グーグルのAIチャット「Bard」が日本語での会話に対応
グーグル検索SEO情報②
グーグルのAIチャット「Bard」が日本語での会話に対応
日本語での性能はいかに? (Google Japan) 国内情報
グーグルのAIチャットBardが、日本語に対応し日本からも利用できるようになった。公開当初は、米国と英国のユーザーによる英語での使用だけをサポートしていた。
ChatGPTやBingチャットに加えて、Bardも日本語で使えるようになったわけだ。試してみて、それぞれのAIチャットが得意な点、不得意な点を体験するといい。
英語版のときから使っていた筆者としては、率直に言うと、Bardを普段使いのAIチャットにしようとは思わない。ChatGPTやBingチャットと比べると、返ってくる内容が薄っぺらいように感じるからだ。間違いも多い。
それでも、ChatGPTとBingチャットにはないBardの長所をしいて挙げるとしたら……PythonのコードをGoogle Colaboratoryに直接エクスポートできる機能だろうか。
とはいえ、あくまでも筆者個人の感想だ。とにもかくにもご自身で試してほしい。
なおBardは、個人用グーグルアカウントでしか利用できなかったが、Google Workspaceアカウントでも利用できるようになった(ただし、管理者がBard利用を有効にする必要あり)。
- AIチャットボットに興味がある人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグルにインデックスしてもらう速度を上げるには?
コンテンツ品質が重要 (Google SEO office-hours from April 2023) 海外情報
2023年4月の英語版オフィスアワーで次のような質問が取り上げられた。インデックスに関する質問とその回答だ:
質問: サイトのインデックスがものすごく遅いです。Search Consoleにはインデックス待ちのアイテムがたくさんあります。どうしたらインデックス速度を上げられますか?
回答: グーグルがあなたのウェブサイトをどのくらいインデックスするかは、Googlebotがアクセスできるサイトの範囲とページのコンテンツ品質に依存する。コンテンツの質が高いほど、Googleがインデックスする可能性が高くなる。
詳しくは、developers.google.com/search でドキュメントを参照してほしい。
近年の傾向として、インデックスの速度や可否にはコンテンツ品質が大きく影響するようになっている。インデックスデータを保存する領域やインデックスに費やすコンピュータリソースは、グーグルといえ無限ではない。インデックスするに値するコンテンツをグーグルが優先するのは理にかなっている。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
Googlebotには410、ユーザーには200のレスポンスコードを返すのは問題ある?
クローキング (Google SEO office-hours from April 2023) 海外情報
2023年4月の英語版オフィスアワーのQ&Aをもう1つ紹介する。次のような質問が取り上げられた:
質問: サイトの主要なコンテンツではないが、大量にクロールされているURL群があります。こういう場合、
- Googlebotに対しては、HTTPステータスコード410を返す(コンテンツが存在しないことを示して再クロールされにくくする)
- ユーザーに対しては、HTTPステータスコード200を返す(通常のコンテンツ表示)
のようにするのは、グーグルの観点から問題ないでしょうか。クローキングとみなされることはあるでしょうか?
グーグルのゲイリー・イリェーシュ氏は次のように回答した:
回答: 一般的に、HTTPステータスコードのクローキングは非常に悪い考えであり、強く反対する。
ステータスコードの出し分け条件が複数ある場合、最終的に何かがおかしくなり、場合によっては検索結果からサイトが消えてしまうことさえある。
検索から特定のものを削除する必要がある場合は、特定のページにnoindexのrobotsメタタグを追加するだけでいい。奇妙な配信条件を設定するよりもずっと簡単で安全だ。
質問者はグーグルを騙すつもりではないのだろうが、ユーザーと検索エンジンに同じURLで異なるコンテンツを配信するのは基本的にスパムポリシーに違反するクローキングだ。
質問者は「クロールバジェット」のようなものを気にしていて、重要なコンテンツへのクロールを促進するために他のページへのクロールを減らしたいのかもしれない。しかし、よほど大規模なサイトでなければそうした工夫は不要なはずだ。
クロールによるサーバーの負荷が問題になっているのならば、HTTPステータスコードを出し分けるよりも、robots.txtやnoindexなどで対応するほうが良いやり方だ。
物事は複雑に考えすぎるのではなく、目的を明確にしてシンプルな対応をするほうがうまくいくことが多い。
- ホントにSEOを極めたい人だけ
サイト内検索スパムに攻撃された。不正に生成されたURLにはどう対処すればいいのか?
robots.txtかnoindexのどちらかで (Reddit) 海外情報
次のような相談がレディットのSEO掲示板にあった:
サイト内検索の結果のURLをインデックスさせるスパムに遭っています。コンテンツが存在しないURLが1,000以上も生成されました。
robots.txtでサイト内検索結果のURLはブロックしていますが、Search Consoleのレポートで「robots.txt によりブロックされましたが、インデックスに登録しました」の警告が出ています。
どうしたらいいのでしょうか?
