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E-A-Tシグナルを改善する10ポイント! 次のコアアップデートでいい結果を出すための戦略(後編)

次のコアアルゴリズムのアップデートに向けて、SEO担当者ができることは? グーグルに翻弄されないために知っておきたいポイントを紹介する。
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

コアアルゴリズムのアップデートを適切に対処する方法を学んでいるこの記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。 →まず前編を読んでおく

この記事では、グーグルに翻弄されないために、コアアルゴリズムのアップデートの基本と対処法を学んでいる。

前編では、コアアップデートは年3回実施され、実施期間は1~2週間であることを伝えた。そしてアップデートが適用された後のウェブサイトのパフォーマンスを適切に分析するためにMozが提供する「STAT」の使い方を紹介した。

後編となる今回は、次の2つを学んでいこう:

  • Googleスプレッドシートで「Search Analytics for Sheets」を使ったアップデート影響の分析方法
  • E-A-Tシグナルを改善する10のポイント

グーグルのコアアルゴリズムアップデートを分析する方法

君のウェブサイトが影響を受けたかどうかにかかわらず、次のステップとして「Search Analytics for Sheets」を使いたい。これはGoogleスプレッドシートのアドオン(拡張機能)で、Googleウェブマスターツールにデータを要求してバックアップできる。このツールは基本的に、Google Search Consoleを強化したものだ。

複数のデータポイント(日付、クエリ、ページなど)をセグメント化することで、Google Search Consoleの標準的なウェブフロントエンドよりはるかに詳細なレベルまで分析できる。

Search Analytics for Sheetsのインストール

Search Analytics for Sheetsアドオンの作者は第三者だが、GoogleのAPIを使ってSearch Consoleのデータを取得する仕組みであり、15万ダウンロード近く利用されている人気アドオンだ(2022年7月時点)。

Search Analytics for Sheetsを利用するには、次の手順に従う:

  1. ブラウザを開き、Googleスプレッドシートを利用できるGoogleアカウントにログインしておく。

  2. Google Workspace MarketplaceでSearch Analytics for Sheetsのページをひらき、[インストール]ボタンをクリックする。

    アカウントによっては[管理者によるインストール][個別インストール]と表示される。ほとんどの場合は[個別インストール]で問題ない。
  3. 権限を求めるダイアログボックスが表示されるので、[続行]をクリックする(この時点ではまだ権限は付与されない)。

  4. Googleアカウントを選択後、権限を付与する画面が表示される。アドオンに付与する権限と利用規約とプライバシーポリシーを確認し、問題なければ[許可]をクリックする。

  5. これでインストールは完了だ(実際にインストールされている場所は、利用しているパソコンではなく、Googleスプレッドシートのサーバー側システム)。

  6. Googleスプレッドシートでスプレッドシートを作ると、[拡張機能]メニューからSearch Analytics for Sheetsを利用できるようになっている。

    インストールしてもGoogleスプレッドシートの[拡張機能]メニューに[Search Analytics for Sheets]が出てこない場合は、Googleスプレッドシートの[拡張機能]>[アドオン]>[アドオンを管理]で、Search Analytics for Sheetsが「インストール済み」と表示されていることを確認する。

    アドオン表示右上の[︙]をクリックしてメニューを表示し「このドキュメントで使用」にチェックを入れれば、メニューに現れるはずだ。

コアアップデートの影響をSearch Analytics for Sheetsで調べる

2021年6月のコアアップデートでプラスの影響を受けたウェブサイトを見てみよう。このツールを利用すると、アルゴリズムが変更された可能性を把握できる。

日付の範囲は比較的短くする必要があるが、次を含むようにする:

  • ロールアウト期間全体
  • ロールアウト前の数日間
  • ロールアウト後のできるだけ長い日数

なぜなら、次のような効果があるからだ:

  • ロールアウト前の数日間を含めると、アップデート前の標準的なパフォーマンスを把握するのに役立ち、比較のポイントにできる。
  • ロールアウト後の数日間は、言うまでもなくアップデート後の変化を把握するのに役立つ。

2021年6月のコアアップデートはロールアウト期間が6月2日から6月12日だったため、僕は5月30日から6月20日の22日間を日付範囲として設定することにした。次の流れでデータを生成する:

  1. Googleスプレッドシートで、新しいシートを作る。

  2. Googleスプレッドシートのメニューで[拡張機能]>[Search Analytics for Sheet]>[Open Sidebar]を選ぶ。

  3. スプレッドシートの右側にSearch Analytics for Sheetのサイドバーが表示される。

  4. Search Analytics for Sheetサイドバーの[Verified Site:](確認済みサイト)で対象サイトを選ぶ(そのGoogleアカウントのSearch Consoleに登録しているサイトのみ選択可能)。

  5. Search Analytics for Sheetサイドバーの[Date Range:](日付範囲)をクリックし、対象の日付範囲(の開始日と終了日)を選ぶ。

    今回は 2021-05-30 から 2021-06-20 とする。

  6. Search Analytics for Sheetサイドバーの[Group By:](グループ化)をクリックし、[Date]を選ぶ。これで日別データが出力される。

  7. Search Analytics for Sheetサイドバーの[Filter By:](フィルター)に、ブランドキーワード除外を追加していく。

    Add Filterをクリックし、上部では[Query][doesn't contain]を選択。その下に入力ボックスが表示されるので、除外したいブランドキーワードを指定する。

