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SEOで狙うキーワードや検索意図はもっと増やせる――SEOの本質はコンテンツとリンク(中編)

適切なコンテンツを構築するために、さらなる対象キーワードの拡大とニーズに応えるコンテンツの作成に向けた調査について解説していく

この記事は、前中後編の3回に分けてお届けしている。中編となる今回は、さらなる対象キーワードの拡大とニーズに応えるコンテンツの作成に向けた調査について解説していく。(まず前編を読んでおく

適切なコンテンツを構築する(続き)

前編で、対象となるキーワードについて、改善する価値と余地があるかを調べ、どのように改善していくのがいいかを考えた。

Quipが改善できるのは、前編でみた1件のクエリと1ページだけではない! ほかのクエリでも同様のことができれば、得られる検索トラフィックをさらに多くできる。

では、そうした候補のキーワードはどのようにして増やせばいいのだろうか。

1つのシードキーワードから10個の候補キーワードに拡大

キーワード調査を行えば、こういったチャンスを明らかにできる。MozのKeyword Explorerを利用すれば、「Keyword Suggestions」(キーワードの提案)を通じて新たなコンテンツのアイデアを見つけられる。

再びQuipを例に、シードキーワードの[toothbrush](歯ブラシ)をキーワードツールで調査したところ、複数の提案を得られた。月間検索ボリュームと共に紹介していこう。

  • toothbrush holder](歯ブラシ ホルダー) ―― 6500~9300件
  • how to properly brush your teeth](歯の正しい磨き方) ―― 851~1700件
  • toothbrush cover](歯ブラシ カバー) ―― 851~1700件
  • toothbrush for braces](歯列矯正用歯ブラシ) ―― 501~850件
  • electric toothbrush holder](電動歯ブラシ ホルダー) ―― 501~850件
  • toothbrush timer](歯ブラシ タイマー) ―― MSV:501~850件
  • soft vs medium toothbrush](歯ブラシの硬さ 柔らかめ 普通) ―― 201~500件
  • electric toothbrush for braces](歯列矯正用電動歯ブラシ) ―― 201~500件
  • electric toothbrush head holder](電動 替え歯ブラシ ホルダー) ―― 101~200件
  • toothbrush delivery](歯ブラシ 宅配) ―― 101~200件

こうしたやり方で、1つのシードキーワードから、さらに具体的で関連性の高いロングテールキーワードを10個ほど開拓できる(それぞれについて新しいページが必要になるかもしれない)。

シードキーワードの数は少なかったとしても、キーワード調査を通じて、コンテンツの豊富なアイデアや、Quipが問題に対処してオーディエンスにリーチし得るさまざまな方法が生まれるのだ。

競合の獲得しているキーワードもヒントになる

キーワードの機会やひらめきを生み出すもう1つの要素は、競合相手の存在だ。Quipにとって、最も強力なライバルの1社が著名ブランドのコルゲートだ。

Mozでは、「Competitor Overlap」(競合との重複)ツールに市場での位置付けの違いが表示される。

Mozのツールで調べた「獲得検索キーワードの競合との差や重複」の情報。

ツールでは、こうした図だけでなく、具体的なキーワード情報を確認できる。

コルゲートのキーワードの多くはQuipとの関連性が低いが、ここでもQuipが拾い集めることのできる機会はある。たとえば、[sensitive teeth](知覚過敏)というクエリに対し、コルゲートは上位5件に入っているが、Quipが表示されるのは21位(3ページ目)だ。

他のキーワードの多くでQuipは上位50件にも入っていないが、これはQuipが利用できる機会でもある。

この機会を分析するため、まずは[sensitive teeth]の実際の検索結果を見てみよう。

この検索結果を眺めるとすぐに明らかになるのは、このクエリの意図が情報を得る点にあるということだ。これはQuipのページを調査するときに注意すべき点だ。

また、下にスクロールすると、競合であるコルゲートのページが1ページ目に2件表示されていることがわかる。

この2つのコンテンツはドメイン名が異なる別サイトからのものだ。一方が歯科衛生士を対象としたサイトで、もう一方は歯科医療従事者向けのサイトのページだが、どちらも「コルゲート」ブランドだとわかるドメイン名だ。このことから、コルゲートがこのクエリに投資していることがわかり、これが質の高い機会であることを示唆している。

ランクしている競合のコンテンツを見て勝算を計る

こうした機会を調査するための次のステップは、検索上位に入っているコルゲートのページを調べたうえで、Quipがそうしたページを打ち負かすのは現実的かどうかを確認することだ。コルゲートのページは次のようなものだった。

このページは本質的にブログ記事だ。

このページが検索結果に表示されているのならば、クエリに対して少なくとも同じくらい優れた結果をもたらしてくれるページをQuipが作成できると考えるのは理にかなっており、デザインや書式という点で改善の余地がある。

