ハッシュタグ付け方講座 - X(Twitter)・インスタで人気
編集部に寄せられた悩みをウェブパンが代わって解決するパン! 今回の悩みは「最適なハッシュタグを見つけるにはどうすればいい?」
お悩みを解決するパン!
お悩み
SNSやフリマアプリで“的中ハッシュタグ”はどれでしょうか。ハッシュタグを20個ほどつけている人もいますが、果たして、ヒットはどれくらいなのだろう。自分もいつも迷ってしまう。凝ったものだとヒットしないだろうし、シンプルだと、たくさんの投稿に埋もれてしまう。ドンピシャなワードがわかる良い方法があれば教えてほしいです。(ペンネーム: macco)
SNSに詳しい後藤真理恵さんに相談してみるパン!
ウェブパン、いらっしゃい! 私がそのお悩みを解決しましょう!
ハッシュタグを利用するメリットとは?
SNSに投稿するとき、どのハッシュタグがいいのか悩むパン。ドンピシャなハッシュタグがわかる良い方法ってあるパン?
その前に、実はハッシュタグにまつわる状況は、数年前と変わっています。大きく変わったのはInstagramです。
たとえば2020年頃には「アカウント」「場所」「ハッシュタグ」検索しかできなかったためハッシュタグ検索が盛り上がっていましたが、今のInstagramには、さらに次の2つの検索方法が加わりました:
- 音源検索
- キーワード検索
キーワード検索とは、文字列だけで検索できる機能です。そのためハッシュタグが付いていない投稿でも、ユーザーに見つけてもらえる可能性が高まりました。
もうひとつの大きな変化は、AIによるレコメンド機能です。Instagramの「発見タブ」に代表されるように、フォローや検索をしなくとも、ユーザーが興味のありそうな投稿をAIが判断して、その人ごとにカスタマイズした情報を見せてくれるものです。
Z世代を中心に、暇つぶしとしてこの機能を利用し、偶然の出会いを楽しむユーザーが増えたんです。
つまり、ハッシュタグの利用は以前より減ってるんパン?
データが公表されていないので、実際のところはわからないですが、その可能性はあります。
ただし、ハッシュタグの意味がなくなったわけではありません! 企業のアカウントであれば、使い方次第で大きなメリットがあります。
どんなメリットがあるパン?
メリットはいくつかあります。たとえば、次の3つです:
- 独自のハッシュタグを利用したキャンペーンを展開し、興味関心を持ったユーザーをグルーピングできる
- 応募してもらうことによってハッシュタグが拡散される
- ハッシュタグ経由での流入が期待できる
またオリジナルハッシュタグを「アクティブサポート」に使う例もありますね。これは、商品やサービスについてSNSに書き込みをしているユーザーに対して、企業から積極的に話しかけて、質問に答えたり解決策を提示したりする施策のことです。コミュニケーションをとることで、ユーザーの満足度向上を狙えます。
Twitterでよく見られ、Huluさんの「#Huluお願い」などが有名です。
でも、ユーザーに直接話しかけるのはリスクが高い気がするパン。もしも対応に失敗したら……。
その通り。リスクがあるので、アカウントのプロフィール欄に「お答えできない場合もあります」と明記しておくことが大事です。
また、アクティブサポートする対象のユーザーは選んだほうがいいと思います。中にはトラブルを起こすことを楽しんでいるユーザーもいますし、「相手がネットストーカーになってしまって困っている」というご相談を企業のSNS担当者から受けたこともあります。
反応すべきかどうか、そのユーザーのプロフィールや過去の投稿はしっかりと調べたうえでやるべきです。
ということは、企業のSNS担当者は、一般人の投稿を細かく見てるんパン?
見てますね(笑)。
- どんな人をフォローしていて、
- どんな投稿に「いいね」をしていて、
- 過去どんな返信のやり取りをしているか
きちんとSNS運用をされている会社であればあるほど細かく見ています。
特にTwitterの「いいね」欄には、その人の人間性が出るように思いますね。「いいね」は「みんなに見せるブックマーク」だと捉えたほうがいいですし、見せたくないのならブックマーク機能を使いましょう。
話はそれますが、見せたくないから「鍵垢」を使っている個人や企業もいますね。とはいえ、どんなアプリにも不具合はあります。たとえ鍵垢だとしても、意図せず公開されてもいいように、テスト的に使う場合でもツイートをすぐに消すなど管理を徹底すべきだと思います。
ハッシュタグは何個付けるべき? TwitterとInstagramでは異なる?
アプリによってハッシュタグの効果に違いはあるんパン?
