あなたがやるのよ! 未経験でもわかるSNS広告運用

Facebook/Instagram広告でコンバージョンを計測。初心者でも簡単な図解つき解説

Facebook/Instagram広告のコンバージョンの計測方法を、初心者向けにやさしく画像付きで解説します。(最終回)
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本連載は未経験でSNS広告運用担当者になってしまった方に向けて、初心者でも内部の人間だけでSNS広告運用をスムーズに開始することを目的としています。

これまでの連載の中で、特に人気が高かった第3回の「Instagram広告の出し方」の続編として、Facebook/Instagram広告のコンバージョンの計測方法を初心者向けに、やさしく解説します。

Facebook/Instagram広告による成果を計測したい

Facebook/Instagram広告を始めるなら「広告からどのくらい成果が発生したのか」は、把握しておきたいですよね。今回は広告経由でのお問い合わせ数や、購入数など、Web上のコンバージョン数を計測したい場合の手順を説明します。

ステップは5つ。手順にのっとれば、初心者でもカンタンです。

※なお、今回ご紹介する手順はiOS 14.5のアップデートにともなう変更点を加味したFacebook/Instagram広告のコンバージョン計測の方法です。
【目次】

STEP 1 Facebookビジネスマネージャーを開く

iOS 14.5アップデートにともなうFacebook社の仕様変更以降、Facebook/Instagramのコンバージョン計測には、Facebookビジネスマネージャーが必要になりました。混同されてしまうケースがありますが、Facebookビジネスマネージャーは、Facebook広告を運用する「広告アカウント」とは別モノです。

Facebookビジネスマネージャーがなく、Facebook広告アカウントのみを保持している場合は、こちらのリンクの「アカウントを作成」からFacebookビジネスマネージャーを開設してください。個人のFacebookアカウントを持っていれば開設できます。

開設手順はこの連載の過去の記事で解説しています。こちらの記事(「Facebook広告は意外とカンタン。アカウント作成から広告設定まで徹底解説」STEP 1)を参照ください。

STEP 2 ドメインを認証する

Facebookビジネスマネージャーの開設ができたら、続いてドメインを認証します。ドメイン認証とは、広告配信で使用するドメインを「広告を出稿するあなたの会社が本当に所有しているか?」をFacebookに知らせるための手続きです。

設定手順を説明します。まず、Facebookビジネスマネージャーを開き、「ビジネス設定」の「ブランドセーフティ」内、「ドメイン」を選択します。

「ビジネス設定」の「ブランドセーフティ」内、「ドメイン」を選択

「追加」をクリックし、今回の広告のリンク先となるページのドメインを入力し、「ドメインを追加」を選択します。たとえば、広告のリンク先が「https://www.adk.jp/recruit/」ならば、記載するドメインは「www.adk.jp」です。

広告のリンク先となるページのドメインを入力し、「ドメインを追加」を選択

※広告のリンク先となるランディングページと、コンバージョンを計測したいサンクスページ(購入完了/お問い合わせ完了ページなど)のドメインが異なる場合、両方のドメイン認証が必要です。

※サブドメインを含む場合、広告配信だけであれば、TOPドメインの認証だけで構いません(サブドメインの認証は必要ありません)。

続いて、入力したドメインの認証方法を選択します。認証方法は3種類あります。

  • メタタグによる認証
  • HTMLファイルアップロード
  • DNS認証

今回は、その中で最も簡単な「HTMLファイルアプロード」の手順を説明します。

まず、前の手順で追加したドメインを選択して、次に「HTMLファイルアップロード」を選択します。

HTMLファイルアプロードでのドメイン認証方法

HTMLファイルアップロード画面の「基本ステップ 1」にある「HTML verification file をダウンロード」のリンク(画像内③)からHTMLファイルをダウンロードし、該当のドメインのルートディレクトリーにデータをアップロードしてください。ご自身がサイト管理者ではない場合は、指定のドメインのサイト更新や管理を行っている担当者に連絡をして、データをアップロードしてください。

