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Googleマップ最適化でビジネス拠点以外でも検索上位を獲得する方法(ハイパーローカル&ローカル編)

ローカルSEOで、ビジネス拠点のある地域より広い範囲でランキングを獲得するためのシナリオと戦略を 「地元」「市区町村」「群」「都道府県」「全国」それぞれ解説

ローカルSEOで、ビジネスのある地域より広い範囲でランキングを獲得するには、どうすればいいのだろうか? 「地元」「市区町村」「群」「都道府県」「全国」それぞれ向けにローカルSEOのシナリオと戦略を解説する。

ローカルSEOで、さまざまな地域で集客したいです。

私の店舗は●●県の●●市で営業しているのですが、もっと広い範囲でもマップ検索で上位を獲得するには、どうすればいいですか?

こうした質問は、ローカルSEOに携わる人が毎日のように耳にするものだし、ローカルSEOフォーラムのFAQでもおなじみのものだ。

実際、この質問は非常に頻繁に聞かれるため、優れた詳細な答えを返すべきだろう。私はこの記事をできるだけ易しい言葉で書くことで、技術にまったく詳しくない人とも共有できるようにした。

ここでは、「ローカル検索順位」というものをわかりやすく5つに細分し、さまざまなユーザーやクエリに対する検索順位をグーグルがどう分類しているように見えるかを把握できるようにしている。

この記事を読んだローカルSEO担当者は、最終的に、次のことを理解できるだろう。

  • 何が適切なのか
  • 何が可能なのか
  • 何が不可能なのか

この記事へのリンクを関連するすべての関係者に送ることで、チームとして膨大な時間を節約できるはずだ。あなたがSEOコンサルタントならば、クライアント企業がいくらかの優れた教えを受けることで安定した地位を維持できることを願っている。

達成可能な目標を設定するための確固とした基準として、教育に勝るものはない。そうではないだろうか?

ある架空のクライアントの話

ここでは、ある架空のビジネスを中心に説明しよう。題材はトルティーヤを製造・販売している「La Tortilleria」で、店舗は米カリフォルニア州の次の場所にある:

  • 米国 カリフォルニア州 マリン郡 サンラファエル 5番街197

サンラファエルは小さな都市で、人口は6万人ほどだ。

La Tortilleriaは、B2Cの顧客に直接販売しているほか、マリン郡全域のレストランや食料品店など、さまざまなB2B顧客にも手作りのトルティーヤを提供している。

有機栽培のホワイトコーンで作ったLa Tortilleriaのトルティーヤは大変美味しく、同店は最近、米テレビ局Food Networkの番組で取り上げられた。すると、数十~100km離れたサンフランシスコやサクラメントから、さらには数百km離れたロサンゼルスからも、商品の問い合わせの電話が来るようになった。

小さな店として始めたこのビジネスだが、今ではマリン郡の外にも流通を拡大したいと考えている。

グーグルのビジビリティという点で見ると、La Tortilleriaにはどのような資格があり、また、さまざまな検索に対して多くの場所で表示させるために取れる戦略はあるだろうか? それでは、始めよう。

グループ1
ハイパーローカル(超地元レベル)向けのローカルSEO

対象: 米国 カリフォルニア州 マリン郡 サンラファエル 5番街(店舗の近隣)

ハイパーローカル(超地元レベル)向けローカルSEOの
シナリオ

グーグル検索のローカルパックに表示される最大のチャンスは、通常、当該ビジネスの周辺地域にある。たとえば、戦略が適切であれば、La Tortilleriaは上に示した店舗を取り巻くサンラファエルのダウンタウン地域で確実に表示されると期待していいだろう。

検索者が物理的にこの地域にいるか、あるいは「tortilleria near me」(近くのトルティーヤ店)などの検索キーワードを使う場合、ローカルパックを構成できるほど付近に十分な数の店舗があれば、グーグルは検索範囲を市内のわずか数区画の中に限定できる。

こうした番地レベルの「ハイパーローカル」のレベルで検索順位を獲得するには、次のことを考える:

  • どのような地域に位置しているか? 大都市か、小さな町か、農村地域か?

  • 市場の競争水準はどの程度か? 自分は、近隣の店舗と同じ商品やサービスを販売する多くのビジネスの1つか、それとも地域内では業界の中でも数少ないビジネスの1つか?

