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新規WebサイトでSEOを成功させるための10のステップ(前編 #1~#4)

新規にウェブサイトを構築するなら、今回紹介するSEOチェックリストから始めてみよう。貴重な時間とリソースを節約し、わずかな時間で効果的なSEO(つまり売り上げ)の魅力を享受してほしい
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

新しいウェブサイトを立ち上げるとき、SEO戦略を後回しにするべきではない。むしろ立ち上げる前に考えるべき戦略であり、それに基づいてウェブサイトを構築することが最良のシナリオとなる。最初からそうしておけば、ウェブ開発、コンテンツのフォーマットやデザイン、URLの構造などの問題に悩まなくて済む。

新規にウェブサイトを構築するなら、今回紹介するSEOチェックリストから始めてみよう。貴重な時間とリソースを節約し、わずかな時間で効果的なSEO(つまり売り上げ)の魅力を享受してほしい。

新規のウェブサイトにとってSEOが重要な理由

新しいウェブサイトは、たとえるなら赤ん坊のようなものだ:

  • まだ言葉を理解できず(ページはインデックス登録されていない)
  • 友だちもあまりおらず(被リンクがない)
  • オーソリティもない(つまり、社会のためにできることはまだあまりない)

しかし、恐れる必要はない。賢明なSEO戦略さえあれば大丈夫だ。

まだ赤ん坊のウェブサイトは、ロングテールで競合の少ないキーワードに重点を置くことから始めて、幼児、10代、そして一人前の大人へと成長していく。時間をかけて新しいウェブサイトにSEOの優しい愛情と思いやりを注ぐことにより、どれほど強力な競合でも対抗できるどころか、それを上回ることさえできるようになる。

賢明なSEO戦略を構築するにあたり、次の10ステップが必要となる:

それぞれ詳しくみていこう。

新規ウェブサイトのSEO戦略を構築するのに必要な10のステップ#1~#4

ステップ1適切なドメイン名を選ぶ(後から変更できない!)

適切なドメイン名はSEOの資産に関連するため、次のものに合わせることが非常に重要だ:

  • 会社名
  • ブランド名

では、ドメイン名を探すにはどうすればいいだろうか? 購入したいドメイン名が利用可能かどうかを確認できる、人気の高いサービスを次にいくつか挙げよう:

※Web担編注 いずれも海外向けサービス

君のブランドに事業内容と似通ったキーワードがあれば、なお望ましい。必須というわけではないが役に立つ。迷ったら、キーワードに合ったドメイン名を選ぼう。

ステップ2高速なウェブサイトホスティングプロバイダーを選ぶ

ホスト(レンタルサーバー)の品質は、特に次の観点からサイトのパフォーマンスに計り知れない影響を及ぼす:

  • 専用IP、SSD、HDDなどのストレージ
  • プロセッサ
  • 運用システム

それに現実を直視しよう。平均的なユーザーはウェブサイトの読み込みに3秒以上待てない。そのため、優れたホストを確保することがSEO戦略の第一歩となる。

※Web担編注 リンク先記事では、読み込み2秒台で直帰率11%、3秒台で24%、4秒台で38%と示している(Pingdom調査データ)

個人的には、次の理由からSiteGroundを推奨する

  • アップタイム100%という信頼性
  • ページを読み込む時間の速さ
  • (特にWordPressユーザーに対する)サポート
※Web担編注 SiteGroundは、スペインのSiteGround社が提供するWordPress向けホスティングサービス(推奨は原著者によるもの)

ステップ3Google Search Consoleを設定する

Google Search Consoleは、SEOの問題を解決してくれる魔法使いのような存在だ。SEOの成功に必要なものをたくさん提供してくれる。Google Search Consoleを利用すると、次のような情報を確認できる:

  • ページ速度の問題
  • ウェブサイトのクリックをもたらしてくれるオーガニックキーワード
  • 平均クリック率(CTR)
  • サイトマップの送信
  • クロールエラーとインデックス登録エラー
  • ページのパフォーマンス など
Google Search Consoleを利用すると、「Search Console Insights」というわかりやすい分析ツールも利用できるようになる

しかし、あまり先走らずに、まずはGoogle Search Consoleで自分が所有するウェブサイトであることを確認し、データの収集が開始されるようにしておこう(いくつかやり方があり、ここで概要を確認できる)。

  • ドメイン名を購入し、
  • Google Search Consoleを設定して、
  • 高速なホストが見つかったら、

これでウェブサイトに最低限必要なものは用意できた。次はSEO戦略の策定に集中しよう。

さらに、この段階で、ウェブサイトにGoogleアナリティクスを追加することも検討した方がいいかもしれない。多くの場合、これがあらゆるマーケティングデータの初期データベースとなるからだ。

ただし、欧州連合(EU)によるデータプライバシーの変更に関する最近のアップデートを考えると、こうしたデータに依存しすぎず、自国の顧客データプライバシー法に準拠した分析プラットフォームを確認してみることを推奨する。

ステップ4SEOの競合相手を調査する

ウェブサイトに必要なものが揃ったら、次は競合相手を調査する必要がある。競合他社を分析してリストを作成する際は、次の疑問について考えてみよう:

  • 競合相手は自分とどこが似ているか? どこが異なるか? 相手の独自のセールスポイントを確認する。
  • 競合相手はどのようなトピックについて書いているか?
  • 競合相手はどのようなキーワードですでに検索結果の上位に表示されているか?

ここで考慮すべき非常に重要なことは、それが君にとって真の「SEOにおける競合」かどうかだ。どのビジネスにも製品やサービスの競合(同じようなものを販売しているビジネス)はいるが、だからといって相手のSEO戦略にそれを上回る価値があるとは限らない。ここで重要なのは、次のような相手を特定することだ:

  • 同じようなものを販売し、
  • 同じようなコンテンツを書き、
  • 特定のキーワードに対して検索結果の上位に表示されている

それが「SEOにおける競合」であって、打ち負かしたい相手となる。

SEOでの競合相手を特定したら、次にキーワードのギャップ分析を行おう。キーワードのギャップ分析では、検索順位で競合相手との差を埋めるために必要なキーワードが明らかになる。さらに、若干意図的なフィルタリングをすれば、この情報を使ってすぐに競合相手を上回れる。

キーワードのギャップ分析をする場合の簡単なチェックリストを挙げる:

  1. MozなどのSEOツールに、自分のルートドメインと選択した競合相手のルートドメインを追加して比較する。

  2. 競合相手とのキーワードの重なり具合と双方がキーワードを確認する。

  3. このデータをスプレッドシートにエクスポートして、自分のウェブサイトに関連するキーワードをフィルタリングする(ここで手作業が必要になるが、特にキーワードマップを構築するのに役立つため、非常に有益な時間だ)。

Mozが提供するSEOツール

Mozのツールを利用してキーワードのギャップ分析を行う方法に関する詳細は、このガイドと無料のテンプレートをチェックしてみてほしい。

この記事は、前中後編の3回に分けてお届けする。今回はSEOチェックリストのうち、前半の4つ目までを説明した。中編となる次回は、5番目のステップである「キーワード調査とキーワードマップの作成」について詳しく説明する。

→中編を読む

用語集
CTR / Googleアナリティクス / SEO / アクセシビリティ / インデックス / クリック率 / クロール / ドメイン名 / リンク / 直帰率 / 被リンク
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