ユーザー視点のウェブデザインガイド

第2回 視線の動きからユーザーの行動を読み解く「アイトラッキング分析」

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第2回
視線の動きからユーザーの行動を読み解く
「アイトラッキング分析」

現実の店舗や窓口では、目の前にいるお客が困っていればすぐにわかるし、同じトラブルが重なれば問題が起きないように施策をとる。しかし、ウェブサイトを作っているときにはお客は目の前にいないし、公開後にお客の対応をするのはウェブサーバーやスクリプトという機械だ。そのため、現実の商売では当然のように行っている接客ができない、いや忘れてしまってはいないだろうか?

今木 智隆(株式会社ビービット)

見えなかった「ページ内の」ユーザーの動きが見える

ユーザビリティテストやアクセス解析を行うことによって、ユーザーが何を考えて、どのような流れでサイト内を行動しているか、かなりの部分を知ることができる。しかし、次のような疑問については、正確な答えを得るのは難しいことが多い。

  • 本当に今のページで見せたいと思った情報を、ユーザーは読んでくれたのか
  • ページ内のどの部分をどういう順番でユーザーが見ていたのか
  • ユーザーがリンクを選択したときに、他のリンクも見たうえでクリックしたのか

これらの細部に渡るユーザー行動の分析を、ユーザーの目線の動きをくまなく記録することで可能にしてくれる調査手法が「アイトラッキング分析」である(図1、2)。

今回は、ウェブサイトの品質を大きく高める可能性を持つこの「アイトラッキング分析」について、その調査・分析手法とそこから得られる主な知見を紹介しよう。

図1 アイトラッキングの調査風景。被験者は特に大掛かりな装置を身に着けるわけではなく、いつもの感覚でウェブを利用する。
図2 調査結果レポートでは、ユーザーがページのどの部分を見ていたのかが明確にわかる。

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