトを作りがちです。ただ、本当に重要なのはECサイトを構築、リニューアルすることで何を実現するかです。

当社では、その企業の経営課題や運営していく上で達成すべき目的を事前にしっかりと打ち合わせを実施。企業が設定した目的に対してECサイトをどう活用したらいいかを検討した後に、パッケージをどのようにカスタマイズをすればいいのかを提案することにしています。

こうした企業の目的を重視した提案は、当社が過去からのさまざまなECパッケージでの構築経験に加えて、スクラッチでの大型システムを構築してきたからこそ、可能なアプローチだといえます。

また、長年多くの通販サイトの運用を見てきた我々の知見を活かし、サイト運営中にもさまざまなアドバイスを行うことができます。単に作っただけで終わりにならず、成長させていくことがサービスの最大の特徴と言えます。

ネット通販売り上げが年間10億円~100億円を目指している企業が対象

ECサイト構築サービス「RetailCube」では「BRAIN」「BASIC」「ADVANCE」の3つのサービスに大別できます。

ECサイト構築サービス「RetailCube」では「BRAIN」「BASIC」「ADVANCE」の3つのサービスに大別できる。構築前の検討が成功を左右します。お客さまの今の課題に応えます。
RetailCubeの概要

想定しているお客さまは、ネット通販売り上げが年間10億円~100億円を目指している企業。今後、費用対効果を高めつつ売上や会員数を伸ばしていこうとする企業にとって最適なサービスだと考えています。

最近では特にメーカーからの引き合いが多くなっています。メーカーの場合、既存の流通網との関係がある中で、EC事業をどこまで大きくしていくかについて、事前にしっかりと確認した上でECサイトを作らなければならないため、当社のサービスがよく合うのだと考えられます。

数よりも質の高いサービスを提供し続けられる会社に

「RetailCube」は現在、連携先を拡大させています。たとえばサイト内検索の専門会社であれば、その技術についてさらに機能改善を進めることができますが、当社が同じレベルでやろうとすると価格的になかなか対抗できず、結果、クライアントの負担になってしまいます。

そのため、今後も専門の技術を持つ企業と連携しながら、さらにいいものをクライアントに提供できればと考えています。

当社のサービスは、サイトを作ってそれでおしまいではなく、1社1社と議論をしながら一緒になってEC事業を成長させていくサービスです。

そのため、ECサイト構築市場のシェアを大きく獲得することはなかなか難しいとは思いますが、導入していただいた会社にとって満足いただき、質の高いECサイト構築サービスといえばTISといわれるような存在になっていければと考えています。(談)

関連リンク
ネットショップ担当者フォーラム編集部

物流は「安さ」それとも「サービス」重視? マーケティング視点で考える物流の考え方 | いつも.のECコンサルタントが明かす、売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 1ヶ月 ago

みなさまこんにちは。株式会社いつも.のコンサルタントです。物流費について今回はお話させて頂きます。

物流費というと、ルーティーンワークという事から多くの企業では削減すべきコストと捉らえ、可能な限り削減すべきものとして考えられがちです。しかし、見方を変えると顧客の満足度を向上させるためのサービス費、マーケティング費として捉えることもできます

代表的な2つの考え方とそれぞれの特徴についてご紹介しましょう。御社の戦略に合った物流の考え方があれば是非その運用方法について参考にしてみて下さい。

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スピード・価格重視の物流

EC物流において大きく2つある考え方のうち1つは、物流費を運営コストの一部と捉え、削減した分は販売価格に還元して少しでも早く・安く商品をお届けしようと考える『スピード・価格重視の考え方』です。

大規模小売店や大手EC企業などによく見られるこの考え方では、受注スルー率(商品を受注してから出荷するまでの人の手間をオートメーションで省く比率)を最大限高めてコストを抑える事が重要となります。

そのため企業によってはバックヤードを省略化する目的で、決済方法を最小限に絞り込み、注文ごとの特別な要望、エンドユーザーの自由記入はできるだけ入らないようにしてバックヤード業務の効率化を図ります。そのため、エンドユーザーにとっては多少オーダーの自由が制限される傾向にありますが、バックヤード業務を簡略化した結果、お買い求めやすく、最高のスピードで商品を提供する事をサービス価値と捉えています。

この方法はマーケティングとバックヤードがお互いを熟知し、綿密に連携する必要があります。

どれかが欠けると「商品力がない」「対応が悪い」だけのお店となってしまいます。「お買い求めやすい商品」「対応が早い」お店となるためには、マーケティングとIT部門、物流部門で連携した業務構築が必要となり、多くの企業では長期間におよぶ開発のための人材育成、IT投資のコストが必要となります。この部分を委託先の物流会社やシステム会社に求めても、取り引きの範囲外として扱われてしまい何も提供されない事がほとんどです。