アップロードが完了したら、「基本ステップ 3」に書いてあるURL(画像内④)にアクセスしてファイルのアップロードを確認します。アクセスした後に、以下のような画面で文字列が表示されればアップロードは完了です。

ファイルアップロード完了

上記手順でドメイン認証が完了すると、「認証済み」(緑色)の表示に切り替わります。

認証済み(緑)の表示

STEP 3 ピクセルを発行/設置する

続いて、ピクセルを発行します。ピクセルとは、Webサイトに設置するJavaScriptコードのことです。ピクセルをサイトに設置することで、サイトデータの配信への利用や、効果の可視化ができるようになります。設定手順を説明します。

まず、データソース内の、ピクセルを選択し、「追加」ボタンをクリックします。

ピクセルを選択し、追加する

ピクセル名に、任意のピクセル名を記載し、「次へ」をクリック。

任意のピクセル名を入力

次に、「ピクセルを今すぐ設定」をクリックします。

「ピクセルを今すぐ設定」をクリック

「手動でピクセルコードをウェブサイトに追加」を選択します。

「手動でピクセルコードをウェブサイトに追加」を選択

表示されたピクセルコード(画像の①「こちらをコピー」)をコピーし、「次へ」をクリックします。コピーしたピクセルのコードを、プロモーション予定のWebサイトの全ページに設置してください。

ピクセルコードをコピー

※自動詳細マッチング
画像内にある「自動詳細マッチング」をオンにすると、CV計測できる数が増える可能性がありおすすめです。具体的には、自社ビジネスで取得している顧客のメールアドレスや、携帯電話番号などの情報を活用してデータのマッチングを増やします。データの活用がなければ、オフで問題ありません。

ピクセルコードのサイトへの設置が完了したら、設置が問題なく完了しているかを確認します。メニュー(ビジネスホーム右上の3本線)から「イベントマネージャ」をクリックしましょう。

イベントマネージャを選択

イベントマネージャが表示されたら、「データソース」から「ピクセル」の画面へ移動します。「作成したピクセル名」を選択し、以下の画像のようにアクティビティ表示画面になっていれば大丈夫です。

アクティビティが表示された画面

ピクセルコードがWebサイトに設置されていないと、以下の赤枠のような表示となり、STEP5以降の設定にすすめませんので、注意してください。

ピクセルコードがWebサイトに設置されていないときの表示画面

STEP 4 イベント/カスタムコンバージョンの設定

続いてコンバージョン設定を行います。Facebook/Instagramのコンバージョン設定には、以下の2パターンがあります。いずれかで設定をしてください。

  1. 標準イベント
  2. カスタムコンバージョン

1. 標準イベントの設定

まずは、「標準イベント」で設定するパターンです。

イベントとは、Webサイトで発生するアクション、コンバージョンのことです。そのなかでも、Facebookにデフォルトで用意されているイベントがいくつかあるのですが、それらを「標準イベント」と呼びます。標準イベントの種類は以下です。

  • 購入
  • 登録完了
  • お問い合わせ
    など
標準イベントの種類

標準イベントの全種類は、こちらのリンクをご参照ください。

標準イベントの中から、取得したいアクションに応じた標準イベントコードを選んでWebサイトに設置します。Webサイト設置時は、上記リンクに記載の標準イベントコードの前後に、<script></script>をつけて設置します。

たとえば「問い合わせ」のイベントコードであれば、以下のように前後に<script></script>をつけたうえで、「問い合わせ完了ページ」にのみ、コードを設置します。

<script>fbq('track', 'Contact');</script>

2. カスタムコンバージョン

2つ目の「カスタムコンバージョン」の設定を説明します。標準イベントに該当のアクションがない場合(なくても代用してしまうケースもありますが……)や、Webサイトへタグを設置せずにコンバージョンを取得をしたい場合には、こちらの方法を選びましょう。