グーグルのジョン・ミューラー氏が助言した。
見てみたところ、問題ないと思う。robots.txtやnoindexを使えば、このようなケースに対処できるし、うまく機能している。robots.txtでサイト内検索結果へのクローリングを禁止できているなら大丈夫だ。
Search Consoleにでているようにインデックスされたとしても、実際のところは検索に表示されることはほぼないので問題ない。Search Consoleのレポートにrobots.txtでブロックされたページがあっても大丈夫だ。
もし不安なら簡単に確認できる。Search Consoleの検索アナリティクスレポートで「search」を含むページを探すことだ。そこに表示される数字がサイト全体と比較して非常に少ない場合、気にする必要はない。
あなたのサイトでは心配する必要はないと思う。でも気にする人がいるかもしれないので一般的にどうかを説明しておこう。
残念ながら、多くのCMS・ホスティングプラットフォーム・ECプラットフォームなどは、デフォルトでは検索結果ページをrobots.txtでブロックしたりnoindexにしたりしていない(これについては、おそらく10年以上も前から私たちは指導しているのだが)。
特に、サイト内検索結果ページに情報がない場合(ヒットするコンテンツがない場合)は、インデックスさせる意味がない。
他の検索結果ページについても、すべてをブロックするか、手動で選択した一部のページだけをインデックス可能にするのが良い方法だ(たとえば、製品タイプのクエリだと判断できる場合には、検索結果をカテゴリページのようにするなど)。
インデックス可能な検索結果ページを制限できない場合、サイト内検索ページすべてをnoindexにするかrobots.txtでクロール禁止にすることを強く勧める。
サイト内検索結果ページを狙ったスパムにやられたサイトは、今でもしばしばみられる。これを防ぐのに多くの作業は必要ないが、やられた後でクリーンアップするのは大変だ。
要するに、どの検索結果ページがインデックス可能であるべきか選べない場合、すべてをインデックスできない状態にすべきだ。robots.txtのdisallowまたはrobots metaタグのnoindexを使用してほしい。
ポイントをまとめると次のようになる:
robots.txtやnoindexのどちらでも検索結果ページをインデックスさせないようにできる
robots.txtでクロールを防いだページはインデックスされる可能性があるが、ほとんどの場合は検索結果には表示されないので問題ない(URLを指定して検索するなどすれば別だが、情報を求めている検索ユーザーはそんなことをしない)
Search Consoleのレポートで、サイト内検索のURLに必ず含まれるパスやパラメータの文字列(たとえば「search」)を含むページの数をチェックすることで、サイト内検索結果ページがどれぐらいインデックス化されているかの状況を確認できる
サイト内検索結果ページはデフォルトでrobots.txtブロックやnoindexにするべきだが、多くのプラットフォームではそうなっていない
サイト内検索結果ページが何も返さない場合や、インデックス化すべきものを選択できない場合は、すべての検索結果ページをインデックス化しないようにするべき
サイト内検索結果のURLを不正にインデックスさせるスパムに関して、JADEの村山氏が考える対処策を以前に紹介した。見返すといい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
モバイル検索に続いてPC検索でもFAQリッチリザルトが急落
クリック数にも響いているかも (Glenn Gabe on Twitter) 海外情報
よくある質問のリッチリザルトの表示がモバイル検索で激減していることを前回報告した。モバイル検索だけではなく、PC検索でも同様の減少が発生した模様だ。
モバイル検索のときと同様にグレン・ゲイブ氏が気付いて警告を発した:
Quick update on the drop in FAQ snippets on mobile & the drop in video snippets in the SERPs.
— Glenn Gabe (@glenngabe) April 29, 2023
FAQ snippets remain down on mobile based on the change on 4/5. And video snippets have plummeted for sites where the videos are not the main content (starting on 4/13). No change there: pic.twitter.com/M0406FPGWG
筆者のSearch Consoleに登録しているサイトでPC検索に限定して確認すると、よくある質問の表示回数がたしかに急落していた。5月5日あたりからだ。
グーグルからは特に情報は出ていない。よくある質問のリッチリザルトを実装しているサイトは確認してほしい。該当するページのクリック数の減少にも影響しているかもしれない。
- よくある質問のリッチリザルトを実装しているすべてのWeb担当者 必見!
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