サービス重視の物流

対して2つ目の考え方は、『サービス重視の考え方』です。

『サービス重視型』は、物流費をマーケティング費用の一部と捉え、バックヤードに費用をかける事で店舗および商品の価値を向上させようという『品質・サービス重視』の考え方です。

ある企業では、稼働日を増やして土日出荷に対応し、17時までの注文を当日に出荷しています。また、注文自由記入欄では配送方法や梱包方法など様々なリクエストにも幅広く対応をしています。また、無料で返品や交換にも対応しています。前述のパターンの2倍は手間をかけています。

このようなサービスを提供することは、受注・出荷処理のオペレーションが煩雑となり、そこに関わる人の人件費および物流費は増大します。しかし、それをサービスと捉えているため、結果として店舗や商品の価値が向上すれば良いのです。

こういった企業の場合、上の事柄に加えて更にオリジナル資材やノベルティを多数利用している事がほとんどです。これにもまた費用が発生しますが、同じく必要な販促費として捉えています。

ただし物流費を闇雲に多くかければ良いわけではありません。エンドユーザー目線で高品質なサービスを提供するための戦略を持った上で重要な業務に費用をかける事が大切です。例えばターゲットが主婦層でダンボールの廃棄が手間と考えている場合、資材は高価なダンボールよりも廉価な袋タイプの物の方が喜ばれる場合もあります。

良かれと思ったノベルティが全く使用されておらず無駄に廃棄されている場合もあります。顧客ニーズを超えるために重要なサービスを選択し、そこに重点的に費用をかけることで初めて店舗、商品の価値は向上します。

加えて高品質をうたう場合、ミスに対しても厳しい評価がなされるようになります。複数の資材やノベルティを注文毎に使い分けて、さらに運送会社の荷物受付寸前までオーダーを受け付ける、等はサービス品質を向上させると同時にバックヤードは煩雑になり、繁忙になります。

その状況でミスなく業務を行うためには、業務の仕組み化、システム化が必ず必要となります。ECはオーダーに対して、商品、資材、帳票類(納品書/指示書/送り状など)、ノベルティを正確に引き当てる事がバックヤード最低限の基本業務です。

これを自動化する事はミスをなくす事につながり、高品質なサービスを維持し、+@の施策に人の手を更に加えられます。これには「カート(モール)/受注管理システム/WMS(倉庫管理システム)/基幹システム」全ての緻密な連携が必要となり、複数のシステムをまたいだ大規模なシステム開発が必要となります。

潤沢な資本力があれば実現も可能ですが、多くの企業ではシステム投資が行えず、最終的には人のノウハウに頼ったアナログな運用を行う事になることになります。

このような受注体制や物流サービスを委託で実現しようとしても、物流会社やマーケティング会社、システム会社単体では解決しない場合がほとんどです。ECの一部を理解しているだけでは実現でず、ECのマーケティングからバックヤードまで全ての理解がないと実現ができません。物流を会社全体として見れるかどうかがカギとなってくるでしょう。

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
安さ重視?サービス重視?物流費の考え方について(2007/03/09)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

越境EC「やってみたい」が67%、EC関係者の海外向け通販志向が上昇中【eBay調査】

9 years 1ヶ月 ago

イーベイ・ジャパンが実施した国内EC事業者の越境ECに関する意識調査「国内のEC出店者におけるECの海外展開意向」によると、7割近くのEC事業者が越境ECに意欲的だった。回答者の42.1%が越境ECモールに「出店してみたい」を選択。「やや出店してみたい」と回答した25.1%と合わせ、67.2%が出店に前向きな意向を示している。

越境ECの意向度(「出店してみたい」「やや出店してみたい」の合計割合)は2014年が51.4%、2015年55.5%と横ばいだったが、2016年は67.2%と大幅に向上。特に「出店してみたい」と回答した割合が大きく伸びた。

イーベイ・ジャパンは国内EC事業者の越境ECに関する意識調査「国内のEC出店者におけるECの海外展開意向」を実施

越境ECへの抵抗が和らぐ

越境ECへの抵抗度は前年より5.2ポイント下がっており、越境ECの浸透が進んでいる事が読み取れる。

イーベイ・ジャパンは国内EC事業者の越境ECに関する意識調査「国内のEC出店者におけるECの海外展開意向」を実施

越境ECモールに出店している事業者に対して「出品/出店の際の越境ECサイト決定基準」を聞いたところ、上位から「ユーザーとして利用した事がある」「知名度が高い」「信頼性が高い」「利用者が多い」「出店数・出品数が多い」と続いた。

また、eBayのブランドイメージについては、上位から「知名度が高い」「利用者が多い」「ユーザーとして利用した事がある」「店舗数・出品数が多い」「商品の売れ行きが良い」という結果だった。

調査方法は、ECサイトの出店に業務として携わっている全国の20~59歳の男女412人を対象にアンケートを実施した。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章
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