まず、Facebookビジネスマネージャー内の「イベントマネージャ」から、「カスタムコンバージョン」を選択します。

「イベントマネージャ」で「カスタムコンバージョン」を選択

「カスタムコンバージョンを作成」を選択します。

カスタムコンバージョンを作成

名前の欄に任意のコンバージョン地点の名前(例: 購入完了など)を入れ、データソースは、先ほど「STEP 3 ピクセルを発行/設置する」で発行したピクセルを選択します。最後は「ルール」に「該当のコンバージョンアクションを完了したユーザーが来訪するページURL」を記載して、「作成」をクリックすれば完了です。

カスタムコンバージョンを作成する

STEP 5 合算イベント測定

標準イベント/カスタムコンバージョンいずれかの設定が完了したら、合算イベント測定を設定します。合算イベント測定は、2021年4月のiOS 14.5のアップデート以降、Facebook側の仕様変更にともなって、コンバージョン計測に必要になった設定です。

設定方法を説明します。まず、「イベントマネージャ」から「データソース」を選択します。

「イベントマネージャ」から「データソース」を選択

先ほど設置したピクセル名を選択して、「合算イベント測定」タブをクリックします。

「合算イベント測定タブ」を選択

次に、「ウェブイベントを設定」をクリックします。

「ウェブイベントを設定」を選択

続いて「STEP 2 ドメイン認証をする」で認証したドメインの「イベントを管理」をクリックします。

「イベント管理」を選択

このとき、もしコンバージョン計測対象ページ(サンクスページなど)とランディングページでドメインが異なり、両方を認証している場合は、コンバージョン計測対象ページのドメインの「イベントを管理」を選択します。

次に、「イベントを追加」ボタンをクリックします。

「イベントを追加」を選択

「ピクセル/カスタムコンバージョン」列をクリックし、該当の「ピクセル」か、「カスタムコンバージョン」を選びます。「STEP 4 イベント/カスタムコンバージョンの設定」で標準イベントで設定している場合は「ピクセル」を選択。カスタムコンバージョンで設定している場合は「カスタムコンバージョン」を選択します。

「ピクセル」か「カスタムコンバージョン」のどちらかを選択

次に、イベント名で、該当のイベントを選択します。標準イベントコードの場合は、標準イベントコードを設置したイベント名を選択。カスタムコンバージョンの場合は、自身で設定したコンバージョン名を選択します。

該当イベントか、カスタムコンバージョンを選択する

なお、イベントが1つではなく、複数ある場合は、イベントマネージャの右上のボタン「イベントを追加」から計測したいすべてのイベントを登録し、優先的に計測したいものを上から順に並べます。「ピクセル/カスタムコンバージョン」列の左側にあるポイントをドラックすると優先度の入れ替えが可能です。

コンバージョンの優先度を調整

同一ドメイン内で複数イベント設定する場合は、すべてのイベントについて、優先度の設定が必要です。登録できるイベントの上限は8個までのため、8個以上ある場合はいずれかに絞って計測してください。なお、イベントが1つだけの場合も、その1つを優先度として登録する必要があります。

設定できたら、「送信」をクリックします。

優先度を決めて並べたら、送信をクリック

ここで設定した優先度が、コンバージョンの計測にどう関係してくるかを補足すると、iPhoneユーザーの皆さんはアプリを起動した際に、下図のように「“Facebook”が他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティブティの追跡することを許可しますか?」というポップアップが出てくることはないでしょうか?

iOS 14.5の「アクティビティの追跡」のポップアップ画面

このユーザー側の選択によって、Facebook/Instagram広告上でのコンバージョンの計測のされ方が変わります。たとえば、「Appにトラッキングしないように要求」を選択したユーザーがコンバージョンした場合には、合算イベント測定で設定したイベントのうち、優先度が最も高いイベントのみ計測されます。