1つ注意すべき点があった。このページでは、「tooth sensitivity」の明確な定義と兆候や症状をサイドバーに表示していることだ。この記述内容は、このページが検索上位を獲得する助けになっている可能性が高い。

では、Quipのページを見ていこう。

こちらもブログ風のページのようだ。

このページでは歯がしみることについて確かな情報を提供しており、クエリの意図と合致する。2ページ目に表示されているだけのことはある。

ただし、気になる点がある。月間6500~9300ほどの検索ボリュームあった検索クエリは[sensitive teeth]だ。しかし、このページが想定しているクエリは[tooth sensitivity]のようなのだ。

[tooth sensitivity]というクエリも月間4300~6500検索と、Quipにとって素晴らしいキーワードの機会だ。

だがこのキーワードは、主である[sensitive teeth]というクエリにあわせて狙う感じでページ上の文章に混ぜ込むべきであって、これを中心にするべきではない。さらに言えば、[tooth sensitivity]に対する検索結果の1ページ目は、コルゲートのページも含めて、[sensitive teeth]に対する検索結果の1ページ目とほぼ同じだ。

そのため、Quipがページにできる最適化の1つは、これらの見出しの一部に主である「sensitive teeth」を含むように変更することだ(また、これらの見出しはすべてh3要素であり、ページ内にh2要素が使われておらず、これは適切ではない)。

「他のユーザーも行った質問」から着想を得る

さらに多くのキーワード候補を得る方法がある。それは、グーグルのSERP内の「他のユーザーも行った質問」セクションに表示されている質問から着想を得るというものだ。

次のような質問が「他のユーザーも行った質問」に表示されている: ・歯がしみるのを止めるには?
・知覚過敏とはどういうことか?
・知覚過敏はよくないことか?
・すべての歯が痛いのはなぜか?

コンテンツの最適化でさらに機会を高める

とれるアクションはキーワード調査だけではない。各コンテンツをより検索意図に応えるものにしていきたい。

たとえば、コルゲートのページをチェックしたときに、用語(ここでは「sensitive teeth」)の簡単な定義と関連する症状を記載しておくことで、ページの検索順位が上がる可能性があることを学んだ。

しかし、知覚過敏に関するQuipのページでは、知覚過敏や歯がしみることについて明確に定義した文章をページ上部に置いていなかった。

キーワード調査を通じて得られたこうした知見を、コンテンツに反映していこう。

これらは、Quipがページを最適化するための選択肢のごく一部であり、洗練されたわかりやすいデザインに投資することで、自身のページを他のサイトと差別化できる可能性がある。

適切なキーワード調査に基づいたコンテンツは、サイトのパワーをちゃんと強化してくれる

ここまでに説明したような流れで、Quipが[sensitive teeth]というクエリに対して自身のページを検索結果の1ページ目に引き上げることができれば、オーガニック検索トラフィックは大幅に増加する可能性がある。

そして[sensitive teeth]は、文字通り氷山の一角にすぎない。Quipが上位に表示されるであろう関連キーワードによる機会は、他にも豊富にある。

こうしたコンテンツの機会をうまく利用し、関連するキーワードにこのプロセスを何度も繰り返すことで、キーワード重視のコンテンツを拡充し、それが検索で効果を発揮して、より多くのオーガニック検索トラフィックを呼び込むことにつながる。

グーグルは、単にページがあるというだけでは、そのページを上位に表示してくれることはない。グーグル検索で上位に表示させたい場合は、検索者にとって最適な結果を提供し、上位に表示される価値のあるページを作成することから始めよう。

僕が勤務するPage One Powerでは、この戦略を利用したところ、クライアントにとって素晴らしい成果が得られた。次に示すのは、主にコンテンツの作成とそれに伴うオーガニック検索セッションの増加に注力したクライアントの例だ。

これらのページ(全部で15ページある)はすべて1月に公開したものだが、公開後1カ月ほどで、オーガニック検索トラフィックが増加し始めたことが分かる。その理由は、これらのページがキーワード調査に裏付けられており、十分に最適化されているので、外部からの被リンクがほとんどなくても、複数のクエリに対して1ページ目かそれに近いページに表示されるからだ。

ただし、だからといって被リンクやリンクの獲得を無視するべきというわけではない

上に挙げたページはリンクが多くなくても上位に表示されるが、ページが置かれているドメイン名は、戦略的リンクビルディングを通じて十分な被リンクプロファイルが培われている。関連性が高く価値のあるリンクを確保することは、依然として効果的なSEO活動の主要な部分を占めている。

3回に分けてお届けしているこの記事も、次回が最終回となる。後編では、SEOにとってコンテンツと並んで重要なリンクの獲得について、重要なポイントを探る。→後編を続けて読む

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