グーグルのローカルパックがカバーする範囲は、これら2つの質問への回答に応じて大きく異なる。

たとえば、サンラファエルにトルティーヤ屋が100店舗ある場合、グーグルは、5番街にスマートフォンを持って立っている検索者のためにローカルパックを構成するのに、あまり遠くの店舗まで含める必要はない。

しかし、この街でそうしたビジネスが3店舗しかなくて、La Tortilleriaがそのうちの1店舗であれば、グーグルは地図上の範囲を越えてローカルパックを構成する必要が出てくる。

さらには、検索の対象となるビジネスがほとんどない完全な農村地域では、グーグルの最小範囲は複数の町に及ぶ可能性もあるし、どうしても十分な数の店舗がそろわない場合には、検索結果にローカルパックがまったく表示されないこともある。

ハイパーローカル(超地元レベル)向けローカルSEOの
戦略

ハイパーローカルパックで存在感を出すには、次のようなことを検討するといいだろう。

  • Googleマイビジネスのリスティングを作成して登録し、できるだけ多くのフィールドに入力する。レビューを獲得し、それらのレビューに返信する

  • 主要なローカルビジネス情報プラットフォーム上で、手作業またはMoz Localなどのサービスを利用してローカルビジネスのリスティングを構築する。

  • 会社のウェブサイト上で(当然、グーグルのリスティングが参照しているサイトのページも含む)、近隣の地域名などハイパーローカルなキーワードを使用する。

  • 近隣で競争が激しい場合は、よりいっそう高度な戦術に投資し、低迷している競合相手にさらに差を付ける:

    • ローカルリンクテーションを獲得する
      ※リンクテーション: ローカルビジネスに関するリンク込みの言及のこと
    • より対象を絞ったハイパーローカルコンテンツを開発する
    • グーグルの投稿機能を利用して当該地域を対象としたコンテンツに注目を向ける
    • グーグルのQ&Aをうまく使う

複数の地域で事業展開している企業のマーケティングの場合は、ハイパーローカルレベルで上位に表示されるには、こうした取り組みを地域ごとに行う必要があることに注意してほしい。

グループ2
ローカル(市区町村レベル)向けのローカルSEO

対象: 米国 カリフォルニア州 マリン郡 サンラファエル

ローカル(市区町村レベル)向けローカルSEOの
シナリオ

「ローカル」での検索対策は、先述したハイパーローカルの場合とほぼ同じだが、対象が1つの都市全体と広くなる。実際、「ローカルランキング」といえば、ほとんどの場合は、ビジネスが立地している都市の中での検索順位のことだと考える。

たとえば、その都市のどこかにいる検索者や、あるいは別の地域からその都市に移動している検索者が、

  • 「tortilleria」(トルティーヤ店)
  • 「tortilla shop」(トルティーヤ 店)
  • 「tortillas san rafael」(トルティーヤ サンラファエル)

などを検索すると、La Tortilleriaの表示順位はどうなるだろうか。

まず大切なのは、検索の意図をグーグルがどうとらえるかだ。

グーグルが次のように考えれば、検索結果にローカルパックが表示される。

この検索者は、単にトルティーヤに関する一般的な情報を探しているわけではなく、近くでトルティーヤを買える場所を探している

上述したように、グーグルは多くの場合、検索者の物理的位置情報に基づいてこれらのパックをカスタマイズするが、オーソリティを十分に確立しているビジネスなら、検索フレーズや検索者の地域が複数にわたっても都市全体で表示されることが多い

たとえば、La Tortilleriaは、検索者が5番街にいて「tortilla shop」を検索すれば常に1位に表示される状態だとする。その場合、このトピックに関して十分なオーソリティを築いているのであれば、検索者が市内のどこにいても、あるいは市外にいたとしても、「organic tortillas San Rafael」(有機 トルティーヤ サンラファエル)を検索した場合に1位になる可能性がある。

どんなビジネスも、適切な戦略を採れば、特に望ましい検索フレーズのいくつかに対して、物理的に立地する都市のローカル検索で表示される可能性が非常に高くなる。

次のことを考えるといいだろう:

  • 都市全体で表示されることを目指す取り組みにおいて、自身のビジネスの立地やグーグルの検索結果表示に起因する問題は大きいか、それとも小さいか?

    表示させたいローカルパックに目を向けた場合、市内の別の地域にある自分の場所が含まれないのは、グーグルに表示されるのが都市の一部地域に集中しすぎているように見えるためか? その場合、自分はこれを克服できるか?

  • 差別化するために何を専門にできるか? 他のすべての競合相手に対し、市内で特に名を売ることができる製品やサービス、望ましい特性はあるか?

    表示させたい最大のビッグキーワードで競えない場合は、都市全体で支配的地位に立てるスモールキーワードはあるか?

  • この特別なサービスを中心にオーソリティを築くには、どうすればいいか?

    自分の提供しているサービスが必要とされている場合、地域社会でよく知られた存在になるために最も効果的な方法は?