優先度が最も高いイベント「のみ」というのは、たとえば「Appにトラッキングしないように要求」を選択したユーザーが同日に複数地点でコンバージョンした場合(会員登録、購入などの複数コンバージョンを同日に実施するなどのケース)は、その複数のコンバージョンのうち、優先度を高くしていたイベントの方にのみ、Facebook広告アカウントにてコンバージョンが1件と計測されます。よって、自社にとって重要度の高いコンバージョン地点を、優先度を高く設定しておくことがポイントです。

「許可」したユーザーもしくはiOS以外のユーザーは、合算イベント測定で設定した8個すべてのイベントが計測されます。

STEP 6 ピクセルをシェア

最後に、Facebookビジネスマネージャーから広告アカウントにピクセルをシェアします。「ビジネス設定」から「広告アカウント」を選択し、「追加」をクリックします。

「ビジネス設定」から「広告アカウント」を選択し、「追加」

次に、「広告アカウントへのアクセスをリクエスト」を選択します。

「広告アカウントへのアクセスをリクエスト」を選択

Facebook広告アカウントIDを入力するか、アカウントIDが不明の場合は、画像内に記載のとおり、広告アカウントの所有者にFacebookビジネスマネージャーの番号をお知らせしてアクセス許可をもらいましょう。

IDを入力するか、アクセス許可をリクエストする

Facebook広告ビジネスマネージャーとFacebook広告アカウントのリンクが完了すると、ビジネスマネージャー上に以下のように該当の広告アカウントが表示されます。

該当する広告アカウントが追加される

次に、データソース内の「ピクセル」から、STEP 3で設定した「ピクセル名」を選び、「アセットを追加」を選択します。

「ピクセル名」を選び、「アセットを追加」を選択

先ほど連携した「広告アカウント名」を選択して、「追加」をクリックします。

「広告アカウント名」を選択して、「追加」

以上で、ピクセルの広告アカウントへのシェアは完了です。

広告アカウントへのシェア完了

広告アカウントではなく、代理店などが保持するFacebookビジネスマネージャーにピクセルを共有したい場合は、「ピクセル」の「パートナーを割り当て」から該当のビジネスマネージャーIDを入力すれば、合算イベント測定を行ったピクセルを、ビジネスマネージャーに共有し、コンバージョンとして計測ができます。

なお、STEP 4で標準イベントではなく「カスタムコンバージョン」を設定した場合は、ピクセルだけでなく、作成したカスタムコンバージョンの広告アカウントへの共有も必要です。設定方法を説明します。(「カスタムコンバージョン」を設定していない方は、こちらの設定は不要です。STEP7へ進んでください。)

Facebookビジネスマネージャー内、「イベントマネージャ>カスタムコンバージョン」を選択します。

「イベントマネージャ>カスタムコンバージョン」を選択

共有したいカスタムコンバージョンを選択して「共有」をクリックします。

共有したいカスタムコンバージョンを選択

「広告アカウントと共有」を選択します。

広告アカウントと共有する

「新しい広告アカウントを割り当てる」を選択します。

新しい広告アカウントを割り当てる

「広告アカウントを選択」のプルダウンから、対象の広告アカウントを選択し、「カスタムコンバージョンをシェア」をクリックすれば、完了です。

ここまでで、Facebookビジネスマネジャー上での設定は完了です。

STEP 7 コンバージョン数を確認する

設定したコンバージョン数のレポートは、以下の手順で確認をします。

Facebook広告アカウントにログインし、Facebook広告アカウントの「キャンペーン」から、「列:パフォーマンス」内の、「列をカスタマイズ」をクリックします。

「列をカスタマイズ」をクリック

左側の列の「標準イベント」「カスタムコンバージョン」いずれかをクリックし、「購入」など、設定済みのコンバージョン指標を選び、「実行」をクリック。

設定済みのコンバージョン指標を選ぶ

選択したコンバージョン指標が表示されます。

選択したコンバージョン指標が表示

設定が完了したら、広告配信を開始し、実際に数値が計測できているかを確認しましょう。場合によっては、テストコンバージョンを行うこともあります。コンバージョン設定方法は、変更される可能性もあるため、都度最新の情報をピックアップするようにしましょう。

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