広告クリエイティブを簡単に作る方法は？ 生成AI「Copilot（コパイロット）」をウェブパンが体験してみた！

ウェブパン、いらっしゃい！ 私がそのお悩みを解決しましょう！

Microsoft 広告は、日本では2022年5月末にローンチしたばかりの広告プラットフォームです。検索エンジン「Bing」の検索連動型広告に加え、ポータルサイト「MSN」や、Webブラウザーの「Edge」スタートページ、メールソフトの「Outlook」などに広告を配信するオーディエンス広告があります。

また、グローバルでDSP・SSPを展開するXandr（ザンダー）を買収し、Netflix（ネットフリックス）に独占的な広告配信を行っているほか、コネクテッドTVにも広告を配信しています。今後は主要なテレビ局などへの展開も予定しています。

Microsoft 広告の強みは大きく3つあげられます。

まず1つ目は、フルファネルで広告を配信できることです。検索連動型広告、精度の高いオーディエンス広告、NetflixやコネクテッドTVなどへの動画広告まで幅広い広告フォーマットを用意しています。さらに、グローバルでは小売業向けに、リテールメディアプラットフォーム「Microsoft Retail Media」を構築しています。

自社ブラウザ「Edge」やオーディエンス広告、コネクテッドTVなどのネットワークがあるため、消費者の行動に密着し、購買に至るまでの全ての段階でソリューションを提供できます。

2つ目が、“きれいなID”を持っていることです。マイクロソフトの製品の多くはSaaS型のビジネスモデルで、偽IDやなりすましID、Bot用のIDなどが紛れ込みにくく、ファーストパーティデータの質が高いんです。

サードパーティCookieの廃止によって、今後リターゲティング広告に影響が生じると聞いたことがあるかもしれませんが、マイクロソフトの場合は匿名で信頼できるファーストパーティデータを広告配信に活用しているのでその心配はありません。

データの精度が高いと、ターゲティングの精度も上がる。すると、CVR（コンバージョン率）が向上し、CPA（顧客獲得単価）が非常に安くなるという仕組みです。実際、Microsoft 広告のCPAは、他社の検索連動型広告に比べて、10分の1にまで抑えられているケースもあるんですよ。

そして3つ目が、AIアシスタントの「Copilot（コパイロット）」が無料で使えることです！

Copilotは、広告のアイデア出しから、画像やキャッチコピーなど広告クリエイティブの作成までサポートしてくれます。忙しい広告担当者にとって嬉しいサービスだと思います。

Copilotは、生成AIを用いたAIアシスタント機能の総称です。Copilotという名前のAIチャットサービスを提供するほか、「Edge」「Microsoft 365」「Windows 11」などMicrosoft 製品に幅広く導入されており、ユーザーのお仕事をサポートしてくれるサービスなんです。たとえば、

• このPDFの内容を要約して
• 英語の記事を日本語に翻訳して
• プレゼンのシナリオを考えて
• メールの文面を考えて

など、アイデア次第でさまざまな使い方ができますよ。

Copilotは、広告クリエイティブの作成を手伝ってくれるんです！ タイトル、画像生成、キャッチコピー、説明テキスト、絵コンテや広告シナリオまでなんでもサポートしてくれるんですよ。

ぜひ実際に触ってみてください！
なんでも答えてもらえますよ。

よかったね（笑）。
じゃあ次に、広告クリエイティブの作成にチャレンジしてみましょうか。どんな商品のクリエイティブを作りますか？

いいですね。これに簡単な条件をつけて、まずはバナー用のキャッチコピーを考えてほしいとCopilotに頼んでみましょう。

でしょう？ それがAIアシスタントのCopilotならではの利点なんです。人間に、「コピー案を10個出せ」「ちょっと違うからあと10個」「もう少し爽やかな感じであと10個」なんて言っていたら、そのうち疲弊してしまいますけど、Copilotならその心配はありません。

では、次はこの商品のバナー画像も作ってみましょうか。バナーサイズを指定することもできますよ。

それなら、「もう少し明るい色合いで」など指示すれば、いくらでも作り直してくれます。どんどん生成されるビジュアルの中から、イメージにあったものを選べますよ。

AIが生成してくれた画像をそのままバナーに使っても問題ありません。

アイデアはあるけど絵コンテは苦手……なんて人にも役立ちますね。企画書でイメージを伝えたいときとか。アイデアとやる気さえあれば、全ての人がクリエイティブディレクターになれるんです。

条件設定をきちんとすることですね。ただし、詳しく入れすぎてもダメ。一番大切なのは、「一発で答えを求めようとしない」ことです。人間相手だと難しいですが、AIなら何度でもトライアンドエラーができますから、少しずつ条件設定を変えたりしてチャレンジしてみてください。

そんなことはありません。むしろ逆ですね。
広告は基本的に、複数のパターンを作って効果検証して、どんどん効果がいいものに入れ替えていくほうが、CTR（クリック率）もCVR（コンバージョン率）も高まります。なので、AIを利用することでどんどん新規のクリエイティブを量産し、投入していったほうが効果は高くなるんです。

その通り。実際、デジタル化が進んだ大手広告代理店では、広告クリエイティブの制作プロセスを最適化するAIツールを独自に開発しており、すでに8～9割のバナーがAIで作られているとも言われているんですよ。

いかにAIを活用したビジネスモデルを作っていくのかというところに、業界の関心が移ってきています。

いまは、機械的にSEO対策をされたMFAサイト（広告のために作られたサイト）が量産されており、検索エンジン全体のクオリティが落ちています。もう、検索エンジンだけで勝負する時代ではありません。

Copilotは、検索エンジンのBingに「LLM（大規模言語モデル）のGPT-4」を組み合わせたサービスなので、ウェブ検索由来の、より正確で精度の高い情報を提供することができる。「検索＋AI」へと、競争領域が変わってきているんです。

Copilotはウェブ検索のアルゴリズムによって最新の情報を踏まえて答えを返してくれる。そのため、Copilotならハルシネーション（AIが事実と異なる情報を生成する現象）が起きにくいという利点もあるんです。

ふふふ。さっきも言いましたが、Copilotは誰でも無料で試せるんです。https://copilot.microsoft.comからアクセスできるほか、Webブラウザーの「Microsoft Edge」を使えば右上のCopilotアイコンをクリックするだけでご利用になれます。さらに、近い将来、Microsoft 広告の配信プラットフォームにもCopilotが入る計画があり、ユーザーの興味関心に合ったクリエイティブの作成だけでなく、広告キャンペーンの最適化などもサポートしてくれるようになります。