はい、SNSによってハッシュタグの効果は異なります。簡単に説明すると、次のようになります。
- Facebook: ほぼ使われていない
- Instagram: 投稿内容のほうが重要で、ハッシュタグはユーザーの検索を助けるために付ける(適切な個数には諸説あり)
- Twitter: 以前と変わらず効果的だが2個以内に。使用前には事前確認が必須
- TikTok: ハッシュタグは有効なので、積極的に使用したい
- フリマアプリ: なんとなく付けるくらいなら、ないほうがいい
それぞれ詳しく説明しますね。
ハッシュタグ機能はあるものの、有効には使われていませんので、気にしなくてOKです。
前述したように「つけたほうがいいかな」くらいに変わってきている印象です。Meta社の公式見解では1投稿あたり4〜5個のハッシュタグを推奨しています。とはいえ、20個や30個つけたからといってエンゲージメントに大きな差があるわけではありません。
明確に言えるのは、ハッシュタグの数よりも投稿の内容が重要だということ! 投稿のテーマや文章、画像や動画が、いかにフォロワーに響くかを考えましょう。
また投稿内容に無関係なハッシュタグは逆効果です。いわば「釣りハッシュタグ」と判断され、Instagramのアルゴリズムでは評価が下がってしまいます。そもそもハッシュタグとは「ユーザーが見たいと思う投稿を見つけやすくするためのもの」という基本を忘れてはいけません。
ちなみに、リールやストーリーズにもハッシュタグをつけることができますが、今はストーリーズにつける意味はあまりなさそうです。というのも、検索結果に出てこないからです。
ハッシュタグを付けたほうがいいと思って、むやみやたらに付けたら、かえってアルゴリズムでは評価が下がる可能性があるパンね……!
続いて、TwitterやTikTokについて解説しますね。
変わらず有効なので、これまでと同じように力を入れるべきです。X社(旧Twitter社)では、1投稿あたり2つまでを推奨していますが、ハッシュタグの数がTwitterのアルゴリズムに関係するわけではないようです。
またハッシュタグをつける際は、そのハッシュタグで検索すると、どんな投稿が表示されるか事前に調べることがマストです。場合によってはまったく無関係の、公序良俗に反するような投稿で溢れていることがあるので要注意です。
TikTok
ハッシュタグを推奨している印象です。ユーザーはハッシュタグを使って類似動画を検索していますし、「今おすすめのハッシュタグ」という検索タグもあります。
フリマアプリ
「ヤフオク」などハッシュタグ機能がないものもありますが、「メルカリ」「PayPayフリマ」などにはあります。
うまい使い方としては、「店名(ハンドルネーム)+商品名(アイテム名)」をつなげたハッシュタグです。たとえば「#ウェブパンカットソー」というハッシュタグを作れば、ウェブパンが出品しているカットソーの一覧を見ることができて便利ですよね。
しかし、なんとなく商品名やメーカー名をハッシュタグにしてしまうと、それで流入してくる人がいる一方で、流出してしまうリスクもあります。
というのも、そのハッシュタグをタップすることで他のページに飛んでしまうわけです。無意味にハッシュタグを並べて流出されるなら、つけないほうがいいです。また、つけるなら最後に数個まとめるか、オリジナルのハッシュタグを作ってユーザーの利便性を高めましょう。
なるほど。SNSやフリマアプリごとに効果は違うし、付け方も考えないといけないパンね。
どのハッシュタグが効果的!? 迷ったら、レコメンドツールを使おう
ハッシュタグにまつわる状況が変化してきているのは理解できたパン。でも、相談者さんの悩みである「どのハッシュタグが効果的かわかる方法」はあるパン?
最適なハッシュタグをレコメンドしてくれる無料のツールがいくつかありますよ。たとえば、次の3つです:
- ハシュレコ
- タグジェネ
- ラッコキーワード(関連ハッシュタグ機能)
類似のサービスはいくつかあるので、参考までに使ってみるのもいいかもしれません。もうひとつ、SNS上でのトレンドを把握するためのサービスを利用するのもいいでしょう。たとえば、次の2つです:
Twitterのモーメントカレンダー
去年の今頃どんなキーワードやハッシュタグが人気だったかをカレンダー形式で教えてくれるサービス。PR TIMES MAGAZINEの「今日は何の日」
今日が何の日であり、その意味や由来、PRに使うポイントなど、365日分の情報が詳しく書かれている。モーメント・トレンド系のハッシュタグ制作の参考になる。
また、有料になりますが「ハッシュタグ分析」や「口コミ分析」などの機能を備えているSNS管理ツールもおすすめです。こうしたツールはたくさんあり、コムニコでも提供しています。企業によっては導入してみてはいかがでしょうか。
こうして見ると、参考になりそうなサイトやツールがありそうパン。
かつて私が記事に書いた、ハッシュタグの「3つのテーマ」も参考になると思います。
いずれにせよ大事なことは、「ハッシュタグはユーザーの利便性を高めるものである」ということ。自己都合を考えるのではなく、ユーザーの目線に立ち、ユーザーにとって価値のあるハッシュタグになるように工夫しましょう。
また、あくまでも重要なのは投稿の内容です。ハッシュタグにこだわって時間をかけるくらいなら、投稿内容そのものをより良いものにしていきましょう!
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