    除外したいブランドキーワードの数だけ同じ作業を繰り返していく。

  8. 他の項目は変更せず、サイドバー下部にある青色のボタン[Request Data](データをリクエスト)をクリックする。

データが生成されたら、さまざまなデータ操作によってインサイトが得られる。一般に、動きを把握するのに適した計算式としては次のものがある:

  • 絶対変化量([当期]-[前期])
  • 相対変化量(([当期]÷[前期]) - 1)

最終的にどうなるのか、例を次に挙げる。

Search Analytics for Sheetが生成したクリック数・インプレッション数・平均検索順位などのデータに加えて、曜日や対前日比の絶対変化量の列を追加し、条件付き書式で見やすくした例

このデータに基づき、一般に次のような傾向を把握できる(コアアップデートのロールアウト期間を6/2~6/12とし、その前後を比較している):

  • 自分のウェブサイトは、コアアップデートからプラスの影響を受けているように見える。
  • 1日の平均クリック数が増加したようだ。
  • 1日の平均インプレッション数が増加したようだ。
  • 平均検索順位が改善したようだ。

次のような他の要因も考慮する必要があるかもしれない:

  • 他のグーグルアップデート
  • 曜日
  • ウェブサイトの移行
  • ウェブサイトの技術的な変更など

しかし上記の結果は、ウェブサイトの所有者が「自分のウェブサイトは影響を受けたのだろうか?」という疑問に対する答えとして、方向性を示してくれる。

グーグルによるコアアルゴリズムアップデートの結果に影響を及ぼす方法

最後に重要なこととして、コアアルゴリズムのアップデートという観点から、価値のあるウェブサイトの変更とはどのようなものかをもう少し探ってみたい。アルゴリズムの面で望ましい反応を促すために活用できる戦術の種類には限りがないが、グーグルがこれまでに注力してきた主な領域に基づいて、ある程度推測することは可能だ。

2018年8月に公開されたMedic Update以降、グーグルは「YMYL」(Your Money or Your Life:資産や人生)に分類されるサイトを取り締まるようになった。

YMYLサイトとは、医療、健康、金融、ニュースなどの分野に分類されるサイトで、人々の暮らしに影響を及ぼせるサイトと考えていい。グーグルは当時、偽情報の拡散に対抗する手段としてこの概念を導入し、監視機能を強化した。

2018年8月以降、YMYLサイトが一貫してグーグルアップデートの標的にされてきたことはよく知られている。2018年から2020年の間、YMYLに分類される可能性が高いウェブサイトのトレンドラインは、コアアップデートの余波で頻繁に激しい浮き沈みをすることになる。

君のウェブサイトがこの分野に該当しないとしても、グーグルはすべてのサイトについて、程度はやや控えめだとしても、同じような基準で評価している可能性が高い。そのため、これを念頭に置くと、ウェブサイトのE-A-T(専門性・権威性・信頼性)のシグナルを前もって大幅に更新することが一般的な戦略となる。E-A-Tという概念は、ますます厳しくなるグーグルの基準を満たす必要性から生まれたものだ。

E-A-Tシグナルを改善する10のポイント

こうした背景を考慮し、そしてグーグルの検索品質評価ガイドライン(人間の品質評価者がウェブサイトやSERPの評価に使用する指針)でくり返し言及されているテーマも利用して、次にウェブサイトのE-A-Tシグナルを改善できる10の具体的な改善策をまとめた。

僕は普段、コアアップデートを受けてパフォーマンスが低下したら、このリストに挙げた対策から始めることで回復を図っている。

E-A-Tシグナルを改善する10のポイント
  1. 情報源を明記して、主張の正確性を保証する

  2. 内容の薄いコンテンツを削除、リダイレクト、または更新する

  3. 重複コンテンツを正規化、削除、またはリダイレクトする

  4. 執筆者の記名、経歴、執筆者ページを追加して、具体的な資格や受賞歴を記載する

  5. 自分のウィキペディアページやその他の情報源を更新して、オフページのレピュテーションを維持する

  6. オンサイトで、顧客の声やレビューを通じてビジネスのレピュテーションを紹介する

  7. ソーシャルページで正確性や十分な情報を確保する

  8. ブランド情報ページを改善して拡充する

    • 会社概要
    • 連絡先
    • 基本方針
  9. 過度に攻撃的な広告や侵害的な広告を削除する

  10. 明確かつ満足できる顧客サービス情報を提供する

ただしE-A-Tを別にすれば、優先すべきウェブサイトの修正点として上位にあるのは、一般的な技術的問題だ。Google Search ConsoleのインデックスカバレッジレポートやDeepCrawlを利用すれば、どのような種類のウェブサイトであっても、修正が必要な技術的問題が際限なく見つかる。

まとめ

ウェブサイトの所有者は、アルゴリズムの変更によるパフォーマンスの低下を回避するために、多くのツールで武装している。ことわざにもあるように「攻撃は最善の防御」だ。コアアルゴリズムの更新に対処して分析し、結果に影響を及ぼす方法について理解を深めることで、年に3回ほどやって来るこの避けられない混乱に対し、より周到な準備ができる。

次のコアアルゴリズムアップデートに向けて、君は準備できているだろうか?

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