この取り組みに関しては、課題に直面することもあるだろう。たとえば、次のようなものだ:

私は先ごろ、ロサンゼルスにある企業の経営者と話をしたのだが、その人はローカル検索で困っていた。

具体的には、「car service to LAX」(ロサンゼルス国際空港への送迎サービス)という、利益になるビッグキーワードで表示されないことに落胆していたのだ。

場所をさまざまに移動しながら検索結果を見てみたところ、そのキーワードに対してグーグルの検索結果がカバーする範囲は空港周辺に限られていた。

しかしこの会社があるのは、空港から何キロも離れた別の地域だ。実際、ローカル検索結果にこの会社のリスティングを表示させるには、Googleマップでズームアウトして検索範囲を拡大するか、この会社の近隣にズームインしなければいけなかった。

これは大都市の典型的な例だ。大都市には、ほとんど同じサービスを提供している膨大な数のブランドがひしめいている。そのため競争が非常に激しく、ローカルパックの範囲はごく一部の地域に集中する。

こうした厳しいシナリオにおける私のアドバイスは、次の3つのいずれか1つを中心に据えることだ。

  • ビジネスとして著名なブランドになることで、グーグルの知名度バイアスを乗り越える

  • より競争の少ないキーワードで表示されるように、何らかの特性を専門にする

  • 郊外ではなく、ビジネスが集まっている地域にオフィスを移す

シナリオはビジネスによって異なるため、これより易しいか、同じくらいか、場合によっては難しい場合もあるかもしれない。当然ながら、平均的な規模の街にあるトルティーヤ店が、大都市の送迎サービスと同じ課題に直面することはない。戦略は、ビジネスごとに行う市場調査に基づいたものになる。

ローカル(市区町村レベル)向けローカルSEOの
戦略

実際にローカルレベルで検索対応を進めるには、それぞれの市場における競争の度合いに応じて、以下の一部またはすべてに投資する必要がある。

  • 表示させるべきキーワードフレーズを特定する。そのためには、次の2つの手法を併用する。

  • これらのフレーズを中心にグーグルのローカルパックの動作を観察し、結果がどのように収集されているかを明らかにする。

    私が以前の記事「How to Find Your True Local Competitors(ローカルでの真の競合の見つけ方)」で説明したように、近隣や市内の他の場所からデバイスで検索してみよう。BrightLocalのLocal Search Results Checkerなどのツールを試してみてもいい。

  • ターゲットフレーズに対する市内の主要な競合相手を明らかにしてから、それらについて競合調査を行う。

  • そうして明らかにした競合相手を自分のビジネスと比較してみて、競合相手のローカル検索の順位決定要因が自分のものよりどれほど強力かを確認する。自らの評価指標を改善して、競合相手を上回るようにする。

    評価指標には、次のようなものがある:

    • Googleマイビジネスのシグナル
    • ドメインオーソリティ
    • レピュテーション
    • サイテーション要因
    • ウェブサイトの品質
    • その他の要素に関する指標など
  • しかし、次のような場合もあるだろう:

    特に利益につながるキーワードに対してグーグルがカバーしている範囲が狭く、オーソリティを築こうと努めてはいるが、自身の場所がグーグルのリーチから外れているためにこの問題を克服できないでいる。

    この場合は、スモールキーワードではあっても価値のある他の検索フレーズに特化することを検討しよう。

    たとえば、La Tortilleriaは、サンラファエルでオーガニックなトルティーヤを提供する唯一の店かもしれない。ローカルビジネスが競争を大幅に縮小できる有利に進められるように差別化する方法はたくさんある。たとえば次のようなものだ:

    • ペットに優しい
    • 開店時刻が遅い
    • 安い
    • 速い
    • スタッフが多い
    • 女性が仕切っている
    • 特定の食事制限など特別なニーズに対応できる
    • 珍しいものを販売している
    • 商品と専門的なアドバイスを併せて提供している
  • 最後に、独自の強み(USP:Unique Selling Proposition)を宣伝しよう。手法としては、次のようなものがある:

    • 自身のウェブサイト上で、優れたコンテンツによって大きく取り上げよう。
    • それが大きなことなら、地域のジャーナリストやブロガーに接触してニュースにしてもらおう。
    • Googleマイビジネスの属性を利用してリスティングに記載しよう。
    • 関連するローカルビジネスとクロスセルしたり、オンラインで相互にプロモーションしたりすることもできる。
    • ソーシャルメディアで宣伝することもできる。
    • レビューのリクエストを構造化することで、顧客がレビューの中で特別なサービスに言及してくれるよう促すこともできる。
    • コミュニティを支援するためにできることをすべてやれば、グーグルはあなたのブランド名と専門分野を関連付けてくれる

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。今回は「ハイパーローカル」と「ローカル」のランキングについて説明したが、後編となる次回はローカルの範囲を超えて、「地方地域レベル」「州レベル」「全国レベルと国外」のランキングについて見ていく。→後編を読む

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